犬の息が荒い原因がわかる!落ち着かない場合の対処と考えられる病気

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急に犬の息が荒くなったら、一体どうしたのかと慌ててしまいますね。

暑さのせい?と思っていても、どうしてこんなに息が荒くなるのかと不安になる事でしょう。犬の息が荒くなるのは、犬の体温調節のメカニズムが関係しています。

しかし、それだけではありません。良く症状を観察しないと、荒い息の状態によっては、重大な病気が隠されていることがあるのです。

ここでは、犬の息が荒くなった場合、考えられる病気をまとめてみました。

少しでも早く病気に気づいてあげられるように、最後まで読んで、息が荒くなった時に他にどのような症状や状態を把握すれば良いかをあらかじめ知識として持っておいてください。

目次

1.愛犬の息が荒い!その理由とは
1.1.子犬の荒い呼吸の理由は?
1.2.いつも息が荒いのはどうして?

2.症状から考えられる病気

3.心臓の病気でも息が荒くなる「フィラリアの寄生」にも注意して!
3.1.寝ている時に苦しそうに吠えるのはなぜ?
3.2.息が荒く、水をたくさん飲むのはどうして?

4.まとめ

1.愛犬の息が荒い!その理由とは

興奮時や運動の後に呼吸が荒くなることは正常ですが、何もしていないのに普段よりも呼吸が明らかに速い、荒い、という場合は、病気や怪我の可能性があります。

個体差はありますが、安静時に犬は1分間でおよそ18~25回程度の呼吸をします。暑い時や運動をした後は、体温調節の為に息が荒くなります。

周期が短い腹式呼吸の状態です。それは人間と違い、犬は全身で汗をかいて体温調節することができないため、早い呼吸で体内に酸素を送り込み体温調節をするからです。

しかし、体温調節のためであれば、熱が下がれば収まります。そうではなく、腹や胸の動きがおかしい、特に暑いわけでもないのに息が荒い状態が続いているなどという場合は、何らかの病気や怪我の可能性があり、その原因を探してあげる必要があります。

例えば、もし脱走して戻ってきた後に呼吸が荒い状態が続いていたら、目が届かないところで交通事故に遭っていたり、どこかに胸を打って横隔膜に損傷を受けているかもしれません。

感染症や心臓、呼吸器の疾患かもしれません。様子をよく観察し、荒い息が収まらない時は、すぐに病院で検査を受けましょう。

1.1.子犬の荒い呼吸の理由は?

子犬は成犬よりも普段の呼吸は速いものですが、普段よりも異常に速い、荒い、興奮や運動によるものではない場合は、原因を探るためにもすぐに病院で検査を受けましょう。

 

子犬は基本的には興奮しやすく、普段から呼吸が速い傾向にあります。ですから普段の様子をよく観察しておいて、慎重に見極める必要があります。

いつもと違うな、いつもより速くなっている、と思ったら、早急に対処する必要があります。息が荒いという以外にも、嘔吐や咳、食欲不振など他の症状が見られないかも注意してみます。

子犬は気温が高すぎたり、発熱していると呼吸が顕著に荒くなります。それ以外では、軟口蓋過長症や心臓病、肺炎、気管支炎や鼻に関連する病気が考えられます。

また、抱っこしていて落としてしまった時や、高いところから落下した、遊んでいてどこかにぶつかったなどして、室内でも胸部に強い衝撃が加わることもあります。この場合は横隔膜ヘルニアが疑われます。

成犬と違い子犬の場合、抵抗力がまだ十分ではないので、あまり様子を見過ぎずに、おかしいと感じたら病院で検査を受ける方が安全です。

1.2.いつも息が荒いのはどうして?

いつも呼吸が荒い、速い、という場合は、先天性の疾患を抱えていることがあります。

先天性の疾患がある場合、症状が出る時期は病気や個体によって様々です。子犬の時には症状が無かったとしても、数年後に出ることもありますので、油断はできません。

口の中が青紫色になっている、咳をするといった症状がある場合は、心臓病を疑った方がよいかもしれません。ガーガー、ゼーゼーと音を出して呼吸をしている場合は、気管虚脱の可能性があります。

パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、口腔内の天井部から後方に延びた柔らかい部分である軟口蓋が、通常より長いことで呼吸が妨げられる、軟口蓋過長症と呼ばれる疾患が疑われます。

先天性疾患の場合は、適切な治療に加え、手術が必要になることもあります。あまり激しい運動はさけるなど、病気や症状によって普段の過ごし方を獣医師とよく相談することが必要です。

2.症状から考えられる病気

息が荒い場合、どのような病気が疑われるのでしょう。症状から病気をまとめてみました。

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

症状

疲れやすい、息が荒くなる、運動を嫌がる、水の多飲・多尿、食欲低下、嘔吐など。

原因

免疫成分の一つである抗体が、赤血球を破壊して貧血をおこしてしまう病気

かかりやすい犬種

マルチーズ、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、プードル、コッカー・スパニエル、シーズー、アイリッシュ・セッターなど(メスに多い傾向がある)

