ポメラニアンってよく吠えてしつけが難しそうだし、毛の手入れが大変そうというイメージの方が多いのではないでしょうか?
SNSでも人気なポメラニアン。可愛いカットに挑戦したいけど、うちの子にはどんなカットが似合うのか悩んだり、セルフカットがいつもなかなか思うように仕上がらない!なんて悩んでいる方もいると思います。
そこで今回はポメラニアンと暮らすために知っておきたい注意点や、家族に迎えるまでの出会い方からブリーダー選びなど、知りたかったポメラニアン情報を詳しくご紹介していきます。
初めて飼う人の為の情報だけでなく、吠えさせないしつけ方、性格や特徴を知ってポメラニアンとの暮らしをもっと楽しみたい方にもお勧めの内容になっています。
ポメラニアンとの幸せな生活のためにも知識をつけていきましょう!
目次
1.ポメラニアンの特徴
1.1.ちっこくて愛らしい小型犬
1.2.ポメラニアンの値段は色によって多少変わる
2.とっても元気な性格のポメラニアン
2.1.やんちゃな性格?おっとりな性格?
2.2.ポメラニアンの心のバランス
3.ポメラニアンを飼うときに注意したい3つのこと
3.1.ポメラニアンの魅力を引き出すしつけ方
3.2.ポメラニアンに合った飼育環境
3.3.ポメラニアンがかかりやすい病気や怪我
4.ポメラニアンをお迎えする方法
4.1.プロのブリーダーから引き取る
4.2.「プロのブリーダーから仔犬を譲り受けるまでの段取り」
4.3.里親になる
5.ポメラニアンのカットは慎重に選ぼう
5.1.柴犬カット
5.2.たぬきカット
5.3.チャウチャウカット
5.4.ライオンカット
1.ポメラニアンの特徴
かつてイギリスのビクトリア女王がこよなく愛した犬として有名なポメラニアン。
背筋を伸ばしお尻を左右に振る特徴的な歩き方、黒ダイヤのように潤んだ輝きを持つ印象的な目。しぐさや眼差しに魅了されファンになる人が多い人気の犬種です。
あのフワフワで小さな身体を一度抱きしめてしまったら「離れたくなくなる」腕の中にすっぽりとおさまるあの抱き心地は一瞬で虜になりとても癒されます。
誰もが守ってあげたくなる、女王にも愛されたポメラニアンの特徴を詳しくご紹介します。
1.1.ちっこくて愛らしい小型犬
現在のポメラニアンは小型犬種に分類されています。
ですが古い歴史をたどると、ポメラニアンの先祖と考えられているのは大型の牧羊犬やソリを引く犬、番犬などの労働犬でした。
その大きな犬たちが東欧のポメラニア地方で小型化していったと言われ、これがポメラニアンの先祖たちと考えられています。
小型化と言っても当初は14Kgの労働犬でした。スピッツ族の一員と考えられ、先祖犬はサモエドと伝えられています。
ポメラニアンと近い犬種(サモエドを先祖犬に持つ犬)
- チャウチャウ
- 北極犬
- シベリアンハスキー
- アラスカンマラミュート
- など
18世紀以降、小型犬種の流行により、イギリスではポメラニアンの小型化に長い年月を費やしました。これにはビクトリア女王が大きく貢献したと伝えられています。
当初は毛色は少なく、苦心の改良交配が行われ今の小さな愛玩犬へ、カラーバリエーションも豊富な小型犬へとなっていきました。
1900年にアメリカで「犬種」として公認されるその子型化がさらに進んでいきました。
1981年ビクトリア女王によって作出されたレッドのポメラニアンがドッグショーに出陣したことで「女王の犬」として小型のレッドのポメラニアン人気は世界中で高まりました。
以来、日本でもたくさんの人を魅了し続けています。
可憐で品のある豪華な毛に包まれた小さな身体で、誇り高く胸を張って歩くポメラニアンは女王に愛されるに相応しい優雅で愛くるしい姿です。
1.2.ポメラニアンの値段は色によって多少変わる
ポメラニアンの毛色としてJKCで公認されている毛色は13種類、単色の方が人気があります。
その他にも公認になっていない稀少毛色(レアカラー)を含めると20種類以上あるとも言われ、レアカラーのポメラニアンはさらに高値で販売されています。
犬種の中でも毛色のバリエーションは豊富で、ブリーダーによってはあえてレアカラーの仔犬を産ませるための交配も行われているようです。
成長と共に毛色の変化が多くみられるポメラニアンは仔犬の時の毛色や、販売店などで表記されているカラーを見て購入を決めたものの、成犬になってみたら違う毛色が交ざったり、毛色の濃さが変わったりすることがあります。
成長の過程で変化を楽しめるのも1つですが、どうしてもというこだわりがある場合には血統をしっかり確認することをお勧めします。
ここではポメラニアンの毛色の種類と特徴、平均価格をご紹介します。
定番人気カラーといえば
- オレンジ
- レッド
生体販売価格は20万円~45万円
日本では一番多く目にするのがオレンジとレッドのポメラニアンです。
チャンピオン犬の子供や優秀な血統の場合には高額になります。
販売されている数も多いので、ペットショップなどでもよく見かけます。
