犬がくしゃみをするとかわいい、と思うと同時になにか病気かな?と心配になりますよね。
特に連続してくしゃみが出たり、鼻水が出たりするとさらに心配なのではないでしょうか。
またくしゃみに似ているけれど、鼻から勢いよく空気を吸い込んで変な音を出している逆くしゃみだと、発作を起こしたのではと驚いてしまうのではないでしょうか。
くしゃみには心配しなくていいものと、病気の可能性があるものがあります。病気の可能性がるのなら、一刻も早く動物病院に連れていきたいですよね。
心配しなくていいのかそうでないのかを見極めるのは難しいところもありますが、くしゃみのほかに症状があるか、連続してくしゃみがでていないか、がポイントです。
そこで今回はくしゃみが出る原因や、病気について調べました。愛犬のくしゃみが心配な時は読んで参考にしてくださいね。
何よりも大切なことは、日頃から愛犬のくしゃみを観察することです。
そして心配のある場合は動物病院に行くなど、すばやく対応し愛犬も飼い主さんも安心できるようにすることです。
目次
1.人間と同じように『クシュン』と犬もくしゃみをする!
1.1.犬のくしゃみのメカニズム
1.2.犬のくしゃみの原因とは
1.3.くしゃみから考えられる病気
2.連発するくしゃみやくしゃみが多い場合はどうすればいいの?
2.1.くしゃみから別の症状が現れたら要注意!
2.2.逆くしゃみって何?
2.3.くしゃみをしやすい犬の体質
3.犬の咳やくしゃみの違いを徹底検証!
3.1.『鼻炎』
3.2.『歯周病(歯槽膿漏)』
3.3.『副鼻腔炎』
3.4.『蓄膿症』
3.5.『鼻粘膜腫瘍』
3.6.『ケンネルコフ』
3.7.『犬ジステンパーウィルス感染症』
3.8.『犬伝染性肝炎』
1.人間と同じように『クシュン』と犬もくしゃみをする!
犬も「くしゃみ」をします。それも人間と同じように「クシュン」とするのです。
犬がくしゃみをするしぐさや表情はかわいくユーモラスなので、見ると笑ってしまうかもしれません。
くしゃみの原因はいろいろあります。温度変化などが原因のこともあれば、深刻な感染症が原因のこともあります、
また、埃や花粉などの異物が鼻を刺激したことが原因だったり、実は歯が原因だったりということもあります。
喜びや怒りなど興奮しすぎることでくしゃみが出る、またストレスを感じたときにくしゃみがでる場合もあります。
このようにくしゃみひとつとっても、背景にはいろいろあるということがわかります。
1.1.犬のくしゃみのメカニズム
犬のくしゃみも人と同じメカニズムで出ます。
鼻の粘膜に異物が付着すると神経が刺激され、横隔膜が収縮して息を吸い込みます。そして一気に息を吐きだしてその異物を一緒にだしてしまうのです。
こうすることで、鼻の粘膜についた異物を体内に入れずにすむしくみになっています。異物は花粉や埃、その他ウィルスや細菌です。
また気温の変化の場合や興奮した場合も、温度差が鼻の粘膜を刺激することで血流に変化が起きてくしゃみを生じます。
1.2.犬のくしゃみの原因とは
犬がくしゃみをする原因には急激に寒くなったなどの気温の変化、砂や埃または花粉などの異物、その他アレルギーやさまざまな病気があげられます。
または興奮が原因となる場合もあります。
1.3.くしゃみから考えられる病気
犬のくしゃみから考えられる病気は風邪・アレルギー、鼻炎・副鼻腔炎、鼻腔膿瘍、口蓋裂、ジステンパー、ケンネルコフ、異物誤飲や歯根膿瘍などが考えられます。
風邪
犬の風邪が原因ででるくしゃみです。症状がくしゃみだけでなく他に咳や鼻水、食欲不振などがみられたら動物病院で診察をうけましょう。
花粉症・ハウスダストなどのアレルギー
イヌにも花粉症やハウスダストなどアレルギーがあります。
ある季節になるとくしゃみがでる、特定の場所で遊ぶとくしゃみが出る、という場合はアレルギーの可能性があります。
検査でアレルギーの有無がわかるので、動物病院で調べてもらうといいですね。
アレルギーが判明したら、家の中の掃除をまめにする、アレルゲンがあるところに連れて行かないなどの対策をしてあげます。
鼻炎・副鼻腔炎
鼻炎や、鼻炎が進行して副鼻腔炎、蓄膿症になってしまうとくしゃみが出ます。
鼻が詰まったり鼻汁が出続けたりすると、鼻腔内が腫れて呼吸が苦しくなります。
また嗅覚が鈍くなって食欲が落ちてしまいます。病院で早めに処置をしてもらいましょう。
