犬との暮らしは、生活を楽しく生き生きとしたものに変えてくれます。
しかし、一方で犬にも人間と同じようにそれぞれの性格の違いから個性や癖があります。
犬の行動の中で、困った癖になってしまうのが「飛びつき」です。文字通り犬が人間や他の犬に突然飛びついてしまう行動で、これには様々な理由や原因があります。
この記事は、飛びつき癖のあるワンちゃんに、それをやめてもらうしつけ方法についてまとめました。
飛びつき癖は、愛犬の体の大きさや、勢いによっては他人を怖がらせたり、ケガをさせる危険性があります。
可愛い愛犬が周囲の人にも愛されるような犬になるように、しっかりと愛情を込めてしつけをしてあげましょう!
目次
1.犬の飛びつく癖をどうにかしたい!
1.1.どうして犬は飛びつくの?
2.犬の飛びつく癖をしつける基本の方法
2.1.飛びつき癖がダメだと理解させる
2.2.ご褒美と罰を使い分ける
3.犬の飛びつく癖をしつけるために準備すべきこと
3.1.罰を用意する
3.2.サプライズを活用する
3.3.ご褒美を決めておく
3.4.どんな状況で犬が飛びつくのかを理解する
4.犬の飛びつきのしつけを実践しよう!
4.1.ステップ1:服従訓練を徹底
4.2.ステップ2:犬の欲求不満を解消
4.3.ステップ3:犬が飛びつく状況を作って対応する
4.4.ステップ4:飛びつこうとする前に「おすわり」を指示する
4.5.ステップ5:対応の多様化で飛びつきを防ぐ
4.6.ステップ6:ご褒美の回数を減らしていく
1.犬の飛びつく癖をどうにかしたい!
犬の飛びつく癖を直したい場合は、その原因や理由について考える必要があります。まずは、犬が人間に飛びつく原因・理由について考えてみましょう。
1.1.どうして犬は飛びつくの?
愛犬がどうして飛びつくのか、その理由や原因は実に様々です。まずはそれらを状況別に見ていきましょう。
喜びや要求による飛びつき
一番先に考えられるのが、飼い主に対して喜びを表現したり、要求がある時の飛びつきです。
例えば飼い主が帰宅した時に、愛犬が喜びを表して飛びついてくることがあります。
また、一緒に遊ぶために飼い主がおもちゃを見せた時や、ご飯を食べたい時、遊んで欲しい時にも一生懸命飛びついてくることがあるかもしれません。
これらの行動は、尻尾を振りながら飼い主に飛びつくことがほとんど。犬としては相手への好意や甘えによって見られる行動なので、まったく悪気はありません。
しかし、愛犬の体格や勢いによっては飼い主が転倒したりするなど、思わぬ危険があります。
序列確認のための飛びつき
犬は主従関係を重んじる動物です。
そのため、自分にとって見慣れない人や犬が自分のテリトリーにいる場合は、自分と相手のどちらが上か、序列を確認するために飛びつく事があります。
小型犬でも飛びつきには勢いがあるので、同じように体が小さい幼い子どもを転倒させたり、ケガはなくても恐怖を与えてしまう危険性があります。
犬に飛びついた場合は、相手の犬が挑発行為だと解釈し、感情を害してケンカに発展することも考えられます。
このような序列確認の飛びつきはトラブルの元ですので、できるだけ避けたい状況です。
好奇心で飛びついてしまう
犬はとても好奇心旺盛な動物です。そのため、飼い主が見慣れないものを持っている時には、好奇心を刺激されて思わず勢いよく飛びついてくることがあります。
それ以外にも自分が珍しいと感じたものに飛びつく場合もあります。これらのことで、思わぬ事故が起き、愛犬自身がケガをしてしまう事態になったら大変です。
周囲とのトラブルだけでなく、愛犬の安全を守るためにもこのような飛びつきの癖は抑えたいですね。
狩猟本能で飛びついてしまう
犬は基本的に集団で狩りをして食料を得てきた動物です。
また、ジャック・ラッセル・テリアやボルゾイなど、人間に猟犬として改良されて活躍してきた犬種もいます。
彼らが散歩や遊ぶために外出した時、本能的に動いているものに飛びついてしまい、相手に恐怖心を植えつけたり、最悪ケガをさせてしまう状況も考えられるでしょう。
特に猟犬は猫や鳥など、他の動物に飛びついてしまうこともあります。
このような犬の狩猟本能も、序列の確認と同じく周囲とのトラブルの元になってしまいますので回避したい行動です。
[article-CTA-h2-no2]
2.犬の飛びつく癖をしつける基本の方法
犬が飛びつくタイミングは先に述べたように、飼い主への喜びなどのプラスの感情や好奇心・狩猟本能・序列確認などたくさんの理由があります。
愛犬には決して悪意があるわけではないのですが、勢いがついてしまうと周囲や愛犬自身に危険を招いてしまうでしょう。
それでは、愛犬に飛びつく癖がついてしまった場合にはどのように対処すればいいのでしょうか?
