近年のうちにペットを取り巻く環境は変化し、犬も平均寿命が延びていると言われています。
犬の平均寿命は体の大きさによって異なりますが、小型犬・中型犬は15歳前後、大型犬は13歳前後で、全体的に見ても犬の平均寿命は14歳前後です。
愛犬の年齢がわかると、食事や散歩・遊びなどを考慮したり、病気予防の目安になりますので、実は犬の年齢を知ることは愛犬との暮らしに必要不可欠なのです。
しかし、子犬のうちから飼い始めた場合はまだしも、里親になったり、迷い犬を保護した場合は年齢がいくつなのか、どこで判断すればいいのかわからないこともありますよね。
そこで今回は、犬と人間との年齢の比較や換算方法、犬の年齢の見分け方、猫との年齢との比較についてまとめました。
ぜひこれからの愛犬との暮らしの参考にして下さい!
目次
1.犬の年齢と人間の年齢を比較しよう
1.1.犬年齢の換算表
1.2.犬の年齢計算式
3.犬は何歳で大人?
3.1.犬が妊娠・出産できる年齢
3.2.犬の口の中を見れば犬の年齢がわかる!
3.3.歯の他に犬の年齢を見分けるポイント
1.犬の年齢と人間の年齢を比較しよう
最初に、犬と人間との年齢はどれくらい成長速度が違うのかを見ていきたいと思います。
「犬」とひとくちに言っても、実は犬は体格差が幅広いため、小型犬・中型犬・大型犬とでは人間に換算した年齢が異なるのです。
まずはじめに、犬の年齢を体格別に見ていきましょう。
1.1.犬年齢の換算表
犬は人間の年齢に換算するとそれぞれどれくらいの年齢になるのでしょうか?
小型・中型・大型犬と体格別に分け、表にまとめると以下のようになります。
犬の年齢 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
---|---|---|---|
1ヵ月 | 1歳 | 1歳 | - |
2ヶ月 | 3歳 | 3歳 | 1歳 |
3ヶ月 | 5歳 | 5歳 | 2歳 |
半年 | 9歳 | 9歳 | 6歳 |
1歳 | 17歳 | 16歳 | 12歳 |
2歳 | 24歳 | 23歳 | 16歳 |
3歳 | 28歳 | 28歳 | 19歳 |
4歳 | 32歳 | 33歳 | 26歳 |
5歳 | 36歳 | 38歳 | 40歳 |
6歳 | 40歳 | 43歳 | 47歳 |
7歳 | 44歳 | 48歳 | 54歳 |
8歳 | 48歳 | 53歳 | 61歳 |
9歳 | 52歳 | 58歳 | 68歳 |
10歳 | 56歳 | 63歳 | 75歳 |
11歳 | 60歳 | 68歳 | 82歳 |
12歳 | 64歳 | 73歳 | 89歳 |
13歳 | 68歳 | 78歳 | 96歳 |
14歳 | 72歳 | 83歳 | 103歳 |
15歳 | 76歳 | 88歳 | 110歳 |
16歳 | 80歳 | 93歳 | 117歳 |
17歳 | 84歳 | 98歳 | 124歳 |
18歳 | 88歳 | 103歳 | 131歳 |
19歳 | 92歳 | 108歳 | 138歳 |
20歳 | 96歳 | 113歳 | 145歳 |
この図からもわかるように、犬は人間よりもとても成長が早い動物で、20歳を迎える頃の年齢を人間の年齢に換算すると、かなりの高齢であることがわかります。
小型・中型犬は生後半年を迎えると、すでに体の年齢は人間の9歳の子どもと同じ状態にで、大型犬は6歳ほどの年齢に成長していることがわかります。
そして、さらに注目していただきたいのが、小型犬・中型犬と大型犬と、犬同士でも体格が異なることでだと成長のスピードも違っていることです。
大型犬が1歳を迎える頃は人間でいうと12歳ですが、小型犬は17歳、中型犬の場合だと16歳に換算されます。
このように、幼犬の頃は小型犬・中型犬よりも、彼らより体の大きい大型犬の方が年を取るのが遅いくなり、これも体格が幅広い犬の特徴です。
犬の年齢の転換期
犬の年齢の中で、転換期といわれる年代は二つあり、ひとつはシニア期、もうひとつは老年期です。
シニア期は人間でいうと40代ごろの年代にあたり、表をもとに年代を見ていくと、小型犬・中型犬で6歳ころ、大型犬では5歳ころに人間の年齢でいう40代になり、7歳頃にはシニア期へと移行します。
シニア期は老年というほどではありませんが、老化の兆候を感じやすい時期で、この時期に懸念される重要なことは、まずはじめに体型の変化です。
人間が中年になると肥満になりやすくなるように、シニア期の犬も脂肪をため込みやすい体へと変化していきます。飼い主は気をつけて肥満対策をする必要があり、市販されているドッグフードなども「シニア用」と明記されたものが販売されているのはこのような体型や体の変化が著しい時期だからです。
犬が肥満になると、人間と同じく糖尿病や心臓疾患などが心配されるだけでなく、体重増加によって脚を痛め、関節痛になってしまう心配もあります。
