犬に食事はどう与えるべき?年齢別、理想の食事回数・時間帯と目安量

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30年ほど前の犬の平均寿命が7.5歳だったのをご存知ですか?今はおよそ倍になっています。

大きな要因の1つとして、バランスが取れた食事が挙げられています。

健康で長生きしてほしいけど、食事の適量がわからない、健康的な食事ってどんなもの、犬のダイエット方法がわからない、野菜は犬にも良いのかしら、など愛犬の食事に関して様々なお悩みを抱えていませんか?

犬の食事は飼い主さんのサポート無くして成り立たないものです。

しかし、大きさ・体格や年齢、生活スタイルなどによって、適切な量や内容、あげ方も変わってきますので、一概に「これ」という答えが無いのも事実です。

ここでは、食事管理の大切さから、一般的に知られている犬にも良い食材・悪い食材に加え、多くで実践されている太らせないためのケアや、ダイエット方法とその注意点などを細かく説明します。

読み終わった時には、飼い主さんご自身が、愛犬に最適な食事のサポートを、年齢等と共に変化する状況にあわせてお考えいただける内容になっています。

目次

1.犬にとっての食事の大切さと飼い主が支えてあげる重要性

2.犬の年齢別、理想の食事回数・時間帯と目安量(カロリー)
2.1.目安量とカロリーの計算方法
2.2.摂取カロリーの目安一覧
2.3.子犬(生後1歳未満)の食事の摂り方と目安量
2.4.成犬(1歳から6歳)の食事の摂り方と目安量
2.5.老犬(7歳以上)の食事の摂り方と目安量

3.食事のしつけも太らせない要素に
3.1.食事のあげ方
3.2.飼い主の食事中は無視
3.3.だらだら食いをさせない

4.犬に与える上で気を付けたい『リン』と『カルシウム』

5.犬に食べさせてはいけない12の食材
5.1.赤血球に強い毒性のある『玉ねぎ、長ネギ、らっきょう』
5.2.タマネギ中毒を起こす『ニラ』
5.3.貧血や皮膚炎を起こす『ニンニク』
5.4.生はダメ!皮膚炎の原因『生卵の白身』
5.5.心不全にもなりかねない『アボカド』
5.6.心臓血管や中枢神経に危険『チョコレート』
5.7.チョコレート同様カカオが有毒な『ココア』
5.8.最悪は腎不全になる『ぶどう・レーズン』
5.9.発熱や嘔吐の症状が出る『マカダミアナッツ』
5.10.犬には危険な中枢神経興奮作用の『カフェイン入り飲料』
5.11.急性アルコール中毒死も!『アルコール類』
5.12.急激な低血糖を起こす『キシリトール』

6.犬が食べてもかまわない野菜や果物16種類
6.1.水分豊富で食物繊維のある『キャベツ』
6.2.低カロリーで水分が豊富な『白菜』
6.3.水分補給が手軽にできる『レタス』
6.4.ビタミン補給に最適な『じゃがいも』
6.5.夏の食欲増進とおやつにぴったりな『きゅうり』
6.6.リコピンで生活習慣病の予防ができる『トマト』
6.7.βカロチンが豊富な『にんじん』
6.8.食物繊維のバランスが犬に適した『大根』
6.9.免疫力を高めてくれる『ブロッコリー』
6.10.栄養の宝庫といえる『かぼちゃ』
6.11.鉄分豊富、解毒作用もある『パセリ』
6.12.栄養補助食として効果が高い『バナナ』
6.13.ストレスを軽減する低カロリーおやつの『いちご』
6.14.低カロリーでダイエットに便利な『りんご』
6.15.ビタミン豊富で風邪知らずの『柿』
6.16.夏バテの疲労回復に良い『梨』

7.犬を太らせない食事とダイエットについて
7.1.太らせてしまうのは「飼い主」さんです
7.2.犬を太らせないために、心掛けたい食事のポイント5つ

8.まとめ

1.犬にとっての食事の大切さと飼い主が支えてあげる重要性

愛犬が健康で長生きしてくれるためには、飼い主さんが食事面で十分に支えてあげることが重要です。

なぜなら、愛犬は自分で食事の中身と量を選べないのです。

飼い主さんが支えてくれないと、こんなことに。

  • 必要な食事の量や栄養が十分に取れない。=>発育不良、心身疾患の恐れ。
  • 逆に多すぎて肥満に=>肥満は病気の元、怪我や運動不足の原因にも。
  • 犬には食べてはいけないものがある。=>中毒や病気、場合によっては死に至ることも。
  • ついつい人間の食事をおすそ分け=>肥満、体調不良、消化不良になることが。

犬は自分で話すことができませんから、「あれを食べたらお腹が痛いよ」とは言ってくれません。

肥満になったからと言って、自分からダイエットはしません。

だからこそ、適切な犬の食事を知り、何をどのくらい食べたかという、飼い主さんの食事管理がとても重要になってくるのです。

2.犬の年齢別、理想の食事回数・時間帯と目安量(カロリー)

