犬の去勢はメリットが多い!去勢の基礎知識と手術の内容や費用

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犬を家族の一員に迎えた時から、去勢をするべきか、でも手術は可哀想と、迷われる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

去勢をすれば病気の予防になると言われる反面、太りやすいとも言われ、とても迷いますね。

去勢は確かに行う時期によってメリットとデメリットがあります。

しかし、繁殖させる予定が無いのであれば、メリットの方が多いことから、去勢する飼い主さんが増えている傾向です。

ここでは、飼い主さんが去勢に対して深く理解していただけるよう、去勢の意味や実際の流れなどを詳しく説明します。

もちろんメリット・デメリットも説明していますので、お読みいただいた後で、飼い主さんが愛犬のためにどうするか、判断していただけるページとなっているはずです。

目次

1.病気のリスク軽減にもなる!?~去勢について
1.1.去勢を行う意味とは?
1.2.病気も予防できる!?去勢のメリット・デメリット
1.3.去勢手術に適した時期はあるの?

2.知っておこう!去勢の手術内容から費用まで
2.1.手術の時間はどのくらい?
2.2.手術当日から抜糸までのスケジュール
2.3.助成金がでるところも?費用はどのくらい?
2.4.去勢手術後、体質や性格が変わるって本当?

3.手術後の生活、飼い主がしてあげられること
3.1.傷口を気にする愛犬のために出来ることは?
3.2.忘れないで!健康状態や術創のチェック
3.3.ホルモンバランスも変化します!食事管理もしっかりと
3.4.散歩やシャンプーなど、開始のタイミングは?

4.まとめ

1.病気のリスク軽減にもなる!?~去勢について

去勢をするかしないかは、去勢することでのメリットとデメリットを知ってから考えたいですね。

適切な時期も含め、去勢の基本的なことについて、これから具体的にご説明します。

1.1.去勢を行う意味とは?

去勢を行う意味としては3つが挙げられます。

  • 生殖器の病気予防
  • 発情期のストレスやトラブル防止
  • 不本意な繁殖の防止

それぞれを詳しく見てみましょう。

生殖器の病気予防

卵巣、子宮、精巣、前立腺(前立腺腫瘍を除く)などの生殖器の病気は、年齢を重ねると共に増加します。

交尾行動によってイヌ可移植性性器肉腫に感染することもあります。

去勢を行うことにより、生殖器自体が無くなるため、これらの病気になる不安を減らすことができます。

また、メスは最初の発情期(ヒート)前に去勢することで、乳腺腫瘍の発症率を最大限に減らすことができます。

発情期のストレスやトラブル防止

メスは年2回発情期があり、生理があるだけでなく、性器からフェロモンを出すため、この期間は他の犬を刺激しトラブルになります。

そのためドッグランやカフェ、ホテルはもちろん、外出をなるべく控えることがマナーとなります。

オスは発情期のメスを必死に追います。遠吠えや、指示を無視して喧嘩をすることもあります。

これらは発情に伴う性ホルモンに支配された行動です。

オス・メスともに、交尾ができないとストレスになり、発情に伴う喧嘩や脱走、最悪は交通事故といったことは、実は後を絶たないのです。

不本意な繁殖の防止

犬は思っている以上に早く繁殖できるようになります。

一般的に早いとメスは生後6か月後から発情期(ヒート)が来ます。小型犬はもっと早いと言われます。

オスはおよそ11か月齢を過ぎると、1年中交尾が可能な状態になります。

出産適齢期とは別にして、犬はあっという間に子供を作れる体になってしまうのです。

中型・大型犬よりも小型犬の方が早く性成熟(1.3項で説明)に達します。

知らないうちに妊娠してしまったということも、絶対無いとは言えません。

1回の出産で犬は数頭の仔犬を産み、不必要な妊娠は不幸な命を増やすことになります。

もし、出産させる予定がない、多頭を飼う予定がないのであれば、不要な体への様々な負担を減らすためにも、病気の発生率を下げるためにも、去勢は考えてみた方が良いでしょう。

