犬の目に違和感を感じたら確認すべき目の病気と対処法

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犬の目やにが多い、目が充血しているなど、犬を飼っていると目に関することに悩んでいませんか?

どういう状態になったら動物病院へ行けばいいのか、どういう病気の可能性があるのか、目という大事な部分のことだけに不安になることも多いですよね。

目の状態がどういう病気の可能性があるのかを知っておくと、いざと言うときにも慌てずにすむかもしれません。

そこで今回は、目の状態によってどういう病気の可能性があるのか、何が原因で起こるのか、飼い主ができることは何なのか、目をそらす犬は何を考えているのか、目に関することを詳しく説明します。

犬の目が私たちに教えてくれることは多いです。

いつまでも輝く愛犬の目を守るために、飼い主ができることを確認してみましょう。

目次

1.犬の目が私たちに教えてくれること

2.目やにがあるとき
2.1.『透明、白い目やに』は基本的には正常
2.2.『緑色の目やに』は菌が死滅している
2.3.ウィルスが原因の「黄色の目やに」
2.4.『赤色の目やに』は結膜炎の可能性がある
2.5.目やにの対処法

3.目の充血、出血の原因は『病気の可能性』が高い
3.1.充血・出血の対処法

4.病気が原因で目の色が変わることがある
4.1.緑色になるのは『緑内障』が原因
4.2.青色になったときは『角膜に問題』がある可能性が
4.3.白くなった、または透明になるのは『白内障』の可能性がある
4.4.目の色が変化したときの対処法

5.目に傷ができたらすぐに処置を!
5.1.注意したい傷の症状について
5.2.傷の対処法

6.目にできものは放置してはいけない
6.1.できものの対処法

7.目の膜は飛び出ていると危険
7.1.膜の対処法

8.目の腫れは病気の予兆

9.目にゴミが入ったらすぐに除去すべき

10.おすすめの犬用目薬
10.1.上手く犬に目薬をさす方法

11.犬が目を逸らしてしまう3つの理由とその意味

12.まとめ

1.犬の目が私たちに教えてくれること

犬を見ていると、犬は実に表情豊かであることがわかります。

犬の表情を作っているのが犬の目であり、目を見ていると犬が考えていることが大体わかります。

機嫌が良い時、遊びたい時、お腹が空いた時など、飼い主であれば目を見ただけでわかることが多いです。

犬の目は白目部分がほとんど見えず、黒目部分が多くなっていることがほとんどです。

それが私たち人間には、犬の目がとても可愛く見える理由でもあります。

犬にじっと見られていると視線を感じることもあります。

何かを訴えているような目で見られると、その目が訴えていることを知りたくなります。

犬の目の状態や目をそらす行動には、それぞれ意味があることが多いのです。

目の状態で病気になっていることがわかることもあります。

目をそらすなどの行動で犬の気持ちがわかることがあります。

犬の目は、私たちに犬の体調や気持ちを教えてくれる大切なものです。

目の状態によってわかる目の病気、目をそらすことでわかる犬の気持ちについて、詳しく説明していきますので、私たちもじっと見つめてくれる純粋な愛犬の目を守ることに努め、愛犬の病気や気持ちにいち早く気づいてあげるようにしたいですね。
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2.目やにがあるとき

犬の目やには目の状態をよく表してくれるものです。

目やににはいろいろな状態や色がありますが、それによって何が原因になっているのか、どういう病気の可能性があるのかがわかります。

透明や白い目やにが出ていて特にかゆみもないようなら普段は見逃してしまいがちな目やにですが、色や状態によっては病気の可能性もあります。

どのような状態の目やにが、どういう病気の可能性があるのかを詳しく説明していきます。

2.1.『透明、白い目やに』は基本的には正常

犬を飼っていると、ほとんどの犬には目やにが見られますが、その量には個体差があります。

目やには目の周りのホコリや分泌液、粘液などが固まったものです。

透明な目やにや白い目やには基本的には問題がないものです。

白い目やにの場合でも、量が多い場合や涙が出ている場合、粘り気が多い目やにの場合は、病気の初期症状の可能性もありますので、念のために動物病院で診てもらうと良いでしょう。

被毛が長く、目の中に毛が入ることが多い犬種は目やにが多く、涙もたくさん出るので、目の周りの毛が茶色くなってしまう流涙症(涙やけ)という症状を起こすことが多いので、目に毛が入らないように気をつけてあげましょう。