ドッグショーなどでも評価が高くつけられるカラーで最も多く繁殖されている2つのカラーです。
流行りのカラーといえば
- ホワイト
- クリーム
生体販売価格は18万円~25万円
- ブラック
- ブラックタン
- オレンジセーブル
- セーブル
生体販売価格は18万円~20万円
真っ白のポメラニアンがメディアに登場した事により一気にホワイトの人気が増えました。
ホワイトと表記され販売されていますがホワイトの中でも純白のポメラニアンをペットショップ等で見かけることは少ないでしょう。
純白のポメラニアンの価格は50万、60万にもなると言われることもあります。
最近では様々なカットを施されたクリームのポメラニアン、オレンジセーブルのポメラニアンの画像や動画が配信され、こちらも高い人気となっています。
ブラックのポメラニアンは海外での人気が高いようです。
一言でブラックといっても一般的には見分けがつかないことが多く、他の色が交ざらない純粋な黒単色のポメラニアンは珍しく、繁殖も難しいと言われています。
本物のブラックのポメラニアンは価格も高く取引されますが、ペットショップで販売されることはほとんどないでしょう。
公認カラーではありませんがブラック×ホワイトなどの毛色も人気です。
ブラックタンは、ポメラニアンの小さなお顔に大きな目、その目の上にマロ眉毛のようにタン(黄褐色)があります。
濃い黄褐色はリッチ・タン、薄い黄褐色はライト・タンと呼び、タンの色によっても印象が変わります。
なんとも愛くるしい表情は単色カラーのお顔とはひと味違った魅力です。
- ブラウン
- チョコレート
- ウルフ
- ビーバー
- ブルー
- パーティーカラー
生体販売価格は18万~35万円
稀少カラーといわれるカラーですが、ブラウンとチョコレートの色の区別は一般の人には難しく、表記されているカラーが同じでも個体によって毛色の深みが違って見えるともあります。
元々はクリーム系のポメラニアンから作出された豊富なカラーですが、同じブラウンでもオレンジ系統のブラウンと、レッド系のブラウンとでは発色が異なります。
ウルフやビーバーといったカラーも個体によって違う色に見えることもあります。
ブルーはどのカラーのポメラニアンとも違う異色です。稀少カラーで、もしペットショップなどで販売されればすぐに購入されるでしょう。
ブルー単色のポメラニアンはほぼ見ることはなく、多くはブルーマールです。
ですが、マールは公認のカラーではなく交配も危険を伴うことが分かっています。
レアカラーの人気が高まりますが、本来のカラーであるかどうかの区別はとても難しいことです。
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2.とっても元気な性格のポメラニアン
ポメラニアンの魅力の一つといえば「元気な性格」です。活発でいつも何か面白いことはないかと、たくさんのことに興味津々です。
いつでもハイテンションになれるスイッチがあり、その活発さはとても可愛いらしいのです。
王族、貴族に長く愛され愛玩犬として作出されたポメラニアンは、人間とのかかわりがとても重要な犬種ともいえます。
ここでは、ポメラニアンの性格、気質やペットとしての長所や短所をご紹介していきます。
2.1.やんちゃな性格?おっとりな性格?
性格には個体差があり生活環境、仔犬頃のしつけなどによっても変わってきますが、ポメラニアンは基本的に「明るく活発」な性格です。
小さい身体でもエネルギッシュで活発に動き回ります。
少々落ち着きがないと感じることもありますが、その身体の小ささから飼い主の手を煩わすほどのはしゃぎぶりではなく、気が済めばスイッチが切れた様にぐっすり眠っていたなんてこともよく見る光景です。
ポメラニアンの深い歴史をたどると、先祖犬は牧羊犬や番犬だったことを感じさせる性質を受け継いでいることを感じさせます。
小さな身体でも勇敢で、縄張り意識が強く防衛本能も強いため、多い犬にも怯まず向かって行くような気が強い一面も持ち合わせています。
家族にはとても献身的ですが、他犬との交友が少ない個体は威嚇行動が目立つ子も多くみられます。
学習能力、環境への順応力、観察力も高いので、しつけは比較的しやすい犬種といえます。
ですが、記憶力も良いので一度嫌な思いをした場所やシチュエーションには強く反応する場合があります。
勇敢な性格ではありますが、威嚇行動や防衛行動が強く出てしまうと、日常の様々な音や他犬に強く反応して吠え続けてしまったり、時にはお散歩でトラブルになってしまったりすることもありますので、仔犬の頃から多くの経験をさせ、たくさんの人や他犬との触れ合いを持たせるように育てると、良いでしょう。
気の強い面を上手にコントロールしてあげることで、落ち着いて生活をさせてあげられます。
2.2.ポメラニアンの心のバランス
ポメラニアンは忍耐強く、飼い主に対して忠実な性質を持っています。
一人で待つ「お留守番」などは日々の生活パターンとして慣れさせていくことで自身の役割として認識してくれます。
