ロシアを代表する犬、ボルゾイ。ほっそりとした体つきに、美しい毛並みが魅力の犬種です。
初心者には飼いづらいと言われているボルゾイですが、高貴で上品な姿はいつも多くの愛犬家を魅了します。
今回は、ボルゾイの歴史や、犬種の特徴・性格はもちろんの事、食事や運動、病気、しつけなどの飼う時の注意点、家族としてお迎えする方法をまとめました。
これからボルゾイを家族に迎えたい方はぜひ参考にして下さい!
目次
1.由緒正しく高貴な犬、ボルゾイ
1.1.ボルゾイの特徴
1.2.ボルゾイはとっても優しい犬
2.ボルゾイを飼うときに注意したい5つのこと
2.1.十分に運動させてあげよう
2.2.他の動物と一緒に飼わない
2.3.初心者はよく考えてから飼おう
2.4.しつけはしっかりと
2.5.食事や病気には十分に注意を
3.ボルゾイをお迎えする方法
3.1.里親になる
3.2.ブリーダーから引き取る
1.由緒正しく高貴な犬、ボルゾイ
ボルゾイは、元の犬種名を「ロシアン・ウルフハウンド(ロシアの狼猟犬)」と言い、その名の通り狼を狩猟する犬として活躍しました。
16世紀頃のロシアでは、貴族の間で娯楽としての狼狩りが流行していました。娯楽の狩りは人間や家畜から人間を守るものではなく、狼を捕らえたら逃がす、といういわゆるキャッチアンドリリース方式の狩りです。
ボルゾイは狼よりも早く走るため、この狩りで大活躍。高貴な容姿も相まって、皇帝や貴族から深く寵愛されました。
1917年に起きたロシア革命以前、皇帝の犬舎にはボルゾイが数多く飼育されていたという記録があり、このことからもボルゾイがどれだけ愛されていたかわかります。
しかしロシア革命後、ボルゾイ達の運命は悲劇的な結末を迎えます。ボルゾイは皇帝や貴族の象徴として民衆に憎悪され、虐殺されてしまったのです。
ロシア国内のボルゾイは、この虐殺でほぼ絶滅寸前になりました。
現在、多くの愛犬家に飼育されているのは、実はロシアが諸外国の王族達にプレゼントしたボルゾイが先祖なのです。
1936年、「ロシアン・ウルフハウンド」は「ボルゾイ」と改名されます。ロシア語で「俊敏」という意味ですが、脚がとても早い彼らにふさわしい名前です。
長く美しい被毛をなびかせて走る姿は、高貴で気品がある犬としてヨーロッパをはじめ世界中でとても愛されています。
ちなみに、日本にボルゾイが初めて来たのは大正元年(1912年)のことでした。これはまだ改名前の来日だったため、当時は「ロシアン・ウルフドッグ」と紹介されています。
大正時代にはすでに日本国内で数を増やしていたボルゾイは、文豪・志賀直哉の愛犬としてもよく知られています。
このように、100年以上の関わりがある日本とボルゾイの関係ですが、日本でぼる時の人気が再び出たのは、1992年にアメリカから来たベルサリウスというがきっかけでした。
彼の被毛が純白だったため、日本ではホワイト系のボルゾイに人気が集まり、それが現在も続いています。
1.1.ボルゾイの特徴
高貴な犬として愛されるボルゾイ。彼らにはどのような特徴があるのでしょうか。
ボルゾイは体高が69~79cm、体重が35~48kgにもなる超大型犬で、寿命は10~13年ほどです。犬のタイプとしては猟犬のサイトハウンドに分類されます。
サイトハウンドとは、視覚に頼って狩りを行うタイプの猟犬のこと。ボルゾイはサイトハウンドの中でも鋭い視覚を持ち、かなり遠くまで見る事ができます。
ロシア語で「俊敏」を意味するボルゾイ。その名にふさわしく、ボルゾイと言えばやはりその脚の速さが最大の特徴であり魅力です。
彼らが走る速さは、なんと最大で時速50㎞にもなり、高い走行能力は馬以上とも言われています。
また、脚がとても早いだけでなく、ほっそりとした体型をひきたつので走っている姿が最も美しいと言われている犬種でもあります。
ボルゾイのもうひとつの魅力が、その長く美しい被毛。カラーバリエーションも豊富で、白・黒・レモン・クリームの他に白に斑点が入ったタイプもいます。
日本国内では白い被毛のボルゾイが人気のようです。彼らはロシア生まれの犬種のため、被毛は美しいだけでなく寒さから身を守る機能性も持っています。
