可愛い犬との暮らしは毎日を新鮮なものにしてくれます。
ご飯を食べる時や遊んでいる時、疲れて眠っている時など、ちょっとした表情が愛くるしくて、いつまでも一緒にいたいと思ってしまいますよね。
しかし、一方で捨て犬や捨て猫の殺処分問題は大きな社会問題であり、年々殺処分数は減ってきているものの、まだまだ尊い命を失う犬や猫は後を絶ちません。
その原因のひとつは、犬を飼育する時にかかる生涯費用を計算しないまま、簡単に犬を飼ってしまう姿勢にもあるでしょう。
犬は人間と同じように毎日ご飯を食べますし、排泄もします。
年を取ると病気にかかることもありますし、気をつけていても思わぬケガをしてしまうことも想定しなければいけません。
今回は、犬の生涯にかかる費用を犬種や体の大きさ別に分けてご紹介します。
経済的負担は、飼い主にとって大きなストレスになり犬との生活にも悪影響を及ぼします。
犬との暮らしを考えている方は、そのようなストレスを感じないためにも、犬を飼う前にぜひ参考にして下さい!
目次
1.犬のサイズ別・犬の生涯費用
1.1.初期費用
1.2.毎月必要となる費用
1.3.毎年必要となる費用
1.4.一生(生涯)費用
1.5.臨時で必要となる費用
2.犬を飼うのは意外とお金がかかる
2.1.チワワの飼育にかかる生涯費用は225~255万円!
2.2.屋外で犬を飼う場合にかかる生涯費用は?
2.3.経済的ダメージが大きい犬ランキング
2.4.経済的ダメージが少ない犬ランキング
1.犬のサイズ別・犬の生涯費用
まずはじめに、小型犬・中型犬・大型犬に分かれた場合にかかる、犬の生涯費用についてご紹介します。
ここでは犬を引き取る際にかかる費用は割愛し、犬を迎えた後にかかる金額のみをご紹介しています。犬を引き取る際の金額は、ブリーダーさんや愛護団体に確認しましょう。
犬にかかるお金は、家族に迎える時にかかる初期費用から、犬を育てている時にかかる継続費用まで様々です。
犬種によって異なりますが、犬のための基本的な知識として知っておきましょう。
1.1.初期費用
犬を家族に迎えた場合、健康診断や予防注射・生活用品などにかかる金額は、犬の体の大きさで以下の表ように発生します。
健康診断に関しては犬のサイズに関わらずほぼ同じ金額ですが、生活用具に関してはやはり体の大きい大型犬の方が金額が高くなります。
表に記載されている初期費用について解説します。
畜犬登録 | 狂犬病 予防注射 |
混合ワクチン接種 | 健康診断 | 避妊・去勢手術 | 生活用具 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小型犬 | 3000円~ | 3500円~ | 5000~10000円 | 3000円~ | 25000円~ | 25000~30000円 | 64500~74500円 |
中型犬 | 3000円~ | 3500円~ | 5000~10000円 | 3000円~ | 30000円~ | 30000~40000円 | 74500~89500円 |
大型犬 | 3000円~ | 3500円~ | 5000~10000円 | 3000円~ | 35000円~ | 40000~50000円 | 89500~104500 円 |
畜犬登録・狂犬病予防注射
日本では、子犬が産まれた場合は生後90日以内に畜犬登録が必要です。
これはすべての飼い犬に義務付けられている制度で、犬が生後90日を過ぎたら狂犬病予防注射を行い、30日以内に予防接種済の証明書を保健所に提出します。
書類提出が終わると、登録証明書として鑑札・標識が授与されます。鑑札は狂犬病の予防注射証明として首輪につけている方も多いようです。
転居する時にも保健所へ届け出が必要なので注意しましょう。また、犬を他人から譲られた場合、譲った場合はそれぞれ以前の飼い主で「廃犬届け」を提出する必要がありますので、保健所に相談して下さい。
畜犬登録は3000円から、狂犬病予防注射は3500円以上の金額で受けられます。自治体によって金額が変わりますので、お住まいの自治体に確認して下さい。
狂犬病予防注射は登録後に毎年受ける必要があり、保健所からはがきなどで連絡が届きます。
自治体の指示する日程で行う方法と、後日動物病院で受ける方法があり、後者の場合は保健所に届け出を提出する必要があります。
混合ワクチン接種
混合ワクチン接種とは、飼い主が年に1回任意で愛犬に受けさせる予防注射です。
子犬の場合は、生後50日に最初の接種を行い、生後80~90日に2回目の接種をするワクチンプログラムが一般的です。
予防するウイルスによって2種~11種に分かれ、当然予防できるウイルスが多ければ多いほど金額が高くなります。
