犬の歯磨きが簡単にできる!始める時期や頻度と正しい方法

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愛する家族の一員である愛犬の健康を願う飼い主さんは多いと思われますが、特に歯の状態は、愛犬の健康状態に直接つながることはご存知でしょうか?

私たち人間と同じように、犬もまた歯磨きが必要なのです。

そこで今回は、愛犬の歯磨きの必要性と、子犬・成犬の歯磨きについて、そして歯磨きのときに用いると効果的な犬用歯磨きグッズのご説明をいたします。

今後、愛犬の歯磨きをする際に是非参考にしてください。

目次

1.犬に歯磨きをする意味とその必要性

2.子犬に歯磨きはいつから始める?その時期・頻度は?
2.1.子犬の歯磨きは生後2ヶ月から
2.2.子犬の歯磨きの頻度は週1~3回程度

3.毎日必要?成犬の理想的な歯磨きの頻度と時間帯
3.1.成犬の歯磨きの頻度は2日に1回がベスト
3.2.歯磨きするタイミングは食後30分以内、若しくは就寝前に行うのがベスト

4.理想的な犬の歯磨き3つのステップとコツ
4.1.飼い主が口に触れることを慣らす
4.2.ガーゼを使って歯を拭く
4.3.歯ブラシを慣らして歯を磨く

5.犬が歯磨きを嫌う時の気持ちとその対処法2つ
5.1.歯磨きに対する恐怖心を克服させる
5.2.「歯磨き=楽しいこと」と関連付けさせる

6.歯ブラシ以外で歯ミガキ!4つの歯ミガキグッズとその使い方
6.1.噛ませて当てるだけ!『歯磨きガム』
6.2.拭くだけで歯の表面をキレイに!『歯磨きシート』
6.3.歯磨き好きな犬にする!『歯磨き用おやつ』
6.4.口臭・抗菌作用など歯周病予防に効果的!『歯磨き用ジェル』
6.5.「歯磨きは楽しい!」と犬も喜ぶ!『歯磨き効果のあるおもちゃ』

7.まとめ

1.犬に歯磨きをする意味とその必要性

「犬に歯磨きは必要なの?」そう疑問に思う飼い主さんも少なくないかと思います。

実際、犬の歯は私たち人間と異なり虫歯になりにくいため、虫歯予防のための歯磨きは必要ないと考えてしまう方もいらっしゃるかと存じます。

しかしながら、人間が虫歯のみならず歯周病や口臭予防などのオーラルケアのために歯磨きをするのと同じように、犬にも歯磨きをしてあげる必要性があるのです。

その理由としては、

  • 口臭予防
  • 歯の黄ばみ、褐色化の予防
  • 歯肉炎および歯周病の予防

の3つがあります。

特に歯肉炎と歯周病に関しては上二つの症状の原因になるだけでなく、愛犬の健康状態にも直結するため、予防しなければなりません。

現在、3歳以上の成犬のおよそ8割が歯周病予備軍および歯周病に疾患しているとされています。

「たかが歯周病」と侮ってはいけません。

口臭や歯茎の炎症のみならず、進行すれば歯が抜け落ち、頬から膿が飛び出たり、顎の骨が溶け、割れてしまうなど深刻な症状になってしまいます。

更に症状が進行すれば、歯周病の原因菌が歯茎の血管から侵入し、心臓や腎臓などの重要な臓器にまわって重篤な内臓疾患を引き起こし、最悪の場合、死につながることもあるのです。

歯周病の原因は、私たち人間と同じように、溜まった歯垢の中の雑菌が繁殖して炎症を起こし、歯肉炎となります。

この状態を放っておくと、歯茎や歯肉以外の歯周組織にも炎症が起こり、その結果歯周病になるのです。

また、犬の場合、口腔内に溜まった歯垢は3~5日ほどで石灰化して歯石になります。

こうなりますと、容易に取り除くことは不可能で、獣医師さんや専用の器具でないと除去が難しくなってしまいます。

しかも、獣医師さんに頼んで歯石除去を行う場合は、全身麻酔をかけて行わねばならないため、治療費のみならず犬の身体に大きな負担がかかってしまいます。

そのため、歯石になるまえの歯垢の段階で取り除く必要があるのです。

そこで今回は、愛犬の歯周病予防のための歯磨きについて、時期や頻度、歯磨きのやり方や便利アイテムなどをご紹介していきます。
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2.子犬に歯磨きはいつから始める?その時期・頻度は?

