子犬のしつけが全部わかる!しつけを始める時期と重要な8つのしつけ

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子犬を迎えたらまずはしつけ、でも何をしたら良いのかお悩みではありませんか?

子犬の時期はあっという間、なんだか焦ってしまいますよね。

子犬の時期のしつけには、いつ、何をやっておく必要があるか、という成犬とは違ったところがあります。

そこで今回は、一般的に多くの飼い主さんが実践している、子犬のしつけの内容とその時期、方法について、具体的にご紹介します。

楽しく褒めてしつける方法です。

このページを読んで、愛犬と楽しみながらしつけをしてください。

目次

1.子犬のしつけはいつから始めるべき?

2.子犬のしつけで気を付けておきたいこと3つ
2.1.時間を短く、根気強く繰り返す
2.2.ハウスを活用する
2.3.指示語を統一する

3.子犬のうちにやっておきたい8つのしつけ
3.1.アイコンタクト
3.2.ボディコントロール
3.3.お手
3.4.トイレ
3.5.ハウス
3.6.甘噛み
3.7.呼び戻し
3.8.お座り、マテ

4.特に大変なトイレのしつけ方と気を付けたいこと3つ
4.1.決まった場所でしてくれないなど、トイレの失敗が多い場合のしつけ方
4.2.トイレで寝てしまう場合のしつけ方
4.3.お散歩など外でのトイレ事情

5.子犬の成長と噛み癖の時期としつけ方
5.1.子犬の噛み癖の時期は生後3ヶ月程度から
5.2.甘噛みの場合の対処法
5.3.本気で噛んでくる場合は専門家に相談する

6.おすわりや待てなどお外でのしつけは5~6ヶ月から
6.1.おすわりが5~6ヶ月からの理由としつけ方
6.2.待てなど他の屋外でのしつけについて

7.子犬のしつけがわかる!オススメしつけ本3選
7.1.最新版 子いぬと仲良くなる育て方 しつけ編
7.2.子犬の育て方・しつけ-子犬の社会化実用読本
7.3.シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55

8.しつけ教室など子犬のしつけのプロに頼る場合
8.1.出張で来てくれるしつけ教室
8.2.子犬のしつけに対応したしつけ教室(東京)
8.3.子犬のしつけに対応したしつけ教室(名古屋)
8.4.子犬のしつけに対応したしつけ教室(大阪)

9.まとめ

1.子犬のしつけはいつから始めるべき?

子犬のしつけは、基本的には迎えたその日から始めると言われますが、一般的にはおよそ生後2ヶ月~3か月頃から始めるのが理想的といわれています。

それは、丁度この頃が生涯学習の始まりと言われ、脳が急速に発達していくため、覚えに対する吸収が早いからです。

教えられることに対して、ストレスなく覚えていかれる時期にあたるのです。

生後2ヶ月より以前は初期学習と呼ばれる大事な社会化期で、無理にしつけをし過ぎるよりも、愛情をたっぷり注いで心が安定した育ち方をさえる方が、後にしつけがしやすくなります。

ここで気を付けたいのが、それでは甘やかしておけば良いのか?ということです。

甘やかすことと、愛情を注ぐことは違います。

生後4週齢~13週齢ほどは社会化期と呼ばれ、子犬の性格を形成するとても重要な時期にあたります。

この時期に触れたものや見たものに、特殊な愛着を抱く時期です。

本来、母犬や兄弟とじゃれ合い、良くない行動を取れば母犬にたしなめられます。

そうして子犬は、良くない行動に対して適度な罰を与えられることで、母犬に対する主従関係を理解し、自分より強い相手に素直に従い、わがままを抑え素直な子犬に育ちます。

生後2ヶ月以前は母犬と飼い主が協同して、自分より強い相手に従順になることを学ばせるのが理想です。

しかし、子犬を迎え入れた場合は母犬がいません。

ですから、飼い主さんが、母犬の代わりも務め、愛情を注ぎながらも、自分が上だと言う事をしっかり学習させなくてはいけないのです。
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2.子犬のしつけで気を付けておきたいこと3つ