これまでのようにおやつを与える、高カロリーのフードを与える、など若い頃と同じ食事をさせていると、犬種によっては肥満にスピードがかかってしまうため、シニア期を迎えた愛犬には、年代や体質に合わせたフードを与え、おやつは控えめにする、などの配慮をしてあげましょう。
また、シニア期になると眠る時間が増えてくる場合もありますが、肥満防止のために筋肉をつけてあげる必要もあります。
これまでのように激しい運動をする必要はありませんが、まったく運動をさせないのも危険です。すでに肥満の犬には食事制限をしながら少しずつ運動を行い、まだ肥満ではない犬も毎日適度な運動をさせてあげて下さい。
老年期
老年期は11歳から12歳ころになります。
これは人間の年齢でいうと60歳ころで、白髪が出始めたり、被毛が薄くなったりすることです。また、口内も歯周病がでるようになったり足腰も少しずつ弱くなってくるので、以前のように元気よく散歩を楽しめない犬も出てきます。
また、それまで好奇心旺盛だった犬が好奇心をあまり示さなくなったり、眠っている時間が多くなる、頻尿になる、なども老年期を迎えた犬によく見られる傾向です。
しかし後述するように、生後1年からは小型犬・中型犬よりも大型犬の方が年を取るスピードが早くなり、最終的には大型犬の方が寿命が早く来てしまいます。
犬の平均寿命は小型犬・中型犬が14歳から15歳、大型犬は12歳から13歳です。
多くの人が、この表で犬を体格別に比較し、大型犬の寿命の短さに驚くと思います。
なぜ大型犬はこのように寿命が短いのでしょうか?
それは、小型犬や中型犬よりも体格が大きいということもありますが、犬の肺や心臓は大型犬の体の生命維持をするために見合っていない、という説があります。
そのため大型犬は常に酸素が足りず、全身に酸素が言っていない状態なのです。
新鮮な酸素が全身にいきわたっていない場合は、生命を維持するための細胞が早く老化しやすくなってしまいます。
大型犬はまさにこのような状態にあるため、残念ながら小型犬・中型犬よりも成長が遅い割には老化も早く、寿命が縮まってしまうのです。
このような理由を考えると、愛犬との時間は長いようで本当に短いものです。この限られた時間を愛犬と幸せに過ごすために有効活用したいですよね!
1.2.犬の年齢計算式
では、愛犬の年齢を計算して算出したい場合ですが、犬の年齢はどのように計算すれば算出することができるのでしょうか?
犬の年齢計算式は、小型犬・中型犬・大型犬によってそれぞれ異なります。
小型・中型犬は生まれてから2年の間にいっきに24歳まで年を取りますので、計算方式はほぼ同じです。
3年目からは年を取るスピードは次第にゆっくりになり、3歳以降の小型犬・中型犬は人間の成長スピードにすると1年に4歳ほど年を取る計算です。
この考えで行くと、小型犬(または中型犬)の年齢を人間の年齢に換算する時は、「24+(犬の年齢-2年)×4」となります。
また、大型犬の場合は小型犬・中型犬に比べると、骨格の成長度が若干遅くなります。そのため生後1年から年齢を計算していくわけですが、大型犬の年齢を人間の年齢に換算すると12歳になります。
1歳を迎えた大型犬は、その後小型犬・中型犬の年齢よりも成長のスピードを早め、毎年7歳ごとに年を取っていきます。
これらを計算式にすると「12+(犬の年齢-1年)×7」となります。
ちなみにペット先進国として世界的に有名なイギリスでは、国営放送チャンネルBBCの公式ホームページで犬の年齢計算機を公開しています。
下記からサイトへアクセスできます。
国営放送チャンネルBBCの公式ホームページ(英語サイト)はこちら
「Dog age calculator」の「My dog」タブを選んで愛犬の年齢(「○歳○ヵ月」と表示されています。)を入力し、「Calculate」ボタンを押すと愛犬の年齢が表示される、という仕組みです。
また、「My life as a dog」を選ぶと飼い主の年齢を犬の年齢に換算することもできるユニークな計算機です。
しかし、この計算機は調べることのできる犬種が限られているのが欠点です。現在調べられるのはビーグルを始め全部で19種類の犬種のみです。
調べられる犬種はどうやらイギリス国内で人気のある犬種をピックアップしているようですね。
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2.犬種別犬の年齢表
先に犬の体格別に年齢の目安を述べましたが、実は犬は種類がとても多い動物のため、犬種によっても年齢が異なって来ます。
犬種別の年齢についてご紹介します。犬の種類は全部で100種類ほどあるため、すべてを比較することはできません。
ここではダックス、トイプードル、ラブラドール、ポメラニアン、柴犬、コーギーという日本でとても人気の高い犬種に絞ってまとめました。
ぜひ、愛犬の年齢の目安にして下さい!