愛犬にどのくらいの食事を与えればよいのか、子犬から老犬まで成長していく過程では、常に悩みどころとなりますね。

写真AC

様々な情報がありますが、ここでは平均的にあげる回数や量、カロリーをご説明します。

しかし、最初に理解してほしい重要な事があります。

  • 摂取量やカロリーは目安であり、適切な分量は愛犬の状態を把握して飼い主さんが決める。
  • そのために愛犬の健康状態や体形管理を常にしておく。

犬には個体差があります。犬種もあります。さらに、生活スタイルも千差万別です。

例えば、年齢も体重も同じとして、1日の運動量がものすごく多い犬と、あまり運動しない犬で同じ量をあげたとしましょう。

運動量が多い犬には栄養が足りなくなるかもしれません。

運動量が少ない犬は逆に肥満に。

まずは、愛犬の体格や性格、1日の運動量などをよく把握することから始めてください。

また、フェラリア予防薬、狂犬病予防注射、中には混合ワクチンと、どんなに健康な犬でも、すくなくとも年に2~3回は獣医さんに診てもらう機会があります。

その際には、注射などのついでに体重だけでなく、触診で肉付きなどのチェックもしてもらってください。

さらに注意点を添えておきます。

  • ドッグフードに記載されている量の目安は「1日分」、おやつも入ります。
  • ウェットフードとドライフードでは水分補給に差が出る。

間違う人がいるようですが、フードに記載されている目安量は1日分ですので、回数で割って1回分をあげないと取り過ぎになります。

「おやつ」もこの摂取量に入ることをお忘れなく。

パッケージの目安の体重ですが、「成犬時の体重」と記載されていることがあるので、よくパッケージの説明を確認してください。

また、あげるフードによって、水分補給も気を付けてください。

犬も人間同様に60~70%は水分で構成されていますので、水は犬にとっても命綱です。

ドライフードは水分10%以下をうたっています。

ウェットフードは50~75%ほどが水分となっているようです。

どちらも製品に記載されていますので良く確認し、ドライの場合は水分補給をウェットよりするように気を付けてください。

よく水を飲む犬はドライでも全く問題ありませんし、あまり飲まない犬はウェットと混ぜたり、水分が多い食品(6項で説明)を併せたりして水分補給にも注意してください。

では、以上をご理解いただいたうえで、目安となる量やカロリー、回数を年齢別にご説明します。

2.1.目安量とカロリーの計算方法

一般的に使われている計算式がありますので、先にご紹介しておきます。

また、現状把握のため、現在愛犬がどのくらいのカロリーを食べているか、がわかる計算方法もご紹介しておきます。

  • 1日に必要な食事量(g)=犬の体重(kg)÷40x1000
  • 1日に必要な摂取カロリー(kcal)(DER)=安静時エネルギー必要量(RER)*×エネルギー係数
    *(安静時エネルギー必要量(RER)=70×(適正体重㎏)の0.75乗
  • 今1日に食べている食事のカロリー(kcal)=1日に与えている量(g)÷100(g)×kcal数/100g

計算中の「犬の体重」は平均体重または適正体重とよばれるものです。

太った犬の体重を入れると摂取過剰になりますからご注意ください。

摂取カロリー計算で使うエネルギー係数は、ライフステージ(年齢や状態など)を数値化したものです。

参考として、安静時エネルギー必要量(RER)と代表的なエネルギー係数を、2.2.項で一覧にしておきます。

市販のフードでは、メーカー毎に餌の内容やカロリー等が違ってくるので、パッケージにある目安量も参考にして判断してください。

「今1日に食べている食事のカロリー」計算は、フードに記載されている「100gあたりxxカロリー」という情報をkcal数/100gのところに入れてください。

フード以外のものは、食事のカロリー計算表などで100gあたりのカロリーが調べられますので、手作りフードを考えている方にもおすすめの計算式です。

2.2.摂取カロリーの目安一覧

前項で「1日に必要な摂取カロリー」の計算式をご紹介しました。

これは、「DER(1日あたりのエネルギー要求量)」と呼ばれるもので、標準的な体形の犬の体重から割り出した安静時エネルギー必要量(RER)に、年齢や運動量などのライフステージに合わせた倍数である「エネルギー係数」を掛けて算出します。

あくまでも目安として使ってください。大切なことは、与えてみて体形や健康状態の管理をし、調整していくことです。

安静時エネルギー必要量(RER)
kg kcal kg kcal
1 70 15 534
2 118 16 560
3 160 17 586
4 198 18 612
5 234 19 637
6 268 20 662
7 301 21 687
8 333 22 711
9 364 23 735
10 394 24 759
11 423 25 783
12 451 26 806
13 479 27 829
14 507 28 852

 

【エネルギー係数一覧】

  • 生後4ヶ月まで:3.0
  • 生後4ヶ月から1年まで:2.0
  • 健康な成犬(避妊・去勢していない場合):1.8
  • 健康な成犬(避妊・去勢済みの場合):1.6
  • 肥満傾向もしくは中高齢期で健康な犬(避妊・去勢していない場合):1.4
  • 肥満傾向もしくは中高齢期で健康な犬(避妊・去勢済みの場合):1.2
  • 減量が必要な犬:1.0
  • 増量中の犬=1.2~1.4

2.3.子犬(生後1歳未満)の食事の摂り方と目安量

子犬はまだ消化器官がしっかりと発達していないため、回数を分けてあげる必要があります。

pixabay

離乳後~生後4か月程度まで

回数:3~4回程度、時間と分量を均等割で。(目安:朝7時、正午、夕方、夜10時)