犬の被毛は、抜け毛の少ないシングルコートと、抜け毛が多めのダブルコートの2種類に分かれます。ダブルコートは寒い地方で改良された犬種に多く見られ、ボルゾイもダブルコートの犬種です。
ボルゾイは年間を通して抜け毛が多く、春秋に年2回訪れる換毛期には、さらに抜け毛が増えます。
彼らの被毛は絹糸のように細くて柔らかく、屋外で遊んだり散歩した場合は、枯葉やノミ・ダニが絡んだり、毛玉もできやすい毛質です。
そのため、毎日のブラッシングは欠かさずしっかり行ってあげましょう。また、地肌を清潔に保つために定期的なシャンプーも必要です。
また、ボルゾイはロシア原産のため暑さがとても苦手な犬種です。高温多湿の日本の夏は、発汗ができない犬の体力を消耗させ、最悪熱中症で命を落としてしまいます。
ボルゾイの快適な環境を守るために、室内は冷房で涼しさをキープしてあげましょう。
散歩も日が高くなる昼時ではなく、早朝や夕方など、日が傾いて涼しくなってくる時間帯がおすすめです。
1.2.ボルゾイはとっても優しい犬
ボルゾイはサイトハウンドの中でも穏やかな犬種と言われています。性格は基本的におとなしく、優しくて繊細です。
自宅ではおとなしく、座ったままじっとして動かない場合もあるほど、穏やかでのんびりと過ごすボルゾイ。
飼い主が帰宅すると、多くの犬が行うように全身ではしゃいで嬉しさを表現するのではなく、そっと飼い主に寄り添い、穏やかに癒してくれる優しさがあります。
またほとんど吠えないので、マンションなどの集合住宅でも飼育しやすいと言われています。
ボルゾイは常に人間と過ごすよりも、少し距離を置く事を好む犬種です。甘える時も甘えたいと全身で表現するのではなく、鼻先をすりつけてきたり、遠くから飼い主をじっと見つめているなど、控えめでいじらしいところがあります。
しかし、心から気を許している飼い主にはそばでお腹を見せて寝転がったりするので、ボルゾイを飼っている方は、彼らが自分にだけ気を許している無防備な姿がたまらないそうです。
このように、自宅ではおっとりのんびり過ごしているボルゾイですが、一方で、散歩などで外に出ると猟犬ならではの活発さを発揮し、元気に駆け回ります。ボルゾイは内と外で性格が異なる犬種ですが、それがボルゾイの性格の魅力です。
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2.ボルゾイを飼うときに注意したい5つのこと
2.1.十分に運動させてあげよう
ボルゾイは、元々猟犬として活躍していたので、たっぷりとした運動量が不可欠な犬種です。
散歩は毎日最低でも1日2回、散歩時間の目安は、1時間~2時間ほど歩かせてあげるのが理想的です。毎日の散歩に加えて、定期的に走り回れる広いところでしっかりと運動をさせてあげましょう。
しかし、後述する胃捻転を引き起こさないために、食事や大量に水を飲んだ直後の運動は厳禁です。少なくとも食後30分以上時間をおいてから運動を開始して下さい。
運動不足はボルゾイのストレスを引き起こします。ストレスが溜まると、たとえ温厚なボルゾイでも無駄吠えや噛み癖をする原因になってしまいます。
それ以外に運動不足で心配されるのが肥満です。ボルゾイの脚は細く長いため、肥満で体重が増加すると脚にひどく負担をかけてしまいます。
それだけでなく、肥満は様々な病気を引き起こしますので運動させてあげましょう。
散歩終了時には、短い距離を全力疾走させてあげると、ボルゾイにとって精神的・肉体的にストレス解消になるので、ぜひそのような機会を作ってあげるようにしましょう。
ボルゾイを迎えることを検討している方は、毎日2回1時間以上散歩に行く時間が作れるのか、たくさん運動ができる広々とした場所が確保できるか、この2点をしっかり考えましょう。
2.2.他の動物と一緒に飼わない
犬派・猫派・ウサギ派など、それぞれ好きな動物を可愛がっている方も多いでしょう。最近では動物全般が大好きなので、犬・猫やウサギ・ハムスターなど様々な動物を一緒に分け隔てなく飼う方もいるようです。
しかし、ボルゾイを飼うときは、他の動物と一緒に飼うことはおすすめできません。なぜなら、猫やウサギなどを自分の獲物と認識し、追いかけてしまう危険性があるからです。
