“この記事をざっくり言うと…”
犬の皮膚病とは?
アレルギーなどのさまざまな原因により皮膚の基本構造が壊れ、バリア機能が低下し、皮膚が赤くなる、発疹ができるなど皮膚にさまざまな変化が現れる病気。
皮膚病には主に7つの症状がある。
①ツメダニによる皮膚炎
②疥癬
③真菌性皮膚炎
④アカラス
⑤膿皮症
⑥アレルギーによる皮膚病
⑦ノミアレルギー性皮膚炎
・皮膚病の対処法としては、病院でもらうステロイドでの治療はもちろんですが、食事・シャンプー・サプリメントなどで改善することができる。
・皮膚炎が酷くなる前の最前の対策としては、化粧水などは効果的。
・化粧すの中では無添加・天然成分100%の化粧水の『アヴァンス化粧水』はおすすめ。
目次
2.皮膚病の症状と病名7選
2.1.かさぶたやフケの原因は『ツメダニによる皮膚炎』
2.2.かさぶたの裏に注意!『疥癬』(かいせん)
2.3.カビによる『真菌性皮膚炎』(しんきんせいひふえん)
2.4.『アカラス』、別名ニキビダニ
2.5.『黒い皮膚・かさぶたは膿皮症(のうひしょう)』によるもの
2.6.『強刺激物やアレルギー』による皮膚病
2.7.皮膚炎だけでなく『病原体をもつノミ寄生』
3.犬の皮膚病に効果的な4つの手法
3.1.食事で『免疫力アップ』!
3.2.体は常に清潔に!『シャンプー(薬浴)と外用薬で皮膚病に直接アタック』
3.3.動物病院で『処方されるステロイド』
3.4.『アレルギー関係の皮膚炎はサプリメント』で解消
3.5.『皮膚炎が酷くなる前の最善策は化粧水』で解消
4.皮膚病の平均治療費は15000円
4.1.薬浴用に使っていたプールを使ったら『人間も感染した』
1.犬の皮膚病とは
犬の皮膚病とは、アレルギーなどのさまざまな原因により皮膚の基本構造が壊れ、バリア機能が低下し、皮膚が赤くなる、発疹ができるなど皮膚にさまざまな変化が現れる病気です。
また、通常、摂取した栄養の約30%は皮膚が消費しているといわれているため、栄養不足、または、過度の栄養を摂取した場合にも皮膚病を発症します。
皮膚病の症状である「痒み」などにより、患部を犬が舐めてしまう、引っ掻いてしまうために二次感染をおこし、完治するまでに時間がかかることが多いようです。
そして、いくつかの病気が併発しているが、症状は一つしか出ていない場合や、逆にいくつかの症状が出ていても一つの病気である場合も考えられますので、まず、症状(皮膚の状態や発熱、下痢、嘔吐など)をしっかりと把握し、動物病院で獣医師と相談、いくつかの検査を行うことが大切でしょう。
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2.皮膚病の症状と病名7選
犬も人間と同様に皮膚に起きる変化は、健康のバロメーターとして、体の中の不調を表すとても大事なものです。
犬の皮膚病である細菌性の膿皮症も増加しています。
そのため、自然に治るだろうとは思わずに獣医師さんに相談、適切な処置をしてあげましょう。
犬のお腹やわきの下、足の付け根、指の間、目や口、耳のまわりなど皮膚の柔らかい部分、弱い部分に症状が出やすくくなっています。
犬が自分で患部を舐めたり、引っ掻いたりすると症状が悪化してしまい、病気の原因を見つけにくくなるため、わんちゃんの皮膚に炎症などの異常が見られた場合には、すぐに体のどの部分なのか、どのような症状なのかを確認しておきましょう。
こちらでは、7つの主だった犬の皮膚病の症状をご紹介します。
2.1.かさぶたやフケの原因は『ツメダニによる皮膚炎』
ツメダニ皮膚炎はダニの一種であるツメダニ(Cheyletiella)に刺されることにより起こります。
このツメダニの大きさは0.5〜0.8ミリ程度で薄い黄色で非常に小さいのですが、釣り針のようなフック型の針を持っています。
この針で皮膚を傷つけ体液やリンパ液を吸います。血液を吸うことはありません。
このフック型の針は、刺されると簡単には抜けず、無理に引っ張ると皮膚の中に針だけが残ってしまいます。
