チワワのしつけがわかる!チワワに適したしつけの時期と飼い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

室内外でも人気な、犬の中で最も小さいと言われるチワワは老若男女問わずとても人気ですよね。

体が小さい分、病気や怪我に気をつけながら生活しなくてはいけませんが、それよりもまず第一にしなくてはならないのはしつけです。

チワワは好奇心が旺盛で何にでも興味を示します。

可愛いからといって、何でも許してしまうと成犬になってから、手がつけられない暴れん坊わんちゃんになってしまいます。

成犬になってからでももちろん遅くはありませんが、やはり子犬の頃から正しいしつけをしましょう。

チワワは他の犬に比べれば賢い犬種ですので、そこまでしつけに苦労すると言うこともありません。

そこで今回はチワワのしつけについて徹底解説していきたいと思います。

目次

1.チワワのしつけの重要性とその難しさ

2. 子犬のチワワのしつけはいつから始める?その時期は?
2.1. しつけで大切な時期は生後3ヶ月目のタイミング
2.2. 生後3ヶ月目のしつけで気を付けたいこと3つ

3.特に大変なチワワのトイレのしつけ方3つ
3.1. 排泄のサインを読み取る
3.2. トイレをさせる時は声で指示を出そう
3.3. トイレがきちんとできたら、ご褒美を

4. チワワの噛み癖の時期としつけ方
4.1. チワワの噛み癖は生後4ヶ月から6ヶ月
4.2. チワワが甘噛みするときのしつけ方3つ
4.3. チワワが本気で噛んできたときは、まず観察する

5. チワワに「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるには
5.1.「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせる意味
5.2.「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるのにピッタリな時期
5.3.「お座り」「待て」「伏せ」の正しい覚えさせ方

6. 成犬になったチワワのしつけ
6.1. チワワ成犬のしつけは、体質と体調を見ながら進めよう
6.2. 散歩中でも淡々とトレーニングをこなすこと
6.3. トイレトレーニングは、環境の見直しから始める

7.チワワの散歩の重要性としつけで気を付けたいこと
7.1. チワワの散歩の重要性とは
7.2. チワワの散歩のしつけで気を付けたいこと
7.3. チワワの散歩のしつけ方

8.チワワが無駄吠えする理由とその対処法
8.1. チワワが無駄吠えする場合に考えられる原因
8.2. チワワが無駄吠えするときのしつけ方

9. チワワのしつけがわかる!オススメしつけ本3選
9.1. チワワ・スクールーチワワのしつけの悩みをスッキリと解消!! (編:DOG FAN編集部/誠文堂新光社)
9.2. イヌの気持ちがわかる67の秘訣 なぜどこにでも穴を掘ろうとするの? どうしていつも地面のにおいを嗅ぐ?(著:佐藤えり奈/SBクリエイティブ)
9.3. 犬のモンダイ行動の処方箋 ーケーススタディでわかる犬のしつけー(著:中西典子/緑書房)

10. まとめ

1.チワワのしつけの重要性とその難しさ

チワワは小柄な体格でかわいらしく女性に人気のある犬種ですが、個体によって性格が大きく異なります。気性の荒い子や臆病な子、ヤキモチ焼きな子など性格がさまざまで、そのため自分の子に合ったしつけ方がわからず、困らされることがあります。

ただし、だからといってそのままにしておくと「自分の思い通りにいかないと攻撃的になる」わがままな子に育ってしまったり、戦っても負けてしまうのがわかりきっているのに「自分よりも大きな犬や人間に攻撃をしかける」気の強い子に育ってしまうことも。

毎日健康でいるためにも、外出先での事故や怪我を防ぐためにも「しつけ」はとても重要です。思い通りにならないことが多いチワワのしつけですが、ぜひひとつずつ愛するワンちゃんと一緒に問題を乗り越え、楽しくしつけしていきましょう。
[article-CTA-h2-no2]

2.子犬のチワワのしつけはいつから始める?その時期は?