2.2.『緑色の目やに』は菌が死滅している

目やにの色が緑色の場合は、目の病気にかかっている可能性が濃厚です。

緑色になるのは、膿で菌が死滅しているからです。

感染症にかかっていて緑色の目やにが出ている可能性が高いです。

緑色の目やにが出ていた場合、目が充血していないかどうかを確認してみてください。

充血しているなら炎症を起こしています。

緑色の目やには正常な状態ではありませんので、発見したらすぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。

2.3.ウィルスが原因の「黄色の目やに」

目やにの色が黄色の場合はウィルスに感染して、それが繁殖して膿になってしまっている状態です。

目やにの状態が粘り気が多い場合は、感染症にかかって炎症を起こしている確率が高くなります。

ウィルスが原因の場合、多頭飼いしているのなら、ほかの犬にも感染してしまう心配が出てきますので、できるだけ接触を避けて、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

目やにが黄色い場合はドライアイも考えられます。

ドライアイは涙が少ないために、目の表面を保護するものがなく、角膜炎、結膜炎などの炎症を起こしてしまう状態です。

ドライアイが原因の目やには目の周りの毛にこびりついてしまい、目を覆ってしまうほど、たくさんの目やにが出ます。

ドライアイを放置しておくと深刻な状態になりますので、黄色い目やにが多く出たときはドライアイを疑って、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

