愛犬との円滑なコミュニケーションをとるためには、撫でるなどのスキンシップだけでなく、『おすわり』や『待て』などの基礎的なトレーニングを行うことも大切です。
これらのトレーニングは飼い主と飼い犬という主従関係や信頼関係を強化するだけでなく、愛犬へのしつけのほか、散歩中に突然車道に飛び出したり、見知らぬ人に噛みつくといった突発的な事故を防ぐのにも役に立ちます。
そこで、今回は覚えておくと便利な基礎的な犬のトレーニング方法について詳しくご説明するとともに、トレーニングに用いると効果的なアイテムや書籍、オススメのトレーニングスクールをご紹介していきたいと思います。
目次
1.基礎的な犬のトレーニング(しつけ)のやりかた6つ
1.1.おすわり
1.2.待て
1.3.伏せ
1.4.出せ(離せ)
1.5.首輪とリードに慣れてもらう
1.6.トイレトレーニング
5.犬のトレーニングスクールを有効活用しよう
5.1.東京のトレーニングスクール
5.2.大阪のトレーニングスクール
5.3.横浜のトレーニングスクール
5.4.出張サービスのあるトレーニングスクール
1.基礎的な犬のトレーニング(しつけ)のやりかた6つ
愛犬に覚えさせたい基礎的なトレーニングの中でも特に覚えさせたいのが、
- おすわり
- 待て
- 伏せ
- 出せ(離せ)
- 首輪とリードに慣れさせる
- トイレトレーニング
の6つです。
これらを覚えさせることで、飼い主が適切な指示を出すことで愛犬が正しい行動をとれるようにするだけでなく、主従関係の修復や信頼関係の強化、突発的な事故の防止や愛犬が飼い主と一緒に暮らすうえで必要な人間社会への馴化を促すことができます。
そこで、この項目ではこれら6つの基礎的なトレーニングのやり方をご紹介していきたいと思います。
1.1.おすわり
犬の基礎的なトレーニングとして、まず最初に覚えさせたいのが『おすわり』です。
『おすわり』は最も基本的なトレーニングで、これを覚えさせることで、『待て』や『伏せ』といったほかの行動がトレーニングしやすくなります。
最終的な目標としては、飼い主の家庭内だけでなく散歩やドッグカフェなどの外出先でも迅速に、かつ正確に『おすわり』できるようにするのが理想です。
まずは、脳内に明確なビジョンを描きます。
この場合、犬が時と場所を選ばず常に飼い主の『おすわり』という指示に従って行動することを目標とします。
次に、しつけの準備として犬の気が散らないように集中できる環境を作ります。
室内で行う場合は、必ずおもちゃやタオルなどの生活必需品を片づけておきましょう。
また、愛犬が指示通りの行動をとったときのためにご褒美を用意しておきます。
ご褒美は最初のうちは大好物のおやつなどを与えるようにして、徐々に与える回数を減らし最終的にご褒美は声掛けと撫でるのみにします。
次に、犬に首輪とリードを付けて柱に固定します。
「おすわり」と声をかけつつ、リードを斜め後ろ上方へと軽く引っ張ります。
このとき、強く引っ張りすぎると犬の首に負担がかかりすぎるので、力を入れすぎないように注意しましょう。
あくまで軽くショックを与える程度に引くよう心掛けましょう。
すると、犬の体の重心が後方に行くため、自然と『おすわり』の姿勢をとることができます。
もし四肢を踏ん張ったり、後ずさりするなど抵抗する場合は、背中の一番後ろの尻尾の付け根よりも少し上方部分に手を当て、少し強引に力を入れて下に丸め込むように押し付けましょう。
犬がおすわりの体勢をとれたら、即座に優しく体を撫でてやりながら「おすわりできて偉いよ!」と少しオーバー気味に声をかけ、ご褒美のおやつを与えます。
このように、「飼い主の指示通り、『おすわり』の姿勢になったらいいことが待っている!」と学習させることで、指示と行動の関連付けを強化していきます。
焦らずじっくりと、犬が『おすわり』の姿勢を覚えるまで根気強くトレーニングを行いましょう。
補助無しで『おすわり』の姿勢が取れるようになったら、今度はハンドサインと指示語を併用して『おすわり』のトレーニングにチャレンジしてみましょう。
人差し指を上に向けて一本立てるハンドサインと同時に「おすわり!」の指示語を出し、きちんと犬が指示通りに行動したら「おすわり上手にできたね!」と体を撫でながら声掛けして褒め、ご褒美のおやつを与えましょう。