これが感染症の原因となる可能性もありますので、無理に引っ張らずに病院を受診しましょう。
また、皮膚上で産卵することもあり、ツメダニの卵は犬の毛に付着、約1か月ほどで成虫となります。
特徴
ツメダニの多くは背中に見つかるようです。
そのほかには耳の後ろや尻尾の付け根、股間、お腹に見られます。
また、既にツメダニに感染している犬との接触やツメダニの寄生から感染します。
1歳未満の若い犬がかかりやすい皮膚病と言われています。
犬だけでなく、人も刺し、同様に体液やリンパ液を吸います。畳やカーペット、押し入れの布団、犬のベッドなどに生息、繁殖します。
症状
まず、フケが大量にでます。その他には、皮膚のただれ、痒み、かさぶた(痂皮, かひ)があります。
2.2.かさぶたの裏に注意!『疥癬』(かいせん)
疥癬(かいせん)とは、犬穿孔ヒゼンダニ(イヌセンコウヒゼンダニ)による寄生虫性皮膚疾患です。
犬ヒゼンダニ症ともいわれます。
犬穿孔ヒゼンダニの分泌物への過敏症が主な原因と言われています。
犬穿孔ヒゼンダニは皮膚の角質層に入り込んで穴を掘ります。
メスの場合は産卵し、産卵が繰り返されるとダニの数が増えていきます。
また、強い痒みを伴い、人にも感染します。
すでに感染している犬との接触やブラシなどの共用でも感染します。
特徴
疥癬(かいせん)は、感染してから発症するまでに3〜6週間ほどかかるといわれています。
また、犬穿孔ヒゼンダニは前述の通り、皮膚の中に入り込んでいるのと非常に小さいので、皮膚の表面からは見つけることが難しく、疥癬(かいせん)かどうかを確定するには皮膚を削る必要があり、そして、顕微鏡で犬穿孔ヒゼンダニかどうかを確認しなければいけません。
犬穿孔ヒゼンダニが発見されれば診断もでき、適切な治療で皮膚の状態は良くなります。
また、感染から発症までの間にもダニは増えています。
一度感染すると次回の感染時には発症までの期間が短いということなのですが、何度も感染しないようにしたいものです。
症状
眠れないほどの強い痒みがあり、脱毛、赤み、かさぶたができる、白い膿疱などの症状があり、耳、肘、膝、お腹など、皮膚の柔らかい部分に特に症状が見られます。
ひどい場合には全身が脱毛したり、かさぶたで覆われるなどが起こります。
また、かさぶたの下にダニが繁殖することもあります。
稀にほとんど痒みを示さない場合や体重が減るケースも報告されています。
2.3.カビによる『真菌性皮膚炎』(しんきんせいひふえん)
「真菌」はカビの仲間で胞子状の菌です。
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真菌性皮膚炎はその真菌が犬の毛や爪などに寄生することが原因となり引き起こされます。
このような菌は土の中に多く生息しているため、穴掘りが好きなわんちゃんや土の上で遊ぶわんちゃんは感染率が高くなってしまいます。
すでに真菌に感染しているわんちゃんとの接触による発症も考えられます。
免疫力の低い犬や子犬、全身性の疾患のあるわんちゃんの発症が多いともいわれ、体調不良の時にも菌が入りやすくなっています。
特徴
皮膚柔らかい部分(顔、耳、目の周り、口、脇の下など)に症状が出やすくなります。
疥癬(かいせん)のような激しい痒みは伴わないのですが、症状が悪化すると全身に広がり、脱毛が見られます。
皮膚のバリア機能が低下すると二次感染を起こすこともあり、その場合には強い痒みを伴うこともあります。
真菌は皮膚についている垢などをえさにして増えていきますので、常に清潔にしてあげることが予防になるでしょう。
人間への影響
犬の真菌は人にも感染することがわかっています。
人が真菌に感染すると水虫やたむしなどを発症し、完治するまでに時間がかかるということですので、気を付けましょう。
2.4.『アカラス』、別名ニキビダニ
犬のアカラス(ニキビダニ)は、犬の毛穴に寄生しているアカラス(ニキビダニ、体長0.2~0.3ミリほど)が原因です。
