ウルフハイブリッドは日本でも飼える!値段やお迎えする方法と注意点

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ウルフハイブリッドという犬種をご存知でしょうか?

シェパードなどの犬と狼をかけ合わせた犬をウルフドッグやウルフハイブリッドと呼びますが、狼と犬の特徴を受け継いでいて、さすがに犬の先祖は狼だと思い知ることができますよね?

ウルフハイブリッドは、困難ではありますが、入手や飼育が可能なのです。

今回はウルフハイブリッドの特徴や飼育の方法、入手の方法、純血種として認められているウルフドッグについて、いろいろと紹介します。

ウルフハイブリッドの飼育はハードルが高く、誰にでもできるものではありませんが、とても魅力的な犬種ですよね。

余裕があって自信がある人は、ウルフハイブリッドのことをよく知ってから検討してみるのも良いのではないでしょうか?

目次

1.ウルフハイブリッドって?

2.ウルフハイブリッドは飼育できる

2.1.ウルフハイブリッドを飼う際の注意点
2.2.日本でウルフハイブリッドを手に入れるには?
2.3.犬種として認定されたウルフドッグ
2.4.ウルフドッグの他の種類

3.まとめ

1.ウルフハイブリッドって?

ウルフハイブリッドと言われてもピンと来ない人は多いでしょう。

ウルフハイブリッドは聞き慣れない名前ですが、犬と狼を交配した犬種のことで、狼犬とも言われています。

ハスキー、シェパードなどの犬種と家畜化された狼とを交配した大型犬種で、見た感じは限りなく狼に近いです。

狼犬の中でも狼の血を75パーセント受け継ぐ犬は「ハイパーセントウルフドッグ」と言われています。

ウルフハイブリッドは大きさや見た目が個体により差がありますが、主な特徴は次のようなものです。

ウルフハイブリッドの大きさ

ウルフハイブリッドは掛け合わせた犬の種類によって大きさに個体差が大きいです。
体高は66cm~81cm、体重は45kg~70kg。
ハイパーセントウルフドッグでは体高が90cm前後、体重65kgの犬もいます。
いずれにしても超大型犬よりも大きなイメージで、犬と言ってしまうのは抵抗があるくらいです。

ウルフハイブリッドの特徴

ピンと立った耳をしていて顔は細長く、見かけは犬というよりも狼にずっと近い印象です。
聴力と嗅覚が普通の犬以上に優れていて、寒さには強いです。

ウルフハイブリッドの性格

性格は野性的な部分が強く残っていて、非常に警戒心が強いです。
狼の血が濃いほど野性的な部分が強く、飼育する時には扱いが難しい傾向があります。
飼い主と家族を群れのメンバーとして認識しますので、飼い主を群れのリーダーとして認識させれば、普通の犬と飼い主の関係よりも深いつながりになります。
賢く学習能力が高いという面も持っています。

ウルフハイブリッドの平均寿命

ウルフハイブリッドの平均寿命は10歳位です。
飼育する場合は、肥満によって関節疾患になることが多いので、注意が必要です。

ウルフハイブリッドの値段

ウルフハイブリッドを購入するとしたら、参考価格は15万~25万円位です。
ハイパーセントウルフドッグにいたっては40万円~と高価です。
ブリーダーや狼の血のパーセンテージで価格は大きく変わってきます。