消化を助けるためと、一気に飲み込まないために、子犬用ドッグフードをお湯や犬用ミルクでふやかしてあげます(冷ましてからあげること)。

または離乳食用ウェットフードをあげます。

この頃は成長期で体を作る大事な時期です。

子犬用の栄養価が高いフードをあげてください。

6か月まで:

回数は2~3回、個体差はあるものの、およそ6か月までに消化器系も発達し、食べる量も安定してきます。

歯がしっかりしてきたら(早い子は4か月辺りから)徐々に餌のふやかし具合を減らし、固いフードへと移行させます。

移行してあまり一気に食べるようでしたら、1回分をさらに何回かに分けて皿に入れ、一気食いしないように管理します。

一気食いは胃捻転につながる恐れがあるので、子犬の時期は食事の様子をよく見ておくことが大切です。

のどに詰まらせるしぐさを見せる場合は、まだ移行が早いのでふやかした餌に戻して様子を見ます。

餌は子犬用の栄養価が高い物。

食べさせるタイミングは朝夕同量を基本にし、3回の場合は少なめを間の正午頃に入れ、成犬の食事習慣へと近づけていきます。

1歳まで:

回数は2回
7~8か月あたりでおよそ成犬並みの大きさになります。

体重の増加もほぼ止まってきます。

目安として、8~10か月で成犬用の餌に切り替えていきます。

急に変えると食べないことがありますので、混ぜながら少しずつ変えていくとスムーズです。

朝を基本にし、夕は少なめの分割が一般的です。

特に1歳までの注意

およそ3か月~6か月前後は物凄い勢いで成長していきます。

体が作られていく大事な時期です。

栄養が足りないと骨に負担がかかったり、成長が悪くなったりします。

大型犬は特に成長が早いので、骨の形成に必要な栄養が十分に必要です。

また、子犬は体重のわりにかなりのエネルギー量を必要とします。

ウンチの状態も目安になるのでチェックをこまめに。

コロコロと固すぎたら食事量が少ない、柔らかい時は多いかもしれません。

成長期に太らせると脂肪細胞数が増えて、将来の肥満対策が難しくなることもあります。

数値はあくまでも目安ですので、常に愛犬の体の筋肉の付き具合や体形を触って確認しながら、食事の量やカロリーなどを調節していくのが飼い主さんの支えです。

1歳までに去勢をする犬もいるでしょう。

去勢した後は太りやすいと言われますが、それは去勢すると消費エネルギーが落ちるからです。

月齢と犬の状態、運動量などをみて、去勢時に獣医とフードや量などの相談してみてください。

太り過ぎも困りますが、栄養が足りないのも困ります。

2.4.成犬(1歳から6歳)の食事の摂り方と目安量

一般的に回数は2回

1日に必要な成犬用フードの量を朝晩2回、朝が多めで晩が少なめに分けてあげるのが一般的です。

成犬は1日の必要量を1度に食べることができますが、あまりがっついてドカ食いするようであれば、分けてあげた方が肥満や糖尿病の予防になります。

過剰な間食(おやつ)も肥満や糖尿病の原因になります。

おやつも食事の一部として全体の管理を行い、日頃から体形チェックをし、肥満の傾向が見られたら早めにダイエットしましょう。

2.5.老犬(7歳以上)の食事の摂り方と目安量

7歳になったからといって、すぐに老犬食ということではありません。

pixabay

7歳で歯が衰える犬もいれば、10歳を超えても元気に運動する犬もいます。

老犬こそ、その犬に合った食生活を飼い主さんが探してあげましょう。

およそ7歳を超えてくると、代謝が悪くなり太りやすくなるので、カロリーや栄養、食べやすさも考慮された老犬用タイプにした方が、消化にも肥満予防にも良いです。

  • 太ってきたとき

歳を取ってくると代謝が悪くなる上、筋力も衰えてくるので運動量も減ってきます。

肥満になると足腰の負担が増え、内臓疾患を起こし健康状態が悪くなります。

肥満の原因はホルモンバランスの崩れもあるので、まずは獣医師に相談してみた方が良いでしょう。

その上で、食事の量やカロリーなどの調整を行う方が安心です。

  • 食べる量が減った、あるいは食べない、食後に吐く

病気が考えられる場合、自力で食べられない場合は獣医師にまず診てもらいましょう。

それ以外では、まず、食べる姿勢に無理が無いか観察してください。

よろける、倒れそうになる、食事後に吐くなどの場合は、筋力低下によって食べる姿勢に無理が出ている場合があります。

適度な高さの台を設けてあげると食べやすくなります。

味覚の衰えや、歯周病または歯の抜け落ちで食べられないこともあります。

好きな物を混ぜたり、人肌のお湯でフードを柔らかくする、回数を増やして食べさせるなどの工夫をしましょう。

  • 犬にも認知症があります。

食事をしたのに30分ほどしてまた食べたがる、という場合は認知症も考えられます。

その場合は他にも普段の行動でおかしな兆候が見られると思います。

獣医師に診てもらいましょう。

老犬になって我儘な部分が出てきたということもあります。

その場合は1回の量を減らし回数を増やして対処します。

3.食事のしつけも太らせない要素に

摂取量の考え方がお分かりいただけましたでしょうか。

以降は、犬に与えて良い物悪い物のご紹介や、太らせないための工夫などをご説明しますが、その前に、太らせないためには「食事のしつけ」も大切になってきますので、ここで先にご説明しておきます。