まずはしつけの基本の考え方から見ていきましょう。
2.1.飛びつき癖がダメだと理解させる
愛犬に飛びつく癖がついてしまうのは、喜びや好奇心の表れでもあります。
そのため愛犬が飛びつく理由は彼らにとって嫌なこと、不快なことにつながっているわけではありません。
飛びつく癖を直すためには、まずは愛犬に「飛びつく」という行為が危険でよくない、ということを根気強くわからせる必要があります。
最終的には愛犬が「飛びつく=嫌なことが起きる」と認識して止めてくれることが目標です。
2.2.ご褒美と罰を使い分ける
愛犬に飛びつき癖を直してもらうためには、飛びつきをして欲しくない行動と理解してもらうために罰を与えます。
また、飛びついてこない場合にはこちらが指示した行動ができた、としてご褒美を与えます。
つまり、罰とご褒美の二つを使い分けて行うことが重要なのです。
具体的な対応については後ほど詳しくご紹介しますが、まずは飛びつくことによって愛犬が不快な思いをすること、飛びつきを止めると愛犬にとって嬉しいことが待っていることを認識させてあげましょう。
3.犬の飛びつく癖をしつけるために準備すべきこと
飛びつく癖をなくすしつけは、愛犬に飛びつきが不快だと感じさせること、飛びつきをしないことでおとなしくすると楽しいことが待っている、としっかり認識させることが重要です。
認識させると言っても、具体的にはどのようにしつけを行っていけばいいのでしょうか?
ここではしつけのために準備することをご説明します。
3.1.罰を用意する
「罰」というと、犬に激しい苦痛を与えるようなイメージですが、決してそうではありません。
むしろ、体罰や激しく叱ることは、愛犬が委縮して信頼関係が崩れてしまう原因ですので決してしないで下さい。
飛びつく癖に関しては、まずタイムアウトという罰から行います。
タイムアウトとは、犬が飛びついてきた場合に一定の時間だけ愛犬の行動を無視することです。
愛犬が飛びついた時には散歩をしなかったり、遊ばなかったりするなど、愛犬の要求に応えないようにします。
タイムアウトを繰り返す事で、愛犬は飛びつきをする=飼い主が自分を見てくれなくなる、と理解します。
犬にとって、飼い主に無視される事はとても辛くて悲しいことです。
心が痛むかもしれませんが、愛犬の飛びつきを直すためだと割り切って行いましょう。
3.2.サプライズを活用する
「サプライズ」というと何か嬉しいことに感じられますが、犬のしつけのために行うサプライズはむしろ意味が逆です。
サプライズとは、本来の意味通り驚かせることで愛犬に与える罰です。
タイムアウトのように精神的な苦痛を与えるのではなく、驚かせることで愛犬にしてはいけないことを認識させ、しつけをすることを指します。
例としては、石を入れた空き缶を落として大きな音を立てる、酢を水で薄めたものを犬の近くでスプレーする、いきなり布や上着を被せて犬の視界を遮る、などがあります。
愛犬が飛びつきをした場合にこれらのサプライズを活用することで、飛びつくと嫌なことが起きる、と彼らが認識しやすくなります。
飛びつきと一緒に噛みつきをする場合は、それも同時に止めさせるために市販されている犬用の噛みつき防止剤などを使ってもいいでしょう。
しかし、サプライズはあくまでも愛犬の好ましくない行動を強制的に中断させることが目的です。
いたずらに多用して愛犬を怖がらせ・萎縮させないように気をつけて下さい。
3.3.ご褒美を決めておく
ここまでタイムアウトやサプライズなどの罰について述べましたが、しつけには実は罰以上のご褒美が必要で、重要なことです。