ドライアイになりやすい犬種は、パグ、コッカースパニエル、キャバリア、シーズーなどの目が大きく涙が蒸発しやすい犬です。

2.4.『赤色の目やに』は結膜炎の可能性がある

赤っぽい茶色の目やには結膜炎の可能性があります。

結膜炎にはウィルスや細菌感染が原因であるものと、異物混入が原因のものがあります。

ウィルス感染の結膜炎の場合は、黄色い目やにが出ることが多いのですが、異物混入の場合は赤色っぽい茶色の目やにが出ることが多いです。

また異物混入の結膜炎の場合は、片目だけに症状が出ることが多いので、よく様子を見てみるようにしてください。

2.5.目やにの対処法

目やには固まってしまうと取れにくくなり、犬も取られるのを嫌がりますので、気がついたら固まる前に取ってあげるようにしたいですね。

目やにを取り除くのにティッシュを使いがちですが、ティッシュは繊維が固く埃や雑菌が入ってしまう恐れがあるので使わないようにしましょう。

ガーゼのような柔らかい布かコットンを使うようにしてください。

目やにが固まってしまって取り除きにくくなっている場合は、決して無理やり取らないで下さい。

お湯で湿らせた布かコットンで目やにをふやかして柔らかくしてから、そっと取り除いてあげましょう。

毛に絡みついている場合は取り除くときに細かい目のコームを使いましょう。

ホウ酸を使う方法もおすすめです。

ホウ酸は殺菌力があるので、目やにや目の周りを拭くのに適しています。涙やけ対策にもなります。

薬局でホウ酸と精製水を購入して2パーセントの濃度になるように精製水にホウ酸を溶かしてホウ酸水を作ってください。

ホウ酸水は目に入っても安心なので、たっぷりと使うことができます。

長毛の犬は毛が目に入って目やにが増えることがありますので、目の周りの毛を短くカットしてしまうといいでしょう。

また結膜炎などで痒がって掻いてしまう場合は目を傷つけてしまうのでエリザベスカラーなどで掻けないようにしましょう。

その前に動物病院で目の痒みや痛みを抑える薬を処方してもらっておきましょう。

ドッグフードで目やにや目の病気を治すことは難しいですが、少しずつ体質改善に役立っていくということもあります。

目やにの成分は老廃物や不純物であり、その正体が体に吸収されなかったタンパク質です。

タンパク質は体に必要な栄養素ですが、良質のものでないと吸収されずに体の外に出てきてしまいます。

そのために良質の動物性タンパク質が豊富に原材料として使用されたドッグフードで目やにを改善できるということもあり得るのです。

ドッグフードを購入するときに原材料を確認してみて、動物性タンパク質が豊富なものを選ぶようにしてみてください。

また穀物を使用していないフードを選ぶことも大切です。

穀物はアレルギーを起こしやすいので、アレルギー性結膜炎を引き起こす可能性があります。

たかが目やにだと思うこともあるでしょうが、量が多すぎる、色が変だ、痒がっている、充血をしているという場合はできるだけ早く動物病院で診察を受けましょう。

素人では判断できない病気がわかるかもしれません。

痒みや痛みがある場合は、早く愛犬を辛い思いから解放させてあげたいですね。

3.目の充血、出血の原因は『病気の可能性』が高い

目が充血する原因はゴミが入ったという心配のないものから危険なものまで、様々なものがあります。

よく見られる原因は結膜炎によるものです。

結膜炎には異物が入ったことが原因で起こるもの、ウィルス感染によるもの、アレルギーによるものがあります。

その他にもぶどう膜炎、緑内障などがありますが、これらは痛みも強くなるので、すぐに動物病院で診てもらわなければなりません。

結膜下出血という病気になると、目に血が溜まって出血してしまいます。

目の出血はとても驚く症状ですが、犬は特に自覚症状がなくケロッとしていることが多いです。

原因は外傷性のものがほとんどです。

シャンプーが目に入ってしまった時も充血をしてしまいます。

犬のシャンプーの成分には目に入ってはいけない強いものもあるので、自宅でシャンプーをする時は目には入らないように細心の注意を払いましょう。

また白内障が原因で起こすぶどう膜炎でも充血が見られます。

このように充血には程度の違いはありますが、病気の可能性が高いことが多いということを頭に入れておくようにしましょう。

3.1.充血・出血の対処法

犬の目が充血・出血したときの対処法ですが、痒がる症状がひどければ動物病院で診てもらうのが良いでしょう、

痛みがある時は、すぐに診てもらう必要があります。

しかし、少しゴミが入っただけ、自分の毛が目に入ってしまった、という程度で、特に痒みも痛みもない場合は、自然治癒することもあります。

動物病院へ行くほどでもない、または動物病院が休日であるという時は、犬用の目薬を使って様子を見てみましょう。

そのまま自然に治っているということもあるので、特に変わったことがなければ、そのまま経過を見てみましょう。

普段から目の周りを清潔にしておく、小さなゴミがない環境にしておく、ということも予防には必要ですので、愛犬の生活環境を整えてあげましょう。
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4.病気が原因で目の色が変わることがある

病気が原因で犬の目の色が変わることがあります。

どういう色に変わったかで、病気が特定できることがあります。

また病気が原因でなくても、成長による色素の変化で幼犬の時と成犬になってからの目の色が違う場合があります。

それでは目の病気によって色が変わる場合は、どのような病気が原因でどんな色に変化するのか、詳しく説明していきます。

4.1.緑色になるのは『緑内障』が原因

目の色が緑色になるのは緑内障が原因になっている可能性が高いです。

緑内障とは眼圧が高くなり、視神経に影響を及ぼし視野が狭くなる目の病気です。

原因は先天性のものの他に、外傷や腫瘍、水晶体の異常などで起こります、緑内障になると目の色が緑色や赤色に変わるのが特徴です。

緑内障の初期はあまり症状が現れないので気がつかないことが多いです。

気がついた頃には、かなり進行していたということになってしまいます。

症状が進んでいくと視野が狭くなり視力もかなり低下してしまいます。

痛みが強かったり、眼球が飛び出したようになったりする症状が出ることもあります。

手遅れになってしまうと失明してしまうこともある怖い病気なので、早期発見が大切です。

目が緑色や赤色に変わっていることに気がついたら、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。

4.2.青色になったときは『角膜に問題』がある可能性が

犬の目が青色になった時はイヌ伝染性肝炎による角膜炎の可能性があります。

イヌ伝染性肝炎というのはイヌアデノウィルスⅠ型に感染することによる感染症で、目の病気ではありませんが、合併症として角膜炎を起こします。

この病気は軽いものから重いもの、突然死を引き起こしてしまうものまでありますが、角膜炎は比較的重い症状を起こし、回復期に現われる症状です。

重症のイヌ伝染性肝炎は、ウィルスが2~8日間潜伏した後、食欲不振、高熱、鼻水、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が4~6日間続き、その後は急速に回復に向かいます。

