犬の要求吠えは対処できる!吠える犬の気持ちとその対処法

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家族で楽しく団欒していたときに犬が飼い主に向かって吠え続けたり、食べ物を欲しがるような吠え方をしたことはありませんか?

テレビを見ながら休んでいるときや食事を楽しんでいるときに四六時中吠えられてしまうと飼い主も困ってしまいますし、来客中は恥ずかしくなってしまいますよね、

実はその「要求吠え」はしつけを行うことで解消することができます。

ここでは「要求吠え」をなくすために多くの飼い主が実践している方法をご紹介します。犬が吠える意味やこんな時に吠えてしまうなどの対処法を詳しくご紹介します。

この「要求吠え」はどんな年齢の犬にも正しいしつけ方法を根気よく続けることで改善できる症状です。これページを読んでこの「要求吠え」をなくし、お利口なワンちゃんを目指しましょう。

 

目次

1.要求吠えと警戒吠えの違い

2.ずっと無視してても要求吠えは止まらない

3.状況ごとに違う要求吠えのしつけ方
3.1.餌をおねだりしているとき
3.2.ゲージやハウスに入れると吠えてしまうとき
3.3.朝や夜中に吠えてしまうとき
3.4.散歩中に吠えてしまうとき
3.5.何もない時に吠えてしまう

4.要求吠えはしつけないとやめない

5.まとめ

 

1.要求吠えと警戒吠えの違い

犬が吠える時は何かをしてほしい時に吠える「要求吠え」と警戒して吠える「警戒吠え」があります。要求吠えにはお腹が減った、おやつが欲しい、トイレに行きたい、散歩をしたいなど犬が飼い主に何かをしてほしい時に吠えるため、自分の欲求が満たされると静かになります。

警戒吠えはチャイムが鳴ったり、誰かが自分の縄張り内に侵入したときに吠えます。警戒吠えは侵入した人が縄張りの外に出て行くとおさまります。人ではなく猫やカラスなどの鳥などに吠えることもあります。

要求吠えと警戒吠えの見極め方は犬がどこを見て吠えているか、犬がどんな様子なのか、でわかります。飼い主に何かを要求しているときは飼い主に向かって吠えます。警戒吠えの時は家の外であったり玄関など外を見て吠えていることが多いです。

犬は警戒しているときは耳をぴくぴくと動かしたり音のする方などをじっと見つめたりします。そのような仕草をしているときは何かに警戒していることが考えられます。要求吠えは単純に吠えているだけですので犬の様子を観察してみるとわかります。

犬が吠えているときは犬の様子、吠え方など良くみてみましょう。

 
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2.ずっと無視してても要求吠えは止まらない

要求吠えには「無視するのがいい」という記事が多いですが、「無視だけ」では要求吠えはおさまりません。

犬が何を要求しているのか見つけてあげなければいけません。要求吠えをしているときに一番してはいけないことは犬が飼い主に要求しているときにそのまま犬の要求にこたえてしまう事です。

例えば、飼い主が食事をしているときに食べたいと犬が要求吠えをした、その時にご飯を与えてしまう。このパターンでは犬が吠えたらご褒美がもらえた、と勘違いしてしまいます。

さらにこの行動はエスカレートし、最終的にはどんなに無視をしても貰えるまで吠え続けるようになってしまうのです。

途中で「ダメ」と注意しても簡単には治りません。犬にとっては吠え続ければご褒美をもらえると思っているからです。吠えられることに心折れた飼い主はまたおやつを与え…のループです。

この場合は無視をしても全く意味はありません。

 

要求吠えをしたときは吠えているときは「無視」をしましょう。ここで犬にとって望んでいた行動を起こしてしまうと、吠える行動が増強されます。犬が諦め、落ち着いた時に犬の要求していたことをしてあげましょう。

 

トイレを外でする犬はトイレしたくて吠えていることもあるので、落ち着いたら外に連れていかないと、室内でトイレをしてしまう事もありますので注意しましょう。

 

要求吠えをした時に一度冷静にさせるために「おすわり」「待て」などこちらから指示し、落ち着いた時に犬の要求にこたえるのもいいでしょう。こちらの指示にしっかり従うことができたらトイレや散歩などに連れだしてあげましょう。

 

犬が要求する→そのまま従うと吠える行動が増強されます。しかし、犬が要求する→人間が犬に「待て」などの指示をする→犬が従う→犬の要求がかなうと飼い主の指示に従うと要求がかなうと思い、飼い主の指示に従う行動が増強されます。

