犬の飛びつき癖をしつけ直すための簡単な5つのステップ

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ワンちゃんってよく飛びついてきますよね。

家に帰ってくるとワンちゃんが、「おかえりなさい」とばかりにピョンピョン飛びついているのは、とってもかわいい姿です。癒やされますし、なにより懐いてくれてるのだと分かって嬉しい気持ちにもなります。

ですが、散歩に出て、見知らぬ人に飛びついて相手の方の洋服を汚してしまったり、子どもを泣かせてしまったり、というような困った経験はありませんか?

かわいいけど、飛びつくのは時と場所を選んで欲しいですよね。

ここでは、そんなワンちゃんの飛びつき癖をなくすしつけを詳しく紹介していきます。

飛びつき癖を直すのは難しいと思っている飼い主さんも多いでしょうが、飛びつく時犬は興奮しているということを頭に入れておけば、実は簡単に飛びつき癖を直すことができます。

誰でも今日からできる基本のしつけですので、ぜひ覚えさせましょう。

目次


1.飛びつくには訳がある?愛犬の気持ちを知ろう
1.1.犬の気持ちは?原因はあるの?
1.2.飛びつくシーンいろいろ

2.飛びつき癖を直すための飼い主の心構え3箇条
2.1.飼い主と愛犬の上下関係を明確に
2.2.愛情いっぱい、甘やかしは禁物
2.3.焦らずに気長に付き合いましょう

3.今日から実践できる、しつけの方法
・STEP1~ ご褒美の準備から
・STEP2~ しつけの基本「おすわり・まて」
・STEP3~ 飛びついてきた時は「無視」
・STEP4~ 飛びつこうとしたら「おすわり」
・STEP5~ 成功したら、褒めてあげましょう
3.1.しつけを行う時に注意すること

4.こんな時、どうする
4.1.散歩中、人に飛びついてしまったら
4.2.来客に対して飛びついてしまったら

5.どうしても治らない場合は

6.まとめ

1.飛びつくには訳がある?愛犬の気持ちを知ろう

飛びつき癖のあるワンちゃんを持つ飼い主さんなら、うちの子はこのおやつを見せると飛びついてくる、リードを見せると散歩に行きたいから飛びついてくる、など愛犬の習慣から飛びつく時や癖が分かると思います。

ですがなかには配達に来た郵便局員、セールスマン、来客など知らない人に飛びつくというワンちゃんもいます。

これが大型犬だったらとなると、「あそこの犬は飛びついて怖い」「犬のしつけがなってない」となってしまい、問題行動になります。もちろん小さな犬でも飛びついてきたら怖い人もいます。

では、ワンちゃんは飛びつく時、どんな気持ちになっているのでしょうか。

1.1.犬の気持ちは?原因はあるの?

まず考えられるのは、愛情表現や嬉しさからくる飛びつきです。

例えば、飼い主さんを見たらうれしくて、喜んで飛びつくことがあります。この時、しっぽを大きく振っていますので、ひと目見てワンちゃんが喜んでいることがわかります。

その一方で、来客や見知らぬ人へは威嚇や警戒心からといったマイナスの感情が原因で飛びつくことがあります。

ワンちゃんにとっては、勝手に自分のテリトリーに入って来る見知らぬ人は、恐怖の対象ですし、危険を感じます。また、時には怒りを感じます。そういった場合にワンちゃんは、「自分のテリトリーから出て行け」という気持ちで飛びついて来るのです。

また、小型犬などは、抱っこされることで安心感を得たい、飼い主さんに守られていたいという気持ちから足元に飛びついて来ます。この気持ちは、喜んで飼い主さんに飛びついて来る心理に近いものがあります。

そのほかにも「おやつが欲しい」、「外に出して欲しい」、「構って欲しい」といったの「要求」があるときに飛びついたりします。この場合はもしかしたら飼い主さんを「自分より下だから、言うことをきけ」と見下している場合があるので気をつける必要があります。

このように、ワンちゃんは様々な要因があって飛びついて来るのですが、飛びついてくるだけあって、どれも興奮状態にあります。興奮状態にあるワンちゃんは時に危険を及ぼすこともありますので、「飛びつく=興奮状態にある」ということはきちんと把握しておく必要があります。