指示語とハンドサインの関連付けを強化し、最終的にハンドサインのみでおすわりの姿勢が取れるようにするのを目標にしましょう。
犬のトレーニングを行う際に気を付けたいのが、犬の集中できる時間です。
犬の集中力は10~15分間が限度とされ、それ以上の時間をかけてトレーニングしても集中力が切れてしまい、非効率的になってしまいます。
そのため、10~15分ほど経過したら一旦トレーニングを休止し、その日の夜に行うか、翌日に再開するようにしましょう。
1.2.待て
愛犬がスムーズに『おすわり』できるようになったら、次は『待て』のトレーニングに移ります。
『待て』を覚えさせることで、主従関係及び信頼関係の強化だけでなく、食事や遊びの時などの飼い主による愛犬の行動コントロールや散歩時の信号待ちだけでなく、突発的な事故を防ぎ、散歩を安全に行うなどといったメリットがあります。
最終的に、時間と場所、環境を問わず、飼い主の指示通りに『待て』ができるようにトレーニングしていきましょう。
まずはトレーニングの下準備として、集中できる環境づくりをしていきます。
特に室内で飼っている場合はいきなり外でトレーニングを行うのではなく、まずは無駄なものを省いた室内で行うようにします。
下準備ができましたら、犬に首輪とリードを付け、柱などで固定しておきます。
中~大型犬の場合は、補助役をつけると安全です。
しっかり犬を固定できたら、まず犬の顔の前に手をかざし、ゆっくり、穏やかな口調で「待て」と声をかけ、1歩ほど後ろに下がります。
その状態を数秒ほどキープしたあと、即座に「きちんと『待て』ができて偉いよ!」と声掛けしつつ撫でてやるといったご褒美を与えましょう。
もし、離れた瞬間に犬が近寄ってきたら、リードを軽く引っ張りショックを与えます。
このように、「飼い主の指示通り『待て』をしたらうれしいことがあった!」ことと「飼い主の指示通りに行動しなかったらいやなことがあった!」と関連付けて学習することで、「待て」の指示語と『待て』の状態の関連付けを強化していきます。
少しずつ慣れてきたら少しずつ離れる距離を広げ、待たせる時間も数秒単位で延ばしていき、最終的にリード分の長さまで離れても待つことができるようにしましょう。
慣れてきたら、広場やドッグランなど、外出先でも『待て』ができるようにトレーニングしていきます。
いつもより長めのリードを用いてより遠く、長い間『待て』ができるようになったり、飼い主が傍にいなくても『待て』の姿勢で待機することに慣れさせることで、愛犬が様々な状況下や飼い主の不在でも適切に『待て』の行動が取れるようにするのが最終的な目標です。
1.3.伏せ
『おすわり』と『待て』の両方が飼い主の指示通りスムーズに行えるようになったら、今度は『伏せ』を覚えさせましょう。
『伏せ』は犬の定位置を定めることで、心身のリラックスを促す効果があるため、覚えさせておくと飼い主不在の時も安定して待ち続けることができます。
基本的には『おすわり』と『待て』と同じように、声掛けと『伏せ』の姿勢の関連付けを強化する方針でトレーニングしていきます。
まずは室内でトレーニングを開始します。
予め犬が集中しやすい環境を作ります。
準備が整ったら犬に首輪とリードを付けて柱などに固定し、『おすわり』もしくは『待て』の姿勢をとらせてから『伏せ』と声をかけつつリードと首輪を繋いだ箇所に近い部分を持って下に引き、おすわりの状態から頭を地面の方に下げさせ、『伏せ』の体勢にします。
このとき、注意したいのが引っ張るときの力加減です。
あまり強く引きすぎると犬の頸などに障害が出る危険があるため、無理やりではなく、犬が苦痛に感じない程度の力で下に引きましょう。
もし、リードを引いてもうまく頭が下に行かない場合は、頭もしくは背中の前方部分を斜め前下に手でゆっくりと押しましょう。
上手に『伏せ』の姿勢が取れたら即座に「『伏せ』が上手にできてとってもえらいよ!」と声掛けしつつ体を優しくなで、しっかりほめてあげましょう。
こうすることで、「飼い主の指示通りに『伏せ』の姿勢をとったら、ご褒美がもらえるぞ!」と学習し、指示語である「伏せ!」と行動の『伏せ』の結びつきが強化されます。
犬によっては30分程度で覚えますが、犬によっては2~3日以上かかることもあります。