 

犬が吠えた後の飼い主の行動は犬の今後の行動を左右する事を忘れないようにしましょう。

 

「無視」をするという行動も、何か要求があるのにもかかわらず、ずっと無視だけされてしまうと犬もストレスになります。「無視」をし続けることで、発散されなかったストレスは物を破壊したり、噛みつくなどの問題行動を引き起こす可能性もあります。

 

犬は人間の事情などわかりません、関係ありません。飼い主が忙しい時にでも要求吠えをすることもあります。犬と接するときは犬と飼い主の間でルールを作りそのルールをしっかり守るようにしましょう。犬は「この日は特別」なんてわかりません。犬と飼い主のために家族間でルールを守りましょう。

 

3.状況ごとに違う要求吠えのしつけ方

犬の要求吠えには無視だけしていても、要求にこたえても犬にとっては逆効果です。犬の要求吠えは悪化してしまうと治すのがとても困難な行動です。子犬の時にしつけてしまうのが一番ですが、要求吠えをしている犬に対してのしつけ方法を詳しくご紹介いたします。

3.1.餌をおねだりしているとき

飼い主が食事をしているときや、おやつが食べたいときに吠えて困ることはありませんか。要求吠えは一度成功してしまうと「ダメ」と伝えてもなかなか直りません。餌をおねだりしているときの要求吠えは「無視」と「落ち着いた時にご褒美」をし、しつけましょう。

犬が吠えているときは無視を徹底してください。「なんでほえてるの?」など声をかけたり、撫でてあげるといった行動も犬にとってはご褒美となります。吠えているときは犬の方を見ないようにしましょう。

 

犬が鳴き止んだ時に「いい子だね」と声をかけ、優しく撫でてあげましょう。この時のご褒美はできるだけ食べ物ではなく撫でるなどの行動の方がいいでしょう。ご褒美として与える際に興奮してまた吠えてしまう事も考えられます。ご褒美のタイミングを誤ると、吠える行動が強化されますので、注意しましょう。

 

初めは難しくても徐々にできるようになりますので、訓練を始めるときは家族間でルールを決め家族全員がそのルールを守るようにしましょう。

 

静かにしていたら褒めてもらえた、と犬に思わせることが大事になります。食事をしている際に人間用の食事を与えたりはしないようにしましょう。ここから要求吠えが始まることもあります。犬と人間の食事は分けることにより、お互いストレスもなく過ごせるようになります。

3.2.ゲージやハウスに入れると吠えてしまうとき

ケージに入れると犬は寂しくなるものです。そんな時に吠える場合は「無視」と「ご褒美」を上手に使い、しつけていきましょう。ここでも犬が吠えているときには行動を起こさないでください。「大丈夫?」と声をかけたり、見に行くことも犬にとっては吠えたら来てくれたと思いますのでやめましょう。

静かになった時に褒めてあげる、ご褒美をあげるなどの行動を起こしましょう。再び吠えてしまう様であればまた犬から離れ無視をしましょう。これを続けると犬は吠えたらいなくなってしまった、と思いその行動はなくなっていきます。

 

子犬の時など寂しくて吠えてしまうかわいそうだと思うときはケージの中にその犬が好きなおもちゃなどを入れてあげましょう。遊んでいる間に寂しい事を忘れるケースもあります。毛布などを入れ程よく暖かく安心して休めるスペースにしてあげましょう。

 

注意したいことはケージが反省部屋になることです。ケージに入りたくないと思ってしまうと車などで移動する際や災害などのいざというときにケージに入らなくなってしまいます。犬が何かした時にケージに無理やり入れるのはやめましょう。ケージは犬の安心できる場所にしてあげるようにしましょう。

3.3.朝や夜中に吠えてしまうとき

朝や夜中に吠えてしまうときはトイレに行きたい時やお腹が減ってしまった時、構ってほしい時などが考えられます。吠えているときは「無視」をし、静かになり落ち着いたら行動するようにしましょう。

 

無視をしている間に犬が何を要求しているのか今日の行動を思い起こし、判断します。最後の食事はいつだったか、足りていたか、最後の排泄はいつだったか、散歩などの運動の時間は足りていたかなど考えてみましょう。

 

吠え静まった時にやはりまだ落ち着かずそわそわしている様子であれば、大変ですが散歩など少し体を動かし気分転換してあげましょう。運動不足や排泄のためであればこれで落ち着きます。