ただ、このアカラス(ニキビダニ)はどの犬にもあり、また、人の皮膚にも存在していますので、特に恐ろしい病気というわけではありません。
何らかの原因により、アカラス(ニキビダニ)が異常に増えたときに激しい痒み、脱毛などを伴う皮膚炎です。
その他には、遺伝、免疫力の低下、加齢、栄養の過不足など多様な原因も考えられています。
特徴
特に目、口の周り、前足などの部分が感染しやすく、ひどくなれば全身に広がります。
初期には痒みがなく、部分的に2〜3センチ程度の大きさの脱毛が見られます。
これはアカラス(ニキビダニ)が寄生し、異常に繁殖すると毛根に影響が出るためです。
しばらくするとニキビのような膿のある吹き出物がたくさん出てきて皮膚がただれてしまいます。
そして、弱ってしまった皮膚に、さらに細菌、真菌が二次感染を引き起こし、症状が悪化します。
治療をせずに放っておくと1か月ほどで全身に広がる場合もあり、敗血症や気管支肺炎を起こし生命の危機にもなりかねませんので早めに病院を受診することをおすすめします。
人間への影響
人には人間のニキビダニが寄生するため、犬から人へ伝染することはありません。
2.5.『黒い皮膚・かさぶたは膿皮症(のうひしょう)』によるもの
膿皮症は、犬の皮膚病の中でもっとも多いといわれています。
これは皮膚が細菌感染した状態で、痒みを伴います。
主に「ブドウ球菌」が起こす皮膚病ですが、このブドウ球菌は健康な犬の皮膚には常にある細菌ですが、湿度の上昇やバリア機能の低下などが原因となり、異常繁殖するために膿皮症を引き起こすといわれています。
また、犬の皮膚は、皮膚の一番外側の部分「表皮」と表皮を支える「真皮」、そして「皮下組織」と3つに分かれています。
そのすべてに膿皮症が引き起こされる可能性があります。
そして、膿皮症が起こる皮膚の位置により表面性膿皮症、浅存性濃皮症、深存性濃皮症と呼ばれています。
それでは、その3つの膿皮症についてご紹介します。
表面性膿皮症は、「表皮」の一番外側にある角質層に起こる膿皮症です。
この場合は、皮膚の表面に感染します。
症状は、丘疹(きゅうしん)と呼ばれるニキビのような小さな膿ができています。
浅存性濃皮症は、表面性膿皮症と症状は似ていますが、皮膚の表皮から少し内部での感染です。
膿疱と呼ばれるニキビのような膿が溜まり、悪化すると膿疱が破れ、かさぶたができます。
深在性膿皮症は、毛包全体、真皮、そして、皮下組織に発生した膿皮症です。
細菌の侵入は皮膚の深い部分におよび、痒みもひどく、カサブタが出来、部分的に肌がごわつき、出血したりもします。
また、発熱があったり、元気がなく、食事はできるが痩せてしまうなどの重症となり、完治するには時間がかかります。
2.6.『強刺激物やアレルギー』による皮膚病
皮膚炎、皮膚病には、接触皮膚炎とアレルギー性皮膚炎があります。
こちらでは、その2つについてご紹介します。
接触皮膚炎とは、ある特定のものに皮膚が接触したため、アレルギー反応が起きた状態です。
かぶれや金属によるアレルギーも接触皮膚炎となります。
症状は紅斑(こうはん)や丘疹(きゅうしん)、水疱などの湿疹が現れます。
接触した部分と接触していない部分は、はっきりと境界線があるのが特徴といえるでしょう。
痒みを伴うため、わんちゃんが接触部を掻いたり、こすったりすると赤くなり、症状が悪化することもありますので、注意が必要です。
原因となる接触物は、人と同様刺激のあるものや毒性のあるもので、植物、虫である場合や首輪の金属部分、シャンプーなども考えられます。
アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)と接触した部分はアレルギー反応を起こす可能性がありますが、犬の毛が多い(厚い)部分は、毛がバリアとなるため、症状が出にくくなります。
毛が少ない部分(顎の先や足の付け根、指の間など)は症状が出やすくなります。