3.1.食事のあげ方

食事の時間はあまり決めない方が良いとされています。

写真AC

決まってしまうと、時間になると欲しくなって吠えて要求したりするようになるからです。

そうはいっても、家の事情で決まってしまうこともあるでしょうから、そこは飼い主さんがしっかり「しつけ」をすることでカバーします。

食事をあげる際には、必ず「指示」をしてください。

「お座り」「マテ」「よし」などです。途中で「伏せ」を入れることもあります。

これによって、わがままに食べることを防げます。

「マテ」ができない時は、一度取り上げて初めからやり直し。

繰り返していくうちに指示に従うようになります。

注意ですが、昔は「マテ」で長い間待たせるしつけがありましたが、「マテ」のまま長く待たせると、不信感を抱くようになりますので、待てたらすぐに「よし」で構いません。

食事の準備中に吠えるのは、「マテ」ができ「よし」で食べることができるようになれば抑えられますので、吠えたら「マテ」です。

3.2.飼い主の食事中は無視

食事の順序は飼い主が先で犬が後の方が良いとされています。

先に食べる方が主従関係が上になってしまうからです。

可哀想に思えますが、犬は後になるように工夫してください。

飼い主さんが食事をしている時、吠えておねだりして困ることもあるでしょうが、一切無視です。

テーブルに足を掛けたりしたらちゃんとやめさせてください。

ここで甘えを出して「おすそわけ」してしまうと、犬も飼い主さんも習慣化します。

太る大きな原因の一つです。

飼い主さんが毅然と対応すれば、犬は諦めて食事中におねだりしなくなります。

3.3.だらだら食いをさせない

犬の食事は、15分を目安に、残したら引き上げてください。

いつまでも置いておくと、いつでも食べられると思ってしまい、集中して食べなくなります。

食べない時は皿を鼻に近づけてみます。食べなければ一度下げ、少したってからまたあげてみてください。

あまり食べないようなら、病気の可能性もあるので、疑われる場合は獣医師に診てもらいましょう。

4.犬に与える上で気を付けたい『リン』と『カルシウム』

カルシウムは、骨の形成だけでなく、筋肉を動かす上でも重要なミネラルです。

神経の伝達にも関係しています。

しかし、ただたくさん取ればよいというものではないのです。

カルシウムとその吸収作用に関わるリンは、どちらも摂取が必要な栄養素なのですが、バランスが崩れた状態が続くと骨の形成異常や慢性疾患などの原因となります。

  • リンとカルシウムの割合は1:1から1:2のバランスが重要、血液中の含有量にも注意

まずは、バランスが崩れると、リンの不足、過剰摂取、またはカルシウムの不足、過剰摂取を引き起こすと考えてください。

リンがカルシウムの吸収に影響を与えるからです。

リンは肉類に多く含まれています。

通常、人間が作る食事ではカルシウムが足りなくなると言われています。

そこで不足を補おうと、カルシウムだけを多く取らせようとすると、カルシウムの過剰摂取になることがあります。

逆に肉や野菜だけにしているとカルシウムが不足します。

バランスが崩れた状態が続くと、慢性腎疾患を促進し、骨の異常、内臓疾患、異所性石灰化、心臓や動脈硬化などを招きます。

また、血中にリンやカルシウムが低すぎても高すぎても、低カルシウム血症、高カルシウム血症になる恐れがあります。

食事中の摂取量にも気を遣う必要があります。

カルシウムは最低0.6~最高2.5%と言われています。

小型犬・中型犬用ドッグフードの多くは1.4%になっています。

お手製の食事や、おやつをあげる時など、1日の摂取量が最低値を下回らない、最高値を上回らないように気を付けてください。

尚、大型犬の子犬だけは成長速度の関係で、カルシウム摂取が過剰にならないよう、0.8%程度が理想と言われています。

数値参照元:AAFCO

別の単位でリンとカルシウムの1日当たりの必要摂取量も記載しておきます。あくまでも目安となります。

  • カルシウムの必要摂取量[mg/日]:

成犬:約242 mg x 体重(kg) / 子犬:約484 mg x 体重(kg)

  • リンの必要摂取量[mg/日]:

成犬:約198 mg x 体重(kg) / 子犬:約396 mg x 体重(kg)

5.犬に食べさせてはいけない12の食材

人間の体に良い物が、実は犬には危険なこともあります。

pixabay

キッチンに出入りしてうっかり拾い食い、ということもあります。

犬種、年齢に限らず、食べてはいけない食材を説明します。

5.1.赤血球に強い毒性のある『玉ねぎ、長ネギ、らっきょう』

玉ねぎ、長ネギ、らっきょう等のネギ類には、犬の赤血球を破壊する「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれ、溶血性貧血を引き起こすと言われています。