子犬は体が成長するスピードが速く、生後3ヶ月頃になると大きい子はとても大きくなり、体の変化に驚かされる時期です。この生後3ヶ月頃は体も少し大きくなり成犬になった時のイメージもしやすくなるため、人間との暮らし方や社会との関わり方を覚えさせるのにちょうどいいタイミングです。

また子犬はこの時期から、社会や人間との関わり方を学び吸収していくため、しつけしたことを覚えてもらいやすいタイミングでもあります。

体の成長が遅い子や体が小さい子・弱い子はまずは丈夫な体づくりが最優先ですが、すくすく育ってきたなと思ったら生後3ヶ月頃から「成犬になるための準備」としてしつけを始めていきましょう。

2.1 しつけで大切な時期は生後3ヶ月目のタイミング

生後3ヶ月頃の時期から覚えさせておきたいのが、「トイレ」と「噛み癖を治す」しつけです。

生後3ヶ月はまだまだ赤ちゃんの頃の面影が残り、しつけを入れるのはまだ早い気もしますが「健康維持のために必要なこと」と「誰かを傷つける恐れのあること」は今の時期だからこそ覚えさせておく必要があります。

まず清潔な居場所づくりと体を清潔に保つために必要なのが「トイレ」のしつけです。またチワワは体が小さいですが、本気で噛むと人を傷つける恐れもあります。

甘噛みは子犬の仕事ですが、本気噛みが目立つようであれば何より「噛み癖を治す」しつけが必要に。

ぜひわが子の健康維持のため、家族が安心できる暮らしのために最低限必要なこの2つのしつけから覚えさせていきましょう。

2.2. 生後3ヶ月目のしつけで気を付けたいこと3つ

生後3ヶ月目の子犬の場合、まだ家に迎え入れたばかりの子も多いと思います。

そのためしつけをする前に、下記の3つのことにも注意しましょう。

  • 子犬に触れる前に必ず手を洗うこと
  • 体の様子をよく観察すること
  • 「ほめる」を大事にすること

予防注射が全て終わっていない場合は、病気に対する免疫がまだついていないため子犬に触れる前に手洗いが必要です。

またチワワは体が小さく低血糖・低体温になりやすいため、低血糖を起こしていたらすぐに栄養が与えられる食べものを用意。体が震え出した時に体を温めてあげられる毛布や洋服があると安心です。

また生後3ヶ月頃の「トイレ」と「噛み癖を治す」しつけは、怒るとトイレそのものができなくなったり、却って本気噛みがエスカレートしてしまったりする恐れもあります。

しからず怒らず「できたら大げさなくらいにほめる」ようにしていきましょう。

3.特に大変なチワワのトイレのしつけ方3つ

トイレは生まれて間もないチワワにとって、用を足す場所でもあり「絶好のおもちゃ」でもあります。そのためトイレシートをびりびりに破いたり、食糞したり、トイレ本体をがじがじかじったりしてやりたい放題する時も。

トイレのしつけをするには、メッシュカバーのついたシートを引き出しにくく破りにくいトイレを選ぶのがお勧めです。またトイレは毎日のことなので、飼い主さん自身もリラックスした気持ちでしつけに臨むことが大事です。

しからず怒らず「大げさにほめる」、失敗しても受け流す気持ちで、心にゆとりを持ってトイレのしつけをしていきましょう。

特に大変なチワワのトイレのしつけ方3つをご紹介していきます。

3.1.排泄のサインを読み取る

子犬のチワワにトイレの場所を覚えさせる方法は、意外と簡単です。

まず排泄のサインを読み取り、トイレしたくなった時にトイレシートの上に移動させてあげれば「その上で排泄すればいい」ということを自然と覚えてくれます。

ただし難しいのが、この時の「排泄のサインを読み取る」こと。普段から大人しく寝ている子なら、落ち着きがなくなり周囲を嗅ぎまわりだすため、排泄サインも読み取りやすいのですが、普段から動き回ることが多い元気な子なら、排泄のタイミングを見極めるのが大変に。

こんな元気な子の場合は、排泄のタイミングを「じっくり観察」で把握する方法があります。例えば食後によくトイレをする、遊んでいる最中に催す、起きて朝一番にトイレをするなど、その子その子の排泄したくなるタイミングがきっとあるはずです。

