嬉しくて興奮するとおしっこがでてしまう犬の「うれしょん」。これは子犬にとっては本能的な行動ですが、成犬になるにしたがって治っていくことがほとんどです。
しかし中には治らない子もいます。飼い主さんにとっては頭を悩ます犬の行動の1つです。
おしっこで汚れた床を拭いたり服を洗ったりとストレスも増えますよね。
仕方ないとあきらめている方もいらっしゃるかもしれませんが、うれしょんはちゃんと治すことができます。
そこで、なぜうれしょんをしてしまうのか、どうやって治せばよいのか、そしてポイントはなにかを説明しました。
これを読めば悩ましいうれしょんから、飼い主さんはもちろん犬自身も解放されます。焦らずに実践してくださいね。
目次
1.愛犬がうれションをするのは犬の習性!
1.1.どうしてうれしょん(嬉ション)をするの?
2.うれしょんは治る!
2.1.うれしょんのしつけのポイント
2.2.うれしょん用のオムツは使うべき?
1.愛犬がうれションをするのは犬の習性!
「家に帰ったら犬が興奮して駆け寄ってきておしっこを漏らした!」これは犬を飼う多くの人が経験するのではないでしょうか。
そして玄関や部屋が汚れたり、服や手におしっこがかかったりして困ってしまう方も多いと思います。
来客時にうれしょんをする子もいるので、お客さんの服を汚してはこまりますよね。
このように犬がうれしすぎておしっこをもらしてしまうことは「うれしょん」と呼ばれています。
うれしょんは犬にとっての嬉しさ、楽しさ、喜びのあまり興奮状態になり、意志に関係なくおしっこを漏らしてしまう状態です。
飼い主さんなど特定の人だけにする場合が多く、傾向としては室内で飼われている小型犬に多く見られます。
うれしょんは子犬の場合では本能的な行動で、犬の習性でもあります。成犬になるにしたがって治っていく場合が多くあまり気にする必要はありません。
犬はもともと群れで生活していたので、犬同士での上下関係が重視されていました。
これは群れの中での無駄な争いを避けるためで、もし争いごとが起きるとけがをしたり死んだりする犬がでてしまいます。
そうなると狩りができなくなったり、群れが弱くなったりなどのデメリットが生じてしまうからです。
そこで無駄な争いを避けるために、立場が下の犬は、上の犬に対して服従していることを伝えるのです。
他の犬の前でおしっこを漏らすということは、「立場が下である」ということを相手の犬に伝えることになります。
子犬は群れの中では最も立場が下ですから、おしっこを漏らして自分が服従していることを伝えます。
これは飼い主さんと暮らしていても同じで、子犬は飼い主さんに自分は立場が下で、服従していることを伝えているのです。
こういったうれしょんは成犬になれば治っていくことが多いのですが、成犬になってもうれしょんの癖が治らない場合もあります。
自信がなく服従心が強すぎるまま成犬になった犬がうれしょんをしてしまいます。
1.1.どうしてうれしょん(嬉ション)をするの?
うれしょんをしてしまう理由はさまざまです。
興奮しやすい犬の場合
興奮しやすくコントロールがきかない犬はうれしょんが多くなります。
特に子犬は膀胱の括約筋が未発達のため、自分で制御することができずうれしょんしやすくなります。
精神的に不安定な犬の場合
家族が増えた、引っ越したなどの環境の変化で不安やストレスを抱えている場合もちょっとした興奮でうれしょんしやすくなります。
臆病な性格の犬の場合
見知らぬ人が家を訪ねてきた、など見慣れないシーンに不安を覚えてうれしょんがでてしまうことがあります。
臆病でシャイな性格の犬は意外と多く、さらに飼い主さんと2人だけなど静かに暮らしている犬などにこういった傾向がみられることがあります。
おしっこを我慢しがちな室内犬
室内犬もうれしょんをすることが多くなります。
散歩で排泄をする犬などは、膀胱がいっぱいになっているため興奮したことがきっかけで、漏れてしまうのです。
気を引きたい場合
飼い主さんや、その場にいる人たちの気を引きたいために、うれしょんをしてしまうことがあります。
うれしょんをしたときにみんなが大騒ぎすると「飼い主さんが喜んでいる、構ってくれている」と思ってしまうのです。
うれしょんをすると、注目を浴びるうえみんなが騒ぐのでやってしまうのですね。
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2.うれしょんは治る!