一般にネギ類を食べて起こす中毒症状を「タマネギ中毒」と呼び、急性の下痢や貧血、胃腸障害や衰弱、血尿をおこすことがあります。

加熱やエキスもだめですので、これらが入った味噌汁や料理、野菜ジュース等も食べさせないようにしてください。

5.2.タマネギ中毒を起こす『ニラ』

ネギ類と同様、赤血球を破壊する成分が含まれ、「タマネギ中毒」を引き起こし、死に至ることもありますので犬に与えてはいけません。

下痢や貧血、血尿などの中毒症状を起こし、死に至ることもあります。

加熱しても不可、ニラが入った食べ物やスープにも注意です。

5.3.貧血や皮膚炎を起こす『ニンニク』

ネギ類と同様の成分を含み、抽出したエキスだけでも貧血や皮膚炎を起こすことがあります。

ネギ類やニラ同様に、最も危険とされる食べ物の1つですので、誤食やニンニクが入った食べ物にも十分注意が必要です。

5.4.生はダメ!皮膚炎の原因『生卵の白身』

生卵の白身に含まれる「アビシン」が、皮膚炎を起こす原因になると言われています。

中毒の報告が出ているのは生の白身だけですので、加熱すれば大丈夫です。

黄身は生でも大丈夫と言われています。

5.5.心不全にもなりかねない『アボカド』

果肉、皮、種に中毒物質を含んでおり、下痢や嘔吐の原因になります。

心臓血管系に問題を起こす危険があり、食べすぎると心不全を起こして死に至ることもあります。

食べても良いという情報もあり、アボカドに関しては賛否両論ありますが、「たべても大丈夫かな?」と思うのであれば食べさせない方が安心です。

5.6.心臓血管や中枢神経に危険『チョコレート』

チョコレートにはカカオが入っています。

このカカオに含まれる「テオブロミン」や「カフェイン」が犬取っては有毒で、下痢や嘔吐、痙攣を起こし中毒死することもあります。

昔から犬にとっては厳禁の食べ物。誤食や拾い食いも注意です。

5.7.チョコレート同様カカオが有毒な『ココア』

チョコレート同様、カカオが含まれているため、ココアも危険な食物です。

チョコレートやココアがカカオを含む代表的な食物ですが、最近の健康ブームでカカオが入った食べ物も出ているようですから、成分には十分注意してください。

5.8.最悪は腎不全になる『ぶどう・レーズン』

以前は食べさせていた人も多いのでは。

原因は定かではないようですが、犬が食べると嘔吐やオシッコの不調(腎機能障害)を起こし、腎不全を引き起こすこともあることがわかりました。

特に皮は危険です。レーズンもレーズンパンも危険です。マスカットも同様ですからご注意を。

5.9.発熱や嘔吐の症状が出る『マカダミアナッツ』

強い毒性があり、犬が食べると発熱や嘔吐などの中毒症状を引き起こすことがあります。

食べると12時間以内に症状が出ると言われています。

命の危険はないとされていますが、後の元気消失があるようですから与えないようにしましょう。

5.10.犬には危険な中枢神経興奮作用の『カフェイン入り飲料』

人間には適度な効果があるものの、犬にとってはカフェインによる中枢神経興奮作用は危険です。

摂取すると呼吸が早くなったり痙攣を起こすことがあります。

中毒の原因は「カフェイン」ですが、お茶類にはミネラルの吸収を妨げる「タンニン」も含まれていますので注意してください。

5.11.急性アルコール中毒死も!『アルコール類』

嘔吐、下痢、中枢神経障害、昏睡、意識障害、呼吸障害などを起こす可能性が高く、最悪は死に至ることがあります。

酔った姿が可愛いからと、面白がってあげないように!