鼻腔腫瘍
鼻腔内に腫瘍ができると、くしゃみが出たり鼻汁がでたりします。
腫瘍は悪性の場合もあるので、くしゃみがなかなかおさまらないときや、鼻水がたくさん出るときは動物病院を受診しましょう。
悪性の場合は外科的処置や、放射線治療や抗がん剤治療をします。
口蓋裂
口蓋裂とは、口腔と鼻腔を分けている「口蓋」の中央が、左右に分かれたままになって癒合していない状態のことを指します。
上あごに亀裂が入っているような状況です。これは先天性のものと、後天的なものがあり、口蓋裂の場合ごはんを食べた後にくしゃみがでます。
子犬を手に入れたら実は口蓋裂だった、犬がけがをして口蓋裂になってしまった、というときは栄養がきちんと摂れなくなってしまうので早めに動物病院に連れていきます。
手術などの治療をしますが、発育期などは別の治療があるので獣医さんによく相談しましょう。
ジステンパー、ケンネルコフ
ジステンパー、ケンネルコフは犬がかかる感染症です。命に係わる場合もありますが予防注射で予防ができます。
このあとに詳しく説明しますね。
異物誤飲
異物誤飲でもくしゃみがでます。地面の匂いを嗅ぎながら散歩をしていたら砂が鼻の中にはいってしまった、家のほこりを吸い込んでしまったなどです、
すぐにおさまれば特に問題はありませんが、散歩中に匂いを嗅ぐときは気を付けてあげましょう。
歯根膿瘍
歯の根元、歯根部(しこんぶ)に炎症がおき、膿がたまってしまう状態が歯根膿瘍です。
原因は歯周病や虫歯のほか、固いものをかじって歯にひびが入り、そこから細菌が入ったなど外的要因でも起こります。上あごの歯根膿瘍だと、鼻腔に炎症をおこしその刺激でくしゃみが出てしまいます。
極端に固いおもちゃや骨をかじらせたり、無理な引っ張りっこをしたりするのは避けましょう。
また歯周病や虫歯にならないように、歯磨きを習慣づけてあげましょう。
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2.連発するくしゃみやくしゃみが多い場合はどうすればいいの?
くしゃみが止まらない、やたらくしゃみがでる、息切れをしているなど普段の呼吸と違う、また食欲がないなどの症状がみられたら、病気の可能性があります。
早急に動物病院で診察してもらいましょう。
2.1.くしゃみから別の症状が現れたら要注意!
くしゃみだけではなく、鼻水がでる、熱がある、下痢や嘔吐がある、などほかの症状も進行している場合は伝染性感染症など命に係わる病気にかかっていることも考えられます。
こういった場合も動物病院で受診しましょう。原因を早期発見することが大切です。
2.2.逆くしゃみって何?
逆くしゃみは鼻から空気を出すくしゃみとは逆に、急激に勢いよく空気を吸い込む状態のことです。
まるで豚が鼻を鳴らすときのような音で呼吸をしている、咳のようで咳ではない、それは「逆くしゃみ」です。「逆さくしゃみ」と呼ばれることもあります。
初めて逆くしゃみを見たときは、何か発作が起きたのかと驚いてしまいますよね。
犬種では特にパグやプードル、パピヨン、チワワなどでよくみられます。
逆くしゃみの原因ははっきりと解明されていませんが、犬の年齢が若いときから見られる症状で特に治療はいらないことが多いです。
しかし高齢になってから急に逆くしゃみをするようになった場合は、鼻の中にポリープなどができている可能性もあります。
獣医さんに相談してみることをおすすめします。
犬の逆くしゃみに効くツボ「かくゆ」があります。犬の肩甲骨の後ろにあるので、逆くしゃみをしだしたら、肩甲骨の後ろ周辺を軽く押してあげてください。
逆くしゃみかどうか、初めて見たときはなにかほかの発作とはわかりにくいかもしれません。
判断が付きかねるときは動画を撮影して獣医さんに診てもらうのが確実です。
2.3.くしゃみをしやすい犬の体質
アレルギー体質の犬はくしゃみをしやすいといえます。犬にも人間と同じようにアレルギーがあります。
アレルギーは本来無害である花粉などの環境要因や、特定の食べ物に過剰に反応してくしゃみや痒みなど様々な症状を起こします。
特定のシーンでくしゃみがでるようでしたら、獣医さんでアレルギー検査をしてもらってアレルギー体質なのか、何に対してアレルギーがあるのか調べてもらうといいですね。
3.犬の咳やくしゃみの違いを徹底検証!