犬は元来口元や口腔に触れられるのを嫌がる性質があるため、成犬になってから歯磨きの習慣をつけるのはかなり難しくなってきます。

そのため、口元や口腔内、歯を触られる嫌悪感を軽減し、精神的なストレスを軽減するためにも歯磨きの習慣はなるべく子犬のうちから身に着けるのがベターです。

この項目では、子犬の歯磨きを始める時期と、頻度についてご紹介していきます。

2.1.子犬の歯磨きは生後2ヶ月から

子犬の歯は、生後3週間ほどで乳歯が生え、生後2カ月で乳歯がすべて生えそろいます。

更に生後4~5カ月ごろから生え変わりがはじまり、生後7カ月ほどで永久歯に生えそろいます。

そのため、歯磨きを開始する時期は乳歯がすべて生えそろった生後2か月くらいがベストです。

この時期から少しずつ、口元に触ることから始め、ガーゼなどで歯を拭くところから徐々にブラシでの歯磨きに慣れるようトレーニングを開始していきましょう。

2.2.子犬の歯磨きの頻度は週1~3回程度

子犬の歯磨きの頻度は、大体週1~3回程度がベストとされています。

これは先ほど述べましたように、歯垢から歯石に変わるまでのサイクルが3~5日なので、まだ歯石でない柔らかい歯垢のうちに除去する必要があるからです。

歯石になってしまうとご家庭での除去はかなり困難となりますので、なるべく週1~3回のペースを守って歯磨きを行いましょう。

3.毎日必要?成犬の理想的な歯磨きの頻度と時間帯

先ほどの項目では、子犬の歯磨きの開始時期や頻度についてご紹介していきましたが、犬も成長していくにつれ生活スタイルが変わるため、歯の磨き方や頻度なども変わっていきます。

特に8~11歳のシニア犬は歯周病のリスクが上がるため、子犬の時のようなやり方では少々予防が難しくなっていきます。

そこで、この項目では成犬やシニア犬の理想的な歯磨きの頻度とより効果的な時間帯についてご紹介していきます。

3.1.成犬の歯磨きの頻度は2日に1回がベスト

成犬の場合でも歯垢が石灰化して歯石になるサイクルは子犬の時と同じで、大体3~5日ほどです。

ただし、子犬の時と比べ食生活などがかなり変わっているため、歯磨きの頻度を増やす必要があります。

目安としては、ドライフードの場合は2日に1回、ウェットフードやおやつなどを与えている場合は1日1回行うようにしましょう。

1回ごとの歯磨きの時間ですが、犬のそれぞれの性格にもよりますが大体5分程度行うようにしましょう。

短すぎれば歯垢をきれいに取り除けないばかりでなく、残った歯垢が石灰化して歯石になりやすいからです。

しかしながら、「キレイに取り除かなければ!」と気負いすぎて長時間歯磨きを行うのも問題です。

あまり時間をとりすぎると犬も飽きてきて、歯磨きが苦痛となり嫌がるようになってしまうからです。

もし1回でキレイに取り除けなければ、歯磨きの時間を増やすのではなく、回数を増やすようにしましょう。

3.2.歯磨きするタイミングは食後30分以内、若しくは就寝前に行うのがベスト

成犬の歯磨きをする効果的なタイミングは、食後30分以内および寝る前に行うのが効果的とされています。

特に、犬の就寝中は私たち人間と同じく、口腔内の唾液分泌量が減少するため、歯周炎の原因となる病原菌が繁殖・増殖してしまい歯茎の炎症などの症状を引き起こしやすくしてしまいます。


