愛犬にチーズを与えたいけど、食べても大丈夫なの?と悩んだ事はありませんか。
愛犬のカルシウム不足ではないか?犬はいつもドッグフードだけでしっかりカルシウムはとれているのかな?チーズを食べればカルシウム補給にはなるけれど犬は与えてはいけない食材が多いので悩んでしまいますよね。
実は犬はチーズを食べても大丈夫です。
そこで今回は、チーズの栄養について、チーズを食べるときの注意点、チーズのレシピなどもご紹介します。
犬のカルシウム不足はチーズで補うことができるかもしれません。是非試してみてください。
目次
1.少量のチーズなら食べてもOK!
1.1.なぜ少量でなくてはならないの?
1.2.どうして犬はチーズが大好きなの?
2.犬にチーズを与える時に注意したい3つのポイント
2.1.「ペット用チーズ」を与えよう
2.2.与えすぎに注意!
2.3.アレルギーに注意
4.おやつに最適!手作りチーズケーキレシピ
4.1.チーズケーキ以外にチーズを含むおすすめレシピ
4.2.レンジでチン!おすすめチーズスティック
4.3.これはおすすめ!無添加チーズふりかけ
1.少量のチーズなら食べてもOK!
人間にとってチーズはカルシウムが豊富で骨が丈夫になる、というイメージが強いです。チーズにはカルシウム以外にも貧血を予防することができる鉄分も多く含まれています。その豊富な栄養をできれば犬にも与えたいと思う飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
チーズは犬に与えても大丈夫な食べ物です、しかし「摂取量」には注意が必要です。チーズにはタンパク質、ビタミン、カルシウムが豊富に含まれています。愛犬にもその効果はあるため健康のために少量食べてほしい食べ物です。チーズの栄養は牛乳の約10倍と言われています。
人間では骨が丈夫になる、身長が伸びるなどと言われているカルシウムですが、犬の骨にも効果があります。カルシウムはリンと結合し骨を形成するために働きます。骨以外には神経伝達や心臓の筋肉を助ける働きをするため犬にとって生きていく上でなくてはならない栄養素です。
人間ではカルシウムと言えば牛乳ですが、犬は乳糖を分解できないため牛乳を飲む事ができません。そのためカルシウムを摂取するためには他の食事から摂取するしかありません。
タンパク質は五大栄養素のひとつでもあり、エネルギー源として大事な栄養素です。細胞のエネルギー源で、皮膚や被毛、爪なども作るためもに働くため、タンパク質が不足すると爪や被毛がボロボロになり、皮膚のバリア機能も低下するために皮膚炎などを引き起こします。
タンパク質は細胞のエネルギー源なので不足すると身体の様々な場所で異常が発生します。
ビタミンAは脂溶性ビタミンで、視力に関係するビタミンです。ビタミンAを摂取することで、粘膜や肌の新陳代謝を防ぎ、老化を防ぐ効果もあります。保湿効果もあり、免疫力を高め風邪・ガンなどの予防にも効果的なビタミンです。ビタミンAは脂肪性ビタミンなので過剰に摂取すると身体に蓄積されますので、適度に摂取しましょう。
ビタミンB2は水溶性ビタミンで、ビタミンB群のひとつです。脂質・炭水化物・タンパク質などの代謝に関与するビタミンです。皮膚、粘膜、被毛、爪などの再生をはじめ、老化防止などにも効果があります。
人間では脂質の代謝などに関与することからダイエットのサプリメントなどにも多く取り入れられるビタミンです。水様性ビタミンなので過剰に摂取しても尿から排泄されるため過剰症は心配ありません。尿として排泄されてしまうので少しづつ摂取するのがいいでしょう。
犬にチーズは量を気をつければ与えてもいい事がわかりましたが、食材として、チーズかまぼこ、チーズ蒸しパン、チーズリゾットは与えてもいいのでしょうか。
チーズかまぼこは犬用に販売されているものであれば問題ありません。しかし、人間用のチーズかまぼこは塩分量が多く腎臓や肝臓などの臓器に負担をかけます。さらに、摂取量を誤ると過剰摂取になります。
チーズ蒸しパンはこちらも犬用に販売されているものであれば問題ありませんが、人間用には注意が必要です。砂糖や生クリームなどが含まれていますので、犬は与えれば喜びますが、肥満につながるだけでなく腎臓・肝臓の臓器に負担をかけます。
チーズリゾットはごはんとチーズ、牛乳を利用して作ります。犬にとって有害な材料はつかわれていませんが、ごはんは炭水化物なので過剰摂取すると肥満に繋がります。ごく少量であれば犬の体には健康ないかもしれませんが、塩分をかなり抑えらたチーズリゾットに限ります。
チーズかまぼこもチーズ蒸しパン、チーズリゾットは犬用のものであれば与えても問題ありませんが、人間が食べるようなものは味が濃く塩分も過剰に含まれていますので、与えるのはやめましょう。
チーズは様々な栄養が含まれています。そのためたくさんあげたくなりますが、ビタミンC、食物繊維、鉄分は不足しているため、あくまでチーズは補助的に与えるようにしましょう。チーズだけで与えると栄養が偏りますので注意しましょう。
1.1.なぜ少量でなくてはならないの?