犬の年齢 | ダックス | トイプードル | ラブラドール | ポメラニアン | 柴犬 | コーギー |
---|---|---|---|---|---|---|
半年 | 7歳半 | 7歳半 | 7歳半 | 7歳半 | 7歳半 | 7歳半 |
1歳 | 15歳 | 15歳 | 11歳 | 11歳 | 11歳 | 11歳 |
2歳 | 23歳 | 23歳 | 15歳 | 15歳 | 15歳 | 15歳 |
3歳 | 28歳 | 28歳 | 19歳半 | 19歳半 | 19歳半 | 19歳半 |
4歳 | 32歳 | 32歳 | 23歳 | 23歳 | 23歳 | 23歳 |
5歳 | 36歳 | 36歳 | 28歳 | 28歳 | 28歳 | 28歳 |
6歳 | 40歳 | 40歳 | 33歳 | 32歳 | 32歳 | 32歳 |
7歳 | 44歳 | 44歳 | 40歳 | 36歳 | 36歳 | 36歳 |
8歳 | 48歳 | 48歳 | 61歳 | 48歳 | 48歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 | 52歳 | 68歳 | 52歳 | 52歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 | 56歳 | 75歳 | 56歳 | 56歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 | 60歳 | 82歳 | 60歳 | 60歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 | 64歳 | 89歳 | 64歳 | 64歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 | 68歳 | 96歳 | 68歳 | 68歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 | 72歳 | 113歳 | 72歳 | 72歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 | 88歳 | – | 76歳 | 76歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 | 93歳 | – | 80歳 | 80歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 | 98歳 | – | 84歳 | 84歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 | 103歳 | – | 88歳 | 88歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 | 108歳 | – | 92歳 | 92歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 | 113歳 | – | 96歳 | 96歳 | 96歳 |
これらの表を見てもわかるように、小型犬・中型犬であるダックス、トイプードル、ポメラニアン、柴犬、コーギーはほぼ同じ年齢です。
ラブラドールは大型犬のため、他の犬種よりも寿命が短く、14歳の時点で人間の年齢に換算すると113歳という高齢になってしまいます。
犬の年齢は体格だけでなく、犬種で見ても異なる場合があり、特定の犬種を選んで育てる場合はきちんと年齢も確認しましょう。
3.犬は何歳で大人?
