“この記事をざっくり言うと…”
・老犬の吠えの原因には、
①老化による体の変化
②認知症になっている
③体内時間のズレ
④わがまま・欲求
・夜鳴きをするようになると『認知症』の疑いも考えられるので、早めに認知症予防するべきである。
・認知症予防には、運動や遊びでの予防はもちろんであるが、毎日の食事やサプリメントで栄養を補うことが効果的である。
・認知症予防に必要な栄養素は不飽和脂肪酸・オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸がバランス良く含まれているものが良い。
・数あるドッグフードやサプリメントの中でも、獣医師が認めた『毎日一緒DHA&EPA』が認知症予防には最もおすすめ。
目次
1.犬の老化とは?様々な体の変化
人間と同じで、犬も年を重ねて高齢になると少しずつ体が変化していきます。耳が遠くなったり、視力が落ちたりなどの老化現象がいい例です。
犬の寿命
犬の寿命はおおよそ10年~15年ほどと言われていますが、近年は犬の飼育する環境や、ペットフードも昔より格段に良くなっていますので、犬の寿命は伸びているようです。
そして、おおよそですが大型犬の10歳は、人間の80歳ほどに換算されます。
犬の老化が始まるのは個体差によって違いますが、小型犬、中型犬なら9歳くらいから、大型犬は7歳くらいから、超大型犬はさらに早く、6歳くらいから老化が始まると言われています。
また、犬は背が高くて体重が重い犬ほど短命という統計調査が出ています。
ですので一般的に小型犬の方が寿命は長いことが多いです。なかには20年近く生きる犬もいます。
どうして大型犬の方が短命かは、人間が大型犬種を作り出しているからなど、諸説ありますが、詳しいことは解明されていません。
老化の初期は、個体差がありますが、毛のつやがなかったり、毛が痩せてきたり、瞳がやや濁る程度です。毎日見ているとなかなかわかりにくい変化が多いです。
老化現象が始まり、体力的にも困難になってくるので、盲導犬も大体10歳ぐらいで引退します。
老化が進んでいくと、筋肉が衰えて、今まで通り散歩に行けなくなったり、耳や目も衰え、白内障や顔の毛の色が白くなったり、食欲が落ちたりしていきます。
これもまた人間と同じですね。
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2.老犬が吠えるのは理由があった!主な原因と対策
老化現象によって、昔よりも吠えるようになることがあります。これまで大人しかった犬が、高齢になっていきなり夜も吠えるようになってしまったという例も少なくないです。
高齢になってから始まる吠えの原因には認知症が考えられます。
この事象の主な原因は認知症の症状の進行。犬の中で昼夜が逆になり夜中に吠えてしまうのです。
これを止めさせるのはなかなか大変ですが、諦める必要はありません。対策法はあります。
穏やかに暮らせるように介護していきましょう。
認知症以外の原因として、体の変化や病気によって吠える場合もあります。
そんな愛犬を安心させる、守ってあげられるのは飼い主さんです。
愛犬の側にいて不安や障害を取り除いてあげましょう。
老化による体の変化
老犬になると、体や行動などさまざまなところが変わっていきます。
老化による精神的な不安や、病気などの痛みで吠えたりすることもあります。
老化による体の変化を紹介します。
- 視力が悪くなる
人間でも中年以降になると、老眼鏡をかけたりしますが、犬も視力が悪くなります。
いつもはぶつからないドアにぶつかったりします。
白内障などにもかかります。
- 耳が遠くなる
飼い主さんが名前を呼んでも、反応しません。
フードが入っている箱やビニールの音がカサッと音を立てるだけで、うれしそうに駆け寄ってきたほど耳がよかった愛犬も、そういう音が聞こえなくなります。
視力や聴力が衰えてくると、飼い主さんがどこにいるのかわからない、飼い主さんの声が聞こえないと、不安になって吠えることがあります。
- 睡眠時間が乱れる
寝る時間が長くなったり、反対に睡眠時間が短くなったりしてきます。
犬は少しの音でもすぐに起きますが、寝ている間に触っても反応しないなど、深く寝ていることが多くなります。
- 見た目も老犬に
毛が薄くなってくるなど、見え目も変わります。
鼻が乾いている時が多くなります。
うなだれてじっとしていることが多い。
歯が汚れたり、抜けたりします。肉球も硬くなっていきます。
- 社会性にも変化
子犬などと遊ばなくなります。
飼い主さんがわからなくなったり、なでてあげても反応しなかったりします。
トイレのそそうなど、しつけが守れないことも出てきます。
- 鳴き方、息遣いが変わる。