焦らずじっくりと、愛犬のペースに合わせてトレーニングしていくようにしましょう。
補助無しで『伏せ』の姿勢がとれるようになってきたら、今度は指示語とハンドサインを併用してトレーニングします。
最終的にハンドサインだけで犬が『伏せ』の姿勢をとれるようにしましょう。
「伏せ」と声をかけるとともに、人差し指を一本立てた状態で地面に向かって指さしするように腕を動かす動作を伴わせ、指示語とハンドサイン、行動の関連付けを行います。
もし上手にできたら即座に「ちゃんと『伏せ』できてすごいよ!」と声掛けしつつ撫でるなどのご褒美を与えて関連付けを強化していきましょう。
1.4.出せ(離せ)
『出せ(離せ)』のトレーニングに置いて重要なのは飼い主と愛犬の間に確固とした関係性が築かれているかどうかです。
というのも、犬は一度口にしたものは自分の所有物であると認識し、自分より立場が上のもの、例えば群れのボスや飼い主でないかぎりは口の中のものを他社に預けることはありません。
まずは愛犬との間に明確な主従関係と確かな信頼関係を結び、それから『出せ(離せ)』のトレーニングを行うようにしましょう。
まず、犬が何かを口にする前に、飼い主の許可をうかがうことを覚えさせましょう。
トレーニングは餌の時間を利用して行うと効果的です。
まず犬に「待て!」の指示を出し、餌をおあずけさせます。
このとき、犬から飼い主に「食べてもいいですか?」と視線を向けるまで決して折れないようにしましょう。
意思表示をしたら「よし!」と声に出して許可します。
もし、飼い主ではなく餌皿の方をじっと見つめている場合は決して許可せず犬が飼い主の方を見るまで辛抱強く待ちます。
この間、もし犬の集中力が途切れてしまったら一旦休止し、別の時間に行うか、明日またやり直すようにしましょう。
犬が餌を食べる前におうかがいをするようになったら、今度は犬が一度口にしたものを再び出すようにトレーニングを行います。
優しく、穏やかかつしっかりとした口調で「出せ」「ちょうだい」と語りかけるように指示を出します。
指示語はあらかじめ決めておき、家庭内で統一するようにしましょう。
このとき、口の中のものを出したら優しく語り掛けるように「お口の中のものを出してえらい!」と褒め、体を撫でてやりましょう。
こうすることで、「飼い主に口の中のものを渡したら嬉しいことがあった」と学習させ、指示と行動の関連付けを強化していきます。
最初のうちは中々口の中のものを出さないかと思いますが、決して無理やり奪うようなことはしないようにしましょう。
じっくりと根気強く行うのがこのトレーニングのコツです。
このトレーニングを行う際に注意したいのが、犬が「口の中のものを渡せばもっといいものがもらえる」と誤って学習してしまうことです。
誤解したままでいると、餌を吐き出すなど問題行動を起こしてしまうことも少なくありません。
個人で行うのが難しい場合はプロのトレーナーに相談し、協力して適切なトレーニング方法を実行するようにしましょう。
また、このトレーニングは何より愛犬との確固とした関係性が重要となってきます。
日ごろから愛犬が飼い主を自分より立場が上であると認識するよう、『おすわり』や『待て』、『伏せ』などのトレーニングをしっかり行って主従関係と信頼関係を地道に築いていくようにしましょう。
1.5.首輪とリードに慣れてもらう
首輪とリードに慣れさせるのは、愛犬の身の安全を考える上でとても大切です。
例えば首輪とリードをしないで散歩に出かけ、犬が車道に飛び出したときやすれ違いざまに通行人やほかの犬にとびかかってしまったときなどは咄嗟に回避することができず、最悪の事態を招きかねません。
また、もし飼い主からはぐれて迷子になってしまったとき、首輪がなければ手掛かりとなる迷子札や鑑札タグなどを付けられず、二度と再開できない可能性もあります。
そのため、愛犬の命と身の安全を保障するためにも、首輪とリードには慣れさせておく必要があります。
主なトレーニング方法としては、まず「犬が首輪とリードをしても嫌がらない」という明確なビジョンを念頭に置き、まずはハンカチやスカーフといった比較的抵抗感のないものから首にまいていきます。
抵抗しなければ「いい子だね!」と声出しをして褒め、しっかり撫でて犬が「首に何か巻かれるのを我慢したらいいことがある!」と学習するようにしましょう。