うれしょんはきちんと対応すれば治ります!時間がかかる場合もありますが根気よくていねいに対応して、治していきましょう。
うれしょんは、おしっこで家の中や飼い主さんの服が汚れたり、匂いがついたり、とあまり歓迎されることではありませんよね。
また来客のたびにうれしょんをされるのも困ってしまいますし、お客さんの服を汚したりしたら大変です。うれしょんを治して快適な愛犬との生活を送りましょう。
犬を興奮させない
うれしょんを治すのに一番効果的なのは「犬を興奮させない」ことです。ではどうしたら犬を興奮させないようにできるのでしょうか。
犬が興奮するシーンやシチュエーションで、「興奮させない(不安にさせない)」指示を出すことがポイントです。
また興奮してしまった場合も指示を出して落ち着かせましょう。
指示は「おすわり」「ふせ」「まて」が効果的です。落ち着くことができたら褒めますが、この時も大声をだしたり体を撫でまわしたりするなど、大げさにほめないようにします。
オーバーアクションはまた犬を興奮させてしまうからで、静かな低い声で「よし」「グッド」などで褒めるようにしましょう。
これらの対応で、興奮しやすい犬や気を引きたい犬のうれしょんを改善していくことができます。
家族で協力することが大事
家族がいる場合、1人で犬のうれしょんに対応していてもなかなかうまくいきません。家族全員で協力して行うことが大切です。
家族によって対応がばらばらだと犬が混乱してしまいます。落ち着かせる指示や褒める言葉なども、統一しておくとうまくいきます。
また帰宅直後に喜んでいる犬を無視することをかわいそうに思う人もなかにはいます。なぜそうするのが良いのかをていねいに説明することが重要です。
おしっこを溜めない工夫も大切
おしっこをなるべく溜めないように、犬がすぐおしっこをできるようトイレトレーニングをしておくことも大切です。
散歩で排泄をすることが習慣になっている犬では、膀胱に尿がたまっていることが多くなります。
留守番中などは特にたまってしまい、うれしょんの時もたくさんでてしまうことがあります。
膀胱に尿があまりたまっていなくてもうれしょんをしてしまうことがありますが、量が多いのは後始末が大変ですよね。
ケージやサークル内にトイレをおいて、いつでもおしっこができるようにしておきましょう。
そのためには家でトイレをする訓練が必要です。すぐに覚えない犬もいますが、あきらめずに教えてあげましょう。
サークルやケージで過ごすトレーニングとともにトイレトレーニングは、犬と暮らすうえで大切なものです。
トイレトレーニングのやり方
- ケージやサークル内に、ペットシーツを敷き詰めておきます。
- 犬はケージやサークル内で過ごしますが、慣れないうちは少しずつ時間を増やしていきます。おやつをやったり、ごはんを食べさせたり、いいことがある場所だとおしえてあげましょう。
- 寝起きや食後、トイレをしそうな様子が見られたら優しく「ワンツーワンツー」など声をかけます。ペットシーツでおしっこができたら褒めてあげましょう。
- だんだんと犬がする場所が決まってきます。そうしたらペットシーツの場所を決めていき最終的なトイレにします。
ここに至るまでは、失敗がつきものです。トイレのしつけでもうれしょんのしつけでも「叱らない」ことが大切です。
飼い主さんが帰宅したとき
帰宅したときに玄関に犬が走り寄ってきても、「無視」をします。声をかけたり、撫でたりしないようにしましょう。
つい「ただいま」「ごめんねー」などと言ってかまってしまいたくなりますが我慢します。これは家族全員で決めておく必要があります。
またケージ、クレート、サークルにいる犬の場合も、すぐに犬のところにはいかないようにしましょう。
興奮しているところで声をかけるとうれしょんをしてしまう可能性が高くなります。