また、 接触皮膚炎が発症するまでには、数ヶ月~数年ほどの間アレルゲンと接触し、ようやくアレルギー症状がでるという場合も少なくありません。
発症までに時間がかかるとアレルゲンを特定することが難しくなってしまいます。
アレルギー性皮膚炎は、体内にアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)を取り込むことによりアレルギー症状を起こすことです。
犬のアレルギー性皮膚炎には、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの大きく2つに分けられます。
共通する症状には赤みを伴う皮膚の痒みがあり、耳や目のまわり、脇の下や後ろ足の付け根、指の間などに起こりやすくなります。
まぶたの炎症が強いと結膜炎を引き起こす場合もあります。
犬のアトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下することが大きな原因といわれています。
体の中の水分を体内に留め、アレルゲンなどの異物が体内に入らないようにする機能を皮膚バリア機能といいますが、さまざな要因から皮膚バリア機能が低下し、皮膚の乾燥、外部からの異物侵入により炎症が起こり、アトピー性皮膚炎が発症します。
食物アレルギーは、アレルゲンが食べ物にあり、特定の食べ物を食べると体が過剰に反応する場合のアレルギーです。
食物アレルギーは、アレルゲンを特定し、それを食べないことで治ります。
血液検査でアレルゲンの特定ができますが、毎日のわんちゃんの様子から飼い主さんによりアレルゲンを特定することができるでしょう。
2.7.皮膚炎だけでなく『病原体をもつノミ寄生』
世界中でたくさんの種類が生息、動物のみならず人にも寄生するといわれるノミ。
日本では、主にネコノミが犬の体に寄生します。
ネコノミの体長は1~3ミリで濃い茶色、体型は縦に平たく、6本の脚があります。室温13度で活動するので、日本の家の中だと通年繁殖が可能となります。
ノミはペストをはじめとし、さまざまな病原体を媒介、人にもうつります。飼い主さんもノミに咬まれる可能性は高くなります。
また、寄生したノミの成虫は24~48時間後に産卵し、その卵は寄生した犬などの体から落下し、ベッドやカーペット、畳などでふ化、幼虫からさなぎ、そして成虫となり、また寄生を繰り返します。
ノミは犬の毛の中に入り、血液を吸い生息しています。
ノミに咬まれると強い痒みを伴います。
また、痒み以外に大量のノミに咬まれることで貧血を起こしたり、痒みを伴うために、わんちゃんが引っ掻いたりすれば二次感染にもつながります。
また、犬だけでなく人にも影響があり、人がノミに咬まれるとノミ刺咬症となり、激しい痒みが起こり、水ぶくれにもなります。
ノミに咬まれると以下のような状態となります。
- 刺される時にはチクッと痛い。
- 激しい痒みがあり、痒みが頻繁に起こる
- 刺された跡がなかなか消えない。(消えるまで一か月から数年の場合もある)
- 太い血管上に刺された跡が続けて残る
- 激しい痒みで眠れない。ノイローゼになる可能性もある
- 脚を中心に刺される。
対処法としては、空間処理剤(バルサンなど)でノミの駆除を行う、わんちゃんには、定期的にシャンプーをする、嫌がらなければ服を着せる、ノミ・ダニ駆除薬を使うなどがあるでしょう。
わんちゃんにあった予防を行うことをおすすめします。
3.犬の皮膚病に効果的な5つの手法
わんちゃんが皮膚病になってしまったら、まず、病院で受診され、お薬をもらい治療をされると思いますが、それ以外にも、わんちゃんの食事に気を付けたり、日頃のシャンプーの仕方を見直す、また、お薬の正しい使い方や栄養不足を解消するためのサプリメントも効果的となります。
それぞれについてご紹介していきますが、
中でも最も効果が期待できて、コスパ良い対処法としては食事(ドッグフード)を変えることがオススメです。
3.1.食事で『免疫力アップ』!
