犬の拾い食いに悩んだらすぐにやるべきトレーニングと注意点

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犬を散歩デビューさせるようになると、気になるのが散歩中の拾い食い。

道路や公園・広場には、犬が口にしても問題なさそうに見えながら、実は「絶対に口にしてはならないもの」がたくさんあります。

それなのにそういうものに限って犬は喜んで口にしてしまい、飼い主さんは散歩中、常にヒヤヒヤさせられっぱなし!

こんな拾い食いには困らせられっぱなしですが、実は基本的な飼育環境を見直したり、しつけをすることで改善していくことがあります。

そこで今回は犬の拾い食いを防止するために、何を気を付けなければならないかや拾い食いを防止するためのトレーニング法についてご紹介したいと思います。

拾い食いは飼い主さんを困らせる癖だというだけでなく、犬の命に係わる危険な癖でもあります。

ぜひ散歩デビューさせたら注意深く犬を観察して拾い食いさせないようにするのはもちろん、飼育環境の見直しやトレーニングを始めるなどして、犬に拾い食いをさせないようにしていきましょう!

目次

1.食事が足りてない? 拾い食いをする理由とは?

2.命に係わることも! 知っておくべきシーン別、食べ物と処置方法
2.1.家の中編~あなたの捨てたゴミも対象です~
2.2.お散歩編~街中の葉っぱ、除草剤がまかれているかも!~
2.3.公園・広場編~たばこの吸殻、気になりますね~

3.拾い食い防止トレーニングで克服しよう!
3.1.まず、飼い主さんとワンちゃんの良い関係を作りましょう
3.2.家の中でトレーニング
3.3.散歩中にトレーニング
3.4.リードなしでトレーニング

4.まとめ

1.食事が足りてない? 拾い食いをする理由とは?

犬が家の中で、もしくは散歩中に拾い食いする姿を見ると飼い主としては「食事が足りてない?」と心配になることがあります。

ただし犬が拾い食いするのは、単にお腹がすいているという理由だけではなく、その他にもさまざまな理由があります。

  • 狩猟本能による行動
  • 好奇心からくる行動
  • 足りない栄養を補おうとする行動
  • 胃腸の調子を整えようとする行動
  • 飼い主の反応を楽しむための行動

上記のように犬の拾い食いが、単に「お腹がすいている」という理由ではない場合、飼い主が食べてほしくない危険なものをうっかり口にして飲み込んでしまうことがあります。

例えば狩猟本能や好奇心からくる拾い食いの場合、それを飼い主に発見された時「獲物をとられたくない!」と口にしていいものかどうか確認する前に、犬が異物を飲み込んでしまうことがあります。

また足りない栄養を補おうとしている場合、胃腸の調子を補おうとしている場合などは衛生面や健康面に不安のあるもの(土、除草剤のかかった草、自分や他の動物の糞など)を食べてしまうことも。

さらに飼い主の反応を楽しむための行動だった場合、犬の身の回りにあるもの全てが誤飲の対象になってしまいます。

犬が餌を食べる時に、必ず一度匂いを確認し「食べられるものかどうか」を確かめてから、目の前のものを口にするしぐさを見たことがある人は多いと思います。

飼い主としては、きっと匂いで自分にとって害のあるもの・ないものを判断しより分けてくれるから「拾い食いしても食べられないものは吐き出してくれるだろう」とつい期待してしまいます。

しかし犬が拾い食いする理由は、その犬ごとに違うのです。

ぜひその違いを知り、自分の犬が床に落ちているどんなものに興味を向けやすく誤飲しやすいのかをしっかり観察してみましょう。

犬が口にしやすいものを知れば、飼い主さんが注意しなくてはならない「危険物」が何かも察知しやすくなり、犬がそれを口にする前に防ぐ行動もとりやすくなります。

2.命に係わることも! 知っておくべきシーン別、食べ物と処置方法

犬の拾い食いは、犬にとっては遊びや何等かの欲求を満たす行動であっても、犬の命に係わるとても危険な行動です。

例えば拾い食いしたものが、運よく安全で食べられるものならばいいのですが、それがタバコの吸い殻や除草剤のかかった草だった場合、先のとがったプラスチック製品だった場合、または犬の体内を通り抜けられないほど大きな異物だった場合。

