犬の耳掃除のやり方がわかる!嫌がる犬の対処法や頻度、洗浄液など

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犬にとって、耳は生きていく中で大切な器官のため、飼い主としてはこまめに耳のケアをしてあげたいと思うけど、「犬の耳掃除ってどうやってするの?」と、疑問に思いませんか!?

耳掃除をしてあげたいけど、「毎回動物病院に行ったほうが良いのかな?」とか、「家で耳掃除をすると、傷つけてしまうかな?」などと、思ったりしますよね。

実は犬の耳掃除は、動物病院でお願いすることはもちろん可能ですが、家でも飼い主がケアをしてあげることができます!

そこでここでは、犬を飼われている方が実際に行っている耳掃除の方法や、上手くできるようなコツなどについて、紹介したいと思います。

犬の耳掃除を怠ると、外耳炎などの耳の病気になる可能性があるので、耳掃除のやり方をしっかりマスターしてくださいね!

目次

1.犬の耳掃除もしてあげよう
1.1.こんな耳垢が出たら危険!

2.耳掃除のやり方1「耳の外側と中の状態をチェック!」

3.耳掃除のやり方2「耳の中に洗浄液を垂らしてマッサージ!」
3.1.ブリーダーや動物病院おすすめの洗浄液が使いやすい!
3.2.愛犬が耳掃除・洗浄液を嫌がる時はどうすればいいの?
3.3.耳掃除用の洗浄液を手作りできるの?

4.耳掃除のやり方3「首を振らせて汚れを拭き取ろう」

5.犬の耳掃除の頻度は?
5.1.人間用の綿棒は使わないで!
5.2.耳の臭いはホウ酸水が効く?

6.動物病院でも耳掃除をしてもらえる

7.愛犬が暴れる!最終手段は「保定」
7.1.保定のポイントとは
7.2.保定の仕方
7.3.保定するときの7つの注意点

8.まとめ

1.犬の耳掃除もしてあげよう

犬の毛並みを整えたり、シャンプーをしたり、目やにを取ってあげたり、ヨダレを拭いてあげたりなど、パッと目につくところは、しっかりケアをすることができますが、意外と耳掃除を忘れてしまうことって多いと言われています。

犬には、色んな犬種があり、耳の形も、ピンと立っている犬もいれば、垂れていたり、耳の毛が長い犬もいます。

ダックスフントやビーグル、コールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどのように耳が垂れている犬や、マルチーズやプードルなどのように耳の毛が長い犬は、特に注意してケアをしていかなければなりません。

耳が垂れていたり、耳の毛が長いことで、空気に触れにくくなるため、耳の中に雑菌が溜まりやすくなったり、耳垢が溜まりやすくなると言われています。

また、ブルドックやパグは、耳の中もシワが多いと言われているため、シワの間に耳垢が溜まりやすくなるので、注意してみてあげてください。

犬の耳掃除は、実はとても大切なケアの1つで、長い期間放置してしまうと、耳の病気になる可能性もあるため、耳掃除は定期的に行ってあげましょう!

1.1.こんな耳垢が出たら危険!

健康な犬の耳の中は、とてもキレイで、臭いもしないと言われているのですが、犬の耳掃除をしているときに、耳垢が黒かったり、なんか耳の中から臭いがしたりと、「あれっ!?」って思うことがあるかもしれません。

犬が耳を異常に痒がっている時なども、耳の中をチェックすると、黒かったり、茶色かったりするかもしれません。

これらの症状が出たときは、耳になんらかの異常がみられるかもしれないため、ここで、どんな原因が考えられるかについて、紹介したいと思います。

耳垢が黒い場合

耳垢が黒いときは、犬や猫に多いミミヒセンダニという「耳ダニ感染症」になっている可能性があります。

耳ダニに感染すると、薬の投与などが必要になってきますが、他の犬に感染する恐れもあるため、多頭飼いをしている場合は、注意しなければなりません。

また、ドッグランなどの犬が多い所で、感染してしまうこともあると言われているため、外に行くことが多い犬の飼い主は、定期的に耳をチェックすることを忘れないでください。

