犬を外飼いする際に、色々な意見がありますよね。
夏は暑くて冬は寒いのに、犬を外に出しっぱなしなんて虐待なんじゃないの?なんて言われたりしないか、心配になってしまう事もあるかもしれません。
犬には外飼いに向いている犬がいるというのをご存知ですか?
ここでは、外飼いに向いている犬紹介や、外飼いをするメリット、更に外飼いをする際の注意点やご近所への配慮法で紹介しています。
最後まで読んでいただけると、犬を外飼いする際の気を付ける点などがよく分かりますので、自信を持って犬を外飼いする事が出来るようになります。
目次
1.外飼いに向いている犬種、向いていない犬種ってあるの?
1.1.外飼いに向いている犬種
1.2.外飼いに向いていない犬種
1.3.犬を外で飼う時の注意点
1.4. 外飼いのメリット・デメリット
2.これさえ知っていれば大丈夫!外飼いの暑さ・寒さ対策
2.1.夏の外飼いで適切な暑さ対策とは
2.2.冬の外飼いでの適切な寒さ対策とは
2.3.外飼いの小屋の設置方法
3.外飼いにサークルやリードは必要?
3.1.サークルとは?
3.2.サークルの選び方
3.3.おすすめのサークル
3.4.サークル以外の外飼いおすすめグッズ3選!
4. こんな時どうしたらいい?外飼いをしていて気になること
4.1.犬が吠える時はどうしたらいいの?
4.2.犬が外飼いでかわいそうと言われるけれど外飼いは虐待?
4.3.外飼い犬の臭いや糞尿臭に効果的な対処方法とは?
4.4.雨の日の外飼いで気をつけたい注意点と対策
1.外飼いに向いている犬種、向いていない犬種ってあるの?
最近では犬を室内で飼う方が多いようですが、外で飼いたいという方も当然いるはずです。
犬には外飼いに向いている犬、向いてない犬がいますので、飼う犬を決める前にはその辺もよく確認してから選ぶことをおすすめします。
1.1.外飼いに向いている犬種
犬を外で飼うには、この日本の気候に合っていて、夏の暑さにも冬の寒さにも耐えうる犬を選ぶ必要があります。
天然記念物として指定を受けている日本犬は、この条件からみると最適かと思います。
日本犬は「柴犬・甲斐犬・秋田犬・紀州犬・北海道犬・四国犬」の6犬種がいて、全ての犬が飼い主にはとても忠実を言われています。
警戒心も大変強く番犬としては最適ですので、外飼いをするにはおすすめの犬種です。
また、これらの犬種はダブルコートといって季節ごとに被毛が生え変わる事から、抜け毛が大変多いのも特徴です。
室内飼いでは抜け毛の始末に大変手間がかかりますので、この点からも、外飼いに向いている犬種と言えます。
1.2.外飼いに向いていない犬種
小型犬は外飼いには向いてないと思われがちですが、判断基準はそこではありません。
シングルコートと言われる「プードル・マルチーズ・ヨークシャテリア」は、毛が薄く寒さに弱い為、外飼いには向いてないうえに、これらの犬は人に対してあまり警戒心を持たない性格である事が多いので、外で飼っていると盗まれてしまう可能性もあります。
その逆で、警戒心が強過ぎて通行する人や物音などにすぐ反応して吠えるような犬も、ご近所の迷惑を考慮すると外飼いには向いていません。
その他には、被毛が風になびくようにサラサラしていている犬は、その綺麗な被毛がすぐに汚れてしまいケアも大変になりますので、外飼いには向かないといえます。
また、人と一緒に過ごす事が大好きな犬種も、外飼いですと寂しくてストレスを感じてしまう事もありますので、外飼いには向かないでしょう。
なかでもゴールデンレトリバーは、それに当てはまります。
1.3.犬を外で飼う時の注意点
犬を外で飼う時には、毎日の散歩はかかさないようにしましょう。
犬が自由に走り回れるような広大な敷地でもない限り、犬は1日中鎖で繋がれている事になります。
外飼いに耐えられるような犬ですから、体力も充分にあります。
犬は運動不足になるとストレスを溜め込んでしまいますので、そうならない為に、最低でも朝晩の1日に2回の散歩は必要となってきます。
そして外にいるからと放置しがちにならないようにしてください。
犬がストレスを抱えてしまうと、無駄吠えをするなどの問題行動が出てくる場合もあります。
そうなると、今度はそれを気にして飼い主さんもストレスが溜まってしまいますね。