そのため、就寝中の口内の歯垢をキレイに除去しておく必要があるのです。

より効果的に歯垢除去のための歯磨きを行うのであれば、朝晩の2回行うとよいでしょう。

歯垢は歯磨きによってきれいに除去したつもりでも、およそ6~8時間程度で再び付着してしまいます。

そのため、犬が起床して食事を終えてから30分以内の歯磨きと、就寝前の歯磨きを行うことで、再付着した歯垢を取り除くことができ、より歯周病リスクを減らすことができるのです。
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4.理想的な犬の歯磨き3つのステップとコツ

理想的な犬の歯磨きを実践するために、まずやるべきことは以下の3つです。

これら3つのステップを踏んで実践することが大切です。

いきなり歯ブラシを用いて犬の歯を磨くことは、犬にとって大きな負担になります。

そこで、まずは口元に触れるところから始めていきましょう。

焦らずじっくりと、ゆっくり時間をかけて歯磨きに慣らしていきましょう。

4.1.飼い主が口に触れることを慣らす

私たち人間が他人から口元に触れられるのを拒むように、犬も口元(マズル)に触られるのをとても嫌がります。

犬にとってマズルは急所であると同時に大変敏感な箇所です。

なので、犬としては例え飼い主といえども、急所に当たる大切な部分を触られることは非常に嫌悪感を感じてしまいます。

そのため、犬が「マズルを触れられても大丈夫」と安心できるまでは、時間をかけてじっくり慣らしていきましょう。

まず最初に心がけたいのが、「マズル部分に触れる機会」を作ることです。

最初はほんのちょっとしたタッチから始め、あくまでも焦らずに、嫌がったらやめる心持ちで徐々に少しずつ接触する時間を伸ばしていきます。

犬が「マズルに触れられても大丈夫」と安心し、慣れてきたら今度は「口を開いて口腔内や歯に触れても大丈夫」であることを教えましょう。

初めは口が閉じた状態でも大丈夫なので、そっと上の口唇部分をめくり、前歯や歯茎、犬歯の表面など触りやすい箇所をタッチすることから始めます。

このとき、触らせてくれたらしっかり褒めることが大切です。

おやつやお気に入りのおもちゃ、散歩などのご褒美を効果的に用いましょう。

前歯や犬歯、歯茎などに触られることに慣れてきたら、徐々に口の奥や奥歯の表面に触れていくようにします。

この場合も一気に奥へと進むのではなく、少しずつ奥に指を入れて触れる時間はほんのちょっとにしましょう。

少しずつ奥に進み、触れる時間も伸ばしていきましょう。

犬によってそれぞれ性格が異なり、すぐに口元を触らせてくれる子もいれば、警戒心を示してマズルタッチすら許さない子もいます。

一番大切なのは飼い主と犬の間にある信頼感です。

愛犬からの信頼を裏切らないように、焦らずじっくりと口元や歯、歯茎に触れることへの安心感を芽生えさせることが大切です。

マズルや歯に触れる安心感とともに、「マズルや歯、歯茎を触らせたり口の奥に指を入れられたらいいことがある」ということを覚えさせると効果的です。

「お口を触らせてくれてお利口さんだね!」としっかり褒め、ご褒美におもちゃで遊んであげたりおやつをあげるなどをして「マズルに触れる=楽しい」ということを犬に覚えさせましょう。