 

空腹で吠えてしまう場合は次の日からの食事内容を検討しましょう。成長期などはすぐに給与量が変わることもありますので、体重を測り直し、ご飯の量を計算し直し正しい給与量を与えてください。給与量は足りている場合は回数を1回から2回へ、2回から3回へ増やしてあげましょう。1日の給与量は変えず、回数だけ変えてみましょう。どうしても夜間や早朝に吠えてしまう

 

場合は、最後の食事を遅めに与えてみましょう。排泄で吠えてしまう場合は寝る前に外を連れだし排泄させるようにしましょう。外でしかしない犬には効果的です。

 

運動不足で吠えてしまう場合は日中散歩が足りていないことが考えられるのでいつもの散歩を少し多くしてあげたり、たくさん運動できるようドッグランなどの施設に連れだしてあげるなどしてあげましょう。

 

運動不足が原因の場合、無視だけずっとしているとかなり早い段階で破壊行動などの問題行動を引き起こす可能性があります。運動したいのに運動できない環境が続くとその有り余った体力を破壊することで発散するようになります。

 

朝や夜間に吠えてしまう要求吠えには吠えてから対応するのではなく、できるだけ未然に防ぐように対応しましょう。

3.4.散歩中に吠えてしまうとき

散歩中に吠えるのは犬が何かに反応し「興奮」しているからだと考えられます。犬が興奮して吠えているときに何を言っても聞こえないことが多いです。

 

ですので、犬の注意を一度こちらに向けさせる必要があります。その犬の得意なコマンド(「おすわり」、「まて」、「ふせ」など)を指示をしてあげましょう。犬が冷静になり落ち着いたら褒めてあげましょう。犬に指示するときはしっかりアイコンタクトを取りましょう。

何かに興奮しているわけではなく、例えば排泄排尿時に吠えている、痛がるように吠える時は、排泄に関係する消化器に、排尿時は泌尿器に問題が起こっている可能性があります。排泄時に痛がる病気として会陰ヘルニアや大腸に腫瘍などの異物がある場合や、便秘で便が硬くなってしまい排泄困難などの状況が考えられます。

 

排尿時に痛がる病気として膀胱炎や結石などの石がある場合、膀胱や尿路に何かしら問題があることが考えられます。どちらの状況もしっかりとした診断・治療が必要となり、早く見つけることで病気の治療スピードも変わります。

 

いつもと何か様子が違う場合は、どんな時に吠えていたか、どんな様子だったかなどよく観察してあげましょう。さらに便の状態、尿の状態により病気の早期発見に役立ちます。

3.5.何もない時に吠えてしまう

犬が何もない時に吠えてしまうときは構ってほしい時だと考えられます。構ってほしくて吠えているときに「どうしたの?」と声をかけたり、ケージから出してあげるなどの行動を起こすと逆効果です。

 

吠えているときは「無視」をし、犬の様子を見に行くのではなく動かず犬の声色などをききましょう。静かになり落ち着いた時に気になるのであれば様子を見てあげましょう。しかし、様子を見ることでまた吠えだす可能性もありますので注意しましょう。

 

構ってほしくて吠えているのは少し運動が足りないかもしれません。構ってほしくて吠えている行動が見られる場合は少し散歩の時間を伸ばしてあげたり、体を動かしストレス解消できる環境を整えてあげましょう。

 

何日もこの要求が解消されないと壁や床などをガジガジと噛み続けるなどの行動を起こすことがあり、この行動はすとれるがかなり溜まっているときに現れますので、犬のストレス解消をしてあげましょう。

 

休んでいたのに急に吠えだす時は警戒吠えの可能性もあります。激しくワンワンと吠えているときは特に行動を起こさなくても侵入したもがいなくなったり、警戒が薄れた時には治まります。

 
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4.要求吠えはしつけないとやめない

要求吠えは子犬の時などに多くみられるものです。子犬は特に良く吠えます。寂しい時、構ってほしい時、お腹が減った時など…様々です。さらに、子犬の時は飼い主もなんで吠えているのか気になり「要求吠え」が強まる傾向にあります。この子犬の時にしっかりしつけておかないといけません。

 

まず家族間でルールを決めましょう。誰かが守っていても、家族全員で徹底しないと全く意味がありません。

飼い主の食事時は人間の物は与えない、無駄吠えの時は無視する、吠えているときにご褒美を与えない、吠えてるのが治まったら褒めてあげる、など要求吠えをしているときの対応や要求吠えをできるだけさせない環境を作ってあげましょう。

