犬の寒さ対策はこれでバッチリ!犬のために必要な知識と寒さ対策

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「雪やこんこ」の出だしで有名な童謡にもある「犬は喜び庭駆け回り」という歌詞からもわかるように、犬は寒さに強いというイメージを持っている人がほとんどではないでしょうか。

確かに、「こたつで丸くなる猫」に比べると、犬は寒さに強いと言えるのかも知れません。

しかし、同じ人間の中にも、北海道で育った人間が寒さに強く、沖縄で育った人間が寒さに弱いようということが多いように、同じ犬でも、寒さに強い犬もいれば、逆に寒さに弱い犬もいるのは当たり前のことだと言えます。

そこでここでは、犬と寒さに関して、犬の習性や寒さ対策などについて詳しく説明させていただきます。

目次

1.犬はみんな寒さに強いわけではない
1.1.寒さに強い犬種
1.2.寒さに弱い犬種

2.犬も寒さで体調を崩してしまう
2.1.寒いと犬も震える

3.寒くても散歩をさせた方が良い

4.おすすめ寒さ対策グッズ

5.すぐにできる寒さ対策

6.まとめ

1.犬はみんな寒さに強いわけではない

冒頭でも言いましたが、犬と一言で言っても、世界各地に様々な犬がいますので、寒い地域が原産の犬も入れば、温暖な地域が原産の犬も存在します。

そのため、身体の大きさや体毛の生え方や種類によって、寒さに強い犬もいれば寒さに弱い犬もいるのは当たり前のことだと言えるのです。

そういったことからも、犬を飼う際には、果たしてこの犬は寒さに強い犬なのか、寒さに弱い犬なのかをきちんと知ってから飼うということは、重要なことだと言えます。

寒さに弱い犬を飼う場合は、特に冬には十分な防寒対策をおこないながら生活を送る必要があるということを考えておきましょう。

1.1.寒さに強い犬種

  • 柴犬

日本古来から存在し、日本で飼育されている日本犬の、およそ8割を占めているともされている、日本犬を代表するような犬種です。

また、凛とした尖った耳とくるりと丸まった愛嬌のあるシッポを持った外見から、日本国内だけでなく、海外でも人気が高い犬になっています。

日本原産の犬ということもあって、四季の変化が明瞭である「温暖湿潤気候」に強いため、夏の暑さにも冬の寒さにも強いと犬種と言われています。

童話「雪」の歌詞にある「犬は喜び庭駆け回り」の犬というと、多くの人がこの柴犬を想像しているのではないでしょうか。

体毛は、硬い上毛と柔らかい下毛の二重になっており、気候に合わせて年に二回生え変わることが、暑さにも寒さにも強い理由とされています。

主人に忠実で番犬としても活躍のできる犬種です。

  • シベリアンハスキー

名前からも想像できる通り、寒い地域が発祥とされている犬種の大型犬のため、寒さには強い犬になっています。

見た目は一見オオカミのような恐ろしいイメージを持ってしまいがちですが、飼い主以外の他人にも友好性を示すほど、優しい性格の犬種です。

寒さに強いだけでなく、寒い雪の上でも、人やモノをソリの上に乗せ、それを引いて走るほどの体力の持ち主でもあります。

毛皮のような美しい上毛と柔らかい下毛を持っていることも、寒さへの強さの理由のひとつと言われています。

  • ラブラドールレトリバー

レトリバーには「獲物を回収する」という意味があり、その名を持つことからわかるように、ラブラドールレトリバーは大型の狩猟犬の一種です。

もともとは、網にかかった魚の回収に役にたっていた犬で、その特徴のひとつが水かきのついた足になっています。

そのため、ラブラドールレトリバーは、数ある犬種の中でも泳ぐことが大好きな犬だと言われています。

性格は温厚で社交的、かつ好奇心旺盛。

ラブラドールレトリバーの体毛も、シベリアンハスキーと同様に上毛と下毛でダブルコートで構成されているため、寒さに強く、防水機能も備わっている犬種です。

  • ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーも、ラブラドールレトリバーと同じように、狩猟犬として活躍している犬種で、人間の狩りのお供としての役割を担ってきました。