その回復期に角膜が浮腫を起こして青白く濁ります。

この状態を「ブルーアイ」とも呼びます。

通常は回復していくのですが、緑内障や角膜潰瘍に進行してしまうこともあるので、要注意です。

4.3.白くなった、または透明になるのは『白内障』の可能性がある

犬の目が白くなった、または透明なった時は白内障の可能性が高いです。

白内障は水晶体の一部、または全体が白く混濁した状態の目の病気です。

目で見てわかる症状には目の白濁があります。

また瞳孔が常に開いている場合もあります。

視力が低下してくるので、物にぶつかる、壁伝いに歩くなどの症状が現れてきます。

原因は老化によるものが多く、老犬を飼っている人は、特に目が白濁していないかをチェックしてあげる必要があります。

白内障は完全に治療することはできませんが、進行を遅らせることは可能ですので、早期発見が大切です。

4.4.目の色が変化したときの対処法

犬の目の色は色素の変化で変わることがあるので、必ずしも全てが病気だというわけではありません。

しかし、緑や白に変わっている状態は、目に何らかの異常があることが多いです。

目の色が変わったことの他にも、様子を見て変わったことがないかを確認してみてください。

目が飛び出たようになっている、痛がっている、物にぶつかる、歩きづらそうにしているなどの症状が出ているのなら、手遅れにならないように早目に動物病院を受診するようにしましょう。

5.目に傷ができたらすぐに処置を!

外傷やシャンプーなどの刺激で、目(角膜)に傷ができることがあります。

目の傷は自然治癒することはありません。

たとえ軽度であっても、それ以上傷がひどくならないように何らかの処置をしなければなりません。

最悪の場合は失明してしまう危険性もありますので、目に傷ができた場合は、すぐに動物病院で処置をしてもらうようにしましょう。

5.1.注意したい傷の症状について

角膜潰瘍は犬に多い目の病気で、角膜に深い傷ができてしまった状態をいいます。

その傷の部分から細菌が進入して炎症を起こし、視界が悪くなっていきます。

潰瘍が悪化すると角膜に穴が開いて失明してしまう危険性もある怖い病気です。

角膜潰瘍はいろいろな症状で異常があることがわかります。

早期発見が大切ですので、異常に気がついたら早目に治療を始めるようにしたいです。

角膜潰瘍の原因は犬同士のケンカ、目を何かにぶつける、自分の爪で目を引っかいてしまった、目に異物が入る、シャンプーやドライヤーの刺激などがあり、比較的起こりやすい病気です。

症状は、目やにや涙がよく出る、目が充血している、目をしょぼしょぼさせているなどです。

目やにや充血は、よくありがちな症状ですが、目に刺激を受けることに心当たりがあれば、一度動物病院で診てもらうようにしましょう。

5.2.傷の対処法

角膜潰瘍の対処法は点眼が中心です。

角膜保護と上皮の再生を促す点眼薬と抗菌作用のある点眼薬を使用します。

よく使われる点眼薬はヒアレイン点眼薬、ヒアルロン酸点眼、抗コラゲナーゼ点眼、細菌感染がある場合は抗生剤の点眼薬を併用します。

角膜潰瘍が重症化すると点眼だけでは治せなくなってくるので、外科的手術が必要になります。

外科的手術の方法は、瞬膜や結膜で傷をふさぐように覆う手術を行うことが多いです。

麻酔が必要になることが多く、高度や技術や器具が必要になるために、一般の動物病院では手術をできないこともあります。
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6.目にできものは放置してはいけない