チーズには様々な栄養が含まれているため愛犬に与えたい食べ物です。しかし与える量には気をつけなければいけません。では、なぜ少量でなくてはならないのでしょうか。
実はチーズには多くの塩分が含まれています。犬が塩分を多く摂取してしまうと腎臓や心臓などに負担をかけてしまうのです。他にも尿路結石を引き起こしやすくなります。
塩分をたくさん摂取するとのどが渇きますよね。塩分を多く摂取すると血液量が増加します。細胞内の水分も血液内に流れ込んでしまい、細胞は水分不足にそのためのどが渇くのです。水分を摂取すると細胞内に水と塩分が溜まりむくんだ状態になります。その余分な水分を外に排泄するのが腎臓です。
塩分と腎臓は深いつながりがありますが、心臓にも負担をかけます。塩分を過剰に摂取すると神経伝達機能に支障をきたすため不整脈などの心臓の異常を引き起こします。さらに塩分の摂取が増加した状態が続くとさらなる心疾患を引き起こします。
塩分は尿路結石のリスクも向上させます。塩分は尿中のカルシウムを増加させます。カルシウムが増加すると尿路結石を引き起こします。
塩便を過剰に摂取すると腎臓、心臓、肝臓などの様々な臓器に負担をかけます。塩分は食欲を増加させる働きがあります。ドッグフードなどにも食欲を増強させるために多く含んでいるものがあります。腎臓や肝臓などは沈黙の臓器と呼ばれており、症状が現れるときにはもう手の施しようのないほどに悪化している事が多いです。
塩分は知らずのうちに臓器に負担をかけてしまうので、過剰摂取には気をつけなければいけないのです。
1.2.どうして犬はチーズが大好きなの?
犬は嗅覚が発達している動物です。そのため匂いの強いチーズには興味を持つため惹かれます。犬がドライフードよりウェットフードの方に興味を持つのはウェットフードの方が、匂いが強いからなのです。
匂いが強い以外にもチーズは塩分量が多く、犬にとってとても美味しいのです。人間でも味が薄い食べ物より味が濃い食べ物の方が美味しいと感じることがあります。塩分には食欲を増強させる効果があるため、犬はチーズが大好きなのです。
ドッグフードの中に過剰に塩分が含まれているものがありますが、それは人工的に食欲を高めるために塩分を多くし、味をごまかしている場合があります。愛犬がうれしそうにたくさん食べてくれるという観点だけでなく、ドッグフードの原材料にも気をつけなけてから、選らばなければいけません。
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2.犬にチーズを与える時に注意したい3つのポイント
これまででチーズが犬にとっていい栄養を持った食べ物だということがわかりました。是非与えてみたい!という方へ、犬にチーズを与えるときに注意したい3つのポイントについてお話します。
2.1.「ペット用チーズ」を与えよう
人間用のチーズよりペット用のチーズの方が塩分を少なくなっていて、犬の体には人間用より配慮されて作られています。もしチーズを与える場合はペット用のチーズを与えましょう。
どうしても人間用を与える場合は、モッツァレラチーズやクリームチーズ、カッテージチーズなどは塩分が他のものに比べて少ないようです。しかし、塩分が多いことには変わりありませんので、与えすぎないよう注意が必要です。
チーズを与えた時はドッグフードの量を少し減らし肥満を予防しましょう。
2.2.与えすぎに注意!
