毎日の食事は、愛犬にとって人間と同じように大切な事です。犬が食事を食べてくれないと、何が原因だろうと心配になってしまいますよね。
犬がご飯を食べない時、最も考えられる可能性は病気やストレスですが、実は、フードの遊び食いや運動不足など、体調不良だけではない多くの原因も存在するのです。
この記事では、愛犬がご飯を食べない事について考えられる様々な原因、それに対して飼い主ができる対処方法についてまとめました。
健康な食生活は、愛犬の健康と長生きの秘訣です。
ぜひこの記事を愛犬の食生活改善にお役立て下さい!
目次
1.犬もストレスでご飯を食べない時もある!
1.1.食べ物が傷んでいる、同じ食べ物に飽きた
1.2.病気(体調を崩している、歯周病、消化器系の障害)
1.3.運動量が足りない
1.4.いつでも食べられると思っている
1.5.おやつが食べたい(好き嫌い)
1.6.食べなければ構ってもらえると思っている!(甘え)
1.7.老犬になったことによる食欲低下
1.8.歯の生え変わりの時期と重なる
2.犬がご飯を食べない時に現れる症状
2.1.犬がご飯を食べなくなった時、何日間様子を見るべき?
2.2.ご飯を食べずに寝てしまう場合はどうしたらいいの?
3.ご飯を食べない犬の食欲を増やす方法
3.1.ドッグフードの匂いを強くしてみる
3.2.ご飯のお皿を別のものに変えてみる
3.3.トッピングを足してみる
3.4.簡単な手作り食を与えてみる
1.犬もストレスでご飯を食べない時もある!
犬が食事を取らない理由として最も多く、また真っ先に考えられる原因は、やはりストレスです。
犬は環境に敏感で繊細な動物なので、ストレスを感じると食欲不振に直結する事があります。
ストレスも何か一つだけが原因ではなく、色々な要因が重なってしまうことがあります。
例えば、引越しなどで家の環境が変わってしまった場合や、散歩先や自宅で嫌な思いをした場合、食事をする直前に叱られてしまったことで、「食べる=怒られる」と認識してしまった場合などです。
ストレスによってご飯を食べなくなった場合は、もちろんその原因となったストレスを取り除いてあげる必要があります。
しかし、ストレスだけが食事を取らない原因ではありませんので、他に考えられる可能性を次項でいくつかご紹介したいと思います。
1.1.食べ物が傷んでいる、同じ食べ物に飽きた
食べない原因は、ドッグフードや手作りご飯が傷んでいたり、犬自身がフードやご飯に飽きてしまっている事が考えられます。
犬は少し傷んでいる食べ物を食べても平気で、胃腸は丈夫だと言われています。
しかし、もちろん犬にもそれぞれの体質があるので、すべての犬が胃腸が丈夫なわけではありません。
ドッグフードは賞味期限以内のものか、保存は密封できる容器に入れてあるか、湿気の多いところで保存してカビが生えていないか、手作りご飯には新鮮な食材を使っているかなど、毎日与えている食べ物の質はきちんとチェックしてあげましょう。
フードは賞味期限を守っているし、きちんと保存してカビも生えていない。ご飯には新鮮な食材を使っているのに愛犬がご飯を食べない…ということもありますよね。
そんな時、犬がそのご飯に飽きてしまったのではないか、と心配する方もいると思います。
しかし、そこで犬の食べ物を変えることは、しつけ上よくありません。
変えてしまうと「食べないと新しいものに変えてくれる」と犬が学習してしまい、何度もフードや食べ物を繰り返して与える原因になってしまいます。それは犬の体にもよくありません。
現在与えているフードが愛犬の体質に合わないなどの理由はなく、ウンチも正常な場合は、フードをそのまま与えても問題ありません。
犬用の缶詰やトッピングで変化をつける事は問題ありませんが、同じフードを繰り返し与えることが大事です。
繰り返して与えられる事で、犬も「これが自分のご飯なんだ」と認識して食べるようになります。
1.2.病気(体調を崩している、歯周病、消化器系の障害)
ご飯を食べない時には、犬が体調を崩しているので食べられない場合もあります。
体調不良が食欲不振につながるのは、歯周病にかかったり、胃腸など消化器系、その他体に何らかの疾患がある場合です。