子犬はまだ何も知らない真っ白な状態に物事を教えます。

知能も成犬ほどは発達していません。

そのため、しつけをするにあたっては、順序を考える必要がありますし、一度にいくつものことを詰め込むことは混乱し、苦痛になって人間嫌いになってしまうことがあります。

それに対し成犬の場合は、ある程度習慣化したものを直すというしつけになります。

困った行動を直す、できない行動を教えるということになりますので、順序というよりはピンポイントのようになります。

2.1.時間を短く、根気強く繰り返す

子犬の集中力は長く続きません。

1回のしつけは2~3分程度にし、それを毎日根気強く繰り返すことが重要です。

長く続けてしまうと、苦痛になり勉強嫌いな子供になってしまいます。

まずはしつけ以前に、犬と飼い主の関係をしっかり築き上げることが重要です。

事項で説明するアイコンタクトをしっかりと身につけさせましょう。

最初は生活に必要なルールから教えていきます。

まずはトイレでしょう。ハウスや甘噛みもルールです。

お座りは自然と出る姿勢なので、その動きに合わせて指示語をかけて、自然の流れで教えることは良いでしょう。

しかし、しっかりとお座りやマテの訓練をするのは5~6か月に満たない子犬に対しては早すぎるので、訓練は後回しにしておきます。

2.2.ハウスを活用する

子犬を家の中で1日中自由にさせていることも多いかと思います。

しかし、最初からハウスを中心にしたケージ飼いと、放し飼いとではしつけに差が出てきます。

ハウスから出した状態で、子犬を自由に遊ばせたまま放っておくと、集中力が欠けた犬になります。

また、ダラダラと長い時間をかけて遊んでいると、飽きたまま遊び続けることになり、飼い主と遊ぶ時間が特別楽しいと思わなくなってしまいます。

メリハリをつけるために、子犬をハウスから出して遊ばせる時は、必ず飼い主と一緒に遊び、短い時間で集中して遊ばせます。

集中が欠ける直前を見計らい、遊びを切り上げます。

飼い主が他の事をするときはハウスに入れ、子犬をしっかり休ませます。

犬は本来穴倉で暮らす動物なので、広すぎない適度なハウスが一番安らぐのです。

次第にハウスが自分のテリトリーだと認識していきます。

これにより人間との違いを理解し、主従関係を理解します。

放し飼いの場合は飼い主と同じ行動範囲で生活するため、対等あるいは上位と勘違いしてしまうことが多いのです。

1歳くらいまではゲージ飼いをする方が本来は理想的です。

2.3.指示語を統一する

トイレもハウスも、指示語がばらついていると子犬は迷います。

家族で指示語は統一しましょう。

ハウスと決めたら全員がハウスと言います。

誰かはハウスで、誰かがおうち、誰かがハウスだよ、というのはよろしくありません。

子犬が指示語を覚えにくくなります。

また、指示語を言う時は1回ではっきりとわかるように言います。

指示語を与える側にもメリハリが必要だということです。

3.子犬のうちにやっておきたい8つのしつけ

子犬のうちにやっておく必要があるしつけは、いくつかあります。

成犬になってからでは時間がかかるだけでなく、とても難しくなるものもあります。

特に体に触れさせたり、ハウスなどは、子犬時代にやらなかったのにいきなり成犬でやることはとても困難です。

では、子犬のうちにやっておきたいしつけをそれぞれ見てみましょう。

子犬の頃は、室内の集中できるような場所で、繰り返し行うことです。

3.1.アイコンタクト

しつけの第一歩と言えるものです。

飼い主に注目させなければ何もできません。

犬に対し、これから大事な事を言うよ、という時に使います。

飼い主の呼びかけに対して、犬が反応するということは、パートナーとして関係ができているということです。

目と目を合わせて飼い主からの命令が効ける状態になります。

興奮状態を抑えたり、道路などで飛び出したりしないようにするには、注目させる必要があります。

方法はまず、犬に名前を覚えさせます。

ご飯を上げる時、散歩のとき、おもちゃを上げる時など、犬が喜ぶことをする前に名前を繰り返し呼びかけます。

そのうち犬は名前を覚え、呼ばれることが嬉しい事だと認識します。

呼ばれてこちらを振り向いたら、とにかく言葉と体を触って大げさに褒めます。

褒める言葉や触り方を決めておき、これが褒められることだと犬が理解できるようにします。

呼ばれることを覚えてきたら、ふいに犬の名前を呼びます。

こちらを振り向いたらすかさず褒めます。

これを繰り返していき、できるようになったら無理が無い程度に状況を変えて、繰り返していきます。

褒める時は必ずすぐです。後で褒めても犬は何のことだかわかりません。

やってはいけないことは、叱るために犬を呼ぶことです。

ご褒美としておやつを使うことも良いです。

しかし、徐々におやつは減らしていき、褒められることで嬉しいと思えるようにして、最終的にはおやつが無くてもできるようにしていきます。

