犬に牛乳を与えてはダメだと書かれている飼育本やサイトが多く、疑問に思ったことはないでしょうか?
牛乳には栄養素が豊富で、昔は子犬によく牛乳をあげていて、子犬も喜んで飲んでいたのに、と思いますよね。
牛乳がダメだといわれるには理由があるのですが、基本的には特に牛乳に問題があるものではないのです。
そこで今回は、牛乳がなぜ犬にはNGだと言われるのか、その理由と、飲ませる場合に注意するポイント、牛乳に代わる栄養豊富で吸収が良い食品にはどういうものがあるのかを詳しく紹介していきます。
牛乳はダメだと言われても、牛乳に含まれている豊富な栄養素は魅力ですよね。
牛乳が大丈夫な犬には注意すべきポイントを、牛乳が苦手な犬にはそれに代わる食品の利用の仕方を、しっかりと頭に入れておいて、愛犬の健康づくりの一助にしたいですね。
目次
1.人間用の牛乳にまつわる噂の検証
1.1.犬に牛乳をあげてはダメというのは基本迷信!?
1.2.牛乳は飲ませてあげたい栄養の宝庫
1.3.犬が牛乳を飲むと太る
1.4.牛乳を与えると下痢をする
1.5.山羊のミルクは犬の母乳に近い
1.6.牛乳アレルギーってあるの?
2.牛乳の与え方と注意点
2.1.与え方のポイント
2.2.こんな症状が出た時は
2.3.こんな犬には注意してあげて
3.牛乳の代わりになる優れもの
3.1.牛乳よりも適した「ミルク」
3.2.まだまだあったお薦めの食品
1.人間用の牛乳にまつわる噂の検証
犬がまだ子犬の場合、まだドッグフードをうまく食べられないので、牛乳なら栄養が摂れるのでいいかも!と思ったことはありませんか?
昔は人間用の牛乳でも犬に平気で飲ませていましたが、最近では犬に人間用の牛乳を飲ませるべきではないという意見が大多数を占めています。
人間なら体に良いと言われる牛乳を犬が飲まないほうが言われるのはなぜか?そもそも犬が牛乳を飲んではいけないと言われるのは迷信ではないのか?人間用の牛乳にまつわる様々な噂を検証してみます。
1.1.犬に牛乳をあげてはダメというのは基本迷信!?
犬に牛乳を飲ませることは基本的には問題はありません。犬の体調に変わったことがなく、喜んで飲んでいるのであれば、適量を与えるのはいいでしょう。
牛乳にはカルシウムが多く含まれているので、牛乳を飲むことで補給されるのであれば悪いことではないですよね。
しかし「牛乳はできれば与えないほうがいい」と書いてあるものを見ることが多いのですが、それはどういう理由からなのでしょう?
それは牛乳に含まれている乳糖によるものなのです。乳糖とは相性が良くない犬が多く、牛乳を飲むと下痢をしてしまう犬が多いからです。
しかし全ての犬が乳糖と相性が悪いわけではなく、人間用の牛乳を飲んでも何ともない犬も多いです。人間用の牛乳が大好きな犬も多いです。そういう犬には、与えすぎないようにして適量を与えましょう。
1.2.牛乳は飲ませてあげたい栄養の宝庫
人間用の牛乳には人間の体に良いとされている栄養素がたくさん含まれています。その中には犬の体にも良いものが多いです。
特に骨を作るカルシウムが豊富なので、できるなら犬にも飲ませてあげたいですよね。
カルシウムの他に牛乳に含まれている栄養素にはタンパク質、脂質、マグネシウム、カリウム、炭水化物などがあり、吸収も良いのでとても効率的な栄養食品です。
うまく利用すれば犬にとっての栄養ドリンクのような役割を果たしてくれそうです。
1.3.犬が牛乳を飲むと太る
栄養素が多い人間用の牛乳ですが、脂質が多くカロリーが高いという短所があり、ダイエットをしている人も気にすることが多いです。
人間よりも体が小さいことが多い犬が飲みすぎると、当然肥満になってしまう危険性がありますので、飲ませすぎには注意しなくてはなりません。
1.4.牛乳を与えると下痢をする
全ての犬が下痢をするほけではありませんが、牛乳を与えると下痢をする犬が多いので、犬には牛乳を与えないほうがいいと言われています。
それではなぜ下痢をしてしまうのでしょうか?