それをじっくり観察して、その時間になったらトイレシートに移動させてトイレの場所を教えてあげましょう。

3.2.トイレをさせる時は声で指示を出そう

災害時や旅行時など、普段とは違う環境でもトイレできるようにしておくためには、飼い主の指示でトイレできるようにしておくと安心です。

トイレシートに子犬を移動させて、子犬が用を催したら「しーしー、しーしー」、「チッチ、チッチ」など声掛けしてあげましょう。これを繰り返すことで「トイレをすること」と「飼い主の指示」がうまく結びつくようになっていきます。

またこの指示語は家族全員で同じ言葉を使うことが大事です。「しーしー」と言う家族がいたり、「チッチ」と言う家族がいたりすると指示と行動がうまく結びつかないことがあるため、どんな言葉を使うのかはあらかじめ家族と決めておくのがお勧めです。

3.3.トイレがきちんとできたら、ご褒美を

自ら進んでトイレシートに行き、トイレできたらごほうびを与えます。

犬に与えるごほうびには、おやつやドッグフードを使う方法、おもちゃを与える方法、飼い主さんがたっぷりなでて誉めてあげる方法があります。

その子その子によって何が「一番のごほうび」なのかは変わってくるため、自分の家のわんちゃんが何に一番喜ぶのかもあらかじめ確認しておくと安心です。

逆にトイレシート以外のところで粗相してしまった場合には、後片付けだけささっと済ませて決してしからず、次に期待するのが肝心です。子犬が粗相した時にしかってしまうと、子犬は「トイレすることはいけないこと」だと覚えてしまうことがあるからです。

きちんと教えたのに失敗すると、飼い主としてはガッカリするものですが、きちんとトイレできるまでは気長に見守り、ほめるポイントだけ見逃さないようにしましょう。
[article-CTA-h2-no2]

4.チワワの噛み癖の時期としつけ方

子犬の頃は噛むのも仕事。生後4~6ヶ月は歯の生え変わる時期で歯がむずがゆく、甘噛み行動が特に目立ちやすい時期です。

また子犬の甘噛みには飼い主さんと甘えたい、じゃれたいというスキンシップやコミュニケーションの意味もあります。

ただし子犬は噛むのが仕事といっても、噛む加減がわからず甘噛みから本気噛みに発展してしまうと家族を傷つける恐れがあり、また何でも甘噛みさせていると家中が大変なことに。

そのため子犬の頃から「噛む加減」や「噛んでいいもの・悪いもの」を教えてあげることが大切です。

あちこち噛まれると不快になりますが、ある程度「子犬の時期に必要なこと」だと割り切り、噛んでもいいものとダメなものを教える、人間を噛む時の加減を教えるにとどめて、全部の甘噛みを抑え込まないようにしつけるのがお勧めです。

4.1.チワワの噛み癖は生後4ヶ月から6ヶ月

生後4ヶ月から6ヶ月頃は歯が生え変わるため歯がむずがゆいのか、そこら中にあるものを片っ端から子犬が噛んでしまうことがあります。

またこの時期の子犬は甘えたがりで、スキンシップやコミュニケーションを兼ねて飼い主さんをしきりに噛みたがることも。この時期、本来であれば子犬の兄弟が遊び相手になり、噛んでもいい加減をお互いに学び合うのですが、人間と暮らす子犬にはそれができません。

ぜひ甘噛みがひどいからと叱らず、兄弟犬の代わりに「噛む加減」を教えてあげ、それを覚えたら大げさなくらいに誉めてあげるようにしてみてください。

またいたずらされて困るものは子犬の近くに置かないようにすることも大切です。

4.2.チワワが甘噛みするときのしつけ方3つ

チワワが甘噛みしてきた時にしつける方法は下記の3つがあります。

  • 強く噛んできたら「痛い!」と叫ぶ
  • 甘噛み遊びを中断させる
  • 噛んではいけないものを、噛んでいいものに置き換える

子犬が人間を強く噛んできたら「痛い!」と叫び、子犬をびっくりさせて噛むのを中断させましょう。ビックリすると子犬の口元が緩むため、そのタイミングで子犬を一人にさせる、もしくは飼い主が場所を移動して「遊びは中断した」ということを教えてあげるとよいでしょう。

また子犬が噛んではいけないものを噛んでいた時は、噛んで問題のないおもちゃとさりげなく交換しましょう。

噛んではいけないもの、噛むと危険なものに執着し、おもちゃに反応を示さない場合は音のなるもの・匂いの強いもの・子犬の視覚を妨げるものなどを利用して子犬の意識を「噛むもの」からそらし、おもちゃの方へ意識を向けさせるようにしてみてください。