 

要求吠えは犬が行動を起こした時に犬にとって「いいこと」が起こることで強化されます。なくすためには犬が行動を起こした時に犬にとって「思い通りにならない」ということを思わせなければいけません。犬が子犬の時など早い段階でしつけることにより、しつけるスピードが変わります。

 

成犬や老犬でも正しいしつけ方法で時間はかかりますが、要求吠えはなおります。もう手遅れと思わずに、犬の要求吠えがエスカレートした状況でもしっかりしつけてあげましょう。要求吠えの悪化によりご近所との関係などマンションに住んでいる方は肝を冷やしてしまいます。近年では犬をめぐるご近所トラブルも少なくありません。気持ちのいい生活を置くためにしっかりしつける努力は必要かもしれません。

 

要求吠えは放っておけば直るものではありません。子犬の時だけのものでもありません。「この犬種はもともと吠えるから仕方ない」わけでも「この子はこういう性格だから」というわけでもありません。

 

確かに犬種の中でも吠えやすい犬種などあります。狩猟犬や牧羊犬などは吠えて獲物の位置を知らせたり、羊の行動を制限したりしていた犬種は吠えるのが仕事でした。しかし、仕事と要求吠えは異なります。要求吠えは犬が悪いのではなく、飼い主の行動の中にその原因があります。

 

犬の吠えるという行動を増強している行動がきっとどこかにあるはずです。犬を怒り、叱るのではなく、普段している行動を思い起こしてみましょう。犬が飼い主に向かって吠えているときに何かご褒美を与えてはいませんか。なんとなくしていた行動が、さらにその犬が吠える原因を作ってしまっているかもしれません。

 

5.まとめ

ここでは犬の「要求吠え」についてご紹介しました。犬が吠えるのには2種類あり「要求吠え」と「警戒吠え」があります。要求吠えと警戒吠えの違いは何に対して吠えているかです。要求吠えは飼い主に対して、警戒吠えは自分の縄張り内に侵入した者に対して吠えます。

犬の要求吠えは「無視」だけしていればいいという記事なども多くありますが、要求吠えは無視だけではよくなりません。犬が何かを要求しているときに吠えるので、その要求を満たさず無視を続けると犬にストレスが溜まり破壊行動などの問題行動に発展する恐れもあります。躾の段階で犬が吠えているときは「無視」をしますが、「無視し続ける」行動は逆効果になりますので木を付けましょう。

 

さらに要求吠えは状況により対応が変わります。基本的には犬が吠えているときは無視する行動は同じですが、犬が落ち着いた時の行動は異なります。犬がなぜ吠えているのかしっかり見極める必要がありますので、普段からその犬の様子を観察しましょう。

 

犬が行動を起こし期待していた通りにならないとその行動は減少していきますが、犬が行動していたときに期待していた通りになったり、その犬にとってうれしい行動を飼い主がしてくれるとその行動は強化されます。これを念頭に入れ、行動しましょう。

 

吠え方の中にはどのタイミングでどんな吠え方かにより、病気を早期発見することができます。ただの要求吠えと片づけないことも必要になります。

 

子犬の時は吠えたり遊んだり眠ったり、興奮しやすく要求吠えの行動も起こりやすいです。要求吠えは子犬のとき限定で起こる症状ではなくしっかりおしつけないと直りません。「何もしていないけど直っていた」という方は無意識に要求吠えをなくす行動をしていた飼い主です。すでに要求吠えをしている犬に対しては要求吠えをなくすためのしつけが必要です。

 

要求吠えは犬の癖というよりは飼い主の行動に原因があります。飼い主自身の行動を改善する必要があります。

 

犬の吠えるという行動は飼い主以外の人にはただの無駄吠えです。特に犬が好きではない人にとっては騒音でしかありません。犬の要求吠えはしっかりしつけることにより格段に症状が改善するものです。飼い主にと手は可愛らしい声でも他の人にと手はそうでないことを理解し要求吠えを直すためにしっかりとしたしつけをしましょう。

 

大事な愛犬ですから「○○さんの家の良く吠える犬」と覚えられるより、「○○さんの家のお利口な犬」と覚えてほしいですし、飼い主自身は気づきにくいですが、要求吠えが治まることによりだいぶ生活しやすくなることでしょう。

 

もう老犬だから、良く吠える犬種だからと諦めずにしつけをしてみてはいかがでしょうか。
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