咳もくしゃみも生理現象の1つで実はメカニズムはどちらもほぼ同じです。
異なる点は体外から入った異物が付いたのが気管または気管支なのか、鼻の粘膜かの違いです。
咳は異物が鼻腔を通り気管や気管支に付いたときに取り除こうとして起こります。くしゃみは鼻の粘膜に異物が付着し、それを取り除こうとして起こります。
また、犬のくしゃみと同時に鼻血や下痢、咳が出ている時はなんらかの病気の可能性があるので早期にかかりつけの獣医に相談することをおすすめします。
次にくしゃみの原因となる病気をそれぞれ説明しますね。
3.1.『鼻炎』
犬の鼻炎の症状
症状がまだ軽いときは水っぽい鼻水が出る程度です。症状が重くなってくると、鼻汁が濃く粘り気が出てきます。ひどいときは血液が混じる場合もあります。
鼻汁が絶えずでてくるので、犬が気にして前足でこするような動作をします。
鼻炎で鼻の粘膜が腫れ、鼻汁がでて鼻腔が狭くなると鼻での呼吸が苦しくなり、口をあけたまま呼吸をします。呼吸音がぜーぜーいうこともあります。
犬の鼻炎の概要
鼻の中の粘膜が炎症を起こす病気が鼻炎です。
原因は、ウィルスや細菌感染、または外部からの打撲や骨折など物理的な刺激や、強い匂いの薬品などによる化学的な刺激で起こります。アレルギーの場合も鼻炎の原因となります。
ウィルスではジステンパーが良く知られています。また、冬に乾燥して冷たい空気を吸うと鼻の粘膜が刺激されて細菌感染を起こしやすくなります。
ジステンパーの特徴的な症状は鼻炎なので、ほかに症状がみられる場合は早急に診察を受けましょう。
3.2.『歯周病(歯槽膿漏)』
犬の歯周病の症状
犬の歯周病の症状として、歯石・歯垢の蓄積、口臭、くしゃみ、鼻水、食欲不振などがあげられます。
歯の病気でくしゃみがでるのは意外な感じですが、原因となるので覚えておいてくださいね。
最初は歯肉が炎症を起こして赤くなり、進行すると出血したり口臭がひどくなったりします。
続いて、歯と歯肉の間の「歯周ポケット」に膿がたまるようになり、歯の根っこがぐらぐらします。
このくらいになってくると食事がとりにくくなり、食べるのが遅くなります。
さらに歯肉が下がって歯が長くなったように見えます。歯の周りが化膿し、そこでは細菌が毒素を作り出すため血液中のアンモニア濃度が高くなることがあります。
また細菌が血流にのって肝臓や心臓に到達し、内臓疾患を生じることもあります。
犬の歯周病の概要
歯周病は、進行すると歯根部や鼻腔にまで穴があき、感染や炎症が広がります。
そのため鼻腔炎をおこし、鼻水やくしゃみの症状がでてしまいます。歯根部と鼻腔は近いので歯周病の影響を受けてしまうのです。
口の中の汚れが歯周病の最大の原因です。歯の間に食べかすがたまる、また歯垢がたまることで細菌が歯肉に炎症を起こし、歯肉炎から歯周病と症状が進みます。
歯周病の治療は、歯石をとって膿を取り完全にきれいにすることです。犬によっては全身麻酔が必要になることもあります。
普段から犬の歯みがきをする、歯の汚れをとるおもちゃを与えるなどをして予防することが必要です。
歯磨きがうまくできないときは獣医さんに相談しましょう。
3.3.『副鼻腔炎』
犬の副鼻腔炎の症状
副鼻腔炎になると、粘り気のある鼻汁がひっきりなしに出て、くしゃみもよくするようになります。
また患部に痛みがあると犬が気にして顔面をこする動作をします。結膜炎を併発して目やにがでることもあります。
犬の副鼻腔炎の概要
犬の鼻炎を放置すると炎症が副鼻腔にまで広がって、副鼻腔炎になってしまいます。悪化すると「蓄膿症」になります。
また、上あごに生じた歯周病が原因で副鼻腔炎になることもあります。
副鼻腔炎の治療は鼻腔にネブライザー(吸入器)で直接的な治療をするほか、炎症を抑える薬を投与します。
歯や歯肉が原因の場合は、その治療を行います。症状によっては直接、副鼻腔の洗浄を行うこともあります。
3.4.『蓄膿症』
犬の蓄膿症の症状
蓄膿症の主な症状は長引く鼻水、くしゃみ、食欲不振です。くしゃみが出て、さらに絶えず膿んだ鼻水がでるので、呼吸が苦しくなり口で呼吸します。鼻の上が腫れているのが触ってもわかります。