実は、日本では狂犬病の発生率がほぼ0%に近く、パルボウィルスやジステンパーの方が感染力と死亡率が高い病気として知られています。
どちらも感染してからの発病・死に至るまでの期間も短く、特に免疫力の低い子犬が感染するとひとたまりもありません。
一番ワクチンの種類が少ない2種のワクチンの内容が、パルボウィルスやジステンパーであることからも、これらが最も恐ろしい伝染病であると言っても過言ではないでしょう。
3種以上になると、コロナウイルスや犬伝染性肝炎などを予防するワクチンを混合しますが、混合接種は多ければいいというわけでもありません。
愛犬が屋内・屋外のどちらで飼育されるのか、住んでいる場所の気候や環境でも感染しやすい病気が変わります。
愛犬の体に必要以上の負担をかけないためにも、どれくらいの混合ワクチンが一番適しているのかをお医者さんと話し合って接種させましょう。
こちらも金額は動物病院によって異なります。
健康診断
自宅に迎えたばかりの愛犬に持病がないか、健康面の注意点を確認する健康診断です。
内容としては体重測定・体温測定・血液検査・尿や便の検査・エックス線・心電図など人間の健康診断とほぼ変わりません。
動物病院で金額は異なりますが、初回は3000円以上が基準だと想定した方がいいようです。
初回は小型・中型・大型を問わずほぼ同じ費用ですが、次回以降は愛犬の体の大きさだけでなく、年齢や持病の有無によって金額が異なる可能性があります。
避妊・去勢手術
避妊・去勢も飼い主の任意で行う手術です。
犬は生後半年になると成犬へと体が成長し、雌は発情期を迎え、雄は発情期を迎えた雌を見ると興奮するようになります。
しかし、愛犬の繁殖を望まない場合は避妊・去勢手術を行う事で繁殖を回避することができます。
発情期におけるトラブルや生殖器の病気を防ぐことができるというメリットがありますが、手術後に肥満になってしまう可能性もあります。
費用は小型犬で25000円~、中型犬で30000円~、大型犬で35000円~と性別や体の大きさによって異なります。
費用も動物病院によって異なりますので、手術を考慮している際には確認してみましょう。
生活用具
犬を家族として迎える場合は、留守番や就寝用のケージ、犬用のトイレやペットシーツ、ドッグフードやそれを入れる食器など、ご飯代など犬が生活するために必要な日用品や食料を用意してあげる必要があります。
これらにかかる費用は、愛犬の体の大きさによって変わるので、大型犬を家族として迎える方は多めの金額を用意した方がいいでしょう。
日用品はメーカーによって異なりますが、小型犬は25000~30000円、中型犬は30000~40000円、大型犬は40000~50000円ほど金額が必要なようです。
1.2.毎月必要となる費用
では、次に犬と生活するために毎月必要な費用はどれくらいかかるのか見てみましょう。
生活費用 | フィラリア薬 | 健康診断 | フード・おやつ | 日用品 | シャンプー・トリミング | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
小型犬 | 500円 | 4000円~ | 2600円~ | 2000円~ | 3000円~ | 12100円 |
中型犬 | 1000円 | 4000円~ | 3800円~ | 3000円~ | 4000円~ | 15800円 |
大型犬 | 1400円 | 4000円~ | 6000円~ | 4000円~ | 5000円~ | 20400円 |
フィラリア薬
犬を脅かす寄生虫として恐ろしいのがフィラリアです。
これは蚊を媒介に、犬の体内にフィラリアという糸状の寄生虫が入る事で引き起こされる病気です。
蚊に刺された事で体内に入ったフィラリアは成長を繰り返し、心臓や肺動脈などに寄生して繁殖し、犬を最終的に死に至らせます。
このような事態を予防するためには、毎月1回のフィラリア投薬が必要になります。
定番の錠剤からチュアブルタイプ、最近では注射で投薬も可能です。
フィラリアはタイミングにあった投薬で100%感染を予防できますので、犬を飼う人には必ず考えていただきたい対応方法です。
フード・おやつ
犬も人間と同じく日ごろの食事が一番大事です。
スーパーマーケットでは安値なドッグフードが販売されていますが、最近では手作りの食事を作ってあげたり、無添加・国産などこだわりのドッグフードを与えるなど、より健康志向の飼い主も増えてきています。
その他、愛犬のしつけ、トレーニング用や気分転換におやつを与える場合もあり、犬を取り巻く食べ物の環境は年々変化しています。
愛犬のご飯は健康のためにしっかりとしたものを選んであげたいですが、おやつは愛犬の健康のためにも与えすぎに注意しましょう。
シャンプー・トリミング
犬は月に1回シャンプーを行ってあげる必要があります。