3.2.ボディコントロール

犬が触られるのを嫌がると、健康管理はおろか、日常のケアもできなくなります。

触れないと病気やけがをしたときに、薬をつけることもできません。

ひどいと、首輪が変えられない、ブラッシングができない、などということも実際にあるのです。

触ろうとしただけで噛むようになったら、外での注意も大変です。

警戒心が弱い子犬の頃から触られることに慣れさせておかないと、成犬になってからではとても難しくなります。

最初は嫌がらないところから始めます。

犬には本能的に触られるのを嫌がるところがあります。

通常はお腹、足、尻尾、お尻、鼻先、耳の先端、オスの場合は性器などです。

犬が嫌がらないところから段階を踏んで、全身を触れるようにしていきます。

まずは背中や頭など、犬が嫌がらないところを軽く撫でます。

撫でて嫌がらなければ同時に褒めます。

最初からしつこくやり過ぎると嫌な記憶になります。

嫌がるようであれば間をあけて、少し触ったらご褒美のおやつをあげて楽しい事だと理解させます。

徐々に回数を増やすと同時に、耳やあご、足をつかむ、尻尾やお尻周りを触る、腰を軽く押すなど部位を広げていきます。

慣れてきたら、マズルコントロールをしてみます。

鼻先(マズル)を下から掴みます。

犬のリーダーが他の犬に対して行う行動なので、嫌がる犬が多いです。

しかし、飼い主はリーダーですから、繰り返し慣れさせます。

上からやると息ができないので注意してください。

さらにハードルを上げて、犬を寝かします。

横に寝てお腹を見せるのは服従の体勢です。

その状態でお腹などを触っていきます。

慣れてきたら寝かせた状態から仰向けにします。

ここまでできれば、動物病院で診察するときにも楽になり、犬も診察を受けるストレスが緩和されます。

3.3.お手

犬は足回りをつかまれることを嫌がることが多いです。

散歩から帰って足を拭く、爪を切る、けがの手当てなど、お手ができればやりやすくなります。

また、飼い主と犬の関係が万が一崩れた場合、お手は指示として出しやすく、簡単な動作なので犬も従いやすいことから、命令に従うことの確認ができ、上下関係を再認識させるきっかけにできます。

足周りは嫌がる犬が多いので、犬が落ち着いていて機嫌が良いときを狙います。

まず、犬の右足を持ち上げながら「お手」と言います。そのまま数秒維持し、足を下ろしたら大げさに褒めます。これを何度か繰り返していきます。

覚えたかなと思ったら、手を差し出して「お手」と言います。

自主的に足を乗せてきたら成功ですので思い切り褒めましょう。

まだ載せてこない場合は、もう一度「お手」と言って右足を持ち上げます。

繰り返しているうちにお手をするようになります。

お手をやる際は、犬が混乱するので右足で「お手」にしたらずっと右足でやることです。

左足は同じ要領で「おかわり」になります。

「お手」と言って乗せてこない時に、そのまま止めず、「お手」と言って必ず右足を持ち上げてから終わります。

一度出した指示に従わないからとそのままにすると、嫌なら従わなくて良いということを覚えてしまいます。

3.4.トイレ

最も悩みが多いしつけではないでしょうか。しつけの中でもトイレは最も難しいと言われます。

なぜなら、極端に言えば、他のしつけは飼い主の気が向いたときに行える動作のコントロールであるのに対し、トイレは犬の気が向いた時でないとできないしつけだからです。

つまり、犬が生理現象を感じないとできないため、そのタイミングを逃さずしつけをしなければならならず、教える機会が限られてしまうということです。

トイレのしつけについては、4項で別途詳しくご説明します。

3.5.ハウス

犬に安全な場所としてハウスを教えることは重要です。

移動時や、宿泊、サロンに行くなどという時、さらには万が一災害が起こった場合、ケージやサークルに入ったことが無いと大変困ります。

まずおやつなどで犬をハウス内へ誘導します。

犬がハウスに入った瞬間に褒めながらご褒美をあげます。

しっかりと言葉とスキンシップで褒めます。

まずはハウスが良いことがある場所だと認識させます。

次に、おやつなどで犬をハウスの前まで誘導し、犬がハウスに入る直前に決めた指示語(例えばハウス)をはっきり言います。

はっきりと1回だけ指示語を、犬が足を踏み入れる時に言います。

これで、指示語とハウスに入る行動が結びつきます。

ハウスに入ったら思い切り褒めておやつをあげます。

スムーズにいくようになったら、おやつは無しで、指示語で犬をハウスまで誘導します。

犬がハウスに入ったら、すぐに褒めてご褒美をあげます。

3.6.甘噛み

生後3か月程度から甘噛みが始まり、大体7か月~1歳で終わることが多いと言われます。

丁度この時期に歯が生え変わるので、むずがゆくて甘噛みをするのですが、本能で噛むことが単純に楽しい、という原因と見分けないと、放置したことで噛み癖が付くことがあります。

