愛犬の行動に何の意味があるのか疑問に思ったことはないでしょうか?
今まで見過ごしてきた行動には愛犬の気持ちが隠されているのかもしれません。
何気ない行動でもそれが何かを訴えているのなら、それに応えてあげたいですよね。
愛犬の何気ない行動は、『カーミングシグナル』と呼ばれる非音声的言語かもしれません。
そこで今回は27種類に分類されるトゥーリッド・ルーゴス氏が提唱した『カーミングシグナル』を一つひとつ解説して、犬の行動の謎を解明していきます。
カーミングシグナルを詳しく知ることで、行動によって訴える犬の気持ちを知ることができます。
このページを参考にしていただいて、カーミングシグナルを知り、愛犬とのより深いコミュニケーションを築いていくことに役立てましょう。
目次
3.犬がカーミングシグナルを出す主な場面とその意味
3.1.叱られた後など『不安』を感じている時
3.2.犬や人に『敵意がないこと』を示している時
3.3.相手を『落ち着かせよう』としている時
4.日常で疑問になりがちの『カーミングシグナル』の例とその意味
4.1.『舌を出す』場合は相手に落ち着いて欲しいと伝えようとしている
4.2.『歯をカチカチ』する場合はケンカ腰の相手(犬)に落ち着いて欲しいと伝えようとしている
4.3.『あくび』をする場合はストレスを感じている
4.4.『人の顔を舐める』場合はごはんを欲しがっていることも
4.5.『伸び』をする場合は敵意がないことを表そうとしている
4.6.『足を噛む』場合はストレスになることをされて止めさせようとしている
4.7.『口をパクパク』する場合は興奮している自分の気持ちを落ち着かせようとしている
4.8.『耳を倒す』場合は「嬉しい」または「怖い」と感じている
6.『カーミングシグナル』がわかる!おススメの解説本3選
6.1.トゥーリッド・ルーガス著『カーミングシグナル』
6.2.西川文二著『しぐさでわかるイヌ語大百科
6.3.ヴィベケ・リーセ著『犬はしぐさで会話する』
1.犬の『カーミングシグナル』とは
犬のカーミングシグナルとは英語のCalming「落ちつかせる」とSignal「信号」を組み合わせた言葉で、犬の非音声的言語を表します。
カーミングシグナルは不要な争いを避けるためにも生まれつき犬に備わった能力であり、自分と相手を落ちつかせるために合図であると考えられます。
カーミングシグナルはノルウェーの動物学者トゥーリッド・ルーゴス氏が提唱したもので、27個に分類されています。
普段、何気なくしているように見える犬の行動も、飼い主に何かを訴えているボディ・ランゲージであると考えられます。
カーミングシグナルを知ることで、私たちは犬が訴えていること、犬の気持ちを知ることができるのです。
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2.犬同士でも『カーミングシグナル』は行われる
犬のカーミングシグナルは、飼い主などの人間に対して自分の気持ちを訴えるために行われるだけでなく、犬同士でも行われます。
犬同士で行われるカーミングシグナルは見知らぬ相手(犬)に向けて、相手を落ちつかせて無用な争いを避ける役割を果たしています。
初めて出会う犬同士がする動作に、ゆっくりとカーブを描きながら相手に近づくときは、相手を警戒しながらも攻撃の意思がないことを表しています。
相手に横腹を見せながら前をゆっくりと通る場合は、相手の反応を見ていることを表しています。
カーミングシグナルに犬に対する時と人間に対する時とでは、少し意味が異なることがあります。
3.犬がカーミングシグナルを出す主な場面とその意味
犬がどんな時にどんなカーミングシグナルを出しているかを知ることは、犬と一緒に暮らしていく上でとても重要です。
ストレスを感じている時や不安な時などにも、私たちに向けてカーミングシグナルを出していますので、それを見落とさないようにして犬の気持ちを知り、不安やストレスを取り除いてあげることが大切です。
3.1.叱られた後など『不安』を感じている時
叱られた後などに愛犬が体をブルブルと振っているのを見たことはないでしょうか?