4.3.チワワが本気で噛んできたときは、まず観察する

チワワが本気で噛んできた時は、まずその行動がどんな時に起こり、家族のどんな行動がその本気噛みの引き金になったのかを観察することが重要です。犬が本気噛みをしてくる場合、よくあるのが「恐怖からくる防御反応」です。

何かいけないことをした時に怒りすぎていなかったか。犬が恐怖を感じるような行動(犬を追いかけまわす、突然後ろから抱き上げる、犬の目を真正面からじっと見つめるなど)をしていなかったか。

犬の本気噛みとそれが起こる時の状況をよく観察し、まずは変えるのが簡単な家族の行動から変え、本気噛みの原因をなくしてみましょう。

また犬が恐怖を感じている時には、おもちゃや音のなるもの・匂いの強いもの・視覚を妨げるものなどを利用して、犬の意識を「恐怖」からそらしてあげるのも大切です。

5.チワワに「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるには

外出先や日常の色んなシーンで役立つのが「お座り」「待て」「伏せ」のしつけです。

これが覚えられたら、チワワがはしゃぎすぎている時に落ち着かせたり、音や匂い、視覚を遮る道具を使わなくてもチワワの意識を目の前のものからそらしたり、上手に意識を切り替えさせてあげることができます。

まだやんちゃ盛りな子犬には難しいしつけですが、一日〇分と時間を決めて、気長に覚えさせていきましょう。

またこの時にも肝心なのが、できないからといって怒ったりしかったりしないことです。それをするとトレーニング自体が怖いものだと認識してしまうためです。

できないからと焦らず、日々の習慣としてトレーニングを取り入れていきましょう。毎日根気よく、繰り返し覚えさせることで自然と指示と動作が結びつきやすくなります。

5.1.「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせる意味

「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるとなぜいいのかというと、外出時はもちろん、家の中でチワワが興奮状態になった時や、してはいけないことをしている時などに、チワワの意識を上手に切り替えてあげられるからです。

特に日々散歩するようになると、体格の小さいチワワは外出先で見かける、家族以外の人間や動物に攻撃姿勢を向けることがあります。見知らぬ人や自分よりも大きな生き物に対して、怖がる子も多くいます。

そんな時にも「お座り」「待て」「伏せ」ができれば、チワワの問題行動を防いであげられるだけでなく、思わぬ事故や怪我からもチワワを守ってあげることができます。

根気のいるトレーニングですが、愛するわが子のために気長に取り組んでいきましょう。

5.2.「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるのにピッタリな時期

「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるのも、チワワの健康状態にもよりますが生後3ヶ月を目安に始められるのがお勧めです。

この時期の子犬は好奇心が旺盛でやんちゃ盛り。トレーニングが空振りすることも多い時期ですが、実はこの時期の子犬こそ、外から入ってくる情報や刺激を吸収して学ぼうとする力があります。

子犬の遊びたいという気持ちを利用して、訓練を「遊びの一環」だと思わせるようにしながら、日々「お座り」「待て」「伏せ」を練習していきましょう。

また教えても子犬がその通りにできないと、飼い主に焦りや苛立ちの気持ちが生まれてしまうことがあります。

この時の行動が却って犬の訓練の妨げになることも。「お座り」「待て」「伏せ」は一日〇分と決めて、できなくても気持ちをすぐ切り替えられるようにしておきましょう。

5.3.「お座り」「待て」「伏せ」の正しい覚えさせ方

「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせるには、ごほうびを用意すること、指示語を統一すること、なるべく静かな環境で行うことが大事です。

「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせる方法はどれも共通で、ごほうびを使って「お座り」「待て」「伏せ」のポーズをさせ、指示を出し、できたらほめてごほうびを与えることです。

「お座り」はごほうびをチワワの頭上に掲げ、腰を落とさせてお座りのポーズをさせます。

お座りができたら、次はその状態から徐々に飼い主が後ずさり、犬との距離を開けて「待て」を覚えさせます。

また「伏せ」の場合もお座りができてから始めます。お座りができたら、ごほうびを犬の目線よりも下に下げて「伏せ」のポーズをさせます。

ポーズができたら指示語を出し、ごほうびを与え、「ポーズをとらせる時の人間の言葉がどんな言葉か」と「できたらごほうびがもらえる」ことを、気長に犬に理解させていきましょう。
[article-CTA-h2-no2]

