犬の腎不全の症状とステージ、余命や原因、食事療法について

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犬の腎不全の兆候をご存知ですか?

実は、犬の腎不全は、かなり進行しないと症状を現わさない怖い病気なのです。

一度壊れた腎機能は、元に戻すことが出来ないため、かかると完治が望めず、長く付き合うことになります。

残念ですが、死亡に至るケースがとても多いというのが現実です。

ここでは、腎臓の役割から、腎不全の症状、食事のポイントなど、予防対策にも腎不全かかってからも、お役に立つ腎不全に関する情報をまとめました。

腎臓と腎不全に関する知識を高めておくことで、予防や万が一の対処ができますので、是非最後まで読んで今からでも出来るケアを始めてください。

目次

1.犬の腎臓病とは
1.1.慢性・急性腎不全の症状
1.2.腎不全のステージ
1.3.点滴は腎不全に効果あり?

2.犬の腎不全のための食事
2.1.貧血・膵炎・末期に与える食事とは
2.2.ヨーグルトはおすすめ?

3.まとめ

1.犬の腎臓病とは

犬にも腎臓病があり、何らかの原因で腎臓の機能が働かなくなることで、フィルタの役割を果たすことが出来ずに老廃物を排泄できなくなる状態を指します。

急性腎不全と慢性腎不全があり、急性腎不全は悪化が急激で、慢性腎不全は長期間で腎臓の機能が壊れていく、命を落とすことが多い危険な病気です。

死亡原因としては1位の癌、2位の心臓病に次いで3位として挙げられているデータもあります。重度になるまで症状に気づかないことが多く、発見した時には既に重症化していることが多いので注意が必要です。

犬の腎臓には主に、

  • 老廃物を除去する
  • 尿を作る
  • 体内の水分量を調節する
  • ホルモンを分泌する

という枠割があります。

腎臓の機能単位としてネフロンという言葉があります。

これは、糸球体から、腎臓と尿管を繋いでいる腎盂に至るまでの1本の管を指し、腎臓の基本的な機能をまかなっています。このネフロンが機能しなくなることで腎臓病が起こり、前述の役割が果たせなくなってしまいます。

糸球体では、血液からザルの様に液体成分を濾し、赤血球やタンパクなどを血液に戻します。通り抜けた液体は原尿と呼ばれますが、今度は尿細管と呼ばれるもので電解質やブドウ糖など、必要なものを体に戻します。これは再吸収と呼ばれる作用で、これを経て濃縮されたものが尿となって排出されます。同時に老廃物や毒素を濾しとり、分解する作業も行います。

もし腎臓が何らかの障害を持つと、この糸球体の目が詰まってしまい、外に排出されるべき老廃物や毒素が体内に溜まってしまい、再吸収も悪くなるため、濃縮した尿にならず薄い尿を大量に出すようになります。

この時、尿に水分を取られ過ぎてしまうために、体内の水分量が適正に保てなくなります。また、腎臓には赤血球を作るホルモンを分泌する役割があります。エリスロポエチンと言いますが、このホルモンが正常に分泌されないと、赤血球が作られなくなってしまい、貧血を起こすようになるのです。

ネフロンには、障害を受けてもある程度は機能を補う予備能力があります。そのため、症状が現れにくく、症状が顕著に表れた時点では腎臓の75%以上が障害を受けていると言われます。そして、一度障害を受けてしまった腎臓は再生しないことから、完治が難しい病気とされているのです。

1.1.慢性・急性腎不全の症状

犬の腎臓病は、大きく慢性腎不全と急性腎不全の2つに大別されます。それぞれ症状や進行が異なります。慢性腎不全は徐々に腎臓の機能が低下するために、はっきりと下症状が出るまでに時間がかかります。症状が出た時には治療が困難な状態になっていることが多いです。急性腎不全は、急に腎臓の働きが悪くなり、短期間で激しい変化を起こし症状は急激に悪化します。

慢性腎不全

数か月~数年かけて慢性的に腎臓の機能が不全に陥った状態です。

原因

犬の慢性腎不全は、明確な原因が分からないことが多いのですが、以下のようなものが考えられています。

腎臓の機能が低下することによる場合

ろ過機能を担っている糸球体や腎小体、尿細管が徐々に壊れ、長い時間をかけて症状が悪化していくことで慢性腎不全になります。

基礎疾患による場合

高齢犬では慢性糸球体腎炎(慢性腎炎とも呼ばれる)にかかることが多く、多くの場合は症状が現れません。ひどくなっていくと慢性腎不全になります。

間質性腎炎は病気が進行するまで気が付かない病気とされています。腎臓の間質に炎症が起こる病気で、この病気にかかると一般的には腎不全とされます。

水腎症はお腹に大きい塊ができる病気ですが、これによって腎臓が大きくなることがあり慢性腎不全の原因になります。水腎症は腎臓の片側だけ、または両方に起こることがあります。