この動作は不安やストレスを感じて、自分を落ち着かせようとしている動作です。
体や耳の後ろを掻くこともあります。
同じく不安やストレスを感じている時、鼻をなめて自分を落ち着かせようとします。
あくびをする時は、興奮している相手を前にして不安を感じて、自分を落ち着かせようとしています。
3.2.犬や人に『敵意がないこと』を示している時
飼い主にかまってもらいたい時に、愛犬が仰向けになっているのをよく見ませんか?
気を許していない相手の前では、決して犬は仰向けになることはないので、これは目の前の相手に敵意がなく、気を許しているということになります。
また頭を下げてお尻を上げる「お辞儀」のようなポーズを取ることがありますが、これも相手に敵意がなく、一緒に遊びたい時にするポーズです。
犬同士でよく見られる『敵意がないこと』を表すカーミングシグナルは、相手に向かってカーブしながら近づく、相手に弱い横腹を見せて歩く、目をそらす、相手の前に座る、等です。
初めて出会う犬同士を見ていると、これらの行動が見られるので興味深いです。
3.3.相手を『落ち着かせよう』としている時
興奮している相手の前に犬が座る時は、相手を落ち着かせようとしている時です。
犬が飼い主さんの目の前に座ったら、興奮していなかったかどうかを考えてみましょう。
犬があくびをする時は、自分自身を落ち着かせようとしていると同時に、興奮している相手を落ち着かせようとしています。
犬があくびをしている時は眠い時だけではなく、イライラしている時や興奮している相手に落ち着いて欲しい時などがありますので、要注意です。また人や犬に対して、目をそらせるだけでなく体全体を背ける場合は、相手を落ち着かせようとしている時です。
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4.日常で疑問になりがちの『カーミングシグナル』の例とその意味
私たちが何気なく目にしている犬のしぐさ。これには様々な意味があると考えられるのです。
言葉で伝えることができない犬の言葉代わりとも言えるカーミングシグナルで犬の気持ちを感じ取ってあげたいですね。
日常的に目にする何気ない動作、それにはどういう意味が隠されているのか、犬はどういう気持ちなのか、いくつかの例をあげてみます。
4.1.『舌を出す』場合は相手に落ち着いて欲しいと伝えようとしている
犬は相手に服従して相手をなだめようとする時に、空中をなめるように舌をペロペロと出す場合があります。
興奮している飼い主や犬に向けて、落ち着いて欲しいと言う意味で舌をペロペロと出しています。
この場合、犬はストレスや不安も感じているので、この動作を飼い主の目の前でしていると、興奮して叱りつけていないかを考えて、落ち着いて接してあげるようにしましょう。
犬が舌を出してサインを出しているのに興奮して怒り続けていると、犬は余計にストレスや不安を感じてしまいます。
カーミングシグナルを知って犬の不安を取り除いてあげましょう。
4.2.『歯をカチカチ』する場合はケンカ腰の相手(犬)に落ち着いて欲しいと伝えようとしている
犬が歯をむき出しているのは相手を威嚇している時ですが、歯をカチカチ鳴らしている場合は、ケンカ腰になっている犬に対して落ち着かせようとしているサインです。
怖くて歯をカチカチとしているのではありません。
無用な争いを避けるための重要なサインであると言えます。
4.3.『あくび』をする場合はストレスを感じている
犬があくびをする時は眠い場合だけでなく、重要な意味が隠されています。
人間の動作に例えると「ため息」や「深呼吸」に近いかもしれません。
深呼吸はストレスや不安を感じた時に気持ちを落ち着かせるためにしますが、犬のあくびもそれに近いものがあります。