しつけについては5項で詳しく説明しますが、子犬だからといって、人を噛ませることは止めさせます。

代わりに犬がもし食べても害がない、噛んでも良いものを噛ませるようにしましょう。

3.7.呼び戻し

おいで、と言って犬が寄ってくると可愛いですね、しかし、呼び戻しは犬の危険回避、事故防止の為にとても大切なしつけです。

最初は軽いしつけですが、外での呼び戻しは訓練になりますので後でとなります。

犬との信頼関係を確かめることができるので、早めに名前を呼んで反応するようさせたいものです。

呼び戻しは、犬が飼い主を好きでなければできません。

ですから、しつけを始める前に、しっかりとアイコンタクトをしつけ、日頃からよく遊んでくれる、信頼出来て大好きな人になってください。

しつけ法は楽しくやることです。

家の中で、少し離れたところから名前を呼んで注目させたら、指示語(おいで、など)をかけます。

この時、犬が好きなおもちゃなどを持っておきます。おもちゃにつられて来たら褒めながら遊んであげます。

指示語で呼ばれて飼い主のところへ行くと楽しいことがある、と学習すれば、犬はご褒美が無くても来るようになります。

指示語で呼んで、犬が嫌がる事(爪切りが嫌い、シャワーが嫌いなど)や叱ることはしてはいけません。

この場合は違う言葉を使ってください。

しっかり呼び戻しが家の中でできるようになったら、少しずつ外で訓練をやるようにします。

3.8.お座り、マテ

お座りとマテは、主従関係をはっきりさせるだけでなく、犬に自制心を持たせ、興奮を抑えるために必要なものです。

これも、犬の危険を回避させるだけでなく、犬が人間社会で生きていくためにとても大切な訓練なのです。

お座りとマテがどこでも出来れば、人や犬、車に飛び掛かろうとしても、その行動を抑制することができます。

2~3か月のうちは、アイコンタクトやコミュニケーションを重視し、きちんとしたお座りとマテの訓練は控えますが、指示語は決めておきます。

子犬が偶然、お座りの恰好をしたら、「お座り、いい子だね」と言って大げさに褒めてあげます。

ご褒美をあげてもいいです。

お尻を付けると喜ばれる、と子犬が認識すると、自発的にその行動を繰り返します。

マテはお座りが出来てからになります。お座りのこの後の訓練とマテは、6項でご説明します。
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4.特に大変なトイレのしつけ方と気を付けたいこと3つ