ですが、防衛本能が強く物音に過敏に反応してしまうことも多いため、一人で頑張りすぎてしまいお留守番の間中吠えていたなんてことも多くありますので、ストレスになってしまう子もいます。
人間とのかかわりをとても大切にするポメラニアンは、外飼いで繋がれたまま、犬小屋で年中一人きりで過ごすというスタイルには不向きな犬種です。
家族の輪の中で心の繋がりを育て、絆を大切にしてくれる犬です。
ですが、常にかまい過ぎて常に誰かに触れている、かまわれているという環境を作り上げてしまうと、「分離不安症」にもなりやすい犬種です。
病気になった時の入院や、トリミングサロンやホテルに預ける場合に、家族と離れることが大きなストレスとなり、問題行動に繋がってしまう場合もあります。
攻撃的な面は持っていませんが心のバランスを崩してしまうと、咬んでしまったり吠え続けてしまったり、体長をくずしてしまう場合もありますので、自立心を育て自信を持たせ、安定した心のバランスを保てるよう接してあげましょう。
3.ポメラニアンを飼うときに注意したい3つのこと
ポメラニアンを飼うときに注意したい3つのこと。「しつけ」「飼育環境」「かかりやすい病気や怪我」について詳しくご紹介しています。
3.1.ポメラニアンの魅力を引き出すしつけ方
どの犬種でも仔犬頃の「しつけ」がその後の愛犬にとっても重要なことはご存知の方も多いと思います。
気が強く行動力もあり活発なポメラニアンも仔犬の頃のしつけがとても重要です。
気が強く、吠える習慣がついてしまいやすい犬種でもあるポメラニアンですので、仔犬の頃から気持ちと行動を上手にコントロールすることが大切です。
とくに「興奮時」をいかにストレスなく制御できるかが、その後の問題行動へ繋がるかどうかにも大きく影響します。
自己主張も強く、終わった遊びを自分の気分でいつまでも続けて、飼い主を誘い続け思い通りにならないと要求吠えをする。
仔犬の行動としては、なんだか愛らしくてつい疲れるまで遊びに付きあったり、要求に応じてしまったりしてしまいます。
ですが、自分の要求を達成するために「吠える」という行動が結びついてしまうと、どんな事でも吠えて自我を通そうとするようになってしまいます。
日常の遊びから多くを学ぶ仔犬の時期に、遊びや日常生活は飼い主の主導で行われることを楽しく覚えさせてあげましょう。
また、飼い主さんの楽しい雰囲気を感じとるとその何倍も興奮状態になって楽しさが爆発してしまいがちですが、この時に気分をそらさせる練習も重要です。
一番良い方法は飼い主さんの「声」にどんな時でも反応させるしつけです。
どんなに興奮状態にあっても、飼い主さんに名前を呼ばれると飼い主さんに注目する習慣を身に付けてあげることで、ほとんどのことをコントロールしやすくなります。
仔犬の頃から「名前を呼ばれる(飼い主の声)=集中=良いこと」と覚えさせるしつけをしてあげましょう。
防衛本能を刺激しない為には、嫌なこと、脅威を感じること、不安などを感じさせないよう多くの社会経験が必要となります。
また、飼い主自身も犬を不安にさせない落ち着いた行動が必要です。
お散歩の途中で、よく吠えている小型犬の飼い主がやってしまいがちな行動の1つをご紹介します。
大きな犬が近づいてきた時に「怖い、怖い」といってさっと愛犬を抱きかかえその場を回避しようとしています。
抱かれた小型犬はとっさのことに動揺し、抱かれながらギャンギャンと吠えている。
これは飼い主の普段と違う行動に恐怖や不安を感じとり、目の前に現れた大きな犬に対して飼い主と自分を守るために分けも分からず威嚇吠えをしてしまっています。
もし飼い主の手を離れるようなことがあれば、パニック状態のまま大型犬に猛進していってしまい事故につながってしまうこともあるでしょう。
大切なのは、仔犬の頃からたくさんの犬と適度な距離で触れ合う事を経験させ犬同士のコミュニケーションを学習させることです。
また、飼い主が必要以上に反応を見せないことです。
- 自宅に居てインターホンがなった時
- 見知らぬ人が急に近づいてきた時
- 来客者が帰る時
など、飼い主が落ち着いた行動を心がけることで愛犬も落ち着いてやり過ごすせます。
自信にあふれ、愛嬌たっぷりなポメラニアンの問題行動をコントロールし長所を伸ばすしつけは、仔犬の頃からポメラニアンの特徴や持っている性質などを深く理解して向き合ってあげましょう。
3.2.ポメラニアンに合った飼育環境
家族のアイドルとなるポメラニアンは完全室内飼育で育てましょう。
自立心を育ててあげると、落ち着いて自信にあふれる良犬と成長していきますので、愛犬だけのパーソナルスペースも用意してあげましょう。
ケージやベッドがお勧めですが、家族の声が聞こえるリビングなどに設置してあげると落ち着いて過ごせます。
無理やり閉じ込めたり、しつけとして決まった時間を過ごさせるのではなく、仔犬の頃から就寝はパーソナルスペースでできるよう促したり、落ち着ける場所だということを認識できると自然と自分からその場所へ行って好きな時間を過ごす様になります。