また、散歩前に行うのも効果的です。

4.2.ガーゼを使って歯を拭く

飼い主がマズルや歯、歯茎に触ることに慣れ、口の奥まで指を入れられても安心する様になったら、今度はガーゼを用いて歯の表面を撫でるように拭きましょう。

この時、ガーゼは人差し指に巻き、前歯や犬歯、歯肉を優しく、マッサージするように拭くのを心がけましょう。

なるべく力を入れず、そっと撫でるようにするのがコツです。

このとき、口は閉じた状態でも大丈夫です。

ガーゼでふき取りやすい箇所から始め、拭き終わったら「上手に拭けたよ」「おとなしくしてて偉いね!」としっかり褒めることが大切です。

あらかじめおもちゃなどを用意して、拭き終わったら一緒に遊んであげるなどのご褒美を与え、「歯を拭いてもらったらうれしくて、楽しいことが待っている」ということを覚えさせましょう。

また、ガーゼで犬の歯を拭く際は飼い主の方もリラックスした状態で行いましょう。

緊張した状態で行いますと、犬にも緊張が伝わって不安に感じてしまい、歯を拭く行為に対して不快感を感じてしまうからです。

そのため、歯を拭く前に緊張をほぐし、遊び感覚で楽しむように肩の力を抜いて行いましょう。

ガーゼで歯を拭くことに慣れたら、口腔内に触れるのに慣れさせましょう。

歯磨きガムなどを利用して、根気強く時間をかけてじっくり行うことが大切です。

犬が嫌がったらすぐやめ、決して焦らないよう徐々に慣れさせていきましょう。

4.3.歯ブラシを慣らして歯を磨く

ガーゼで歯を拭くことに慣れ、警戒せずに安心した状態で口腔内を触らせてくれるようになったら、すぐに犬用歯ブラシで歯を磨くのではなく、犬に歯ブラシが「安全なもの」であることを確認させるところから始めましょう。

私たち人間でもそうですが、いきなり口腔内に歯ブラシを入れられるのは犬にとってかなり抵抗感と嫌悪感を感じます。

そこで、まずは歯ブラシにお気に入りのおやつやウェットタイプのフードなどの汁をつけ、においをかがせたり舐めさせることで「歯ブラシは危険なものではない」ということを覚えさせましょう。

このとき、歯ブラシを噛んでダメにしても決して叱ってはいけません。

叱ると、「歯ブラシを口に入れることはいけないことなんだ」と犬が誤って学習してしまうからです。

歯ブラシは消耗品と割り切り、どんどん歯ブラシに慣れさせていきましょう。

犬が歯ブラシに慣れてきたら、いよいよ歯磨きです。

まず歯を磨く前に、犬が安定した姿勢で歯磨きを行えるように保定の仕方を覚えておきましょう。

両足を伸ばしてリラックスした態勢で床に座り、犬の身体を両腕・両足でしっかり固定します。

ここで、飼い主が緊張した状態になると犬にも伝わってしまうので、リラックス状態を心がけましょう。

初めのうちは一気にすべての歯を犬用歯ブラシで磨こうとはせず、磨きやすい歯や歯茎をブラッシングしましょう。

このとき、口を開けるのが怖くて閉じてしまう子もいますが、そのまま磨いても大丈夫です。

前歯(切歯)と犬歯を力を入れず優しく磨きましょう。

少しずつ奥へ奥へと磨くようにし、歯磨きの時間も2、3秒ずつ増やしていきます。

歯ブラシに慣れて、奥歯の表面を磨いたり口腔内に歯ブラシを入れても大丈夫な状態になったら、歯の裏側も歯ブラシで磨きましょう。

歯の裏側を磨くときも同じように少しずつ、徐々に慣らしていきます。

歯を犬用歯ブラシで磨く際、歯だけを磨くのではなく、歯茎や歯の間、歯周ポケットも磨けるように歯ブラシの角度は斜め45度をキープするよう心がけましょう。

磨き終わったら「歯磨きの時、おとなしくしてていい子だったね!」と褒めてあげ、ご褒美を与えて「歯磨きしたら楽しいことが待っている」と覚えさせましょう。

そうすることで歯磨きに対する恐怖感が薄れ、精神的な負担も軽減されます。

犬が歯磨きに早く慣れるコツは、無理やり歯磨きしようとせず、おもちゃで遊ぶなどのご褒美や「おとなしくしてくれたから歯磨き上手にできたよ、えらいね!」としっかり褒めてあげることです。