犬が牛乳を飲むと下痢をしてしまう原因は、牛乳に含まれる乳糖を分解することができないからです。
人間にも乳糖が分解できない乳糖不耐症の人がいます。乳糖不耐症の人は牛乳を飲みたくても下痢をしてしまうので飲めません。
犬にも同じことが起こるのですが、犬の場合は乳糖不耐症の割合がとても高いです。人間用の牛乳は乳糖が5パーセント含まれているのに対し、犬の母乳は3パーセントです。
幼犬の時に母犬から母乳を飲んで育った犬は3パーセントの乳糖しか分解することができなくなっている場合が多く、牛乳を飲むと分解が追いつかなくなってしまい下痢をしてしまいます。
乳糖を分解する能力は、実際に母乳を飲んでいる幼犬は高く、母乳を飲まなくなるにつれて低くなってきます。
まだドッグフードを食べられない幼犬の時は母乳やミルクを飲まないと栄養が摂れませんので、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)を持っていますが、母乳やミルク類を飲まなくなってくる成犬になるとラクターゼは減少します。
全ての犬が下痢になるわけではないのは、乳糖を分解する能力には個体差が大きいからです。
しかし下痢をしないからと言っても、飲ませすぎると、肥満などの問題が出てきます。
1.5.山羊のミルクは犬の母乳に近い
牛乳を飲むと下痢をしてしまうけれど、牛乳に含まれている栄養素は、ぜひ犬には摂らせてあげたいですよね。
そういう場合、牛乳の代用品としてよく利用されるのが山羊のミルクです。ペットショップなどにもペット用のミルクとして山羊のミルクが売られていることがあります。
それでは牛乳と山羊のミルクとは、どこが違うのでしょうか?
牛乳は牛の乳であり、山羊のミルクは山羊の乳なので、どちらも犬の母乳とは異なっています。
問題は乳に含まれる乳糖の量です。牛乳の乳糖は5パーセントに対して山羊のミルクは4パーセント、そして犬の母乳は3パーセントです。
わずかな違いなのですが、犬にとっては山羊のミルクのほうが、自分たちが幼犬の時に飲んでいた母乳に近いということになります。
山羊のミルクには脂肪分が多いのですが、その脂肪は「中鎖脂肪酸」と言われるもので、体に蓄積されにくく、エネルギーとして消費されやすいのです。
だから肥満になりにくく牛乳よりも犬にとってはヘルシーであるという印象です。
1.6.牛乳アレルギーってあるの?
犬が牛乳を飲んで下痢をする理由には、実は乳糖不耐症の他に牛乳アレルギーもあります。
牛乳アレルギーを起こす犬は多くはありませんが、危険な症状が出ることがありますので、注意が必要です。
痒がったり、痒い部分が脱毛してきたりという皮膚の症状の他にも、嘔吐や下痢、痙攣、血便など危険な症状が出ることがあります。
牛乳アレルギーの症状は時間が経ってから現れる場合がありますので、試しにちょっと牛乳を飲ませてみた時には、すぐに症状が出ないことがあります。
すぐに症状が出ないからといっても、牛乳アレルギーではないということではありませんので、油断は禁物です。牛乳を飲ませたら、しばらくの間、愛犬の様子を注意するようにしましょう。
もしアレルギーの症状が出てしまったら、すぐに動物病院で診てもらうようにしてください。
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2.牛乳の与え方と注意点
犬に牛乳アレルギーもなく乳糖不耐症もない場合、犬が好むのであれば栄養豊富な牛乳を飲ませてあげるのもいいですね。
しかし、その場合はただ飲ませるのではなく、少し注意点がありますので、それを守って飲ませてあげるようにしてみてください
2.1.与え方のポイント
犬に牛乳を与える場合のポイントを4点まとめてみました。
簡単なことですが、これを守らないと乳糖不耐症や牛乳アレルギーではない場合も体調を崩してしまう場合がありますので、注意してください。
ポイント1 幼犬から牛乳にトライ