かまわれず一人で静かに過ごす時間もとても大切なことを理解してあげましょう。
運動量は多くはありませんが活発な犬種なので、遊びの時間や触れ合う時間は多く必要です。
また、室内で走り回れる環境の場合はできるだけ足元が滑りづらいマットなどを敷いてあげましょう。
階段の上り下りにも骨折のリスクが高まるため滑り止めマットを活用し、階段は登らせない環境を整えてあげることも必要です。
暑さ、寒さにはあまり耐久力がないので、つねに空調管理が必要です。
また、綺麗好きな犬種でもあるので広めのトイレのスペース作りやトイレのトレーニングなどはしっかりしてあげましょう。
ポメラニアンはダブルコートといって、上毛は粗い長毛で内側に柔らかく綿状の下毛が生えています。
豪華で美しいスタイルを維持するためには毎日のブラッシングが欠かせません。夏と冬ではお手入れの方法も異なります。
仔犬の頃からボディケアに慣れさせておかないと、苦手になってしまう子が多いので、ポメラニアンを飼うには毎日ボディケアに費やせる時間の余裕も必要です。
3.3.ポメラニアンがかかりやすい病気や怪我
ポメラニアンが病気になりやすい部位ごとにご紹介します。
- 眼
眼球の怪我は少なくありません。遊んでいる時に傷付けてしまうことが多く興奮状態の時には周りがあまり見えていないので注意が必要です。
流涙症も発症しやすく原因は先天性のものから、食べ物によるアレルギー、逆さまつ毛や結膜炎など様々です。
普段から涙の量は多いのでこまめなお手入れが必要です。涙やけのケアや眼球の洗浄などのケアも大切です。
- 歯
ポメラニアンの小さな歯は汚れやすく、虫歯や歯石になりやすい犬種です。
毎日の歯ブラシや歯石や虫歯を防ぐ飲料水などで予防してあげましょう。
口内環境を整え口腔病にならない予防は人間と同じでとても重要です。
犬は一度虫歯となり抜歯してしまうと代え歯がありません。長く健康に育てて行くためにも歯のお手入れはとても重要です。
- 膝
膝蓋骨脱臼といって膝のお皿が剥がれてしまう病気です。
先天性、後天性のどちらも原因となりますが、小型犬に多くみられる症状の1つでポメラニアンもなりやすい犬種です。
足元が滑りづらい飼育環境を整えることも大切ですが、普段の歩行の様子もチェックしてあげましょう。
- 皮膚
様々な皮膚病になりやすい犬種でもあるポメラニアンですが、特徴としては脱毛です。
頭と足以外の全身の毛が抜けてしまう「アロペシアエックス」や、ホルモン異常で起こる「甲状腺機能低下」、原因不明の脱毛、バリカンカットのあとの脱毛や、毛が生えてこないなど様々です。
多くの毛で守られている皮膚は敏感で弱く、細やかなケアが必要です。
食事のアレルギーによってフケが多くなったり、毛艶が落ちたりする個体も少なくありません。
- 呼吸気管
気管虚脱といって筒状になっている気管が呼吸時に潰れてしまい呼吸がしづらくなってしまう病気です。
小型犬種に多い症状ですが、高齢期や夏場の過呼吸時に起こりやすくなります。
ポメラニアンは心臓病の症状としても現れることがあります。
呼吸音や咳などで異常に気が付くことが多い病気です。
- 生殖器
停留精巣といって、胎児の頃の成長過程で本来の位置に移動してくるはずの精巣が体内に留まったまま産まれてしまう先天性の病気です。
成長と共に本来の陰嚢内に移動してくることもありますが、そのまま体内に残したままにしておくと悪性腫瘍になりやすいことが分かっていますので、早めに切除手術をしてあげましょう。
- 心臓
動脈管開存症といって先天性の病気です。
動脈管という胎児期の血管が残ったまま産まれてしまう病気で、早期の健康診断などで心雑音があると診断される事があります。
早期発見であれば成長と共に適切な時期に手術を受けることで改善される病気です。
発見治療が遅れてしまうと、手術を受けられなくなることもあり、十分な成長の妨げになることもありますので、定期的な健康診断で早期発見をすることが重要です。
- 脳
水頭症といって脳内で髄液がたまり圧迫され脳圧が上がってしまう病気です。
遺伝的なものやウィルス感染、腫瘍や脳炎などから引きおこされることが原因の病気です。
神経障害を引きおこし、発作なども起こりやすくなります。
- 肥満
食欲旺盛、活発な小型犬であるポメラニアンですが、とても太りやすい犬種でもあります。
体質的に太りやすい遺伝性ということではなく、人との繋がりが密なため人間の食べ物をもらっていたり、おやつの量が多かったりと原因は飼い主にある場合がほとんどです。
一度肥満症になってしまうと、犬のダイエットは難しくストレスにもなりますので、適正体重の維持はとても重要です。
心臓病のリスクや足腰への負担を考え予防を心がけてあげましょう。
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4.ポメラニアンをお迎えする方法
これから家族として迎える犬をどこからどのように迎えたら良いのか、運命の出会いはどこにあるのか?