耳垢が茶色い場合

耳垢が茶色いときは、酵母菌の1種である「マラセチア菌」という真菌(カビ)が原因となって、皮膚に炎症を与えている可能性があります。

マラセチア菌は、健康な皮膚にも存在する常在菌なのですが、耳の中の環境が悪くなってしまうことで、異常に増殖してしまうことが原因で感染すると言われています。

人間でもマラセチア菌の増殖によって、背中ニキビやデコルテニキビに悩まされることがありますよね。

人間でも悩むことを、犬に悩ませるのは、可哀想なので、見逃さないようにチェックしましょう!

放置しておくと、外耳炎になるおそれもあるので、早めに処置をしてあげましょう。

耳垢が黄色い場合

耳垢が黄色の場合は、耳の中で細菌が増殖して、潰瘍やびらんができている可能性があります。

抗菌剤の点耳を行って改善しなければならないため、犬にとって負担になりますね。

また、耳垢が黄色い場合、外耳炎になっている恐れもあります。

これらのように、耳の中や耳垢に異常を感じた場合は、症状を進めないためにも、すぐに獣医さんに相談するようにしてください。

「少し様子を見よう!」と思っていると、どんどん症状が悪化するかもしれません。
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2.耳掃除のやり方1「耳の外側と中の状態をチェック!」

犬の耳掃除を行うときは、まずは耳の外側から行っていきましょう。外耳と呼ばれる耳の外側をチェックして、汚れがないかを確認します。

外耳は汚れやすいので、汚れている場合は、犬の耳掃除用の洗浄液をコットンに含ませて、汚れている部分に軽く押し当てて、汚れを浮かすように取っていきましょう。

このときに、耳を強くこすったり、耳に摩擦を与えてしまうと、耳に傷が入ることがあるので、絶対にこすらずに、汚れを浮かしてから取ってください。

コットンを耳の汚れている部分に、5秒ほど軽くあてて、離すと汚れが浮いて取れてきます。

外耳を掃除しているときは、耳の毛が抜けているものを見つけるときがあるかもしれません。そのきは、抜け毛も一緒に取ってあげてください。

3.耳掃除のやり方2「耳の中に洗浄液を垂らしてマッサージ!」

次に、耳の中を掃除していくのですが、耳の中は非常に複雑で、絶対に傷つけてはいけないので、無理やり奥まで耳掃除をしないようにしてください。

ペット用の綿棒もありますが、慣れていないと耳の奥を傷つける恐れもあるため、洗浄液を耳の中に数滴垂らす方法で掃除していくことをおすすめします。

洗浄液を過剰に使いすぎると、耳の中に水分が残り、雑菌の増殖を促してしまう恐れがあるので、使い過ぎには注意しましょう!

特に耳が垂れている犬の耳の中に、洗浄液が残ってしまうと、湿気ですぐに耳の中で菌が増えてしまうので、注意してください。

耳の中に数滴洗浄液を垂らし、耳の根本にコリコリしている部分があるので、そこを優しくマッサージしてあげましょう。

マッサージをしていると、「クチュクチュ」と音が鳴ってくるので、この音が確認できると良いとされています。

マッサージの時も、強い力をかけると、犬が痛がったりと、負担をかけてしまうことになるため、犬の表情を見ながら、気持ちよさそうな程度で行ったり、体を撫でてあげながら行ったりしましょう。

3.1.ブリーダーや動物病院おすすめの洗浄液が使いやすい!

