ゴールデンレトリーバーを飼ってみたい、でも体が大きいしどうやってしつけたらいいのかわからずためらってしまう、ということありますよね。
小さなお子さんやお年寄りがいるお宅では特に心配してしまうのではないでしょうか。
実際ご近所の方が、ゴールデンレトリーバーに引っ張られてお散歩をしているのを見かけたらますます不安になりますよね。
しかし、ゴールデンレトリーバーの特徴や性質、性格を知り、正しいしつけの仕方を知っておけば大丈夫です。
そこで、今回はゴールデンレトリーバーの特徴や性格、そしてしつけの仕方をご紹介します。
飼っている方もこれから飼いたいと思っている方も、このページを読んでゴールデンレトリーバーのこと、そしてしつけのことをつかんでくださいね。
きっとゴールデンレトリーバーのことがもっと好きになるはずです。
目次
1. ゴールデンレトリーバーの特徴や性格
1.1.性格は賢くてとても優しい
1.2.成犬になるとかなりの大きさに
3.失敗を怒らないで!ただしいトイレのしつけ方4つ
3.1.絶対に怒らない
3.2.まずは排泄のサインをきちんと読み取る
3.3.トイレをさせる時は声で指示を
3.4.ちゃんとできたら褒める
4.無駄吠えをしつけるときに注意すべき10のこと
4.1.無駄吠えという考え方をやめる
4.2.犬が吠える理由を考えよう
4.3吠えても要求に応えない
4.4名前を呼んで叱らない
4.5.大きな声を出さない
4,6.体罰を与えない
4.7.居場所を快適にする
4.8.留守番のストレスを減らす
4.9.1匹でいることに慣れさす
4.10.散歩をしてたっぷり運動をさせておく
5.ゴールデンレトリーバー甘噛みや噛み癖の時期としつけ方
5.1.ゴールデンレトリーバーの噛み癖は生後3ヶ月から7ヶ月
5.2.ゴールデンレトリーバーが甘噛みするときのしつけ方5つ
5.3.ゴールデンレトリーバーが本気で噛んでくるときは無視する
7.ゴールデンレトリーバーの散歩の重要性としつけで気を付けたいこと
7.1.ゴールデンレトリーバーの散歩の重要性とは
7.2.ゴールデンレトリーバーの散歩のしつけで気を付けたいこと
7.3.ゴールデンレトリーバーの散歩のしつけ方
1. ゴールデンレトリーバーの特徴や性格
ゴールデンレトリーバーは大変温厚で明るく、人が大好きな犬です。また大型犬で被毛が美しい犬種でもあります。
家庭犬としても飼いやすく、大変人気があります。また介助犬や災害救助犬として活躍しているゴールデンレトリーバーも多く、頭が良いことでも知られています。
ではゴールデンレトリーバーの特徴をさらに詳しく説明しますね。
1.1.性格は賢くてとても優しい
ゴールデンレトリーバーの性格は賢く好奇心旺盛で、そしてとても優しいということが挙げられます。
また、辛抱強いのでしつけもしやすいでしょう。明るく穏やかな性格でもあります。
1.2.成犬になるとかなりの大きさに
大型犬らしく、その大きさは成犬では体高51から61cm、体重は27?36kgになります。
ちなみに体高とは地面から背中の高さを指します。メスの方がやや小さめですが、かなり大きくなります。
ゴールデンレトリーバーがゆっくり寝たり、餌を食べたりできるスペースが必要になります。
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2.ゴールデンレトリーバーのしつけはいつから始める?
ゴールデンレトリーバーのしつけは子犬の頃から始めます。家に来た時から、始めましょう!
普通、子犬は生後2ヶ月くらいまで母犬や兄弟犬と過ごし、強く噛んではいけないことなどを学びます。
そういった経験をしていな子犬は特に社会化をさせ、じっくりしつけをすることが大切です。
ゴールデンレトリーバーは賢く穏やかな犬種とはいえ、しつけは必要です。
大型犬なだけに、しつけをきちんとしていないと大きくなってから制御するのが大変になってきます。
子犬時代は5kg程度だったのが生後半年ではもう15kgを超えてしまいます。
そして1年で約35kgまで大きくなるので、早めにしつけをした方が楽なのです。
3.失敗を怒らないで!ただしいトイレのしつけ方4つ
犬のトイレのしつけで大切なポイントは「失敗しても絶対怒らない」ことです。怒るのではなく落ち着いてしつけをしてあげましょう。
トイレは早く覚えて欲しくてつい焦りがちですが、ゴールデンレトリーバーは賢いので落ち着いて、そして褒めてしつければ早く覚えてくれますよ!