仔犬の選び方からお迎えまでの段取り、プロのブリーダーの選び方、里親になる方法などを詳しくご紹介します。
4.1.プロのブリーダーから引き取る
犬の交配を行うことをブリーディングと言い、これを生業としている方達のことをブリーダーと言います。
ペットショップに並ぶ仔犬たちはブリーダーの元で産まれ商品として販売されています。
このブリーディングにはブリーダーの知識、経験、良識、愛情などがとても重要になってきます。
商品を多く生産し出荷することを目的としたブリーダーの元で産まれた仔犬は良品とは言えません。
本来ブリーディングに必要なことは、「その犬種の良いところを最大限に引き出し、遺伝性の疾患や特徴を後世に残さない。
犬種の良さ、種の保存を目的とする交配をする」。
犬種への理解、愛情、知識や豊富な経験がなければ、個体の見極めや素晴らしい交配を行うことは出来ません。
しかし、一般の方が大量生産のブリーダーとプロのブリーダーを見極めることはとても難しいことです。
そこで良い仔犬との出会い、これから始まる犬との生活に頼れるブリーダーを見つける方法やポイントをご紹介します。
- 「必ず犬舎の見学に行く!」
これは、絶対条件です。必ず家族で犬舎の見学に行きましょう。
自信を持って良い交配をしているブリーダーは犬舎への見学は大歓迎です。
初めて飼う犬種の場合には犬種の持つ特徴や、性格、飼育環境の相談などプロのお話をたくさん伺えます。
犬舎の犬たちのお世話などの合間に見学を受け入れてくれる所が多いので予約をお勧めしますが、その日の都合が合えば快く受け入れてくれることもあります。
ブリーダーの方からも、本当に大切な仔犬を託しても大丈夫なのか?と質問されることもあります。
このようなブリーダーさんはプロのブリーダーとしての見極める重要なポイントです。
見学には何度も行って信頼できるブリーダーを探しましょう。
- 「運命の仔犬との出会いは待つことを覚悟する」
ペットショップの様に買いたい!すぐにどうぞ!とタイミング良くいかないこともブリーダーから仔犬を迎える時に知っておかなければならないポイントです。
良い交配をおこなえる環境でなければ、仔犬は産まれません。
売り上げのために犬たちの身体を犠牲にし、不安のある交配を無理にしないのがプロのブリーダーです。
運命の仔犬との出会いを待っている方が多いのも良いブリーダーを見極めるポイントになります。
プロのブリーダーにとっては、犬舎にいる犬たちも大切な家族であり長く健康に元気に一緒に生きて行きたいという気持ちは普通の飼い主さんと同じなのです。
- 「両親犬に会える」
ブリーダーの元に両親犬が揃っている場合にはぜひ!会わせてもらいましょう。
他犬舎とのお見合い交配の場合(相性が良い犬同士を、他のブリーダーと協力して交配させる)は、そこの犬舎も紹介してくれます。
次の交配情報や、ブリーダーから勧められる交配情報を教えてもらい未来の我子の親となる両親犬に会えるのは大きな信頼となります。
妊娠中も会わせてもらえるタイミングがありますので、一緒に出産を待つ事ができます。
- 「清潔な犬舎と輝く犬たち」
プロのブリーダー犬舎に行くと、交配犬といっても犬たちは生きいきとしています。
小さな檻に閉じ込められて生気もない犬たちがたくさん居るなどということはありません。
1頭1頭のケアが細やかで、素晴らしい子孫を残す本来の犬種の良さを持った犬たちに会えます。
また、犬舎や産室など、衛生的にも良い環境が整っています。
臭いや汚れ、犬たちの表情など、そのブリーダーがどれだけ愛情を持ってお世話をしているのかを直接見られることは重要なポイントです。
血統証や、交配犬の先代犬の中で疾患の有無なども、十分に確認しましょう。
とくにポメラニアンは毛色が多く、成長と共に毛色が変化する個体も多いので、注意点など十分に納得してから購入を決めることをお勧めします。
インターネットなどでもブリーダーを探すことはできますが、ポメラニアンをずっと飼っている人からの紹介や、全国で行われるドッグショーなどを見に行ってショーに出場しているブリーダーを訪ねてみても良いでしょう。
ポメラニアンはファンが多く、プロのブリーダーも大量生産のブリーダーも多く存在します。
家族に迎えたあとも飼育の相談や、しつけの相談、病気の時など様々なライフステージで相談できるプロのブリーダーは心強い存在です。
4.2.「プロのブリーダーから仔犬を譲り受けるまでの段取り」
1.ブリーダー選び決定
良いブリーダーを見つけられた方は、愛犬が仔犬から生涯をまっとうするまで、また2代目もと長いお付き合いになることも多くなります。
大切な家族として仔犬を通して、相性の良いブリーダーとの出会いを探しましょう。
2.出産情報と予約
次に産まれる仔犬の中から我子を選べる候補者として予約を行います。
予約待ちの方が多い場合には、予約順になりますので、どのくらいの予約者が居るのかも把握しておきましょう。
