犬の性格は育て方で変わる!失敗しない育て方と目的別おすすめ犬種

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吠えや噛みつきなどが直らず、性格が悪い犬を飼ってしまったな、なんて諦めていませんか?

例えば人気No.1のトイプードル、少し歩けばよく見かける犬種ですが、「向こうの犬は良く吠えるけど、あそこの犬は大人しいな」と思ったことはないでしょうか。

同じ犬種なのにどうして性格が違うのでしょう。

実は、始めから性格が悪い犬はいません。

犬の性格は育て方や飼育環境などで大きく変わるものなのです。

ここでは、性格の形成についてご説明するとともに、種類やオス・メスによる違い、飼育環境など、様々な角度で犬の性格をとらえ、飼い主さんの努力で犬の性格を変えることができる、ということをご説明します。

読み終わったときには、すぐに実践しようと思っていただけることでしょう。

目次

1.犬の性格って生まれた時から決まっているの?
1.1やっぱり性格は遺伝するの?
1.2オスとメスでは性格が違う?
1.3犬の大きさによっても性格は違うんです

2.育て方で大きく変わる性格
2.1.子犬時代の育て方が大切
2.2.性格は育てる環境に左右されます
2.3.心配しないで!大人になって落ち着くこともあるんです

3.目的で選ぶおすすめの犬!ベスト3
3.1.一人暮らしでも安心!お留守番上手な番犬ベスト3
3.2.ご近所にも愛される!マンションでも飼いやすい犬ベスト3
3.3.始めてでも大丈夫!飼いやすい犬ベスト3

4.ある日突然 犬の性格が急変したら?
4.1.去勢や避妊~性格が少し変わる犬もいる~
4.2.犬だってある~老化に伴う性格の変化~

5.まとめ

1.犬の性格って生まれた時から決まっているの?

犬が持つ性格が持って生まれたものなのか、性格は変えられるものなのか気になりますね。

広場やドッグランなどで犬を見ると、同じ犬種にもかかわらず様々な性格の犬が見て取れます。

そもそも犬の性格はいつ決まるのでしょう。

これから犬を飼いたい、既に飼っている犬の性格でお困りの方には、気になる疑問ではないでしょうか。

まずは、この項で性格の形成についてご説明します。

1.1やっぱり性格は遺伝するの?

性格は遺伝しませんが、先天的な気質は遺伝です。

最初に知って欲しいことがあります。

犬には生まれ持った「先天的な気質」があり、これは変えることは基本的にできません。

例えば、兄弟姉妹5頭の犬が同じ両親から同時に産まれたとします。

全てが同じ行動パターンをとるならば、産まれた時から同じ性格と言えるでしょう。

しかし実際は、活発な子、大人しい子、好奇心旺盛な子、臆病な子など、それぞれ異なった行動パターンを取り、無意識に子犬の個性が発揮されます。

攻撃性、社交性、順応性、臆病など、これが生まれ持った「先天的な気質」です。

「先天的な気質」は遺伝します。

犬の専門家が犬を飼う場合、両親や祖父母の性格、健康状態を見ると言われます。

なぜなら、将来問題となる「先天的な気質」や健康状態が無いかは子犬自身では判断できず、親や祖父母を見て判断するからです。

2項で説明しますが、4週から13週齢の過ごし方で、性格を決めるベースとなる「気質」が作られます。

この気質はこの時期の過ごし方で決まり、一生の気質を決めると言われています。

従って、性格のベースになる気質は育て方や環境によって大きく変わります。

さて、性格はというと、この気質がベースになりますが、育て方や環境で大きく変わります。

極端に言えば、虐待を受けた犬は、人間不信で攻撃的になったり臆病になったりします。

逆に穏やかな環境で育てば、基本的には穏やかな性格になります。

しかし虐待を受けた犬でも、気質が優しいと、環境が幸せになれば次第に優しい犬になります。

従って、性格は育て方や飼育環境で作られるとお考えください。

1.2オスとメスでは性格が違う?