犬にも人間の「ものもらい」と同じような目の病気があります。

まつ毛をはさんだ裏と表に皮脂を分泌するマイボーム腺に炎症が起きるマイボーム腺炎がそうです。

マイボーム腺炎は瞼に炎症が起きて赤く腫れてしまいます。目やにや涙が多くなり、痛みができることもあります。

5歳以上になるとマイボーム腺炎は良性の腫瘍となってイボ状になって出てくることがあります。

これをマイボーム腺腫といいます。

マイボーム腺腫は放置していると目に刺激を与えて不快感があるばかりでなく、角膜炎を引き起こすことがあります。

放置していて自然に消えるということはありませんので、切り取ってしまわないとなりません。

6.1.できものの対処法

犬の目にできものができていた場合、自己判断で放置しないようにしましょう。

犬の目にできるできものはマイボーム腺腫という病気です。

ほとんどは良性のものですが、放置しておいても治ることはありません。

それどころか、大きくなってしまって目を刺激することによって角膜炎になってしまう恐れがあります。

できものが小さい場合は影響が少ないかもしれませんが、自己判断して放置することは厳禁です。

別の病気かもしれませんし目に傷ができているかもしれませんので、大きくならないうちに早目に動物病院へ行って取り除く処置をするようにしましょう。

手術は外科的に切除手術をします。

7.目の膜は飛び出ていると危険

犬の目頭には白い膜があります。

普段は犬の目をじっと見た時に、見えるか見えないかという程度で、隠れていることが多いです。

この膜は「瞬膜」と呼ばれるもので、角膜を保護する役割と涙を目に行き渡らせて乾燥を防ぐ役割があります。

普段ははっきりと見えることがない瞬膜ですが、犬の体調が悪いときには常に見えている状態になることがあります。

常に見えているというだけでなく、飛び出てしまっていることがあります。

この病気は「チェリーアイ」という目の病気である可能性が高いです。

はっきりした原因はわかっていませんが、先天的なもの、ケガなどの外傷が原因になることもあります。

膜が飛び出ているだけでなく赤く腫れあがって、さくらんぼのように見えるため「チェリーアイ」と呼ばれています。

7.1.膜の対処法

犬がチェリーアイになってしまうと、膜が飛び出てくることの他に、まばたきが多くなったり、涙や目やにが多くなったりして、症状がわかりやすく現われてきます。

放置していると角膜炎や結膜炎の危険性があり、最悪の場合は失明することもあるので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

チェリーアイの治療は通院が基本になります。

軽度の場合は抗菌剤と抗生物質で炎症を抑えます。

重度になってしまうと外科手術で飛び出た瞬膜腺をもとの場所に固定するという処置を行います。

しかし高齢のために麻酔がかけられなかったり、他の病気があったりする場合は、点眼と内服薬で様子を見ていく場合もあります。
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8.目の腫れは病気の予兆

犬の目が腫れる場合は、様々な病気の予兆であることが多いです。

マイボーム腺腫のようなできものができた時にも目が腫れます。

まぶたや目の周りが腫れるのは眼瞼炎という病気の可能性があります。

眼瞼炎は結膜炎や角膜炎が原因となることが多いです。

痒みが出てくるために、目をこすりつける、目をしょぼしょぼさせる、涙が出るなどの症状が出ます。

また食品などのアレルギーで目の周りが腫れることもあります。

アレルギーのように、目が原因ではない病気の時にも目が腫れることがあります。

副鼻腔炎という鼻の病気になった時に目の下が腫れる場合があります。

副鼻腔炎の場合は目の腫れとともに鼻づまりや鼻水の症状が出ます。

また歯周病がひどくなって目が腫れることもあります。

歯の根元から目の下まで歯周病が進行してくると、目が腫れてしまいます。

犬の歯周病は意外と多いので、原因がよくわからない目の腫れがあった場合、歯周病であることも疑えるでしょう。

9.目にゴミが入ったらすぐに除去すべき

犬の目を見ていると、ゴミが入っているのを見つけることが多いです。

特に犬が気にしていなければ、涙が出てきて自然に出ることが多いです。

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しかし長時間ゴミが出なくて、犬が気にしているようであれば、取り除いてあげなければいけません。

そのままにしておくと、犬が自分で目をこすりつけて傷をつけてしまうことがあります。

取ってあげる場合も注意しなければならないことがあります。

ティッシュなどを使って取るのは避けましょう。

ティッシュは繊維が固く目を傷つけてしまう恐れがあります。

ましてやピンセットで取ろうとするのは禁物です。

目のゴミを取るために目を傷つけては何にもなりません。

ゴミを取り除くときには犬用の目薬を使うのがいいでしょう。

目薬を目頭側から流しいれてゴミを洗い流すように目尻側へ寄せていきます。

そしてコットンを使って拭き取ります。

この時に眼球に触れないように注意しましょう。
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10.おすすめの犬用目薬

犬の目に入っているゴミを取ってあげたい、目やにが気になる、と犬にも目薬が必要だと思うことは意外と多いです。

犬に目薬を使う場合は、犬用のものを使うのがベストですが、どのようなものを使うといいのか難しいですよね。

そこで、おすすめの犬用の目薬を少し紹介しますので参考にしてみてください。

  • ティアローズ(千寿製薬)

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非ステロイド性抗炎症点眼剤 参考価格1,512円

効能・・・結膜炎、角膜炎、眼瞼炎。

目やにが気になるときに効果ありとの口コミが多いです。

  • 犬チョコ目薬V(ナイガイ)