5.12.急激な低血糖を起こす『キシリトール』

積極的に食べさせるものではないのですが、最近要注意とされているのがキシリトールです。

以前は犬のおやつでも歯磨き用にキシリトールが入ったおやつがありました。

キシリトールは大量摂取すると急激な低血糖症を引き起こすことがわかってきました。

運動失調や痙攣を起こすことがあり、最悪は肝不全や死に至ることもあります。

人のガムだけでなく、歯磨き粉にもよく入っているものです。

うっかりこぼして誤食のないようにご注意ください。

6.犬が食べてもかまわない野菜や果物16種類

犬は肉食よりの雑食です。犬にとっても有益な野菜や果物がありますのでご紹介します。

pixabay

注意ですが、こちらに挙げてある食べ物は一般的に犬が食べても良いものです。

疾患があって食事制限がある犬や、アレルギーなどを持つ犬の中には食べられないこともありますから、飼い主さんの判断でお願いします。

食べ物が変わるとウンチの量や色も変わります。

食べた後はウンチの様子をみて、ちゃんと消化できているか確認してください。

「1日に与えて良い量の目安」を入れてあります。

ドライフードを主食にしている、健康な5kgの成犬を想定した1日の上限目安量です。

5kg未満の超小型犬は少なめに与えてください。

野菜について、生/加熱で記した記号はあげ方の目安です。

大丈夫
どちらかというと大丈夫(野菜の状況等による)
不可

6.1.水分豊富で食物繊維のある『キャベツ』

ビタミンKやビタミンCが豊富で、血液や骨に良いと言われます。

水分が豊富で食物繊維も多いので整腸作用にも効果があります。

ただし、与えすぎるとガスがたまったり、軟便や吐き戻しの原因になることがあります。

葉が固い時は、蒸す・茹でるなどして加熱してから与えます。

春キャベツのように葉が柔らかいものは生のままでも大丈夫です。

ヨウ素の吸収を妨げる物質が含まれているので、食べすぎると甲状腺に腫れや腫瘍ができることがあるので与えすぎないように。

ほどほどに食べていれば心配するほどではありません。

1日に与えて良い量の目安:5g程度(1枚の1/3程度):生△ 加熱○

6.2.低カロリーで水分が豊富な『白菜』

キャベツに似た成分ですが、柔らかくて消化しやすく、犬にとってトラブルが少ない野菜です。

ビタミンCやカリウムなど体調管理に必要な成分が多く含まれています。

その反面で低カロリー、ダイエット時には是非使いたい野菜です。

アクが無いので生でも食べられますが、お腹が緩くなることがあるので加熱して細かく刻んで与える方が良いです。

1日に与えて良い量の目安:10g程度:生△ 加熱○

6.3.水分補給が手軽にできる『レタス』

95%が水分というレタス、食物繊維が多くないので少し多めに与えても大丈夫な野菜です。

ビタミンCやビタミンEも含むため、普段のおやつ代わりにも使える優れものです。

サニーレタスやリーフレタスは食物繊維が多く消化しにくいので、目安量を超えないように。

1日に与えて良い量の目安:1/2枚程度:生○ 加熱○

6.4.ビタミン補給に最適な『じゃがいも』

でんぷんに包まれているので、加熱してもビタミンCの損失が少ないことが特徴です。

ビタミンCにはストレス軽減効果があります。皮をむいて加熱してあげましょう。

炭水化物ですから、あげすぎると肥満の原因になりますから気を付けて。

ジャガイモの芽と緑色部はソラニンを含んでおり毒ですので、必ず取り除いてください。

1日に与えて良い量の目安:20g程度:生X 加熱○

6.5.夏の食欲増進とおやつにぴったりな『きゅうり』

きゅうりは95%が水分です。

栄養価はあまり高くはありませんが、ビタミンA、B群、C、カリウム、カルシウムなどのミネラルや食物繊維が程よく含まれています。

夏の水分補給だけでなく、冬の乾燥での水分補給に手軽に使え、おやつとしてあげるにも手軽な野菜です。

ちなみに、塩分過多のため漬物のきゅうりはダメですよ。

1日に与えて良い量の目安:20g程度:生○ 加熱△

6.6.リコピンで生活習慣病の予防ができる『トマト』

赤い色素リコピンは、強い抗酸化作用がある物質です。

この抗酸化物質は、生活習慣病を引き起こして体を老化させる物質を取り除いてくれます。

ビタミンCやカリウムも豊富で、水分も多く含まれています。

また、トマトは生でも良いし、加熱するとリコピンの吸収がアップします。

加熱でビタミンCの損失が少ないのも特徴です。

ヘタと種を取り除いてあげます。

プチトマトなら1個程度ですが、そのままあげると丸飲みしてのどに詰まらせることがあるため、必ず刻みましょう。

1日に与えて良い量の目安:15g程度:生○ 加熱○

6.7.βカロチンが豊富な『にんじん』

体の酸化を防ぐβカロチンが多く含まれています。

固い食物繊維も含まれているので、栄養の吸収を考える場合は生をすりおろしてあげます。

歯ぐきの健康を考える場合はスティック状に。ヘタは取り除いてください。

少量から始めて、食べると軟便になるようなら与えない方が良いです。

また、摂取し過ぎると肝臓にβカロチンが蓄積されてしまうので、少なめに。

1日に与えて良い量の目安:5~10g程度:生○ 加熱○

6.8.食物繊維のバランスが犬に適した『大根』

大根には消化酵素が含まれており、食物繊維のバランスが比較的犬に適しています。

生のまま与えると、消化を助ける働きをします。皮は剥いて、葉は与えない。すりおろしても良いです。

食べすぎると軟便や下痢になったり、消化吸収を妨げることがあります。

1日に与えて良い量の目安:5g程度:生○ 加熱○

6.9.免疫力を高めてくれる『ブロッコリー』

免疫力を高めるビタミンCと食物繊維が豊富で、ビタミン補給と免疫力アップの効果があり、犬にも好ましい野菜です。

芯は食物繊維がとても多く下痢や軟便になりやすいので、房の部分が望ましいでしょう。