犬種によって異なりますが、被毛のもつれを防ぐためにも毎日ブラッシングをすることも大切です。ブラッシングは抜け毛を取るだけでなく、空気を地肌に送ってあげる効果もありますので、犬にとって欠かす事のできないものです。
屋外で飼育している犬はダニ・ノミなどの寄生虫の予防のためにもシャンプーをしてあげましょう。
また、屋内の犬でも爪が伸びるとフローリングで滑りやすくなるので切ってあげる必要があります。
犬の爪には血管が通っていますので、誤って深爪をしてしまうとケガの原因になります。
シャンプーをひどく拒否する場合や、被毛のカットが必要な場合、爪のカットを飼い主で上手く行えない場合はトリマーなど専門家で行った方がスムーズで美しく仕上がります。このような月1回のトリミング代金も考慮しましょう。
トリミングの費用は犬種によって異なり、小型犬よりは大型犬の方が金額は高くなりますが、小型犬でもトイプードルやパピヨンなどは美しい被毛が特徴のためにトリミングの費用が高くなる傾向があります。
逆にミニチュアダックスフントやジャックラッセルテリアなどは短毛種のためあまり費用がかかることがありません。
1.3.毎年必要となる費用
生活費用 | フィラリア薬 | 健康診断 | フード・おやつ | 日用品 | シャンプー・トリミング | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
小型犬 | 6000円 | 4000円~ | 31200円~ | 24000円~ | 36000円~ | 101200円 |
中型犬 | 12000円 | 4000円~ | 45600円~ | 36000円~ | 48000円~ | 145600円 |
大型犬 | 16800円 | 4000円~ | 72000円~ | 48000円~ | 60000円~ | 200800円 |
先に述べた月ごとの費用を1年=12カ月でまとめました。(健康診断は年1回のため1ヵ月のみの金額です)
表に記載した金額の他にも任意で入る愛犬用の健康保険代や、愛犬が亡くなった場合の葬儀代などが必要になる場合もあります。
これらは病院や愛犬の健康状態、犬種によっても異なりますが、犬と暮らす場合はこれだけの金額がかかると大まかに見ていいと思います。
1.4.一生(生涯)費用
生活費用 | フィラリア薬 | 健康診断 | フード・おやつ | 日用品 | シャンプー・トリミング | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
小型犬(18年) | 10800円 | 72000円~ | 561600円~ | 288000円~ | 432000円~ | 1364400円 |
中型犬(15年) | 180000円 | 60000円~ | 684000円~ | 540000円~ | 720000円~ | 2184000円 |
大型犬(13年) | 218400円 | 52000円~ | 936000円~ | 624000円~ | 780000円~ | 2610400円 |
犬は体の大きさによっても寿命が変わってきます。ここでは、小型犬・中型犬・大型犬のそれぞれの平均寿命に合わせて計算した金額を表示しています。
やはり、体の小さな小型犬の方が、大型犬・中型犬よりも金額が安くなる傾向があるようです。
1.5.臨時で必要となる費用
これまでに述べた金額以外に、愛犬の性格によってはしつけ教室代がかかったり、体調によってケガや病気の費用がかかります。
しつけ教室も自治体で行っている場合、個人で行っている場合で金額が大幅に変動し、子犬・成犬でも費用が異なります。
例えば自治体の場合は1000円未満で行うところもありますが、確実ではなく不定期で、個人レッスンを行っているところは、子犬で3000円程度、成犬の出張個人レッスンで5000円前後が相場のようです。
犬の一生を責任を持って世話をするためには、出費について避ける事は決してできません。
一緒に暮らす中で予想外の出費がかかる可能性もきちんと考慮しましょう。
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2.犬を飼うのは意外とお金がかかる
ここまで犬を飼うために必要なお金をまとめてご紹介しました。
これらの事からもわかるように、犬を飼うのは初期費用から継続的な費用まで、様々な出費があります。
しかし、犬は愛情豊かで優しく賢い動物です。お金を支払った分、あるいはそれ以上にかけがえのない大切なものを飼い主に与えてくれるでしょう。
ここでは、超小型犬と言われるチワワの費用や、犬を屋外で飼う場合の費用、経済的に高価な犬についてまとめました。
2.1.チワワの飼育にかかる生涯費用は225~255万円!