歯周病は人間だけではなく、犬や猫もかかる病気です。何と犬の3歳以上は歯周病の予備軍とも言われ、10歳になると全体の3.2%が歯周病を発症しているという保険会社のデータもあります。
それだけ歯周病は犬にとっても身近な病気です。
犬が歯周病にかかってしまうと、口の中に痛みを感じるため、食欲があっても食べる事ができません。
愛犬にご飯を与えた後、匂いを嗅いで食べたそうにしているのに食べない、口に入れてもすぐに吐き出す、または柔らかいものだけを選んで食べる場合は、歯周病の可能性があります。
歯周病を放っておくと悪化し、最悪の場合は歯が抜けてしまったり、他の病気を併発することがあります。
愛犬が食事する様子に違和感がある場合は、早めに病院へ連れて行きましょう。
消化器系の病気の場合は、ご飯を食べないだけでなく、食べてもすぐ吐いてしまったり、便秘をしたり、または下痢や軟らかいウンチが続くことがあります。
これらの症状は腸内環境に乱れがある場合や腸閉塞、胃が感染症などで調子が悪い場合に起こりますので、食欲不振と合わせて排泄物に異常がないかも確認しましょう。
歯や消化器系が問題ない場合も、ご飯を食べず、様子がおかしい時は他の病気にかかっている可能性もあります。
犬がご飯を食べない時は、嘔吐していないかの確認、ウンチの状態、食べている時の様子に異変がないか、きちんと見てあげて下さい。
1.3.運動量が足りない
健康面には問題がないけれども、ご飯を与えてもほとんど食べない…そんな時は、愛犬の運動量を見直してみましょう。
ご飯をあげる前に家の中で遊んであげたり、お散歩に連れていったりしたでしょうか?
室内で飼っている小型犬は、運動量が少ないと空腹にならないため、食事を与えても残す事があります。
犬を散歩に連れ出して外出をさせることは、彼らにとっていい気分転換になります。
また、外の刺激を受けさせながら運動をさせる事で食欲が出てきます。
事情があって愛犬をすぐに散歩に連れていくのが難しい場合は、家の中でおもちゃを使って遊び、運動不足を解消してあげましょう。
飼い主と遊びながらコミュニケーションをとると、刺激を与えられますし、信頼関係も作れるので、愛犬にとって最も嬉しい気分転換になります。
運動不足を解消すると食欲が戻り、しっかりとご飯を食べるようになってくれると思います。
1.4.いつでも食べられると思っている
愛犬は元気だし病気の心配もない。運動もさせているので、しっかり食べるけれども、なかなか食べない時もある…そのように食事にムラがある場合は、犬が遊び食いをしている可能性があります。
ご飯の時間にドッグフードを与えた後、犬が残しているけれども、時間がたてばいずれ食べるだろう、と置きっぱなしにしたりしていないでしょうか?
犬は観察力があるので、飼い主がドッグフードやご飯を置きっぱなしにしていると、「いつでも食べられるから、今すぐじゃなくていいや」と思い、すぐに食べなくなる事もあります。
しかし、遊び食いは犬にとっていいことではありません。手作りご飯は傷むのが早くなりますし、ドライタイプのドッグフードも決して安全ではないからです。
犬がドッグフードや食べ物にいったん口をつけると、唾液が付着するのでそこから雑菌が繁殖し、時間がたつと傷んでしまいます。
傷んだフードは、風味が落ちるだけでなく衛生面や愛犬の健康面にも悪影響を及ぼしますし、夏には食中毒の危険性もあります。
もし、ご飯を与えても犬がなかなかフードを完食しない場合は、食べ終わるのを待たずに処分してしまいましょう。目安としては与えてから30分後です。
時間を決めて片づけることで、犬自身も「早く食べないとなくなってしまう」と学習して早めに食べるようになり、食べ物が傷む事や健康面の悪影響も防げます。
1.5.おやつが食べたい(好き嫌い)
遊び食いではなく、嘔吐や下痢、便秘もないのに犬がまったくご飯を食べない場合は原因がわからずに不安になりますね。
そんな時は、おやつを見せた時の反応で原因がわかることも。
ご飯を食べないのにおやつを欲しがる時や、おやつは喜んで食べている時は、犬がドッグフードや手作りご飯を好んでいない状態、つまり好き嫌いを起こしているのです。