こちらではわんちゃんの免疫力アップのサポートをする食材、食品についてご紹介します。
いつもの食事・フードに加えるだけで効果が期待できます。
オメガ3脂肪酸は、DHAやEPA、α⁻リノレン酸などの脂肪酸の総称で、よく耳にされると思いますが、わんちゃんの皮膚病ケアにはとても重要といわれている成分です。
これは犬だけでなく、人にも生活習慣病の予防や美肌、ダイエットにも効果的といわれ、健康維持のために意識して摂取するべき必須脂肪酸(油)で、膿皮症、疥癬(かいせん)、アトピーなど様々な皮膚病やトラブルの強い味方となってくれます。
魚油(フィッシュオイル)、亜麻仁油、しそ油、えごま油などを食事・ドッグフードに加熱せずそのまま適量を掛けてあげるといいでしょう。
アミノ酸は、皮膚のバリア機能が低下したときに、その機能をサポートする役割をしてくれます。
タンパク質が分解されるとアミノ酸になるので、良質なたんぱく質の摂取を心がけましょう。
動物性たんぱく質を多く含むのは、牛肉、豚肉、鶏肉、チーズ、卵などです。
植物性タンパク質を多く含むのは大豆製品(豆腐、納豆など)です。
豆類は消化が余りよくないのでよく火を通す、または発酵させた納豆を与えるといいでしょう。
ビタミンとミネラルのバランスも重要で、皮膚病に限らず、ビタミン・ミネラルをバランスよく補える食事は犬の皮膚を健やかに保ちます。
しかし、全ての栄養を摂取することは、日々の食事の中ではなかなか難しく、
ドッグフード自体も150種類近くあるために、どれを選べば良いのかわからない飼い主の方も多くいらっしゃると思います。
なので、まずは皮膚病ケア・予防に必須である高栄養価で評判が高い『モグワン』を試してみるのはおすすめです。
3.2.体は常に清潔に!『シャンプー(薬浴)と外用薬で皮膚病に直接アタック』
シャンプー(薬浴)について
皮膚炎、皮膚病は病院で処方されたお薬の服用とご家庭でのシャンプーも大切になります。
犬のシャンプーは、薬用シャンプーと美容シャンプーの2つに分かれ、美容シャンプーは毛の艶を出したり、香りのいいものが使われていますが、皮膚炎、皮膚病の際には薬用シャンプーで、皮膚の汚れやアレルゲン、皮脂をきれいに洗い流し、最近やカビの増殖を防ぐ作用があります。
皮膚炎、皮膚病ためのシャンプー療法のことを薬浴といいます。
薬用シャンプーには主に以下の4つの効果に分かれています。
殺菌効果が強すぎるシャンプーは、皮膚が荒れる可能性もありますので、症状に合わせて獣医師さんと相談の上、決めることをおすすめします。
- 抗菌性シャンプー:細菌の増殖を減らす
- 角質溶解性シャンプー:フケや皮脂を減らす
- 保湿性シャンプー:保湿
- 止痒性シャンプー:痒みを減らす
シャンプーのやり方は以下を参考になさってみてください。
- 1. 5分以上ぬるま湯で全身の皮膚を濡らす
- 2. 手でシャンプーを泡立てる
- 3. 10分以上症状が強く出ているところからマッサージするように全身を洗う
- 4. 5分以上ぬるま湯でしっかりとすすぐ
- 5. しっかりとタオルで拭いてあげる
- 6. 自然乾燥またはドライヤーを冷風にして乾かす
もし、フケや汚れが多い場合には週1〜2回を目安にシャンプー(薬浴)をするといいでしょう。
外用薬について
動物病院を受診し、獣医師さんからお薬を処方してもらう際には必ず、用法、用量をよく聞いて正しくわんちゃんに与えてください。
また、犬の皮膚炎、皮膚病はまず、獣医師さんに診断をしてもらうことが重要ですが、わんちゃんが痒そうに体を掻いてるけど、症状が軽いから病院へ行く前に少し様子を見たい場合などは、市販の外用薬を使ってみることもひとつの手段でしょう。
外用薬は、今はインターネットの通販(ヤフー、アマゾン、楽天など)で購入できます。
24時間申し込みができるので便利ですね。購入の際には薬の説明(配合されている成分、効能、効果、用法・用量)や注意書きを必ず確認することをおすすめします。
そして、実際にわんちゃんに外用薬を塗ってあげる時にも、正しく薬を使用するようにお願いします。
また、副作用などがみられる場合には、すぐに使用をやめ動物病院を受診するようにしてください。