ボルゾイを飼育する時は、なるべくボルゾイだけ大事に育てる方がいいようです。どうしても他の動物と飼いたい場合は、ボルゾイが子犬の時から慣らしてあげるのがいいでしょう。
では、なぜボルゾイは他の動物を獲物として認識するのでしょうか?それは、彼らが視覚の鋭いサイトハウンドとして改良された犬だからです。
そのため、他の動物が動いている姿を見ると、本能的に獲物と見なして追いかけてしまうのです。
家では穏やかなボルゾイですが、散歩や運動時も、自分の目の前で動く動物に狩猟本能が出て追いかけることがあります。彼らの本能をしっかりコントロールするためにも、普段からしつけは怠らないようにしましょう。
もちろん、すべてのボルゾイが必ず狩猟本能を出すわけではありません。
しかし、彼らが元は狼を相手にした猟犬だったこと、その本能から視覚が鋭いため動くものに反応してしまう本能は、飼い主がきちんと考慮する必要があります。
2.3.初心者はよく考えてから飼おう
犬との生活は、毎日をとても楽しくしてくれますし、新しい家族としてボルゾイを迎えたいと検討している方は多くいるでしょう。
しかし、残念ながらボルゾイは犬を初めて飼う方には向かない犬種と言われています。
まず第一の理由はその金額です。ボルゾイは高貴な容姿からドッグショーでもすごく人気があり、高値で取引される犬種のひとつです。
また、ロシア出身で高温多湿の日本では暮らしにくい点から、ボルゾイのブリーダーが日本国内に少ないため、必然的に高額になります。
犬を迎える時は、ドッグフードやドッグケージ、ベッドなど、犬が快適な生活をするために揃えるものが多く、準備するための費用を確保する必要もあります。それを考えるとボルゾイは彼らそのものがとても高価なのです。
第二の理由は、賢いのですが、猟犬の本能があり、独立心も高いためしつけがしづらいという事にあります。
ボルゾイは家ではおとなしく穏やかな性格ですが、外では猟犬ならではの活発さを見せます。そして前述したように、外出先で猫など他の動物を獲物と見なして追いかける習性も持っています。
時に「ボルゾイは凶暴だ」と言われる事がありますが、それはボルゾイではなく、彼らをきちんとしつけられなかった飼い主の責任です。
ボルゾイを飼育するにはしっかりとした上下関係と、根気強いしつけが必要です。
しかし、ボルゾイは二本脚で立つと2mにもなる超大型犬なので迫力があります。そのため、犬に慣れていない初心者が彼らに毅然と接するのは難しいと思います。、
ボルゾイの寿命は最長でも13年です。その年月の間、強い信頼関係が作れるのか、ボルゾイをしっかり愛情を持ってしつけられるのか、じっくり考えてから家族に迎えてあげて下さい。
2.4.しつけはしっかりと
先ほどから何度も繰り返し述べていますが、ボルゾイと一緒に暮らすためには、しつけがとても大事です。
もちろん、しつけはあらゆる犬種に必要な事ですが、特にボルゾイは超大型犬かつ元猟犬なので、飼い主だけでなく周囲のためにも重要なのです。
ボルゾイが狼狩り用の猟犬として活躍していた頃、彼らは人間の指示ではなく自身の判断で行動し、狩りを行ってきました。
そのためボルゾイは独立心の高い性格で、プードルやジャーマンシェパード、ドーベルマンなどに比べると訓練性が低いと言われています。
ボルゾイのしつけをしないままでいると、飼い主の言う事を聞かなくなったり、外出先で動物を追いかけたり、噛みついてトラブルになったりするなど、自分だけではなく周囲にも迷惑をかけ、果てには事故に発展する可能性もあります。
愛犬と信頼関係を結び、彼らが周囲にからも可愛がられるために、しつけはしっかり行いましょう。
ボルゾイのしつけを始めるタイミングは、彼らを家に迎えた日から開始した方がいいと言われています。
成犬になってからはしつけが難しいとも言われていますが、もし成犬のボルゾイを迎える場合は、先入観や素人判断ではなく、信頼できるドッグトレーナーや獣医など専門家に相談しながらしつけをしましょう。
主なしつけの内容は、伏せやお座り、待て・よし、など飼い主の指示で彼らの行動を制限・管理すること。首輪やリードになれさせたり、突然大きな音がしてもパニックにならないよう音になれさせたりするなど様々です。