「歯磨きをするといいことがある」「歯磨きをすることで遊んでもらえる」など犬にとって嬉しいことが歯磨きの後に待っていることを学習させることが大切なのです。

また、愛犬の性格や個性も把握することも重要です。

犬のすべてが我慢強い性格というわけではありませんので、嫌がったらすぐ歯磨きをやめ、「歯磨き嫌がらないの!」と叱らず、十分に褒めたりご褒美を与えて歯磨きに対する嫌悪感を和らげていきましょう。

とにかく根気強く、じっくり腰を据えて行うようにしましょう。

5.犬が歯磨きを嫌う時の気持ちとその対処法2つ

口元を触っても怒らず、歯に触れても嫌がらないのに歯磨きしようとすると嫌がる原因は多々ありますが、その中で特に多いのが、

  • 歯磨きに対する恐怖心
  • 歯磨き自体が楽しくない

という理由です。

犬に取って急所でもある口腔内に未知の異物である犬用歯ブラシを口に入れられることはかなりの嫌悪感を示すとともに、場合によっては恐怖感と拒絶感から飼い主にかみついてしまうこともあります。

そのため、犬に歯磨きは怖くない、楽しいことだと覚えさせる必要があります。

5.1.歯磨きに対する恐怖心を克服させる

マズルに触ったり、口腔内や歯、歯茎などを触っても怒らないのに、歯磨きを使用とすると逃げたり吠えて威嚇するのは、歯磨きに対して恐怖心を抱いているからです。

私たち人間でも、他人にいきなり歯ブラシを口に入れられるのはあまりいい気持ちはしません。

犬も同様で、本能的に異物が口の中に入れられるのを拒絶しているのです。

この場合、無理に歯磨きしようとせず、時間をかけて歯ブラシや歯磨きに対する嫌悪感を払拭し、犬が抱いている恐怖心を克服させましょう。

そのためには、まず飼い主も犬の歯を磨くことに慣れるのが必要です。

歯磨きをする際、どうしても「愛犬の歯磨きをしっかり行わなければ」「丁寧に行わなければ」「力加減を気を付けなければ」と緊張してしまいがちですが、犬は飼い主の感情変化に非常に敏感な生き物です。

そのため、こちらが緊張した状態で歯を磨こうとすると、緊張感が伝播し、怖いと感じてしまうのです。

リラックスすることを心がけ、ちょっとずつ愛犬の歯を磨くことに慣れていきましょう。

また、犬は予期せぬ出来事に対して恐怖感や嫌悪感を抱きやすく、突然歯磨きさせようとすれば必死に抵抗し、酷い時には飼い主の手を噛んで怪我をさせる場合も少なくありません。

そのため、歯磨きを行う際は必ず「歯磨きしようね」と声をかけましょう。

このとき、声かけをする際は、強めの語気で言うのではなく、労わるような優しいトーンで話しかけることを心がけましょう。

心に刻まれた恐怖心を払拭するのは中々難しいですが、焦らずにじっくりと犬の気持ちを考えて行えば、必ず伝わります。

根気強く、少しずつ犬の歯磨きに対する恐怖感を無くしていきましょう。

5.2.「歯磨き=楽しいこと」と関連付けさせる

これは私たち人間も同様なのですが、ほとんどの犬にとって、楽しみや嬉しいことがない苦痛だけの行為はかなりのストレスになりやすいため、見返りがなく、十分に慣らさないうちに歯磨きを行おうとすると、嫌悪感が募り、歯ブラシを見ただけでも嫌がるようになります。