冒頭から少し難しい話をしましたが、ここからは一般的に言われる「性格」としてお話します。

オスとメスでは、性格の個体差はあるにしろ、一般的にメスの方が飼いやすいと言われます。

メスは縄張り意識が弱い傾向にあるため、性格的には穏やかな子が多いです。大人びていて早く落ち着く傾向もあります。

メスには生理がありますので、この時期は情緒不安定になり、この時期だけ問題行動を起こすことがありますが、去勢してしまうとこれはほぼなくなります。

オスはメスに比べ体格が大きくなる傾向があり、縄張り意識が強く比較的に攻撃性が強い傾向があります。

その反面、ヤンチャで活発、性格や行動が分かり易いので、逆にその方が飼いやすいという人もいます。

実は、オスの方が甘えん坊が多いです。

1.3犬の大きさによっても性格は違うんです

犬は小型犬、中型犬、大型犬と分類されますが、これによっても正確に違いが出ます。

おおまかですが、一般的な傾向をご説明します。

小型犬は、愛玩犬としての歴史も長いため、基本的には従順で愛情深く、友好的で人とのふれあいを好む犬種が多い傾向です。

しかし、もともと小型犬は、単独で狩りをする独立心旺盛で勇敢な狩猟犬であった、スタンダードプードルやテリアなどを、小さく掛け合わせてできた犬種が多いという背景があります。

そのため、独立心が強い、気が強い、大胆、吠えるという先天的な気質を持つ傾向も多いです。

中型犬は以前は使役犬だった犬が多く存在します。

人と協力して作業を行ってきた歴史から、服従心、忠誠心が強く従順な犬種が多い傾向にあります。

また、学習能力や協調性が高い犬種が目立ちます。

仲間意識が強く勇敢です。怖がりな性格の犬は少なめの傾向です。

基本的には走り回って仕事をしてきた犬たちですので、活発で俊敏な性格が多いです。

大型犬は、大きな体を活かし、中型犬とは違った分野でも幅広く、現在でも使役犬として多くの犬が活躍しています。

一般的に普段は大人しく、無駄吠えが少ないとされ、物事に動じない落ち着いた性格の犬が多い傾向です。

知的で聡明な犬種が多く、物事を教えれば教えるほど、人間の言葉や行動などを覚えていきます。

どの犬種も、しっかりとしたしつけとトレーニングが必須で、それさえできれば温和で性格が良い犬になります。
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2.育て方で大きく変わる性格