1.2.病気も予防できる!?去勢のメリット・デメリット

前述しましたが、去勢にはメリットがあります。しかし、逆にデメリットがあるのも事実です。

良く考えていただけるよう、ここでは去勢のメリットとデメリットを比較してみます。

メリット デメリット
繁殖・発情 ・不要な繁殖を避けられる
・発情に関する問題行動が軽減される
・発情期の性的ストレスから解放される
・性ホルモンが原因で起きる問題行動が減少する。
・一生繁殖ができなくなる
・ホルモンバランスが変わることで基礎代謝が変わり、太りやすい傾向になる
病気 ・生殖器に関する病気の発生率を下げられる
精巣の腫瘍、前立腺肥大、前立腺炎、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫、睾丸腫瘍、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症など(前立腺腫瘍を除く)
・イヌ可移植性性器肉腫の感染を予防できる
・時期によりメスの乳腺腫瘍の発症率を下げられる
・骨肉腫の発生率が2倍になると言われる(犬種によるが大・中型犬に比較的見られる)
・甲状腺機能低下になることがある
手術 ・全身麻酔のリスクはゼロではない
・去勢の副作用として尿失禁が起こることがある
性格 穏やかにあることがある 病院嫌いや、人間不信になる場合もある

オスの場合、停留睾丸(停留精巣)という、遺伝による状態がでることがあります。

通常、オス犬は睾丸が体の中にある状態で産まれます。

成長の段階で降りてくる(外にぶら下がってくる)のですが、片方あるいは両方とも降りてこないことがあります。

睾丸は片側があれば繁殖はできます。

しかし、睾丸は本来外にぶら下がって、体温より低い状態で正常な精子を作り出すのですが、体内に収まっていることで腫瘍化する可能性が高く、ほとんどの場合はがん細胞になります。

そのため、停留睾丸の場合は去勢手術がすすめられています。

1.3.去勢手術に適した時期はあるの?

去勢するタイミングは、獣医師によって考え方はありますが、一般的にメスは発情期(ヒート)が始まる前、オスは生殖能力が完成する前が適していると言われます。

理由について詳しくご説明します。

発育状況には個体差がありますので、月齢についてはあくまでも一般的な目安としてお考え下さい。

メス犬の場合

一般的に早いとメスは生後6か月で発情期(ヒート)がきます。

小型犬は比較的早く4か月で来ることもあります。逆に中型・大型犬は遅い傾向です。

生殖活動が可能な体に成熟することを生成熟と言います。

犬種によりますが、メスは7か月~16ヶ月齢ころに性成熟に達します。こちらも小型犬は早い傾向です。

排卵と発情出血が起こることで性成熟に達したとされます。性成熟に達すると、6か月に1回の周期で発情期が来ます。

メスの場合、初めての発情が来る前に去勢をすると、乳腺腫瘍の発症率を最大に下げることができます。

ヒート前発症率は0.05%なのに対し、2~3回目の間に去勢した場合は26%の発症リスクになります。

また、3回目以降になると、発症リスクを下げる期待があまりないとされています。

オス犬の場合

オスには明確な発情周期がありません。

およそ11か月を過ぎた頃から1年中交尾が可能な状態になります。

オスは射精機能が発達すると性成熟に達したとされ、一般的には7か月~12ヶ月くらいです。

中型・大型犬よりも小型犬の方が早く性成熟に達します。

オスの性成熟前に去勢をしておくと、オス同士の争いが起こりにくいとされています。

これは、性成熟期に一過性大量分泌される男性ホルモンの一種(テストステロン)が闘争行動を生み出していると考えられているためです。

また、性成熟前に去勢をしておくと、メスのフェロモンに悩まされることによる問題行動やストレスがなくなります。

足を上げて放尿しだす前に去勢すると、足を上げずに放尿する場合も多く見られるようです。

オスの本能による行動がある程度抑制されるため、目安としては、生殖能力が完成する前の生後6ヶ月をめどに、1年以内に行うのが最適であると言われます。

オス・メス

子犬の頃から攻撃性が強い性格の犬ですと、1歳未満で去勢した場合は攻撃性が高まると言われています。

この場合は骨格や性格の安定などを考慮して、生後1年ほどが良いとされることもあります。

リスクも知っておこう

去勢の適齢と言われる時期は、まだ生後6か月前後の子犬であるという事も事実です。

小型犬ですと、体重が2キロに満たないことも多いでしょう。

去勢は全身麻酔で行われます。2キロを超えていると麻酔から目覚めやすく、危険性も格段に下がると言われています。

メスの場合、去勢は乳腺腫瘍発生率を下げることが大きな理由ですが、発情期1回目から2回目の間に行った場合、発症率は8%とまだ予防効果があります。

ですから、犬の成長を見たうえで、去勢時期を少し遅らせる判断をとる場合もあります。

発情中の手術はできませんから、発情期を逃さないように注意してください。

体の成長具合や犬の体調をみて、獣医師とよく相談し、その犬に合った時期を判断しましょう。
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2.知っておこう!去勢の手術内容から費用まで