この場合、「歯磨きをした後は楽しいことが待っている」ということを覚えさせる必要があります。

具体的には、いつも遊んでいるお気に入りのおもちゃで沢山遊んであげたり、歯磨き用ガムなどのおやつをあげるなど、歯磨きし終わったら「歯磨き中おとなしくしてて偉かったね!」としっかり褒めて上げましょう。

「歯磨き=楽しいこと」と関連付けることで、歯磨きに対する苦痛がかなり軽減されます。

また、散歩前に歯磨きを行うのも効果的です。

犬にとって散歩は最大のアクティビティですので、歯磨きが終わったら散歩に行くという習慣を身に着けることで、「歯磨きが終わったらお散歩だ!嬉しい!」というイメージを犬に与えることができ、歯磨きを犬の生活習慣に取り込みやすくなります。
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6.歯ブラシ以外で歯ミガキ!4つの歯ミガキグッズとその使い方

犬用歯磨きガムやジェル、シートなどは歯周病予防のみならず、愛犬が楽しく歯磨きをするために効果的なグッズです。

この項目では、歯ブラシ以外の歯磨きグッズを4つほどご紹介していきます。

6.1.噛ませて当てるだけ!『歯磨きガム』

歯ブラシが苦手な犬や歯磨きに時間を割くことができない飼い主にオススメなのが犬用歯磨きガムです。

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ガムを犬に噛ませるだけで歯垢を除去することができ、また唾液の分泌量が増えるため、歯肉炎や歯周病の原因菌の増殖を減らすことができます。

6.1.1.歯磨きガムは口臭予防や顎の強化などの効果を期待できる

ドライフードや他の犬用おやつと比べ、非常に固く作られた歯磨きガムは、犬にとって噛みごたえがあるため顎の強化につながります。

また、ほとんどの歯磨きガムには口臭予防の成分が含まれているため、愛犬の口の臭い改善にも効果的です。

さらに、メーカーによっては皮膚や毛並みをケアする効果のあるものもあるので、愛犬の健康状態によって選べるのも歯磨きガムの利点です。

6.1.2.歯磨きガムの与え方とその頻度

歯磨きガムを与える点で注意したいのが、年齢制限と誤飲、そして噛ませ方です。

犬用歯磨きガムは、犬用歯ブラシと比べて楽に歯磨きしやすいので愛用する飼い主さんは少なくないと思われますが、愛犬がまだ幼いうちは政権と比べて消化器官が未発達なため、ガムを消化しきれずお腹を壊してしまいます。

多くの犬用歯磨きガムのパッケージには適応年齢が表記されているので、必ず確認してから購入し、与えるようにしましょう。

また、犬用歯磨きガムで特に注意したいのがガムの誤飲です。

よく餌を早く食べ終わったり、丸飲みする癖のある犬の場合はガムをまるごと飲み込んでしまう可能性が高く、呼吸困難に陥ってしまいます。

早食いや丸飲み癖のある犬の場合は、少し大き目の歯磨きガムを与えるようにしましょう。

また、犬用歯磨きガムの噛ませ方についても注意が必要です。

おやつ代わりに歯磨き用ガムを愛犬に与える方もいらっしゃると思いますが、たまに与える程度では、歯垢除去の効果は得られません。

というのも、歯垢は除去しても6~8時間程度で再付着し、3~5日で石灰化して歯石になってしまいます。

そのため、歯磨きガムはなるべく毎日与え、じっくり時間をかけてガムを噛ませるように習慣づけましょう。

6.1.3.歯磨きガムを丸呑みしてしまったときの対処と消化について

犬用歯磨きガムの誤飲は、窒息リスクが高く、もし愛犬が、犬用歯磨きガムを誤って丸飲みしてしまった場合は、一刻も早い応急処置が必要です。

すぐさま犬の胸部を押して吐き出させるか、細い棒などを用いてガムを押し込み、器官からガムを取り出しましょう。

ガムを押し込んだ場合はすぐに動物病院で処置してもらいましょう。

飲み込んで胃に入ったガムは、健康な犬ならば消化可能ですが、まだ子犬だったりシニア犬の場合は消化不良に陥り、最悪動物病院で全身麻酔で異を切開して取り除かなければならなくなります。