狩りで撃ち落とした水鳥を、陸地に持ち帰る役割の犬種のため、体毛もラブラドールレトリーバーのように、高い防水機能を備えています。

猟場で何時間も活動することができるほどの高い体力の持ち主で、人間の家族とも一緒に生活することを喜ぶ温和な性格をしています。

そのため、孤独を嫌う傾向にあり、戸外で飼わずに室内で飼うのに適していると言われている犬種です。

上記の犬種と同様に、羽毛のように柔らかい上毛と弾力性のある下毛を持っているため、寒さには強い犬種と言われています。

ここで挙げた犬種意外にも寒さに強いと言われる犬種はたくさんいますが、寒さに強いと言われる代表的な犬種は上記の犬種が有名です。

ただし、犬も人間と同じように、同じ犬種でもそれぞれ個体差がありますので、すべての犬が当てはまるとは言い切れません。

1.2.寒さに弱い犬種

  • チワワ

寒さに弱い犬種の代表格と言っても過言ではないのがチワワです。

チワワは、メキシコ原産の犬で、犬の中ではもっとも小さい犬種とされており、北アメリカ原産の犬ではもっとも古い歴史を持つ犬種でもあります。

全米をはじめ、日本でも人気の高い犬種のひとつに数えられ、特に若い女性からは、その小ささと愛くるしい顔が人気になっています。

比較的温暖なメキシコ原産ということと、一種類の体毛した持たないシングルコートという点からも寒さに強い犬種ではないということが伺えます。

  • ミニチュアピンシャー

見た目はドーベルマンのような精悍さと、愛くるしい小ささを併せ持つことで人気のミニチュアピンシャー。

まさにドーベルマンがそのまま小さくなったような、引き締まった体つきと短い体毛に覆われており、体脂肪の少なさやその短い毛から寒さに強いとは言い難い犬種になっています。

また、短毛なだけでなく、体毛そのものが一種類しかないシングルコートというのも寒さに弱い原因のひとつにもなっています。

非常に好奇心が高く、活発な性格をしており、勇敢な性格も併せ持つため、小さいながらも番犬としても優秀な犬と言われています。

ちなみにドーベルマンに似てはいますが、犬種は全く異なるものとなっています。

この他にも寒さに弱い犬はたくさんいますが、基本的には短毛でシングルコート、体脂肪が少ない犬、温暖な気候の原産の犬は寒さに弱い犬が多くなっていると言えます。

また、比較的に小型犬のほうが寒さには弱いと言われていおり、老犬や病弱な犬は体温調節が上手でない傾向にあるため、寒い季節は注意が必要だとされています。
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2.犬も寒さで体調を崩してしまう

人間が寒さによって風邪を引いて体調を崩してしまうのと同じように、犬も寒さによって体調を崩してしまうことがあります。

冬の寒い季節になると、気温が下がるだけでなく、乾燥しやすくもなりますので、犬の鼻や喉の粘膜が弱まってしまい、外部からの細菌の侵入の抵抗も弱まってしまいます。

その結果、犬も人間と同じように鼻炎や咳などの症状も見られることもあります。

また、寒くなると冷たい水を飲むことを嫌がることや、寒さのために運動量が激減することなどが原因で、水の摂取量も減少してしまいます。

そういったことが原因で、排泄量も減少してしまい、結果泌尿器系の病気を患ってしまったということも少なくはないようです。

高齢の犬や肥満気味の犬の場合は、関節系の病気の心配も考えられます。

普段からの運動も大事ですが、特に寒くなると極端に運動量が減ってしまうことと、関節が冷えている状態から突然走り出したことなどが原因で関節炎などを患ってしまうこともあります。

寒い冬の犬の病気の予防法としては、

  • 水分補給には気をつける
  • 急激な運動をさせない
  • 室内の急激な温度の変化にも気をつける

といったところが最低限の主な予防法です。

咳や嘔吐が見られる場合は、かかりつけの獣医に見せる必要もありますし、目やにや鼻水が普段よりも多い場合は、なんらかのウイルスに感染した可能性も考えられます。

2.1.寒いと犬も震える

犬がブルブルと震えている、という場面を見たことがあるという人は、犬を飼っていれば少なくはないと思います。

そのような犬が震える原因は、「恐怖を感じている時」「興奮している時」、そして「寒い時」です。

そういったことからも、ほとんど人間と同じ原因で震えていると言っても良いでしょう。

つまり、なんらかの恐怖を感じている場合や、嬉しくて興奮しているなどの外的要因がない場合に、犬が震えているのであれば、寒さが原因で震えていることが考えられます。

ただし、全く寒い気温でもないのに、犬が震えている場合は注意が必要です。

その場合は、体調不良が原因で震えていることが一番に考えられます。

こういった震えがどこから来ているのか、傷や骨折などの外科的な疾患が原因であるのか、熱中症や中毒などの内科的な疾患が原因で震えているのか、これは素人目にはなかなか判断のつかない場合が多いといっても仕方ありません。