去勢とは何をして、費用や時間はどのくらいかかるのでしょうか。

一般的な流れに沿って、具体的に見てみましょう。

2.1.手術の時間はどのくらい?

手術そのものは、オスは15~30分程度です。メスは1時間ほどです。

メスは開腹手術になるために、オスより手術時間が長くなります。

去勢する場合は、これに事前検査や麻酔、麻酔から覚めるまでの時間が加わります。

オスは日帰りで行うことが多いです。メスの場合は1泊することが一般的です。

獣医師さんの方針や、手術までの手順などによって、どちらも入院になることもありますので、事前によく獣医師に説明を受けましょう。

2.2.手術当日から抜糸までのスケジュール

病院によって異なりますが、一般的には事前に健康チェックや必要に応じて血液検査を行います。

ですからその時に、具体的にどのような流れになるのか、説明をしっかりうけましょう。

こちらでは一般的な流れを抜糸までご説明します。

事前に来院し、健康チェックと全体の流れの説明

来院していきなり手術はできません。

事前に一度、健康チェックと手術のタイミングであるかを確認するため来院し、今後の流れの説明を受けます。

注意していただきたいのは、「絶食させる時間」があるということです。

いつからやるのか、あるいは預けてから病院がやるのか、よく確認してください。

手術の時間によりますが、通常は前日から、または当日の朝から自宅で飼い主さんがさせます。

全身麻酔をかけて手術する間、犬は上を向いています。

麻酔をかけると吐くことがあり、嘔吐物が気管に入って呼吸困難になってしまわないように、絶食させて胃の中を空にします。

この間は、どんなに可哀想でも、絶対に食べさせてはいけません。誤飲も同様です。

万が一食べさせてしまった場合は正直に獣医師に告げてください。

水はいつまで飲ませて良いのか、詳細は良く獣医師にきいて、犬の安全の為にしっかり術前の管理をしてあげましょう。

手術当日

来院

予約制が殆どです。決められた時間までに来院しましょう。

健康チェック

当日の健康状態をチェックし、問題が無ければ手術になります。通常はここで飼い主さんは一旦帰宅です。

手術

麻酔をかけます。麻酔が効いてきたら手術になります。オス・メスどちらの場合も全身麻酔です。

オスの場合は、精巣と精巣上体が収まっている睾丸の摘出手術をします。

包皮と陰嚢間の正中線の上を1cm~1.5cmほど切開して摘出します。時間は15分から30分程度です。

メスの場合は開腹し、卵巣のみ、または卵巣と子宮の両方を摘出します。

卵巣のみの方が切開する部分が小さく負担も小さくなります。

持病や高齢などの理由でこちらを選ぶこともありますが、子宮に関係する病気の予防はできないことになります。

卵巣と子宮を摘出する場合は、病気予防としては望ましいのですが、その分切開する部分が少し大きくなり出血も多くなります。

どちらにするかは事前に獣医師と相談となります。時間は1時間前後となります。

入院(1泊)