6.成犬になったチワワのしつけ

チワワが成犬になってからしつけを始める場合、いい意味でも悪い意味でも今まで覚えてきたことを一度忘れさせ、新しい習慣を身に着けさせなくてはならないため、子犬の時期にしつけを行うよりも時間がかかってしまうことがあります。

また成犬の場合、飼い主には悪い行動に見えたとしても、今いる環境に一番適した行動を犬自身が選んでとっていることも多くあります。成犬のしつけは犬の行動を徐々に矯正し、改善していくことも大事ですが、成犬に与えている今の環境ももう一度見直す必要があります。

散歩の回数、同居している家族や犬との関係性、普段犬にとっている無意識の家族の態度など、改めてわが子を取り巻く環境が今どのような状態になっているのか(犬から見てどう見えるか)もゆっくり見直していきましょう。

6.1.チワワ成犬のしつけは、体質と体調を見ながら進めよう

チワワは他の犬よりも体格が華奢で、激しい運動が原因で骨や関節に疾患を抱えることがあり、またもともと頭頂部の骨に隙間が開くペコ(モレラ)と呼ばれる頭の形状を持っている子もいます。

成犬になってからのしつけは思い通りに行きにくく、つい何度も繰り返し覚えさせようときつい訓練を強いてしまうことがありますが、成犬になってからはまず体のことを最優先にして、しつけは徐々に進めていくのが肝心です。

特にチワワの成犬でトラブルを抱えやすい骨、関節、頭頂部に負担がかかるようなしつけは、なるべくしないこと。体や頭をパチンと叩く、罰を与えるしつけは犬に恐怖を与えるだけでなく、チワワの体にも大きな負担を与えてしまいます。

人間でもそうですが、一度身についた習慣を変えるのは根気よい努力が必要になるもの。気長におおらかにまずは体質と体調優先で、根気強くしつけを進めていきましょう。

6.2.散歩中でも淡々とトレーニングをこなすこと

成犬になったチワワのしつけでは、淡々と継続して行っていくことがもっとも大変でもっとも重要な行動になります。

散歩中、他の犬に対して吠えかかるのをやめさせたい時は、まずは「お座り」「待て」「伏せ」を覚えさせましょう。やり方は子犬をしつける時と同じです。

また散歩する時にはごほうびも併せて持っていき、「お座り」「待て」「伏せ」ができた時にはほめて与えるようにするとよいでしょう。他の犬が前方に見えたら、ポーズをとらせてじっと静かに待たせ、できたらごほうびを与えましょう。

さらに夢中になって吠えている時は、音や匂い、視覚を遮る道具を使って犬をビックリさせて意識を他のものに向けさせる手段も有効です。成犬のしつけは時間がかかるため、焦らずパニックにならず、淡々と「毎日のメニュー」としてこなしていくことが肝心です。

6.3.トイレトレーニングは、環境の見直しから始める

成犬のトイレトレーニングは、まず家の中に犬が安心できる場所を作ってあげることから始めます。チワワの場合は怖がりで臆病な子も多いため、環境に変化が起こると今までできたこともできなくなることがあります。

また緊張・不安・承認欲求など心の問題が原因で問題行動を引き出している場合もあります。安心できて落ち着ける環境ができ、自由に振舞える環境ができたら自然と室内での排泄行動も引き出しやすくなります。

その上で犬が安心できる場所にトイレシートを敷き詰め、どこでもトイレできる環境を作っておきます。トイレする場所が決まってきたら、その他のシートを外し、トイレする位置や室内でトイレする習慣を覚えさせていきましょう。

7.チワワの散歩の重要性としつけで気を付けたいこと

チワワは体格が華奢で、年をとると骨や関節のトラブルに悩まされることがあります。そのため健康を維持する上でも、チワワにとって他の犬と同様「散歩」はとても重要な意味を持ちます。

ただしチワワは気が強い子や愛嬌がいい子など、犬によって色々な個性を見せる犬種。散歩で他の犬と出会うたびに、心配な行動を見せて飼い主さんを冷や冷やさせることも多いのではないでしょうか?