世界一小さな犬として知られているチワワ。
しかし、小さな犬だから生活費用もそんなにかからないのではないか、と安易な考えでチワワを飼うことは絶対にやめましょう。
まず、チワワを引き取る場合ですが、里親またはブリーダーのどちらかを選択します。里親の場合は予防接種代や不妊治療代のみが多く、ブリーダーの場合は20万円前後で取引されている場合が多いようです。血統書等にこだわるとさらに金額が上がります。
ケージやご飯代、ペットシーツなどを購入するとチワワ本人の引き取り金額も合わせて30万円程度の初期費用が考えられます。
また、里親として引き取る場合は、過酷な環境からレスキューされた場合があるため持病を持っていることも覚悟しなければなりません。その場合も医療費の継続的な負担があるでしょう。
チワワは体が小さいため、健康であっても寒さに弱く湯たんぽを用意したり、洋服を着せてあげる飼い主もいます。犬の洋服の平均は1着3000円程度です。
ロングコートチワワの場合は被毛のお手入れも必要なので、トリミング代も発生しますし、チワワの平均寿命は15年ほど。
最終的にチワワにかかる生涯費用は平均225~255万円と言われています。
しかし、海外出身で気候の寒暖差に敏感な犬は快適な環境を保つために冷暖房の電気代がかかったり、ご飯をたくさん食べるので食費がかかったりと、チワワだけでなくすべての犬は犬種別の特徴で色々な費用が発生します。
最も小さな犬であるチワワでも200万円以上の金額になるのですから、動物は安易な気持ちで飼わないようにしましょう。
2.2.屋外で犬を飼う場合にかかる生涯費用は?
小型犬の場合は屋内で飼育することを徹底して欲しいのですが、中型犬・大型犬の場合は体が大きいことと運動の関係から、屋外で飼育することを検討する方もいると思います。
では、屋外で犬を飼った場合の生涯費用はどれくらいになるのでしょうか?
まず、中型犬・大型犬を屋外で飼うと想定して、初期費用を10万前後とします。屋外なのでフィラリアやノミ、ダニの感染が高くなりますので予防薬は必須ですし、ワクチンも徹底して下さい。
また、屋外で犬を飼育する場合にもっとも考えたいのが脱走の問題です。ドーベルマンや甲斐犬など猟犬としても活躍する犬は運動神経に優れ、脚力もあるのでフェンスを飛び越えて家の外に出てしまう可能性もあります。
フェンスも家の構造によって異なりますが、ある飼い主は50万円ほどかかったと述べています。
屋外で飼育した場合は費用がかからないと考えている方もいるようですが、犬と人間との安全性や健康面、衛生面を考えると費用はあまり変わらない、むしろ屋外ならではの費用が発生する可能性があります。
2.3.経済的ダメージが大きい犬ランキング
愛犬家が多い国として知られているイギリスのサイト” PayingTooMuch.com”犬の費用について犬種別のランキングで紹介されていました。
費用がかかる犬と費用がかからない犬のランキングから、それぞれ上位3位をご紹介します。
もちろん、これは海外事情ですので、日本では異なる場合もあります。あくまで参考程度にご覧下さい。
1位:チワワ
チワワがお金がかかるのは先に述べた通りです。体の小さなチワワですが、年間費用や寒がりという特性を考えると費用が200万円以上かかります。
イギリスのサイトでは損失額が15万円と言われています。
2位:ダックスフンド
胴長のシルエットがキュートなダックスフンド。日本でもミニチュアダックスフンドがおなじみの犬種です。
しかし、胴長のためにヘルニアにかかりやすいという弱点があり、14万円ほどの損失が懸念されます。
3位:ボクサー
いかつくもどこか愛らしい顔立ちで、筋肉質の中型犬・ボクサー。ドイツ出身の彼らを生涯飼育すると、13万5000円ほどの損失が懸念されると言われています。
中型犬なので食費は小型犬よりも高くなりますし、一般的には耳を立てる断耳、尾を切る断尾の手術が必要なのでその費用も別途かかります。
4位以下の犬種
4位以下はディズニー映画でもおなじみのダルメシアン、ブルドッグと続きます。