チーズには塩分、油分が多く含まれています。そのためチーズを過剰摂取してしまうと、腎臓病、心臓病などの病気のリスク以外にも尿路結石ができる可能性も高くなります。さらにチーズは高カロリーのため肥満の原因にもなります。チーズの中には脂肪が多く含まれているため脂質異常症という病医も引き起こします。
腎臓は徐々に弱っていくため症状が出た時にはもう手遅れです。腎臓の機能は一度死んでしまうと元には戻りませんので、しっかりケアし大切にしないといけないのです。塩分を多く含んだ食事を続けると身体の中の水分量が増加するため腎臓のろ過機能がダメージを受けていきます。そのため、すぐに症状は出なくとも3年後、5年ごと時間が経過した時に症状が現れます。
塩分の過剰摂取は身体の中のミネラルのバランスを崩すため、尿路結石を引き起こします。尿管だけでなく腎臓、膀胱内に結石ができることもあり、大きくなりすぎてしまうと膀胱切開して結石を取りだすことになります。
脂質異常症とは血液有のLDLコレステロールや中性脂肪が過剰に上昇した状態もしくは、HDLコレステロールが減少した状態の事を言います。
チーズの与えすぎはこれらの病気を引き起こす原因になりかねませんので、摂取量には気をつけましょう。
2.3.アレルギーに注意
チーズは乳製品です。そのため乳製品に対してアレルギーを持っている犬は注意が必要です。中には乳製品アレルギーを発症していなくても体調不良やストレスなどの些細な原因で急にアレルギー症状が現れる事があります。
初めて食べるときはごく少量から始めてアレルギー症状が現れないか確認しましょう。主なアレルギー症状として鼻水、くしゃみ、目やに、目のかゆみ、湿疹、嘔吐、下痢などです。
初めてチーズを食べるときはごく少量から始めることになりますが、時間帯にも気をつけましょう。かかりつけの動物病院が診察している時間帯で、できれば午前中がいいです。アレルギーは時間がかかってあらわれる場合もあるため、1日中様子を観察してあげましょう。2,3日は小指の先程度の少量で様子を見て、特に問題なければ量を増やします。
犬に与える量の目安ですが、1日5kgの犬に対して約30kal程度に抑えましょう。チーズの種類によりカロリーが異なるため計算し与えるようにしましょう。だいたい10g前後のようですが、カッテージチーズは約30g程度のようです。
犬によってアレルギーもなく食べられていても急に量を増やすとアレルギー反応が起こることもあります。さらに、年を取り腎臓、肝臓、心臓などの疾病にかかるようなことがあれば、チーズはやめましょう。
3.犬がチーズの銀紙を誤飲!
チーズは種類によっては一枚一枚銀紙に包まれているものがあります。その銀紙を犬が誤って食べてしまうケースがあります。
犬がチーズの銀紙を食べると胃で消化されるものではないので、犬の胃や腸などを通って外に排泄される以外ありません。しっかり排泄されればいいですが、中には胃や腸で詰まってしまい嘔吐や下痢、最悪、腸重積などを引き起こしてしまいます。
異物を食べてしまった場合、動物病院で処置や手術を行わないといけません。最悪、全身麻酔をかけて開腹手術を行わなければいけなくなり、数日から数週間の入院を余儀なくされます。命にかかわる場合もあります。
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4.おやつに最適!手作りチーズケーキレシピ
チーズは少量であれば、栄養が豊富で食べても問題ないということが分かりました。そこでここでは犬のおやつに手作りチーズケーキのレシピをご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
4.1.チーズケーキ以外にチーズを含むおすすめレシピ
ここではチーズケーキ以外のチーズを含むレシピをご紹介します。
牛乳とリンゴ酢でカッテージチーズ作り
まずは自宅でカッテージチーズ作りレシピです。材料は牛乳500ml、りんご酢大さじ2です。
まずお鍋に牛乳を入れて火にかけます。沸騰しないようよくかき混ぜながらりんご酢を加えてさらに混ぜ合わせます。混ぜ合わせた後はそのまま置いておきます。牛乳とリンゴ酢が分離してくるので、ボウルにざるをおきその上にキッチンペーパーを敷き、濾します。水分を絞ったら完成です。
トマトソースのニョッキ
材料は薄力粉、じゃがいもすりおろし、ラム肉、カッテージチーズ、人参、ブロッコリー、ピーマン、にんにく、無添加トマトソース、水、オリーブオイルです。
はじめに薄力粉とじゃがいものすりおろしを混ぜ、沸騰した湯で茹でます。茹で汁はのちほどスープの知るとして使用するのでそのままとっておきます。薄力粉とじゃがいもの鍋に肉類、野菜類を入れて一緒に茹でます。煮汁が半分くらいになるまでしっかり煮込みます。