お互いの為にも、毎日の散歩やスキンシップを大切にしましょう。
1.4. 外飼いのメリット・デメリット
犬を外飼いするメリットを紹介していきたいと思います。
ただ物事にはデメリットも必ず付いてきますので、デメリットも合わせて紹介していきます。
外飼いにするメリット
抜け毛や犬特有の臭いで室内が汚される事がない。
抜け毛の季節はケアが大変な犬種もいます。いくら掃除機をかけても洋服や絨毯には抜け毛がたくさんついてしまいます。
外飼いでしたら、犬の抜け毛に悩まされる事はありません。
番犬になってくれる
最近では敷地内の自転車を盗まれる場合もあるなど、物騒な話題を耳にします。
犬を外飼いにしていれば、知らない人が敷地内に勝手に侵入してくれば吠えて教えてくれます。
日光浴がたっぷり出来る
犬が日光に当たる事は、健康を維持するうえでもとても大切な事です。
外飼いですと、たっぷりと日光を浴びる事が出来ます
トイレトレーニングが不要
犬を迎え入れた後で、飼い主さんが一番悩むのがトイレトレーニングのようです。
これも外飼いでしたら、トレーニングをする必要はなくなります
外飼いにするデメリット
人との触れ合いが少ない
人の生活の拠点は室内になりますので、外飼いの犬との触れ合いはどうしても少なくなります。
触れ合いが少ないと、皮膚トラブルや体調不良に気が付くのが遅くなってしまう事もありますし、犬が寂しさを感じる事もあるかもしれません。
感染症の危険
いくら駆除対策はしていても、「ノミ・ダニ・蚊」が媒介する感染症にかかる危険は、室内飼いの犬よりも増えてしまいます。
いたずら被害
世の中には犬好きな人ばかりではありません。鳴き声がうるさいなどの理由で、犬に危害を加えたりする人も残念ながらなかにはいます。
また、子どもがいたずらなどで石を投げたりして、思わぬ怪我をしてしまう事もあるかもしれません
抜け毛や臭いの苦情
抜け毛の掃除をこまめにしていても、近所のお宅にはどうしても飛んでいってしまいます。
風向きによっては臭いもしてしまいます。場合によってはそれが原因で、近所からお叱りを受ける事になるかもしれません。
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2.これさえ知っていれば大丈夫!外飼いの暑さ・寒さ対策
犬を外飼いする時には、夏には夏の冬には冬の、それぞれに適した対策をする必要があります。
室内に居るとなかなか気が付きにくい点もありますが、犬の生活する環境には常に気を配り、必要な対処をしてあげるようにしてください。
2.1.夏の外飼いで適切な暑さ対策とは
ここ数年夏の暑さがどんどん増してきているように感じます。犬も人と同様に条件が整えば熱中症になってしまいます。
夏場の暑さ対策をいくつか紹介しますので、できる限りの暑さ対策をしてあげてください。
直射日光の当たらない場所に繋ぐ
夏場は日差しが直接当たらない場所に繋いであげてください。
コンクリートは熱を持って熱くなってしまいますので、できれば土のある場所がおすすめです。
日陰を作る
日影になる時間が少ないような場所に繋いでいる時には、すだれやパラソルなどを使用して日陰を作ってあげてください。
水はこまめに変える
夏場は水もすぐにぬるま湯のようになってしまいますので、出来るだけこまめに新鮮な水と変えてあげてください。
変える時に氷を少し入れてあげるのもおすすめです。
こまめなブラッシング
こまめにブラッシングをしてあげると、余計な被毛がなくなり皮膚への風通しがよくなります。
ブラッシングをすると、体感温度が下がる効果があります。
クールバンダナ
人用の水に濡らして軽く絞るとひんやりするバンダナがあります。あれを犬の首に巻いてあげるのもおすすめです。
ただし、地面に寝転がったりしますので、こまめに洗うなど清潔にしてあげてくださいね。
2.2.冬の外飼いでの適切な寒さ対策とは
寒い冬場、犬は長い時間を小屋の中で過ごすようになります。
寒くても犬が快適に過ごす事が出来るように、寒さ対策を紹介します。
小屋に敷物を入れる
冬場は毛布やフリースを小屋の中に敷いてあげてください。
これは替えを数枚用意して、雨で湿った場合などはすぐに取り換えてあげるようにしてください。
