愛犬が心臓病と診断された時、飼い主が愛犬のためにできることとは

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犬の三大死因のひとつだと言われている心臓病。

犬の心臓病は、先天性からくるものや心筋の異常で引き起こされるもの、蚊を媒介した寄生虫による感染症など原因は様々です。

しかし、どれもかかってしまうと激しい症状を引き起こしたり、肺に悪影響を及ぼし腹水が溜まってしまうなど犬に大変な苦しみを与え、最悪死に至らしめます。

この記事では、犬の心臓病の原因や症状、治療薬などについてまとめました。

初期の症状の特徴などを知っておくと、愛犬が体調不良の時の判断基準になります。ぜひこの記事で心臓病について確認し、愛犬を病気から守ってあげましょう!

目次

1.犬の心臓病
1.1.犬の心臓病の原因は何?
1.2.犬の心臓病の症状とは
1.3.心臓病による発作が起こったらどうすればいいの?
1.4. 「僧帽弁閉鎖不全症」はかかりやすい犬種があるの?

2.犬の肺水腫の症状とは?
2.1.心臓病・肺水腫・腹水にかかった場合の寿命
2.2. 僧帽弁閉鎖不全症の進行具合によるステージ

3.犬の心臓病の治療薬
3.1.治療薬の種類
3.2.治療薬の金額はどれくらい?
3.3.副作用で考えられること
3.4.薬を飲ませるのを忘れた場合は…

4.犬の心臓病の食事療法
4.1.手作りごはんのおすすめレシピ
4.2.心臓病に効果があるおすすめのサプリメント

5.まとめ

1.犬の心臓病

まずはじめに、犬が心臓病にかかる原因や心臓病の種類、症状、発作が起きた時の対応について説明します。

さらに、多くの犬がかかりやすいと言われている「僧帽弁閉鎖不全症」については、症状や対策を重点的に述べていきたいと思います。

1.1.犬の心臓病の原因は何?

犬の心臓病の原因はひとつだけではありません。

例えば生まれつき心室中隔に穴が開いている「心室中隔欠損症」や、遺伝性が強く大動脈弁下の線維性がすぼまって狭くなっている「大動脈狭窄症」などは、先天的な心臓病です。

また、加齢した犬がかかりやすいと言われる「心筋症」は、名前の通り心筋の異常から全身に血液が回らなくなってしまう病気ですし、蚊が媒介するフィラリアが心臓に寄生することで発症するフィラリア症は、犬を飼う上で投薬の必要性が叫ばれている病気です。

このように、犬の心臓病については多くの原因が存在します。

これらの心臓病の中でも、犬が最もかかりやすいと言われているのが「僧帽弁閉鎖不全症」です。

「僧帽弁閉鎖不全症」とは、心臓の中にある僧帽弁がきちんと閉じないために、心臓が全身に血液を送れず逆流してしまう病気のことです。

犬の心臓は人間と同じ仕組みになっていて、右手側にある右心房・右心室と、左手側にある左心房・左心室の合計4つの部屋に分かれています。

病気の原因となる「僧帽弁」は、左心房と左心室の間に存在する弁で、血液の逆流を防ぐ役割を務めています。(右心房と右心室の間にある弁は「三尖弁」と呼ばれます)

通常、血液は全身を巡った後に心臓へ戻り、また全身へと回っていきます。

血液の循環は、右心房→右心室の順番で流れ、肺で酸素を取り込みます。その後血液は左心房→左心室の順番で心臓を流れ、再び全身へと巡っていきます。

これが正常な血液の流れ方です。

しかし僧帽弁がきちんと働かないと、左心房から左心室へ血液が流れずに逆流を起こしてしまい、血液の循環が正しく行われずに心臓に負担がかかります。

このような病気を「僧帽弁閉鎖不全症」と呼びます。

「僧帽弁閉鎖不全症」は、心臓に負担をかけることももちろんですが、心不全や肺水腫なども引き起こす恐ろしい病気です。

「僧帽弁閉鎖不全症」が犬の体にどのような影響を及ぼすのか、順に見ていきましょう。

1.2.犬の心臓病の症状とは

実は「僧帽弁閉鎖不全症」は初期症状がとても分かりにくい病気です。そのため判断が遅れて重篤化することが多く見られます。最悪の場合は数年も症状が表面化せず、判断が遅れたという事例もあります。

