犬はかつおぶしを食べていい!かつおぶしを与えるメリットや適切な量

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かつお節が好きなワンちゃんは多いですね。

しかし、かつお節は塩分が多いのでは?と心配に思う飼い主さんもいることでしょう。

かつお節は自然素材であれば、実は塩分はそれほど高くありません。ミネラルが豊富で犬の身体にも良い食材です。

しかし塩分より注意すべきは、ミネラルの中には取り過ぎてはいけないものが含まれているということです。ですから、与える量に注意する必要があるのです。

ここでは、かつお節の成分から与える上でのメリット、考えておくべきリスク、与える上での注意点を詳しくご紹介します。

最後までお読みいただくことで、かつお節が持つ成分と、犬のミネラル摂取に対する知識を得ることでき、早速今日からミネラル補給の食材として、かつお節を上手に活用したくなることでしょう。

目次

1.犬にかつおぶしをあげても大丈夫?
1.1.あげすぎなければかつおぶしもOK
1.2.かつおだしやだしがらも与えていい?
1.3.アレルギーは出ない?腎臓病との関係は?

2.犬にかつおぶしをあげる2つのメリット

3.かつおぶしを犬にあげる時の注意点
3.1.かつおぶし量や与え方について
3.2.餌に鰹節のだしがらを混ぜてもいい?

4.まとめ

1.犬にかつおぶしをあげても大丈夫?

かつお節には、犬にとっても体に良い成分が含まれているので与えても大丈夫です。

しかし、含有成分の中には控えた方が良い成分もあるため、与える量に注意することが必要です。

どんな食材でもそうですが、与えすぎはミネラルや栄養のバランスを崩しますし、場合によっては摂取し過ぎで逆に体調を崩したり病気を誘発することもあります。

かつお節は脂肪分が少ない上にミネラルが豊富です。上手に使えばメリットは大きい食材ですから、良い点と悪い点をここで理解しておきましょう。

1.1.あげすぎなければかつおぶしもOK

犬の正常な身体の働きを助ける成分が多く含まれている上に、栄養価が高いかつお節は犬にとってもおすすめの食材です。

しかし、与えすぎると摂取過剰になるミネラルも含まれています。

かつお節は生のかつおを極限まで乾燥させ固くしたものですから、成分が凝縮されており、少量でも成分含有量は多くなります。

かつお節には体に良い成分が多く含まれているのですが、その中にはリンやマグネシウムも多く含まれています。

これらを摂取し過ぎると、体調を崩すことがあります。

また、リンはカルシウムと結合してリン酸カルシウムを体内で生成します。これは結石のもとになる成分として知られています。

ですから、摂取ミネラルのバランスを崩さない程度に与えることが大切なのです。

かつお節の中でも、削り節という、かつお節から直接削り出したものは、実は塩分はとても少ないので、他の成分のバランスを考えて与えている分には、塩分を気にする必要はありません。

ただし、醤油をかけると塩分が高くなるので止めましょう。

与える目安量や与え方は3.1.項でご説明します。

1.2.かつおだしやだしがらも与えていい?

家庭で味噌汁を作ると出汁がらが残ります。塩分も抜けて犬に与えてもよさそうに見えますが、注意することがあります。

自然素材のかつお節、つまり削り節を使用している場合は与えても大丈夫です。

ただし、含有成分の中でマグネシウムは溶け出さずに残りますので、やはり与え過ぎは禁物です。マグネシウムの摂取過剰は結石ができやすくなります。

一方、加工したかつお節や顆粒の出汁は、成分をよく確認する必要があります。

加工品の塩分は自然素材に比べてかなり高く、また特に顆粒などはネギなどの犬に良くない食材が添加されていることがあります。

これら加工品を使用した汁も同じです。塩分や犬に良くない成分が溶け出していますので、与えることは止めましょう。

加工品を使用する場合は、成分と添加物、塩分をよく確認してください。

1.3.アレルギーは出ない?腎臓病との関係は?

かつお節を食べてアレルギーが出ることはあまりありませんが、絶対ないとは言い切れませんので、特に初めて与えた時には注意しておきます。

個体差がありますが、体質に合わない場合は下痢を起こすことがあります。

食後の犬の様子をよく観察し、体に合うかを確認しながら少しずつあげることから始めた方が良いでしょう。

かつお節には、リンやマグネシウムが多く含まれています。

かつお節を過剰に与えると、リンやマグネシウムの過剰摂取になり、特に水分摂取量が少ないと、尿路結石など泌尿器系の疾患を招くことがあります。

ひどくなると、尿毒症や腎不全に繋がることがあります。

リンとマグネシウムはカルシウムと共に摂取バランスがとても重要になります。

そのため、摂取ミネラルのバランスを崩さない程度に、かつお節を与える量には注意が必要なのです。

既に腎臓病を患っている犬の場合は、かつお節を与えすぎて血清マグネシウム濃度が高くなると、腎臓に負担を与え、元気がなくなる、衰弱、低血圧といった症状を出すことがあります。