先ほど述べたように、もし犬がご飯を食べなくても、健康面に問題がない場合はフードを変える必要はありません。
状況によってトッピングをするなどの工夫は問題ないのですが、犬が食べないからとフードを変えたり、ご飯を食べないからとおやつを与えてばかりいると、犬はご飯ではなくおやつを好んで食べるようになったり、自分が食べないと食べ物を変えてくれると学習します。
もちろん偏食は犬の健康のためによくないです。
犬は主従関係を重視する動物です。食事面で犬の好みに合わせてしまうと、普段のしつけの時にも飼い主の言う事を聞かなくなってしまいます。
もし、犬が好き嫌いでご飯を残しても、遊び食いの時のように、30分後には片づけて問題ありません。もちろんフードも変えずに同じものを与えましょう。
そうすることで、犬もお腹がすくと与えられたフードやご飯を食べますし、飼い主が自分より上だと改めて認識してくれます。
1.6.食べなければ構ってもらえると思っている!(甘え)
愛犬がご飯を食べないので心配になり、スプーンで食事を与えたり、手から直接与えたりした、と言う飼い主もいるかもしれません。
しかし、愛犬がいつものように遊んでいたり、下痢や便秘など健康面に問題がないのに食事だけをしない場合は、飼い主がつきっきりで世話をする必要はありません。
むしろ、このように至れり尽くせりにされることで、「ご飯を食べないと構ってくれる」と記憶してしまい、飼い主の気を引くためにご飯を食べないことを繰り返す恐れもあります。
このような癖がつくのは、おやつばかりを欲しがるようなワガママ状態です。この場合も30分後にはご飯を片づけてしまいましょう。
しかし、ご飯を食べないことで甘えを見せるとは言っても、愛犬を厳しく怒ったりする必要はありません。食事の時に怒ると、今度はストレスで食欲不振の原因になることもあるからです。
それよりも、なぜ愛犬がこのような甘えを見せるのか、その原因を追究しましょう。
犬がこのような甘えを見せる時は、飼い主とのコミュニケーションを必要としていることが考えられます。
もし愛犬が甘えてご飯を食べない場合でも、ご飯を飼い主の手から与えることはしないで下さい。
一匹できちんと食べるように指示をして、愛犬が一匹で食べ終わったら優しくしっかり誉めてあげましょう。
飼い主からの誉め言葉は、犬にとっておいしいご飯と同じくらいの価値があります!
1.7.老犬になったことによる食欲低下
犬がご飯を食べない原因は、これまであげてきた項目以外に、犬の加齢も考えられます。
犬も人間と同じく年を取り、いわゆる「老犬」になると食欲が控えめになってくる場合があります。
では、犬はいくつから「老犬」と呼ばれる年齢になるのでしょうか?
犬は様々な犬種があって体格も異なるため、一概に決める事はできません。一般的には大型犬は8~9歳頃、中型犬と小型犬は11~12歳頃が「老犬」と言われています。
犬は優れた嗅覚を持ち、匂いでご飯のおいしさを判断します。
しかし、老犬になって嗅覚と味覚が衰えてくると、嗅覚による飯の確認が難しくなります。そのために食欲が出ずにご飯を食べなくなってしまうことがあります。
フードは温めると匂いが強くなりますので、食欲が落ちていると感じたら、匂いを強くするためにレンジで人間の体温程度(36~37度)に温めて与えてみるという手があります。
またヨーグルトや犬用チーズ、肉類を混ぜて与えるのも効果的です。
しかし、すべての犬には個性や性格があるので、「老犬=食が細い」と考えるのは正しいとは言い切れません。老犬になった後、若い頃よりもかえって食欲が強くなってくる犬もいます。
ですので年齢は愛犬の体調の目安のひとつとして考えた方がいいと思います。
老犬は、若い頃よりも病気にかかりやすくなります。年を取ったから食欲が落ちたという決めつけは、大きな病気につながる危険性があるので要注意です。
老犬がご飯を食べない時は、上記の方法を試して食欲が改善するか、体をかばう仕草は見せてないか、散歩や遊んでいる時の状態はどうか、などもチェックしましょう。
1.8.歯の生え変わりの時期と重なる
老齢の犬とは逆に、今度は子犬がご飯を食べない場合はどうでしょうか?