英語では物事が早く進むことを「ドッグ・イヤー」と呼ぶことがあります。
これは読んで字のごとく、犬の成長が人間より早いことと、時間の流れとを同列に例えた言葉です。
通常、犬の骨格が成犬として完成されるのは、小型・中型・大型犬を問わず1歳前後だと言われています
ここでは、子犬が「成犬」として体の成長が完了する時期、犬の妊娠・出産可能な年齢はいくつまでなのか、などについてまとめました。
3.1.犬が妊娠・出産できる年齢
犬は小型犬・中型犬共に1歳になると成犬として骨格や体が出来上がり、メスは妊娠可能な年齢となります。
大型犬は骨格の発達がやや遅れるのですが、2歳になると妊娠可能な体へと成長します。
メスは春と秋に発情期を迎えて出産可能な状態になり、メスのフェロモンにひかれたオスと交配することで妊娠・出産をします。
犬の妊娠の日数は58~63日ほどで、小型・中型・大型犬が一回が出産する子犬の数の平均は、6匹から10匹ほどだと言われています。
出産の経験回数や犬の年齢によっても異なりますが、一回にだいたいこれくらいの子犬が産むという目安になるでしょう。
犬にとって出産は、一般的に1歳から6歳までが適していると言われていますが、実は犬の体には閉経というものがありません。
そのためシニア犬として年齢を重ねると、閉経を迎えて自然に出産ができなくなるということはなく、発情期の排卵は老犬になっても続くため出産することは可能なのです。
しかし、犬自身の体力や健康状態を考えると犬の高齢出産は決しておすすめすることはできません。
愛犬の体に負担をかけるような望まない妊娠を避けるには、不妊手術をすることも飼い主が考慮する義務のひとつです。
不妊手術をすることで、愛犬が高齢化した時、生殖器が原因でかかる病気を予防することにもつながりますので、出産を考える場合は1歳から6歳までの間に済ませて、その後は不妊手術をする、など愛犬にとっての出産計画も考えてあげましょう。
また、日本で人気のあるミニチュアダックスフントやトイプードルは小型犬のため、6歳以上で出産をさせることは母犬の体に負担がかかり、最悪命の危険性もあるので絶対に行わないで下さい。
また、ダックスフントは近年人気があるからと安易に繁殖を行ったために遺伝病や未熟児、奇形児などが多く生まれている、という事例があります。
ブリーダーのような専門的な繁殖ではなく、可愛い愛犬の子どもを残したい、と考えている方もいるかと思いますが、犬の高齢出産は何十年もの実績を積んだブリーダーならなおのこと行わないので避けて下さい。
トイプードルの平均寿命は15歳と長いのですが、7歳になったころから老化の兆候があらわれます。
また、安全に出産が可能な時期は短く、2歳までが母子ともに健康に生まれて来ると言われていますので、出産を考えている方は早めに獣医さんやブリーダー等に相談するようにしましょう。
3.2.犬の口の中を見れば犬の年齢がわかる!
犬を育てる時、「年齢」はとても重要なポイントです。
ブリーダーから子犬の頃に引き取り、一緒に暮らして育ててきた場合は、愛犬の年齢はすぐに確認できます。
しかし、愛犬が保護した犬だったり、里親として引き取った場合には、成犬になってから家族に迎えられることもあるため、正確な年齢がわからないこともあります。
年齢の基準がわからないと、与えるドッグフードの種類や、年代によって考えられる病気の予防など、さまざまな考慮が難しくなるので、愛犬の年齢を確認することは飼い主にとって重要事項なのです。
では、一般的に犬の年齢はどこでわかるのかと言いますと、まず最初にわかりやすいのは口の中です。
犬の年齢はまず口内で状況を確認することができます。
歯で年齢を調べる際は、まず歯そのものは歯石の状態、歯がすりけっていたり欠けているなどの消耗具合を確認します。
次に歯茎が歯槽膿漏や歯肉炎にかかっていないかをチェックするのが基本的な調べ方です。
犬の歯は年齢によって特徴があり、生後4カ月までは乳歯から永久歯に生え変わる時期のため、両方の歯が混在していますが、生後半年にはすべて永久歯に生え変わります。
1歳から2歳までの頃の犬の歯は、全体的に白く、奥歯が少しくすんだ状態です。3歳から4歳になると歯石が徐々に付着し、歯肉炎で歯茎が赤く腫れることもあります。
5歳から10歳に歯磨きなどを行わない場合は、歯石の付着状態が厚くなり、それが歯槽膿漏を引き起こして強い口臭の原因になるのです。
10歳の場合は歯肉炎や歯槽膿漏で歯が抜けるなど、歯茎面の不健康さが目立ちます。歯茎の炎症がひどいと指で押した時に出血したり膿が出ることもあります。
これらの口内の衛生状態の悪化は、決して口内だけにとどまるわけではありません。
歯肉炎や歯槽膿漏がひどいと、食事をしていても口の中が痛くて食べられなかったり、水を飲むことすらためらうようになるなど、犬にとって不快な状態になり、ひどい時には内蔵の病気につながることもあります。
ただし、犬の歯の治療は全身麻酔をかけて行うことが多いため、愛犬の体に負担になります。