トイレのしつけは、サークルやゲージなどで囲われた場所にトイレを作って行います。

まず、排泄タイミングをつかみます。

目覚めた時、運動した後、食後、興奮した後などに比較的に排泄をしたがります。

またはそわそわしたり、床を嗅ぎまわったり、お尻を気にするなどのタイミング行動を見せます。

すかさずトイレへ誘導します。サークルなどに入れる際、上からではなく必ず入り口から入れ、入り口を学習させます。

トイレの上に子犬を乗せ入り口を閉め、排泄するまで気長に待ちます。

同時に「ワンツー、ワンツー」や「シーシー」など指示語を聞かせ続けておくと、排泄と指示語が結びついてコントロールがしやすくなります。

トイレの上で寝転がったり遊んだりしますが、無視して気にせず待ちます。

排泄したらすかさず、サークルにいるまま犬を大げさに褒めます。

その時その場で褒めることが重要です。後では効果がありません。ご褒美もこの時にあげます。

その後で犬を出し、嬉しそうに話しかけながらトイレの始末をします。

少し遊んであげたりして、ここでトイレをすれば楽しいことがある、と思わせることが肝要です。

トイレを失敗しても怒ってはいけません。

犬には「失敗」がわからないので、排泄したことを怒られていると思い、排泄を我慢するようになってしまいます。

粗相をしたら、犬を見えないところへ移動させ、黙って片付けてしまいます。

とはいえ、そんなにうまく行かない!とお悩みの方も多い事でしょう。

多い悩みと対処法を次に挙げてみましたので、参考にしてください。

4.1.決まった場所でしてくれないなど、トイレの失敗が多い場合のしつけ方

決まった場所でしてくれないという悩みは結構あります。

子犬のうちに決まった場所でしない原因と対処法をご紹介します。

トイレの場所がまだ認識できていない

しつけの未完成です。

トイレのしつけの基本を繰り返し続けて、トイレの場所を教えます。

床の臭いを嗅いだ後に排泄する場合は、自分または他の犬の臭いが残っている可能性があります。

ペット用消臭グッズなどで部屋からなるべく排泄の痕跡を取り除きます。

トイレには、犬のオシッコを少しつけておくようにします。

トイレまで間に合わない

子犬のうちは排泄間隔がとても短く、1~2時間でオシッコすることもあります。

しかし、活動する部屋が広すぎる、ドアが閉まっていてトイレに行かれない、トイレが別の部屋にあるなど、子犬にとってトイレが遠くて間に合わないこともあります。

子犬のうちは、活動範囲はあまり大きくせず、成長に従って広げていく方が良いです。

トイレの場所が気に入らない

食事や水のそばでは、犬は通常その近くで排泄しません。

食事場所や水のみ場にトイレが隣接、近いということはありませんか? この場合はトイレを口にするものから離しましょう。

トイレが暑すぎる、寒すぎる、気になる音がする、窓の近くで落ち着かないなど、犬が落ち着けなかったり嫌がる環境や物が近くにあったりしませんか?

例えば、掃除機の音が嫌いな子犬は、掃除機が置いてある横では排泄しません。環境を見直してみましょう。

もし、いつも決まった場所で粗相をするということであれば、そこが犬にとって安心できる場所ですので、トイレの場所を変えてみてあげてください。

トイレの始末をこまめにしないと、汚いトイレで犬は排泄しません。常に清潔にしておきましょう。

トイレシーツを変えた、トイレシーツから新聞紙に変えた、トイレの場所を移動した、などでトイレが気に入らずにしなくなることもあります。

戻せればよいですが、そうではない場合は再度、トイレのしつけをする必要があります。

トイレからはみ出す

結構多い悩みなのですが、実は使っているトイレが小さすぎることが多いです。

トイレの大きさは、子犬であれば2頭は入るくらいの大きさが必要です。

はみ出してお悩みの方は、成犬になれば成犬1頭が入る大きさが必要になってくるのですから、無駄になることはありません。今からトイレの大きさを見直しましょう。

今までできていたのにトイレでしなくなった

上述の「トイレの場所が気に入らない」も原因のひとつになります。特に環境の変化には敏感です。

そうではなくて、今までトイレでできていたのに、6か月くらいになったら粗相するようになった、という場合は、飼い主さんが犬に試されている可能性があります。

まずは、反抗期です。これはしつけができるようになった頃にやってきます。

毅然とした態度で、騒いだり小言などは一切せず、失敗は無視、できたら褒める、を繰り返し、しつけ直しをしてください。

一度覚えたことなので、難しい事ではありません。

飼い主の気を引こうと、わざと粗相することも多いです。

しゃがんだら外へ連れ出した、ということはありませんか?しゃがんだら外に出られると、犬が学習してしまったかもしれません。

粗相したら騒いだり小言を言ったりしていませんか?粗相すると飼い主が喜んでくれると勘違いしています。無視が一番です。

反面、そのままにしておくと、犬のかまって欲しいという欲求が消えず、吠えや噛みつき行動に出ることがありますので、日頃から遊んであげて、程よく欲求を発散させてあげましょう。