予約の段階で生体価格の3分の1程度の予約金が必要な場合もあります。
必ず迎えなくてはいけないというわけではありませんので、毛色や性別など、希望に沿わなければ見送ることも可能です。
たまたま、お迎えの時期を迎えた仔犬が犬舎にいる場合には運よく希望に合う仔犬と出会えることもあります。
3.出産、仔犬の決定、支払い
プロのブリーダーの元で産まれた仔犬は一定期間、母犬や兄弟犬と共に過ごします。
仔犬の成長の過程でもとても重要な時期で、たくさんのことを学びます。
小さくて可愛い時期に家族に迎えたいと考える方もいますが、健康面、精神面を考えると幼過ぎる時期に母犬や兄弟犬と引き離すべきではありません。
母犬からたくさんの愛情をもらい、じゅうぶんな期間、母犬からの授乳で育ち、兄弟たちとたくさん遊んで育った仔犬は精神的にも落ち着いていますし体も丈夫になることが分かっています。
生後60日~90日(2カ月から3カ月)程度は、ブリーダーの元で巣立ちの準備をしてくれますので、見学に行ったり新しいお名前で呼んでもらったりしながら楽しみに待ちましょう。
仔犬を決定した段階で、生体価格の半額もしくは全額を支払うことになります。支払方法はブリーダーによって異なります。
家庭でも、ブリーダーからアドバイスをもらい飼育環境を整えお迎えの準備をしましょう。
4.譲り受け、お迎え、支払い
基本的には、直接ブリーダーの元へお迎えに行きましょう。
見学を含めると度々足を運ばなくていけないのですが、多くのプロブリーダーは空輸や宅配輸送による譲り渡しを不可としています。
大切な家族、命ですので直接お迎えに行きましょう。
購入代金の残金がある場合には、譲り受けの時に支払いを行います。
基本的にプロのブリーダーの元から仔犬を譲り受ける場合には、生体保障サービスなどはありあません。
1カ月以内に先天性の疾患が原因で亡くなってしまった場合でも、同額の仔犬を保証しますというサービスはありません。
4.3.里親になる
近年ペットショップから仔犬を迎えるのではなく、様々な理由で生き場所を失ってしまった犬を家族に迎える「里親」という選択をする方が増えています。
里親を募集している場所は行政や個人、NPO団体、ブリーダーなど様々です。
里親になるにはどのような所に問い合わせをしたら良いか、また、どのような手順で里親になるのか、必要な費用などを詳しくご紹介します。
- どこで里親募集情報を見つけたら良いのか?
行き場所を失ってしまった犬たちの多くは雑種の中型犬~大型犬です。
ポメラニアンを含め純血種、流行りのミックス犬などの里親募集も多く見かけますが、比較的すぐに里親に巡り合える傾向にあります。
各都道府県の保健所や愛護センターなどは、インターネットサイトを持っており里親募集情報を公示しています。
迷子で保護され飼い主が現れなかった子や、飼い主からの持ち込みによる収容など理由は様々です。
行政からの譲渡は基本的には居住の県内の方に譲渡する所が多いので近くで里親募集などがないかをチェックしてみましょう。
行政から犬を譲り受ける場合には、所定の講習を受け譲受者としての資格を得る必要があります。(飼育経験が豊富な方であっても受講は義務づけられています。)
費用は各都道府県によって異なります。無料の譲渡もありますが、譲渡費用として数千円を支払う場合が多いようです。
里親募集中の犬には、直接訪問するか譲渡会などで触れ合えます。
NPO団体や個人ボランティア、里親募集サイトでも常に里親募集が行われています。
各団体や個人ボランティアによって里親募集されている犬たちも、雑種の中型犬~大型犬が目立ちます。
こちらでもポメラニアンを含む純血種の犬たちは里親への応募も多く早く里親に出会えるようです。
里親募集サイトでは希望の犬種や、募集地域などを絞って募集情報を検索できます。
国内で飼いきれなくなった犬のために次の飼い主を探して譲渡をしたいという飼い主からの募集情報を見られるので希望の犬種に出会える確率は行政や団体、ボランティアからの募集よりも高くなっています。
NPO団体や個人ボランティアからの譲渡には一定の「条件」が設けられ審査が必要になります。
例えば
- 年齢条件(65歳未満、仔犬の場合には60歳未満であることなど)
- 持家もしくはペット可の住居であること
- 先住犬が居ないこと
- 避妊去勢手術の徹底義務づけ
- 譲渡金・寄付金の支払い
- 乳幼児がいないこと
- 飼育環境の確認訪問
などです。条件は厳しいものから動物愛護法に則って定められているものから様々です。
譲り受ける際の譲渡金(寄付金)の設定は数千円~5万円程度が相場ですが、高額な医療費などがかかっている場合はその全額によって譲渡金が設定される場合もあります。
寄付金を求められる場合は一律の金額となっていることが多いようです。
また、譲り渡しは里親宅へ直接お届けする場合がほとんどで、飼育環境の確認が必要になります。