3.1.絶対に怒らない
トイレのしつけでは絶対に怒らないようにしましょう。トイレは失敗して当たり前なのです。
間違って排泄をした時に怒ってしまうと、「排泄をしたら怒られる」と覚えてしまい、ウンチを食べる「食糞」や便秘になってしまう恐れがあります。
失敗してしまった時は、騒がずに静かに掃除します。足が汚れてしまった時も騒がず淡々と洗ってあげましょう!
匂いが残るとまたそこでしてしまうかもしれないので、きれいに掃除してください。
3.2.まずは排泄のサインをきちんと読み取る
まずは子犬の排泄のサインをきちんと読み取りましょう。
朝起きた直後や、食事の後など子犬が排泄するタイミングを観察してサインを読み取ります。
例えばそわそわしたり、くるくる回ったり、同じところばかり匂いを嗅いだりなどのサインがあります。
もしもなかなかわかりにくいときは記録しておくといいですよ。必ず何かのサインがあるので焦らずに読み取ってあげましょう。
3.3.トイレをさせる時は声で指示を
これはトイレをしそうだ、とわかったら声をかけて指示をします。家族でかける指示を統一しておき、犬が混乱しないようにしてあげましょう。
例えば盲導犬の訓練で良く使う「ワン・ツー、ワン・ツー」はおすすめです。他に「シー・シー」など、言いやすく犬も覚えやすいものがいいですね。
排泄をしている時に、「ワン・ツー、ワン・ツー」と言っていると「トイレ=ワン・ツー、ワン・ツー」と覚えてくれます。
すると「ワン・ツー、ワン・ツー」と声をかけると「あ、今トイレをして大丈夫なんだな」と犬が排泄をするようになってくれます。
3.4.ちゃんとできたら褒める
「ちゃんとできた!」その時は大げさなくらい褒めてあげましょう。特にゴールデンレトリーバーは褒められて伸びるタイプです。
明るい声でほめて、撫でてあげましょう!トイレをちゃんとしたら、ほめてもらえるんだと覚えてくれますよ。
家で排泄することを覚えておくと、悪天候や災害など、散歩に行けない状況になった時でも安心して過ごせますよ。
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4.無駄吠えをしつけるときに注意すべき10のこと
「無駄吠え」は飼い主さんを悩ませるもののひとつです。しかし本当にそれは無駄吠えなのでしょうか?
無駄吠えとは何か、またしつける時にどんなことに注意をしたらよいか見てみましょう。
犬が吠えると場合によっては生活に支障が出ることもありますし、近所の人に苦情を言われるということもあるかもしれません。
しかしなんとかやめさせたいと「吠えちゃダメ!」「うるさい!」などと怒鳴って叱ることは絶対やらないでくださいね。
「無駄吠え」をしつける際に注意すること10点をご紹介します。
4.1.無駄吠えという考え方をやめる
まず、「無駄吠え」という考え方をやめましょう。「無駄吠え」とよく言われますが犬は意味もなく吠えたりしません。吠えるのには必ず理由があるのです。
人間からすれば何を訴えているのかよくわからないこともあって「うるさい」と捉えられがちです。
「無駄吠えをしている」と決めつけて嘆いたり、うるさがったりする前に「なぜ吠えているのか」を考えることが大切です。
そして吠える理由を捉えたら吠えなくてすむ環境作りをしてあげることが重要です。
4.2.犬が吠える理由を考えよう
第2に犬が吠える理由を考えてみましょう。なぜ吠えるのかがわかれば対策も立てられます。
例えば理由としては以下のものが挙げられます。
ご飯が食べたい!