罰ばかり与えていると犬にストレスがたまり、性格が萎縮してかえって飼い主の指示を利かなくなる可能性もありますので、ご褒美は必ず用意してあげて下さい。
愛犬に与えるご褒美は、おもちゃやお菓子など、愛犬にとって楽しめたりおいしいものだったりと、「いいことがあった」と彼らがすぐに認識できるものが理想的です。
おもちゃやお菓子だけでなく、愛犬が自分の指示に従った場合には、褒めてあげることも立派なご褒美です。
優しい声でしっかりと行動を褒めてあげると、愛犬は飼い主からの愛情をきちんと感じ、しつけにもいい効果がきたいできます。
ご褒美の時に大切なポイントは、それを愛犬に与えるタイミングと、褒める時の言葉を統一すること、また大げさに褒めすぎないことです。
「よし」「グッド」「いい子」など、愛犬への褒め言葉はたくさんありますが、その時々で褒め言葉が異なると愛犬が混乱してしまいます。
愛犬を褒めてあげる場合には、彼らが褒められていることを理解しやすいように一つの言葉に絞って使いましょう。
また、褒める時は大げさにならず、褒めながら一回だけなでるなど控えめにすることも必要です。
大げさに褒めてしまうと、愛犬が興奮してしまい、しつけの訓練が中断してしまうので気をつけて下さい。
褒める時もルールを決めておくとしつけがスムーズになり、愛犬だけでなく飼い主自身も負担が少なくなります。
3.4.どんな状況で犬が飛びつくのかを理解する
犬の飛びつき癖は、飼い主への喜びや要求・序列確認・好奇心・狩猟本能などが理由になると先ほど述べました。
しかし、愛犬がどのような理由で飛びつき癖をつけたのかは、犬それぞれです。
そのため、具体的な原因はいつもそばにいる飼い主にしかわかりません。
タイミングの例としては、愛犬が飼い主に遊びや散歩に連れて行って欲しい時、飼い主が帰宅したので自分を構って欲しい時、見知らぬ人が自宅周辺を通った時、見知らぬ犬や他の動物が目の前を通った時などが考えられます。
飛びつきのタイミングは愛犬の性格によっても異なります。
自分の愛犬はどのような状況で飛びついてくるのか、そのタイミングを理解するとしつけもやりやすくなりますので、まずはそれをしっかり見極めましょう。
[article-CTA-h2-no2]
4.犬の飛びつきのしつけを実践しよう!
では、いよいよ愛犬の飛びつきを止めさせるしつけを実践していきましょう。
ここではしつけを行っていくステップを1~6にまとめ、段階ごとに注意したいポイントもまとめました。
4.1.ステップ1:服従訓練を徹底
飛びつきをやめさせるために、まずは服従訓練を徹底する必要があります。
しつけをスムーズにするには、一番はじめに愛犬には飼い主とのアイコンタクト・「おすわり」・待ての3つを完璧に教える必要があります。
つまり、犬に何もさせず、待機させるように訓練するのです。
指示する言葉もひとつだけにしぼり、愛犬が指示に従うようになるまで繰り返します。
そして、愛犬が「おすわり」や「待て」の指示を従った場合は、しっかりとご褒美を与えてあげましょう。
ご褒美をもらえることで、愛犬が「待つ=いいことがある」と認識するのです。この認識がしっかりすると、愛犬は自ら指示に従ってくれます。
待機は犬にとって本能を我慢する行動です。飼い主との信頼関係によって成り立っているということを忘れないようにして訓練を行ってあげましょう。
4.2.ステップ2:犬の欲求不満を解消
あなたの愛犬は、どんなタイミングで飛びつきを行うのでしょうか?