布を破る癖のある犬の場合には、浴室に敷くクッションマットのような物を、小屋の大きさに合わせてカットして敷いてあげると保温効果が高まります。
湯たんぽを入れる
夜間だけでも湯たんぽを入れてあげると、寒さをしのぐ事が出来ます。
ペットボトルにお湯を入れた物をタオルでくるむ、手作り湯たんぽでも構いません。
使用する時には、犬に触れる面は必ずタオルなどでくるむようにしましょう。
小屋を囲む
小屋に通気性用の小窓がある場合には、そこは段ボールなどでふさいでしまいましょう。
小屋全体を段ボールやビニールシートでくるむのも、寒さ対策になります。
2.3.外飼いの小屋の設置方法
犬小屋は、犬が生活をするうえでの拠点となります。
大きさは小屋の中で楽に向きを変える事ができて、立ち上がっても頭がぶつからない高さが必要です。
あまり大きな物は逆に落ち着かなくなってしまいますので、適度な大きさの物を用意してあげてください。
設置場所については、夏場と冬場では最適な環境が違いますので、注意点などを紹介していきたいと思います。
夏場の小屋の設置方法
- 日陰は必須ですので、すだれやよしずを使用して必ず直射日光を遮る対策をしてください。
- 小屋の入口は、太陽光が直接指さない向きにしましょう。
- 小屋の中の風通しをよくする為に、小型の扇風機を設置するのもおすすめです。
- 小屋自体も、風の通り道になるような場所に設置してあげると暑さがこもりません。
- 地面からの熱気が伝わらないように、ブロックなどを積んで高床にする方法もあります。
冬場の小屋の設置方法
- 小屋の入口の向きを、風が入りこまない向きにしましょう。
- 夏場と同様に、地面の冷気が伝わらないように高床にするのもおすすめです。
- 小屋の中に毛布等を敷いて保温効果を高めてあげてください。
- 小屋そのものを、ビニールシートなどで囲い、冷たい風が直接あたらないようにするのも効果的です。
夏と冬で小屋の位置や向きを変えてあげると、犬も快適に過ごす事が出来ます。
その他にも、家の環境によってそれぞれ過ごしやすいように工夫をしてあげてください。
3.外飼いにサークルやリードは必要?
外飼いの犬は、一カ所に係留されている場合は最も多いとは思いますが、敷地内で放し飼いにして飼っている飼い主さんもいます。
犬には自分の決まった居場所が必要との説もありますので、外飼いの際のサークルについて紹介していきたいと思います。
3.1.サークルとは?
一般的にサークルというと、屋根のない柵の事をいい、それに対して屋根のあるタイプのものをケージといいます。
今までは、犬を外で飼う場合には犬小屋を用意してリードに繋げておく、というのが主流でしたが、最近ではサークルを設置してその中に犬小屋をおき、リードには繋がずにフリーの状態にしている方が増えてきているようです。
サークルには材質やサイズなど、色々な種類がありますので、ご自分の家の状況を考慮して選ぶといいでしょう。
3.2.サークルの選び方
自宅の敷地が広い場合でも、犬が自分の場所と認識して落ち着けるようにサークルを設置してあげる事をおすすめします。
サークルの広さは、大型犬でもあまり広すぎると返って落ち着きませんので、畳でいうと3畳程度までの大きさにしましょう。
そのサークルの中に、犬の大きさに合った犬小屋を置きます。
犬小屋は季節によって場所を変えられるようにしておくといいでしょう。
3.3.おすすめのサークル
サークルの素材は、全てがプラスチックの物や、枠は木で柵部分は鉄で出来ているなど、様々なタイプの物があります。
外で使用する物ですから、雨や風などの影響で劣化する事を考えなくてはいけません。
木製の物はお洒落な雰囲気もあり重量感もありますが、犬がかじって脱走をしてしまう恐れがあります。
プラスチックの物は割と安価で購入出来ますが、その分劣化も早く割れてしまう事もあるようです。
多少高価にはなりますが、先々の事を考えると錆びにくくて丈夫なステンレス製のサークルを選ぶのがいいかもしれません。
設置する際ですが、床面を地面に固定出来るタイプとそうでない物もあります。
地面に固定出来ないタイプの物ですと、犬が寄りかかって倒れる心配もありますので、外飼いの場合にはきちんと地面に固定出来るタイプを選ぶのがおすすめです。
3.4.サークル以外の外飼いおすすめグッズ3選!