そのため、寒さが原因で震えているのであれば寒さ対策をおこない、あきらかに寒さや恐怖、興奮以外のなにかが理由で震えが止まらないのであれば、すみやかにかかりつけの獣医師に診断を仰いでもらうのが良いと言えるでしょう。

3.寒くても散歩をさせた方が良い

第2項でも触れましたが、犬も人間と同じで、寒くなると運動量が極端に減ってしまいがちです。

また動物の身体の習性として、寒い冬を越すために、普段よりもエネルギーを体に溜め込みやすいため、冬は運動不足と重なって、犬にとっては最も太りやすい季節だと言えます。

言うまでもなく、極端な肥満は様々な病気の原因にもなってしまいますので、冬の寒い季節だからこそ、犬には散歩が必要だということを飼い主さんは自覚しておかなければなりません。

もちろん、普段の散歩と同様に、犬にとってはストレス発散や日光浴、排泄、飼い主さんとのスキンシップなど様々な目的が散歩にはありますので、冬だから、寒いからと言って散歩の頻度を減らすのではなく、普段と同じ頻度で散歩に行くのが一番だと言えるでしょう。

もちろん、散歩の際に寒い冬ならではの寒さ対策や準備は必要です。

散歩に出るということは、暖房で暖かくなった部屋から一気に外の寒い外気に触れることになりますので、できるだけ散歩の前には玄関先などの少し気温の低いところに慣れさせておくことがおすすめです。

急激な気温の変化は、犬の体にとって良くないのは当然ですし、呼吸器などの内科系や筋肉などの外科系の病気につながる恐れもあります。

寒い中での急激な運動も関節や筋肉に負担をかけてしまいますので、散歩の前に犬の足腰を軽く揉んでマッサージをおこなっておくこともおすすめです。

また、犬にとって日光浴は、体内のカルシウムやビタミンの合成を促進させたり、不足すると自律神経の乱れの原因にもなるセロトニンと呼ばれるホルモンの分泌の促進もおこなってくれますので、日照時間の短い冬でも日中に散歩に行くことを心がけてください。
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4.おすすめ寒さ対策グッズ

人間も冬になると寒さ対策に、様々なグッズを使用するように、最近は犬専用の様々な寒さ対策に約に立つグッズが出てきています。

中には、犬は自然の生き物だからそんなもの必要ないという人もいますが、様々な便利な道具によって体が弱くなってきている人間と一緒に生活させている以上は、犬にも多少なりとも気を使ってあげることは必要なことだと言えるのではないでしょうか。

  • 犬専用洋服

犬の寒さ対策と言われて真っ先に頭に思い浮かぶのは、犬専用の洋服ではないでしょうか。

もちろん、ファッション感覚で嫌がる犬に無理やり洋服を着せることをおすすめする訳ではありませんが、短毛の犬や体脂肪の少ない犬などの寒さ対策に洋服を着せることは、悪いことではありません。

特に温暖な地域原産の犬は、もともと温暖な気候で生活することを考えられて進化してきていますので、人間の都合に合わせて寒い地域に連れてきたのであれば、それを補わうために洋服を着せることは寒さ対策としては有効的です。

ただし、一日中家の中でも外でも着せっぱなしというのは、衛生面やストレス的な問題、さらには寒さに対する抵抗力が弱まる原因になることも考えられますので、散歩に行く時に洋服を着せる、などのピンポイント的な使い方がおすすめです。

おすすめ犬専用洋服ブランド

ALPHAICON

ALPHAICON

雨の日の散歩に最適な「レインドッグガード」や、保湿性にすぐれる「スノードッグガード」など、普段のお散歩で利用できる犬用のウェアが揃っています。

その他にも、負担の軽いハーネスや犬のお手入れアイテムなども揃っています。

モンベル

私たち人間のアウトドア用品やウェアのブランドとして有名なモンベルですが、実はドッグウェアも取り扱っています。

モンベル

機能性の高さがウリの有名ブランドだけあって、犬用ウェアも動きやすさや保温性、耐久性に優れたものばかりです。

  • 犬専用ヒーター

犬の寒さ対策におすすめなのが、ペットヒーターです。

犬がその上にいるだけで、暖かくて快適な環境を手にれることができますので、これほど飼い主にとっても犬にとっても手軽で便利なものはありません。

ただし、ゲージ全体にヒーターを敷き詰めたりしてしまうと、逆に犬が暑いと感じた時に逃げ場がないため、最悪の場合生命の危険に関わることも考えられます。

そのため、ゲージの一部分など、ちゃんと暑いと感じた時に逃げ場所のある状態で、利用させるようにしましょう。

また、人間用のホットカーペットを犬にそのまま使っている人をたまに見かけますが、カーペット自体や電源コードなどを犬が噛んでしまい、感電してしまうということも考えられます。