そこでチワワを散歩させる時に、思わぬ事故や怪我を防ぐためどんなしつけをしていけばいいのか。またどんな点に気を付ければいいのかについて、ご紹介したいと思います。

7.1.チワワの散歩の重要性とは

チワワの散歩は日々のストレス解消はもちろん、骨や関節を守ってくれる、しっかりした筋肉を養うためにも欠かせない習慣です。また歩くと血行も良くなり体内の血液循環が良くなるため、太りやすい子の肥満防止や、チワワがかかりやすい低血圧・低血糖予防にも役立ちます。

また外に出て色んな人や犬に出会い、触れ合う機会を作ることは犬の社会化を進める上でも重要です。怖がりで臆病になりやすいチワワだからこそ、色んな経験をさせて「外の世界は怖くない」ことを学ばせてあげたいもの。

日々の健康のため、またチワワの問題行動予防のために、ぜひ散歩を多いに活用してみてください!

7.2.チワワの散歩のしつけで気を付けたいこと

チワワの散歩で気を付けたいのは、突発的に行動することがあることと、他の散歩中の犬や人間に対して攻撃する姿勢を見せることがあることです。

このような姿勢が見られた場合には、散歩しながらしつけていく必要がありますが、このしつけでも注意しておきたいことがあります。それは何かを怖がるからと言って、すぐに抱っこしてしまわないことです。

困った時に抱っこしてくれることを覚えると、チワワは自分から恐怖に慣れていこうとしなくなり、すぐに抱っこをせがむ癖がついてしまうことも。

散歩中、チワワが何かに怖がるしぐさを見せたら「守るよりも慣れさせる」を重点に置き、その場でじっとさせて、行きかう人々や犬をじっと眺めさせたり、音や匂い、視覚を遮る道具を使って犬の気持ちを切り替えたりして「怖いもの」に慣れさせていきましょう。

またこの時のために「お座り」「待て」「伏せ」をできるようにしておくとさらに安心です。

7.3.チワワの散歩のしつけ方

チワワの散歩のしつけはリーダーウォークができるようになることから始めます。リーダーウォークはチワワが突発的な行動をするのを防いだり、他の犬に攻撃行動を仕掛けたりして思わぬ事故や怪我を防ぐのに役立つしつけです。

散歩をする時は適度な長さでリードを持ち、犬が前に行き過ぎてリードを引っ張ってきたら立ち止まり動きを制限します。犬が飼い主に合わせて動きを止めたら、ほめるかごほうびを与えて再び歩きだします。

また犬が引っ張ったら立ち止まり、できたらほめて、また歩き出す、の繰り返しです。

この繰り返しをすることで、リーダーウォークが身についていきます。また長時間やると犬に集中力がなくなってくるため、散歩開始から10分間または15分間など時間を決めて、日々の散歩の習慣としてしつけを取り入れていきましょう。
[article-CTA-h2-no2]

8.チワワが無駄吠えする理由とその対処法

気が強くて縄張り意識が強く、怖いものが多くて、飼い主さんに甘えたがりな子が多いチワワ。

誰か家に来れば警戒して鳴き、他の犬を見れば威嚇して鳴き、飼い主さんにやってほしいことがあれば鳴き・・・と自然と無駄吠えする回数も、他の犬より増えてきてしまいます。

ただし無駄吠えさえなければ、チワワは体も小さくて愛嬌も良く、日本の家庭で飼うのにこれほど飼いやすい犬はありません。チワワが無駄吠えするのは、チワワなりの理由があるためぜひそれを知って、わが子なりのしつけと対処法をぜひ模索してみてください。

8.1.チワワが無駄吠えする場合に考えられる原因

チワワが無駄吠えする時によくあるのが、要求吠えと警戒吠え、不安からくる吠えです。要求吠えは甘えたがりの子や記憶力のいい子に多く、吠えることで飼い主さんを動かし、自分の欲求を満たそうとする行動です。

また警戒吠えは怖がりな子やテリトリー意識が強い子に出やすく、見知らぬ人や犬に出会うとすぐ吠えたり、大きな音に反応して吠えたりします。不安からくる吠えは、寂しがり屋な子や一人に慣れていない子、家の中以外の環境に慣れていない子が多く、飼い主の注目を集めて守ってもらおうと吠えることがあります。