子犬は生後4~5カ月頃から歯の生え変わりが始まり、人間と同じように乳歯から永久歯に変わっていきます。
生え変わりの次期は、子犬は歯がムズムズするので色々な物を噛んだり、食事と一緒に抜けた歯を食べてしまう事があります。もちろん歯を食べても問題はありません。
この時期に気をつけたいのは、歯の生え変わりで犬の食欲が落ちてしまう事です。
生え変わる時期は歯がグラグラしたり、抜けた後から歯が生えるのが遅れて歯茎にフードが当たったりすることがあります。
そのため、食べづらさを感じたり、歯茎に直接フードが当たる痛みで食べる事をためらう犬もいるのです。
生まれたての子犬はまだ免疫力が低いので、成犬よりも病気に感染する可能性は高いです。
しかし、便やおしっこに問題がなく、嘔吐や震えなどの症状も見られず、食事だけしない場合は、歯が生え変わる時期も考慮しましょう。
食欲がないは、フードをお湯や水にふやかして柔らかくして与えると、食べやすくなるでしょう。
お湯は36~37度のひと肌程度で、子犬が火傷しないように注意して下さい。水も冷水ではなく常温の水を使用しましょう。
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2. 犬がご飯を食べない時に現れる症状
犬がご飯を食べない場合、次のような症状が表れる事があります。
- 元気がない
- 体が震える
- 水を飲まない
- 嘔吐をする
- 下痢をする
このような時は体に何らかの異変が起き、ご飯を食べないことが考えられます。
元気がないのは一時的なものかも知れませんし、犬は気候の変化で寒さを感じていたり、見知らぬ人と接した時の警戒心から、体を小刻み震えさせることがあります。
そのため、犬の震えはすべてが体調不良は限りません。
しかし、ご飯を食べないのに水分を取らない場合は、ケガや先に述べた歯周病などで口内に痛みを感じている可能性があります。
水分の取らない事に加えて、特に嘔吐や下痢をする場合は病気の可能性があるので、注意が必要です。
犬の体調が悪い場合は、これらの症状がひとつひとつ出るのではなく、複数の不調が重なりあうことがあります。
これらの症状が感じられる場合は、早めに病院に連れて行きましょう。
2.1.犬がご飯を食べなくなった時、何日間様子を見るべき?
愛犬の食欲が落ちてご飯を食べなくなった場合は、1~2日ほど様子を見てみましょう。一般的に、犬が絶食状態で過ごせるのは3~4日ほどだと言われています。
もちろん、その間に水を飲んでいるか、ウンチやおしっこの状態はどうなのかもきちんと確認して下さい。
もし愛犬のワガママや気まぐれで一時的に食欲がない以外、特に悪い変化が見られない場合は、健康な犬は2日ほどから空腹を感じてご飯を食べるようになります。
しかし、犬の体調が悪い場合は2日経ってもご飯を食べないかもしれません。この場合は犬が拒食をしている状態ですので、早めに病院に連れて行き、原因を突き止めてあげましょう。
嘔吐や下痢はない、ご飯を食べない以外の変化は感じられない、と思っても素人の判断は危険です。もしかしたら、目に見えないところで愛犬の体の変化が起きている可能性があります。
2.2.ご飯を食べずに寝てしまう場合はどうしたらいいの?
ご飯をあげたのに、食べずに寝てしまった…犬を飼っていてそのような経験はないでしょうか?
このような場合も二つの可能性が考えられます。
一つは、ご飯を食べる前に、何らかの事情で飼い主に怒られてしまい、すねてしまった場合。いわゆる「ふて寝」ですね。
これは子犬によく見られる行動だと言われていますが、もちろん成犬にも見られます。
犬は繊細な動物です。特に感情表現が豊かな犬種は、飼い主から怒られると、精神安定のために食事を取らずに寝る事もあります。
この場合は、無理に食べさせようとすると逆効果なので、食事を与えて30分経っても起きない場合は片づけて下さい。すねている場合は1~2日ほどで食べるようになるでしょう。
そして、ご飯を食べた後は誉めてあげて下さい。
もう一つ考えられる原因は、体調が悪いので寝ている場合です。この場合は寝る事で体の不調を治そうとしているため、食事よりも睡眠を優先している事が考えられます。
眠ることで体の不調を治そうとするのは犬の本能的な行動です。
食事を取らない他にも、体のどこかを痛がって夜鳴きをしている、先に述べたように水も飲まない、下痢をしている、逆に便秘やおしっこをしていないなどの症状が見られることもあります。
この場合は、病院に連れて行きましょう。
原因は様々ですが、犬は食欲がない原因を自分から話す事はもちろんありません。愛犬の行動や飼い主自身の接し方を考えながら、愛犬に一番適した方法を考えてあげて下さい。
3.ご飯を食べない犬の食欲を増やす方法
犬にとって食事はとても大事です。
しかし、子犬や若い犬は好奇心が旺盛のために食事よりも遊びを楽しんだり、夏ばてや、加齢で食欲が落ちるなど、犬がご飯を食べない原因は様々です。
