愛犬にしつけをすることは、彼らが人間社会で生活するために重要なことです。
その中でも、「ヒール」は数多くあるしつけの中でも愛犬に大きな効果を発揮するものとしてよく知られています。
ヒールとは、飼い主の指示する言葉に従って、犬が飼い主の左側につき、その場でおすわりをすることです。
自宅だけでなく、散歩のときに指示すると特に大きな効果が期待されますので、愛犬にしっかりと身につけさせたいですね。
しかし、ヒールを身につけさせるには、しつけはどのような段階を経ていく必要があり、どのような点が重要なポイントになるのでしょうか?
今回は、愛犬がヒールを身につける必要性と、トレーニング方法についてまとめました。
ヒールはトラブル回避のためにも必要なしつけですので、大切な愛犬を危険から守るためにもぜひ参考にして下さい!
目次
1.ヒールのしつけは散歩に必要!
1.1どうして犬のヒールのしつけは必要なの?
1.2.犬の訓練で重要視されているヒール
2.しつけの基本
2.1.ヒールのしつけで気をつけたいポイント
2.2. 他のしつけをマスターさせてからヒールを教える
2.3.強引なしつけは行わない
2.4. 犬の集中力を考えてしつけをする
3.ヒールのしつけをする前に必要な準備
3.1.ご褒美はしつけの必需品
3.2.指示語は必ず統一すること
3.3.しつけに集中しやすい環境を作る
4.実際にヒールのしつけをしてみよう!
4.1.ステップ1ー位置を認識させるトレーニング
4.2.ステップ2ー指示語を認識させるトレーニング
4.3.ステップ3ー指示語だけでヒールさせるトレーニング
4.4.ステップ4ーヒールを完成させるトレーニング
4.5.ステップ5ーいつでもどこでも「ヒール」ができるように!
4.6.ステップ6ー「ヒール」をマスターしたら右側の「サイド」も教えよう!
1.ヒールのしつけは散歩に必要!
愛犬にヒールを教えるには、まずは飼い主がヒールの必要性について理解することが大切です。
ここでは、犬がヒールをすることの必要性についてまとめました。
1.1どうして犬のヒールのしつけは必要なの?
ヒールとは、犬が飼い主のそばについておすわりをすること、と最初に申し上げました。
さらに厳密に言うと、「ヒール」は犬が飼い主の左側にすわることを指し、逆に犬が右側に座った場合は「サイド(または「ツイテ」)」と言います。
どちらも犬に指示するための言葉で、「ヒール」「サイド」を使うことによって犬が飼い主のそばにつきそこで座ってもらい彼らの感情を抑えることが目標です。
一般的には飼い主の左側に座らせるヒールが主流なので、この記事では主にヒールのしつけ方を説明します。
左側のヒールがなぜ右側につく「サイド」よりも重視されているのでしょうか?
これは、警備の際に犬を人間の左側につかせて右手(利き手)に銃を持っていたことに由来しています。
では、なぜ愛犬にとってヒールが必要なのでしょうか?