この際のお届けにかかる交通費は全額実費で支払うことになります。
設けられている「里親になるための条件」をクリアし、審査に通らなければ里親として選ばれないことを考えると「誰でも里親になれる」というわけではないので、希望の犬と出会ってもご縁が結ばれないことも知っておきましょう。
里親募集サイトなどで行われる個人間の譲渡にかんしては、条件の設定や譲渡にかかる費用などは話し合いによって決められます。
譲渡後も近況を知らせてほしいという飼い主や、自宅で産まれた仔犬を販売する感覚で募集している飼い主もいます。
生体の販売には法律で定められた認可資格が必要となり個人間での売買は禁止されています。
無認可の悪質なブリーダーが一般の飼育者になりすまし販売を目的とした里親募集を行っている場合も少なくないので注意が必要です。
NPO団体や個人ボランティアを含め、とくに個人間での譲渡契約には必ず契約書を作成しトラブルに巻き込まれないよう、譲渡後の連れ戻し(譲渡者の心変わり)金銭の受け渡しや内容などをしっかりと把握し納得ができるまで話し合いを重ね信頼できる方から譲り受けることをお勧めします。
- 里親応募から家族に迎えるまでの一般的な流れ
- 保健所や愛護センターから迎える場合
1.希望の犬を探す
譲渡会やHPの公示情報から
2.所定の講習会に参加
身分証明書の提示、譲渡に関する契約書をかわします
3.お迎え
費用がかかる場合にはお迎えの時に支払います。
4.居住の各都道府県への畜犬登録
定期的に現況確認などを求められる場合もあります。
- NPO団体や個人ボランティアから迎える場合
1.希望の犬を探す
譲渡会やHPの里親募集情報から
2.里親希望申し込み・審査
設けられた条件のクリア、希望の犬の状況や病歴の把握
3.お届け・支払い・飼育環境の確認
トライアル期間スタート
トライアル期間とは、実際に犬と一緒に暮らしてみて相性などを見極めて終生飼育を約束できるかを確かめるためのお試し期間。
譲渡金、交通費などの支払い
4.正式譲渡
トライアル期間終了時点で、そのまま譲渡契約が成立します。万が一相性が合わないなどの理由で譲渡契約を結ばない場合はトライアル期間中に申し出します。
5.居住の各都道府県への畜犬登録
定期的に電話での現況確認や訪問による確認などが義務づけられる場合が多いようです。
写真の提出(メールなど)を求められる場合もあります。
- 里親になる際の注意点
昨今、動物愛護法の改訂で廃業を選ぶブリーダーが増えてきました。
個人宅で行われていたブリーディングが手に負えなくなった多頭飼育崩壊なども増えています。
ポメラニアンも人気の犬種であるがゆえに、その犠牲になるケースも少なくありません。
里親募集にて家族を求めているポメラニアンは成犬がほとんどです。
劣悪な環境で交配を繰り返されていた子や、産まれてから一度も人間の温かさを知らずに生きて来た子、病気や容姿、繁殖に使えないなどの理由で飼育放棄された子など、仔犬から迎える場合と違ってそれぞれに生きて来た過去があります。
家族としてなつくまでには時間がかかる場合もあり、問題行動が表れてくることもあります。
それまでの過去が分からないことを深く理解してあげる必要があります。
トラウマや苦手なこと、病気や癖。性格、病気など全てのことを受け入れて終生家族として生きて行く覚悟は仔犬を迎える時も同じですが、より深い理解と忍耐強さが必要となる「里親」という選択は飼育の悩みや葛藤を一緒に乗りこえて行くことになります。
もともと行く場所を失って保護されていた犬を里子に迎え、その後飼いきれないと手放すことは再び生き場所を奪うことになってしまいます。
「里親になる」という選択は、殺処分という小さな命の犠牲を減らす希望の光です。
ですが、可哀想だからという一時の感情だけでは全てを受け止めることは難しいことです。
愛情と責任をもって終生飼育ができるかどうか、慎重に考えてみましょう。
5.ポメラニアンのカットは慎重に選ぼう
ポメラニアンといえば様々なカットスタイルが流行っています。
セルフカットを楽しむ飼い主さんも増えてきていますが失敗経験も多いようです。
トリミングサロンへのオーダーする際の注意点や値段、人気のカットスタイルの特徴と注意点などをご紹介します。
ポメラニアンのコートはダブルコートで、ある一定の長さまで伸びるとそれ以上は伸びません。
一度サマーカットにしてしまうと、完全に生えそろうまでには何年もかかる場合もあります。
また、バリカンを入れたことで皮膚が傷つき脱毛の原因となったり、毛質が大きく変化して元に戻らなくなったりすることもあります。
ダブルコートの犬種は上毛、下毛に役割があり皮膚が守られています。
可愛いだけで短すぎるカットを選んだり、バリカンで丸刈りをしたりすると、愛犬の体にも大きな負担をかけることになってしまうかもしれないのでメリット、デメリットを理解して愛犬に負担がかからないカットを楽しめたら良いですね!