犬の耳掃除に使う洗浄液ですが、どんな洗浄液が良いのか悩みますよね。

愛犬にとって、どんな洗浄液が良いのか、かかりつけの獣医さんに相談してみるのも良いでしょう。

ここでは、人気のある犬の耳掃除に使う洗浄液を紹介します。

ノルバルサンオチック

ノルバルサンオチックは、犬猫兼用の耳の洗浄液で、動物病院でも使われていたり、おすすめされていたりするものです。

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ノルバルサンオチックには、イソブロバノールという成分が含まれているため、耳の中の汚れをキレイに落としてくれる効果が期待できると言われています。

ザイマックス オティックイヤープロテクター

ザイマックス オティックイヤープロテクターは、ステロイドや抗生物質が配合されていないので、犬に大きな負担をかけることなく耳掃除をしてあげることができる点で、人気があります。

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抗生物質が配合されていないと、この洗浄液の力に打ち勝ってしまう耐性菌の心配がないため、長く愛用することができるところも、魅力の1つです。

エピオティック

エピオティックは、アルコールが配合されていない、中性の洗浄液です。

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アルコールが入っていると、必要な皮脂まで落としてしまう可能性があるので、なるべくなら入っていない方が良いとされているため、エピオティックは注目したい洗浄液です。

サリチル酸などの抗菌効果がある成分も入っているため、優しくケアができる印象があります。

オーツムギ イヤークリーナー

オーツムギ イヤークリーナーは、天然成分であるオーツ麦を使用した犬猫兼用の耳掃除用洗浄液になります。

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天然成分から作られているため、刺激が少なく、注目されている洗浄液の1つです。

3.2.愛犬が耳掃除・洗浄液を嫌がる時はどうすればいいの?

どんな犬でも必ずしも耳掃除が大好き!というわけにはいかないと思います。中には、耳に洗浄液が入るのを嫌がってしまう犬もいるでしょう。

しかし、可哀想だからといって、犬の耳掃除を怠って良いわけありませんし、かといって押さえつけて無理やり行うのも違いますよね。

犬が耳掃除を嫌がったときは、絶対に怒ったりしてはいけませんし、飼い主が不安がるのも良くありません。

犬が嫌がってしまうときは、急に耳掃除を始めないで、まずは耳を優しく触ってマッサージをしてあげるとこから始め、犬とコミュニケーションを取っていきましょう。

そして、犬の耳掃除に使うコットンや洗浄液を、犬に匂わせたり、触れさせたりしながら、「怖くないよ」ってことを教えてあげてください。

そこまでできてからやっと耳掃除を始めていくのですが、耳掃除に使う洗浄液が冷たいのを嫌がる犬もいるので、洗浄液を少し温めて使うのもおすすめです。

温めるときは、人肌程度にし、熱くなりすぎないようにしてくださいね!

また、「耳掃除を頑張ろうね!」という意味で、耳掃除前におやつをあげたり、耳掃除後に「よく頑張ったね!」って思う存分褒めながら、おやつをご褒美にあげるのも効果的です。

犬に、耳掃除は、気持ちよくて楽しいものであったり、耳掃除をするとおやつがもらえると思ってもらえるようになると良いでしょう。

犬が幼いときから、耳掃除に慣れさせておくと、大きくなってからも楽にできると思います。

色んな対策をとっても、嫌がってしまう場合は、動物病院で耳掃除をしてもらうようにしてください。

3.3.耳掃除用の洗浄液を手作りできるの?

犬の耳掃除に必要な洗浄液は、通販などでも売っているのですが、なんと家にあるものでも作ることができると言われています。

洗浄液を買い忘れて、つい切らしてしまっているときなどに、洗浄液の作り方を覚えておくと、とても便利ですね!

手作り洗浄液の作り方

材料
  • 消毒用エタノール…100cc
  • グリセリン…5cc
  • ホウ酸…1g

上記の材料を容器に入れて、良く混ぜたら完成です。

消毒用エタノールは、消毒成分が含まれているため、耳を清潔に保つことができます。

グリセリンは、保湿効果や、皮膚を柔らかくする効果があるため、耳垢が取れやすくなります。

ホウ酸は、刺激が低いのに殺菌力があると言われています。

どの材料もドラッグストアで購入することができますし、専用の洗浄液よりコストもかからないという魅力もあります。
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4.耳掃除のやり方3「首を振らせて汚れを拭き取ろう」