外飼いでサークルを使用しない場合には、犬を係留する為のポールやリードが必要となります。
初めての場合ですと、どんな物を選んでいいのかなど、分からない事も多いかと思いますので、おすすめの物をいくつか紹介したいと思います。
ペティオ ドッグポール 係留用ポール
ペティオ (Petio) ドッグポール (埋め込み部分29cm)
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地面にねじ込み固定して、係留しておく用のポールです。
リードを繋いでおくヘッドの部分は土の表面までねじ込む事が出来ますので、目だった出っ張りもなく足を引っかけたりする事がありません。
購入者の感想:当初はホームセンターで購入した物を使用していたのですが、リードを繋ぐ部分が地面からかなり出ていて、犬が動くと出っ張りにリードが絡んでしまいました。
こちらの商品は出っ張りがなく、リードも絡まないし、足を引っかける事もないのでおすすめです。
愛犬係留用アンカー おもいdeワン
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地面がコンクリートの場合など、係留用のポールを打ち込めない時にはおすすめです。
これはどこでも好きな場所に設置できますし、動かす事も可能です。
自転車のハンドルに傘を取り付けるグッズがホームセンターなどに売っているのですが、そちらを用意して取り付けるだけで、犬を簡単に係留しておく事が出来ます。
重さは20キロあり、金具はステンレス製ですので外で使うのにも錆びずに最適です。
購入者の感想:我が家の犬はゴールデンレトリバーなので、動かしてしまわないか少し心配でしたが、全く問題ありませんでした。
リードと一緒にパラソルも設置出来るので夏場には日影も作ってあげられてとても良かったです。
ターキー ドッグワイヤー プラス
係留用のワイヤーです。ナスカンが外れにくい仕様になっていますので、外飼いにも安心です。
ワイヤーは錆びにくいステンレス製で、触り心地もしなやかで扱いやすいです。
購入者の感想:リピーターです。ゴールデンレトリバーの係留に5年程使用していましたが、劣化の様子が見られたので買い替えました。5年間問題なく使用出来ましたので、大変良い商品だと思います。
ワイヤーはビニールコーティングされていますので絡まる事はありませんし、ナスカン部分も外れにくくなっていました。チェーンと比べると軽いので、犬も満足してくれていたと思います。
サークルを設置して、その中で犬を自由にしておくのは犬にとっては自由に動き回れる点でメリットがあります。
ただ、サークルは劣化の状態に気が付きにくい場合もあり、壊れて初めて痛んでいた箇所に気が付く事も少なくありません。
サークルを使用して外飼いをするのであれば、サークルの状態を常にチェックしておく必要があります。
犬小屋を置いて係留しておく方法ですが、こちらは犬の大きさに対して係留用の鎖やワイヤーが適正でないと、その重みで犬に負担がかかってしまう事がありますので、犬の体重や犬種を見て合った物を選ぶようにしてください。
ワイヤーや鎖を長めの物にしてあげると、係留されているとはいえ犬も好きな場所に動けますので、特に窮屈な思いをする事はないでしょう。
犬は動ける範囲内で自分のお気に入りの場所を見付けるものです。
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4. こんな時どうしたらいい?外飼いをしていて気になること
犬を飼っていると、室内犬や室外犬に限らず、様々な悩みや心配事が出てくると思います。
特に外飼いをしている飼い主さんが、共通してお持ちの悩みについて考えていきましょう。
4.1.犬が吠える時はどうしたらいいの?