自分の家のチワワが無駄吠えする場合は、このように犬がどんな状況で何を感じ、吠えることで何を訴えようとしているのかを観察することが大事です。無駄吠えの原因がわからないままだと、しつけが効果を発揮しないこともあるため、まずはチワワがどんな時に吠えるのか、何をすると喜ぶのかを観察してみましょう。

8.2.チワワが無駄吠えするときのしつけ方

チワワの無駄吠えに困ったら吠える原因を突き止め、それに合った対処をしていきましょう。

要求吠えの場合は「吠えることで犬の欲求不満が満たされる」ことでついた習慣なので、欲求不満な部分を満たしてあげるか、もしくは吠えても欲求が満たされないことを理解してもらう必要があります。

食事・散歩・遊ぶ時間が今のままで大丈夫か見直し、問題なければ無視やしつけのコマンドや道具を使って犬の意識を吠えることからそらし、要求吠えをしても報酬がもらえないことを理解させていきましょう。

警戒吠えや不安吠えの場合は、犬が恐怖や不安を感じるものを取り除いていくか、それらに徐々に慣れさせていくことが大事です。外からくる物音や家族以外の人・動物に恐怖や不安を感じるなら、外で遊ぶ時間を長くとって「怖くないもの」だと慣れさせていきましょう。

またお留守番に慣れていない子は、一人にする時間を徐々に増やしていき、一人に慣れさせるようにしてみてください。

9.チワワのしつけがわかる!オススメしつけ本3選

個性豊かなチワワのしつけは、人から見聞きした情報だけではなかなかうまくいかないもの。毎日が試行錯誤と実践の繰り返しです。

ただしだからこそ、チワワをしつけることは「うちの子を一番知っているのは自分だけ」「うちの子のハンドラーは自分だけ」だと感じさせてくれ、チワワと飼い主さんとにより深い絆ができます。

ぜひ自分の目と手と頭を使って、毎日試行錯誤と実践を繰り返しながらチワワとのいい関係を目指してしつけていきましょう!

そんな飼い主さんにお勧めのしつけ本3つをご紹介します。

9.1.チワワ・スクールーチワワのしつけの悩みをスッキリと解消!! (編:DOG FAN編集部/誠文堂新光社)

チワワのしつけや飼い方で悩んだ時に、ヒントがもらえる飼育本です。飼育で迷い悩むことが多いチワワの飼い主さんに、寄り添ったアドバイスがもらえる一冊です。

Amazon

9.2.イヌの気持ちがわかる67の秘訣 なぜどこにでも穴を掘ろうとするの? どうしていつも地面のにおいを嗅ぐ?(著:佐藤えり奈/SBクリエイティブ)

チワワのしつけでは、チワワがどんな気持ちの時にどう行動するのかの観察が必要不可欠です。

うちの子の行動の「なぜ?」がわかる、お勧めの一冊です。

Amazon

9.3.犬のモンダイ行動の処方箋 ーケーススタディでわかる犬のしつけー(著:中西典子/緑書房)

犬のしつけで煮詰まってしまった時に、飼い主さんの肩の荷を軽くしてくれ、ほっと一息つける本がこちら。

しつけには時間がかかるため、ぜひ肩に力が入りすぎている時、気持ちが追い詰められてしまった時はこの本に目を通してみてください。

Amazon

[article-CTA-h2-no2]

10.まとめ

チワワは体が小さくて愛嬌があり、一目ぼれで家に迎え入れてしまったという方も多いワンちゃんかもしれません。

だからこそ飼育で思わぬ障害につまづき、どうしていいのかわからなくて困ってしまう飼い主さんも多いようです。

ただしチワワだって立派なわんちゃん。他の犬と同じように根気よく気長にしつければ、人間と上手に暮らせるようになる子もたくさんいます。

個性豊かでいつまでも家族を愛くるしい表情で癒してくれ、楽しいひと時をくれるチワワ。

ぜひ大らかに長い目で見守りながら、少しずつ色々なことをチワワと一緒に学び・学ばせていきましょう!
[article-CTA]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ゴルフの上達に関する情報はSNSでの購読が便利です。