性格は育て方や環境で大きく変わります。

甘やかすだけでなく、適切な時期にしつけをし、社会性を身につけると、とても良い性格になります。

性格を形成する要素となる育て方と環境について、詳しくご説明します。

2.1.子犬時代の育て方が大切

どの犬種でも、適切な時期にしつけをする必要があります。

子犬の時期や、特に小型犬はその可愛さゆえに、わがままを許してしまいがちですが、本来しつけをする大切な時期でもあります。

子犬は産まれてから4週~13週齢(およそ2~3か月)が社会化期と呼ばれ、生涯の性格を決める気質ができあがります。

この時期の過ごし方で今後の性格が決まるとも言われる大事な時期です。

この時期は脳が急激に発達します。まだ好奇心が旺盛で、コミュニケーション能力を養う大切な時期です。

愛情をたっぷりと注ぎ、心が安定した育て方をします。

犬が人間社会で出会うであろう様々な人や物、音などに触れさせて、社会性も身につけさせます。

これにより、優しくて社交的など、性格が良い犬になり、後のしつけもしやすい犬になります。

この時期のしつけでは、飼い主との主従関係をしっかりと作り上げることが大切です。

本来は、母犬や兄弟がこの優位性を教えますが、その代わりを飼い主さんがやらなければいけません。

ですから、2ヶ月くらいまでは、マテやお座りなどよりも、「犬と飼い主の関係」をしっかり作ることに重点をおく方が大切です。

生後2か月目から、トイレやマテ、お座りなど、人間と共存していく上で必要なしつけを始めます。

生涯学習の始まりに当たり、通常は早く覚えやすい時期です。

若齢期も始まる頃ですので、しつけと同時に、人間社会の様々な刺激に触れさせ続けます。

この時期に生活に必要なしつけを始めると、ストレスなく覚えていき、育てやすい犬になります。

また、2~6か月の間は、社会化のしつけを継続します。

たくさんの人や犬、物、音に触れ続けることで、外でも落ち着いて温和な性格の良い性格の犬になります。

2.2.性格は育てる環境に左右されます

環境によっても犬の性格は大きく変わってきます。

いくつか例を見てみましょう。

甘やかされて育った犬は、飼い主以外には懐かないことが多いです。

しつけができていないとわがままな犬になり、飼い主の言うことさえ聞かなくなります。

人や犬に吠えたり、最悪は噛み癖や突然襲い掛かったりして、他人に危害を加える可能性が高まります。

特に、可愛さゆえに小型犬でやってしまいがちです。

可愛いと思うなら、犬のためにしっかりとしつけをしましょう。

室内と室外で育った犬でも違いがあります。

室内で飼われる犬は神経質な性格になる傾向が多いようです。

これは、室内にいる間は他の人や犬、物事などに触れる機会が日常的に少ないため、人見知りで内向的になる傾向があるためです。

室外で育った犬は、常に何らかの刺激に触れて多くの経験を重ねていくため、おっとりしてものおじしない性格になる傾向にあります。

叩かれたり叱られたり、怒鳴られたりして育った犬は、人に対して委縮し臆病になります。

ですから、撫でようとして手を近づけるだけで怖がったりします。

ひどくなると警戒心が強くなり、噛むようになることがあります。

怖い、怯える、という感情はストレスになるだけでなく、取り除いて心を開かせるには根気が必要になります。

しつけは褒めて伸ばす方が効果的ですから、愛情をもって接してあげましょう。

大家族で育った犬は、穏やかでおおらか、小さなことには動じない性格になる傾向です。

常日頃からたくさんの家族に触れ合い、大家族ならではの様々な刺激に日常的に触れているためです。

ただし、家族の中でどうしても懐かない、この人だけ噛まれる、という場合は、その人の犬に対する接し方に問題があることがあります。

その人だけ叩いたり怒鳴ったりする、あるいは甘やかしている、という場合は、犬はその人を信頼できず攻撃的になったり、その人にだけわがままになったりします。

よく、犬は飼い主に性格が似ると言われますが、どうでしょう。

所説ありますが、明るい飼い主の犬は明るく活発な性格に育ちやすい傾向です。

優しい飼い主の犬は優しくなる傾向です。

これは、犬との接し方が必然的に明るく楽しいものになる、犬は飼い主の行動を観察しているため、それを見ている犬も明るくなるなどと言われます。

犬を選ぶ段階でも、明るい人は活発で明るい犬を選ぶ傾向にあるという見方もあります。

真偽のほどは定かではありませんが、飼い主さんが見せる態度と接し方は、犬の性格を形成する上で大切なことは間違いないでしょう。

2.3.心配しないで!大人になって落ち着くこともあるんです

しつけの未完成によってわがままになったり、問題行動を起こしたりしている場合は放っておいて落ち着くことはありませんので、しっかりしつけのしなおしをしてください。

そうではない場合、例えばやんちゃ過ぎで、元気過ぎて、活発過ぎて、とそのエネルギッシュな行動ぶりに苦笑いの飼い主さん、犬が成長して大人になると多少落ち着きを持つようになります。