ヒールを愛犬にしっかり教えると、これを指示することで主に散歩中の不測のトラブルを回避することができるからです。
例えば愛犬と散歩中、愛犬が他の犬とすれ違った時に反応して興奮した場合、愛犬が車道に転がっていくボールに反応した場合や車の大きなクラクションに驚いた場合など、散歩の時、愛犬を刺激する要素が外にはたくさんあります。
しかし、ヒールを教えている場合には、「ヒール」と指示すると愛犬は飼い主の左隣について座り、自分の行動をしっかり抑制できるようになります。
この行動の抑制こそが最も大事なのです。
愛犬の動きを指示によって制限する事で、愛犬をむやみに興奮状態にせず、また同時に相手もケガや事故などのトラブルから守ることができます。
このように、ヒールは大切な愛犬のために重要なしつけのひとつなのです。
1.2.犬の訓練で重要視されているヒール
愛犬にマスターさせると日常生活の思いがけない事故を防げるヒールですが、これらは、犬が警察犬や軍用犬として活躍していた頃に行っていたトレーニングの名残だと言われています。
また、品評会に代表される犬の訓練協議会でも「犬は人間の左側を歩く」という課目があり、犬が人間の左側について歩く、または飼い主の指示によってその場に座るなどしてとどまる、という行動は、犬が公の場に出てくる時の基本の位置として広く用いられているのです。
このようにヒールは日常だけでなく、犬への効果的な訓練として長い歴史があるのです。
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2.しつけの基本
ヒールのしつけは、数ある犬のしつけの中でも難易度が高いと言われています。
犬にしつけをすることは、人間社会で暮らしていくためにとても大切なことですが、厳しすぎるしつけは犬との信頼関係を壊し、愛犬にしつけを正しく認識させなくなる恐れがあります。
ヒールをしつけする実践に入る前に、まずはヒールについて気をつけたいポイントを見ていきましょう。
2.1.ヒールのしつけで気をつけたいポイント
ヒールのしつけで気をつけるポイントは、他のしつけを行ってからヒールのトレーニングを始めること・強引なしつけは控える・犬の集中力を考慮する、などです。
それらをどのように行えばいいのか、次の項からそれぞれを見ていきます。
2.2. 他のしつけをマスターさせてからヒールを教える
犬には最初に「お手」や「待て」、「おすわり」などの基本的なしつけが必要です。
愛犬にこれらのしつけを教えると、食事時や遊びの時にも勝手なことをせず、指示に従って行動してくれます。
ヒールはこれらの応用であり、愛犬が基本的なしつけを覚えていないとヒール自体のしつけも上手くいきません。
ヒールは何歳頃から行う、という明確な決まりごともありませんので、まずは基本のしつけから覚えさせて、犬がしつけを認識できるようになってからヒールのしつけを始めましょう。
ヒールはすべてのしつけの最後に行う、と考えれば愛犬へのしつけの計画にも役立つと思います。
2.3.強引なしつけは行わない
ヒールは飼い主の左側に愛犬を座らせることが最終目標です。
そのため、厳しくし過ぎると犬が委縮して飼い主に近づかなくなってしまうことも。そうなってしまっては目標が果たせないのでまったく意味がありません。
ヒールのしつけでは、リードを使うことは散歩の時に役立つので問題はありません。
しかし、無理矢理自分の左側にひっぱるようにして、無理に座らせたりすると、飼い主のそばに座ることが犬にとって「嫌だ、怖い」と認識させてしまう原因になります。
ヒールのしつけをするときには、犬にとって楽しいもので、飼い主のそばに座ることは「安心感がある」という認識を持たせるよう心がけましょう。
飼い主も一緒に楽しんで教えてあげることが必要なので、他のしつけよりも「楽しさ」を考えながら行って下さい。
2.4. 犬の集中力を考えてしつけをする
通常、犬の集中力は10分から15分だと言われています。
そのため長時間のしつけをすることは、逆に犬の集中力が散漫になり逆効果です。
ヒールのみならず、犬にしつけをする時は15分以上時間をかけることはやめましょう。
時間が来たら進捗状況に関わらず、しつけをいったん中断しましょう。
一日にできるしつけの回数制限はありませんので、もし昼間にトレーニングをした場合はその日の夜、または明日以降に持ち越すようにして下さい。