外用薬をわんちゃんの皮膚に塗ってあげると、その刺激から舐めたり咬んだりし、体内に入ってしまったり、症状が悪くなる場合がありますので、エリザベスカラーを利用するといいでしょう。
ただ、わんちゃんによっては嫌がったり、ストレスになることも考えられますが、今は、枕タイプやよだれかけタイプなど多種多様なデザインになっているので、わんちゃんにあわせて選ぶことができますね。
もし、市販の外用薬を塗っても改善されなかったり、皮膚炎の症状がひどい場合は早めに動物病院を受診してください。
3.3.動物病院で『処方されるステロイド』
人にも処方される「ステロイド」。実は体内の副腎(犬の場合、腎臓の近くにある)で生成される皮質ホルモン(副腎皮質ホルモン)のひとつです。
副腎は生命の維持に不可欠な体内環境を一定のちょうどいい状態を保つためのホルモンを生成していて、このホルモンの量が多すぎても少なすぎても体になんらかの影響があります。
病院で処方されるステロイドは、人工的に作られたものとなります。
健康体の場合では体内で生成されるステロイドで充分に体の中の免疫力の抑制や炎症を抑え、体を守っているということですね。
皮膚炎、皮膚病の場合には病院でステロイドを処方されることが多いのではないでしょうか。
ステロイドは内服薬と外用薬があります。効果としてはどちらも同じで、体の中で起きる炎症、免疫反応を抑えます。
そして、効果が早く表れるというのも特徴です。
副作用 を心配される方が多くいらっしゃるかと思いますが、用法、用量や服用する期間を間違えてしまうと副作用が起きてしまいます。
副作用の例としては、嘔吐、下痢、感染症、肥満、筋力低下、皮膚が薄くなる、抜け毛、肝障害、副腎の機能低下、糖尿病などがあります。
ステロイドは効果が早く表れるのですが、治ったわけではなく、症状を抑えてくれているだけで、そのため、ステロイドを使うと早く良くなると考えてしまうため、過度の使用により副作用が出てくる場合もあるでしょう。
もし、ステロイドをあまり使いたくないと思われたら、他の薬や他の薬との併用によりステロイドの量を減らすことができる場合もありますので、獣医師さんへ相談されることをおすすめします。
3.4.『アレルギー関係の皮膚炎はサプリメント』で解消
わんちゃん用のサプリメントも今では多く発売されています。
その中で犬の皮膚炎、皮膚病に効果が期待できるサプリメントをいくつかご紹介します。
ワンダフル乳酸菌
いつもの食事にさっとふりかけるだけの顆粒タイプの腸内環境を整えるサプリメントです。
免疫力が上がり、皮膚炎にも効果が期待できます。
犬康食・ワン・プレミアム
霊芝、エゾウコギエキス、田七人参と乳酸菌が入った、免疫力、活力、腸内環境をサポートするサプリで、小粒のチーズ味。いつものご飯に数粒いれるだけの手軽さです。
あいこな
乳酸菌、グルコサミン、米麹、DNA核酸、RNA核酸、奇跡の木と呼ばれるモリンガを配合したサプリメントです。
顆粒タイプでいつもの食事にふりかけるだけで、体内環境を整え免疫力アップが期待できます。
パンフェノン
フランス海岸松樹皮抽出物と発酵ゴマ抽出物が原材料。
小型犬も食べやすい小粒タイプで、健康をサポートします。
プロキュア
消化を助ける酵素と腸内バランスを整えるプロバイオティクスが配合されているふりかけるタイプのサプリメントです。
おなかの中から健康にしてくれます。
アニマストラス
厳しい衛生管理の元に作られた動物用のサプリメントです。
体内栄養バランスを均一にし、免疫力を高めます。
いつもの食事やドッグフードに加えるだけで簡単に必要な成分を取ることができ、体内環境を整えてくれるので、試してみるのもよさそうですね。
3.5.『皮膚炎が酷くなる前の最善策は化粧水』で解消
皮膚炎での症状が酷い場合は、病院で処方されたステロイドでで処置してもらうことが良いですが
症状が軽い場合は、犬用の無添加化粧水でケアしてみることがコスパ良く最前の対策として効果的です。
犬用の化粧水も様々ありますが、中でも無添加・天然成分100%化粧水『アヴァンス化粧水』はおすすめです!