これまでなかった夜鳴きが始まったり、鳴き声がしゃがれてきたりします。
呼吸が浅くなったり、咳をしたりします。
- 散歩や運動を嫌がる
散歩の途中で帰りたがったり、散歩にいきたがらなかったりします。
足腰が弱くなり、これまで登れた階段などの段差が登れなくなります。
- 関節痛になる
年をとって体がうまく動かせずに、散歩の途中に止まってしまう、立っている時に、膝がゆらゆらしていたりしたら、関節痛などが疑われます。
このほかに、歯も悪くなって、口臭がしたり、歯が抜けたりします。
感情の起伏も激しくなったり、食べ物の好みが変化したりします。
若い時はガツガツ食べていた犬が、食が細くなり、少しずつしか食べなくなります。
大食いになる犬もいます。
吠えることにつながるのが関節痛です。
高齢によって、体がうまく動かせなくなり、関節痛の痛みで無駄吠えをします。
関節は骨と骨のつなぎ目の部分で、間に軟骨があって、クッションの役割をしています。
このクッションのおかげで、骨と骨をスムーズに曲げたり、伸ばしたりができます。
高齢になるにつれて、徐々に関節の軟骨が減っていくので痛いのです。
年を取ると、さらに筋力も衰えていくので、体重を筋肉で支えられなくなっていきます。
関節と骨にかかる負担は増えて、関節痛の症状を悪化させてしまいます。
高齢の犬は病気にもかかりやすいです。
犬の体に触ったり、見たりして、腫れている、よく舐めている場所がないかをみてください。
痛みで吠えることがあります。
病気の場合は、下痢や嘔吐がないか、体やお腹などを触っても嫌がったり、痛がったりしないかをみます。
心当たりがある場合は、動物病院で診てもらいます。
どこかが痛くてストレスになっている場合、飼い主さんが体に触ろうとすると、噛んだりすることがあります。
攻撃的な性格のワンちゃんは、しつけで矯正してきても、高齢になって痛みのストレスで噛んだりします。
もともとの犬の性格もあります。
興奮させないように落ち着かせて、「おすわり」などをさせてください。
ひどい場合は獣医師に相談してください。
噛むのを直すことが難しい場合は、急に触ったり、大声で話すなど、犬を驚かせたり、不快にさせたりすることを止めます。
食事中に食器に触ったり、口の前に手を出したりするのも危険です。
ストレスがある場合、散歩に出かけると、ほかの犬とトラブルになったり、噛んでしまったりするので、ほかの犬とのすれ違いに注意してください。
大型犬などは特に力が強いので気を付けます。
認知症になっている
犬も体と一緒に脳も老化します。
認知症になると、昼と夜の時間的な感覚が狂ってしまい、夜中に吠えることがあります。
場所がわからずに、グルグル回ったり、今まで以上に食欲旺盛になる犬もいます。
認知症の犬は夜鳴きで「ワオーン」という単調な鳴き方を繰り返します。
認知症による夜鳴きが起きた場合は昼、夜のバランスを戻すようにしていくのが効果的です。
ここで犬が認知症になっているかのチェック項目を紹介します。目安ですが、小型犬なら8歳以上、大型犬なら10歳を過ぎた犬での傾向です。
- 昼夜が逆転している
- 夜鳴きがひどい
- 障害物を避けて通れない(その前でずっと留まっている)
- 同じ場所をクルクルと回る
- 一点を凝視している
- 食欲が増えた(下痢をしている)
- 水を飲む量が増えた
- できていた「おすわり」などが全く出来ない
- トイレ以外の場所で排泄してしまう
などです。いくつか当てはまったら認知症の可能性を考慮するべきでしょう。
認知症には、さまざまな原因がありますが、老化が進み、脳細胞の一部が死滅したり、萎縮したりすることで起こります。
残念ながら現代の医学では、認知症による脳の萎縮や死滅部分の再生は出来ません。
残された脳細胞がなるべく衰えないように、症状が進むことを抑えることしかできないのです。なので早期発見がとても重要になります。
一日でも早く治療できるように愛犬が歳をとったら日々注意するようにしましょう。
犬は毎日、同じことをして過ごすのが好きな動物です。老犬になっても飼い主さんと毎日、同じように過ごすことが愛犬にとって楽しい日々となります。
老化や認知症によって今まで通りに過ごせなくなることも多いですが、少しでも悪くならないように努力してあげましょう。
体内時間のズレ
認知症の症状などによって、昼夜逆転になってしまうことがあります。
昼夜が逆転しているので昼間は寝ていて、夜は起きていて吠えます。これを直すには、太陽光に当てるのが効果的とされています。
犬が太陽光を浴びると、ホルモンのメラトニンが分泌されます。
このメラトニンの分泌が少ないとうまく眠れません。
なので太陽の下で散歩をしてメラトニンを分泌させるためにも、昼間は起きているようにしてあげましょう。