集中力のない状態のしつけは愛犬のストレスになり、犬にとって「嫌なもの」と認識される恐れがあります。
そうなるとしつけを教えることができにくくなりますので注意しましょう。
3.ヒールのしつけをする前に必要な準備
ヒールを行う時に気をつけるポイントを押さえたら、今度は愛犬とのコミュニケーションを行うために事前準備が必要です。
ここではヒールのしつけをスムーズに行うために、飼い主が事前に準備するものや、トレーニング前に家族間で決めること・愛犬がトレーニングに集中するために理想的な部屋などについてまとめました。
3.1.ご褒美はしつけの必需品
先ほどヒールは楽しんでトレーニングをさせることがポイントだと述べたように、愛犬にヒールを教えるためにはご褒美が必要不可欠です。
愛犬へのご褒美は犬用のおやつや愛用しているおもちゃ、または飼い主の褒め言葉などです。
最初はわかりやすくおやつを用意してあげてもいいでしょう。
おやつを与える際には、肥満を防ぐために低カロリーのもので、トレーニング後はきちんと食事が取れるように量は少なめにして与えましょう。
おもちゃを与えることもご褒美として間違ってはいませんが、愛犬が飼い主と遊んでもらえることを喜び、興奮してしまう可能性があります。
そうなると逆にトレーニングに集中できなくなるので、おもちゃを使う場合はしつけが終わった後に遊んであげるようにして下さい。
また、愛犬が自分の指示した行動通りにできた時、「よし」や「いい子」とひと声かけて頭をなでてあげることも、犬にとっては嬉しいご褒美です。
愛犬の行動をきちんと褒めてあげることで愛犬に自信を持たせますので、しっかりと距離が深まります。
ただし、しつけのトレーニングをしていて愛犬を褒める時は、愛犬を興奮させないように大げさな態度は控え、静かにひと言声だけかけてあげるように気をつけて下さい。
トレーニングを行うことは、愛犬にも集中力を使わせるひと時です。
そのため、緊張感を与えるだけでなく、愛犬にとって喜びになるようなものを与えることが大切です。
「ヒール=嬉しいことがある!」と犬が覚えてくれるようになったらしつけもスムーズになります。
最終的には、愛犬が飼い主のそばに座ることが、「とても安心で嬉しい」ことだと認識してもらうことが大切です。
3.2.指示語は必ず統一すること
次に、指示語についての重要事項です。
指示語を使ったしつけ全般に言えることですが、愛犬にヒールを教える場合にも指示するための言葉を家族全員でひとつだけ決めて、それを統一するようにして下さい。
例えば、左側に座るように指示する場合は「ヒール」または「レフト」があります。
右側に座るよう指示する場合は「ライト」・「ツイテ」・「サイド」などです。
これらの指示語を家族がバラバラに使うと、犬が混乱してしまってしつけどころではありません。
指示語をひとつに統一してトレーニングをすることで、家族の誰がしつけをしても犬にとって理解しやすくなり、しつけも早くなるでしょう。
愛犬に混乱を与えないためにも、飼い主側でも指示語をひとつに統一させる決まりは厳守して下さいね。
3.3.しつけに集中しやすい環境を作る
先に述べたように、犬の集中力は10分から15分ほどです。
長時間のしつけはストレスの原因になりますので、短時間でしっかり覚えてもらうためにもその15分は有意義に使ってあげたいですよね。
しつけのトレーニングのコツは段階によって様々ですが、まずは愛犬のトレーニングに適した環境を設定することは、トレーニング以前に必要なことです。
例えば、散らかった部屋でトレーニングを行うと、犬は好奇心から散らかっているものに気を取られてしつけに集中できなくなってしまいます。
しつけは必ずしも決められた時間で行う必要はありませんが、愛犬の集中力をトレーニングにすべて注いでもらうためにも、トレーニングをする部屋は整理整頓を心がけてから行いましょう。
部屋の広さに関しては、広い部屋よりも狭くほとんど家具やものを置いていない部屋で行う方が愛犬の集中力の妨げになりません。
可能であれば、ものがほとんど置かれていない狭い部屋でトレーニングすることをおすすめします。
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4.実際にヒールのしつけをしてみよう!