慣れてきたら、今度は首輪を犬の頸あたりに軽く触れさせ、じっと大人しくしていたら、「大人しくできて偉い!」と声出しして褒め、しっかり撫でて褒めてあげます。
こうすることで、徐々に首輪に対する抵抗感が薄れていきます。
首輪に触れることに慣れてきたら、実際に犬の首に首輪をしてみましょう。
もし、嫌がるようであれば、すぐに外してワンステップ戻って首輪への嫌悪感を薄れさせましょう。
嫌がらず、大人しくしていたら「大人しく首輪して偉いよ!」と声に出して褒め、頭や体などを優しく撫でてしっかりと褒めてあげましょう。
こうすることで、「首輪をされても大人しくしていれば、飼い主がほめてくれる!」と学習し、首輪が怖いものではないと理解するようになります。
首輪になれたら、今度はリードを付けてみましょう。
犬がリードをかじってちぎらないよう、予め噛みつき防止剤などをリードに塗布しておくと効果的です。
犬によっては首輪よりも胴にまきつけるハーネスの方が体にかかる負荷が軽く済む場合もあります。
首輪とハーネスはそれぞれメリットとデメリットがあるため、犬それぞれの個性を把握しつつ、首輪かハーネスを選びましょう。
1.6.トイレトレーニング
愛犬を室内で飼う際に特に優先して行いたいのが『トイレトレーニング』です。
犬は本能的にマーキングや自分のにおいがする場所で排泄する習性があるため、早い段階で適切な場所で用を足すトレーニングを行う必要があります。
トイレトレーニングを行う際に注意したいのが、犬が粗相をしたときに決してきつく叱ったり体罰などの暴行を与えないことです。
きつく叱られたことが犬の中でトラウマになってしまうことで、「飼い主に用を足したのが見つかると酷い目に合う」と誤認してしまい、家具などの下に排泄物を隠したり、場合によっては食糞症に陥るケースも少なくありません。
あくまで「決められた場所で用を足すこと=快」の関連付けを強化する方針でトレーニングを行いましょう。
まず、犬がトイレトレーニングに集中できる環境を作り、ご褒美を用意します。
また、トイレトレーニング用の指示語を決めておくとより効果的にトレーニングすることができます。
事前に犬をよく観察し、便意を催したときのサインを記録しておくと役に立ちます。
また、トイレの場所は必ず寝所とは別の場所に決めておきましょう。
トイレトレーニングの指示語(一例) | |
・尿の場合 | 「チッチチッチ」など |
・大便の場合 | 「ワンツー、ワンツー」、「ピー、ピー、ピー」など |
準備が整ったら、犬が便意を催すまで待ちます。
せわしなさそうにそわそわし出すなど、用を足したい様子が見られたら、サークルなどで囲ったトイレの場所に連れていき、用を足させます。
このとき、犬が用を足すのと同時に指示語を出しましょう。
こうすることで、犬が「飼い主に声をかけてもらうことで安心してトイレで用を足せる」と学習し、関連付けていきます。
トイレトレーニングの場合、用を足すこと自体が犬にとって心地よいものである『自己報酬的行動』であるため、褒めるなどといった褒賞による『快』をプラスすることで、より短期的にトイレトレーニングを修了することが可能です。
そのため、上手に用が足せたら、「トイレきちんとできていい子だね!」と声に出して体を優しくなでるなどしっかりほめてあげ、「決められた場所で用を足すとうれしいことが待っている」と関連付けを強化しましょう。
所定の場所で用を足すことを覚え、その場所にいるだけで便意を催すようになってきたら、サークルを外し、自発的にトイレで用を足すようにトレーニングしていきます。
もし、自発的にトイレの場所に行かずに別の場所で粗相してしまった場合は、決して激しく叱責せず、犬をよその部屋などにそっと隔離し、便を片づけ、徹底的に消臭します。
犬によっては中々トイレを覚えない子もいますが、決して根負けせず、かつ感情的にならないよう鉄の意思を持って徹底的にトイレトレーニングを行いましょう。
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2.おやつを使ったトレーニングは危険
しつけやトレーニングのご褒美としておやつを用いる飼い主の方は多いと思いますが、最近ではおやつを用いないトレーニング方法が見直されつつあります。