幼犬の頃はどの犬も母犬の母乳かミルクを飲んでいます。犬の母乳の乳糖は牛乳よりも少ないですが、乳糖が含まれていることに変わりはありません。そのことからも幼犬は乳糖を分解する能力が高いということが言えます。
乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)は成犬になっていくほど少なくなっていきますので、牛乳を飲ませ続けようとするなら、幼犬の頃から始めると、そのまま成犬になっても飲むことができる確率が高いです。
ポイント2 2、3口程度の少量から与えよう
最初から犬に牛乳をたくさん飲ませてしまうと、体が異常に反応してしまいます。2、3口程度の少量から様子を見ていって、大丈夫なら少しずつ増やしていくようにしましょう。
最初はアレルギーがあるか、乳糖不耐症であるかがよくわかりませんので、体調に変化がないかどうかをよく観察するようにします。
ポイント3 室温程度に戻して与える(冷やした状態で与えない)
人間であれば、冷蔵庫で冷やした牛乳を飲むのが美味しいのですが、犬に冷やした牛乳を与えると刺激が強すぎて、お腹も冷やしてしまいますので下痢をしてしまうことがあります。牛乳を与える時は、冷やしておいた牛乳でも室温程度に戻してから与えるようにしましょう。
夏場は室温よりも多少温度が低くても大丈夫なことがありますが、「冷たい」と感じるほどの温度で与えることはやめましょう。
ポイント4 お水などで薄めてあげる
牛乳を最初から、そのまま与えるのは心配ですよね。そんな場合は水で薄めて飲ませてあげるといいでしょう。水で薄めても栄養素が少なくなるわけではありませんので、栄養面では大丈夫です。
水で薄めたから乳糖も少なくなるということではありませんが、水が増えるので乳糖を含んでいる牛乳の摂取量が少なくなるので、より犬のお腹にやさしい状態になります。
2.2.こんな症状が出た時は
どれ位の牛乳を飲んで乳糖不耐症の症状が出るのかは個体差が大きいです。
少量だけだと大丈夫だったのに、ある一定の量になると下痢になってしまう場合もあれば、少量でもダメな場合もあるでしょう。
また全く大丈夫な場合もあり、これは犬種、犬の大きさに関係なく個体差によるものです。
牛乳アレルギーの場合も、すぐに症状が出ない場合がありますので要注意です。
牛乳を飲んで下痢や嘔吐の症状が出た場合、それが牛乳によるものかどうかは判断がつかないことが多いです。
下痢や嘔吐が出た場合、1日、食事のフードやおやつを全て抜いて様子を見てみましょう。
それでも下痢や嘔吐が治まらない場合は脱水症状を起こして危険ですので、動物病院へ行って処置をしてもらうようにしましょう。
動物病院へ行く際には、牛乳をいつ頃、どれ位飲んだかを伝えるようにしましょう。
牛乳が原因であった場合は、その犬に牛乳が合わないということですので、人間用の牛乳以外のもので同様の栄養を摂れるものを考えましょう。
2.3.こんな犬には注意してあげて
牛乳は脂質が高く、飲みすぎると太ってしまう傾向があります。
肥満気味の犬に牛乳を与えるとコレステロール値があがり、肥満度がより加速してしまい、肝不全やヘルニア、膀胱炎などの病気になりやすくなってしまいます。
コレステロール値や中性脂肪値が高い犬、またお腹が弱い犬や牛乳アレルギーの犬に牛乳を与えるのは厳禁です。牛乳と同様の栄養があって低脂肪の食品は他にもありますので、代替品を考えてあげましょう。
牛乳が大好きなのに飲むと不調になってしまう犬には低脂肪の牛乳を試してみるのもいいかもしれません。
3.牛乳の代わりになる優れもの
人間用の牛乳を飲むことができない犬も、牛乳の栄養を摂ることをあきらめる必要はありません。人間用の牛乳と同じ栄養を摂ることができる代替品は意外とたくさんあるものです。
どういうものがあるか、おすすめのものを紹介してみます。
3.1.牛乳よりも適した「ミルク」