お腹が空いた時、吠えて知らせることがあります。または、いつものご飯タイムに遅れている時も早く食べたくてワンワン吠えてしまいます。
ただし吠えてすぐに「ゴメンねー」などといって餌をやりに行くのはNGです。
確かに餌を食べだすと吠えなくなりますが、そうすると「吠えたら餌をくれる」と覚えてしまいます。お腹が減るたびに吠えられたら困ってしまいますよね。
かまってほしい!退屈、甘えている
退屈を紛らわすため、また人にかまってほしくて吠えることがあります。吠えるので叱りに飼い主さんが近づくと、「相手にしてくれた」と勘違いしてしまいます。
たとえ飼い主さんは叱っているつもりでも、犬にとっては「吠えたから来てくれた!これからも吠えよう」になってしまうのです。
散歩に連れてって!
「かまってほしい」に似ていますが、散歩に行きたくて吠えることがあります。
散歩にいって遊びたいという要求や散歩で排泄する子は排泄をしたくて吠えることがあります。
排泄をしたくて吠えるということをさせないためにも、トイレトレーニングはあらかじめやっておくことがポイントです。
誰か来た!
インターホンがなると吠える子がいます。「誰か来た」ことに警戒して吠えるのです。
また外を誰かが歩いているだけでも吠える子がいます。ゴールデンレトリーバーは人懐っこい反面、警戒心も強く番犬にも向いています。
とはいえあまりに吠えられるのも困ってしまいますよね。インターホンには慣れされることが大切です。
置いていかないで!
飼い主さんが出かけようとすると、置いて行って欲しくないので吠えてしまいます。
分離不安といっていつも一緒にいてくれる飼い主さんと離れることが不安で、出かける気配を察しただけで落ち着かなくなり吠えるのです。
早く帰ってきて!(留守番中)
飼い主さんがいない留守番中に不安と寂しさで吠えます。自分だけ置いて行かれた分離不安によって、吠えてしまいます。不安でたまらずとにかく吠えてしまうのです。
具合が悪い!
どこか痛いところがあるなど具合が悪い時も吠えて訴えます。
元気がない、食欲がない、同じところばかり舐めている、吐いたり下痢をしたりする、などの症状が見られたら、動物病院に連れて行きましょう。
4.3吠えても要求に応えない
3番目には、吠えても犬の要求に応えないことです。お腹が空いたらしいから餌をやる、散歩に連れ出す、など要求に応えることはやめましょう。
吠えれば飼い主さんがいうことを聞いてくれると学習してしまいます。ゴールデンレトリーバーは頭がいいので、よくないこともすぐに覚えてしまいます。
また、叱りに行っているつもりが犬にとっては「来てくれた」ことになり、結果として犬の要求に応えていることになってしまいます。
4.4名前を呼んで叱らない
名前を呼んで叱るのは逆効果です。吠えるのをやめてほしくて、つい「○ちゃん静かに!」「○ちゃんやめて!」など大きな声で言ってしまいがちです。
しかし犬にしてみれば「名前を呼ばれると怒られている」「名前を呼ばれると飼い主さんが怖い顔をしている」と「名前を呼ばれる=良くないことがある」と学習してしまいます。
そうなると名前を呼ばれても飼い主さんのところに来ない犬になってしまいます。
4.5.大きな声を出さない
大声で叱ることはやめましょう。犬の吠える声より大きな声を出さないと効果がないように思えて怒鳴ってしまいがちです。
しかし大きな声は犬を怯えさせるばかりで何の効果もありません。低い声で「あっ」「ダメ」などで十分です。
ゴールデンレトリーバーは飼い主さんの表情もよく見ています。困った顔をしていれば吠えると困るんだなと理解してくれます。
4,6.体罰を与えない
体罰は絶対与えません。体罰をすることは、犬にとっても飼い主さんいとっても不幸です。