伏せやお座りの体勢をとると、そこからいきなり動物に飛びかかることができにくくなります。
待て・よしは飼い主がこの指示を出す事で、ボルゾイと周囲への危険を回避する事ができますし、首輪やリードに慣れさせることは、ボルゾイのような大型犬を散歩させる時にとても重要です。
マイペースなボルゾイのしつけは、毎日根気強く行う必要があります。彼らの集中力が途切れて飽きないように、一回につき5分~10分ほどを目安に、一日に何度も繰り返してしつけましょう。
ボルゾイのしつけのポイントは、上下関係を彼らに意識させることです。飼い主がリーダーシップをきちんと取る事が、ボルゾイとの信頼関係につながります。
例えば、食事は飼い主が先に済ませてからボルゾイに与える、散歩は飼い主が先を歩く、おもちゃで遊んだ後は飼い主が取り上げて片づける、など行動でしっかりと飼い主がリーダーであることを示してあげましょう。
しかし、リーダーシップを取る=威圧的な態度を取る、では決してありません。ボルゾイはマイペースな反面、繊細な性格でもあります。
飼い主にひどく怒られてしまうと、すねてしまったり、萎縮して怖がりになってしまいます。怖がりになると恐怖心から噛み癖などがついてしまい危険です。
ボルゾイのしつけは、毅然とした態度を崩さず、しかし彼らが緊張しないように優しく接するのが大事です。
しつけた事を犬自身が覚えてできるようになったら、その時はしっかりと誉めてあげましょう。
2.5.食事や病気には十分に注意を
ボルゾイは超大型犬のため、やはり食事の量は多くなります。
成犬で一日にとる食事量の目安は約300~400gほどで、一か月だと約10kg。この目安からも、ボルゾイの食事量の多さがよくわかるでしょう。
ドッグフードも健康面を考慮したものを与えると高額になるため、彼らの食事代は一か月約20000円ほどかかると想定されます。
食事量が多いと言っても、胃に負担をかけてしまうため、一回の食事量を多く与え過ぎてはいけません。胃捻転を防ぐためにも、食事は一日3回に分けて与えましょう。
ボルゾイを飼っている人の中には、ドッグフードをスプーンでつぶしてから与える方もいるようです。スプーンでつぶすことで、フードのガス抜きができて胃腸への負担を軽減する効果があるのだとか。
このように、食事の時に胃腸への負担や胃捻転を考慮するのは、ボルゾイの飼育で真っ先に考えられる病気が胃捻転だからです。
胃捻転とは、名前の通り胃がねじれてしまう病気で、ボルゾイだけでなく大型犬全般によくある病気です。胃がねじれる事によって、食道・腸どちらに食べたものを移動する事ができずに激しく苦しがり、最悪死亡してしまいます。
苦しみながらも吐くことができずに、よだれだけが出ている場合は胃捻転の疑いがあります。危険ですので早めに病院に連れて行きましょう。
胃捻転の原因は、食べ過ぎや、食後すぐに激しい運動を行うことなどが考えられます。
また、夏場は脱水症状を防ぐために、水を大量に飲ませる事もあると思います。しかし、水を飲んだ直後の運動も、胃捻転が引き起こされる危険性があるので注意して下さい。
胃捻転を防ぐには、一回の食事量を少しにすること、水を飲んだり、食事をした後は、30分ほど胃をゆっくり休ませてから運動をさせるなどの工夫が必要です。
ボルゾイは、高貴でほっそりとした容姿に繊細な性格のため、病気が多いのではないかと心配する方もいるようですが、実は胃捻転以外に考慮する病気はほとんどありません。
しかし、ボルゾイは老年になると骨肉腫の心配もありますのでこちらも注意しましょう。骨肉腫は骨に悪性の腫瘍ができるため、「骨のガン」と言われる病気です。
発症すると歩行に困難をきたすので運動もしづらくなり、全身の衰弱にもつながります。
病気は飼い主の早期発見が肝心です。愛犬がご飯をいつもどれくらい食べるか、水はどれくらい飲むか、運動の時に脚をひきずったりするなどの違和感はないかなど、毎日こまめにチェックし、その積み重ねでしっかり健康管理をしてあげましょう。
3.ボルゾイをお迎えする方法
3.1.里親になる