歯の健康を保つためには、子犬の頃から歯磨きを習慣づけたり、歯磨き用のガムを与えたりするなど、愛犬が口内を清潔に保つ習慣を作ってあげることが大切です。
特に年齢を重ねた犬は歯石の付着具合が若い頃よりも多くなるため、手術をしても簡単にとりきれるものではありません。
犬にとって歯をチェックすることは年齢を確認することはもちろんですが、健康状態を確認することでもあります。
子犬から育てている方は歯磨きの習慣をつけ、里親として成犬を引き取った方は最初にメディカルチェックとして愛犬の口内環境を必ず見るようにしましょう。
会ってはならないことですが、犬の歯槽膿漏がひどくなると、あごの骨が溶け、最悪の場合は下あごがなくなることもあります。
そうなるともちろん固形食は食べられず、流動食を与えるばかりでなく、愛犬の舌が常にむき出しになるため乾燥し、抵抗力も落ちてしまいます。
このような悲しい事態を引き起こさないためにも、歯で犬の年齢を確認し、健康状態をしっかり確認することはとても大切なことなのです。
愛犬が歯磨きを嫌がる時には、デンタルスナックなどもありますし、効果的な食事の与え方もありますので、獣医さんに相談してみましょう。
3.3.歯の他に犬の年齢を見分けるポイント
歯の他にも、犬の年齢を見分けるポイントはいくつかあります。
犬は人間のように顔の表面にシワができることはありませんが、毛並みに変化が見られます。
被毛に黒や茶が混ざっている犬は、5歳から次第に白髪が生え、高齢になる頃には若い頃より顔の周りが真っ白になっていることもあります。
また、顔の周りは年齢が出やすいので、白い犬は涙やけがあったり、白内障で目の水晶体が白く濁ってしまうこともあります。
犬の老化は骨格や足腰にも変化を及ぼしますし、足の裏にある肉球も若い頃に比べると厚くなり固さが感じられます。
歩行などでも愛犬の加齢を感じることがあるでしょう。
犬はつぶらな瞳で愛くるしい顔立ちのため、人間のような老化は感じられませんが、目や被毛、骨格には確実に加齢がありますので、犬を保護した時にはこのような部分も確認するようにしましょう。
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4.猫の年齢表
これまで犬の年齢についてまとめましたが、犬と人気を二分する猫の年齢はどれくらいなのでしょうか?
一般的に室内で飼われている猫の平均寿命は20歳前後と言われ、犬よりも長めと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
下記に犬と比較した猫の年齢をまとめました。
先ほどは小型犬・中型犬・大型犬別にわけたり、犬種別に分けていましたが、ここでは小型犬を基準とした大まかな年齢でまとめています。
生後 | 犬 | 猫 |
---|---|---|
半年 | 9歳 | 9歳 |
1歳 | 15歳 | 13歳 |
2歳 | 23歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 | 96歳 |
この表でもわかるように、実は猫の年齢の取り方は小型犬・中型犬と似ています。
しかし、猫の方が若干体の成熟度が早いようです。
猫は生後半年で成猫と同じ体つきになり、メスは発情して子どもを妊娠できるようになります。
猫は犬よりも繁殖力が高く、交配を行うと99%妊娠しますので、望まない妊娠を防ぐためには生後半年から不妊手術を行った方がいいと言われています。
7歳からは猫もシニア期に入りますので、キャットフードもシニアのものを与えたり、年を取ってからかかる可能性のある病気には気をつけましょう。
最近はペットの食生活や環境の変化、医療面の向上で飼い犬・飼い猫ともに長生きする傾向にあり、これまで以上にペットと過ごす時間が増えています。
一方、野良猫の場合は不衛生で過酷な環境に身を置いているため、その寿命は圧倒的に飼い猫よりも短いです。野良猫の寿命は長くて4~5歳と言われています。
人間と共に生き環境に恵まれると、犬や猫も長い年月を人間と共に過ごしてくれます。
犬と猫は長い間犬派・猫派と分かれていましたが、最近では犬と猫どちらとも可愛がり、一緒に生活する人も増えています。
それだけでなく、犬との生活を考えるためにも、猫など人間になじみの深い動物の年齢も目安に考えることも視野が広がりますね。
5.まとめ
いかがでしたか?愛犬の年齢は何気ないことですが、犬の生活を考える目安として重要なポイントなのです。
大まかでも年齢がわかるようになると、成長に合わせて発情期の対処や食事の準備ができますし、散歩の時間や遊ぶためのおもちゃ選びなども変わってきます。
また、年齢によってかかりやすい病気も変わってきますので、病気の予防のためにも犬の年齢は大切なことなのです。
可愛い愛犬にはいつまでも長生きしてもらいたいですし、年齢によって様々な気遣いをしてあげることで彼らのストレス軽減にも役立ちます。
ぜひ犬の平均年齢や犬種別の年齢を参考に、愛犬との充実した時間を過ごして下さいね!
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