ヒールを教えるためのポイント抑えて、事前に準備するものを揃えたら、いよいよ今度は愛犬にヒールのしつけを始めましょう。
まずは愛犬が楽しみながらトレーニングすることが目標にです。
愛犬に嬉しい記憶を持ってもらうために、最初はおやつを使って行うことが一番やりやすいと思います。
では、トレーニングについて次項から手順を詳しく説明していきます。
4.1.ステップ1ー位置を認識させるトレーニング
ヒールのトレーニングは、愛犬の位置が立っている飼い主からの左側になる、ということを愛犬自身に認識させることからスタートします。
この段階ではまだ「ヒール」などの指示語はいりません。
まずは言葉を使わずに愛犬に誘導を繰り返して認識させることから始めます。
はじめに誘導するためのおやつを右手に持ち、左手には愛犬につないだリードを持ってしつけを開始します。
飼い主はおやつを持ったまま、右手を愛犬の鼻先につけておやつの匂いを確認させましょう。
次に、愛犬に右手のおやつを認識させながら、自分の背後を回るように右手で誘導していきます。
愛犬が自分の背後に回ったら、右手のおやつと左手のリードを背後で持ち替えます。
最後に、おやつを持った左手を愛犬の鼻先に持っていき、自分の左側へと誘導します。
おやつを鼻先より少し高い位置に持っていくと、愛犬はそれにつられて自然に座る姿勢を取ります。
その姿勢を確認したら、そこではじめておやつを与えましょう。
ここで注意したいのは、おやつは必ず犬が自分の左側に座った状態であげることです。
愛犬が自分の位置を「左に回って座るといいことがある」と認識させるために、決して飼い主の正面でおやつを与えてはいけません。
以上のように、右側から飼い主の背後を回って左側に移動し、その位置で座らせる、という誘導を繰り返します。
愛犬がわかりやすいように、誘導する手以外は体をあまり動かさないようにしましょう。このように、手を使って誘導を行うことを「ハンドサイン」と言います。
愛犬が位置の認識に慣れてきたら、おやつを使わずにハンドサインを行います。
もしここで愛犬の誘導が上手くいかない場合は、再度おやつを使った誘導に戻ってもかまいません。
愛犬がハンドサインをしっかりと認識するまで、このトレーニングを根気強く繰り返すことが重要です。
なかなかできなくても愛犬を叱ったりせず、何度もトレーニングを行ってあげて下さい。
4.2.ステップ2ー指示語を認識させるトレーニング
愛犬が飼い主のハンドサインで左側に移動するようになったら、今度は指示語と組み合わせて認識するトレーニングに移りましょう。
指示語が左側に移動して座ることと結びつけるために、まずは「指示語(例:ヒール)」と声をかけた直後、すぐにハンドサインをして左側に移動させ、左側に移動して座ったらご褒美を与える、という手順で行います。
最初にこのトレーニング行う時は、指示語は必ずハンドサインの直前に声かけして下さい。
声かけをしたばかりの時はハンドサインの間隔をあける必要はありませんが、「ヒール」という指示語が成立するためにも徐々に声かけからハンドサインまでの間隔を開いていきます。
4.3.ステップ3ー指示語だけでヒールさせるトレーニング
愛犬がある程度この手順に慣れてきたら、今度は「ヒール」と声かけした後、ハンドサインまでの時間の間隔を延ばし、最後にご褒美を与えるという手順で行います。
例えば、最初に「ヒール」と指示してからハンドサインを出す感覚が0.5秒だった場合は、次は1秒後にハンドサインを出してご褒美、その次は1.5秒後にハンドサイン、2秒後にハンドサイン、最後はハンドサインを出さずに指示語だけを出し、愛犬が左側に回ったらご褒美という手順で行います。
上記はトレーナーが行っている一例ですが、このように5秒間隔で行うとわかりやすくなりますね。
声かけをしてからハンドサインまでの間隔を延ばしていくことで、犬自身は「ヒール」という言葉と自分が飼い主の左側につくことを結びつけて認識します。
ハンドサインがなくても愛犬が指示語を出して左側に回るようになったら、今度はご褒美を徐々に減らしていくようにします。
4.4.ステップ4ーヒールを完成させるトレーニング
最終段階で重要なポイントは、愛犬が理解しやすいように、指示語をはっきりとした口調で言うことです。
最初からおやつを与えないのではなく、はじめは自分の出した指示語で愛犬が左側に回って座ったら、「よし」・「いい子」などの褒め言葉をかけ、おやつを与えます。
ヒールの指示を出し、愛犬が指示通りにするという行動が繰り返しできるようになったら、おやつの回数を減らしていきます。
その後は褒め言葉をかけるのみにすることで、愛犬にヒールを定着させることができます。
例えば、最初はおやつをあげる回数を2回に1回に変更します。
次は3回に1回に減らし、それができたら4回に1回など、さらに減らしていく…というように徐々におやつを与える回数を減らしていき、最終的にはゼロにしても愛犬がヒールを指示だけでできるようになるのが目標です。
おやつを与えることを止めることは、愛犬の肥満を防ぐのと同時にヒールを愛犬に定着させる目的があるのですが、いきなりおやつを止めてしまうと逆に愛犬が戸惑ってしまいます。
愛犬にマイナスの変化を与えても逆効果なので、ゆっくりと与える回数を減らすようにして慣れさせていきましょう。
4.5.ステップ5ーいつでもどこでも「ヒール」ができるように!