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2.ウルフハイブリッドは飼育できる

ウルフハイブリッドは、簡単ではありませんが飼育することは可能です。

とても魅力的な犬ではありますが、家庭犬と比べると扱いが難しく、様々な制約があります。

狼の血が入っている犬ですので、危険も多く、実際に日本でもウルフドッグに人間が襲われるという事故がありました。

かなりハードルが高い条件を全てクリアできる人にのみ、飼育することができると考えたほうが良いでしょう。

2.1.ウルフハイブリッドを飼う際の注意点

ウルフハイブリッドは飼育が可能ですが、当然ながら誰にでも飼うことができる犬種ではありません。

高度な社会性を持ち、知能もとても高いウルフドッグですが、ブリーダーやトレーナーのようにしつけに熟練した人でないと、完全にしつけることは困難です。

ウルフドッグは飼い主を群れのメンバーだと認識しますので、まずは飼い主をリーダーであると思わせないと、しつけを行うことは難しくなります。

リーダーと認識させるのは時間がかかりますが、一旦リーダーだと認識させると、家庭犬と飼い主の関係よりも深い信頼関係を築くことができます。

ウルフドッグは特定動物に指定されているために、飼育するには各自治体の許可が必要になります。

ウルフドッグを飼育するためには一頭当たり30㎡以上の敷地面積がある環境が必要になります。

また運動も2~3時間以上必要なので、飼い主もジョギングや自転車で運動に付き合ってあげることが必要です。

運動神経が非常に優れていますので、3m程度の柵は簡単に飛び越えることができることもありますので、脱走の危険があります。

ウルフドッグが脱走してしまうと大変なことになりますので、飼育環境もしっかりと整えて管理することが必要です。

ウルフドッグは、とても魅力的な犬ではありますが、簡単に飼うことができる犬種ではありません。

ペットを飼ったことがない人はもちろん、大型犬を飼ったことがある人にも難しいです。

かなり上級者向きの犬種だということができるでしょう。

飼い主となるには、ウルフハイブリッドを安全に飼育することができる飼育環境を整えることができる金銭的余裕、また運動に付き合ってあげることができる体力、ウルフドッグにリーダーと認められ、良好な関係を築くことができるコミュニケーション能力が必要になります。

先住犬がいる家庭、小さい子どもがいる家庭では難しいですが、必ずしも無理だというわけではありません。

実際に先住犬がいる家庭や子どもがいる家庭で飼われているウルフドッグの例はたくさんありますし、動物と一緒に暮らすことは子どもの教育にも良い影響を与えることが多いです。

しかし一方では、こういう悲しい事故も起きています。

北海道で2015年にブリーダーの女性がウルフドッグに噛まれて亡くなるという悲しい事故が起きたことがあります。

ブリーダーの女性は、ウルフドッグを4頭飼育していた男性から、留守の間だけ世話を頼まれていて、その間に起きた不幸な事故です。

このようにウルフドッグは犬というよりも狼に近い野性的な面を持ち、飼い主はリーダーと認めていますが、飼い主以外の人間はリーダーとは認められずに「よそ者」「侵入者」という風に受け取ってしまったのでしょう。

犬に慣れているはずの人間でも、このような事故にあうことがあることを考えて、飼育を考える場合は、自分がもし留守にした時はどうするのかということも考えておかないといけないということですね。

ただしウルフドッグに限らず、大型犬や超大型犬でも、しっかりとしつけをしていないとこういう事故は起こり得ます。

また中型犬に噛まれるという事故もよく聞かれますので、ウルフドッグの事故はウルフドッグ自体が少ないこともあって、滅多に起こることではありません。

そのために実際に起こってしまうと大きなニュースになってしまうのです。

簡単には飼えない犬種であるからこそ、ウルフハイブリッドと良好な関係を築くことができた時は、嬉しさも格別でしょう。

ハードルが高すぎるウルフハイブリッドの飼育ですが、全ての条件が整っているのなら、一生に一度の貴重な体験としてチャレンジしてみるのも素晴らしいことですね。

2.2.日本でウルフハイブリッドを手に入れるには?

日本でウルフドッグを購入するのは簡単なことではありません。

ペットショップで見かけることは、まずあり得ませんので、ウルフドッグを専門に扱っているブリーダーを探すのが、一番早い方法でしょう。

ウルフハイブリッドをブリーダーで購入するメリットは、専門知識が豊富なので、いろいろとアドバイスをしてもらえること、購入してからもアフターサービスとして、困った時に相談に乗ってもらえることなどがあります。

ウルフハイブリッドのブリーダーは数が少ないですが、興味があれば一度見学をしてみてウルフドッグがどういう犬なのか、どういう環境で飼育されているのかを観察してみるのもいいでしょう。

そこで、ウルフハイブリッドのブリーダーを少し紹介させていただきます。

ハイブリットウルフ ジャパン

長野県諏訪郡のウルフドッグブリーダーです。
「ふれあい広場」もありますので気軽にウルフドッグたちとの触れ合いを楽しむこともできますよ。
フェイスブックのページにはウルフドッグたちの様子が頻繁に更新されています。