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4.皮膚病の平均治療費は15000円
わんちゃんの皮膚病、皮膚炎は病院を受診すると費用はどれくらいかかるのかは、気になるところですね。
一般的なだいたいの治療費を以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
- 初診料 800円から2000円
- 診察料 500円から1000円
- 検査費用 18000円から40000円(血液、細菌、アレルゲン検査など)
- 採血料 1000円
- 飲み薬 1000円(1週間)
- 外用薬 1000円から3000円
- 処方食 2500円から7000円(1か月)
- シャンプー 1000円から3000円
- 薬浴、消毒 3000円から6000円
- 処置料(毛刈り) 500円から4000円
初診の場合は、検査が必要になるため費用は数万円となるでしょう。
皮膚炎、皮膚病の場合には治療に時間がかかり、平均で3か月程度もしくはそれ以上かかる場合もあります。
また、通常、再診は10日おきとなるので、1か月に3回の通院が必要になるでしょう。
通院の場合には検査費用以外の治療費が発生します。
平均が15000円程度となりますので1か月で45000円程度となります。
これは通院の頻度やわんちゃんの症状により異なります。
ペットの治療費は自己負担となりますので、飼い主さんの負担が大きくなりますので、ペット保険に入られることを検討してもよさそうです。
4.1.薬浴用に使っていたプールを使ったら『人間も感染した』
最近は、ドッグランやペットフレンドリーの宿泊施設で、わんちゃん専用または飼い主さんと一緒に泳げるプールを併設しているところもでてきました。
わんちゃんが楽しそうに泳いでいると、飼い主さんもうれしくなりますね。
ただ、皮膚疾患をもつわんちゃんは、症状を悪化させたり、他のわんちゃんや人にまでうつしてしまう恐れがありますので、このような公共のプールなどでは泳がせないようにする必要があります。
また、何年か前にわんちゃんの薬浴用に使用していたビニールプールを干していたら、盗まれてしまった方がいらっしゃり、そのビニールプールを盗んだ方らしきご家族が揃って皮膚病になってしまったということがあったそうです。
このような事例もありますので、犬の皮膚炎、皮膚病は、人に感染する場合がありますので、注意が必要ですね。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬の皮膚炎、皮膚病は、皮膚の基本構造が壊れることから、さまざまな症状を引き起こし、原因がなかなかわからない場合もあり、また、完治するまでに時間を要し、費用もかかるなど、非常にやっかいなものです。
そのため、日ごろから定期的なシャンプーやブラッシングで清潔にすることが重要です。
酷くなる前であれば化粧水でケアしてあげると効果的な改善策の1つになります。
ただ、犬用化粧水も様々あるので、無添加で無害なものを選ぶのが大切です。
中でも、ワンチャンの肌に優しい無添加で天然成分100%k化粧水『アヴァンス化粧水』は最もおすすめです。
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