鼻先を指先で弾くことなど、たとえ飼い主さんからすると軽い気持ちでやったものでも犬にとっては不快で恐怖を与えるだけです。
一時的に吠えるのをやめたとしても、それはしつけの効果ではなく体罰を、そして体罰を与える飼い主さんを怯えたものです。
ゴールデンレトリーバーは明るい性格の犬です。せっかくの明るい性格が体罰によって消えてしまいます。
4.7.居場所を快適にする
犬が暮らす居場所は快適にしてあげましょう。
ケージやサークルの置き場所は極端に寒かったり、暑かったりしないようにします。直射日光が当たりすぎるのもよくありません。
ゴールデンレトリーバーは暑さに弱いので、気をつけましょう。
また玄関ドアの前など、人の出入りが頻繁に見えるような場所も、犬はゆっくり休めないので避けてください。
トイレシーツは汚れたらすぐ変える、いつでも新鮮な水が飲めるなど基本的なことも確認しておきます。
また体を横にして十分休めるスペースがあるかどうかも重要です。
ゴールデンレトリーバーは体が大きい分スペースも必要なのでしっかり確保してあげてくださいね。
快適に眠れる犬用クッションなども入れておいてあげましょう。
夜は布などをかけると落ち着いて眠れます。時に子犬の時は、かけてあげるといいですよ、
インターホンに反応する場合は、まずインターホンの音を少し小さくしてみてください。
さらに友達に協力してもらい、インターホンを鳴らして入ってきたら友達がおやつを犬に与えます。
飼い主さんとお客さんが楽しそうにしている、おやつをもらえるというのを覚えると、インターホンがなるといいことがある、と覚えてくれます。
そんなに友達にきてもらうわけにはいかない、という場合は家族の間でインターホンを鳴らしてみましょう。
吠えたら飼い主さんが「あっ」と低い声で制します。吠えるのをやめたら褒める、というのを繰り返してみてください。
4.8.留守番のストレスを減らす
留守番のストレスを減らしてあげましょう。留守番をしていても大丈夫だということを教えてあげます。
まずは犬が落ち着けるケージやサークルを用意します。
犬の見えないところに行っても吠えなければほめます。ただし吠えたら犬のところへはいかないようにします。
吠えなくなったら行く、ということを繰り返します。
だんだん犬の見えないところへ行く時間を長くしていき、吠えないでいられれば褒めるということを繰り返していると「吠えないでいると飼い主さんが帰ってくる」ことを学習します。
飼い主さんの出かけるそぶりを見るだけで不安になる犬もいます。支度している時も知らんぷりをして、出かける雰囲気を犬に見せないようにしておきましょう。
留守番の時は、犬がぐっすり眠る時間にしてあげると吠えなくなります。
犬によってはケージに入っているより、部屋に自由にしている方がいいという子もいます。
誤飲の心配がない、かじってしまうコードなどがないという場合は部屋に自由にしてもいいかもしれませんが、犬の安全を考えると落ち着いて過ごせるサークルやケージの方が良いでしょう。
4.9.1匹でいることに慣れさす
寂しくて吠える犬には1匹で過ごすことに慣れさせておきましょう。
留守番中の居場所を快適にしておくのと同時に、飽きさせないおもちゃを用意してあげます。中におやつやフードを入れられる、安全性の高い犬のおもちゃを利用することをお勧めします。
1匹で過ごす時は、このフードの入ったおもちゃをサークルの中に入れます。犬はフードを食べようとおもちゃに夢中になり、そのうち疲れて寝てしまいます。
1匹でいても不安にならないような工夫をすることで、吠えないでいられるようになります。
おもちゃは、1匹で遊んでいても安全なものを選びます。ぬいぐるみなどは噛んで中の綿を食べてしまう恐れがあります。
また細かいパーツがついたものも誤飲の危険性があるので、1匹でいる時は与えないようにします。