犬が無駄吠えをして困る、という話をよく耳にしますが、犬にとっては無駄吠えというものは存在しません。吠えているからには、何かしら吠える理由があるのです。
その理由解明して、それに適した対処法を実行しなければ無駄吠えはなくなる事はありません。
来客時に吠える
これは自分のテリトリーに見知らぬ人が入ってきた時に、警戒心や恐怖から吠えていると思われます。
犬が吠えたら「ダメ」などの決まったコマンドで制し、吠えるのをやめたらすかさず褒める、というのを何度も繰り返し練習すると、段々と吠えなくなっていきます。
家族以外の人にチャイムを鳴らしてもらうなどして、集中的に練習すると効果的です。
家の外を人が通るだけで吠える
犬にとっては家の周りも自分のテリトリーです。知らない人が自分のテリトリーに入って来る事に対して抗議の吠えです。
これはご近所の迷惑にもなりますし、犬自身も常に自分のテリトリーを守っていなければならない状態でストレスが溜まってしまいます。
来客時と同様に注意をするのであれば、その時すぐにしなくては意味がないのですが、通行人がいつ通るかは分かりません。
思い切って犬が外を見えないように、目隠しの柵を立ててもいいかもしれません。
飼い主に向かって吠える
要求吠えですね。何を要求しているのかは、その時の状況によりけりです。
単純に構って欲しいだけかもしれませんし、お散歩に行きたいのかもしれません。
いずれにせよ要求吠えをする犬は、吠える事により飼い主さんが自分の言う事を聞いてくれたと、既に学習してしまっている可能性があります。
要求吠えも、吠えたら「ダメ」と決まったコマンドですぐに叱り、吠えるのをやめたら褒めるという事の繰り返しを行う必要があります。
犬の要求の内容は、飼い主さんでしたらほぼ予想は付くと思いますので、散歩の要求でしたら吠えている間はリードなどを見せず、行かないという態度を示します。
吠えている間は、自分の要求は通る事は絶対にないと、学習し直す必要があります。
犬が吠える理由は様々ですが、吠えて欲しくない時には吠えないように、きちんと躾をしていかないと、ご近所迷惑にもなりかねません。
無駄吠えのしつけは時間のかかる場合もあり、飼い主さんの根気のいる作業になる事が多いです。
夜遅い時間などに吠えたり、頻繁に吠えたりするような状況でしたら、一度ご近所には「躾の最中ですので申し訳ないです」とご挨拶だけでもしておく方がいいかもしれません。
4.2.犬が外飼いでかわいそうと言われるけれど外飼いは虐待?
犬を外で飼うのは虐待では?という声がここ数年多く聞かれます。
ほんの少し前までは、犬は庭や玄関先で飼うのが当たり前で、番犬としての役目を立派に果たしていました。勿論今でもその役目を果たしている犬は多くいます。
ただ、最近では犬も室内で人間と一緒に過ごすという考えが主流となり、
- 猛暑の中で犬を外に繋いでおくなんて虐待だ
- 人は暖房の効いた部屋にいるのに、犬は外に出しっぱなしなんてひどい
- 鎖で一カ所に結び付けたままなんて、犬の自由を奪いストレスを与えている
などと言う意見が出始めています。
室内で犬を飼う事には反対ではありませんが、外飼いには外飼いなりのメリットもあります。
例えば柴犬は、飼い主さんに大変忠実な犬です。飼い主さんが大好きではありますが、自分の時間を大切にもしたい犬です。
これは日本犬に多く見られる傾向です。
そして、外の空気を毎日吸う事で適度な刺激を受け、自分がこの家や飼い主さんを守るという意識を持って飼い主さんに仕えます。自分の使命を持つ事で、生きがいを持てるのです。
外飼いであろうと室内飼いであろうと、大事なのは場所ではなく、飼い主さんが犬に対して、愛情を持って日々接していく事ではないでしょうか。
4.3.外飼い犬の臭いや糞尿臭に効果的な対処方法とは?