夜中に起きて吠えるのは、起きた時に、飼い主が寝ていて不安になったり、孤独を感じたりするからです。
この不安や孤独は、老化により、犬が子犬のようになる「子犬返り」に原因がある場合もあります。
子犬は親が側にいないと寂しくて、不安でクンクン鳴きますよね。これと同じ気持ちです。
しかし、成犬は鳴き声が大きいので、近所迷惑になってしまいます。注意しましょう。
また、あまりにも夜鳴きがひどくなると、獣医師に睡眠導入剤を処方してもらうケースも。
老犬の体はそれぞれ個体差があり、老いていますので、効きすぎて危険な状態にあることもあるので、獣医さんとよく相談してから使用するようにしましょう。
効き目についても獣医師と相談して、必要に応じて正しい量を使うようにしてください。
年を取って体力が落ちると、体温調節も難しくなります。
冬はヒーターや毛布などを寝床に入れて温めてあげたり、手足にサポーターをつけたりしましょう。
夏の暑い日には、エアコンを利用するもいいでしょう。老犬は体温調節が難しいので、風が直接犬の体に当たらない工夫をするのを忘れないように。
わがまま・要求
これまで、飼い主さんのしつけによって、吠え癖がなく、大人しかった犬でも、高齢になって、吠え出す場合があります。
高齢になった愛犬のわがままや、「おやつが欲しい」「抱っこして欲しい」など、要求するようになります。
子犬返りで、気持ちは子犬になっていることも考えられます。
今までとは、違う個性の犬になったと思って、ある程度は要求を聞いてあげてください。
わがままを通すと後が大変になる場合もあります。
一度、わがままな要求に応えてしまうと、「吠えれば、飼い主さんがやってくれる」「わがままが通る」と覚えてしまいます。
吠えることを止めさせるのは大変です。
節度ある態度で接していきます。
3.老犬になっても夜鳴きしないように予防できるの?
犬の夜鳴きは本当に困ってしまいます。
飼い主さんの悩みであり、近隣の人への迷惑などを考えると、さらに悩みは大きくなります。
いくつか予防対策があります。
犬が夜、寝てくれれば夜鳴きは起こりません。
夜中に目を覚ますのは、昼間に寝ているからです。
昼間の睡眠時間を減らして、夜はぐっすり眠らせます。
昼に運動をさせたり、散歩させたりして疲れさせるのもよい方法です。
犬を飼ったら、老犬になった場合の世話は、必ずやってきます。
健康的な毎日を送るために、適度な運動で、夜しっかり寝るという睡眠サイクルを守らせるようにしていきます。
犬は年をとってくると、よく寝ます。
昼寝も楽しみですから、夜寝られるようなら、昼寝も構いません。
夜中に目を覚ました時に、不安や孤独、怖さを感じて夜鳴きする場合があります。
愛犬は、慣れ親しんだ場所にいつもいられるようにしてあげ、飼い主さんは犬のそばにいて、不安にならないようにしてあげます。
この不安や孤独は「子犬返り」にあることがあります。
子犬は親が側にくれば鳴きやみます。
飼い主さんが側にいれば、安心して寝ます。
一緒に寝られない場合は、飼い主さんが見える場所に寝床を動かしてあげてください。
屋外の犬などは、夜中に吠えたら大変です。
夜間は玄関の中にいれてあげるなど、飼い主さんや家族の近くに置いて、寂しがらないようにします。
これを機会に、室内で飼うのもいいです。
飼い主さんの近くが難しいなら、寝床に飼い主さんの匂いがある毛布や、服などを入れてあげると、落ち着きます。
飼い主さんが一緒にいれば、無駄吠えは少なくなります。
横にいさせてあげるだけでいいのです。
時々、声をかけたりして、穏やかな時間を過ごさましょう。
食べ物の欲求で吠える場合もあります。
認知症などで異常な食欲になると、吠えて欲しがります。
「老犬だから少しはいいか」とおやつなどを多めにあげてしまいます。
また、欲しがって吠えるということになります。
転がすとおやつが出てくるという知育玩具の中に入れて、食べるのに時間がかかるようにしたり、ビニールシートの上に細かくしたおやつを撒いて、たくさん食べた気にさせたりと、犬の気をそらしながら対応することもおすすめです。
耳や目が悪いと、近寄ってやさしく撫でるだけで、急に触られたことで驚くことがあります。
なるべく、驚かせないように話しかけながら、撫でてあげます。
夜鳴きがある場合、犬が何を求めているかを理解して、「トイレ」「水」など、可能なら用意してあげます。
関節痛が痛いなど、痛みで鳴く場合は、やさしく声をかけてあげてさすってあげるなど、応えてください。
夜中吠えても、大声で叱ったり、叩いたり、口を押さえつけたりしないでください。
吠えまくる若い犬にはしつけが必要ですが、認知症になった場合は、しつけは無理です。
認知症は病気です。夜鳴きが続く場合は動物病院に相談します。