イギリスは世界有数の愛犬国としてもよく知られていますが、カーペットへの粗相や家や家具をかじったりなど、犬のいたずらに手を焼いているためにこのようなランキングを発表したようです。
2.4.経済的ダメージが少ない犬ランキング
それでは、逆に経済的にダメージが少ない犬はどのような犬種があるのでしょうか?経済的に負担が少ないと評価された犬種をまとめました。
1位:スタッフォードシャー・ブル・テリア
栄えある1位に輝いたのは、イギリス出身のスタッフォードシャー・ブル・テリア。かかる金額は3万円とかなりのコスト削減に貢献しています。
しかし、スタッフォードシャー・ブル・テリアは元々闘犬として活躍していた犬種なので、気性の荒い一面があります。
そのためしつけが難しく犬を飼ったことのない初心者には、一緒に暮らす事がかなり難しい犬種です。
2位:ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
「ウェスティ」の愛称で愛されているウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア。かかる金額は3万1000円と1位のスタッフォードシャー・ブル・テリアとほぼ金額が変わりません。
独立心が高い性格なので子どもの遊び相手には向きませんが、小型犬ながらも番犬としての役割もしっかりこなす優秀な犬種です。頑固な反面好奇心が旺盛な一面もあります。
3位:ヨークシャー・テリア
「ヨーキー」の愛称で日本でもおなじみのヨークシャー・テリア。こちらも3万9000円と費用があまりかかりません。
体の大きさとしてはチワワの次に小さい小型犬で、美しい被毛と活発な性格が魅力のテリアです。テリアらしく運動が好きで遊び好きなのですが、歯周病や虫歯にかかりやすいので気をつけましょう。
4位以下の犬種
4位はスパニエル、ウィペット、シーズーと続きますが、体力豊富で運動量の多いジャック・ラッセル・テリアも8位にランクインしているのは驚きです。
イギリスで発表された費用がかかる犬種と言うのは、いたずらをよくする犬種と言う事のようです。
しかし、費用がかからない犬種に選ばれた犬達も、体力旺盛で高い独立心を持つテリア系がはいっています。
また、闘犬としても活躍していたロットワイラーが9位だったりと、攻撃性のある犬種もランクインしていますので、このランキングを鵜呑みににしてコスト面だけで犬種を選ぶと大変な事になってしまいます。
愛犬を飼い主だけではしつけられずに、最終的にはしつけ教室に通わせたりすることも考慮すると、必ずしも費用がかからないとは言えないかもしれません。
費用を考慮するのは将来的にとても重要なことですが、一緒に暮らしたい犬種がどのような性格なのか、どれくらい体が大きくなるのか、運動量や体の特徴はどうなっているのか、などを調べるだけでも費用はある程度想定できます。
血統書にこだわる必要はありませんが、将来予測される成長具合い、性格面からも最初は雑種ではなく自分が最後まで面倒が見れそうな犬種を選んで家族に迎えることもひとつの方法ではないでしょうか。
3.まとめ
いかがでしたか?
犬を飼う時の費用が予想以上にかかり、驚かれた方もいるのではないでしょうか?
しかし、犬はおもちゃではなく大切な命を持った動物です。彼らが人間社会で生活するためには、人間と同じようにお金が必要なのは当然なことです。
もちろん無駄な出費を抑えて節約する必要はあります。しかし、犬にとって必要な予防接種やフィラリアの投薬など、健康に影響する出費に関しては決して無視しないように気をつけてあげて下さい。
犬は通常15年~最長で20年ほど生きますが(もちろん犬種によって異なります)、長いように感じる時間は、意外とあっという間に過ぎてしまいます。
愛犬との時間に悔いがないよう、また、たくさんの大切な時間を過ごせるように、しっかりと向き合って可愛がってあげて下さい。
あなたが愛情を与えれば与えるほど、犬はそれにしっかり応えてくれます。最終的には、お金以上の大きな幸せをあなたに与えてくれますよ!
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