ペットショップに行くとペット用の牛乳を見ることがあるでしょう。この牛乳は人間用の牛乳と何が違うのか気になりますよね。
犬用のミルクには乳糖を分解する酵素が添加されていて、乳糖を分解することができなくて人間用の牛乳を飲めない犬に安心して与えることができる牛乳です。
犬用のミルクには子犬用のものもありますが、子犬から成犬まで飲めるもの、シニア犬専用のもの、脱脂粉乳などがあります。
山羊のミルクも犬用として販売されています。脱脂粉乳には乳糖が含まれていないので乳糖を分解できない犬も安心です。
また山羊のミルクは乳糖が4パーセントで、犬の母乳の3パーセントに近く、山羊のミルクでは下痢をしないという犬も多くいます。
形状は缶入りの粉ミルク、レトルトの液状、紙パックの液状のものなどがあり、液状のものは、そのまますぐに飲ませてあげることができるので便利です。
缶入りのミルクは1,500円前後、1回分の液体状のミルクは240円前後、山羊ミルクの粉ミルクは一番価格が高い傾向があり、220gのものだと3,000円前後で購入できます。
粉ミルクは、牛乳のようにして飲むこともできますが、手作りごはんに利用したり、ドッグフードにふりかけて食べることもできて便利に使えます。
犬用のミルクは、牛乳と同様か、それ以上の栄養素を安全に摂ることができる優れた犬用の食品です。
乳糖を分解できない犬だけでなく、牛乳大好きな犬にも安心して与えることができて、栄養の吸収も優れているものが多いです。
3.2.まだまだあったお薦めの食品
牛乳が苦手な犬にお薦めの栄養価が高くて食べやすい食品をもう少し紹介してみますので、参考にしてみてください。
もちろん牛乳が好きな犬も食べることができますので試してみてくださいね。
寒天
犬に寒天を食べさせることは人間用の牛乳を飲ませること以上にピンとこないのではないでしょうか?どうしても人間用のヘルシーなデザートという印象がありますよね。
人間用の牛乳を肥満気味の犬に与えることは肥満を促進してしまうので、いくら好きでもご法度ですが、寒天は食べても大丈夫などころか、肥満気味の犬にとっては理想的なダイエット食品だと言えるでしょう。
寒天の原材料はテングサやオゴノリという海藻です。カロリーはゼロなので、いくら食べても太りません。カロリーゼロなのに水溶性食物繊維を多く含むために満腹感もあります。
また便秘気味の犬には便秘解消の効果も期待できます。人間にとっても理想的なダイエット食品は、犬にとってもダイエット食品として利用することができます。
寒天はカロリーゼロですが栄養はゼロではありません。寒天は海藻からできているので、カルシウム、鉄分などのミネラルが豊富です。善玉コレステロールを増やす効果もあり、血圧降下の期待もできます。
まさに理想的なダイエット食品ですが、そのままだと無味無臭なので、犬も喜んで食べるということはないかもしれません。
ドッグフードのかさ増しに利用したり、鶏肉を包み込んだりして、愛犬の好みに合わせて利用してみましょう。
出汁で作った寒天をドッグフードに混ぜると、ドッグフードの量も抑えられます。夏場の食欲がない時でも、ツルンと食べることができます。
すりおろしりんごを寒天で固めてデザートを作ることもできます。便秘気味の犬には効果的ですね。肉や野菜を茹でて寒天で固めたものも美味しく食べられそうです。
ヨーグルト
ヨーグルトは、もともと牛乳です。牛乳なので乳糖を分解できない犬には食べることができないのではないかと思われがちですが、そうではありません。
ヨーグルトは牛乳の発酵食品ですが、発酵の過程で乳糖は分解されてしまっています。だから牛乳は飲めないけれどヨーグルトは大丈夫だという犬は多いですね。
ヨーグルトは牛乳と同様の栄養が含まれていて、消化吸収も良く、乳酸菌でお腹の調子を整える効果もあります。
しかし乳製品にアレルギーがある犬は下痢をしてしまうこともありますので、最初に与える時は牛乳と同様に少しずつを心がけてください。