ブロッコリーはキャベツを改良してできた野菜ですので、キャベツ同様にヨウ素の吸収を妨げる物質が含まれていて、甲状腺の病気になることもあると言われます。

こちらも食べ過ぎなければ心配するほどではないので、上手に使ってブロッコリーの良さを利用してください。

1日に与えて良い量の目安:10g程度:生X 加熱○

6.10.栄養の宝庫といえる『かぼちゃ』

かぼちゃにはビタミンC、ビタミンE、βカロチンと抗酸化ビタミンが多く含まれ、アンチエイジングの食べ物として効果的です。

食物繊維を含まれており、便秘の予防や改善にも効果があります。

与える時は種を取り除き、加熱して細かくしてあげましょう。皮ごとあげる場合は少なめに。

食物繊維が多いので、与えすぎると軟便や下痢になります。

かぼちゃは比較的に嗜好性が高く、カロリーも高いので、主食にすると肥満の原因になりますから注意。

1日に与えて良い量の目安:10g程度:生X 加熱○

6.11.鉄分豊富、解毒作用もある『パセリ』

ミネラルが豊富な上、鉄分はホウレンソウの4倍も含まれています。

さらに、アピオールという物質は食中毒予防の効果があります。

少量でたくさんの栄養がとれるため、野菜の消化が苦手な犬でも食べやすいと言えます。

生の方が栄養をたくさん摂れます。

不溶性食物繊維が豊富なため、食べすぎると軟便や下痢になります。

そのまま便中に出てくるので、みじん切りで与えましょう。

1日に与えて良い量の目安:小さじ1杯程度:生○ 加熱○

6.12.栄養補助食として効果が高い『バナナ』

カリウム、マグネシウムが豊富で、特にカリウムは細胞を活性化させ、筋肉の収縮や腸の働きを助けます。

オリゴ糖も含まれているので、腸内環境を整える効果もあります。

また、セロトニンの生成に必要な栄養素が全て入っているので、精神を安定させる働きもあります。

アレルギー反応を示す場合がありますので、食べた後に痒がったり、目の周りや足指の間に炎症などが見られないか注意しましょう。

与える時は皮をむき、表面の筋も取ってください。

1日に与えて良い量の目安:20g程度

6.13.ストレスを軽減する低カロリーおやつの『いちご』

ストレスを軽減するビタミンCが豊富で、カロリーも低いフルーツです。おやつにぴったりですね。

小さな粒を1つ程度が目安で、ヘタを取り除いてあげます。表面の種は食べても大丈夫です。

気になるのが、いちごにはキシリトールが成分として多く含まれていることです(ビタミンCの3倍ほど)。

食べすぎないように注意した方が良いでしょう。

消化しきれない時は、便中に赤いものが混じって出てきます。

血便と間違えて慌てないように、よく便を確かめてください。

1日に与えて良い量の目安:20g程度

6.14.低カロリーでダイエットに便利な『りんご』

りんごに多く含まれるペクチンは、腸内環境を整え便通の改善に効果があります。

また、同じ量のご飯に比べるとカロリーは約1/3と低カロリー。

疲労回復にも優れ、腹持ちも良いので、減量中の犬にとってはありがたい食べ物です。

ただし、糖質はバナナより多く、与えすぎは糖分過剰になります。

また食物繊維も多いので過剰摂取は軟便や下痢にもなります。

茎、葉、種は毒になるので取り除きます。

皮は栄養があるので、有機りんごなど食べても害がない状態でしたら皮ごとがおすすめです。

小さく刻むか、消化しにくい場合はすりおろします。

1日に与えて良い量の目安:20g程度

6.15.ビタミン豊富で風邪知らずの『柿』

以外にビタミンCが多く、いちごより含有しています。

体の調整機能を整えてくれ、抗酸化作用もあります。

細胞の酸化を防ぐβカロチンも多く含まれています。

ビタミンAは皮膚病を防ぐ働きがあります。

適量であれば、健康にプラスになる食べ物です。

体を冷やしますので、食べすぎると下痢や軟便を起こします。

皮と種は取り除き、小さく切って与えます。

あまり固いもの(未熟な物)や渋柿は与えないようにしてください。

1日に与えて良い量の目安:15g程度

6.16.夏バテの疲労回復に良い『梨』

成分のおよそ90%は水分で、適度な甘さがあるため、空気が乾燥し始める秋には適した食べ物です。

アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が入っているので、夏バテなどの疲労を回復してくれます。

加熱に弱いカリウムを摂取するには、生で食べられる梨は最適です。

体を冷やすので食べすぎには注意です。

与えすぎは下痢を起こし腸内菌のバランスを崩します。

与える時は皮をむき、芯と種を取り除いて小さくカットします。

1日に与えて良い量の目安:20g程度

7.犬を太らせない食事とダイエットについて

5kgが適正体重の犬が、5.5kgに太ったとします。

0.5kg減量しなくてはいけません。

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つまり、500gのダイエット。

さて、飼い主さんに置き換えてみます。

60kgになってダイエットしなくてはいけない時、前述の犬と同じだけダイエットする場合は、5.4kgの減量が必要です。簡単にできますか?

およそ9%減量での計算です。

犬にとって、0.5kgでも大変なことがお分かりいただけたと思います。

それが1kg、2kgともなれば、減らすのは大変ですし、病気にしてしまうことにもなるのです。

太ってからでは犬が可哀想ですし、実は犬のダイエットも相当難しいので、太らせない工夫をしていただきたいと思います。

そのために太る原因、太らせない工夫をご説明します。

7.1.太らせてしまうのは「飼い主」さんです

犬はなぜ太るのでしょう。食べすぎ?運動不足?それって、犬が選べるものでしょうか。

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食べすぎるのはそこに食べ物があるから、運動不足は運動できる環境にいないから、ではありませんか?