決まった場所でしてくれないなど、トイレの失敗が多い場合のしつけ方

4.2.トイレで寝てしまう場合のしつけ方

トイレで寝てしまう犬も多いようです。しつけというより、場所の問題の方が多いです。

ベッドよりトイレが快適な場合があります。シーツが気持ち良いと感じていることがあります。

夏はトイレトレーの方が冷たくて気持ちが良いと感じているかもしれません。

ベッドがある場所が、安心できない、嫌なものがある場合もあります。寝る環境を見直してみましょう。

トイレの方が人間に近くて安心するために、トイレで寝てしまうこともあります。

サークルの中でトイレ側にしか寝ないと言う場合は、そちら側が安心する場所だと考えられるので、場所を変えてみましょう。

トイレと居住スペースが分かれておらず、犬が混乱していることもあります。

仕切りを付ける、スペースを分けるなどして分かり易くしてあげます。

寝る場所が決まっておらず、トイレで寝てしまうこともあります。

本来、犬は綺麗好きで、自分の排泄場所では寝ないものです。

先祖が狩猟犬であればなおさらです。

犬が落ち着ける場所を作ってあげましょう。

犬は狭い場所に丸まって寝る習性があります。

クレートを使ってみるか、3方が囲われた場所を作ってみてはいかがでしょうか。

4.3.お散歩など外でのトイレ事情

室内で排泄を済ませるのは、本来は理想的です。

犬の健康管理のために排泄物が管理できること、汚物を外にまき散らさないこと、排泄時に陰部からの感染を防げることからです。

しかし、犬には、自分の居住スペースは清潔に保ち、離れたところで排泄をする習性があります。

さらに、飼い主が散歩=排泄という行動を無意識にすることで、犬は定期的に外でできると学習し、室内では我慢するようになり、次第に室内でしなくなっていきます。

外でしか排泄をしなくなると、雨や風、台風でも外へ連れ出さなくてはいけません。

飼い主が怪我や病気でも、犬の散歩に行かなくてはならなくなります。

ですから、できるだけ、室内で排泄をしてから散歩に行く、ということを心掛けて、室内排泄を維持しましょう。

外で排泄させる際に注意したいことは、どこでもやみくもにさせないということです。

中には、道路際の敷地に芝生を植えて綺麗にしていたり、砂利石で雑草対策をして綺麗に維持管理している方もいます。そこへ犬が排泄しては失礼です。

駐車場で排泄される人も多いようで、注意書きがよく貼られています。

そもそも、犬の糞は持ち帰りましょう、などと書かれること自体、愛犬家としていかがなものかと思います。

最近では犬のマーキングのせいで、標識や電柱が腐食するなどともいわれます。

外で排泄させる際は、マナーを守り、迷惑にならない場所でさせましょう。

5.子犬の成長と噛み癖の時期としつけ方

甘噛みは甘く見ていると後で大変なことになります。

しっかりとしつけて、噛み癖にならないように注意しましょう。

5.1.子犬の噛み癖の時期は生後3ヶ月程度から

子犬の噛み癖はおよそ3か月~7か月くらい、長いと1歳くらいまで続きます。

これは丁度、歯の生え変わりにピークにあたり、むずがゆくて犬が何かを噛みたがるからです。

世間では、生え変わりが終われば甘噛みも終わる、と楽観視されていることが多いです。しかし、問題は何を噛むかです。

個体差があるので、確実にいつまでが生え変わりによる甘噛みかとは言いにくいですが、歯は通常、奥から生え変わり、最後に犬歯が生え変わります。

ですから、犬歯と前歯が揃ったら生え変わりが終わったと思って良いでしょう。

それなのに甘噛みが続いているのは、犬の習性として噛むことが楽しくてやっていると思われます。

犬にとって何かを噛むということは当たり前のことです。

しかし人に対しての甘噛みを放っておくと、人を噛んではいけないという事を覚えずに力が増していき、噛み癖となってしまいます。

甘噛みの時期でも、人を噛ませてはいけません。

甘噛みの時は人を噛んでも怒られなかったのに、ある日から突然ダメだと言われても、犬はすぐに理解しないからです。

5.2.甘噛みの場合の対処法

甘噛みが始まったら、人間を噛んではいけないと教える必要があります。

対処法として、飼い主に甘噛みをしたら、子犬が驚くほどの大声で「痛い!」と言って、痛いそぶりを見せます。

犬は飼い主に対しては忠実なので、基本的に飼い主に危害が及ぶらしいことを学ぶとやらなくなります。

子犬がむずがゆさから噛むのは、本来は噛み心地が良い固いものです。

家具などをガジガジにされた方も多いのではないでしょうか。

それなのに、飼い主を噛むというのは、この説明からは納得がいきませんね。

飼い主を噛むのは、そのリアクションが犬にとっては、構ってもらえていると勘違いにあたることが多いからです。

繰り返しているうちに、犬はエスカレートしていきます。

ですから、甘噛みされたら咄嗟に「痛い!」と叫び、静かに痛いそぶりを見せます。

くれぐれも、イタイイタイと騒いだり、手を振ったりしないように。説教をするのも逆効果です。

遊んでいる時に間違えて噛んでしまった時も、同じように対処します。

そうすることによって、犬は人を噛んではいけないものだとしっかり覚えます。

気を付けたいのが、子犬の歯は鋭いので、とっさに手を引くと大けがになる場合があるということです。

噛んできたとき、遊んでいておもちゃと一緒に噛まれたときなどは、とっさに手を引きがちですが、引っ張ると余計に離しません。

噛まれたら逆に手を口へ押し込むようにして、口を開かせます。

しかし、噛むなというのは犬にとっても酷な話です。

噛む欲求を満たすためには、噛んでも良い物を与えます。

噛みごたえがあって、もし食べてしまっても害がない物を与えましょう。

これならいくら噛んでも良いとわかれば、犬もストレスの発散ができます。

5.3.本気で噛んでくる場合は専門家に相談する

子犬のうちに本気で噛んでくるのは、一般的には遊び攻撃行動と呼ばれるものが多いです。

遊びの延長として本気噛みをしてしまうのです。

甘噛みのうちにしっかりとしつけておくべきですが、本気噛みをするようなら、噛むことが不快な結果と結びついていない、つまり噛むと嫌な事があると認識されていないことが多いです。