犬の内臓を傷つける恐れがあるのはもちろん、中毒症状を起こしたり、さらには異物が気道・食道・胃腸の通り道を塞いで閉塞させてしまったりすることもあります。

単なる遊びや欲求を満たす行動が、大きな命取りになりかねないのが「犬の拾い食い」なのです。

そこで犬がどんなシーンで拾い食いしやすいのか、またうっかり食べてはいけないものを食べる前に、飼い主としてどう処置すればいいのかなどをご紹介したいと思います。

2.1.家の中編~あなたの捨てたゴミも対象です~

家の中で、犬がどんなものに興味を示し、うっかり拾い食いしやすいかは上記で述べたように、「犬がどんな理由で拾い食いするのか」によって異なります。

例えば単純にお腹がすいていて、食べものを見つけるや否やすぐに食べてしまう子の場合は、料理中に床に落としてしまっていないか、食材や犬が頑張れば手に入れられるところに食材を保管していないかなど、「食べ物のある場所」中心に気を配るだけで拾い食いを予防することができます。

一方で、犬の拾い食いが狩猟本能や好奇心・遊びによるもの、飼い主さんの反応を見るためのものなら、床付近に置いてあるもの全てが犬のターゲットになってしまいます。

また足りない栄養を補おう・胃腸を整えようとしている場合、飼い主さんが「これは食べないだろう」と思っている意外なもの(犬自身の糞や、食べてはいけない観葉植物・土など)がターゲットになることもあります。

まずは自分の犬が拾い食いしやすいもの、執着しやすいものを見つけて「なぜ犬がそれを拾い食いするのか?」を観察して考えてみましょう。

単純にお腹がすいているだけ、もしくは栄養や胃腸の問題なら、日々の食事内容を見直すことで解決する場合もあります。

また狩猟本能や好奇心・遊びによるものなら、運動・遊びの時間や回数を見直すことも役立ちます。

飼い主さんの反応を見ているだけなら、コミュニケーションをとる時間を増やすことも役立つはずです。

拾い食いを防止するのはしつけも効果的ですが、日々の生活や犬との暮らし方を見直すことで解決する場合もあるため、しつけを始める前にまずはいいタイミングだと思い、犬との暮らしをもう一度見直してみましょう。

2.2.お散歩編~街中の葉っぱ、除草剤がまかれているかも!~

お散歩中の拾い食いで気を付けたいのが、道端に落ちている食べものや草、土、他の犬の糞などです。

また木の枝や石、ボールなど、遊び好きな子ならおもちゃ代わりになるものもうっかり飲み込んでしまわないよう注意が必要です。

道端に落ちている食べものには衛生面に問題があるのはもちろん、心ない人が毒物をその中に仕込んでいることがあります。

また道端に生えている草、また土には犬にとって中毒性の高い除草剤がかかっている場合も。

木の枝・石、ボールなどはうっかり飲み込むと体内を傷つける恐れがあり、体内の食べ物や空気の通り道を塞いでしまうことがあります。さらに他の犬の糞を食べた場合、そこから感染症にかかってしまう危険性も。

散歩は犬の心身を健康に導くためにとても大切な習慣ですが、一方で犬の命に係わる危険なシーンに遭遇することもあります。

散歩中は犬から目を離さないことはもちろん、何かの匂いをかいで一生懸命になっている時は「ただ匂いをかいでいるだけなのか、それとも舐めたり食べたりしようとしているのか」を注意深く観察してみましょう。

さらには一度拾い食いをしたことがあるなら、犬がどんな目的でそれをするのかを観察して、日々の生活の見直しや散歩コースの見直しなどを行って、「拾い食い」させる前の対策を行っていきましょう。