1.2.飛びつくシーンいろいろ

では、どんな時に飛びついているのでしょう。

まず考えられるのは、飼い主さんが留守から帰ってきたときです。この時ワンちゃんは、「おかえり」とばかりに飛びついてきます。

この現象は、室内犬に多くみられ、必ずといっていいほど飛びついてきます。1日中留守にしていたときは、うれしくて大興奮して飛びつくワンちゃんもいるでしょう。

このように飛びついてくるワンちゃんは嬉しい気持ちになっていますので、顔をなめたり、思い切り愛情表現をしてくれます。

次に飛びつくシーンは散歩中です。

散歩中では、ほかのワンちゃんに出合った時に、ジーと見ていたかと思うと、いきなり飛びつく場合があります。この飛びつきは、「どちらが強いのか確かめよう」という確認のための飛びつきです。

また、散歩中にワンちゃんの興味から、目についたもの、気になったものに近寄って飛びついたり、知っている人に合って、うれしくて飛びつくこともあります。

さらには、犬は狩猟本能も残っているので、動いているものに飛びついて捕まえようとする場合があります。これはなにも本当に動いているものだけでなくて、テレビの画面の動きや音で、動物だと認識して、テレビに向かって吠えたり、飛びつくこともあります。

小さいものや、テレビに飛びつく分にはまだかわいい行動に見えるかもしれませんが、これが例えば車やバイクなど、危険なものに飛びついたりした場合は、大ケガの原因になってしまいますので飼い主さんは十分に気をつける必要があります。

そして一番やっかいといえるのが郵便局員や来客など、見知らぬ人に飛びつく場合です。

この場合は、来客を倒してケガをさせる、怒って噛むことも考えられますので、この癖はとても危険です。したがって、しつけができるまで、玄関先に出すのは止めることをおすすめします。

ワンちゃんの飛びつきをからトラブルとなり、訴訟問題に発展するケースも増えています。こうしたトラブルでは飼い主の責任は重くなってきますので、十分に対策を取る必要があります。

口元に飛びついてくる場合

犬が飼い主さんや、人の口に向かって飛びついてくるのは、オオカミのころの名残と言われています。犬はオオカミの子孫です。

離乳時期の子どもオオカミは、親オオカミの胃袋から未消化の食べ物を与えられて成長します。子どもオオカミは、親オオカミの口元をなめて、口を開かせるのが「ごはん、ちょうだい」の合図です。この行動はオオカミの服従行動でもありますので、成長してもみられます。

オオカミ同様、群れで行動する犬にもこうした社会性が残っています。

口元に飛びついてくるということは、飼い主さんが親オオカミのような存在かもしれません。犬は「自分の方があなたより下です」と自分の存在をアピールしているのです。

口元をなめることもあります。これは先ほど紹介したオオカミの習性のなごりで、愛情を表すあいさつで、うれしい時にするようです。

これも飼い主さんはうれしいかもしれませんが、来客などを歓迎して、うれしくてなめる場合があります。

この場合、犬が苦手な人もいますから「おすわり」で制してワンちゃんに来客には飛びついてはいけないことを教えて上げましょう。

飛びついて前歯でカミカミしてくる場合

うれしそうに飛びついた犬が、首のあたりや腕に小さく前歯で噛んできたり、クンクンと鼻をくっつけてきたりしたことはありませんか?

この場合は犬の飼い主さんが好き、うれしいというグルーミングの行動です。グルーミングとはいわゆる毛づくろいのことで、もとは衛生面や健康管理のための行為です。

ですが、グルーミングはスキンシップを取ることにもなりますので、ワンちゃんが安心感を覚えたり、気持ちよく感じたりする行為でもあります。

2.飛びつき癖を直すための飼い主の心構え3箇条

以上のように、ワンちゃんがどのシーンでなぜ飛びついてくるのかが分かれば、飛びつき癖を直すのは実は簡単です。

なぜなら、ワンちゃんの心理をついて、求めていることの反対のことをしていけばいいからです。つまり、おやつを欲しがって飛びついたらあげない、構って欲しくて飛びついたら構ってあげない、ということです。

もし、飛びついたワンちゃんの要求に飼い主さんが応えてしまうと、ワンちゃんはそのまま「飛びつけば要求が通るんだ」と認識して、さらに飛びついてきま。ですので、「それはしてはいけない、わがままは通さない」、ということを教えます。