ボルゾイを家族に迎える方法の一つが、里親になることです。「ボルゾイ 里親」で検索すると、首都圏だけでなく全国のボルゾイ里親募集の記事を確認する事ができます。
里親になるには注意点もいくつかありますので考慮が必要です。まず、里親の場合は子犬より成犬が多いという事です。
また、飼い主に虐待されたり、悪質な環境から救済されたという深刻な経緯がありますので、犬は心身ともにとても傷ついています。
そのため、彼らとは通常よりも時間をかけて信頼関係を築く必要があります。
里親になる場合は、ブリーダーと異なって引き取る際の金額は低額です。ボランティア団体によっては、里親になる際に狂犬病やジステンパーなどの予防注射代の負担をお願いする場合もありますが、それでも約2~3万円ほどで、それ以上かかることはあまりないと思います。
しかし、金額が安いからとは言え、大事な命なのですから安易に里親になることは絶対に行ってはいけません。
まずはボランティア団体にお願いしてトライアル期間を設けてもらい、共に暮らす事でボルゾイの特徴や性格にじっくり触れて下さい。
やはり人間と犬は相性があるので、生活を共にする事で意外と気が合ったり、残念ながらその逆という事もあります。
トライアル期間後、無事にボルゾイを里親に迎える事が決定した後も、ボランティア団体とはまめに連絡を取る事をおすすめします。
通常トライアル期間は1~2週間ほどですが、トライアルを終えた後に気がついた性格や病気など、新たに気になる点が出てくるかもしれないからです。
そういった心配がなくても、ボランティア団体は保護した犬たちの幸せを願っています。お互いにこまめにコミュニケーションを取る事で、相談や犬についてのしっかりとした話ができると思います。
3.2.ブリーダーから引き取る
ボルゾイを家族に迎えるもう一つの方法が、ブリーダーから引き取る方法です。
ボルゾイを引き取る際の金額は約15万~40万円ほどですが、血統や毛並み、体つきなどで金額が異なってきます。
また、被毛のカラーによっても金額が違い、日本で一番高額なのは、やはり全身が白っぽい被毛に包まれたホワイト系で、約25万~35万円ほどです。
ブラック系やレッド系はそれより金額が下がりますが、それでも20万円~30万円ほどになると考えた方がいいでしょう。
しかし先に少し述べたように、日本国内でボルゾイを育てているブリーダーは少数ですので、ボルゾイを家族に迎えたい場合はブリーダーとこまめに連絡を取り、トラブルがないようにしましょう。
とてもこだわりのあるブリーダーは、交配や見学、子犬の引き取りなど、対応が徹底していますし、そのようなブリーダーは信頼できます。
最初に述べたように、ロシア革命で虐殺され、一時は絶滅しかかった経緯もあるため、血統にこだわるブリーダーが多いのもボルゾイの特徴でしょう。
ボルゾイはドッグショーでは100万ほどの大金で取引されるほど、経済効果もある犬種です。そのため悪質なブリーダーには特に気をつけなければいけません。
信頼できるブリーダーと常にコンタクトを取り、引き取った後も食事やしつけの面できちんと相談ができるか、コミュニケーションを取りながら判断しましょう。
犬の飼育は相談相手がいるととても心強いですし、愛犬にも余裕を持って接する事ができます。
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4.まとめ
いかがでしたか?ほっそりとした姿に高い運動神経を兼ね備えたボルゾイは、ロシア皇帝や貴族に愛されたのが納得できるほど「高貴」という言葉がとても似合う犬種です。
一方で、元猟犬の点からしつけや散歩、運動等はしっかりさせるだけでなく、狩猟本能が出ないかを常に気をつける必要があります。
ボルゾイは知能がとても高い犬種です。飼い主がしっかりと愛情を持ってしつけをすることで、深い信頼関係を築くことができるでしょう。
ぜひ、彼らの性格を理解し、健康面や食事、被毛の手入れなどに気をつけながら、優美なボルゾイと素敵な生活を送って下さい!
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