個体差や犬種によりますが、早いと成犬になった辺りからだいたい3歳くらいまでに、少し落ち着いた大人になってきます。

しかし、この時飼い主さんは、「前はあんなにやんちゃだったのに」と、寂しい気持ちになりますよ。

さて、成犬になってから、あるいは社会化期を過ぎてしまった、という場合、しつけや社会化のしつけを1日も早く始めましょう。

これらは一時的にすれば良いものではなく、生涯続けていくものです。

基礎がないために適齢期より時間はかかりますが、諦めなければしつけも社会性も身につきます。

同時に諦めずに愛情を注いでいれば、主従関係ができ、やがて落ち着いた、優しい、性格の良い犬になります。

継続は力なり、なのです。

3.目的で選ぶおすすめの犬!ベスト

どの犬を飼うのかどうやって決めますか?犬には個性がありますが、それ以前に犬種によっても向き不向きなことがあります。

「犬を飼おう」と決めた理由は様々あると思います。

好きな犬種がすでにある方も。

でも飼う前に、ここで少しお時間を頂いて、目的や住環境、ライフスタイルに合うかをお考えいただけると、家族も犬もお互いに無理のない幸せな生活が送れるはずです。

3.1.一人暮らしでも安心!お留守番上手な番犬ベスト3

一人暮らしで物騒なので犬を飼いたい、と思う方もいることでしょう。

そんな時は、我慢強く、独立心が強い、縄張り意識が強い犬種が向いています。

ここではお留守番が上手な番犬を、大型犬から小型犬まで1犬種ずつご紹介します。

でも、朝晩やお休みの時は、しっかりとコミュニケーションを取り、犬との絆を深めることを忘れないでくださいね。

大型犬:ジャーマンシェパード

性格は従順で勇敢、聡明な犬です。

幼少期に正しくしつけられると、従順で大人しく育ち、忠誠心や服従の感情を持ちます。

訓練のしやすさと冷静さを持ち、リーダーと認めた飼い主の指示には忠実に従います。

危険を感じた時やストレスを感じる状況下でも、取り乱すことが無く冷静に判断して行動します。

番犬としては最適ですが、大型犬である上、素人ではしつけが難しく、成犬を再教育することは困難なため、幼少期に専門家のトレーニングを依頼することが多いようです。

知能が高い犬なので、飼い主が自分より格下だと判断してしまうと、全く指示をきかず、人に危害を加えることがありますので注意が必要です。

中型犬:柴犬

屋外での番犬のイメージが強い犬ですが、実は無駄吠えが無く、室内犬として適している犬種です。

中型犬で日々の運動に配慮が必要ですが、飼い主との主従関係がしっかりできると、とても従順で、自身が認めた飼い主には忠誠を通します。

柴距離と呼ばれるものがあり、いつもべったりしているわけではありませんが、飼い主の動きを常に観察しています。

飼い主以外の人にはよそよそしい態度をとることが多いです。頑固ですからしつけはしっかり行う必要があります。

留守番も上手にできますし、縄張り意識が強いので番犬に向いています。

正式な犬種ではありませんが、小型として「豆柴」も人気です。

注:豆柴として入手しても、成犬時には通常の大きさになってしまうこともあります。

小型犬(超小型犬):チワワ

小さいながら自立心が強く、用心深くて排他的なところがあります。

そのため身内には懐きますが知らない人には吠える傾向が強いので、番犬にうってつけです。

来訪者に猛烈に吠え、噛みつこうとすることもあります。

チワワは最も小さな犬種で、長毛と短毛の2種類がありますから、手入れや好みによって選ぶことができます。

比較的に長命で健康的ですが、寒さにとても弱いので、寒い時期の留守番や外での散歩には寒さ対策が必要です。

豊富な運動量は必要としませんので、忙しい人でも少ない散歩で済ませられます。

飼い主に対しては献身的で、深い愛情を示すため、愛玩犬としても人気です。

とても賢く理解力に優れているので、本来はしつけしやすいと言われますが、可愛さのあまり飼い主が甘やかして、わがまま犬にしまうことが多いのも事実です。

無駄吠えや噛み癖がつかないよう、必要なしつけはきちんとしておきましょう。

3.2.ご近所にも愛される!マンションでも飼いやすい犬ベスト3

マンションでは、ご近所に迷惑がかからない犬種を選びたいですね。

しつけが入りやすく、無駄吠えが少ないこと、体臭が少ないことが選ぶときのポイントになるでしょう。

飼えるサイズに決まりがある場合がありますので、こちらでは小型犬を中心にご紹介します。

シーズー

もともと吠える犬ではないため、無駄吠えも夜泣きもないと言っていい犬種です。

とても落ち着いており、大人しく、噛むこともないという口コミも多いです。

独立心があり頑固な部分もありますので、ツンデレでマイペースですが、天真爛漫で社交的です。