この場合も、夜、どの位吠えるかなど、日ごろの夜鳴きのようすなどを記録しておくと、症状の説明に役立ちます。
認知症が進んで、夜鳴きに悩まされて、飼い主さんも不眠になり、近所から苦情が来るようになっては、お手上げです。
老人ホームに預けることも考えてみましょう。
人間と同様に、最近は、老犬を預かってくれる施設が増えてきました。
日中、飼い主さんが出かけていて、犬だけでお留守番という家も多いことでしょう。
精神的に不安定だったり、認知症になったりした犬は、日中ずっと吠え続けることもあります。
「飼い主さんがいない」という不安、食事を食べたけど忘れてしまって「お腹がすいた」と訴えている状態です。
これでは、飼い主さんは心配で仕方ありません。
こういう場合は、ペットシッターに来てもらうというのも一つの対策です。
ペットシッターは、犬の世話のプロで、飼い主さんを助けてくれます。
朝夕の散歩に来てもらうなどと契約すれば、散歩や遊びもしてもらえます。
また、ドッグデイケアというサービスもあります。
老犬の保育園のようなもので、ほかの犬たちと一緒ですが、1日預かって安全に遊ばせてくれます。
飼い主さんは安心です。
ペットシッターもドッグデイケアも費用がかかりますので、必要に応じて検討してください。
無駄吠え対策として「防音ケージ」があります。
このケージの中に入れると、犬の鳴き声が聞こえなくなります。
- 認知症予防
愛犬が年をとってきたら、認知症予防も始めていきましょう。
毎日、愛犬に声をかけて、脳に刺激を与えながら、遊んであげるだけでも、老犬にはおすすめです。
何も刺激のない毎日で、暗くて静かな場所で寝てばかりいたら、認知症になりやすいです。
日光浴をさせてあげて、いつも寝ている部屋などの環境も、家族が見えるような、安心できる場所にしましょう。
飼い主さんはなるだけ一緒にいてあげる工夫をしてください。
散歩もコースを変えてみると、脳に刺激を与えます。
散歩で体を動かすこともよい刺激ですし、行ったことがない所に行くのもいいです。
いつもと違うルートを探します。
歩き方もいつも同じスピードではなく、速足にしたり、ゆっくりしたりと、飼い主さんがリードしながら変えます。
関節痛などがない元気な犬なら、ドッグランで走らせ、ボール遊びやアジリティなどもいいです。
家の中でも遊びながら、使っていない筋肉を使い、脳に刺激を与えます。
脳に適度な刺激を与えることが、脳内の神経接続を増やし、老化現象を遅らせることが動物実験で実証されています。
認知症になって脳細胞の一部が死滅していても、適切な刺激で、残っている脳内の神経接続が増えていきます。
ラベンダーなど、リラックス効果があるアロマもよいです。
ティッシュやタオルなどにつけて、側に置いてあげてください。
犬の体に直接つけてはいけません。
おもちゃを使った遊びもいいです。犬の知育玩具がいろいろ販売されています。
こうしたおもちゃやボールを使って遊びます。
飽きてしまったら、次の遊びを考えます。
飼い主さんと遊ぶだけでも、犬にはとても刺激的です。
旅行に行ったり、ほかの犬を飼ったりするのも刺激があります。
ほかの犬を飼う場合は、時期の判断が難しい場合があります。
あまり高齢になった犬は、子犬などと体力的にも遊べません。
高齢の犬の面倒を見ながら、新しい犬のしつけや世話が始まることは、飼い主さんの負担を増やします。
新しいペットを迎える場合は、家族でよく検討してください。
認知症予防には、運動や遊びでの予防はもちろんですが毎日の食事で栄養を補うことも効果的です。
認知症予防に必要な栄養素は不飽和脂肪酸・オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸、DHAやEPAなどが良いです。
体内で生成できない栄養素のひとつで、犬にとって必要な栄養素です。
しかし、現在流通しているドッグフードの多くはオメガ3脂肪酸がほとんど含まれず、オメガ6脂肪酸が過剰になりやすい現状があり、
実は、オメガ6脂肪酸は過剰に摂取しすぎると、血栓症やガンなどの生活習慣病、アレルギーやアトピーの原因にもなってしまう可能性あるので注意が必要になります。
なので、バランス良く摂取できるドッグフードやサプリメントで補う必要があります。
①バランスが整った栄養成分②食いつきの良さ③不足しがちなオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる視点から見ると『毎日一緒DHA&EPA』が最もオススメです。
- 寝たきりにさせないトレーニング
犬は運動が好きな動物です。
高齢になった犬で、外になかなか出られない犬も、話すことが出来れば「散歩にいきたい」と言うと思いませんか?