横隔膜ヘルニア

症状

嘔吐、咳、呼吸が速くなる、運動を嫌がる、お腹を触ると痛がるなど。急性の場合は、ゼイゼイという呼吸困難、腹式呼吸、横になるのを嫌う。

原因

生まれつき横隔膜に奇形が生じている先天性と、外傷によるものがある。外傷では、交通事故や壁などへの衝突、落下など胸部に大きな衝撃が加わったことで、胸部と腹部を隔てている横隔膜が傷ついて穴が開き、腹部にあるはずの臓器が胸部にはみ出してしまった状態。

かかりやすい犬種

先天性ではワイマラナー、アメリカン・コッカースパニエル、イングリッシュ・コッカースパニエル
先天性以外ではトイ・プードル、チワワ、ダックスフンド、ヨークシャー・テリア

トキソプラズマ症

症状

無症状であるケースが多い。一時的な発熱や筋肉痛がまれにある。妊娠中の場合、流産や死産を起こすことがある。慢性の場合は下痢、免疫低下、元気が無いなど。

原因

トキソプラズマと呼ばれる原虫の寄生によって起こる感染症。

かかりやすい犬種

全犬種

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)

症状

疲れやすい、息切れしやすい、息が荒い、運動をしたがらないなど。病気が進行すると肺水腫を引き起こして呼吸困難になることある。弁の変性の原因はいまだ不明。ある犬種に特異性があることから、遺伝的な要因もあるのではと言われている。

原因

僧帽弁とは、心臓の中で血液の逆流を防ぐ働きをする弁のこと。これが変性して弁がしっかり閉じなくなるという病気。

かかりやすい犬種

どのような犬種にも起こるが、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、シーズーなどに多く、とくに小型犬に多い。老犬になると発症しやすい傾向があるが、早い場合には5~6歳で症状が現れることもある。

心室中隔欠損症

症状

息が荒い、苦しそうな呼吸 、咳をする 、 元気がない、疲れやすいなど

原因

心臓の左右の心室を隔てる中隔と呼ばれる組織があり、それが発達不足で穴が閉じないまま成長すると、正常な状態とは逆に、左心室から右心室へ血液が流れ込んでしまい、やがて肺に負担がかかるようになる。中隔の欠損孔が小さい場合は特に症状は出ないことが多いが、欠損孔が大きい場合には、運動すると症状が見られる。

かかりやすい犬種

柴犬、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなどに多く見られる。

拡張型心筋症

症状

息が荒い、苦しそうな呼吸、元気がない、疲れやすい、咳をするなど

原因

心臓を構成している筋肉である心筋が正常に働かなくなり、充分な血液が全身に行き渡らなくなる心臓の病気。原因が不明で老犬ほど発生率が高い。犬の場合は拡張型心筋症(特発性拡張型心筋症)が一般的。

かかりやすい犬種

アメリカン・コッカー・スパニエル、ダルメシアン、グレート・デーン、ドーベルマン、ピンシャー、ボクサーなどの大型の犬種に多く見られる。

熱中症(熱射病、日射病)

症状

熱がある、息が荒い、苦しそうな呼吸、 皮膚や粘膜が青白い(チアノーゼ)など

原因

冷房や換気のない室内や車内での留守番、日中の散歩やお出かけなどが引き金で発症する。肉球以外に汗腺がなく、体温調節のほとんどを呼吸に頼るため、暑すぎるところにいると発症する。

かかりやすい犬種

シーズー、ペキニーズ、パグ、ブルドッグ、ボストン・テリア、ボクサーなど短頭種、シベリアン・ハスキーやサモエドなどの北方が原産の犬など。

クリプトコッカス症

症状

息が荒い、苦しそうな呼吸、しこり、腫れ、 痙攣(けいれん)を起こすなど。

原因

空気中や土中など、様々な場所に存在するクリプトコッカスという真菌(カビ)を、鼻や口から吸い込むことで感染する。しかし、健康な犬に発症することは滅多になく、他の病気によって体力や免疫力が落ちているときに発症することが多い。

かかりやすい犬種

全犬種
犬よりも猫に多いが、人獣共通感染症(ズーノーシス、人畜共通感染症とも言う)であるため、感染時や、特に猫と一緒に飼われている犬は注意が必要。

気管虚脱

症状

ゼーゼーと荒い息、ガーガーとガチョウの鳴くような乾いた咳、ときには吐き気が見られる。

原因

これは気管軟骨が変性し、気管が筒状の形を保てなくなり、扁平に変形することが原因で発症する病気。つまり、気管が押しつぶされて空気の流れが悪くなった状態。

かかりやすい犬種

トイプードル、チワワ、ヨークシャーテリア、ポメラニアンなどの小型犬に多い。トイ犬種やミニチュア犬種に多く見られるため、遺伝的な要因も考えられている。

胃拡張・胃捻転症候群

症状

吐こうとしているのに何も吐けない、よだれを大量にたらし苦しそうな呼吸をする。

原因

明らかな原因は不明。食事や水の早食いや一気飲み、食後すぐの運動などが要因と考えられている。
胃のねじれや拡張が進行すると、脾臓がねじれて大静脈や門脈が圧迫され、胃や心臓に血液が行き渡らなくなり、治療が遅れると死に至ることも多い。

かかりやすい犬種

大型犬や超大型犬に多いと言われる。

3.心臓の病気でも息が荒くなる「フィラリアの寄生」にも注意して!