すべての場合に通じるものではありませんが、犬が早く理解するためにも、これだけは譲らずに教えるという心構えが必要です。

また、犬は前肢に体重をかけて歩いているため、後ろ足の筋肉はあまり発達していないといわれています。飛びつき癖は後ろ足に体重をかけて、何度も飛び上がる行動です。脱臼や椎間板ヘルニアなど骨格の病気の原因になるダメージとなってしまいます。

体重の重い犬は後ろ足への負担が大きいですし、小型犬には犬種によって足が細く弱い子もいます。

愛犬の健康のためにも、飛びつき癖を止めさせることが望まれます。

そこでこの章では、飛びつき癖をやめさせるために必要な飼い主さんの3つの心構えを紹介します。

2.1.飼い主と愛犬の上下関係を明確に

愛犬とのパートナー関係は、飼い主さんがリーダーとなる主従関係がきちんとしていることが大前提です。


犬にも個性があり、気の強い犬、弱い犬などそれぞれでしょう。

犬は基本的に群れで行動する動物ですので、誰がリーダーなのかということを常に意識しています。

飼い主さんがリーダーという上下関係があることが、どんな犬にも必要です。

特に支配性が強い、気性の荒い犬には、飼い主さんが絶対という主従関係がなくては、言うことを聞かない、問題行動を起こすということにもつながります。

これは犬の性格もありますが、飼い主さんの態度によって決まるということを覚えておいてください。

2.2.愛情いっぱい、甘やかしは禁物

飼い主さんは愛犬に節度をもって接しましょう。

「今日は留守にして、さみしい思いをさせたから、飛びついてもいいや」「飛びついてきて面倒だから、今だけおやつをあげちゃえ」と言った甘やかしは、結局、犬のためになりません。

混乱して覚えないばかりか、「自分の方がえらい」「もっと欲しいから吠えよう」などと、わがままな犬になってしまいます。

愛犬はかわいいですから、なかなか厳しくできない場合もあります。

愛犬の性格を考慮しながら甘やかさずしつけていきましょう。

犬種の特性などもありますが、活発な子はゲーム感覚で覚えていきます。

2.3.焦らずに気長に付き合いましょう

どんな犬でもしつけには根気が必要です。

根気を持って続けていけば、愛犬は最高のパートナーになってくれるでしょう。

大変なように感じますが、愛情いっぱい、日々、愛犬と接すればいいのです。

しつけは、犬が興味を持っている間に行わなければ意味がありません。

しかし、犬の集中力は10~15分ほどと言われています。興味を持たない、集中力がないと判断したら止めます。

それでも毎日、少しずつで繰り返すことが大切です。

家ではできるけど、散歩中は周りが気になってできないということもありますので、犬の気持ちを切り替えながら、さまざまなシチュエーションで「おすわり」をさせ、飛びつかない練習をすることが望まれます。

結果だけを求めないで、愛犬とのコミュニケーションを大切にしましょう。

3.今日から実践できる、しつけの方法

それでは犬の飛びつき癖を治すにはどうしたらいいのかを具体的に紹介していきます。

まずは、うれしくて飼い主さんに飛ぶつく場合も、警戒心から郵便局員や来客に飛びつく場合も、

犬を無視して、ダメだということを教えます。

犬の気持ちは大きく違いますが、方法は同じです。アイコンタクトを取って行います。

犬によっては、男性には飛びつかないけど、女性には飛びつく。おやつを持っていないと大丈夫だが、おやつがあるとダメといったことがあります。

女性だけに飛びつく場合などは、「自分の方がえらいんだ、上位の立場なんだ」ということを思わせたいことが考えらせます。

また、「飛びつくことがよいことだから、おやつをくれる」と思っている犬は「飼い主さんが喜ぶから、繰り返してやるんだ」と思っている犬もいます。

したがって、飛びついても無視をする、反応しないことによって、「飛びついても意味は無いんだ」とワンちゃんに認識させましょう。

STEP1~ ご褒美の準備から

まずは、ご褒美をあげるために、おやつや、おもちゃなどを用意します。

そして、おやつを持って犬の前に立ちます。犬が「おやつ、ちょうだい」と飛びついてきたら、それはダメだと教えましょう。

飛びついてこなくなったらご褒美をあげましょう。そうすることで、「飛びつかないことがいいことだ」とワンちゃんに認識させましょう。

おやつの量は少なくていいですし、体重が気になる犬にはカロリーが低いものを用意しましょう。ですが、できるだけワンちゃんの好きなご褒美を用意してあげると効果はあがります。