全然知らない人がいきなり散歩している犬の頭を撫でて、犬が突然あくびをしたとしたら、犬はストレスを感じていますので注意しましょう。
4.4.『人の顔を舐める』場合はごはんを欲しがっていることも
犬が人の顔を舐めるには2つの意味があります。
一つは愛情表現で、オオカミ流あいさつの名残です。
そしてもう一つはおねだりをしている時です。
ごはんが欲しいときに飼い主の顔を舐めることがありますが、これは子犬が母犬に食べ物をねだる時の名残です。
犬が人の顔を舐めるのは愛情表現だけではありませんが、信頼している人間に対して行動なので、飼い主としては舐められると嬉しいと思ってしまいますよね。
でも舐められすぎると感染症にかかってしまうことがあるので気をつけるようにしたいですね。
4.5.『伸び』をする場合は敵意がないことを表そうとしている
犬が伸びをする姿勢をすることがよくあります。
前脚を地面につけて頭を低くすることによって、敵意がないことを相手に示そうとしています。
人間と同じように寝起きなどにストレッチの意味で伸びをする場合もありますが、自分と相手の緊張を、伸びをしてほぐそうとしていることもあります。
4.6.『足を噛む』場合はストレスになることをされて止めさせようとしている
犬が自分の足を噛む原因はいくつかのことが考えられます。
まずはアレルギーで足が痒い場合。この場合はアレルゲンになるものを特定して、取り除いてあげることが必要です。
それからカーミングシグナルとして考えると、ストレスを感じることをされたので嫌がって「止めて」と訴えている場合です。
アレルギーではなく頻繁に足を噛んでいるようなら、ストレスになるようなことをしていないかを考えてみることが大切です。
4.7.『口をパクパク』する場合は興奮している自分の気持ちを落ち着かせようとしている
犬が口をパクパクする時は、犬が興奮状態の時が多いです。
興奮しすぎた自分の状態を落ち着かせるために口をパクパクします。
夢中で遊んでいて興奮しすぎてしまった時、予防接種などで動物病院へ向かう途中に、嫌なことを思い出してしまった時などに口をパクパクすることがあります。
4.8.『耳を倒す』場合は「嬉しい」または「怖い」と感じている
犬が耳を後ろに倒している場合には2つの意味がありますので、その状況に応じて犬の気持ちを考えてあげなければなりません。
ほめられたり抱っこされたりして喜んでいる時、耳は後ろに倒れて尻尾を振って嬉しさを表しています。
その反対に怖い時、不安な気持ちの時も耳を後ろにぴったりと倒しています。
この場合の尻尾は足の間にまるまっています。
耳だけを見ているとわかりませんが、その時の状況、尻尾を振っているか、表情などでくみ取ることができます。
5.カーミングシグナルの全27種類とその意味一覧
カーミングシグナルはトウリッド・ルーガス氏によって提唱され、27種類に体系化されています。
全27種類のシグナルと意味を表にして簡単にまとめてみました。
カーミングシグナルは犬同士の場合と人間に対するときとは少し意味が違うことがありますので注意してください。
犬がカーミングシグナルを出す行動 | そのカーミングシグナルの意味 |
相手に犬にゆっくりと歩いて近づく | 相手の犬からのシグナルを待っている |
体を横にそらす | 相手に敵意がないことを示す |
カーブを描きながら近づく | 敵意がないことを表している |
見知らぬ犬に体の横を見せてお尻から近づく | 犬同士のコミュニケーションが取れたことを表す |
尻尾を振る | 好意的な意味が多いが振り方によって逆の意味もある |
座る | 争いを避けるシグナル |
初対面の犬と出会った後、どこかへ行く | 犬同士、お互いを認め合ったサイン |
前脚を上げる | 緊張や興奮を落ち着かせるサイン |
鼻を持ち上げる | 相手を落ち着かせようとするサイン |