甘え上手で人や犬とも上手に付き合いますから、ご近所の皆さんにも愛されることでしょう。

物覚えが良く、人の言葉をよく理解するので、しつけはしやすい犬種です。

被毛はダブルコートで、カラーバリエーションが豊富、成長するにしたがって毛色の変化を楽しめることも特徴です。

抜け毛が少なく、運動量もそれほど多くありませんので、室内飼いに向いています。

目・耳・皮膚のトラブルが多いため、日々のブラッシングや食事のケア、定期的なシャンプーとトリミングが必要となります。

トイプードル

可愛さで大人気の犬種です。抜け毛が少なく、臭いも少ない、無駄吠えも少ない、運動量もそれほど必要としないため、マンションでも飼いやすい犬種です。

性格は非常に温厚で、社交的です。

実はトイプードルは、全犬種の中で2番目に知能指数が高いと言われており、とても頭が良い犬種です。

そのためしつけが入りやすく、初めて犬を飼う人にもすすめられています。

しかし、この利口さゆえに、甘やかすと「わがままを通せばなんでもできる」ことも早く覚えてしまいます。

可愛いからと言って、特に子犬の時期にはいたずらも笑って見逃してしまいますが、しっかりとしつけをする必要があります。

吠え癖が出るケースもありますが、しつけで抑えられます。

被毛はシングルコートの巻き毛で、カラーが豊富、カット次第で様々に変身できることも魅力です。

手入れを怠ると毛玉が出来てしまうので、毎日のブラッシングと定期的なトリミングは欠かせません。

もともとは活発で健康的ですが、人気のため繁殖に由来する遺伝性疾患を抱えている犬が少なくありません。

主には目の病気、クッシング病、膝蓋骨脱臼が多い病気です。

パグ

穏やかでのんびりした性格のため、攻撃性を示すことはほとんどありません。

吠えることも滅多になく、人懐っこいのでマンションでも飼いやすい犬種です。

また、パグは他の犬種に比べて良く寝ます。

いびきをかいて寝るのでファンも多いです。

陽気で頑固な一面があり、食べ物に対する執着心が強い犬が多いです。

このため、しつけには根気が必要となりますが、吠え癖や噛み癖で悩むことはほぼなく、パグの問題行動で悩むのは拾い食いなど、食べることに関することがほとんどです。

運動量は少ない方ですが、太りやすいので怠け癖をつけないように気を付けます。

超短毛種なので抜け毛があります。換毛期があり、特に春から夏にかけてはたくさん抜けます。

日々のブラッシングで抜け毛対策ができます。

トリミングは不要ですが、抜け毛が煩わしいという方は、短毛種は避けた方が良いでしょう。

体にしわがあるのもパグの特徴ですが、しわとしわの間を常に清潔にし、皮膚炎を予防する必要もあります。

短頭種なので、気管虚脱になりやすい宿命があります。

3.3.始めてでも大丈夫!飼いやすい犬ベスト3

始めて犬を飼う方は、犬種のイメージだけで選ぶのではなく、特徴や性格を調べて自分に合っているかを考慮して選ぶことをおすすめします。

ここでは、温厚な性格やしつけやすさの観点から、飼いやすいと言える犬種をご紹介します。

キャバリア

かしこく、しつけがしやすいため、初心者におすすめの犬種です。

明るく、社交的、飼い主には愛情深く接してくれます。

争い事が嫌いで、子供や他のペットとも仲良くできます。

どんな人にも慣れやすく、スキンシップを求めにいきます。

とても寂しがり屋ですので、できるだけ一緒に過ごす時間を確保してあげたい犬種です。

基本は室内飼いですが、室外でも飼育できます。

中型犬に分類されていますが、体高は30cm前後、体重は6~8kg程度です。

室内だけでも過ごせる犬種ですが、1日2回、1回30分程度の運動が理想的です。

綺麗な被毛と垂れ耳が特徴の優雅な犬ですが、その分、手入れが必要になります。

被毛と飾り毛があるので、皮膚疾患予防としてこまめなブラッシングが欠かせません。

垂れ耳の犬は耳の中が蒸れやすいので、外耳炎予防のためにこまめな掃除が必要です。

目が少し飛び出ているためゴミが付きやすく、定期的に目ヤニや涙焼けにならないよう、濡れタオルなどで拭きます。

しかし、このお手入れもコミュニケーションとして楽しみの一つです。

パピヨン

興奮性が少なく、甘え上手、友好的で家族と穏やかな時間を過ごすことができる犬種です。

とても賢く聡明で、物覚えが良いのですが、集中力が続く時間が短めです。

しつけやトレーニングは、15分程度の短めを、1日数回に分けて日々続ける方が効果的です。

ですから、散歩や遊び、食事などタイミングをみつけて、日常の中でたくさん褒めるしつけで、楽しませながら伸ばす方法をすると良いので、初心者でもしつけやすいと言えます。