犬の蓄膿症の概要
副鼻腔炎の慢性化や悪化が原因で、蓄膿症になってしまいます。鼻腔に膿がたまり、粘膜もただれてしまうので嗅覚が鈍り食欲が落ちてしまいます。
治療は副鼻腔炎と同じように、内科的治療のほか、鼻腔にネブライザーを使用したり、鼻腔に直接チューブなどを挿入して膿を洗い流したりという治療が行われます。
3.5.『鼻粘膜腫瘍』
鼻粘膜腫瘍の症状
鼻水やくしゃみ、また鼻の周辺の腫れや変形などの症状がみられます。
鼻粘膜腫瘍の概要
鼻の粘膜に腫瘍・悪性腫瘍ができてしまうことで、鼻水が出たりくしゃみをしたりします。ひどくなると膿のような鼻水がでて鼻血がでます。
鼻の粘膜に腫瘍や悪性腫瘍ができる原因ははっきりわかっていません。
外科手術で取り除くのが難しいときは、手術で腫瘍部分を掻き出す治療をおこないます。悪性腫瘍の場合は放射線治療や抗がん剤治療を行うこともあります。
3.6.『ケンネルコフ』
ケンネルコフの症状
乾いた咳やくしゃみ、発熱が突然現れます。特に興奮したり運動したり、また気温の変化があったりすると咳がたくさんでます。頑固な咳が出るのが特徴で、食欲不振がみられることがあります。
ケンネルコフの概要
ケンネルコフは別名「犬伝染性気管支炎」ともいう強い呼吸器疾患の一つです。
ウィルスや細菌による感染で、ケンネルコフに感染したほかの犬のくしゃみから移ります。
原因となるウィルスは「イヌアデノウィルス2型」(犬伝染性喉頭気管支炎ウィルス)「パラインフルエンザウィルス」などで、細菌では「気管支敗血症菌」、そして「マイコプラズマ」などがあげられます。
免疫力のある成犬ならだいたい2週間程度で治癒しますが、まだ免疫力のない子犬や免疫力の低下している高齢犬では重症化して肺炎に移行しやすいので気を付ける必要があります。
犬がたくさん集まるブリーダーの犬舎やペットショップ、犬の収容施設などでの感染が多かったことから「ケンネルコフ(犬舎の咳)」という病名がついています。
ケンネルコフの予防はワクチン接種です。
3.7.『犬ジステンパーウィルス感染症』
犬ジステンパーウィルス感染症の症状
感染して間もないころは発熱や食欲不振、元気がなくなる、などがみられます。それから少し経つと結膜炎や角膜炎により目やにがでてきます。
そしてくしゃみが出て、呼吸困難になったり、鼻の頭がかさかさに乾燥したりします。さらにお腹を押さえると痛がる、嘔吐する、下痢や血便がでる、など呼吸器系と消化器系の症状がでます。
さらに重症化すると、興奮したり暴走したり、てんかんのようなけいれんを起こします。
体のいたるところがピクッピクッとけいれんするチック症状や下半身の麻痺などの神経症状がみられるようになります。
これらはジステンパー性神経症状といわれ、ジステンパー特有の神経症状です。
犬ジステンパーウィルス感染症の概要
ジステンパーは「犬ジステンパーウィルス」による感染症です。
ジステンパーにかかった犬のくしゃみの飛沫を浴びたり、鼻水や目やに、または尿などに口や鼻が触れたりすることで感染します。
またジステンパーウィルスがついた食べ物を食べても感染します。
ジステンパーは発症すると致死率が高く、快復しても神経症状の後遺症が残ることもあります。
ジステンパーも予防接種で感染を防ぐことができます。
3.8.『犬伝染性肝炎』
犬伝染性肝炎の症状
症状は一定ではありませんがだいたいのパターンがあります。
重症型では、2~8日の潜伏期に続いて元気がなくなりくしゃみや鼻水がでます。
また高熱が出て嘔吐や下痢、のどの渇き、口の中の粘膜が充血する症状がみられます。まぶたや頭、体のむくみがみられることもあります。
犬の胸とおなかの中間あたりに肝臓があり、このあたりを押さえると痛がったり触られるのをいやがったりします。
こういった症状が4~7日続いたあと急速に回復にむかっていきます。回復期に、片目または両目が青白くにごることがあります。
これはブドウ膜炎による一時的な症状でだいたい3週間程度で回復します。肝炎性ブルーアイと呼ばれます。
突発性致死型(突然致死型)の場合では、2~3時間前までは元気だった子犬が、突然腹痛を起こし高熱を出して、血を吐く、血便になるなどの症状がでて12~24時間で死亡してしまいます。