というのも、おやつを用いたトレーニングは、犬の飼い主に対する忠誠心や服従性を育てる上であまりいい影響をもたらさないとされているからです。
犬は本来狩猟をして生きる動物で、目の前に食べ物があるとそれを『獲物』として認識し、狩猟本能のスイッチが入ります。
すると、トレーニング自体が獲物を獲得するための行動と錯覚してしまい、犬本来の野生的な心理が働いてしまい、結果的に「飼い主の指示通りに動くことが獲物を捕らえるための手段」とみなすようになってしまいます。
これはあくまで犬の野生本能による行動であり、犬が飼い主への服従の証として指示に従うのとはまるで異なります。
そのため、最近では犬が獲物と誤認するおやつなどを用いず、『オペラント条件付け』による強化や犬の五感を刺激することで誤った行動を抑制する『サプライズ』を活用したトレーニング方法をメインとし、犬の飼い主への忠誠心と服従性を育てつつしつけていく方法が注目されつつあります。
具体的には、犬にしてほしい行動としてほしくない行動を明確にし、してほしくない行動をとったら、リードを軽く引っ張り、軽度のショックを与えます。
これは『オペラント条件付け』の『正の弱化』とよばれ、犬の嫌がる嫌悪的刺激(サプライズ)を与えることで、してほしくない行動と嫌なこと(不快)を関連付け、間違った行動をとらないよう抑制し、行動の頻度を下げる効果があります。
もし、してほしい行動をとった場合は、優しく、穏やかな口調でしっかりと声に出して「えらい!」「いい子!」と褒め、頭や背中など、犬が心地よいと感じる個所を優しく撫でさすってあげます。
これは『オペラント条件付け』の『正の強化』と呼ばれるもので、犬が適切な行動をとった際にしっかりと褒めてあげることで正しい行動と褒賞(快)を関連付け、より行動の頻度を上げる効果があります。
褒める際は、少々オーバー気味に行うと効果的です。
犬によっては、おやつを用いずオペラント条件付けによるトレーニングを行うのが難しく、かえって関係性が悪化し、こじらせてしまうなどといった問題が発生する場合があります。
まずは愛犬の性格や個性を把握し、個人でトレーニングするのが困難である場合は、プロのトレーナーと協力してトレーニングを行うようにしましょう。
3.トレーニングに役立つグッズ6選
- 『ビターアップルスプレー』1,080円(税込)
こちらのグッズは、リンゴの苦み成分から抽出した成分を用いた噛みつき防止スプレーで、天然素材由来の成分を用いているため、安心して用いることができます。
噛み癖防止のほか、リードなどに吹きかけることでリードトレーニングをする際に犬が噛みついたりじゃれたりするのを防ぐことができます。
利用方法は多種多様、様々なトレーニングに活用できます。
- 『Rant Bell 犬用ハーネス 咳き込み軽減ふかふかタイプ』1,680円(税込)
引っ張り癖が強い犬や、大型犬など、引っ張る力の強い犬にオススメなのがこちらのハーネスです。
クッション性の高い素材を用いることにより、犬の体や首に負担がかかりにくくなっているため、散歩やリーダーウォークなどのトレーニングにも最適です。
お腹周りのベルトはロック式になっており、バックルが外れにくくなっているため急にハーネスが犬の体から外れるといったアクシデントも防止できます。
非常に機能性に優れながら、ファッション性も高く、価格もリーズナブルなので、非常にコストパフォーマンスにも優れています。
- 『Lalalow 犬トレーニングポーチ』2,880円(税込)
外出先での犬のトレーニングのために、散歩用具やご褒美用のおやつ、おもちゃなどを入れておけるポーチは最低一つは持っておきたいものです。
こちらのポーチは外側に高品質600Dオックスフォード生地、内側にハイグレード防水材質を用いることで、耐久性に非常に優れており、しかもおやつやおもちゃなどのペット用品だけでなく、鍵や財布といった必需品も収納可能と機能性にも優れています。
更に、ベルトを付け変えることでウエストポーチやポシェット、トートバッグのようにすることができ、TPOに応じて用いることができます。
価格もお求めやすいため、初心者からプロまで幅広く愛用されています。