2頭の犬の間をさく | 片方の犬に油断しないでと訴えるサイン |
あくびをする | 嫌なことを止めて欲しいサイン |
体を振る | 嫌がっているシグナル |
体を低い位置にして飛び掛ろうとしている | 歓迎・喜び・遊びの誘い |
尻尾を振って体を低くする | 喜び、遊びの誘い |
子犬のようにじゃれる | 遊びの誘いのシグナル |
そっぽを向く | 嬉しさの高ぶりを抑えるサイン |
犬同士が顔を見合い口元を後ろへ引く | 軽い服従、敵意がないことの表れ |
歯をカチカチと鳴らす | けんか腰の相手を落ち着かせたいサイン |
口と鼻の周りを舐める | 犬に対しては敵意がないこと、人間に対しては喜んでいるサイン |
口をパクパクさせる | 嫌がる気持ちを抑えているサイン |
背中を向ける | 相手を落ち着かせるための強いシグナル |
おしっこをする | 犬同士が認め合った時・散歩に行ってくれる飼い主への愛情のサイン |
その場所にいないように振舞う | 高まる感情を抑えようとするシグナル |
初対面の犬と出会い静止する | 相手にシグナルが通じているかを判断している |
地面の臭いを嗅ぐ | 不安や興奮を抑え自分を落ち着かせている |
伏せる | 相手を落ち着かせる最上級のシグナル |
しようと思ってできなかった行動を別の行動に転移する | 余ったエネルギーを別の行動に転化することによってストレスを発散する |
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6.『カーミングシグナル』がわかる!おススメの解説本3選
カーミングシグナルは比較的新しい研究であるため、犬を飼っている人でも馴染みがないと言うことも少なくありません。
しかし犬を飼っている人、犬と接することが多い人は、ぜひとも知っておきたいことです。
そこで、このカーミングシグナルについて解説した本を3冊紹介してみます。
犬の気持ちを知るためにも、一度手に取って、じっくりと見てみることをお勧めします。
6.1.トゥーリッド・ルーガス著『カーミングシグナル』
カーミングシグナルを提唱したトゥーリッド・ルーガスの解説本です。
ルーガス氏はその生涯のほとんどを動物たちと過ごし、競走馬のトレーナーをした経験も持っています。
たくさんの動物たちと過ごした経験を生かして、多くのの犬たちを研究した結果、カーミングシグナルは生まれました。
カーミングシグナル by.トゥーリッド・ルーガス :Amazon
この本を執筆した後、ビデオとDVD版も製作されています。
この本は、今まで誤解されがちだった犬たちの行動の本当の意味を知るために役立つことでしょう。
言葉を話せない犬たちが体を使って表している気持ちを知って、愛犬とのコミュニケーションに役立てたいですね。
この本はドッグトレーナーなどの専門家向けでなく、犬の飼い主向けに書かれて翻訳されたものです。
写真付きでわかりやすく書かれているのが特徴です。
この本を読まれた人たちのレビューは概ね好評です。
アマゾンレビューでは5点中4点の高評価を得ています。
カスタマーレビューは、ほとんどが犬を飼っている方たちのものです。
「犬を誤解しないためにも必要な本」、「犬を飼っている人なら思い当たることがたくさんある」、「前半のカーミングシグナルの解説より後半の犬への接し方、犬との生活の在り方について考えさせられることがあった」、「犬にシグナルを使ってみたら、たった一度で犬が劇的に変わった」というレビューがありました。
犬を飼っている人、飼おうとしている人の中には、犬のしつけは力でねじ伏せるもの、また人間のほうが順位が上であるということを教え込みたいばかりに、犬の気持ちに反したトレーニングをしてしまうことがあります。
しつけは大切ですが、まずは犬の気持ちを知ることから始めてみても良いのではないでしょうか?