耳の中に洗浄液を垂らしたマッサージまで終了したら、あと少しで犬の耳掃除が完了します。

最後に、耳の中にある洗浄液を外に出さないといけないので、犬の首から手を離してください。

手が離れたら、自然と首をブルブルと振り、耳垢が洗浄液と一緒に出てきます。

このとき、耳垢と洗浄液は飛び散ってしまうと思うので、飛び散った耳垢と洗浄液は、コットンでキレイに拭いてあげてください。

最後に、耳に拭き忘れた垢が残っていないか確認し、残っている場合はコットンで再びキレイに落としてあげましょう。

首をブルブル振らなかったら、耳の中に洗浄液も耳垢も残ったままになってしまいますので、必ず首を振らせてください。

もし振らない場合は、耳に軽く息をフーっと吹きかければ、自然に首を振ってくれると思います。

犬の耳掃除のまとめ

用意するもの

  • 洗浄液
  • コットン

やり方

  1. 安全のために犬を保定します。
  2. コットンに洗浄液を含ませ、耳の外側から優しくケアをしていきます。(こすってはいけない)
  3. 洗浄液を数滴耳の中に垂らし、耳の根本をマッサージします。
  4. 最後に保定していた手を離し、犬がブルブルして耳垢と洗浄液を出し、汚れを拭きます。

5.犬の耳掃除の頻度は?

犬の耳掃除の頻度ですが、犬が耳の病気にならないように予防するためには、飼い主が頻繁にチェックしてあげる必要があります。

しかし、毎日犬に耳掃除を行うのは、やりすぎですし、毎日行うことで耳の中を傷つけてしまうかもしれません。

人間でも耳掃除をやりすぎると、耳が痛くなった!という経験をされた方もいると思いますが、犬の耳の中は人間よりデリケートだと思ってください。

そのため、週に1回~2回程度耳をチェックして、汚れている場合は掃除をしてあげましょう。

最低でも月に2回は耳掃除をしてあげたほうが良いのですが、垂れ耳の犬や、耳の毛が長い犬は、耳に汚れが溜まりやすいので、定期的にチェックをしてあげてください。

耳の毛が長い犬は、耳の毛をカットして、清潔に保つ必要もあるのですが、自分でやると、どれぐらいの量を調整すれば良いか分からないので、できれば獣医さんにお願いして、耳の毛を適量にしてもらうことも大切です。

5.1.人間用の綿棒は使わないで!

犬の耳掃除をするときに、人間用の綿棒を使えば、楽にできるのでは!?と思ってしまいがちですが、人間用の綿棒を使って、犬の耳のケアをしてはいけません。

そもそも、犬と人間では耳の構造も違いますし、人間用の綿棒を使うことで、犬の耳垢を耳の奥に押し込んでしまい、耳垢が取れなくなってしまいます。

また、綿棒の綿の部分が、耳の奥に入り込んでしまい、デリケートな犬の耳を傷つけてしまう恐れもあります。

押し込んでしまった耳垢は、飼い主が取ろうとしても取ることはできませんし、獣医さんにお願いして取ってもらわなければなりません。

犬は、病院に行くだけでも、大きなストレスになってしまうため、なるべく家で耳掃除をしてあげたいのですが、間違った方法で行うことで、結果的に病院に行くことになってしまいます。

5.2.耳の臭いはホウ酸水が効く?

耳掃除をしても、耳の臭いが気になることがあるかもしれませんが、耳の臭いを取るには、ホウ酸水がおすすめされています。

ホウ酸水の作り方

材料
  • ホウ酸…3g
  • ぬるま湯…500ml
作り方
  • 500mlのぬるま湯の中にホウ酸を入れて溶けるまで混ぜたら完成です。

ホウ酸には、抗菌作用があるということを上記で紹介しましたが、抗菌作用があることで、臭いの元となる菌を抑えることができるため、耳の臭いも軽減されるのではないかと、考えられます。

ホウ酸水は、耳の臭いだけでなく、涙ヤケを予防にも良いと言われているので、作り方を覚えておくと便利ですね!