- 『Jeerui ペット用ライフジャケット』3,170円(税込)
水遊びの好きな犬や泳ぎのトレーニングをしたいという方にオススメなのがこちらの犬用ライフジャケットです。
浮力体がついており、ビート版のように顎を乗せて浮力を利用して泳ぐことができます。
また、ジャケットの背面には反射板が付いており、持ち手もあるため、もしものときも安全です。
カラーリングやサイズも豊富で、価格もリーズナブルなため、初めて水辺でのトレーニングをするときや愛犬と一緒に海や川遊びをするときにオススメです。
- 『コング』780円(税込)
ユーモラスな形状が特徴的で、犬用トレーニングおもちゃとして高い人気を誇るこちらのグッズは、素材に天然ゴムを100%用いているため安心して愛犬に与えることができます。
噛み心地が良く、その独特な形状から不規則でユニークなバウンドや転がり方をするユーモラスなおもちゃです。
また、内部が空洞になっており、コング独特の凹凸によって内部に入れたものが中々取り出せない仕組みになっているため、おやつなどを入れて遊ばせるなど愛犬の好奇心や探索欲求を満たすのにうってつけのおもちゃです。
- 『無駄吠え防止くん』 4,980円(税込)
犬の無駄吠えにお悩みの方にオススメなのが、こちらの『無駄吠え防止くん』です。
犬が吠えているのを察知し、超音波を発することで犬の聴覚に訴えつつ負担のかからない安全なトレーニングが可能です。
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4.人気の高い犬のトレーニング本3選
犬のトレーニングを行う上で、参考になる専門書やDVDを利用する飼い主の方も少なくないと思います。
そこでこの項目では、特にオススメしたいトレーニングブックやDVDを合わせて3点、ご紹介していきたいと思います。
ご家庭でトレーニングを行う際に是非ご活用くださいね。
- 『ザ・カリスマドッグトレーナー シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55』
シーザー・ミラン/著、藤井留美/翻訳、2,160円(税込)
ザ・カリスマドッグトレーナー シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55:Amazon
世界中の愛犬かから高い支持を得ているカリスマドッグトレーナー、シーザー・ミラン氏。
子供のころからたくさんの犬と触れ合ってきた氏の膨大な経験と知識から得た技術のみならず、日常における犬との接し方や犬を飼うという心構えなど、ミラン氏の犬に対する真摯な愛情と経験則が凝縮されています。
プロのトレーナーからセレブまで、幅広く愛読されている一冊です。
- 『DVDでよくわかる!藤井聡の愛犬のしつけ』
藤井聡/著、1,620円(税込)
日本一のカリスマ訓練士として知られる藤井聡氏のテクニックが収録された一冊です。
ユーモアあふれる文体やイラスト付きでトレーニングのテクニックやコツがわかりやすく紹介され、DVDが付属しているため実際のトレーニング方法を動画で確認できるため、初めて犬を飼う方にもオススメです。
- 『いちばんわかりやすい犬のしつけBOOK』
望月利彦/著、1,296円(税込)
犬を初めて飼う方にオススメなのがこちらのしつけ本です。
犬の生活マナーや基本的なしつけ、トレーニングなどが写真付きで分かりやすく解説されているため、実践に移しやすいのが特徴です。
価格もお手頃なので、犬のトレーニングの入門書としても役に立つ一冊です。
5.犬のトレーニングスクールを有効活用しよう
もし自分でトレーニングをやしつけをしていて上手くいかなかったり、より正しい方法を学びたい場合は、プロのトレーナーによるトレーニングスクール(しつけ教室)に足を運ぶのがいいでしょう。
1人で悩んだままでいるよりも、きっといい結果が待っていると思います。この項目では特におすすめのスクールをご紹介します。
5.1.東京のトレーニングスクール
- 『Dog index』
東京、神奈川を中心に活動している『Dog index』は、犬の行動の理由を徹底的に理解するとともに、飼い主とトレーナーが一心同体となってトレーニングを行う方針でおやつを一切使わないのが最大の特徴です。