犬を外飼いしていて気になるのは、やはり犬の体臭や糞尿の臭いではないでしょうか?特に夏場などは風向きによっては隣近所にも、臭いでご迷惑をかけてしまいます。
ここでは、犬の臭い対策についておすすめの物を紹介していきます。
A.P.D.C.ティーツリーシャンプー
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高い消臭効果を持つシャンプーです。植物由来のシャンプーですので、犬の肌にも優しいです。犬の体臭防止には、シャンプーを月に1回程度してあげるようにしてください。
シャンプー後には、きちんと被毛の根本まで乾かす事が大事です。皮膚が長時間湿ったままですと、肌が蒸れてそれが臭いの元になってしまいます。
シャンプー嫌いの犬には、汚れや臭い落としの成分が含まれた犬用のウエットシートなども販売されています。それらを利用するのも臭い防止には役立ちます。
サンメイト バクテリン屋外用
屋外用の消臭液です。3~4倍に薄めて犬が糞尿をしている箇所に撒きます。
バクテリアで出来ている液体ですので、犬にも害はありませんし、この液体自体に臭いがないので犬の居る周辺にまいても犬が嫌がりません。
室外犬用敷砂 常陸加工
土と同成分の天然鉱石で作られた砂です。
犬が普段いる周辺にまいておくだけで、シリカゲルとゼオライドが消臭効果を発揮してくれます。
乾燥力がありますので、雨が降っても地面がジメジメしにくく撒いてない時よりも早く乾きます。
フードを変えてみる
あまり安価なドッグフードは、多くの添加物が使用されています。この添加物の多いフードを食べ続けると、体臭や糞尿の臭いがきつくなる傾向があります。
添加物があまり入っていないドッグフードを与える事は、臭い対策だけでなく、犬の健康維持にも役立ちますのでおすすめです。
一例ですが、カナガンドッグフードやNDFナチュラルドッグフードなどは原材料にこだわって作られていますので、安心して与える事が出来ます。
4.4.雨の日の外飼いで気をつけたい注意点と対策
雨に濡れても平気そうにしている犬は割と多いようですが、犬も人と同じで雨に濡れたままですと風邪を引いたり体調を崩したりもします。
雨に濡れた身体をそのままにしておくと、臭いの原因にもなりますので、やはり基本的には雨に濡れない環境を作るべきです。
犬小屋を置く予定の場所に屋根がないようでしたら、小屋を少し大きめにするのも一つの方法です。
風が強い日などは、雨が犬小屋の中まで吹き込んできてしまいます、少し大きめの物でしたら、犬は雨が吹き込んでこない奥の方にいれば濡れる事もありません。
犬小屋の入口にパラソルを立ててあげると雨よけになります。
簡易の屋根を犬小屋の上に付ける事が可能でしたら、その屋根の下にはすのこを置いてあげると、小雨の時はすのこの上で過ごす事も出来ます。
ただし、雨だけでなく雷を伴うような天候の日には、玄関先などに犬が避難出来る場所を用意しておくといいでしょう。
雷を苦手としている犬はかなりたくさんいます。雷の音に驚いて、脱走してしまう犬も珍しくありません。
台風や大雪の日もありますので、万が一の時の為に室内に避難出来る場所を準備しておく事は必要です。
5.まとめ
いかがでしたか?犬を外で飼う事には、否定的な意見もありますが、外飼いに向いている犬もいるという事を知っていただきたいです。
ただし、外で飼う事にメリットがあるのと同様に、当然でデメリットもあります。
人の生活環境も含めた上で、ご家族で判断するのがいいと思います。
外飼いをする際には、犬が一年中快適に過ごす事が出来るように、季節によって適切な対処をしてあげる事も大切です。
暑さ対策や寒さ対策には十分に気を配ってください。
サークルを設置する時にも、犬の大きさや庭の環境をよく確認した上で適切な物を選びましょう。
そして、犬を飼っていると様々な悩みも出てくると思います。ご近所への配慮は必要となりますので、最低限の躾は早い段階できちんと行うようにしましょう。
また、心に言葉で傷付く事もあるかもしれませんが、飼い主さん自身が犬への愛情を持って接していれば、それは気にする事はありません。
犬を家族の一員として、大切に扱う事が何よりも大切です。
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