糖尿病が原因になることもあります。

遺伝による場合

慢性腎不全は、好発犬種が確認されています。イングリッシュ・コッカースパニエル、ゴールデンレトリーバー、ジャーマンシェパード、スタンダードプードル、チャウチャウ、バセンジー、シーズー、ビーグル、ブルテリア、ミニチュアシュナウザー、ロットワイラー等です。

症状

病気の進行によって症状が違ってきます。また、症状が落ち着いている時と、悪化している時では症状に差が出ますので、よく注意しておくことが必要です。

  • 慢性腎不全では通常、貧血が見られる
  • 食欲が減衰して痩せることが多い
  • 寝起きに嘔吐することがある
  • あまり激しくない下痢が続く
  • 嘔吐が見られる時もある
  • 多飲多尿
  • 骨が弱くなる(主に仔犬や老犬)
  • 副甲状腺機能亢進症になる

    多飲多尿、骨密度の低下

  • 高窒素血症になる

    尿が減少する、水を沢山飲む、運動を嫌がる、四肢がむくむ、食欲不振、ぐったりしている

  • 尿毒症になる(末期に起こる)

    高窒素血症が悪化し、貧血を起こすようになる

通常検査では、血中のクレアチン濃度で腎機能の低下を見ています。

しかし、クレアチンは腎機能が75%まで低下しないと血中に出現しません。最近では、新しいバイオマーカー検査が行われるようになり、対称性ジメチルアルギニンンによって、腎機能が25~40%低下したところで発見できるようになりました。

早期発見が期待できる検査です。気になる方は通っている動物病院に聞いてみてはいかがでしょうか。

急性腎不全

通常は回復の見込みがあるとされているのですが、症状の進行が早く一般的に死亡率が高くなっています。早期の治療が望まれる病気です。

原因
腎臓自体の異常による場合

急性糸球体腎炎やネフローゼ症候群といった腎臓疾患や、レプトスピラ症といった感染症の他、薬物や毒物、閉塞などで起こります。

腎臓への血流悪化による場合

腎臓自体は正常であるのに、腎臓に流れ込む血流の悪化で起こります。出血やひどい下痢、脱水、熱中症などの他、心不全、血管収縮薬・拡張薬の過剰投与、長時間の麻酔でも起こることがあります。

排尿の停滞による場合

腎臓で作られた尿を排泄するための尿管や膀胱、尿道の閉塞といった経路が結石などで閉塞して起こります。

症状

腎臓が突然機能不全になり、多くの場合は前触れなく突然症状を現します。

  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 脱水
  • 口内が乾燥してぱさぱさになる
  • けいれん
  • 高窒素血症になる

    尿が減少する、水を沢山飲む、運動を嫌がる、四肢がむくむ、食欲不振、ぐったりしている

  • 尿毒症になる

    高窒素血症が悪化し、貧血を起こすようになる

  • 代謝性アシドーシスになる

    血中の酸素濃度が高くなりすぎて、過呼吸や昏倒する

薬物や毒物が原因になることを書きましたが、比較的多いと言われるのがエチレングリコールによる急性中毒での発症です。緑色の液体で不凍液の原料として広く使われています。

カチカチに凍らない保冷材にも使用されています。エチレングリコールは甘味がついていることから、誤って犬が舐めてしまうのです。

中毒の中では致死率が高いと言われ、致死量は体重1kg当たり6.6ml程度とされています。8時間以内に治療しないと致命的な後遺症が残るとも言われ、治療をしないでいると4日ほどで無尿となってしまいます。

日常的に手に入りやすい物質ではありますが犬にとっては猛毒です。特に冬場は注意が必要です。

1.2.腎不全のステージ

慢性腎不全には、血液中の血清クレアチニン濃度の数値によって、どの程度病気が進行しているかを判断するステージを分類しています。血液検査によって濃度を見ます。

ステージ1

  • 血清クレアチニン濃度(mg/dl):1.4未満
  • 残っている腎臓の機能:100~33%
  • 病気の状態:尿濃縮機能が低下、蛋白尿。

このステージでは血液検査での異常が見られず、症状としては飲料水の増加や多尿が見られる程度です。尿は薄い色をしています。気候が暑い、興奮した後だからと見逃してしまう事が多い状態です。