飛びつきだけでなく、愛犬が問題行動をする場合は、飼い主との関係性に理由や原因が潜んでいることが多いです。
例えば、普段からスキンシップ不足でさびしい思いをしているため、飼い主に構われたくて飛びついてくる場合や、お散歩や遊びが不足しているので周囲の色々なものに興味をひかれて飛びつくなど、犬によって理由は様々です。
飛びつきを止めさせるためのしつけはとても大切ですが、愛犬の飛びつき理由や原因を解消してあげないと、結局のところ根本的な解決にはなりません。
しつけを行いながら、同時に愛犬の欲求不満も解消してあげましょう。スキンシップが不足している場合には、愛犬とのスキンシップを増やしてあげたり、散歩や遊びが不足している場合には積極的に散歩や遊ぶ時間を作ってあげて下さい。
愛犬が「自分は飼い主に愛されている」と感じて欲求が満たされると、飛びつきのしつけにもプラスに作用します。
しつけをしながら、同時進行で愛犬に欲求不満がないかを振り返り、それをきちんと解消してあげましょう。
4.3.ステップ3:犬が飛びつく状況を作って対応する
愛犬が飼い主とのアイコンタクトや「おすわり」・「待て」をマスターし、飼い主も愛犬の欲求不満を解消してあげたら、今度は敢えて愛犬が飛びつく状況を作るようにします。
飛びついた時に、先ほどご紹介したタイムアウトやサプライズを行うのです。
飼い主に飛びついた時に無視をされたり、サプライズをされることで犬は「自分が飛びつく=何か嫌なことが起きる」と感じるようになります。
ここで最も注意したいのが、家族が連携です。
すなわち、愛犬が飛びついた時には家族全員が愛犬に対して同じ態度をとるということです。
愛犬が飛びついた時、家族の一人はタイムアウトをしているのに、もう一人が「よしよし」と受け入れてしまうと、犬は飛びつくと嫌なことが起きると認識するどころか、逆に「飛びつくと飼い主が喜んでくれた!」と認識してしまうかもしれません。
そうなるとしつけが全くの無駄になってしまいますよね。
愛犬の飛びつきを止めさせる場合には、家族の誰かが代表してしつけをするのではありません。家族が一貫して愛犬に同じ態度を取ることがしつけになるのです。
飛びついた時、家族全員が愛犬に対して同じ反応をすると、愛犬も「飛びつきをする=嫌なことが起きる」としっかり認識してくれます。
愛犬のしつけのためには、家族の連帯感も必要です。しつけの前には食い違いがないように打ち合わせをしておきましょう。
また、愛犬が中型犬や大型犬の場合はわざと飛びつきをさせると、反動で転倒の原因になることもあります。
可能であれば、なるべくしつけは愛犬と1対1ではなく、転倒のケガを防ぐためにも家族数人で行った方が安全です。
4.4.ステップ4:飛びつこうとする前に「おすわり」を指示する
愛犬が飛びつこうとしてきた時、タイムアウトやサプライズを行うとしつけとして効果的だと先に述べました。
もし、愛犬が「おすわり」を完璧にマスターしている場合は、飛びつこうとするタイミングに「おすわり」を指示すると転倒の危険を防げるので安全です。
「おすわり」をマスターしている犬は、それを行った時にご褒美がもらえたことをしっかり記憶しているので、「おすわり」=いいことが起きると認識しています。
帰宅した時に愛犬が興奮して飛びついて来た時、散歩や遊んで欲しくて飛びついて来た時など、愛犬が飛びついてくると想定するタイミングを見計らって、冷静に「おすわり」の指示を出してあげましょう。
愛犬がその指示に従ったらもちろんしっかりと褒めてあげましょう。
飼い主自身も「おすわり」→褒めるの順序で行動することを徹底すると、愛犬が理解しやすくなります。
この時に注意したいのは「おすわり」の言い方です。
自分の意思に反して愛犬が飛びついてきた場合、飼い主も思わず感情的に「おすわり!」と強く言ってしまうことがあるかもしれませんが、なるべく冷静に指示してあげることを心がけて下さい。
強く指示を出すと、愛犬が興奮してしまってしつけにならない場合があるので気をつけて下さい。
4.5.ステップ5:対応の多様化で飛びつきを防ぐ
「おすわり」を教えたけれど、犬が指示に従ってくれない…そんな悩みを持っている飼い主もいるのではないでしょうか?