初期に注意したいポイントは、食が細くなる、疲れやすくなった、元気がなくなるなどです。確かに、1~4歳までの若い犬でこのような症状が出た場合は判断がの基準になりやすいと言えます。

しかし、5歳以上のシニア犬になりますと、健康な状態でも加齢とともに食事の量が変わったり、疲れやすくなったりするために病気を見落とすことが多いのです。

このように、普段の生活では症状が分かりにくい「僧帽弁閉鎖不全症」ですが、健康診断で心臓から雑音が見つかったり、血液検査を受けることで病気が判明することもありますので、愛犬の健康を守るためにも健康診断は受けるようにしましょう。

重症化した場合は呼吸が荒くなったり、散歩の途中や帰宅後にむせているような激しい咳をするようになります。
これは「乾いたような咳」とも表現されますが、愛犬が呼吸をする時に苦しそうだったり、咳を頻繁にする場合は要注意です。

体も舌が紫色に変わったり(チアノーゼ)、オス・メス問わずにお腹が膨らんでくる(腹水がたまるため)などの変化があります。

また、体を遊びや散歩で体を動かすことを嫌がったり、寝る時も体を横にすると心臓が苦しくなるため、胸を下にして眠るようになります。

さらに、突然意識を失う、意識がぼんやりとして鈍くなっているなどの状態は危険です。

このような症状が表れた場合は、一刻も早くかかりつけの獣医さんへ相談しましょう。

1.3.心臓病による発作が起こったらどうすればいいの?

愛犬が「僧帽弁閉鎖不全症」にかかっている場合、最も懸念されるのが発作が起きた場合です。

発作は前触れもなく突然起きますので、それを目の当たりにした飼い主は大きなショックを受けるのは当然のことでしょう。

それでは、愛犬が発作を起こした時に飼い主はどのように対処すればよいのでしょうか?

当たり前のことですが、愛犬が発作を起こした時はまずは飼い主自身が冷静になることです。また、発作を起こした愛犬を、すぐになるべく安静な状態にしましょう。発作が落ち着くまでは、愛犬をゆすったり動かしたりしないようにして下さい。

残念ながら「僧帽弁閉鎖不全症」は完治しない病気です。しかし、血管拡張剤などの薬を服用させる、塩分を控えた食事を与える、激しい運動は控えるようにする、などの投薬や食事・日常生活の改善で症状の緩和を図ることは可能です。

1.4. 「僧帽弁閉鎖不全症」はかかりやすい犬種があるの?

「僧帽弁閉鎖不全症」は、大型犬よりもむしろ小型犬にかかりやすい病気だと言われています。

「僧帽弁閉鎖不全症」にかかりやすい犬種は、ポメラニアン、キャバリア、マルチーズ、ヨークシャー・テリアがあげられます。

また、「僧帽弁閉鎖不全症」は加齢とともにかかる可能性が高いと言われている病気ですが、実際には年齢は関係なくもちろん若い頃から「僧帽弁閉鎖不全症」にかかり、症状が表れることもあります。

しかし、先ほども述べたように初期症状がわかりにくい病気でもありますので、普段の状態をしっかり観察したり、定期的な健康診断などで心臓の状態をチェックする、といったことで病気の予防をしてあげましょう。

特にこれらの犬種を飼っている方は、愛犬の心臓検査・血液検査は必須です。

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2.犬の肺水腫の症状とは?

「僧帽弁閉鎖不全症」によって逆流した血液は、一体どうなるのでしょうか?

じつは、逆流した血液は左心房にたまったままになります。血液がたまった心臓は徐々に肥大していき、やがて肺を圧迫します。

左心房にたまった血液は正常に左心室へ流れないため、今度は肺へとたまります。一方、肺にたまった血液の水分は肺胞へともれだし、これが肺水腫の原因になってしまうのです。

ここでは肺水腫にかかってしまった場合の症状や、進行具合についてまとめました。

2.1.心臓病・肺水腫・腹水にかかった場合の寿命

万が一愛犬が「僧帽弁閉鎖不全症」などの心臓病や、それに伴う肺水腫、腹水にかかった場合、寿命はどれくらいになってしまうのでしょうか?

寿命に関しては、個体差があるため一概に述べることはできません。

しかし、これらの症状を早期発見し、早い段階で治療を行った場合は10年以上生きる事は可能だと言われています。

健康な状態の犬の寿命は、小型・中型犬の場合が15年ほど、大型犬でも最長13年ほどです。それを考えた場合、やはり普段から愛犬の状態をきちんと観察し、早めに病気を治療してあげることがもっとも望ましいことがわかります。

2.2. 僧帽弁閉鎖不全症の進行具合によるステージ

僧帽弁閉鎖不全症の進行具合は、ステージごとにどのような症状が出て来るのでしょうか?