ステージ2

  • 血清クレアチニン濃度(mg/dl):1.4~2.0
  • 残っている腎臓の機能:33~25%
  • 病気の状態:軽度の高窒素血症、顕著な多飲多尿。

ステージ2になると、血液検査でわずかな異常が現れてきます。しかし、症状としては多飲多尿のみが一般的で元気であることが多いため、健康診断や何らかの検査の時に見つかるほかは見逃しがちになります。

ステージ3

  • 血清クレアチニン濃度(mg/dl):2.1~5.0
  • 残っている腎臓の機能:25~10%
  • 病気の状態:中程度の高窒素血症、既に腎臓組織の75%が破壊されている状態で胃腸障害や貧血といった全身性の症状が現れる。尿毒症の発症。

ここで深刻な症状が現れてきます。ろ過機能の低下で老廃物が体内に溜まり、元気が無い、食欲がない、下痢、嘔吐、貧血などが見られるようになります。

重症化すると血便や血尿が起こることもあり、口臭が尿のような臭いになってきます。尿毒症の影響で震えや痙攣が起こるようになります。実は、ここで初めて気が付いて動物病院に行くことが多いようです。

このステージから、症状が末期症状に向かって行くと尿毒症によって犬が震える、痙攣するということが頻発するようになります。震えの対処、痙攣対処ですが、まずは取り乱さない事です。

無理に押さえつけて痙攣を止めようとしてはいけません。また、体をゆする、起こすということも止めましょう。周囲にぶつかって危険なものは無いか確認し、静かに見守るしかありません。

収まったら首輪やリードを外します。呼吸の有無、嘔吐物は無いか、嘔吐物を詰まらせていないか確認します。

ステージ4

  • 血清クレアチニン濃度(mg/dl):5.0以上
  • 残っている腎臓の機能:10%以下
  • 病気の状態:重度の高窒素血症、胃腸障害や貧血といった全身性の症状の悪化、尿毒症。

末期と診断されるステージです。積極的は治療をしないと生命維持ができない状態です。

慢性腎不全は、診断されると余命は1年半~2年ほどと言われます。

尿毒素を発症している場合は短く、口臭がアンモニア臭になると余命数ヶ月、痙攣や尿が出ないといった症状があると1週間~1か月と厳しい話がなされます。

なるべく早く発見し、早期治療をしてあげられるように注意したいものです。

1.3.点滴は腎不全に効果あり?

腎臓組織が破壊されると元に戻らないことは既にご説明しました。

そこで残された腎臓の機能をできるだけ維持し、腎臓にかかる負担を軽減して病気の悪化を防ぐ治療がなされます。

壊れた腎臓は元には戻りません。従って、できる限り今ある腎臓の機能を維持させるという点で、点滴は有効です。

腎不全になると脱水が進行し、腎不全をさらに悪化させるため、点滴による治療は腎不全の基本となります。

点滴の治療は尿の量をチェックしながら行い、循環血液量を増加させ、利尿剤を使用して尿の量を確保します。

尿が出ない状態になっている場合は末期ですから、治療後の経過が悪く亡くなってしまう可能性もあるため、治療を始めるときに、良く説明を聞いておくようにします。

点滴は輸液療法と呼ばれ、皮下点滴と静脈点滴に分けられています。皮下点滴は皮下に輸液を入れる方法です。比較的短時間で行えるため、通院ででき、犬にも飼い主にも負担が少ないという利点があります。

しかし、皮下点滴は投薬できる薬と量に制限があり、効果が出るまでに時間がかかります。皮下に投与した輸液が体に吸収されなくてはいけませんが、末期で吸収が遅い場合や、重症の場合には皮下点滴は向いていません。

皮下点滴では副作用はあまりなく、まれに心負荷が起こることがあります。皮下点滴は1回が10~20分程度です。慣れてくると自宅でも飼い主ができるように指導してくれます。

しかし、期間は週に2~3回を数年間やることになります。完治ができない病気ですので、長くなることは否めません。費用は血液検査で10,000円ほど、投薬などと併せた治療として10,000円~20,000円です。

その後の皮下点滴は1回が2,000~5,000円ほどが一般的なようです。

静脈点滴は一般的に入院が必要です。急性腎不全や、重症の慢性腎不全など、早急な腎機能の改善が必要な場合、皮下点滴ができない場合に用いられます。

副作用としては感染や心負荷、肺水腫などがあります。静脈点滴を行う際には、細かくモニターをしながら、腎臓の負担軽減と心負荷のバランスを調整して治療が進められます。

そのため通院ではできず、通常は入院となります。急性腎不全の場合は、ある程度腎臓の機能が回復しても、障害を受けた腎臓は元に戻らないため完治が難しく、その後に慢性腎不全になるケースが多いため、この後は皮下点滴が必要になるケースが多くなります。