散歩中の拾い食いは、室内でそれを行うよりも犬にとっての危険性がかなり高まります。

トレーニングを行うと同時に、散歩中に犬が興味を示しやすいものが道端に落ちていないかどうか、犬が道端に落ちているものを舐めたり口にしたりしていないかどうか、散歩中に注意深くチェックして危険なものには近づかせないようにする習慣もぜひ身に着けてみてください。

2.3.公園・広場編~たばこの吸殻、気になりますね~

公園や広場には、散歩中の時と同様にうっかり飲み込んでしまうと危険なものがたくさん地面に落ちています。特に公園や広場でうっかり口にくわえやすいのが、たばこの吸殻や食べてはいけない毒のある植物。

また木の枝、石、ボールなどの犬にとっておもちゃに見えやすいものです。

たばこの吸殻は飼い主さん自身も見慣れているため、犬を注意深く観察することで、犬が興味を示す前に取り上げることもできるはずです。ただし毒のある植物かどうかは飼い主さん自身に植物に対しての知識がないと、犬が口にしていいものかどうかの見極めが困難なケースがあります。

基本的に外では例え食べられる植物であっても、農薬や除草剤などがまかれている可能性がある以上、犬には「食べていいものだと覚えさせない」ことが大事です。

散歩中や公園・広場で植物に犬が興味を示したら、胃腸の調子が悪いのかなと判断基準にするに留めて、犬が口にする前に制止しましょう。もちろんタバコの吸い殻もくわえさせないようにするのはもちろん、犬に近づかせないようにするのが大事です。

また犬にとっておもちゃに見えやすい木の枝、石、ボールなどは、犬が拾ってきて「宝物を見つけた!」と喜んでいる様子がかわいらしく、ついくわえたままにさせてしまうこともあります。

ただし前述の通り、犬がこれらのものを口にしてうっかり飲み込んでしまうと、中毒症状を起こしたり、犬の内臓を傷つけたり、食べ物や空気の通り道を塞いでしまったりすることがあります。

公園や広場でも散歩中と同様、犬が何か執着するものを見つけたら、なぜそれに犬が興味を示すのかをしっかり観察して、それらを犬が口にしないよう制止していきましょう。また日々の生活・散歩コース・運動量や遊ぶ量の見直しを行うのも大事です。

また公園や広場でおもちゃを見つけたがる子なら、あらかじめおもちゃを持参して、公園や広場に出かけたら、それを使って遊ばせるようにしてみましょう。

3.拾い食い防止トレーニングで克服しよう!

拾い食いを防止するには、拾い食いしそうなものに犬を近づかせないこと、室内なら物をあらかじめ片づけておくことが大事ですが、もうひとつ大切なことは「拾い食いしないようトレーニングすること」です。

飼い主さんの指示で犬が拾い食いをやめることができるなら、うっかり何か危険なものを口にしてしまった時や外出先で目を離さなければならない時にも対処しやすくなります。

拾い食い防止トレーニングは、他のしつけよりも「犬の命を守る」という目的が強いため、なるべく子犬の頃から早めにしつけていくのがお勧めです。

他のしつけ同様、犬に覚えさせるのには苦労が伴いますが、根気強くあきらめず、またできないからといって焦らず、できない時は自分で犬の問題行動をカバーしてあげるつもりで日々こつこつとトレーニングを積み重ねていきましょう。

3.1.まず、飼い主さんとワンちゃんの良い関係を作りましょう

犬の拾い食いを防止するために何よりも重要なのが、飼い主の言うことを聞く姿勢を犬に身に着けさせることです。

この姿勢を持っている犬は、目の前に例え何か落ちていたとしても、口にくわえる前に飼い主に対して「食べてもいい?」と許可を求めてくるからです。この許可を求める姿勢を利用して、拾い食いを防いでいくのが拾い食い防止トレーニングです。