しかし、耳から臭いがしたら、なにか耳の病気が疑われる場合もあるので、かかりつけの獣医さんに相談することも大切です。
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6.動物病院でも耳掃除をしてもらえる

耳掃除は、動物病院でもしてもらうことができるため、どうしても耳掃除が苦手な飼い主さんや、犬が極度に嫌がってしまう場合は、利用するのもおすすめです。

また、普段から自宅で犬の耳掃除を行っていても、小さな変化だと見逃す場合もあるため、耳の病気をいち早く発見していくためにも、年に1回~2回は病院で耳掃除を行うようにしてください。

犬種によっては、耳垢が溜まりやすい場合もあるため、病院に行く回数を犬によって調整するのもおすすめします。

病院での犬の耳掃除の料金は、病院によって多少違いは出てくるのですが、1500円~2000円が相場だと言われています。

年に1回、動物病院での犬の耳掃除に、1500円~2000円行うことで、耳の病気を予防することができるのなら、安いものではないでしょうか。

あまり頻繁に病院に連れていくと、犬にとっても負担になるので、予防接種や、健康診断のときに一緒に診てもらうと良いかもしれませんね!

7.愛犬が暴れる!最終手段は「保定」

犬の耳掃除をするとき、耳掃除を嫌がらない犬は、保定しなくてもできるでしょうが、どうしても暴れてしまう場合は、安全のために保定することをおすすめします。

「保定」と聞くと、犬をがんじがらめにして、嫌がる耳掃除を無理やり行うの!?と思ってしまいますよね。

保定とは、犬が暴れたり、必要以上に動いてしまうのを抑えるための抱き方ですが、犬を締め付けたり、押さえつけたりするのではなく、犬がリラックスした状態で固定することを言います。

保定すると、犬が可哀想だなと思うかもしれませんが、保定することで、犬にとっても飼い主にとっても、安全で的確な処置を行うことが目的です。

耳掃除を嫌がって暴れて耳の中を傷つけたり、耳の病気になってしまうと、もっと可哀想ですよね。

犬のためになるので、保定を覚えておくと、耳掃除だけでなく、病院での予防接種で暴れるのを抑えることもできて、便利だと思います。

7.1.保定のポイントとは

犬を保定するときのポイントは、まず、保定する人が落ち着いていなければなりません。

保定する人が、不安がったり、怖がったりして気持ちが動揺してしまうと、その気持ちは必ず犬に伝わり、犬も不安になってしまいます。

保定するときは、保定する人と犬の体がピッタリくっつくので、犬にすぐ気持ちがバレてしまうようです。

保定は、犬がリラックスをした状態で行うのが基本なので、犬をリラックスさせるためにも、保定する人も気持ちを落ち着かせて、リラックスするのが大切です。

また、普段から保定に慣れさせておくことで、「保定=嫌なことをされる」というイメージがつかなくなり、保定されることで安心感を与えることもできると言われています。

そのため、保定するときは、保定する前に撫でてあげたり、褒めてあげたり、保定の後にも撫でて、おやつをあげたりすると良いでしょう。

頑張った愛犬に、ご褒美をあげて、喜んでもらうことが大切です。

7.2.保定の仕方

保定の仕方は、特に決まりがないため、愛犬にとって1番リラックスできる方法を探すと良いと言われています。

犬をリラックスさせて、保定する人と犬の体をピッタリくっつけ、犬が動けないようにしていきましょう。

小型犬などの、抱っこに慣れていて、抱っこが好きな犬にとっては、抱っこして保定するほうが安心できるでしょう。

大型犬などの抱っこができない犬にとっては、座らせて、抱きしめるように保定してもらうと、安心できると思います。

ここでは、抱っこバージョンの保定の仕方と、座ったバージョンの保定の仕方を紹介します。

抱っこバージョンの保定の仕方

横向き抱っこの場合
  1. 横向きに犬を抱っこし、腕で犬の体を自分の体に引き寄せ、犬の両前足の間に指を入れて、両足を挟み込んでください。
  2. もう一方の手で、犬の顔部分を自分の体にピッタリくっつけさせたら、横向き抱っこの保定が完了です。
縦抱っこバージョンの場合
  1. 犬を縦に抱っこして、片方の手で犬の腰からお尻部分を持ちます。
  2. 両後ろ足の間に指を入れて、両足を挟み込んで保定します。
  3. もう片方の手で、犬の顔を自分の肩の位置ぐらいに持ってきて、首輪に指を入れて、犬の頭を保定します。