ここでは、多くの愛犬家が試している食欲をふやす方法をまとめました。ぜひ参考にして下さい。
3.1.ドッグフードの匂いを強くしてみる
先に述べたように、犬は視覚や味覚よりも嗅覚で食事を認識して食べる動物です。
加齢になると嗅覚が落ちてしまい、食欲が落ちてしまうこともあります。それ以外にも、ドッグフードの匂いを感じないと「おいしそう」と感じないために食べない事も考えられます。
そんな時は、ドッグフードの匂いを強くして与えてみましょう。ドライタイプのドッグフードは、温めると匂いが強くなる特性があります。
電子レンジやフライパンで温め、36~37度のひと肌程度にして与えて下さい。
3.2.ご飯のお皿を別のものに変えてみる
ご飯を入れているお皿が食べにくいのでご飯を食べない、という場合もあります。
ほとんどの方がペットショップなどで販売しているステンレス製のお皿を使っていると思いますが、自分の顔が映る事を怖がって食べない犬もいるようです。
犬の希望にすべて応えると、ワガママの原因になってしまいますので、ある程度の厳しさは必要ですが、ご飯の時に食器がストレスになるのは犬にとっていいことではありません。
お皿に原因がある場合は、陶器製の食器で与えてあげたり、犬の食べやすそうなお皿に変えてあげるのも食欲増進に有効な時があります。
3.3.トッピングを足してみる
犬がご飯を食べない時は、いつもあげているドッグフードに飽きている可能性もあります。
飽きたからと言ってドッグフードを変えてばかりいると、愛犬ためにはならないですし、頻繁なドッグフードの変更は、逆に愛犬の体調を崩す原因にもなりかねません。
現在与えているドッグフードで下痢や便秘をするなど、健康面に悪影響が見られない場合は、そのドッグフードを基本に、トッピングを加えるのもいい方法です。
いつものご飯に変化を与えると、好奇心の強い犬などは興味を持って食べてくれるかもしれません。
トッピングは茹でた肉や野菜、ウェットフードなど匂いが強めなものを与えてあげましょう。
しかし、トッピングは添え物で、メインはあくまでもドッグフードです。塩分が強めの物を加え過ぎたり、トッピングを多めに与えすぎないように、ドッグフードの栄養バランスを崩さないようにして下さい。
3.4.簡単な手作り食を与えてみる
ドッグフードは好まないけれど、飼い主が作った手作りご飯はよく食べる、肉や野菜をしっかり食べたがる、という犬もいます。
ドッグフードは、犬が効率よく栄養を取るため、完全栄養食として開発されたものですが、もちろん犬は必ずドッグフードを食べなければいけない、という決まりはありません。
犬がドッグフードを食べない時は、簡単な手作りご飯を作ってあげるのも一つの方法です。老犬の犬は手作りにすると食欲が増進する、という理由で与える飼い主もいるようです。
犬は雑食なので、ササミや鶏の胸肉など、脂身の少ない部分をゆでたり、キャベツ、ニンジン、アスパラガスなどの野菜を一緒に加えて与えてみましょう。
ただし、塩分過多を気にする飼い主も多いので、手作り食は犬とって必要な塩分が少なくなる可能性がありますので注意して下さい。
最近では犬用の手作りのご飯レシピや、犬に与えてはいけない食材などはネットである程度調べる事が出来ますので参考にしてみて下さい。
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4.ご飯を食べない事で腎臓や肝臓に悪影響はない!
犬がご飯を食べないと、腎臓や肝臓に悪影響があるのではないか…と心配になる飼い主も多いと思います。
確かに、ご飯を食べない事に加えて水を飲まなかったり、どこかを痛がっていたり、嘔吐や便秘、下痢などの症状がある場合は、病気の可能性があるのですぐ病院に連れてく必要があります。
すでに腎臓や肝臓に異常がある犬も同様です。
しかし、愛犬にそのような異常が見られない場合は、1~2日ほどご飯を食べなくても
問題はありません。むしろ、常に働いている腎臓や肝臓を休ませるために有効になる場合もあります。
もちろん飼い主が無理に絶食させる必要はありませんが、健康な愛犬が1日や2日程度ご飯を食べなくても心配し過ぎることはない、と考えましょう。
5.まとめ
いかがでしたか?犬がご飯を食べないことには様々な理由と原因があります。
ストレスや体調不良はもちろんの事、飼い主に対するワガママやちょっとした気まぐれなども考えられます。
愛犬がご飯を食べないことは、愛犬が飼い主に対して何らかのメッセージを発しているのです。
彼らのストレスや体調の変化だけでなく、飼い主とのコミュニケーション不足やしつけができていない事も予想されるのですから、食事は栄養補給だけでなく、愛犬との生活や行動の基本になりますね。
ぜひ、今回ご紹介した原因を参考にしながら、大事な愛犬との生活を見直してみて下さい!
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