まずは興奮がおさまるのを待ち、この時は声もかけないようにしましょう。
興奮がおさまったときはじめて犬のところにいきます。目は合わさないように近づくことがポイントです。
なぜなら目を見つめることは犬にとっては威圧のジェスチャーになるのです。
もともとうれしょんをしやすい犬は自信がなく、服従の気持ちが強すぎるので見つめられるとますます自信を失っていきます。
犬のためにも目を見つめずに近づいてあげましょう。
静かにしていると、飼い主さんは来てくれていいことがある!ということを覚えさせます。
このあとトイレに連れて行ってあげるとおしっこをするかもしれません。その時はたくさん褒めてあげましょう。
長時間の留守番をさせてしまう場合は、出かける前に十分な運動をさせたくさん遊ぶなどしておく配慮も大切です。そしてしっかり排泄もさせておきましょう。
ケージやクレート、サークルのすすめ
留守中でもケージやクレート、またはサークルで過ごす方がうれしょんの頻度も減りますし、家でのいたずらも減ります。
もし、ケージやクレート、サークルで過ごしていないようでしたらこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
これは犬の自由を奪うのではなく、安全に落ち着いて過ごすためと考えてみましょう。
また、災害時にはケージやクレートで過ごすことになるので、慣れておくことは大切です。
大き目のサークルのなかにクレートを入れてその中で寝させる、などの使い方がおすすめです、
この場所が犬にとって落ち着く場所で、入っていると飼い主さんに褒められる、いいことがあると覚えると、犬は自分から入るようになります。
留守番中も家の中をうろうろしていたずらをすることがなくなりますし、誤飲の危険性も減ります。
帰宅時に駆け寄ってくることもなくなるので、玄関がおしっこで汚れることもなくなります。
うれしょんしやすい子には中にトイレシーツを敷き詰めるなどするとよいでしょう。
ここで過ごす安心感を覚えると、精神的に落ち着きのなかった犬もだんだん落ち着いてきます。
ケージなどで過ごすことが定着すると引っ越しなどの環境の変化があっても、不安を覚えずに過ごすことができるようになります。
散歩に出かけるとき
散歩に行くことの喜びで、興奮してうれしょんをする子には、落ち着くまで散歩には連れ出さないようにします。
またリードもつけないようにします。リードをつけようとすると飛び上がったり吠えたりする場合はいったんやめます。
「おすわり」をさせて静かになったところでリードを付けて散歩に連れていきましょう。
「静かにしたら散歩に行ける」ということを覚えさせます。
家を出るまでに時間がかかってしまうこともあるかもしれませんが、根気よく教えてあげましょう。
抱っこをするとき
小型犬など、抱き上げるときにうれしくてうれしょんしてしまうことがあります。
このときはうれしょんをしたら抱っこをやめて下におろします。
タイミングが難しいときもありますが、「うれしょんをしたら抱っこをしてもらえない」ということを繰り返し覚えさせます。
一緒に遊ぶとき
一緒に遊ぼうとするとき、遊んでいるときにうれしょんをする場合は抱っこの時と同じく、うれしょんをした時点で遊びを中止します。
また遊ぶ前に興奮してしまう犬の場合は「おすわり」「ふせ」「まて」などの指示をだして落ち着かせます。しっかり落ち着いたら遊び始めましょう。
静かになったら楽しい遊びが待っていることを覚えていきます。
遊んでいるうちに興奮しすぎてうれしょんをしてしまう場合もいったん遊びを中止します。
お客さんが来たとき
初めてのお客さんでも、何度か会ったことのあるお客さんでもとにかく人が家に来ると興奮してうれしょんをしてしまう犬がいます。
お客さんには興奮がおさまるまで犬を相手にしないでほしいことを伝えておきましょう。