4.10.散歩をしてたっぷり運動をさせておく
たっぷり運動をさせておきましょう。たくさんの運動は犬のストレスを解消します。
また犬の健康のためにも運動は重要です。たくさん運動することで、夜や留守番中もぐっすり寝てくれるようになります。
散歩で運動することはもちろん、飼い主さんとたくさん遊んでコミュニケーションをとることも、吠えることを減らすには大切なことなのです。
散歩の時にしつけをすると、楽しくしつけができて覚えやすいという利点もあります。
5.ゴールデンレトリーバー甘噛みや噛み癖の時期としつけ方
ゴールデンレトリーバーも甘噛みをします。それはいつ頃なのか、噛み癖のしつけはいつ、どうやって行ったらいいのでしょうか。
5.1.ゴールデンレトリーバーの噛み癖は生後3ヶ月から7ヶ月
甘噛みは生後3ヶ月から7ヶ月頃の葉の生え変わる時期に起こります。歯や歯茎がムズムズして噛みたくなるのです。
ここでしっかりしつけると噛み癖のないゴールデンレトリーバーに成長します。
子犬の仕草はかわいいのでつい許してしまいがちですが、明るく、そして厳しく噛み癖は解消していきましょう。
5.2.ゴールデンレトリーバーが甘噛みするときのしつけ方5つ
- 手を噛んできたら低い声で「あっ」「ダメ」などといってやめたらほめる、を繰り返します。この時手をひらひらさせたり、大騒ぎしたりすると「遊んでもらっている」と思ってますます興奮してしまいます。手を噛みたがる時はビターアップルなどを塗っておくのも効果的です、ビターアップルは犬には害がなく舐めるととても苦い味がするしつけ用のスプレーです。
- 噛んでもいいおもちゃを与えます。この時古い靴やスリッパを与えるのはやめます。犬には古いものと新しいものの区別はつきません。噛み応えのある犬用の安全なおもちゃを与えましょう。そのおもちゃを噛んでいる時は褒めてあげましょう!
- 犬が家具やスリッパを噛んでいたら大騒ぎせず、大きな音を立てるなどしてびっくりさせます。この時音を立てたのが飼い主さんだとわからないようにすることがポイントです。音にびっくりして噛むのをやめたら褒めてあげましょう。
また、噛まれて困るものは犬の目につかないところに片付けておきます。 - 体罰は絶対にしません。噛んだからといって、鼻先を手で押さえたり叩いたりすることは絶対にやらないようにしましょう。犬を仰向けにして制するのも体罰です。こういったことは恐怖心を与えるだけで、犬との信頼関係を築けなくなってしまいます。
- 運動させたり一緒に遊んだりして、ストレスや退屈な気持ちを取り除きましょう。ストレスがあったり退屈だったりすると犬は何かを噛んで気持ちを紛らわそうとします。散歩をしたり、一緒に遊んだりして犬のストレスを取り除きます。散歩や遊びでコミュニケーションをとることで犬と飼い主さんの信頼関係も築けます。
5.3.ゴールデンレトリーバーが本気で噛んでくるときは無視する
ゴールデンレトリーバーが本気で噛んできたら「無視」をします。
手をひらひらさせて大騒ぎしたり、声をあげたりしたくなりますが、同調してくれていると勘違いしてますます噛んでくるようになります。
また噛んだら、鼻先を抑えたり仰向けにしたりするのは恐怖心を与えるだけで逆効果なのでやめましょう。
ゴールデンレトリーバーは人が大好きなので無視をされるのは堪えます。しばらく無視をして噛まなかったら褒める、これを繰り返していきましょう。
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6.成犬になったゴールデンレトリーバーのしつけ
成犬になってもしつけはできます。ゴールデンレトリーバーももちろん例外ではありません。
飼い主さんの根気、努力は必要ですが、諦めずにしつけをして犬も飼い主さんも快適に楽しく暮らせるようにしましょう!