また牛乳と同様の脂質もあるので、与えすぎは肥満につながることもありますので、注意しましょう。
犬にヨーグルトを与える場合は加糖ではなく無糖のものにしましょう。
そのままでは水分が多く食べにくい場合があるので、キッチンペーパーを敷いた容器の上にヨーグルトを出して水分を切ってから利用してみましょう。
チーズ風になって、そのまま食べても美味しいですよ。食欲のない時にドッグフードに混ぜてあげるといいですね。
ただし水を切ったヨーグルトは保存ができませんので、作った分は食べきるようにしてくださいね。
豆乳
豆乳は見た感じは牛乳と似ていますが、大豆を茹でて絞った絞り汁なので、牛乳とは全く別のものです。乳糖が含まれていませんので、乳糖を分解できない犬も豆乳なら大丈夫であることも多いです。
消化吸収も良く、タンパク質も豊富なので、むしろ積極的に利用したい食品でもありますね。
しかしタンパク質の吸収が良いので、それが腎臓に負担をかけることがありますので、腎臓疾患の犬には、あまり与えないようにしましょう。
大豆アレルギーがある犬もいますので、最初に与える時は少しずつを心がけましょう。体調が悪くなった場合は、直ちに中止するようにしてください。
豆乳は牛乳と同様に、そのまま与えてもおやつなどに利用してもいいですね。
手作りおやつとして、きなこに少量の豆乳を混ぜて団子にしたものなどはいかがでしょうか?そのまま食べさせてもいいですし、フライパンに無塩バターを溶かして軽く焼いても美味しいですよ。
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4.まとめ
犬と牛乳について、いろいろと説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
牛乳はカルシウムなどの栄養が豊富なので、できれば与えたい食品なのですが、犬の飼育本やサイトなどでは、なぜか「犬に牛乳はNG」と書かれていることが多いですよね。
昔は子犬には牛乳という風に、子犬を飼い始めた人は、最初に牛乳を与えていたという人も多いのではないでしょうか?
犬は成長するにつれて乳糖を分解する能力がなくなってきます。子犬の頃は、母犬の母乳を飲んでいるために乳糖を分解することができますので、子犬の頃から牛乳を飲ませていれば、そのまま成犬になっても牛乳を飲むことができる場合が多いです。
しかし成犬になり、母乳を飲まなくなり、牛乳を与える習慣もない場合は、乳糖を分解する能力が減少していきます。
成犬になって牛乳を与えた場合に下痢をする犬が多いのはそのためです。下痢をすると犬も苦しい思いをしますし飼い主も心配ですよね。
それで犬には牛乳はNGとされていることが多いのですが、乳糖の分解能力には個体差が大きく、牛乳を飲んでも全く何ともない犬も多いです。
牛乳を飲んでも平気で、しかも牛乳が大好きな犬には、特に我慢させる必要もなく、与えすぎないようにして適度に与えるのは、特に問題はありません。牛乳に含まれている豊富な栄養素も摂ることができます。
しかし牛乳には脂肪分が多いので、与えすぎは肥満につながりますので要注意です。
牛乳に含まれている豊富な栄養素は魅力だけれど、愛犬は牛乳が苦手な場合は、あきらめる必要はありません。
人間用の牛乳ではなくペット用の牛乳を与えると、牛乳の豊富な栄養素を摂ることができます。
ペット用の牛乳は乳糖を分解する酵素が加えられているために、乳糖を分解できない犬も飲むことが出来ます。
山羊のミルクも人間用の牛乳より乳糖が少ないので、牛乳代わりに利用することができます。
牛乳と同様に消化吸収が良くて食べやすい食品は、他には寒天、ヨーグルト、豆乳などがあります。いずれも食欲がない時期に食べやすく、おやつなどにも利用することができます。
愛犬の好みに合わせて、工夫して利用してあげたいですね。
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