そのため、常に歯磨きガムを与える場合は細めのガムや細かくしたガムなどを与え、ガムを噛んでいる間は決して愛犬から目を離さないようにしましょう。

6.2.拭くだけで歯の表面をキレイに!『歯磨きシート』

歯磨きシートの最大の利点としては、拭くだけで歯や歯茎の表面についた歯垢を除去することができる点です。

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ガーゼで歯を拭くことはできても、犬用歯ブラシにまだ慣れていない子など、犬用歯ブラシが苦手な犬でも容易に歯磨きをすることができます。

ただし、シートの性質上、歯と歯の間や歯周ポケットなどの隙間に溜まった歯垢を除去するのは難しいので、あくまで歯ブラシに慣れるまでの中間期間に用いるようにしましょう。

6.2.1.歯磨きシートでは歯垢除去および再付着予防ができる

歯の表面を拭くだけで歯垢が除去できるのが犬用歯磨きシートの強みです。

シートの繊維部分が犬の歯についた歯垢を掻き取り、シートに含まれる成分によって歯の表面がコーティングされるため、歯垢が再び歯に付着するのを防ぎます。

また、シートという性質上、散歩中や外出先で食事をした場合でもポケットからすぐに取りだして歯磨きすることができる携帯性の高さも歯磨きシートの利点です。

6.2.2.歯磨きシートを誤飲してしまった場合の対処について

誤って歯磨きシートを誤飲してしまった場合は、すぐに動物病院に行き、シートを吐き出す処置してもらいましょう。

シートは胃や大腸を通って便と一緒に排出されますが、場合によっては小腸にシートが詰まり、腸閉塞になってしまいます。

誤飲を防ぐためにも、使っていないシートは犬の届かないところに保管するなどしっかり管理するよう心がけ、消化しやすい水溶性の歯磨きシートを用いるようにしましょう。

6.3.歯磨き好きな犬にする!『歯磨き用おやつ』

歯磨きがどうしても苦手な犬には、犬用歯磨きおやつを用いると効果的です。

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犬の大好物であるお肉を用いたジャーキータイプのものからガムタイプのものまで種類も豊富で、犬の歯磨きトレーニングに効果的に取り入れることで、「歯磨きしたら、おいしいものをもらえる!」と犬が学習し、歯磨きに対する抵抗感を軽減することもできます。

6.3.1.歯磨き用おやつの種類とその効果は?

犬用歯磨きおやつは、鶏のささみやコラーゲンなどを用いて作られたフロスジャーキーや、緑茶成分を配合したフルーツフレーバーのデンタルケア用おやつなど、実にバラエティが豊富で、愛犬ごとに好みのおやつを選ぶことができます。

また、効果としては歯垢除去や歯茎の健康、顎の強化や唾液分泌量を増やすことで歯肉炎や歯周病の原因となる雑菌の繁殖を防ぐなど、様々なメリットがあります。

歯磨き後のご褒美として是非与えましょう。

6.3.2.歯磨き用おやつは誤飲に注意する

フロスタイプのジャーキーやガムなど、デンタルケア用の犬用歯磨きおやつは、基本的にかじることを目的としています。

そのため、誤飲には特に注意すべきです。

おやつを与える時は絶対に目を離さず、残ったおやつは高所や戸棚に保管するなど飼い主がしっかり管理しましょう。

6.4.口臭・抗菌作用など歯周病予防に効果的!『歯磨き用ジェル』

私たちが歯磨きの時に虫歯予防や歯周病予防のオーラルケア用歯磨き粉などを用いるように、犬にも歯磨き用ジェルやペーストを用いることで、口臭や歯周病をより防ぎやすくすることができます。

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基本的には人間と同じように犬用歯ブラシにジェルを付けて磨くのですが、ガーゼなどで拭く段階で用いることも可能です。

6.4.1.歯磨き用ジェルの効果とは?