Facebook「ハイブリットウルフ ジャパン」はこちら

WILD BULLET

奈良県御所市のハイブリッドウルフドッグとロットワイラーの専門ブリーダーです。
HPにウルフドッグの出産情報がアップされます。

「WILD BULLET」のサイトはこちら

SILVERY WOLF KENNEL

北海道苫小牧市のウルフドッグ専門犬舎です。
ウルフドッグの知識と経験が豊富なブリーダーです。

「SILVERY WOLF KENNEL」のサイトはこちら

ハスキー&ウルフドッグ EveryWan

宮城県のシベリアンハスキーとウルフドッグのブリーダーです。
ウルフドッグは数が少ないので、生まれてもすぐにオーナーが見つかってしまいます。
こまめにサイトをチェックしておくと、情報をキャッチできるかもしれません。

「ハスキー&ウルフドッグ EveryWan」のサイトはこちら

またペットの保護施設や里親募集サイトでも、時々ウルフドッグの里親を募集していることがあります。
里親になるには、ある程度の知識や経験が必要で、少し興味があるという程度では難しいですが、飼育するための条件が整っているのなら、そちらに問い合わせてみるのもいいのではないでしょうか?

兵庫県の保護施設「アニマルランド神崎」でもウルフドッグの里親を募集していた実績があります。
「アニマルランド神崎」のサイトはこちら

ウルフハイブリッドを購入するおすすめの方法は、やはり経験や知識が豊富なブリーダーで購入することです。

特に初めてウルフドッグを飼う場合、何かと力になってもらえることでしょう。

ウルフハイブリッドの価格については個体によって差があります。

ブリーダーによっても差が生じますが、15~25万円を一応の目安として考えておくといいりではないでしょうか?

2.3.犬種として認定されたウルフドッグ

日本で犬種として認められているウルフドッグはFCI(国際畜犬連盟)公認犬種の「サーロス・ウルフホンド」と「チェコスロバキアン・ウルフドッグ」になります。

この二種のウルフドッグはジャパンケネルクラブで純血犬種として認められていますが、この他のウルフドッグは交雑種であるため、正式な犬種として認められていません。

どちらも日本で純血種として認められていますので、血統書付きの犬として安心して飼うことができます。

しかし日本で販売されていませんので、購入は非常に困難です。

それでは「サーロス・ウルフホンド」と「チェコスロバキアン・ウルフドッグ」とはどういう特徴があるのか、説明してみましょう。

サーロス・ウルフホンド

サーロス・ウルフホンドはオランダ原産の狼とジャーマン・シェパードを交配させたウルフドッグです。

狼の血を引いた体格と性格をしています。

体高は60~75cn、体重は41kg位で、大型犬に分類される大きさです。

体型は引き締まっていて柔軟性があり、運動神経に優れています。

顔は長細く耳はピンと立っていて、尾はふさふさとした垂れ尾です。

警戒心が強く用心深い性格ですが、意外と内向的です。

遠吠え以外であまり吠えることはないので、番犬にはあまり向きません。

飼い主には忠実で優しい性格をしています。

家族にも優しく接することができますが、小さい子どもは子犬の頃から一緒にいないと危険なこともありますので、注意が必要です。

被毛はダブルコートで、冬は分厚い毛皮に変わるために寒さには強いです。

また夏と冬の被毛は、はっきりと見てわかるほどに色合いが違います。

寿命は10~12年位で、少しずつ長寿になっていく傾向があります。

かかりやすい病気は股関節形成不全、脊椎の異常、目の疾患ですが、股関節形成不全と脊椎の異常は肥満が引き金になることが多いので要注意です。

サーロス・ウルフホンドは大型犬に慣れた上級者向きの犬種です。

当然ながらマンションなどの室内飼いには向いていません。

相当量の運動が必要なので、飼い主にも体力が求められます。

飼育に堪えるスペースが十分にあることと、運動ができる場所があることも必要です。

子犬の時にしっかりとしつけないと、成犬になってからでは手に負えなくなってしまいます。

コミュニケーションも必要なので留守がちの家にも向きません。

サーロス・ウルフホンドは日本で販売されていません。

もし購入するとなると海外のブリーダーから輸入という形になりますが、遠い国への輸出をしているブリーダーがほとんどいないと言ってもいい状況のため、日本で手に入れるのはほぼ不可能です。