ここでは病気の進行具合に応じて、軽症のステージ1から重症のステージ4の4段階に分かれます(獣医によってはAからDまでに区分する方もいます)。

ここではステージの進行状態によって起こる可能性がある症状についてまとめました。

愛犬の体調に変化はないか、以下の症状を参考にして下さい。

ステージ1

僧帽弁閉鎖不全症になる前の段階をさしますが、医者の診断によっては心臓から雑音が感じられる段階を「ステージ1」と呼称する場合もあります。

この場合は僧帽弁閉鎖不全症はまだ発症していない、または軽い段階の発症です。

しかし、さきほど述べたようにポメラニアン、キャバリア、マルチーズ、ヨークシャー・テリアの犬種を飼っている方は、年齢に関わらず定期的に健康診断を受けさせるようにしましょう。

特にキャバリアは、僧帽弁閉鎖不全症にかかる確率がとても高い犬種なので、日々の健康チェックと健康診断は欠かさないようにして下さい。

ステージ2

心臓の雑音が聞き取れる軽症から、血液が逆流した事による心臓肥大の状態までをステージ2と判断します。

獣医によっては、雑音のみの症状を「ステージB」、心臓内で血液が逆流していることが確認された場合を「ステージB1」、血液の逆流に加えて心臓肥大の症状が表れていることまで確認できた場合は「ステージB 2」と、ステージ2内でも3段階に細かく分けて診断することもあります。

ステージBとステージB1の場合は、心臓が肥大するほど重症ではありませんので、投薬は必要ありませんが、心臓肥大は心臓に大きな負担をかけるので、肥大した時点で投薬を始めます。

しかし、ステージ1と同じくステージ2も日常生活で表立った変化や症状は見られませんので、健康診断で心臓をチェックする必要があると言えるでしょう。

ステージ3

ステージ3は、検査で心臓肥大が確認されるだけでなく、日常生活でも症状が確認される段階です。

日常生活で見られる症状は、散歩の時に乾いたような咳が出たり、息切れや突然意識を失って失神するなどが考えられます。

ステージB2で心臓肥大が確認された時点でも投薬を開始する必要がありますが、ステージ3では利尿剤や、カルシウム感受性増強剤などを使用するのが基本的と言われています。

投薬と同時に、食事の面も塩分控えめのドッグフードや手作りご飯を与えるなど、愛犬に与えるナトリウム量も考慮しなければいけません。

しかし、投薬や食事に関しては飼い主の独断ではなく獣医と相談して愛犬にあった薬や食事を与えるようにしましょう。

ステージ4

このステージまで進むと、愛犬は1日中寝た切りの重症な状態になります。

頻繁に咳きこむだけでなく、食欲不振や運動・散歩の拒絶なども見られます。

治療面では利尿剤などの投薬はもちろんのこと、ステージ3から引き続き食事療法も必要です。

投薬も強心剤や血管拡張剤を使用する場合もありますが、僧帽弁閉鎖不全症は完治しない病気です。

ステージ4になると、飼い主と獣医とがしっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていくことがよりよい治療につながります。

3.犬の心臓病の治療薬

犬の心臓病の治療薬、とひとくちに言っても種類は様々ですし、効果もそれぞれ異なります。

ここでは犬が心臓病にかかった時に投薬される治療薬について、特徴と効果をまとめました。

これらの薬は、もちろん愛犬の年齢や体の大きさによっても投薬の量や種類が異なってきます。

投薬の前はかかりつけの獣医さんに相談し、それから飲ませてあげるようにして下さい。犬の性格によっては投薬を嫌がる場合もありますので、飲ませ方のアドバイスなども聞いておくようにしましょう。

3.1.治療薬の種類

僧帽弁閉鎖不全症の薬は数種類あり、全体的には「ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬」と呼称されています。