オスは麻酔が覚めたら通常は日帰りです。メスは通常1泊となります。

麻酔が覚める時間帯の様子と体調、手術部の状態の確認などが行われます。

退院

入院時にお迎えの時間をあらかじめ伝えられていることが多いです。

あるいは手術が終わった後に、術後の連絡と一緒に伝えられることもあります。

病院や術後の状態にもよりますが、通常は患部に塗る薬はありません。

内服薬は無い場合もありますし、抗生剤や痛み止めをだすところもありますが、退院時によく説明を受けてください。

術後の過ごし方についても説明があるはずです。

自宅看護

退院時に受けた注意事項を守って、抜糸の日まで自宅で注意してケアしてあげます。

特に、食欲がない、元気が無い、便がゆるい等、普段と違ったことが少しでもあれば、遠慮せずに獣医師に相談してください。

抜糸

手術から早いところでは7日程度、だいたい10日後程度が抜糸です。

退院時に抜糸の日が伝えられているはずですが、万が一その日に行かれない場合は獣医師に連絡しましょう。

通常は早めに行っても抜糸が出来ませんので、日程を遅らせます。

しかし、あまり遅くなると皮膚に糸が食い込んで抜糸がしにくくなることもありますから、決められた日に行って軽く済ませてあげましょう。

通常は5分か10分程度で痛みもありません。

抜糸し、健康チェックをして、問題なければこれで終わりです。

2.3.助成金がでるところも?費用はどのくらい?

犬の診察費用は自由診療となっているので、病院によって料金や料金体系が変わってきます。

ここでは、診察料や他の細かな部分は入っていない前提で、手術そのものの費用と麻酔、抜糸の一般的な費用を目安としてご紹介します。

病院によっては全て込みになっていたり、入院費用も加算されたりします。

  • 去勢手術代(オス) 10,000円~25,000円
  • 避妊手術代(メス) 20,000円~40,000円
  • 麻酔 5,000円~12,500円
  • 抜糸 500円~1,000円
  • (追記:体重別に料金設定を設けている病院が8割ほどあります)

犬・猫避妊等手術費補助金が出る自治体もあります。

もとは捨て犬や捨て猫を減らす目的で制定された制度ですが、近年では野良犬・猫の増加を防ぐため、飼い主が定まっていない犬や猫に出されるケースが多いようです。

しかし、自治体によっては市民が飼養している犬に一律3,000円が出るところや、市内で飼育されているオス犬に3,000円、メス犬に6,000円が出るところもあります。

条件などはお住まいの自治体によって異なりますので、一度確認してみてください。

2.4.去勢手術後、体質や性格が変わるって本当?

去勢すると太りやすいとか、性格が大人しくなるとか聞きますね。

実際はどうなのでしょう。性格については、実はあまり変わらないと言われていますが、太りやすくなる傾向ではあります。

具体的に一般的にみられるケースを見てみましょう。

去勢すると、オスもメスも性ホルモンが受ける影響によって現れていた行動が減ることはあります。

しかし、性格そのものが変わるかどうかは、科学的なデータで証明されているものはありません。

ホルモンバランスが変わることによって、その影響で大人しくなる犬もいるようです。

去勢前に問題行動を起こし始めた犬の場合、去勢したことによって収まったということはあまりないようです。

手術をしたことによって、人間不信になって警戒するようになったというケースは、日本犬や飼い主依存が強い小型犬に現れることがあります。

オスのマーキングや片足を上げての排尿、マウンティングは、去勢前からやっている場合は去勢しても変わらずやります。

体質は変わります。ホルモンバランスが崩れることで、太りやすくなることがあります。

去勢するまでは男性ホルモンや女性ホルモンが分泌されています。

手術後は生殖行動に使われたエネルギーが消費されなくなるため、体の変化を考えずに同じカロリーを摂取していると、太ることになります。

エネルギー消費が落ちる一方で、食欲は増加傾向になります。こちらにも注意が必要です。

個体差もありますが、手術後に大人しくなる犬もいます。

ホルモンに関係する行動が減るためと言われていますが、このことで運動量が減るという事も太る原因になります。

3.手術後の生活、飼い主がしてあげられること

去勢手術は全身麻酔を伴います。術後は体調をよく見てあげることが大切です。

また、去勢したことによってホルモンバランスが崩れますから、食事面や運動面でもケアが必要になります。

去勢後のケアについて具体的にご説明します。

3.1.傷口を気にする愛犬のために出来ることは?