犬用歯磨きジェルには、歯垢除去と口臭予防、および抗菌作用があり、また歯垢の再付着を防ぐ成分なども含まれているため、歯肉炎や歯周病の予防に効果的です。

また、ジェルやペーストはガーゼなどにも使用可能なため、歯ブラシが苦手な子にも用いやすいのが特徴です。

また、ジェルやペーストによっては、サーモンやチキンなどの犬が好むフレーバーがついたものもあるため、歯磨きのトレーニングに用いることで、歯垢除去のみならず、歯磨きへの苦手意識を和らげる効果も期待できます。

6.4.2.歯磨き用ジェルの3つの注意点

犬の歯磨きにジェルなどを用いる際の3つ注意点として、

  • 人間用は用いない
  • キシリトール入りのものは用いない
  • 用いられている材料をしっかり確認する

があります。

特に、犬用の歯磨きジェルの代わりに人間のものを用いるのは厳禁です。

発泡剤など、人間にとって害のないものでも、犬にとって毒になるからです。

同じ理由で、キシリトール入りのものを用いないようにしましょう。

中毒を引き落とし、最悪の場合命を落としてしまいます。

また、歯磨き用ジェルに用いられている材料や成分表はしっかり確認しましょう。

人間と異なり、犬用のデンタルケア用品の規格は若干緩く、どんな材料を用いているのかわからないものがあったり、中には犬に害のある材料を用いたものも少なくありません。

最近は改善してきてはいますが、それでもメーカーやパッケージをよく確認することが大切です。

ネットで購入するよりもかかりつけの動物病院などで購入するとよいでしょう。

6.5.「歯磨きは楽しい!」と犬も喜ぶ!『歯磨き効果のあるおもちゃ』

かじって遊ぶことで歯垢除去や顎の強化に役立つ歯磨き効果のあるおもちゃは、歯磨きトレーニング中の犬や、歯磨きをし終えた後の犬にご褒美として与えることで、「歯磨き=楽しい!」と犬の中でイメージしやすくなり、歯磨きへの恐怖感を和らげる効果があります。

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定番のロープタイプのものやボール、フレーバーつきのものなどバラエティが豊富なのも特徴です。

6.5.1.歯磨き効果のおもちゃで期待できる歯磨き効果とは

歯磨き効果のあるおもちゃには突起がついているものが多く、かじることで突起部分が歯茎をマッサージし、歯垢を除去してくれます。

また、歯磨き効果のあるおもちゃは頑丈にできているため、噛む力を強くする効果があります。

更に、おもちゃで遊ぶことは犬にとってストレス解消にもつながるので、より歯磨きへの抵抗感を払拭することができます。

6.5.2.おもちゃで歯のケアをするときの注意点2つ

犬の歯磨き後のご褒美としておもちゃを与える際に注意したい2つの点は、

  • 誤飲
  • おもちゃが固すぎる

です。

特に、ボールなどのおもちゃはプラスチックを用いているものが多く、破片を誤って飲み込んだ際に窒息したり、小腸などに詰まって腸閉塞を起こす心配があります。

また、年齢によってはおもちゃが固すぎると歯が欠けることもあります。

飲み込んでも無害な素材を用いたおもちゃを選び、破片を飲み込んだり、歯が欠けたりしないか十分注意して遊ばせましょう。

7.まとめ

犬にとって歯は餌を食べるために大切なものです。

特に、飼われている犬に取って食事とは散歩と同じくらい楽しいものであると認識しています。

歯周病になって歯を失うことは、おいしいご飯を食べられなくなるも同然です。

愛犬が心身ともに健やかに日々を楽しく過ごすために、是非歯磨きする習慣を身につけましょう。
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