小型犬で体高は20~28cm前後、体重は3~4.5kg程度です。

被毛はシルクのように美しいシングルコートで、抜け毛が少なく、一定の長さまでしか伸びないためカットが不要です。

遊び好きですので、適度な運動をさせ、ストレスが溜まらないようにしてあげます。

パピヨンに限らず小型犬には多いのですが、膝蓋骨脱臼になりやすいので、室内を滑りやすい床にしないように気を付けます。

また、眼瞼内反症もなりやすい病気です。

ミニチュアダックスフンド

陽気で好奇心が強く、活発な犬種です。

多少頑固な面はありますが、賢く順応性が高いため、しつけやトレーニングはしやすいです。

賢い犬はどれも同じですが、賢いがゆえに甘やかすと扱いにくくなりますから、可愛さに負けてしつけを怠らないようにすれば、とても良い家族になります。

特に、自立心が高いので、飼い主との主従関係はしっかりとしつけましょう。

家族に対しては愛情深いのですが、外に対しては警戒心が強く、他の人や犬に対して神経質になることがあります。

子犬の頃から社会性を身に着けさせておけば、扱いやすく飼いやすい犬になります。

小型犬で体高は胸囲30~35cm前後、体重は3.5~4.8kg程度です。

被毛はスムース、ロング、ワイアーの3種類で、ダブルコートなので抜け毛はあります。

胴長短足ですから、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。

また、足が短いため体が地面に近く、夏は熱中症に注意しましょう。
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4.ある日突然 犬の性格が急変したら?

もし、ある日突然吠え出した、噛みだした、逆に急に大人しくなった、と性格が急変したと思われる場合は、最初に何らかの病気の疑いがないか検討してください。

痛みのストレスによるものかもしれません。

どこか具合が悪いのかもしれません。最悪は脳の異常か精神疾患かもしれません。

病気ではない場合、急変するには他に原因があります。

冒頭で説明した「先天的な気質」が何かのきっかけで現れることがあります。

日常でストレスはありませんか?

例えば、旅行で留守をしている間にずっとホテルのゲージに入れっぱなしで、ストレスと寂しさから問題行動が出ているかもしれません。

原因によって対処が必要な場合がありますので、急変した場合はまず原因を突き止めるようにしましょう。

これ以外で性格が急に変わることがあるでしょうか。2例についてご説明します。

4.1.去勢や避妊~性格が少し変わる犬もいる~

去勢(避妊)手術をすると性格が変わる、と言われますが実際はどうなのでしょう。

これに関しては、実際に証明されている科学的なデータや根拠はありません。

しかし、獣医師など専門家の経験や飼い主さん達からの経験によると、変わることもあるし変わらないこともあるようだ、ということです。

何かしらの問題行動を起こす前に去勢をすると、大人しい性格がずっと続くようですが、反面、問題行動を起こし始めた後で去勢しても、目に見えて大人しくなったとは言えないようです。

去勢するとホルモンバランスが変わりますので、もちろんその影響で大人しくなる犬もいます。

ですから絶対変わらないわけではないのですが、一概に変わるとも言えないのです。

ただし、手術をしたことによって人間不信になり、警戒するようになったとか、まれなケースでは噛むようになったということはあるようです。

日本犬や飼い主さんに依存性が強い小型犬に、比較的見られるようです。

4.2.犬だってある~老化に伴う性格の変化~

人間も歳を取ったら丸くなった、などと言いますね。

犬も歳を取ると、性格が丸くなって穏やかになっていきます。

歳を取れば運動量が減り、遊びに夢中になるよりは、のんびりと過ごすことが多くなります。

争い事を避けるようになるため、他の犬が吠えてきても反応せずやり過ごすようになります。

加齢とともに好奇心が薄れていきますので、落ち着いた行動をとるようになってきます。

寂しがり屋になったり、夜中に泣くようになることもあります。

このように、犬の性格は年齢を重ねていくことでも変わってきます。

注意していただきたいのは、老化による性格の変化か、または病気かの観察をしてあげてほしいということです。

名前を呼んでも来なくなった、無視するようになった、という時は、眼か耳に異常があるかもしれません。

こちらを見ているのに来ないときは、足腰が痛いかもしれません。急に攻撃的になった時は脳に異常があるかもしれません。

犬にも痴呆症がありますので、変な行動を取ったら注意です。

老化による性格の変化については、体の異変と間違えないように良くみてあげてください。

5.まとめ

犬の性格について、飼育環境や犬種など、様々な角度から見てきました。

犬の性格は子犬の時期の育て方や、しつけと環境で変わってくることがおわかりいただけたでしょうか。

さらに、性格は飼い主さんの努力で、これからでも変えていくことができる、ということがお分かりいただけたと思います。

一度迎えたら10年以上は一緒に過ごす家族です。

お互いに幸せに暮らせるように、必要な時は毅然とした態度でしつけを行い、日ごろは愛情をたっぷりと注いで、誰からも愛される性格の良い犬に育ててあげましょう。
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