投薬として多く使われている治療薬は次の通りです。

フォルテコール

上の画像を参考したページ「ペットのお薬」はこちら

フォルテコールは、スイスの製薬会社ノバルティス社から販売されている僧帽弁閉鎖不全症の治療薬です。犬だけでなく猫にも使用されます。

フォルテコールは血圧上昇作用のあるアンジオテンシンⅡを減少させる作用があります。

体内のアンジオテンシンⅡを減らすことで、血管の収縮や筋収縮の増強、心拍の増加を抑えて心臓や腎臓の負担を軽減する効果が期待されているのです。

そのため、僧帽弁閉鎖不全症や猫の慢性腎不全、犬・猫両方に見られる心筋肥大症などの病気にも幅広く使用されています。

僧帽弁閉鎖不全症の治療薬としては、最も多く使われている薬だと言えるでしょう。

アピナック

上の画像を参考したページ「DSファーマアニマルヘルス」はこちら

アピナックは、大日本住友製薬株式会社から販売されている僧帽弁閉鎖不全症の治療薬です。

この薬の特徴は有効成分であるアラセプリルが配合されていることです。最近の研究では、アラセプリルは血管拡張作用があり、臓器に障害をもたらす活性酸素を消去する作用もあると言われています。

また、アラセプリルの投薬で心拍数が正常になったという例や、他の治療薬からアピナックに切り替えた後、咳の症状が軽減するなど病状が改善したというデータもあります。

ベトメディン

上の画像を参考したページ「愛犬が心臓病と診断されたら」はこちら

ベトメディンは別名をピモベンダンとも呼ばれる治療薬、ドイツの製薬会社ベーリンガーインゲルハイムから販売されている薬です。

ピモベンダンはベトメディンに含まれている有効成分で血管拡張作用があります。

これが配合されているため、血管の拡張作用と心臓の収縮力を増強する作用があり、心臓を動かすためのポンプ機能が効率的になる効果が期待されます。

ピモベンダンは、心臓に負担をかけず機能を改善するという特徴がありますので、愛犬の体に負担をかけずに投薬したい、という方が使用する治療薬です。

3.2.治療薬の金額はどれくらい?

僧帽弁閉鎖不全は、完治することがないため愛犬の一生涯に渡っておこなう投薬・治療が必要不可欠です。

最近ではペットの治療費を負担するペット保険の種類も増加していますが、保険に入る前に病気が判明したり、毎回服用する治療薬の金額もばかになりません。

治療薬によっては、個人代行業者を使って購入することができます。

業者によっても金額は異なりますが、例えばフォルテコールの場合は2.5mg・5mg・20mgと量を選ぶことができて、金額は3,400 ~7,200円ほどになります。

治療薬の種類や容量がわかっている場合は、ネット通販で購入すると経済的負担を減らせます。

しかし、安いからと言って安易な購入は愛犬の病状を悪化させることにもつながります。病院の治療費用と治療薬の購入はしっかり使い分けて賢く利用しましょう。

3.3.副作用で考えられること

心臓の負担を軽減する治療薬ですが、副作用の心配があることも忘れてはいけません。

フォルテコール・アピナック・ベトメディンなどのACE阻害薬は、僧帽弁閉鎖不全で最もよく使用されていますが副作用はほとんどありません。

しかし、肺水腫にかかった犬に、体内に余分が水が溜まらないように服用させる利尿薬は飲ませた後に喉がとても乾くので、脱水症状にならないようにしっかり水を飲ませてあげましょう。

僧帽弁閉鎖不全で使用される薬は、全体的に副作用が弱めだと言われています。しかし、愛犬の体質に合わない場合もありますので、薬を飲んだ後に何か行動に異常を感じた場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。

3.4.薬を飲ませるのを忘れた場合は…

何度も僧帽弁閉鎖不全は完治しない病気です。愛犬に薬を服用させることで病気の進行を抑えるのが一般的な治療法なので、あってはならないことですが、飼い主が何らかの事情があり、愛犬へ薬の服用を忘れてしまった、ということもあるかもしれません。

愛犬の症状の進行具合によっても対応は異なりますが、もし薬の服用を忘れた場合は、すぐにかかりつけの獣医さんに連絡し、指示を仰ぎましょう。もしかかりつけの医師がおやすみの場合は、他の獣医さんへすぐに問い合わせて相談することをおすすめします。