サロンにトリミングをお願いする時に全てハサミで、とオーダーすると値段は高くなりますが、セルフカットでもサロンカットでも短すぎるバリカンの刈り上げは皮膚を傷めてしまいその後の発毛の妨げとなってしまうこともあるので注意が必要です。
個体によっては毛量や毛質も異なりますので、信頼できるトリマーに相談して愛犬にピッタリのスタイルを選ぶポイントにしましょう。
5.1.柴犬カット
一番人気!といってもいいくらい流行りのカットスタイルです。
柴犬のもつ、ふわっと感をもたせる柴犬カットは、ポメラニアンのクリッとした目がさらに引き立ちまるで、ぬいぐるみが歩いているようです。目が丸く大きな子に似合うカットです。
- 平均的なカット値段は5000円~8000円
- オーダーの際の注意点
柴犬の仔犬のようにふわっとした印象を残すために、長めに、丸いスタイルを作ってもらいましょう。
耳、口周り、お尻回り、背中、足先360度どの方向から見ても丸い印象になるようにカットしてもらいましょう。
顔の大きさや目の大きさ、マズルの長さに合わせてバランスを調整してもらうのがポイントです。
- セルフカットの注意点
下毛と同じ長さまで上毛を切り過ぎないこと。カットの前に念入りにブラッシングし下毛を立たせるようにしながらカットします。
日頃のお手入れも下毛を根元から立たせるようにブラッシングしましょう。
5.2.たぬきカット
ポメラニアンの豪華なコートを活かすお顔のスタイルを楽しめる人気のカットスタイルです。
首回りからお顔にかけて毛量を活かしてふんわり感を引き立たせるカットです。マズルが短く目が丸く大きな子に似合うカットです。
柴犬カットよりもお顔の周りを長めにカットするのでよりポメラニアンの魅力が引き立ちます。
- 平均的なカット値段は5000円~8000円
- オーダーの際の注意点
お顔の丸さを強調するために胴体を短くし過ぎない。首回りと胴体の境目がくっきりしないように自然な丸さをつくってもらいましょう。
足元に向かって細くなる様にスタイルを作ってもらうとよりタヌキっぽさが増します。
- セルフカットの注意点
首から頭頂部にかけて長めにカットするのですが、正面から見たときに目じりから頬にむけて広がって見えるようにカットしていくと切り過ぎを防げます。
少しくびれを作るカットと、ずんぐり丸くするカットがありますが、セルフカットの場合は胴体もずんぐりの方が失敗が少ないようです。
5.3.チャウチャウカット
お耳まですっぽり丸いシルエットのチャウチャウカットは身体の大きめな子やぽっちゃりな子、マズルの短い子、つぶらな目の子に似合うカットスタイルです。
毛量も多く毛玉になりやすい子にお勧めですが、ボサボサ感が出やすいので形をキープしていくには日頃のお手入れが重要になります。
- 平均的なカット値段は5000円~10000円
トリマー泣かせのチャウチャウカット、毛量毛質によっては断念しなくてはいけないこともありますが、トリマーのアドバイスをよく聞いて判断しましょう。
- オーダーの際の注意点
とにかく毛量がないとあのチャウチャウのような雰囲気を出すのは至難の業です。
細身の子で毛量が少なく毛質が細い子だと望んだカットにはならないので、トリマーとよく相談しましょう。
マズルは特徴的に丸くカットしてもらい、目の下の頬の毛の長さを保てるようにオーダーしましょう。
- セルフカットの注意点
耳が出過ぎないようにカットしましょう。毛皮の襟巻をまいているような胸元、ぼってり感を残すお尻回りになる様にカットすると失敗が少なくなります。
もっさり感が可愛いカットですが日々のお手入れはナチュラルスタイルと同じですので、ブラッシングが欠かせません。
5.4.ライオンカット
個性派にお勧め!マズルの長めの子や胴体、手足が長めの子にお勧めのカットスタイルです。
尻尾の先だけを長めに残しライオンのたてがみのように作り上げるカットです。
首回りから胸元、後頭部を長めに残し繋がりをもたせながら前足も少し長めのカットスタイルと、完全にたてがみとしっぽを強調させる(サマーカット)スタイルがあります。
本来の毛量と豪華な毛並みを活かせるカットですが、バリカンの刈り上げはお勧めしません。
- 平均的なカット値段は5000円~10000円
- オーダーの際の注意点
お顔の周りはスッキリとたてがみが強調される様にオーダーしましょう。
尻尾の先の毛はゴージャスにふんわり残してもらう様にするとライオンの雰囲気がより楽しめます。
夏場のサマーカットとして人気のスタイルですが、胴体を短く刈り上げすぎないようにオーダーしましょう。
- セルフカットの注意点
極端に短いバリカンの丸刈りは避けましょう。たてがみの部分は本来の毛を活かし整える程度にカットしましょう。
尻尾は整える程度でふさふさのまま残すスタイルも人気です。
耳の周りの毛を活かしてたてがみへ繋がるよう意識してカットすると失敗が少ないようです。
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6.まとめ
いかがでしたか?ちっこくて愛らしい歩様、ちょっぴり気が強いけど甘えん坊。多くの人から長く愛され続けるポメラニアン。一度は一緒に暮らしてみたい犬種です。
これからポメラニアンを飼いたいという方からもっとポメラニアンを知りたいという方まで、よりポメラニアンを好きになった!新しい発見があった!と読んでいただけたら嬉しいです!
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