STEP2~ しつけの基本「おすわり・まて」

すべての犬のしつけは、「おすわり・まて」が出来ることから始まります。


これができなければ飛びついてくる時、犬は興奮しているのでなかなかうまくいきません。

日ごろから「おすわり・まて」ができたら、ご褒美をあげて褒めてください。

できるようになると、次のしつけがしやすいです。

アイコンタクトを取りながら行うことが大切で、決まった合図をつくるなど、視覚的な印象も与えると、覚えが早いようです

子犬の場合は興奮しやすいので、ひんぱんに飛びつくかもしれません。しかし、そこで甘やかしてしまうと成犬になっても「おすわり・まて」が出来ない「しつけがなってないワンちゃん」になってしまいますので、根気よくしつけましょう。

「おすわり・まて」は子犬のうちから覚えさせるのがよく、生後2カ月ぐらいから始めるのがよいタイミングとされています。

「おすわり・まて」が出来れば、飛びつきが激しい場合でも、すぐに落ち着かせることができますのでしっかりマスターさせましょう。

STEP3~ 飛びついてきた時は「無視」

犬の要求がなんであれ、飛びついてきた時は無視すること、背中を向ける、遠ざかることを徹底します。

無視されることは犬にとって、とてもつらいことです。飛びついてきそうになったら、「ダメ」「NO」などと命令し、背中を向けます。

飼い主さんの帰宅時のお出迎えも、飛びついてきたら無視します。つい褒めたくなりますが我慢です。頭をなでたりしないでください。

大型犬などの場合は、飛びつく力も強いので、その部屋をいったん出ていくなど工夫をしてください。

来客、セールスマンなどに警戒心から飛びつく場合は、すぐに止めさせる必要があります。

この場合は、犬が飛びつきそうになったら「ダメ」「NO」と低い声で言って、その後無視します。

飛びつきそうな気配がある場合にも、これを繰り返します。壁などに顔を向けるなど大げさにするのもよいです。

「いつもはおやつをくれるのにおかしいな」と犬は思っているかもしれません。

最初はわからなくても、繰り返すことで、飛びつくと無視されることに気づき、飛びつく回数は減っていきます。

家族で話し合い、同じ行動をとることを徹底させ、この態度を崩してはいけません。

家族みんなに無視されてこそ「これは変だな」と犬はわかるのです。

STEP4~ 飛びつこうとしたら「おすわり」

おやつを見せても飛びついてこなくなったら「おすわり」をさせます。


また、犬が飛びつこうとする前に「おすわり」と命令します。

犬は出鼻をくじかれて飛びつくことができなくなります。

リードをしている場合は、飛びつくことができないように最初は短く持って始めるといいです。

日ごろから「おすわり」をすればご褒美がもらえるとわかっている犬は、命令を聞いただけで、飛びつくのを辞めておすわりします。

そしてそのままじっとしていることが出来たら、さらに思い切り褒めてあげましょう。

落ち着いてじっとしているのはいいことだ、と教えます。

おすわりしない場合

いつもは「おすわり」ができていても、おやつが気になっている、興奮状態にあって、連続して飛びついてくるという場合もあるでしょう。

その場合も無視し、飛びついても犬がいないかのように振る舞います。

これを繰り返し、「おすわり」しないと無視されると理解させます。

犬が落ち着いてきたら、改めて「おすわり」と命令して、できたら褒めてあげてください。

STEP5~ 成功したら、褒めてあげましょう

犬の前でおやつを見せても飛びつかず、「おすわり」して待っていられたら、思い切り褒めてあげましょう。

「おすわりすればもらえる」「飼い主さんの言う通りにしていると、よいことがある」と犬に思わせることが望ましいです。

興奮状態にある時は、犬が落ち着いてからにします。できるようになってきたら、褒めることを忘れずに、おやつをあげる回数を減らしていきましょう。

以上紹介した5つのSTEPは誰にでも簡単にできることですので、ぜひチャレンジしてください。

飛びつきが激しいワンちゃんの場合

以上のようなトレーニングをしても飛びつきが激しいワンちゃんはいます。そんなワンちゃんのためにリードを使って2人で行うしつけもあります。