それらは全て飼い主さん次第の要因です。

あえてキツイ事を言いますが、犬が太るのは飼い主さんの責任です。

食事の管理はエサの時間だけではありませんし、日ごろの体形管理もおろそかにしてはいけません。

犬の1日、1週間のライフスタイルも気にかけてあげる必要があります。

仕事で忙しいという事情もあるでしょう。

しかし、飼うと決めた以上、できる限り愛犬の健康の為に、太らせないように食事や運動量の管理をしっかりしてあげてください。

7.2.犬を太らせないために、心掛けたい食事のポイント5つ

犬を太らせないためには、日ごろの体形・体調管理がとても重要です。

太り始めに気が付いたら早めに対策を。

逆に痩せている犬に減量対策をしては栄養が不足して体調不良を起こします。

では、太らせないためにはどうしたら良いのでしょう。ポイントを5つに分けてご説明します。

7.2.1.人間の食べ物を与えない

飼い主さんが食事をしていると、愛犬が可愛い目をして寄ってくる。つい、一口あげてしまう、なんてことはよく聞きます。

家族が4人いたとして、一人ずつが同じことをすると一口x4倍です。それが1日に何度もあれば実は凄い量に。

試しに、いつもと同じようにあげている食べ物を、あげずに皿に溜めてみてください。

1日の終わりには、皿にどれだけの食べ物が入ったかわかります。

人間の食べ物は犬にとっては調味料が不適切な上、カロリーや脂肪分、糖分が高く、太らせる大きな要因となります。

1日の食べた物や量、カロリーの管理もしにくくなります。

また、犬は人間の食べ物の味付けを覚えてしまうと、病みつきになってやめられなくなります。

太るだけでなく、しつけにも影響を及ぼします。

心を鬼にして、人間の食べ物を与えることはやめましょう。

7.2.2.可能であればフードの量を減らす

必要な栄養素は毎日の食事できちんと摂らせます。

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太り気味を感じたら、栄養バランスが崩れるのを避けるために、まずはおやつなどの余計なものを減らすことから始めましょう。

それでも足りないと思ったら、フードを少し減らします。この時、急激に減らさないように。

栄養不足になる上、体が飢餓状態になり、通常より多く栄養を吸収しようとするために、かえって太りやすくなります。

減らす量は、全体量の5%減までに抑えてください。

減ったことで犬が満足せず困るようでしたら、分ける回数を増やしてみましょう。

1日2回だったものを3回、4回に分けて与えるとゆっくり消化され、食事を減らしても犬の満腹感が長持ちします。

7.2.3.ダイエット用のフードに切り替える

ダイエットフード(低カロリーフード)なら、量を減らさずにカロリーを減らすことができます。

今までのフードから急に変えると、食べなくなったりお腹を壊したりすることがありますので、1週間~10日間くらいかけて普段のフードに混ぜ、徐々に変えていきます。

キャベツやニンジンなどでかさ増しをしたり、肉をあげていたなら低カロリーなささみに変えるなどもおすすめです。

減量に成功したからと言って、すぐに量やフードを戻すとリバウンドする可能性があります。

減量後は体を元に戻そうと、エネルギー吸収率が上がるので、摂取量を増やすとどんどん吸収してしまうからです。

減量後はしばらくそのままダイエットフードを与え、様子を見ながら量やフードを戻すか、体系管理用フードで維持しましょう。

7.2.4.おやつのあげ方を工夫する

減量中はおやつを与えないのが理想ですが、そうはいっても急になくなると犬もストレスになります。

どんなにカロリーが低そうなおやつでも、カロリーはありますし、意外と高カロリーです。

まず、おやつは1日の摂取カロリーの10%以下に抑えましょう。

その分はフードから引かなくてはいけません。

おやつをあげれば主食のフードが減り、その分栄養バランスが崩れる原因になりかねませんので、おやつはなるべく控えた方が良いです。

おやつのあげ方は工夫ができます。しつけ中でご褒美としておやつが必要な時は、味がわかる程度で良いので、とにかく小さく刻んでおきます。

あるいは、食事分から少し取ったフードの粒をしつけのご褒美にできます。

おやつはとにかく小さくて良いのです。

例えばいままで1回1本あげていたささみのおやつを、切り分けて分割すれば1日1本で済みます。

犬はおやつの大きさではなく、もらった「回数」で満足するのです。

大きなおやつを1回あげるより、小さなおやつを3回あげたほうが喜びます。

7.2.5.ささみなど低カロリーなおやつに切り替える

あげるおやつにも工夫ができます。

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できる限り低カロリーなおやつにすることで、大切な食事のカロリーや量を極力維持できます。

例えば、鶏のささみは低カロリーですので、茹でて細かくさき、おやつにすればカロリーを抑えられます。

前項で説明した食べられるものの中にも、キュウリやりんごなどを小さくカットしておやつにできるものがあります。

茹でたニンジンやキャベツも犬は好きです。

いずれにしても、小さくカットしてあげてください。

8.まとめ

愛犬が食べる物全ての用意と管理は、飼い主さんの役目だとお分かりいただけたと思います。

愛犬にとって、十分な栄養が摂取すること、健康な体が維持できていること、太らないこと、これら全てに飼い主さんのサポートが必要なのです。

病気になると辛いのは犬自身です。

太らせてしまうと、犬の減量は犬自身も苦痛ですが、ダイエット過程で飼い主さんの「可哀想」がたびたび出て、ついつい食べ物をあげてしまうために、結局痩せられず、その「ツケ」は愛犬が戻ってしまいます。

痩せられるかどうかも飼い主さん次第なのです。

愛犬がいつまでも元気で暮らせるよう、健康の源である食事のサポートをしっかりと心掛けてあげてください。

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