飼い主さんが帰宅したときと同じような対応で、静かに落ち着くまで無視をします。
「おすわり」「ふせ」「まて」などの指示をだし、静かになったらお客さんを紹介してあげましょう。
お客さんにも犬の目を見つめないで、まっすぐ近づかないようにお願いするとうまくいきます。
お客さんを見てまた興奮するようでしたら、また静かに離れます。静かにできるようでしたら、お客さんからおやつをもらうなどしておとなしく座っていたらいいことがある!ということを覚えさせます。
実は犬を構わずに人間同士のお付き合いを優先するほうが、犬にとっては安心してリラックスできます。
犬が好きなお客さんだとついかまいたくなるものですが、状況によってはかまわないようにお願いすることも大事です。
とくにお客さんのなかに子どもがいると、大きな声で騒いだり追いかけてみたりと犬が興奮してしまう行動をしがちです。当然うれしょんもでてしまいやすくなります。
子どもにも、「犬は今静かにさせてあげよう」と説明をして、人間だけの交流を楽しみます。
子どもも犬もお互いが落ち着いたら、子どもから犬に好きなおやつを与えるといいでしょう。
散歩中にほかの犬に出会ったとき
散歩をしていて、ほかの犬に会ったときに不安感やうれしさから興奮をしてうれしょんをしてしまう子がいます。
散歩中に見知らぬ犬が来たらおすわりやまてをさせてやり過ごしましょう。犬にやさしく声をかけて緊張をほぐしてあげるのも大切です。
知らない犬が来ても静かにお座りをしていれば大丈夫ということを覚えさせます。無理に遊ばせる必要はありません。
2.1.うれしょんのしつけのポイント
うれしょんのしつけ、一番のポイントは「叱らない」ことです。当然怒鳴ったり、大声をだしたり、叩いたりはどんな状況でも絶対にやってはいけません。
うれしょんは犬にとって嬉しい気持ち、そして飼い主さんのことが大好きという気持ちや服従心の表れでもあると言われています。
人間からすればうれしょんは汚れや匂いなどのこともあり、ちょっと抵抗はありますよね。
しかしまずは「うれしょんが犬にとっては挨拶のようなもの」と理解してあげましょう。
そのため、うれしょんをしたときに大声で怒鳴ったり叱ったりは全くの逆効果です。犬は委縮してしまい、そのあとのしつけもうまくいかなくなってしまいます。
たとえその場ではうれしょんをしなくなっても、「飼い主さんが帰宅すると嫌なことがある」と覚えてしまう恐れもあります。
うれしょんのしつけをする際は絶対に叱らないことが効果的に治すポイントです。
叱らないまでも「だめよー」「やめて!」などの声をかけるとうれしょんすると構ってもらえる、と学習してしまうこともあります。
そして飼い主の気をひくためにうれしょんをやめないというケースも出てきます。冷静に対応し「何もなかった」ように振る舞うことが大切です。
また後片付けもたんたんとこなしましょう。怒ったりイライラしたりしながら片づけるのは逆効果です。何もなかったようにさっと掃除して匂いをしっかりけしておきます。
2.2.うれしょん用のオムツは使うべき?
どうしても、という時は一時的に犬オムツで切り抜けることは可能ではあります。例えばうれしょんをされるとどうしても困る場合もありますよね。
例えば外出時です。車に乗せるなどのときはおしっこをされると困ります。
またはお客さんがくるときのうれしょんも困りますよね。「犬の相手をしないでください、目を見ないでください」などと言いにくい相手もいるでしょう。
そういう時は、無理をせず使うこともいいのではないでしょうか。
また飼い主さんがとても疲れているときなども無理せず使っていいと思います。
ただオムツの使用は根本的な解決にはならないうえ、紙オムツのコストもかかってしまいます。
うれしょんのしつけ、改善を根気よくおこなっていくことをおすすめします。
3.こんな時のうれしょんは病気を疑って!