犬が術創を気にして、執拗に舐めたり、縫合糸をかみ切ってしまったりする場合があります。

日が経つと痛痒さが出てきて舐め続けることもあります。

これらの行動で、傷口が化膿したり、感染症を起こしたり、傷口が開いてしまうと完治を遅らせてしまい、犬にとって負担になります。

傷口を触らせないために、一般的には「エリザベスカラー」と呼ばれる、円錐台形状の保護具を装着します。


楽天

これをつけると、口が体に届かなくなり、体を舐めることができなくなるため、術創を舐めることもできません。

食事や水を上手に摂れないと感じたら、食器を少し高めの位置においてあげると、摂取しやすくなることがあります。

ただし、エリザベスカラーを付けることで、とてもストレスを感じ、頭をあちこちにぶつけだしたりする犬もいます。

エリザベスカラーが苦手な犬は、エリザベスウェアがあります。


Skip Dog

写真はオス・メス兼用ですが、最近ではオス用・メス用で動きやすく作られたものや、ダックスフンド用のサイズもあります。

Tシャツを切って、背中で数か所結んで止める手作りもあります。

犬のストレスができるだけ軽減されるものを考えてあげたいですね。

3.2.忘れないで!健康状態や術創のチェック

手術後は、特に犬の様子をよく観察しましょう。

術創が化膿したり、出血していないかこまめにチェックします。

特に指示が無い限り、家では消毒の必要はありません。

周囲が汚れないように外出をできるだけ控える方が無難です。

排泄のために外に出る必要がある犬は、なるべく草などが術創に触らないような、足元の良いところを選ぶようにします。

家のトイレやベッドなどは必ず清潔に保ちましょう。

いつもより元気が無い、軟便又は下痢、食欲が無いなど、普段の様子と違うと思ったらすぐに獣医師に相談しましょう。

病院に長くいたことで、慣れない環境に置かれたことや、手術に対して恐怖心や不安を見せる場合もあります。震えをだす犬もいます。

安心感を生ませて精神的な回復を得るために、そばにいてスキンシップを多めに取るなど、心のケアも忘れずにしてあげましょう。

特に変化を見せず、いつも通りに元気にはしゃぎだす犬もいます。

全身麻酔した後ですし、術創もまだ落ち着いていませんので、過度な運動をさせないように、抜糸までは大人しく過ごすように気を配ります。

3.3.ホルモンバランスも変化します!食事管理もしっかりと

去勢手術をしたことで、ホルモンバランスが崩れることは前述しました。

およそですが、消費カロリーは30%減少すると言われています。

一方で食欲は20%増加するとも言われます。

子犬用フードは、体の形成のために高カロリーなフードになっています。

去勢後に同じ量を与えていると、カロリー摂取が過剰になってしまいます。

そこで、避妊・去勢手術後用のフードに切り替えると良いでしょう。

子犬~1歳まで用と、成犬用があります。

カロリー摂取を控えようと、極端に量を減らすとストレスになりますし、成長期に栄養が不足しても困ります。

避妊・去勢手術後用のフードは、必要な栄養バランスを考えた上で、摂取カロリーの過剰を抑えられるようになっています。

運動量が多い犬は、その分の消費カロリーを考えてあげます。

3.4.散歩やシャンプーなど、開始のタイミングは?

獣医師や抗生剤が出ているかどうかにもよりますが、一般的に術後最低数日は散歩は控えた方が良いと言われます。

抜糸が終わるまで控えると言う場合もあります。

術創を衛生的に保ちたいことと、過度な運動を避けるためです。

手術をした月齢や犬の体調にもよりますので、散歩はいつからできるかあらかじめ獣医師に確認しましょう。

通常、術創は触ったり拭いたりしないように言われます。ですから、なるべく衛生的に保てるように管理してあげることが重要です。

シャンプーやお風呂は感染する恐れがあるため、抜糸までは控えます。

抜糸が終わった時に、術創の状態を診てもらい、シャンプーやお風呂を始めて良いか確認してください。

獣医師や術創の具合によっては、抜糸後1~2日はエリザベスカラーを付けるように言われることもありますので、こちらもよく確認してください。
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4.まとめ

去勢について、メリット・デメリットや具体的な内容を説明してきました。

去勢について詳しく知っていただけたかと思います。

ドッグランや愛犬との旅行はたくさん行きたいですか?

発情期に当たるとキャンセルですね。オスは生殖能力があれば、発情したメスを追いまくります。

どちらも性的欲求による行動やストレスは悩みとなるかもしれません。

誰が悩むのでしょう? それは飼い主さんです。

犬は自分で去勢をするか判断も要求もしません。将来の病気のことも考えません。生殖器があれば生殖あるのみです。

つまり、去勢するかどうかは、飼い主さんの考え方や、ライフスタイルで決まるのです。

今後、繁殖させたいのかも含め、愛犬の体調なども考慮し、最善の選択をしてあげてください。
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