里親になって成犬になってから飼い始めたらしつけが全然できていなかった、子犬の時にしつけのことをよく知らなくてそのままきてしまった、などいろいろな事情があります。
ゴールデンレトリーバーは大型犬なので特に大変ですが、焦らずにしつけをしていきましょう。
名前を呼んで叱っていた、大声を出していた、などの習慣があったらすぐにやめましょう。
ゴールデンレトリーバーは、もともとが穏やかで賢い犬です。そして狩猟犬だったため、飼い主さんのいうことをよく聞いて従うという性質もあります。褒めてしつけるとうまくいきやすいですよ。
トイレトレーニング
トイレトレーニングも成犬でできます。時間がかかると言われていますが諦めない、途中でイライラしても叱らないことがポイントです。
粗相をしたら、叱らず騒がずに掃除をして匂いを残さないようにします。
失敗が多いものの家の中で排泄する癖がある子の場合は、サークルやケージにペットシーツを敷き詰めておきます。
サークルやケージで過ごすようにし、そこのペットシーツでできたら褒めます。排泄しそうな様子を見て、「ワン・ツー、ワン・ツー」など声をかけると効果的です。
だいたい同じ場所のペットシーツでできるようになったら、他のペットシーツを取り除いていきます。
最終的には1カ所でするようになるのでそこにトイレを置いてあげます。
散歩で排泄する習慣が染みついている子の場合は、散歩に行かず我慢させるわけにはいかないので、散歩の時にペットシーツを持っていきます。
おしっこをするときにすかさずペットシーツを敷いて、「ワン・ツー、ワン・ツー」など声をかけながら「排泄はペットシーツの上」と覚えさせます。ペットシーツでできたら、思いっきり褒めてあげます。
ペットシーツですることを覚えたら、家のトイレですることを先ほどの方法で教えます。声をかけることと、ペットシーツを組み合わせることがポイントです。
時間はかかりますが、できるようになるまで諦めずに続けることが大切です。
噛み癖
噛み癖も直すことができます。大型犬なので、噛み癖があるのは事故の恐れもあります。必ず直しておきましょう。
家具やスリッパを噛んでしまう癖がある子には、まず噛んでいいおもちゃを与えましょう。おもちゃを噛んでいる時は、しっかり褒めてあげましょう。
そして噛まれたら困るものを噛んでいる時は「アッ」と声を出してびっくりさせます。噛むのをやめた瞬間に褒めてあげましょう。
わかりやすくメリハリをつけることが大切です。
また犬が舐めても害のない、ビターアップルなど苦い味のするスプレー(塗るタイプもあり)を噛まれたら困るものにつけておくのも手です。
電気コードなどには塗っておくと安心です。そしてなるべく噛まれたら困るものは片付けておきましょう。
人の手も噛んでしまう時は、ゴールデンレトリーバーのような大型犬の場合特に怪我が心配です。
しつけインストラクターや獣医さんなど専門家に相談しながら対応しましょう。
噛みそうになったら低い声で「いけない」と言います。そこで噛まなかったら褒めておやつなどをあげましょう。
とにかく明るく褒めてあげること、これはゴールデンレトリーバーのしつけのポイントです。
無駄吠え
吠えるのもちゃんとやめさせることができます。吠えるのには理由があります。その理由を探って対応してあげましょう。
吠えているのを早く止めさせたいばかりに、犬の望み通り散歩にすぐ行ったり餌をやったりしないようにすることも大切です。
吠えている間は無視をする、そして吠えるのをやめたら褒める、の繰り返しです。
おすわり
基本的なおすわりもちゃんと覚えます。
好きなおやつやおもちゃを持って、「おすわり」と言います。片手でお尻を静かに抑えるのもいいですし、おやつやおもちゃ鼻先の方へ持っていってもいいでしょう。
鼻先から上の方にすると、自然とおすわりする形になります。飛び跳ねて取られないようにしましょう。
おすわりが偶然でもできたら、思いっきり褒めておやつをあげます。遊びのひとつで何度もやっていけば、おやつなしでもおすわりができるようになります。
おすわりができれば、ひとまず落ち着かせたいときなどに大変役立ちます。
このようにゴールデンレトリーバーが成犬になったとしてもしつけは可能です。根気よく、怒らず向き合うことが大切です。
ただ大型犬ですので、扱いが大変な時はしつけインストラクターや獣医さんなど専門家の力を借りることも重要です。
7.ゴールデンレトリーバーの散歩の重要性としつけで気を付けたいこと
ゴールデンレトリーバーを飼う上で、散歩は欠かせません。そして散歩のしつけでも気をつけることがあります。
7.1.ゴールデンレトリーバーの散歩の重要性とは