年を取って筋力が衰えた犬は、家の中にいて、寝ていることになります。
これが続くと、どんどん筋力が衰えていきます。
人間でも同じですが、こうなったら、リハビリをさせて寝たきりにさせないという考えを持ちましょう。
無理に運動させるのではなく、お年寄りのリハビリです。
大型犬で足腰がつらそうだと、散歩に行くのも勇気がいりますが、時間のある休日などは、時間をかけてゆっくりと散歩にいってみてください。
足をひきずっていないかなどをみながら、出来る範囲でいいです。
高齢の犬には運動が多すぎるのは悪影響になります。
関節痛などがある場合は悪化にもつながります。
関節痛がある犬は、痛がって無駄吠えをしたりします。
痛いのは可哀そうですが、運動を控えると、さらに筋力が衰えてしまい、ますます、関節への負担が大きくなります。
適度な運動は必要で、無理な場合は、ストレッチやマッサージをしてあげます。
ストレッチは犬が痛がらない範囲に、足の曲げ伸ばしをしてあげます。
このほかに、グルコサミンが配合されたサプリメントなどで補って、症状を軽くしていきます。
じっと1日寝ているだけの老犬は少し可哀そうです。
1日一回、外に出す、日向に出してのんびりさせる、空気を感じさせるだけでも違います。
雨の日などは、室内をゆっくり歩かせるのもいいです。
歩けない場合は、毎日、少しずつ、犬の手足や体をマッサージして血行をよくしてあげてください。
犬も飼い主さんのマッサージを喜びますし、犬との絆も深まります。
足腰が弱って自分であまり歩けない犬には、ハーネスやスリングという犬の体重を支えてあげる補助用具をつけてください。
足にかかる負担が軽減できます。
後ろ足が動かせない犬には、犬用の車いす、後ろ足を引きずる犬用の固定ブーツなどもあります。
歩くことが困難なら、カートに入れて外に出ていきます。
目はあまり見えていなくても、風を受けたりすると、鼻を動かしていろいろなものを感じています。
脳の刺激になりますし、ストレス解消にもなります。
最近は犬の老化を遅らせるための薬の研究も進んでいます。
老犬になると、内臓の病気にも注意が必要です。
かかりつけの動物病院で定期的に検診を受けることをおすすめします。
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4.まとめ
今回は老犬の夜鳴きについて紹介しました。
夜鳴きは飼い主さんを困らせるばかりか、近所トラブルにも発展しかねない大きな問題です。
夜鳴きをするようになったら、認知症を疑い、早めに予防策を始めるのがいいでしょう。
かわいい愛犬ですが、いつまでも若くはありません。
愛犬もいずれ年を取り、これまでできたことができなくなり、認知症の症状が出ることもあるのです。
夜鳴きをするようになると『認知症』の疑いも考えられるので、早めに認知症予防してください。
認知症予防には、様々な方法はありますが毎日の食事やサプリメントで栄養を補うことが効果的です。
認知症予防のフードやサプリメントはたくさんありますが、
先ほどお伝えしたように、現在流通しているドッグフードの多くはオメガ3脂肪酸がほとんど含まれず、オメガ6脂肪酸が過剰になっている現状があります。
オメガ6脂肪酸は過剰に摂取しすぎると、血栓症やガンなどの生活習慣病、アレルギーやアトピーの原因にもなってしまう可能性あるので注意が必要になります。
その中でも、バランス良く栄養を補うことができ、不足しがちなオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる『毎日一緒DHA&EPA』が最もオススメです。
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