 

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消炎、殺菌効果がある目薬。 価格781円(税込)

効能・・・結膜炎、涙腺炎、角膜炎、結膜充血、外傷性眼炎。

しみない、目やにに効果的と言う口コミが多いです。

  • 動物用ドラマ(佐藤製薬)

 

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ペット用の目薬。犬・猫に使えます。 価格950円(税込)

効能・・・結膜炎、結膜充血、角膜炎、涙腺炎、眼瞼炎、外傷性眼炎。

目やに除去に効果ありという口コミが多いです。

10.1.上手く犬に目薬をさす方法

犬を飼っていると目薬を点眼しなくてはいけないということが必ず数回は訪れます。

しかし目薬をさそうとすると犬が逃げてしまう、または暴れるということは、よくありますよね。

しかし、コツをつかめばきちんと犬に目薬をさすことはできるのです。

そこで、上手く犬に目薬をさす方法を紹介します。

正面から目薬をさそうとすると犬はどうしても嫌がってしまいます。

コツは犬の関心を違うところに向ける、犬に目薬を見せない、ということになります。

犬は正面から顔を見られることが苦手なので、まずは飼い主に背中を向けて座らせます。

目薬を持った手とは逆の手に犬が好きなおやつを持ち、犬の鼻先に持っていって関心をおやつに向けさせます。

目薬の容器を犬に見られないように犬の頭のところにもって行き、小指で上瞼を引き上げます。

顔を少し上に向けさせて目薬を目尻にさします。

その姿勢のまま、しばらくキープして目薬が目に行き渡るのを待ちます。

それで点眼は完了です。

犬の関心はずっとおやつに向けられたままなので、暴れたり嫌がったりすることなく点眼ができます。一度試してみてくださいね。

ところで犬用の目薬を購入するのはいいけれど、使いきれずに残ってしまうという場合が多いですね。

または使いたい時に目薬がないということも多いです。

そういう場合に人間用の目薬を使ってもいいのか?という疑問がわいてきます。

答えは使っても大丈夫!です。でもあくまでも刺激がない人工涙液タイプのものが無難です。

11.犬が目を逸らしてしまう3つの理由とその意味

犬が突然、大好きな飼い主から目をそらしてしまう場面があります。

飼い主としては嫌われているのかな?と気になりますが、犬が目をそらしてしまう理由は嫌っているのではなく次の3つの理由があるのです。

  • 相手が自分よりも上だと思っている時犬は自分よりも立場が上だと思っている動物や人間には「あなたに服従します」「あなたとは戦う意志はありません」ということを表すために、目をそらすという行動に出ます。飼い主に対して目をそらすということは、飼い主のほうが立場は上だと考えているということですので、当然の行動と言えるのでしょう。
  • 興奮を抑えるため嬉しい時にも興奮を抑えるために目をそらすことがあります。目をそらすことで興奮しすぎている気持ちをクールダウンしようとしています。自分だけでなく相手の気持ちもクールダウンさせようとしている一種のカーミングシグナルであると言えます。飼い主が家に帰ってきて嬉しいはずなのに目をそらされるとテンションが下がってしまいますが、犬が喜んでいるかどうかは尻尾を見ればわかりますよね。
  • 都合の悪いことを見えないようにするため犬は叱られた時、いたずらをした時、嫌なことをされる時(シャンプー、爪切り、通院など)に、それらのことを見えないようにして自分をごまかすために目をそらします。いたずらをして叱られた時に、飼い主が真剣に怒っているのにも関わらず目をそらすのは、自分が叱られているという事実をなかったことにしたいからなのですね。いたずらをして叱られそうになった人間の子供が、その事実をごまかそうとしているのにも似て、可愛く思ってしまいます。

12.まとめ

犬の目が私たちに教えてくれることには、いろいろなことがあります。

特に犬の目の病気は多く、目の状態を見れば早期発見、早期治療ができることが多いので、目の状態にはいつも気を配っていたいです。

目の状態は必ずしも目の病気だけでなく、副鼻腔炎であったり、歯周病であったり、他の部位の病気を表すこともあるので、犬の目は本当に口ほどにものを言ってくれるものですね。

長寿化した犬たちは目の病気にかかる確率が高くなってきますが、飼い主としてはいつまでも愛犬の目を輝いたものにするためにも、常に様子を見続けていくようにしたいものです。
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