症状によりますが、静脈点滴は最低10時間~72時間を要します。これは1クールの時間ですから、24時間を5日以上やる場合や、10時間程度をやった後に夜間は皮下点滴を施すという処置もありますので、一概に言えません。

費用は他に投薬や輸血が必要な場合もありますのでこちらも一概に言えませんが、一般的には血液検査で10,000円ほど、投薬や点滴などの治療で50,000円~100,000円ほどはかかるようです。静脈点滴から皮下点滴に移行されると、その後は皮下点滴の費用と期間がかかってきます。

2.犬の腎不全のための食事

腎不全の進行を遅らせる、症状を軽減させるには食事療法がとても大切になります。

腎不全にかかってしまうと、どうしても食事に制限が出てしまいます。その上、食欲が落ちてなかなか食べてくれなくなることも多くなります。

しかし食べなければ必要な栄養素が取れませんし、体力も衰えてしまいます。長く付き合わなければいけない病気です。少しでも元気でいてもらえるよう、腎不全の食事療法のポイントについてご説明します。

食事療法については、獣医師の指導をまず受けてください。初期の腎不全と進行あるいは重症化した腎不全では制限する内容などが異なってきます。

食事療法のポイントは、健康な腎臓の働きを助ける栄養素を取り入れ、腎臓に負担となるものを与えないようにすることです。

リン、ナトリウム、酸性物質を制限する

骨や歯、細胞を作るリンは本来体にとって大切ですが、腎機能の低下により余分なリンが排出できず、腎臓に損傷を与え慢性化を促進させてしまいます。

ですからリンを制限した食事が必要です。

ナトリウムも腎臓に負担をかけるため制限するミネラルに入れられていますが、初期や中期では特に制限する必要はないとされています。

酸性物質も老廃物になりますので避けます。フードの管理がしっかりされていないと、フードそのものが酸化することがありますから、常に新鮮な状態になるよう気を付けてください。

穀物はリンの含有量が多いので、炭水化物を与える際はリンの含有量が少ない白米やジャガイモ、ビーフンなどを使いましょう。

たんぱく質について

最近の研究などの報告によると、高品質なたんぱく質は腎臓機能が低下した場合であっても影響がないことがわかっています。たんぱく質は犬にとっては大切なエネルギー源です。

しかし通常、腎不全と診断された場合、たんぱく質の量が20%以下に抑えられたフードを指示されます。たんぱく質が制限される理由は、エネルギーとして重要な栄養素である反面、エネルギーとして使われた後には腎臓のみが処理できる老廃物となり、腎臓に負担をかけるからです。

どちらが正しいかというと、どちらも正しいのです。初期と進行した腎不全ではそれぞれに合わせた食事療法の内容が必要となってきます。

尿毒症の症状・兆候が見られない場合、たんぱく質の制限は必要が無いと言われていますので、腎臓に負担をかけない高品質なたんぱく質を与えましょう。

重度に進行している場合は摂取量についてはよく獣医師との相談が必要になります。

高品質なたんぱく質は、鶏肉、豚肉、卵、ヨーグルト、カッテージチーズなどです。

カリウムの過不足に注意

腎臓機能の低下によりカリウムの排出が上手にできなくなっていると高カリウム血症になることがあります。逆に利尿剤を使用していると多く排出され過ぎて低カリウム血症になります。

野菜、イモ類、豆類がカリウムを多く含みます。与える際は過不足に注意しなくてはいけません。

野菜の場合、切り口を多くして茹でると8割以上のカリウムが抜けていきます。ただし、カボチャ、果物、トウモロコシ、白米以外の穀物類は糖分が高いので、膵炎にならないように摂取は控えた方がよいでしょう。

さて、腎不全にかかってしまった時の食事には、注意すべきことが宅さなることがおわかりいただけたかと思います。食事療法は長期にわたります。

その上、リンやカリウムの摂取量を加減することは手作りではとても難しいと言えます。無添加で安全な食事をとなれば手作りですが、腎不全に適したフードを使いながら、たまには手作りでというような工夫も必要かもしれません。