犬フィラリア症または犬糸状虫症といい、犬フィラリアという寄生虫を持った蚊に刺されることで感染します。

心臓や肺動脈に住み着いてしまい、放置するとどんどん成長し、さらに犬の体内で産卵を行うため、最終的には心不全や呼吸困難を引き起こして死に至る、とても恐ろしい病気です。

咳や息切れ、散歩を嫌がる、などの症状から始まり、元気や食欲が無くなる、呼吸困難、腹部に水が溜まって膨らむ(腹水)、水を異常に欲しがるなどの症状が現れてきます。

乾いた咳以外に症状を見せず、突然発症して呼吸困難や不整脈、重度の貧血などを引き起こす急性症状を表すこともあります。

フィラリア症は予防ができますので、感染させてしまわないよう、正しく予防薬を使用して感染予防に努めてください。

3.1.寝ている時に苦しそうに吠えるのはなぜ?

寝ている時に苦しそうな呼吸をする、苦しそうに吠える場合は気管支喘息の疑いがありますので、なるべく早く受診させましょう。

喘息とは、気管支が突然収縮して発作的な呼吸困難を発症する病気です。気管支炎でも似たような症状が出ますが、気管支炎の場合は症状が長く続くのに対し、喘息は一時的な症状で30分ほどすると収まることが特徴です。

喘息発作は夜間から明け方にかけて起こることが多く、最初は喉が詰まる感じでやがて呼吸が苦しくなってきます。

ゼーゼーという呼吸困難のほか、咳やチアノーゼが見られます。犬の喘息は、アレルギー反応により起こることが多いと言われます。

アレルゲンはダニ、埃、フケ、香水、タバコ、肥料、塗料や殺虫剤などの薬品など、犬によって様々です。まずは検査でアレルゲンを特定し、除去することが必要になります。

非アレルギーが原因の場合、冷たい空気や煙を吸い込んだときや、ストレス、運動、感染症で起こることもあります。こちらはなぜ喘息が起こるかははっきりと解明されていません。

3.2.息が荒く、水をたくさん飲むのはどうして?

呼吸が荒い上に、水を沢山飲み、おしっこの量が増える、という場合は、クッシング症候群が疑われます。

他には、たくさん食べているのに痩せていく、左右対称に毛が抜ける、お腹が張れるなどの症状も見られるようになります。

進行してくると元気がなくなり、眠ってばかりいる症状が見られるようになります。免疫が低下するため、感染症にかかりやすくなり、糖尿病を併発することもあるため、放置すると命にかかわる病気です。

クッシング症候群とは、脳下垂体や副腎皮質にできた腫瘍により、腎臓の隣にある副腎から、コルチゾールと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることが原因で起こる病気です。

主には腫瘍が原因ですので、場合によっては外科手術や放射線治療が必要になることもあります。そうでなければ一般的には薬物治療となります。

クッシング症候群の原因となる腫瘍は、脳下垂体にできることが多く原因の9割を占め、1割が副腎皮質にできた腫瘍です。

脳下垂体の腫瘍の場合は、まずMRIなどの精密検査を受けます。手術が必要となると難しい手術となりますが、脳下垂体にできた腫瘍は良性の場合が多く、投薬治療で様子を観察することが一般的です。

副腎皮質にできた腫瘍の場合、CTやエコーでの検査で腫瘍の発見から始めます。副腎そのものに腫瘍がある場合は悪性のことが多く、副腎自体が重要な欠陥とつながっているために手術がとても難しくなります。

8~12歳の老犬が最も発症しやすい病気です。早めに異常に気が付いてあげることが重要です。

まれに、アトピー性皮膚炎などの治療で大量のコルチコステロイド剤を使用した場合、突然投薬を辞めた時に副作用として医原性のクッシング症候群を引き起こす場合もあります。

この場合は獣医師に服薬していた薬を伝え、クッシング症候群に対する処置を相談しましょう。

4.まとめ

息が荒い時は、よく症状を観察して本当の原因を突き止めることが必要です。暑さや運動の直後なども、体を冷やせるような対処をしてあげるようにしましょう。

 

また、現れている症状によっては、心臓病や呼吸器疾患、感染症なども疑われますので、日頃からの飼い主さんの観察がとても重要です。

特に子犬や老犬は注意が必要ですから、毎日の世話をする際に、何か異常が無いかをよく把握してあげるように努めてください。

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