犬には散歩が欠かせません。運動をすることで肥満予防や病気のリスクを減らし、ストレスの解消にもなります。
ゴールデンレトリーバーは肥満になりやすい傾向にあるので、特に運動は重要です。
またゴールデンレトリーバーは好奇心が強く、賢い犬ですから外に出て刺激を受けることで喜びを感じますし、その好奇心に応えてあげることは重要なのです。
散歩で様々な人や犬に出会ったり、土の上やコンクリートの上を歩いたりと様々な刺激を受けさせてあげましょう。
7.2.ゴールデンレトリーバーの散歩のしつけで気を付けたいこと
排泄を済ませておく
家で排泄を済ませておきましょう。万が一の時を考えてペットシーツや排泄物を入れるビニール袋、道路などの清掃用にお水を用意しておきます。
子犬の時は無理をさせない
子犬の時は、まだ骨格がしっかりしていないので無理な運動や、リードを引っ張るなどはやらないようにします。
ゴールデンレトリーバーは骨格が出来上がるまでに時間がかかる犬種なので注意しましょう。
かける号令を家族で統一しておく
家族の間で散歩に行く人が変わることがありますよね。それぞれの号令が英語だったり日本語だったりすると、犬が混乱してしまいます。号令はあらかじめ統一しておきましょう。
食後すぐに出かけない
食後すぐの散歩は胃捻転などを生じるおそれがあるので、時間をおくか食事の前に散歩するようにします。
ただぼんやり歩くだけにしない
ゴールデンレトリーバーにはただ歩くだけの散歩では物足りなく、好奇心を満たすことができません。「とって来い」などのゲームなどを通して、しつけをするようにしましょう。
7.3.ゴールデンレトリーバーの散歩のしつけ方
「待て」をしっかり教えます。
待てを覚えれば飛び出して事故に遭うなどを防ぐことができます。
まずはおすわりをさせて「待て」と言います。犬の正面で制するとわかりやすいです。
動かずにいられたら褒める、を繰り返し「待て」の時間をだんだん長くしていきます。
ゴールデンレトリーバーの勝手にさせない
散歩に出たら、ゴールデンレトリーバーの好奇心の赴くままに歩くことはやめましょう。
犬に飼い主さんがついていく、というようなことにならないようにします。そのためにも長いリードや伸びるリードは歩くときに使わないようにします。
他の犬に出会った時はいきなりあいさつさせるのではなく、「待て」と言っておすわりをさせ、吠えたり匂いをかいだりしないように制します。
お仕事をさせる
もともと狩猟犬で、現在は介助犬などで活躍している犬が多い犬種です。
仕事を与えるのを喜びます。「レトリーバー」は「回収する」という意味がある「レトリーブ」から来ています。
ボールを取ってこさせたり、おもちゃを回収させたりすると喜んでやるでしょう。取ってきたらたくさん褒めてあげましょう。安全なところで、遊ぶようにしてくださいね。
興奮したりはしゃぎすぎたりしたら無視
あまりにも興奮して制御がきかないような状況になったら、一旦遊ぶのはやめます。じっとして無視をして犬が収まるのを待ちます。そして落ち着いたらまた遊ぶ、というようにメリハリをつけてあげましょう。
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8.ゴールデンレトリーバーのしつけ教室
ゴールデンレトリーバーのしつけにはプロの手を借りることもおすすめです。
そこで人気の高いしつけ教室をご紹介します。
DOG INDEX
カナダでドッグトレーニングを勉強し、日本では珍しいおやつを使わないドッグトレーニングを実施しています。厳しくしつけるのではなく、犬1匹1匹の個性を大切にしたしつけをしています。
http://www.dogindex.jp/index.html
犬のしつけ教室DOGLY
犬の幼稚園やホームステイがあります。褒めるしつけを実施しています。
http://dogly.jp/about/philosophy.html
canine unlimited(ケーナイン・アンリミテッド)
飼い主と人の信頼関係を重視、陽性強化(正の強化・褒めてしつける)を基本とするしつけ教室です。
9.まとめ
大きな体と金色の美しい被毛、そして明るく穏やかな性格を持つゴールデンレトリーバーは大切な家族の一員、そしてパートナーになってくれる犬種です。賢いのでしつけがしやすいのが特徴です。
人が大好きで好奇心も旺盛なので優しく明るい気持ちでしつけをすれば、ゴールデンレトリーバーも飼い主さんも、共に楽しく充実した日々を暮らすことができますよ。
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