そのため、人間用のホットカーペットではなく、きちんと犬専用のヒーターを購入して使うようにしてください。

おすすめ犬専用ヒーター

ユカペットEX(貝沼産業)

様々な大型ショッピングサイトで売れ筋の犬専用ヒーターと言えば、この製品です。

Amazon

一定の温度まで上がると熱源のスイッチが切れ、一定の温度まで下がるとスイッチがはいる、サーモスタットと機器の異常な発熱を感知し回路を遮断する温度ヒューズと、二重の安全設計になっています。

省エネ効果や水洗いOKな点も人気の理由になっています。

  • サーキュレーターと暖房

サーキュレーターと言われてもピンとこない人もいるかも知れませんが、いわゆる空気を循環させる扇風機のようなものです。

扇風機は、体に直接当てて風を感じるものですが、サーキュレーターは空気を循環させるのが目的のものですので、扇風機とは少し違います。

もちろん空気を循環させるだけのものですので、サーキュレーターのみでは、犬の防寒対策に役には立ちませんが、エアコンをつけている部屋で使用することで役に立ちます。

エアコンを付けるということは、人間にとっても手っ取り早く寒さ対策をおこなうことができますが、実は人間よりも低い位置で暮す犬にとっては、それほど暖かく感じられないことが多いと言われています。

そこで、サーキュレーターを使用して部屋のすみずみまで暖かい空気を循環させれば、犬もより暖かさを感じることができるということです。

ストーブやこたつなどの人間用の暖房器具も効果的ではありますが、ストーブは近づきすぎると危険ですし、こたつは中に長くいると熱中症になる危険もありますので、おすすめできません。

アイリスオーヤマサーキュレーターHシリーズ

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値段の安く、手軽に使えるサーキュレーターを探している方には、アイリスオーヤマのサーキュレーターHシリーズがおすすめです。

値段の安さもさることながら、コンパクトでパワフル、静音モードも搭載した、コストパフォーマンスの高いサーキュレーターになっています。

DCエアーサーキュレーター

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山善のDCエアーサーキュレーターは、風量8段階調節可能、ワイヤレスリモコン操作可能、上下左右に首振りOK、静音モード搭載と多岐に渡って便利に使用することが可能です。

大型ショッピングサイトでも高い人気を誇り、満足度も高い製品になっています。

5.すぐにできる寒さ対策

  • 毛布

犬の防寒グッズとしてもっとも手軽なもののひとつが毛布です。

犬専用ヒーターもそうですが、基本的に犬はお腹の毛が薄いため、下に何か暖かくなるものを敷いてあげることは、犬の防寒として最も効果的だと言えます。

また、犬のために綺麗に毛布を床に敷いていても、犬は巣作りや毛布で遊んだりして必ずぐちゃぐちゃにしてしまいます。

だからと言って犬を怒ってしまうと、中には毛布を使用していることを怒られていると勘違いしてしまう場合もありますので、毛布をぐちゃぐちゃにしたからと言って叱るのはやめましょう。

  • ダンボール

ダンボールは防寒対策のグッズとしてはかなりすぐれたモノのひとつであることをご存知でしょうか?

実際に、冬にダンボールをカーペットの下に敷いたり、窓ガラスに貼り付けるだけで、かなりの防寒効果が期待できます。

そのため、このダンボールで犬のゲージを囲ってあげることで、断熱効果やゲージの隙間風を防いでくれますし、毛布の下にダンボールを敷いてあげれば床からくる防寒対策にもうってつけです。

家にダンボールが余っているのであれば、是非冬に犬の防寒対策に活用してみることをおすすめいたします。
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6.まとめ

このように、犬も人間と同じように寒さに弱い犬も入れば、寒さに強い犬もいます。

本文でも少し触れましたが、人間と一緒に生活する以上は、動物は自然の生き物だからという考え方ではなく、しっかりとその犬に合った防寒対策をおこなうことが大切なことです。

犬を飼う以上は、できるだけ犬が生活しやすい環境を作ってあげるのも、飼い主として重要な役目だということを忘れないでください。
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