もし仮に輸入で購入できるとしたら、価格は20~40万円位で、とても高額になります。

チェコスロバキアン・ウルフドッグ

チェコスロバキアン・ウルフドッグはスロバキア原産でカルパチアウルフとシェパードを交配させたウルフドッグです。

現地で軍事攻撃犬として生み出された犬種です。

平均体高はオスが65cm、メスが60cm、平均体重はオスが26kg、メスが20kg位で、比較的小柄な印象です。

性格は社交性がありますが、臆病で人見知りが激しく、新しい環境になじむことが難しいです。

家に迎えたなら、まずは新しい環境に早くなじませるようにしなければなりません。

運動は相当量が必要ですので飼い主も自転車などで一緒に走ってあげることが大切です。

自転車との並走でもしっかりとついて走ることができる持久力があります。

独りで番犬をすることには向いてなく、常にたくさんの人や動物とのコミュニケーションが必要です。

留守がちの家に向かないだけでなく、単独飼いにも向いていないので、多頭飼いにする必要があります。

ダブルコートで夏毛と冬毛とでは全く違う毛並みになります。

獣臭さはあまりありません。

寿命は13~16年です。

かかりやすい病気は関節疾患、目の疾患、腎疾患などで、肥満で関節を傷めやすくなるので注意が必要です。

チェコスロバキアン・ウルフドッグも日本で販売されていません。

現地で購入すると価格は15万円ほどですが、現地に行けない場合は現地のブリーダーから輸入になるので、非常に高額になることが予想されます。

2.4.ウルフドッグの他の種類

ウルフドッグには、他にもいくつか種類がありますので、そのうちのいくつかを紹介します。

アメリカン・ツンドラ・シェパード

アメリカン・ツンドラ・シェパードとはアメリカ原産のウルフドッグで、狼とジャーマン・シェパードを交配させた犬種です。
狼の慎重さと警戒心、ジューマンシェパードの忠誠心と服従心を受け継ぎ、自分から人を襲うことは滅多にありません。

クンミング・ウルフドッグ

中国原産の軍用・警察用・番用のウルフドッグです。
2008年の北京オリンピックで雲南省の警備に使われたことから、中国以外の人たちにも知られ始めることとなりました。
警戒心は強いですが、外交的で人馴れが良い犬種です。

肥後狼犬

肥後狼犬は熊本原産の犬種で、ニホンオオカミと熊本の地犬をかけ合わせた犬と言われています。
犬というよりもニホンオオカミに近い特徴を持っています。
見かけは狼のように鋭い感じがしますが、温厚で人懐こい性格です。

3.まとめ

犬は狼が先祖だということは知られていますが、狼に近い犬種が数種類いるということを知っている人は、意外と少ないかもしれません。

シェパードやハスキーと狼をかけ合わせた犬種は「ウルフドッグ」、「ハイブリッドウルフ」「ウルフハイブリッド」と呼ばれ、人気を呼んでいます。

ウルフハイブリッドは飼育することができますが、飼育は決して簡単ではなく、犬の飼育に慣れた上級者向けの犬種であると言えるでしょう。

飼育のためには広い飼育環境を有すること、金銭的な余裕があること、運動をさせるための体力を有していることなど、かなりハードルは高いです。
ウルフハイブリッドを手に入れるには、ブリーダーを通して購入することがおすすめです。

数は多くありませんが、ウルフドッグの知識が豊富なブリーダーを探すと、いろいろなアドバイスをしてもらうことができます。

ウルフドッグの中で純血種として認められているのは、サーロス・ウルフホンドとチェコスロバキアン・ウルフドッグの二種のみになります。

しかし、この二種のウルフドッグは日本で販売しておらず、入手はとても困難で割高になります。

純血種と認められていないまでも、いろいろな種類のウルフドッグがいて、同じウルフドッグでも見た感じも性格も違うのが魅力の一つでもあります。

とても大きくて怖い感じがするウルフハイブリッドですが、外国にはうまく飼育している人がいて、まるで小型の犬のように飼い主と戯れている画像や動画をあちこちで見ることができます。

狼の血が75パーセント以上のウルフドッグをハイパーセントと呼びますが、しつけは難しくなりますが、姿が狼そのもので犬とは違う魅力がありますよね。

入手もしつけも決して簡単ではないウルフドッグですが、金銭的にも余裕があり、大型犬の飼育に自信がある人は、一度チャレンジしてみるのもいいかもしれません。

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