不顕性型は、感染しているのにもかかわらず何の症状もないか、鼻水や食欲不振、発熱程度ですんでしまいます。免疫力のある成犬は不顕性型ですむことが多いです。
犬伝染性肝炎の概要
「犬伝染性肝炎」は、犬アデノウィルス1型というウィルスに感染することで発症するウィルス性の肝炎です。イヌ科だけに感染するという特徴があります。
発病した犬や、回復していてもウィルスを持っている犬の唾液や尿から、またはウィルスに汚染した食器などを舐めることで感染します。
ウィルスが口から入ると、口腔咽頭部の粘膜からリンパ節にはいり血液の流れで全身に運ばれていきます。肝臓の細胞に特に障害が起こるため急性の肝炎になります。
回復したあとも半年程度、腎臓にウィルスが残るのでその間尿中にウィルスが排泄されます。このため、尿のあとは消毒をするなど気を付ける必要があります。
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4.犬のくしゃみを動画で確認!
犬のくしゃみと逆くしゃみ、実際どのような感じか動画でみてみましょう。
まだ見たことがない、くしゃみなのかどうかよくわからないということもありますよね。
動画で確認してみてくださいね。
連続クシャミ
逆クシャミ
5.人間のくしゃみに怒る犬もいる
犬のくしゃみは気にしないのに、人間がくしゃみをすると怒る犬がいます。なぜ人間のくしゃみに怒るのか原因は解明されていないようです。
また、誰のくしゃみでも怒るわけではなく、たとえば飼い主さんの奥さんのくしゃみだけに怒ったり、お子さんのくしゃみだけに怒ったりと特定の人物のくしゃみにしか怒らない犬もいます。
犬にとってそのくしゃみの音が苦手な音なのかもしれません。
または自分よりも下にみている人のくしゃみを、吠えていると勘違いして怒っているということも考えられます。
また犬に対して人がちょっかいを出したり、挑戦的な態度をとったりすると怒ってくしゃみが出てしまうことがあります。さらにくしゃみが連続して出てしまう子もいます。
また怒りだけではなく飼い主さんが帰ってくると喜びのあまりくしゃみが出てしまう子もいます。
おそらく興奮したことで鼻の粘膜内の血の巡りがよくなったため、その刺激でくしゃみが出てしまうのではと思われます。
こういったくしゃみは心配がありませんが、あまり続くようでしたら獣医さんに鼻を診てもらうと安心ですね。
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6.まとめ
犬がくしゃみをする姿はなんだかかわいらしくて、つい笑ってしまいますよね。
しかし、くしゃみは病気が原因ででる場合もあることを頭に入れておきましょう。
また豚が鳴くような音を出す逆くしゃみは驚いて心配になってしまうかもしれませんがそれほど心配はありません。
本当に逆くしゃみなのかよくわからない、というときは動画に録って獣医さんに一度見てもらって判断してもらうことをおすすめします。
犬のくしゃみはそれほど珍しくはありませんが、頻繁なくしゃみや咳、食欲不振などほかの症状が伴うくしゃみには、病気が隠れているかもしれません。
そういうときはまず動物病院で診察をしてもらいます。なるべく急いで行くことが大切です。
また、くしゃみが出る病気は予防接種で防げるものもあります。感染してしまわないように予防接種は必ず受けるようにしましょう。
特に免疫力のない子犬や老犬は重症化してしまうことがあるので、飼い主さんが気を付けてあげましょう。
またアレルギーが原因でくしゃみが出たり、興奮することでくしゃみがでたりする場合もあります。
どんなときにくしゃみが出ているか、鼻水は出ているか、ほかに症状はないかなど、愛犬の様子を日頃からよく観察しておくことが大切です。
くしゃみを通じて、言葉で訴えることのできない愛犬のほんのちょっとの異変にも早く気が付いてあげることができますよ。
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