そのためトレーニングを行う前提として、飼い主の言うことを聞く姿勢を身につけることが大事になってきます。

ただし、力で犬を押さえつけて自分をボスだとわからせる、服従させる、というような強硬な姿勢に出る必要はありません。

犬に飼い主の言うことを聞く姿勢をさせるトレーニングには、下記のようなものがあります。

  • 「お座り」「待て」「伏せ」などのトレーニングをあらかじめしつけておく
  • ハウスを覚えさせる
  • 自由に動ける範囲とそうでない範囲を決める

「お座り」「待て」「伏せ」や、ハウスなど、何かひとつでもトレーニングに成功したものがあれば、犬の目の前に何か誘惑に駆られるものが転がっていたとしても、そのトレーニングをさせることで目の前のものから犬の気をそらせ、犬の意識を自分に集中させることができます。

そのため、拾い食いしそうなものが目の前にあっても指示を出せば犬の動きを止められるため、「食べてもいい?」という許可を求めるしぐさを犬が出しやすくなります。

これができればそのまま拾い食い防止のトレーニングに入れるため、何かひとつだけでも上記トレーニングを成功させておくのがお勧めです。特に「待て」や「おあずけ」は拾い食い防止に効果的です。

ぜひ拾い食い防止トレーニングと共に、他のしつけにもチャレンジしてみてください。

またハウスを覚えさせたり、犬の動ける範囲をあらかじめ決めておいたりすることも、拾い食い防止トレーニングには有効です。

拾い食いしそうになった時にはハウスに呼び戻すことができ、また動ける範囲が決まっているなら、そこ以外の場所に誘惑に駆られるものを置いて犬に「食べてもいい?」という許可をとらせることができるからです。

飼い主の許可なしでものを口にするのが拾い食い。それに対し、「飼い主の許可を得なければ、ものを口にしてはならない」と覚えさせるのが拾い食い防止のトレーニングです。

犬が食べてもいいもの・食べてはいけないものの判断を自分で下せない以上、そこには飼い主さんの責任が伴います。

犬の命を守るために必要なことだと割り切り、犬に「口にしたいものがあったら、飼い主さんに許可をとる必要がある」ということをじっくりと覚えさせていくようにしてみてください。

3.2.家の中でトレーニング

家の中で拾い食い防止トレーニングをする流れは、以下のようになります。

“拾い食い防止トレーニングの流れ”

    1. 犬を動けない状態にする。

    2. 犬の手の届かないところに、犬の大好物を置く。

    3. 犬が飼い主を見上げて、許可や要求を訴えてくるのを待つ。

    4. 自分を見上げて許可や要求を求めてきたら、自分の手からごほうびを与える。
    犬の前に置いた大好物はしまう。

    5. 1~4を繰り返し、できるようになったら2の段階で指示語を出し、
    4の許可や要求ができるまで待つ。

    6. 4の許可や要求ができたら目の前の大好物はしまい、解除語を出して、
    犬をほめて自分の手からごほうびをあげましょう。

1では「待て」ができるなら、待てをさせます。(ハウスの中でも大丈夫です)

もしも待てがまだできない状態なら、首輪もしくは胴輪をさせてリードをつけ、リードを家の柱などにくくりつけて行動範囲を狭めておきます。

あらかじめ家の中での行動範囲が決まっている子で、同じスペース内に入れる場所と入れない場所がある子なら、自由に動けるエリアの方へ犬を入れておきましょう。

2では、犬が動いてもすぐ届かない位置に、犬の大好物を床に置いておきます。待てやハウスをさせているなら、一歩動くとすぐ届く場所に置きましょう。

リードでくくりつけているなら、リードを引っ張って首を伸ばしても口が届かない位置にそれを置きます。行動範囲が決まっている子なら「入ってはいけないエリア」に犬の大好物を置きましょう。

3~6では、待てやハウスをさせているなら指示がけを続けて、そのままの状態で待機させます。目標時間、待てやハウスができたら、解除語とともに別にとっておいたごほうびを犬に手渡しで与えます。