レシピ

白米や鶏肉、豚肉、ジャガイモを使った手作りが簡単です。無塩バターを使って臭いで引き寄せてみましょう。

  • 白米 50g
  • 無塩バター 小さじ1
  • 茹でたじゃがいも 半分
  • ブタまたは鶏のひき肉 30g
  • 卵 1個

ジャガイモ、は茹で火を通します。卵はほんの少しのごま油でスクランブルエッグにします。全ての材料を混ぜ合わせ、良く冷ましてから与えます。

あまり食べない時

臭いがあって、栄養価が高く食べやすい食事にしてあげることが必要です。一度に食べられないかもしれませんので、その時は小分けにしてあげてみましょう。

  • 白米 20g
  • ブロッコリー 10g
  • サツマイモ 20g
  • 無脂肪カッテージチーズ 大さじ1杯程度
  • トマトの水煮 半カップ

ブロッコリーとサツマイモは茹でて細かく刻む。鶏ささみは茹でて割いておく。

トマトの水にとご飯を煮込み、白米がおかゆ程度になったらサツマイモとブロッコリーを入れひと煮立ちさせる。最後にカッテージチーズを入れ、ささみを乗せる。冷ましたら出来上がりです。

役に立つ本

愛犬のための症状・目的別食事百科

獣医師が書いているレシピ本です。犬の手作りご飯初心者向けに書かれているので分かり易い説明になっています。


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健康維持・行基改善のための愛犬の食事療法

症状や病気別に適した食事の作り方の他、手作りのサプリメントの作り方の紹介もあります。
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2.1.貧血・膵炎・末期に与える食事とは

腎不全にかかると貧血や膵炎に気を付けなくてはいけません。また、腎不全の末期ともなれば食事をとることも難しくなってきます。少しでも口にして欲しいと願う飼い主さんのために、食事で気を付けるポイントをご説明します。

貧血

貧血に良いというとレバーを思い出します。レバーにはビタミンB12が多く含まれているので犬の貧血にも良い食材です。

ただし、ブタや牛のレバーはリンの含有量が多いので、取り過ぎると腎不全に悪影響を及ぼしますから注意しましょう。また、レバー全般はコレステロール値が高いので、少しずつ、週2回程度にするなど、与えすぎに注意します。

膵炎

糖質や脂質が高い食事は膵炎にかかりやすくなります。腎不全の場合、高脂肪食によって膵炎を引き起こさないよう注意しなくてはいけません。

膵炎の症状が出た時には特に糖質や脂質の管理が必要になってきます。野菜や果物には糖質が高いものが多いので注意が必要です。

茹でた鶏肉、白米、ジャガイモ、ブロッコリー、少量のキャベツはおすすめです。逆に糖質が高いカボチャ、トウモロコシ、はちみつ、果物、白米以外の穀物類は控えます。

末期

尿毒症になると口内や胃の粘膜が荒れて、痛みや吐き気によって食事が落ちてきます。徐々に心不全が進行していくと、さらに口の痛みや嘔吐などで食欲不振が進んでいきます。

末期になると固形物が食べられなくなることも多くなります。とにかく、食べないよりは食べた方が良いという状態ですので、なるべく食べられるものを与えてあげます。

水分の摂取も落ちますので、水分を含ませた柔らかい食事にする、流動食にするなどで食事と水分をなるべく口から取らせます。どうしても食べなくなると強制給餌や鼻または経食道チューブ、胃婁になってしまいます。

食べることが犬にとってストレスになる他、チューブや胃婁の装着には麻酔処置や鎮静が必要になり、病状によってはリスクが高い処置になります。

なるべく自分から食べたいと思うようになるその犬にあったトッピングを、いろいろ試して自力での食事を応援してあげてください。

2.2.ヨーグルトはおすすめ?

2項で高品質なたんぱく質についてご説明しました。ヨーグルトは高品質なたんぱく質に含まれ、腎不全の食事においておすすめの食材とされています。

高品質なたんぱく質は肉類でも摂れますが、ヨーグルトは肉と同じ動物性たんぱく質である上に、消化吸収が肉よりも良いのです。発酵食品ですから消化不良を起こしがちな時には消化不良を抑えてくれます。

食欲があまりない時などは食べやすし、匂いも良いですから、ヨーグルトはおすすめです。

ただし、乳製品は高脂肪ですので、犬用のもの、あるいは無脂肪のタイプを選びましょう。

3.まとめ

腎臓病はその症状が出るころには重篤化していることが多く、障害を受けた腎臓は元に戻らないとても怖い病気です。急性腎不全では速やかな処置が、慢性腎不全では早めの発見と治療が望まれますが、完治が難しい病気です。

長きにわたり食事のケアや点滴による治療も必要となってきます。

かかってしまうと大変な病気ですから、できるだけ予防の努められるように、日頃から愛犬の健康管理や定期健診を心掛けましょう。

もしかかってしまったときは、なるべく早く治療を始めて、残された腎機能を維持できるよう、精一杯の事をしてあげたいものです。

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