抱っこに慣れている犬は、横抱っこでも縦抱っこでも良いのですが、犬が落ち着く抱っこの方法を選んでください。

座ったバージョンの保定の仕方

座ったバージョンその1
  1. 保定者が犬の横に行って、犬を座らせます。
  2. 犬を座らせたまま、犬の首のしたに腕を入れて自分の体に犬の頭を引き寄せます。このとき、首輪に指をひっかけると、保定しやすくなります。
  3. もう一方の手を犬の上半身に回して、抱きしめるように、犬の体と自分の体をピッタリくっつけてください。
座ったバージョンその2
  1. 保定者の足と足の間に犬を座らせます。この時、保定者と犬は同じ方向を向いてください。
  2. 犬の後ろから保定者の両足で犬の体を挟みこむように立ちましょう。
  3. 犬の首輪やほほを両手で掴んで頭を保定させてください。
座ったバージョンその3
  1. 犬にお座りをさせてください。
  2. 犬と向かい合って立ち、犬の耳を両手で抑えたり、首輪を抑えて頭を固定させてください。
  3. このとき、保定者の足に、犬の顔がピッタリくっつくようにしてください。

座ったバージョンもやりやすい方法で良いのですが、犬がリラックスできる方法で行ってください。

7.3.保定するときの7つの注意点

  • 犬を保定するときに、無理やりしたり、恐怖を与えてしまうと、保定者が噛まれる場合があるため、必ずリラックスさせてください。
  • 犬を保定するときは、犬の首輪は、指が1本分しか入らないようにきつめに締めて、頭を固定しやすくしてください。
  • リードをつけて行うときは、リードを短めに持って、犬が暴れにくいようにしましょう。逃亡を防ぐことにもつながります。
  • 保定する前には、保定者も犬も爪を切っておきましょう。
  • 保定者は、犬を保定したら、耳掃除をしている人に話しかけないようにし、なるべくスムーズに処置を終えるようにしてください。
  • 無理矢理抑えつけると、骨折したりとケガの原因になるので、絶対に無理矢理しないこと
  • 終わった後は、思う存分褒めてあげてください。

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8.まとめ

犬の耳掃除について、紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

  • 犬の耳掃除は、洗浄液を使って、外側から優しくコットンで押し当てるようにして、汚れを浮かすこと
  • 外側が終わったら、耳の中に洗浄液を数滴入れて、耳の根本をクチュクチュと音が鳴るようにマッサージをすること
  • マッサージが終わったら、犬から手を離し、首をブルブル振って耳垢や洗浄液を出し、出てきたものをキレイに拭くこと
  • 犬が耳掃除を嫌がったときは、耳掃除前にコミュニケーションをとったり、洗浄液を少し温めてみること
  • 犬が耳掃除を嫌がったら、耳掃除に使う道具を触らせたり、リラックスをさせることで、耳掃除が怖くないことを覚えさせること
  • 耳掃除の頻度は週に1~2回程度で抑え、年に1回は耳の病気をチェックするためにも、動物病院で耳掃除を行うこと
  • 人間用の綿棒は絶対に使わないこと
  • 手作りの洗浄液を使ったり、耳の臭いが気になったら、ホウ酸水を使うのも良い。
  • 犬が暴れて耳掃除ができないときは、保定すること
  • 保定は無理矢理行うのではなく、犬をリラックスさせ、安心安全に処置をすることが目的で行うこと

などが分かりましたね!

犬も人間のように、耳垢が溜まれば気持ち悪いかもしれませんし、耳の病気に発展すると、犬に大きな負担をかけることになるので、定期的に耳のチェックをするのを欠かさないでくださいね!

耳掃除をするときは、絶対に優しく行い、耳を傷つけたりしないように、万全の注意を払って行いましょう!
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