フライパンでオリーブオイルとにんにくを軽く炒め、それにトマトジュースを加えます。炒めたものを鍋に入れ、さらにひと煮立ちさせて完成です。盛り付けるときにカッテージチーズをよそいます。
4.2.レンジでチン!おすすめチーズスティック
犬用のおすすめチーズスティックは「ヒマラヤチーズスティック」です。ヒマラヤチーズスティックとは犬のおやつや歯磨きとして口コミで人気がある犬専用チーズのおやつです。犬の健康を重視している飼い主さんにお勧めできるおやつです。
ヒマラヤチーズスティックはヒマラヤ山脈で育ったヤクのミルクを原料として作られたチーズスティックです。通常のガムより長時間かむ事の出来るガムでドッグカフェや長時間のドライブなどに使用している飼い主さんが多いようです。
ヒマラヤチーズスティックは長時間かむ事が出来る代わりにとても硬く、小型犬や噛む力が弱い幼犬には不向きです。ヒマラヤチーズスティックは化学調味料を使用しないで作られたナチュラルチーズで一つ一つ手作りで作られています。さらにチーズなので栄養満点、個包装で持ち運びに便利です。
ずっと噛んでいるとチーズが小さくなり、噛みづらそうにしている、丸のみしてしまわないか心配してしまいますよね。ヒマラヤチーズスティックは小さくなったらレンジで温める事でチーズボールになります。サクサクしていて噛みごたえのある1つで2種類の食べ方があり、愛犬も飽きません。
歯磨きに、長時間のドライブなどにぜひ試してみてはいかがでしょうか。
4.3.これはおすすめ!無添加チーズふりかけ
「犬の無添加・ふりかけ素材勝負のふりかけ」という大人気のふりかけがあります。
これはドッグフードに振りかけるだけでチーズを食べることができます。味は納豆、鹿肉、鮭、チーズ、ささみの5種類あり、いずれも栄養満点だけれど犬に与えるのに少し手間がかかる食材ばかりなので簡単に犬に与えることができるのはとてもうれしいです。
このふりかけは国産、完全無添加で作られているので、添加物などの心配はありません。
ひとふりでチーズを犬に与えることができるので、与えすぎなどの心配がありません。
5.まとめ
ここでは犬とチーズについてお話しました。
チーズはカルシウムが豊富で、タンパク質やビタミンA、ビタミンB2など豊富に含まれています。カルシウムは牛乳の10倍の栄養があり、健康にいいことが分かりました。しかし、塩分を多く含んでいるので食べ過ぎると腎臓、肝臓、心臓などの臓器に負担をかけてしまいます。
人間の感覚でチーズを与えてしまうと年を取った時に腎臓疾患や心臓疾患などにかかる可能性も高くなり、健康のために食べていたはずがチーズを食べる事で病気を引き起こしてしまうと逆効果です。
チーズかまぼこやチーズ蒸しパン、チーズリゾットなどとても美味しそうですが犬に与えるときは必ず犬用の物を与えましょう。人間と同じ感覚で与えてしまうと過剰摂取を引き起こします。チーズを与えた後に犬がたくさん水を飲む行為をしたら間違いなくチーズの過剰摂取です。
しかし、犬はチーズが大好きなのであげてもほしがる事はありませんか?チーズはにおいが強く、嗅覚の優れている犬にとっては惹かれるのです。他にもチーズには塩分が多く含まれているため、食欲がさらに増すのです。
チーズは犬にとっても栄養満点ですが、食べてすぎてはいけないし、人間用は塩分がおおすぐるため与えない方がいいとなると何を与えていいかわかりません。ペットショップなどで販売している「犬用のチーズ」であれば問題なく与えることができます。必ずペット用を与えましょうね。
しかしペット用でも与えすぎてはいけません。包装などに記載されている量をしっかり守って与えましょう。チーズを始めて与えるときに怖いのが「アレルギー」です。個体差によるものなので他の犬は問題なく食べてもアレルギーを発症することがあります。はじめて与えるときはごく少量から始めるとともに、動物病院が診察している午前中に与えるようにしましょう。
アレルギーは数時間から半日後に症状が出る事もありますので、1日観察している安心です。初めて食べるときは与え方に注意しましょう。
さらにチーズ1つ1つで個包装されているものには誤飲に気をつけましょう。包装紙にはまだチーズの匂いが付いています。そのため、包装紙を飲みこんでしまうこともあります。食べた後は犬が届かない場所に捨てましょう。
チーズの使用した犬用のレシピもいくつか紹介されているので、よければ参考にしてみてください。簡単にチーズを作ることもできます。
市販されているもので「ヒマラヤチーズスティック」や「ふりかけ」などの商品もあり、手軽に犬にチーズを与えることもできますので、チーズ気になるけれど与え方が心配な方にはとてもおすすめです。
摂取量には気をつけてほしいチーズですが、気をつければ健康にもつながります。興味がある方にはぜひ試してほしいものです。
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