「おすわり」をマスターさせるのは飛びつき癖を直すために必要なことですが、愛犬の性格によってはどうしても完璧にマスターできない場合もあります。
例えば愛犬が興奮しやすい性格だったりすると、テンションが上がるばかりで上手くいかず、飼い主も思わず焦ってしまう…などの悪循環に陥ることもあるでしょう。
そんな時には、「おすわり」にこだわらず、タイムアウトやサプライズなどを使用して愛犬の飛びつきに対応しましょう。
飛びつきを止めさせるために一番大切なことは、飛びつく=嫌なことが起きるという認識を愛犬に理解させることです。
愛犬が自分の指示に従ってくれない、と飼い主が焦ると愛犬にもそれが伝わってしまいしつけが余計に上手くいかなくなります。
愛犬の性格なども考慮にいれながら、飼い主自身も臨機応変に対応する、といくらいの気持ちで対応してあげて下さい。深刻になりすぎるとお互いにとってマイナスになります。
4.6.ステップ6:ご褒美の回数を減らしていく
愛犬のしつけでご褒美を用意する事は大切だと先に述べました。
ご褒美の内容は飼い主によってさまざまだと思いますが、もしご褒美を犬用のクッキーなどのお菓子にしている場合は、それを徐々に減らしていくようにしましょう。
愛犬が自分の指示に従ってくれると、嬉しさと食べる時の可愛らしさからついお菓子を与えたくなってしまいますよね。
しかし、そのつど愛犬にお菓子をあげていると、肥満の原因になったり、愛犬がご褒美に飽きてしまってしつけの効果がなくなってしまいます。
とは言っても、愛犬がしつけ=おいしいものがもらえると認識している場合は、いきなりなくしてしまうと期待を裏切られたことで、愛犬に不信感を与える事になります。
もししつけのたびにお菓子をあげている場合は、それを2回に1回に減らしてみましょう。上手く言ったら3回に1回、次は4回に1回、最後はゼロというように段階を経て減らしていきます。
しかし、お菓子をあげなくなったからと言って、愛犬が自分の指示通りに行動しても無関心の場合はやっぱり愛犬に不信感を与えてしまいます。
お菓子をあげなくても、愛犬が「おすわり」をしてくれたり飛びつきを止めてくれた場合はきちんと褒めてあげましょう。
大げさに褒めてしまうと興奮してしまうので、あらかじめ決めた褒め言葉をかけ、頭をなでてあげるだけで問題ありません。
愛犬は自分の行動を飼い主が褒める事で喜びを感じ、信頼するようになります。
お菓子は止めてもスキンシップや褒め言葉はその都度かけてあげるようにして下さいね!
5.しつけをする際に気をつけるべきポイント
ここまでしつけの仕方について述べてきましたが、愛犬をしつけする場合は、長時間行うのではなく、訓練時間をきちんと決めて行う事も大切です。
訓練する時間は、一日に10~15分と決めて行いましょう。
これは犬の集中力が10~15分しか持続しないことに由来しています。
短く感じるかもしれませんが、もしそれ以上の時間をかけて無理して訓練を行っても、愛犬の集中力が途切れてしまってかえってしつけのトレーニングが上手くいきません。
むしろ長時間しつけをされることが、愛犬にとって苦痛やストレスになってしまう可能性があります。そうすると普段の生活にも支障をきたしてしまいます。
しつけを行っていて、愛犬が飽きてきたことを感じたら早めに中断し、続きは明日以降に行うようにしましょう。
愛犬が飛びつき癖を克服するためには、飼い主自身もあせらず根気強く訓練を行っていくことが最も大切です。
しつけの時間・褒める事・家族全員で同じ対応をすること。これらのことを心がけて下さい。
[article-CTA-h2-no2]
6.まとめ
愛犬の飛びつきを直す方法はいかがでしたか?
愛犬のしつけや訓練というと難しく感じられますが、癖の発生するタイミングや罰を効果的に与える方法、しっかり褒める方法を有効活用する事で、愛犬も混乱せずにしっかり飼い主のいうことを聞いてくれると思います。
愛犬が無邪気に飛びつく姿は、犬種や体の大きさを問わずに愛らしく感じますが、人によってはこちらが思う以上の恐怖を与えたり、不快な思いをさせてしまうこともあります。
他人や犬・その他の動物に飛びついた場合には、ケンカになったり事故になる可能性もありますので、愛犬に思わぬトラブルを起こさせないためにもしっかりしつけたいですね。
また、しつけは愛犬の行動や性格を改めて理解するためのコミュニケーションをとる機会になります。
焦らず愛情を持ってしつけをすることで、愛犬もあなたを改めて飼い主として信頼してくれるでしょう。
時間がかかる場合もあるかもしれませんが、きっと愛犬はあなたの気持ちに応えてくれます。
ぜひ、愛犬との楽しい生活のために、飛びつき癖は解消させてあげましょう!
[article-CTA]