ここまでトレーニングをしてきて、愛犬がヒールをしっかり認識したら、今度は愛犬がどのような状況でもヒールができるようにすることが大切です。
恐らく、多くの方はトレーニングを自宅で行っているか、または車道から離れた場所で行っていると思います。
その状況を変え、様々な時間帯や場所でヒールを指示し、どこ指示してもどんな時間帯でも愛犬がヒールの指示に従うようにトレーニングしていくのです。
最もヒールの効果を感じやすいのは、やはり散歩をしている時でしょう。
車道を渡ろうとして信号を待っている時や、他の犬とすれ違った時などに、「ヒール」と指示を行い、これで愛犬がそれに従うかどうか試してみましょう。
従った場合はしっかり褒め、従わなかった場合は自宅で再度トレーニングをする必要があります。
しかし、散歩中に愛犬がヒールの指示に従わなかったからと言っても、決して焦る必要はありません。
飼い主が怒鳴るような声で指示をしたり、散歩中に無理にリードを引っ張ったりすると嫌な記憶と「ヒール」という言葉が結びつく恐れもありますので、指示が上手くいかなくても慌てないで下さい。
飼い主の不安は愛犬にも伝染してしまいます。指示が上手くいかなかった場合は、素早くリードを短く持って愛犬の動きを物理的に制限して下さい。
この場合も強く引っ張りすぎないようにして下さい。
ここで最も大事なことは飼い主が冷静さを保つことです。
4.6.ステップ6ー「ヒール」をマスターしたら右側の「サイド」も教えよう!
ここまで愛犬にヒールを教える方法をまとめましたが、愛犬が完璧に「ヒール」の指示ができるようになれば、今度は愛犬が飼い主の右側につきそこで座る「サイド」のしつけも教えてあげましょう。
もちろん、飼い主の利き手を開けるため、左側に座ってもらうヒールの方が指示はしやすいと思います。
しかし、狭い道などを散歩している時に、愛犬が左に回るスペースがない場合もあります。
そんな時、愛犬に対してとっさに「サイド」を指示し、自分の右側に座ってもらうとトラブルを回避できる可能性が高くなります。
方向が逆だと愛犬が混乱してしまうのでは?と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、愛犬がヒールをしっかり認識している場合は混乱することはありませんので安心して下さい。
やり方は、これまでの行ってきたトレーニングのステップを右側に変更して行い、指示語も変えてトレーニングをするだけです。
指示語は「ヒール」と混同しないものを採用し、家族みんなが指示語を統一することもヒールの場合と同じです。
「ヒール」と「サイド」をどちらも愛犬に教えておくと、散歩の時に想定外が起こった時に冷静に対応できます。
可愛い愛犬をトラブルから守るためにも、「サイド」のしつけもきちんと考慮してあげて下さい。
5.まとめ
いかがでしたか?
この記事ではヒールの必要性や便利さ、トレーニング方法についてまとめました。
難易度の高いしつけ方法と言われているヒールですが、飼い主も一緒になって楽しみながらしつけの段階を踏んでいくことで、決して難しいだけのしつけではないことが分かったと思います。
ヒール(または「サイド」)を愛犬に覚えてもらうために最も重要なことは、愛犬がこれらのしつけを楽しんで行うことです。
飼い主のそばにいることで嬉しいことがあった、いい思いをした、という経験を繰り返すことで、愛犬は飼い主を安心できる存在だと理解し、信頼を寄せてきます。
飼い主と愛犬との間に信頼があると、散歩の時にも飼い主の指示に従えば安心ということで指示もきちんと聞くようになります。
愛犬の思わぬ事故やトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ今回のヒールのトレーニング方法を参考にして下さい!
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