あまり濃度が高いと、呼吸に障害が出たり、不整脈を起こしたりすることもあります。

腎臓病の場合、通常は食事療法を行っていることが多いですから、他の食材を添加する前に、よく調べておく必要があります。
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2.犬にかつおぶしをあげる2つのメリット

かつお節は、生のかつおに比べて高タンパクで低脂肪、ミネラルも豊富に含んだ食材です。

実際にはかつお節を与えることでどのようなメリットがあるのか、ご紹介します。

ミネラル補給が簡単にできる

かつお節を与える最大のメリットは、豊富に含まれたミネラルを簡単に補給できる点です。

カルシウム、鉄分、ビタミンAやビタミンB群、様々なうまみ成分が含まれているため、体内の細胞を活性化させ、新陳代謝を促進させます。免疫力の向上にも効果を発揮します。

ビタミンDも豊富で、カルシウムの吸収を促進するため、骨の成長を助け、骨粗しょう症予防にも効果があると言われます。

オメガ3系の魚の脂も多く含まれており、DHAやEPEなどの脂は血液をサラサラにし、コレステロールを下げる効果があります。

自律神経のバランスを整える働きもあり、イライラを防ぐ効果もあります。

ダイエットや体形維持に効果的

かつお節は、生のかつおに比べて高タンパクで低脂肪になるため、体形維持やダイエットに向いています。

ビタミンDによってカルシウムの吸収を上げるだけでなく、高血圧を予防するタウリン、貧血を予防する鉄分も含まれます。

高齢になってきたときや、ダイエットが必要になった時に、食べ過ぎない程度に与えると効果的な食材です。

3.かつおぶしを犬にあげる時の注意点

先述の通りかつお節にはメリットがたくさんありますが、与え方には心掛けておくべき注意があります。

また、かつお節を与えることで、犬の食事の好みが変わってしまうことがあります。

これまではかつお節がなくても食べていた食事が、魅力的に感じなくなってしまうからです。

食べないからと毎日かつお節を与えていると、自然と過剰摂取になることがありますので、あくまでもミネラルの摂取という観点で、ほんの少しの香りづけ程度にしておくことで、食性の変化を防ぎます。

3.1.かつおぶし量や与え方について

犬は嗅覚が優れているので、少量でも食事に対する食いつきが良くなります。

しかし、上に振りかけただけだと、かつお節だけ食べてしまい、肝心の食事を残してしまう事があります。

そこで与える際には、食事に丁寧に混ぜ込んであげることです。

ウェットや柔らかい食事であればかつお節を混ぜ込んでおきます。ドライフードの場合は、粉末にしたものをよく混ぜ合わせます。

犬は味覚よりも嗅覚で判断しますので、良くまぶしておくことで食事ごと食べてくれます。

また、かつお節には醤油をかけてはいけません。塩分過多になります。

どうしても、塩分や犬に良くないミネラル成分が気になる場合は、犬用のかつお節を使えば安心です。

もちろん、犬用だからといって与えすぎに注意することは変わりありません。

与える量は、少量、一つまみ程度です。

一つまみ程度でしたら、ミネラルバランスが崩れる、塩分過多になる心配もありませんが、どうしても一つまみが多くなりがちですので、毎日よりは週に数回程度までにしておいた方が良いでしょう。

3.2.餌に鰹節のだしがらを混ぜてもいい?

かつお節の出汁がらを与えることも、量に気を付ければ大丈夫です。

出汁がらはお湯で煮出した後にできる出がらしなので、塩分がないと思い安心しがちですが、先述の通り自然素材のかつお節はそもそも塩分が低いため、むしろ残されたミネラルに注意が必要です。

煮出した後でもマグネシウムは留まっています。ですから、出汁がらとはいえ、マグネシウムの過剰摂取にならないよう、与えすぎには注意が必要になるのです。

加工品の出汁がらの場合は、添加物に注意が必要です。湯通しや煮出したとしても、添加物は付着していたり残っていたりします。必ず成分表で確認をします。

自然素材の削り節であれば、煮出した後にそのまま使用しても、乾燥させて砕いたり粉末にしたりして使えます。
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4.まとめ

かつお節はミネラルが豊富ですので、与える量に注意すればメリットが大きい食材です。

塩分を気にすることが多いのですが、むしろかつお節に含まれるミネラルの事をよく理解しておくことが重要です。

また、かつお節や出汁といっても、自然素材だけのものから加工品まであります。

ですから与える前に成分に気を付けてあげることも重要です。

健康な体を維持するミネラル補給が簡単にできるかつお節です。

ミネラルバランスが崩れないよう摂取量に気を付けながら、愛犬の健康維持に上手に使ってあげてください。
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