うれしょんでも病気を疑う場合もあります。
うれしょんの理由が見当たらないという場合、つまり興奮しているわけではないし、なにかのタイミングでおしっこがでるわけでもないのにおしっこがでてしまう、というときは動物病院で相談することをおすすめします。
また、成犬になっても、頻繁に尿漏れがある場合も相談しましょう。
まずは、失禁がしょっちゅうあるのか、いつからなのか。尿の量はどのくらいなのか、普通の排泄もするのかなどを観察して記録しておきます。
そのほか尿が出にくい様子はないか、食欲はあるか、水を飲まない、または飲みすぎていることはないかということもチェックしておきましょう。
おしっこを漏らす、出てしまうことから考えられる病気を紹介します。
必ずしもこの病気であるといえないこともあるので、犬の様子を観察するとともに早めに動物病院に連れていくことをおすすめします。
尿道括約筋機能不全(にょうどうかつやくきんきのうふぜん)
これは意志に関係なく尿が出てしまう状態で、ポタポタと垂れる程度から大量に漏れてしまう場合もあります。
尿道筋の働きが弱まることが原因で尿が漏れるようになります。どちらかというと安静にしているときや寝ているときに多くみられます。
避妊した雌犬によくみられ、女性ホルモンの投与で効果がある場合があります。肥満、運動不足も原因になるといわれています。
こういった尿漏れの場合は早めに動物病院に連れていき、獣医師に相談しましょう。
先天的な異常
異所性尿管といって尿管に先天的な奇形があり、尿失禁を起こすことがあります。
尿管はもともと腎臓から膀胱まで、尿を運ぶ器官です。ところが、尿管の片方または両方が、膀胱以外の器官、例えば尿道や膣につながってしまっていることでこれを異所性尿管と呼びます。
このため膀胱に尿が溜められず尿失禁を起こしてしまいます。正常な尿もできるのですが、尿漏れをするためいつも後ろ足の付け根あたりや会陰部が濡れているということが見られます。
異常の有無はレントゲンや造影検査で診断します。治療は外科手術を行いますが、必ずしも手術が可能というわけではありません。
尿漏れが見られるようでしたら、やはり早めに動物病院に連れていくことが大切です。
膀胱炎
尿道から入った細菌が膀胱にはいることで炎症を起こした状態です。尿道の短い雌犬の方がかかりやすい傾向にあります。
おしっこの回数がふえ、血尿がでるなどの症状があります。急におしっこの回数が増えたり、漏らすようになったりしたら早めに動物病院に連れていきましょう。
高齢になった場合
病気ではありませんが犬が高齢になると、尿漏れをおこしやすくなります。
しつけや訓練で治ることはありません。一度動物病院に連れていき、なにか病気がないかをチェックしてもらいましょう。
高齢になったことが原因で尿漏れをするとわかったら、寝床にペットシーツを敷き詰めたり紙オムツをつけたりと対応していきましょう。
また、自分で排泄したがる場合は、手伝ってあげるようにします。
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4.まとめ
でかけていた飼い主さんの帰宅など犬にとって嬉しいこと、興奮することがあるとおしっこがでてしまう「うれしょん」。
飼い主さんにとっては、家の中がおしっこで汚れたり洋服がよごれたりとあまり歓迎できる状態ではありませんよね。
うれしょんは、子犬にとってはよくあることで飼い主さんへの甘えや服従の気持ちからおきるものです。
むしろ犬の習性としては当たり前といってもいいかもしれません。だいたいは成犬になるにしたがって治ります。
しかし成犬になっても治らないことがあります。成犬になってもうれしょんをする場合は、興奮しやすかったり服従の気持ちが強すぎたりする犬に多いのです。
こまった習性ですが、成犬になっていてもうれしょんは治せます。
治し方のポイントはまず犬を「興奮させないこと」。興奮しても落ち着かせることでうれしょんを改善していくことができます。
興奮しそうになったら、「おすわり」「ふせ」「まて」などの指示をだして落ち着かせるようにします。
そしてもう一つのたいせつなポイントは「叱らないこと」。うれしょんがなかなか治らなくても絶対に叱らないようにしましょう。
叱ると犬が委縮してしまい、かえって時間がかかってしまいます。焦らずに治していきましょう。
いつまでもうれしょんが治らない場合や、興奮するようなシーンではないのにおしっこが漏れる、ということが見られたら早めに病院に連れていきましょう。
病気が隠れている可能性もあります。犬のうれしょんの状態や、おしっこの様子、普段の状態をしっかり観察しておくことが大切です。
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