犬を飼っている人、飼おうとしている人は、ぜひこの本でカーミングシグナルのことを知って、犬とのコミュニケーションを大切にして欲しいです。
6.2.西川文二著『しぐさでわかるイヌ語大百科
カーミング・シグナルとボディ・ランゲージでイヌの本音が丸わかり!』(サイエンス・アイ新書)
この本は、カーミングシグナルとともに、犬のボディ・ランゲージなども「イヌ語」としてとらえ、愛犬の心理を探ろうというものです。
著者は長年、犬とともに生活して犬の心理を知り尽くしているので、説得力があります。
犬を飼い始めると、その仕草や表情に癒されますが、その仕草や表情、行動が全て心を表していると考えられます。
カーミングシグナルは、主に無用な争いを避けるためのシグナルですが、ここに書かれているのはそれ以外の反応・行動・しぐさを一つの単語ととらえて、イヌ語の辞書のような作りになっています。
今までわからなかった犬たちの心理状態やストレスを知ることで、犬とのよりよい関係を築いていくために、とても役に立ちそうですね。
この本を読んだ人のレビューも好評で、アマゾンレビューでは星5つのうち4.6という高評価です。
わかりやすく書かれているというのもあり、「読み物としても面白い」という評価もあります。
基本的なしぐさが93種類も説明があり、問題行動の対処法も書かれているので、犬のことをもっと知りたい人、犬の行動の疑問を解明したい人には必携の一冊であると言えるでしょう。
6.3.ヴィベケ・リーセ著『犬はしぐさで会話する』
この本はカーミングシグナルとは少し違いますが、犬の行動がどういうことを表しているのかを解説したDVDブックです。
犬は言葉代わりに、様々なしぐさで私たちに何かを訴えています。
私たちが犬の行動から心理を知ることができれば、もっとコミュニケーションがうまくいくのではないでしょうか。
実際に映像を使って解説しているので、とてもわかりやすく実践に移しやすいです。
アマゾンレビューでは星5つのうち4.4となかなかの高評価です。
著者はプロのトレーナーですが、特に対象はプロのトレーナーではないので、犬を飼っている全ての人にお勧めの内容になっています。
カーミングシグナル以外にも犬の行動から犬の気持ちを知りたい、犬と会話がしたい、という場合には、ぜひとも見てみたい一冊です。犬のしつけにも役立ちますね。
7.まとめ
犬を飼っていると、いつも何かを訴えているようにする行動に気がつくことがあります。
それが人間に対する犬のカーミングシグナルであることが多いのですが、犬を飼っている人でもカーミングシグナルのことについて知らない人も多いです。
カーミングシグナルを知ることで、今まで犬の行動に対して自分勝手な解釈をしていたことを申し訳なく思うことも少なくありません。
あくび一つにしても、カーミングシグナルを知らなければ、ストレスを感じているしぐさであると気がつくことはないでしょう。
カーミングシグナルを知ることは、犬の無言の訴えを知るとともに、飼い主自身の考え方を改めることでもあります。
それで犬のストレスや問題行動が減ることもあるでしょう。
カーミングシグナルというのは、あくまでも争いを避けるためのシグナルです。
カーミングシグナル以外にも犬はいろいろなボディ・ランゲージを使って私たちにいろいろなことを訴えようとしています。
犬はとてもストレスに弱い動物です。
犬と一緒に暮らす人間ができることは、できるだけ犬が発するシグナルを受け取ってストレスや不安を取り除いてあげることです。
カーミングシグナルは人間に対してだけでなく犬同士でも行われます。
飼い主としては、愛犬が他の犬に近づいたり、逆に愛犬の近くに見知らぬ犬が近づいてきたりすると、慌ててしまって引き離そうとしますが、犬は犬同士でカーミングシグナルを使って、きちんとコミュニケーションを取っているのです。
このことを考えると犬って本当にすごい動物だと思いますね。
犬はカーミングシグナルが通じない相手には、次第にシグナルを出すことをやめてしまいます。
そんなかわいそうなことにならないためにも、犬が発するシグナルについて知ることが必要です。
犬が発するカーミングシグナルには一つの意味だけでなく、いくつかの意味が込められていることがありますが、飼い主は愛犬の表情やその場の状況などで、犬が訴えたいことを感じ取ってあげることが大切です。
言葉が通じない動物と一緒に暮らすと言うことは簡単なことではありませんが、人間もペットも共に快適に暮らしていくためには、ペットが発するシグナルを知る努力をするようにしたいものですね。
カーミングシグナルを知ることによって、犬のストレスを取り除き、安全に健康に暮らすことができるとしたら、素晴らしいことではないでしょうか。
今までカーミングシグナルのことを知らなかった人も、これを機会に愛犬のしぐさで気持ちを知ろうとする努力をしてみてください。
愛犬にはそういう飼い主の気持ちはきっと通じることでしょう。
今までわからなかった愛犬の気持ちがわかることによって、今までよりも一層愛犬のことが可愛く見えてくることでしょう。
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