また必ず床に置いた犬の大好物を取り上げ、散歩中に危険なものを見つけたら取り上げられるようにしておきましょう。

ちなみに犬の目の前に置いておいた大好物をごほうびとして与えると「飼い主が解除語を出したら、拾い食いしていい」という意味になってしまいます。

必ず床に置いたものとは違うところからごほうびを出して、犬に与えるようにしてあげてください。またリードでくくりつけている子の場合は、目の前の大好物に気をとられて夢中になっている内は手出し厳禁です。

その内あきらめて飼い主の方をじっと見上げてくれます。飼い主を見上げて「食べさせてくれない?」「食べてもいい?」と犬が許可を飼い主に求めてきたら、自分の手から別のごほうびを与えましょう。同時に目の前の大好物はどこかへしまいます。

これを繰り返して、ほしいものがある時は無理して取るのではなく、飼い主に訴えるといい、ということを学ばせていきます。動けるエリアに制限がある子なら、自分が入ってはいけないエリアに大好物を置いて、一定時間我慢させます。

上記同様、飼い主をじっと見上げて何かを求めてきたら、自分の手からごほうびを与えます。

犬の大好物はしまいこみます。これを繰り返して、ほしいものは飼い主に訴えればもらえる、床に落ちているものは食べられない、ということを教えていきます。

3.3.散歩中にトレーニング

室内で拾い食い防止のトレーニングがある程度できるようになったら、散歩中にもトレーニングを行っていきましょう。


具体的には室内トレーニングと同様、下記のような流れになります。

“散歩中の拾い食い防止トレーニングの流れ”

    1. 犬を動けない状態にする。

    2. 犬の手の届かないところに、犬の大好物を置く。

    3. 犬が飼い主を見上げて、許可や要求を訴えてくるのを待つ。

    4. 自分を見上げて許可や要求を求めてきたら、自分の手からごほうびを与える。
    犬の前に置いた大好物はしまう。

    5. 1~4を繰り返し、できるようになったら2の段階で指示語を出し、
    4の許可や要求ができるまで待つ。

    6. 4の許可や要求ができたら目の前の大好物はしまい、解除語を出して、
    犬をほめて自分の手からごほうびをあげましょう。

散歩中に1から2の流れでトレーニングを行う場合は、リードを張った状態にして犬を動けないようにし、犬の届かないところに大好物を置いて練習するとやりやすいと思います。

また、待てやお座り、伏せができるなら、散歩中道端に犬の大好物を置いてみて、その前でポーズをとらせ、犬が許可や要求を訴えてくるのを待つ・・・という実践的な訓練がすぐに行えるはずです。

また室内でハウスさせたり、室内スペースを利用したりして、拾い食い防止トレーニングをされた方は、散歩中はリードを使って拾い食い防止トレーニングをするのがお勧めです。

室内でやった時と同じように、犬の自由に動いていい範囲はリードが伸びる範囲、そうでない範囲は犬が自由に動けない範囲です。公園などの空いたスペースを利用して、動けない範囲に犬の大好物を置いてトレーニングしてみましょう。

ちなみに室内では拾い食い防止トレーニングに成功していたのに、散歩中、外でやるとできないようになる子もいます。こんな時は環境が変わることで、犬に集中力がなくなっている可能性があります。

また外出先ということで、飼い主さん自身が人目を気にして室内と同様に、はっきりと大きな声で指示語と解除語が出せていない可能性もあります。

散歩中にトレーニングする場合は、犬が気をとられやすい他の犬や人のいない場所、遊ぶものが周囲にない更地などを選び、犬が集中力を発揮しやすい環境を選んでみましょう。

また飼い主さん自身も室内でやっていたのと同様に、指示語と解除語をはっきりと出し、犬に指示がきちんと伝わるようにしてみましょう。

3.4.リードなしでトレーニング

室内や散歩中に行う、拾い食い防止トレーニングがうまくいったら今度はリードなしでトレーニングを行ってみましょう。

リードなしの状態で行うため、このトレーニングは室内もしくはドッグランなどで行うといいでしょう。室内なら犬の集中力が発揮できる状態でトレーニングできますし、ドッグランなら周囲に集中力を奪うもの(他の犬やおもちゃなど)がある状態でのトレーニングが行えます。