この場合、噛み癖を直すために、噛んだら苦痛を与えることが必要です。

体罰ということではなく、腕などにビターアップルなどをつけておき、噛んだら苦い、などを認識させます。

通常は正しいことをしたら褒めるのですが、この場合は噛むものの前で噛まなかったら褒める、噛んではいけないものを噛んだら不快を与える、という難しいしつけを行う必要があります。

また、原因が他にある場合、攻撃行動がエスカレートすると、しつけのし直しが大変になります。

特に唸る、歯をむき出すなども見られる場合は、専門家に相談することをおすすめします。
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6.おすわりや待てなどお外でのしつけは5~6ヶ月から

お座りやマテの訓練は、2~3か月では早すぎます。

知能がまだ訓練に追いつけません。繰り返しになりますが、この時期には飼い主との絆を構築する方が重要です。

それができていれば、訓練も効果が出ます。

さらに、5か月くらいまでは社会化がとても重要になってきます。

訓練を始める前に、この月齢にしかできないことをしっかりとやっておきます。

6.1.おすわりが5~6ヶ月からの理由としつけ方

基本的にはおすわりは、2~3か月からでも自然の行動の中で意識すれば学べます。

しっかりと訓練するのは5~6か月くらいからが適切です。

子犬は5ヶ月~6ヶ月くらいまでが覚えが早いため、危険を回避できるお座りやマテを早く教えたほうが良いというのが一般的ですが、それも飼い主との関係が出来ていることが前提です。

まずはアイコンタクトなどの絆の構築が先です。

また、子犬にはこの時期にしかできない社会化や、まず必要な生活する上でのルールを学ばせることが優先されます。

いくつも詰め込むと子犬の知能がついて行かれないため、おすわりは日常の中で無理なく学ばせておき、その基礎をつかってある程度しつけが身に付いた時、5~6か月くらいから訓練を始めます。

3.8項で紹介したように、最初は生活の中で自然の行動に指示語を与えて、早いうちからおすわりという状態を無理なく理解させます。

本格的な訓練は、最初は室内の集中できるところで、1回は1~3分程度です。

まずは「おすわり」から。これがすべての基本になります。

子犬があちこち動かないようリードをつけ、犬の正面に立ちます。右手にご褒美を握り、子犬の鼻先へ出して臭いを嗅がせます。

臭いに気が付いたらそのまま手を子犬の頭よりも高いところへ動かします。犬は右手の動きにつられて上を向きます。

その時、お尻を床に付けたまま見上げるとおすわりになりますので、「おすわり」と指示語をかけ座ったままの子犬におやつを上げます。

座ったままの間は良く褒めます。立ち上がったら褒めるのを止めます。

6.2.待てなど他の屋外でのしつけについて

マテはお座りが出来てから教えます。

おすわりができたら、そのままの状態でマテを教えます。

マテは自制心を育てるのにとても有効です。

まずは室内の落ち着けるところから始めます。

おすわりをさせたら、おやつを持ったまま「マテ」と指示語をかけます。

おやつを持った手を自分のあごの下へ持っていって、アイコンタクトを取り、座ったままでいられたらおやつをあげて褒めます。

そのまま再度、「マテ」の指示語を出し、アイコンタクト、おやつを挙げて褒める、を繰り返します。

訓練の最後に「よし」などの解除語を言って終了の合図を出します。

途中で立ってしまったら、おすわりからやり直します。

解除をするまでやりきること、最後は成功して終わることが大切です。

室内の落ち着いたところでできるようになったら場所を変えてやってみます。

子犬にとっては特に外には気が散る要素が沢山あります。

おすわりやマテ、おいでを外でいきなりやると、気が散ってなかなか集中できません。

ですからまずは集中しやすく、子犬が安心できるところで始めて、できるようになったら少しずつ環境を変えて訓練をします。

7.子犬のしつけがわかる!オススメしつけ本3選

子犬のしつけがわかるおすすめ本をご紹介します。

本は、どこでもふとした時に読むことができますし、気軽に繰り返し服読できます。

じっくりと「しつけ」と向き合うために、1冊お持ちになることをおすすめします。

7.1.最新版 子いぬと仲良くなる育て方 しつけ編

子犬のしつけに関して、初歩的な事から成長に合わせて教えるべきことが分かり易く書かれています。

困った行動への対処法もあり、総合的に使いやすい1冊です。

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7.2.子犬の育て方・しつけ-子犬の社会化実用読本

写真をふんだんに使い、しつけの仕方、項目が分かり易く説明されています。

最近話題になっている子犬の社会化トレーニングについても、ワクチン接種のタイミングに応じて紹介されています。

値段もリーズナブルで、特に初めての方には使いやすいしつけ本です。

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7.3.シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55