心臓病は完治しないために獣医さんと飼い主さん、人間同士の信頼関係や連携、コミュニケーションがとても大事です。

かかりつけの動物病院が休みのときでも、最近では近隣の獣医同士で連携を組んで救急診療の対応を行っているところもあります。

驚かすわけではありませんが、心臓病は進行具合によって服用する薬の回数、量が異なって来ます。

愛犬に負担をかけないためにも、早めの相談が肝心です。

また、飲ませ忘れがないように、手帳やカレンダーなどを用意し、服用直後に印をつけるようにしましょう。

こうすることで、現在・過去の服用していた薬の種類・容量や愛犬の体調なども確認しやすくなります。

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4.犬の心臓病の食事療法

愛犬が「僧帽弁閉鎖不全症」などの心臓病にかかった場合は、心臓に負担をかけないように食事面を気をつけることも大切です。

食事療法で大切なことは、なるべく塩分を控えめにすること。もちろん塩分は愛犬の体を作るために必要な栄養素ですから、無塩というのは極端すぎるので避けて下さい。

しかし、一方で過剰な塩分も愛犬の心臓に負担をかけてします。

塩分を控えて、かつ愛犬がしっかりと食べてもらうにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは心臓病の愛犬に与える食事の手作りレシピを少しまとめました。

4.1.手作りごはんのおすすめレシピ

犬が心臓病になる原因のひとつには肥満もあります。愛犬の運動不足や高カロリーの食事、運動不足などで肥満になると、心臓に負担がかかってしまうからです。

そんな時に、愛犬のごはんを手作りすることで肥満の改善、塩分過多を抑えることができます。

血液をサラサラにするレシピ

心臓の負担を減らすには、血液の流れをよくすることが大事です。

材料はご飯、かつお、鶏レバー、大根、ニンジン、ワカメ、ごま油を使用します。

  1. ワカメを水に戻し、大根・ニンジンと一緒に細かく刻みます。
  2. 刻んだワカメと野菜をご飯と一緒に鍋に入れて、同じ量の水で煮込みます。
  3. 鶏レバーとかつおは別にひと口大にきって別に茹でます。
  4. 茹でた鶏レバーとかつおを煮込んだご飯と合わせて食器に盛り、愛犬が食べやすいように冷まします。冷めたらごま油を適量加えてあげましょう。

レシピ参考サイト「犬の病気予防の手作り食やご飯レシピ」のページはこちら

その他、心臓病にいい食材

豆腐や納豆などの大豆製品や、イワシ・マグロ・サンマ・サバなどの青魚を与えることも血管を広げて血液の流れを良くする効果があると言われています。

青魚は特にイワシがいいと言われていますが、ない場合は他の青魚でも構いません。

また、手造りご飯を毎日作るのが大変だという場合にはドッグフードにこれらの食材をトッピングして与えることもおすすめします。

心臓病の犬にいいと言われているのが、「アランズナチュラルドッグフード」です。

アランズのナチュラルドッグフードはイギリス発の商品ですが、アレルゲンになりにくいと言われているラム肉と亜麻仁油が使用されています。

亜麻仁油は、心臓疾患だけでなく骨粗しょう症の予防にもなると言われている油で、最近は人間用の食材としても注目されています。

この亜麻仁油に含まれる「リグナン」という成分が、心臓疾患や骨粗しょう症に効果があると言われています。

4.2.心臓病に効果があるおすすめのサプリメント

愛犬の心臓病を少しでも軽くしたい、そのような考えから犬用サプリメントを飲ませる方もいらっしゃると思います。

心臓に直接効果がある、と言われる犬用サプリメントは少ないのですが、最近注目されているのは、「パンフェノン」というサプリメントです。

これは日本のスケアクロウ株式会社が、獣医師と共同開発を行った心臓病の犬にも犬専用のサプリメントです。

動物病院によってはオススメしているところもあるということで、公式サイトで注文の他に定期便の案内もあります。興味のある方はご覧下さい。

公式サイト「パンフェノン」はこちら

しかし、サプリメントはあくまでも食事で補えない栄養を摂取するための栄養補助食品で、効果には個体差があります。

一部の医師の中にはサプリメントを飲ませる事に否定的な意見もありますので、飲ませる際には、かかりつけの獣医に相談してから飲ませることをおすすめします。

5.まとめ

いかがでしたか?

今回は犬の心臓病の症状や、薬や手作りの食事など病気を改善するための対処方法についてまとめました。

心臓病になる原因は様々で、かかってしまった場合は運動も制限されてしまいます。しかし、飼い主が投薬を行ったり、ごはんを工夫することで症状の改善は期待できるのです。

もちろん治療費などの負担や発作の心配はありますが、まずは飼い主がしっかりすることで愛犬も安心して暮らせるようになります。

ぜひ、大切なワンちゃんとの生活を長く楽しいものにするためにも、今回の記事が参考になれたら幸いです。

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