どちらの環境でもできるようになれば、飼い主さんの見ていないところでの拾い食いや、飼い主さんが目を離したすきを狙っての拾い食いも防止しやすくなるはずです。

またリードなしでトレーニングする場合も、リードをつけたままで行う時と同じように、犬から少し離れた場所に大好物を置き、犬に待つよう指示を与えます。

くわえてもいいか・食べてもいいか許可を飼い主さんに求めてきたら、解除語とともに自分の手からごほうびを与え、床に置いた大好物を拾って犬から見えない場所にしまいます。

犬ができるようになるまで、根気強くトレーニングを進めていきましょう。

リードなしのトレーニングに慣れてきたら、今度は家の中で普通に生活しながら、床の上に犬の大好物を時折落としてみて、犬の反応を見ます。

床の上に犬の好物を落とし、指示がけをして犬が自分に許可を求めてくるのを待ちます。これができたら好物を床から拾い、犬に別のごほうびを与えます。

どんな状況でも拾い食いしないでいられるように、室内の色んな場所を使ったり、生活の中で起こる色んなシーンを利用したりしてトレーニングを行っていきましょう。

ちなみにリードなしで拾い食い防止トレーニングを始めるなら、同時にやっておきたいのが「うっかり異物を口にした時に、口から吐き出させるトレーニング」です。

リードなしの状態では制止が効きにくく、うっかり目の前の大好物に食いついてしまう子も多いはず。そんな時は、それを利用して「うっかり口にしたものは、口から出すといいことがある」と覚えさせていく必要があります。

リードなしで拾い食い防止トレーニングに失敗した時は、犬の口に好物がまだある状態で「ちょうだい」と指示がけし、手の平を犬の前に差し出して、そこにくわえたものを出させるようにします。

動画でチェックしよう

できたら犬をほめて、他のごほうびを犬に与えましょう。

このトレーニングをする時は、拾い食い防止トレーニング中でもいいですが、犬がおもちゃで遊んでいる時に行うのも効果的です。

犬が何かくわえて遊んでいる時は、同様に「ちょうだい」と指示がけを行い、自分の手におもちゃを返すよう促します。できたら犬をほめて、ごほうびを与えましょう。

4.まとめ

犬の拾い食いは困った習慣ですが、飼育環境をもう一度見直してみたり、またトレーニングを根気強く続けたりすることで改善していくことができます。

犬が拾い食いすることで、どんな欲求を満たそうとしているのか。犬の拾い食いを制止すると共に、ぜひまずはそこから注意深く観察して「犬にとって、今足りないものは何か」を考えるようにしてみてください。

そこから飼育環境をもう一度見直しつつ、こつこつとトレーニングを続けていけば「いつの間にか拾い食いする習慣がなくなっていた!」と感動する瞬間に立ち会えるはずです。

拾い食いは犬の命に係わる大変危険な習慣です。飼い主さんもヒヤヒヤさせられるシーンがたくさんありますが、犬を注意深く観察して危険なものはすぐ片づけること、上記のように飼育環境の見直しやトレーニングなどを行い、根気よくこの習慣を直すようにしていきましょう。

またうっかり食べてはいけないものを口にしてしまった時のために、どんな時間でも診療してもらえる近隣の夜間動物病院を探しておくこと。

さらにうっかり異物を誤飲してしまった時に、どう対処すればいいのかをかかりつけの獣医師にきちんと聞いておき、必要な準備や情報をあらかじめ用意しておくことも大切です。

犬の拾い食いは思わぬ事態に発展しやすい習慣なので、ぜひ「万が一のこと」も考えて必要な準備を行いつつ、日々のトレーニングや飼育環境の見直しを行っていきましょう!

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