世界的に有名なドッグトレーナーによるしつけ本ですが、飼い主の心構えを得るためにおすすめする1冊です。

子犬の頃に甘やかしすぎて、成犬になって問題行動で悩む、ということが多いのが現状です。

犬のしつけがうまくいかないのは飼い主の問題なのです。この本はむしろ飼い主の為のしつけ本です。

子犬から成犬までずっと使えますので、子犬のしつけ時から是非一度読んでみてください。

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8.しつけ教室など子犬のしつけのプロに頼る場合

初めてで自信が無い、専門家に助けを借りたい、という場合は、しつけ教室や出張トレーナーに相談してみましょう。

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子犬の成長は早いので、迷っているなら相談した方が良いかもしれません。

8.1.出張で来てくれるしつけ教室

出張トレーニングの良さは、普段生活しているところでしつけをしてもらえることです。

出張のしつけは基本的に個別レッスンで、レッスン料の他に出張料や交通費がかかり、割高になるケースもあります。

問題行動のしつけ直しが主な成犬と違い、子犬に必要な社会化のトレーニング機会が得られないので、目的なども明確にしてトレーナーとよく相談してから出張にするか決めましょう。

出張は教室で出張も対応しているところもありますが、個人で開業しているところも多いです。

Okabe Dog School

生後2~5ヶ月を対象に、東京都と神奈川県をエリアとして出張してくれるしつけ教室です。

主なしつけ内容はボディコントロール(タッチング)、ハウス、トイレのしつけです。

http://t-ods.com/trg_puppy/

8.2.子犬のしつけに対応したしつけ教室(東京)

DOGLY(ドッグリー)

犬だけでなく飼い主も学ぶことを重視している教室です。

個人レッスンやグループレッスンがあります。

コースは1か月(30日)預かりとなるので、金額が纏まってしまうのが少々痛いところです。

しかし、30日間でしっかりと効果が出せるしくみです。

東京都台東区

http://dogly.jp/

LOVE WOOF(ラブワン)

都内に3か所店舗があります。6か月までを対象にした通いのしつけ教室や、集中してしつけを行えるお泊りトレーニングなどがあります。

他の犬と付き合える犬の幼稚園もあり、子犬の時から通うことで、行き届いたしつけと社会性が身につけられます。

東京都文京区、中央区、港区

http://www.lovewoof.co.jp/

8.3.子犬のしつけに対応したしつけ教室(名古屋)

植田山動物病院 パピー教室

ワクチン接種済みの生後6か月までの子犬が対象です。

基本的なしつけと社会化が学べるパピー教室です。

動物病院ならではの、診察台に慣れるというお悩みも相談にのってくれます。

愛知県名古屋市

http://www.uedayama-fine.com/original7.html

Pooches

犬の成長過程にあわせたトレーニングがあり、相談がしやすくなっています。

パピーケアや犬の学校(預かりトレーニング)、プライベートしつけ教室など、飼い主さんの状況に合った内容のコースが探せます。

所在地:愛知県名古屋市

http://pooches.jp/training/index.html

8.4.子犬のしつけに対応したしつけ教室(大阪)

Ice Milk Candy しつけ方教室・犬の幼稚園

体験コースがあり、どんな様子か先に見ることができます。

パピークラス、ベーシッククラスと月齢に合わせてレッスンが選べます。

全天候型アジリティーが併設されているので、遊ばせてあげることもできます。

大阪府大阪市

http://icemilkcandy.com/%e7%8a%ac%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%a4%e3%81%91%e6%95%99%e5%ae%a4/

どっぐすくーるしみず

出張も対応しています。しつけはしっかりしたいけど預けたくない、という要望にも応えるスクールです。

犬の年齢や性格に合わせて、適切なトレーニング方法を考えて行ってくれます。

https://dogschoolshimizu.jimdo.com/

9.まとめ

まずは、しつけを始める前に、飼い主さんとの関係をしっかり築くことがとても大切だという事がお分かりいただけたかと思います。

しつけというとなんだか難しそうに聞こえますが、関係がしっかりできていれば、子犬のしつけは楽しく行えます。

また、しつけは子犬の時にやって終わりではありません。

生涯にわたって繰り返していくことが大切です。

家族として一生楽しく暮らしていくために、しつけはコツコツと根気強く続けていきましょう。
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