出張トレーニングも承っているので、外出が苦手な犬も受講可能です。
通常のトレーニングコースのほか、災害時などの緊急事態にも対応できるよう特別なレッスンを行えるコースやドッグシッターなども充実しています。
公式サイト:http://www.dogindex.jp/
- 『Dog Studio マイレ』
「遊んで・学んで・心をはぐくむ」をモットーに、まるで人の幼稚園や保育園のように遊びながら犬の知育発達を促し、問題行動の改善やトレーニングを行うのが『Dog Studio マイレ』です。
環境や自分以外の犬、飼い主以外の人、騒音や環境音などに馴らす社会化トレーニングや友達の犬を作ったり共通の体験を行うことで心の成長を促すトレーニングなど、犬の社会化と情操・心の発達をトレーニングのメインとしています。
1日体験入塾もあるため、教室の空気をつかんでから本格的に入塾させることも可能です。
公式サイト:http://www.maile.ne.jp/
5.2.大阪のトレーニングスクール
- 『大阪第一ドッグトレーニングセンター』
設立50年の歴史と数々の大会入賞実績を誇る『大阪第一ドッグトレーニングセンター』は、家庭犬だけでなく警察犬や盲導犬などの職業犬向けの高度なトレーニングまで幅広く対応しています。
施設も緑豊かで閑静な山間地にあり、自然の中でのびのびとトレーニングを受けることができます。
服従トレーニングをメインとし、修了後は飼い主も引き続きトレーニングを行えるよう方法を指導してもらえるため、施設から帰って問題行動が再発したり、トレーニング内容を忘れるなどといったこともありません。
公式サイト:http://www.osakadaiichidog.com/
5.3.横浜のトレーニングスクール
- 『グリュッケンクラブ』
横浜にあるドッグトレーニングスクール『グリュッケンクラブ』では、犬の行動や特性、考え方や学習特性・理論を理解した科学的かつ人道的なトレーニングスタイルが特徴で、体罰を与えず楽しみながら社会的に馴化させしつけていきます。
コースもパピーコースから行動問題カウンセリング、リレーションコースのほか、罰を与えず、人の手を一切入れずに犬に思考させることをメインとするクリッカークラスといった一風変わったコースや、始めて犬を飼う飼い主向けのプレオーナークラスまで、それぞれ要求に細かく応じたバラエティ豊かなトレーニングコースからお選びいただけます。
公式サイト:http://gluckenclub.com/index.html
5.4.出張サービスのあるトレーニングスクール
- 『DOG SCHOOL Visse』
神奈川県横浜市にある『DOG SCHOOL Visse』は、平成12年設立以降、17年に及ぶ実績と経験を誇り、「飼い主と犬が共に暮らすためのしつけ」をモットーとし、数多くの犬の問題行動改善やしつけを行っています。
犬の社会化レッスンや犬の行動療法のほか、アニマルコミュニケーション、アニマルヒーリングといった犬の心のより深い部分を理解するための補完代替療法も取り入れ、「犬にはリハビリを」、「飼い主にはトレーニングを」という世界的ドッグトレーナーシーザー・ミラン氏の理念を取り入れたトレーニング方法が特徴です。
また、横浜だけでなく日本全国どこへでも出張してトレーニングを行ってもらえる日本全国出張レッスンコースがあり、電話またはメールでのお問い合わせが可能です。
公式サイト:http://www.visse.co.jp/
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6.まとめ
今回は、愛犬との円滑なコミュニケーションやしつけに応用できる基礎的なトレーニングについてご紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したトレーニングをこなすことで、より発展的なトレーニングを行えるだけでなく、日々のコミュニケーション不足の解消や愛犬のフラストレーションの発散などといった関係性の修復や強化にも役立ちます。
何事もまずは基礎からといいます。じっくりと根気強くトレーニングしていきましょう。
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