まず、犬にリードをつけて、ひとりはおやつを持って犬の前に立ちます。

その時飛びついてきそうになったら、もうひとりが後ろからリードを軽く引きます。この時、犬の体格もありますが、強くリードを引く必要はありません。

犬は飛びつくことができず不快に感じるので、「どうしたのかな」とあたりの様子を伺います。その時、知らん顔をしていてください。

飛びついたらリードを引くを繰り返して、飛びつくと不快なことが起こると教えてください。

ごはんを要求する時や、吠える時にも有効なしつけです。室内でも散歩中でもできますので是非試してみてください。

3.1.しつけを行う時に注意すること

散歩中に犬が飛びついた時に、リードを強く引いたり、飛びついた足を払って、地面に転ばせたりするのは危険です。


犬は「うれしい、こんにちは」という気持ちで、飛びついているのですから、「どうして叱られるだろう」と混乱します。

飛びつきを無理やり止めさせられることが、罰を与えられえていることと犬は理解できません。それだけでなく、飼い主さんに対する不安や不信感が生まれてしまい、飼い主さんとの主従関係が崩れてしまうことにつながるかもしれません。

かわいい愛犬ですが、しつけについては家族で同じ態度をとってください。

「遊んで」と犬が飛びついて来た時に、家族の一人が「かわいいなあ、よしよし」と褒めたりすると、しつけの効果は全くありません。その人のことを「自分より下だ」と思うことにもつながり、言うことをきかなくなります。

小型犬などの場合、子犬の飛びつきがかわいいからと、そのまま許していると、飛びつき癖がある成犬になるケースも多いです。

飼い主が甘やかしていることが多いですが、小型犬でも飛びつくのを許していてはいけません。

飼い主さんにとっては、かわいいうちの犬の愛情表現で、何度飛びつかれても、洋服が汚れても気にならないかもしれません。ですが、もちろん小型犬でもマナーを守る犬にすることが望まれます。

飛びついてくる時、犬が興奮している状態ですので、飼い主さんも一緒になって、大きな声で反応していては、エスカレートするばかりです。

犬は飼い主さんが喜んでいると思い、飛びつきはおさまりません。落ち着いた声を出して、冷静な態度をとります。のんびり、ゆったりとした態度をとるのも大切です。

このような意識の徹底こそがしつけの鍵になってきます。

4.こんな時、どうする

犬が他人に飛びついて、その拍子に相手が転ぶなどの思わぬ事故につながることが一番心配です。

車の往来が多いところでは交通事故にもつながりますし、飛びついた相手が子どもやお年寄りなら、ケガをさせてしまうかもしれません。

また、ドッグランで遊んでいる時は、飛びつき癖がある犬はマウンティングしてしまうなどマナー違反をしてしまいますし、犬同士のけんかにもつながりやすく、ドッグランで遊べなくなってしまいます。

そうはならないためにも、さまざまな場面での飛ぶつき癖の対応を紹介します。

4.1.散歩中、人に飛びついてしまったら

散歩中に人に飛びついてしまったら、誠意をもってお詫びするのがマナーです。

まずは、犬が悪いというよりは、飛びつきのしつけをしていない飼い主さんが非を認めることが大切です。
見知らぬ人に飛びつきそうになったら、リードを踏むなどして飛びつかないようにします。

人の多いところなどでは、リードを短く持って歩かせます。散歩中に犬が飛びつかなくなると、洋服が汚れることやトラブルなどへの不安がなくなり、飼い主さんのストレスも減り散歩がもっと楽しくなります。

飼い主さんに飛びつきそうになったら、膝を曲げて、飛びつけない体勢をとります。また、興奮状態でしたら犬に「おすわり」をさせ、落ち着かせましょう。そして犬を座らせた状態で、後ろから抱いてみましょう。

静かな声で対応していると、徐々に大人しくなっていきます。落ち着いたら離し、褒めてあげます。

犬の飛びつき癖をなくすには、犬が自由に歩いてはいけないということを教えることも有効です。

散歩中は飼い主さんが進みたい方向に歩いて、犬を自由に歩かせたり、行き先を決めたりさせません。

最初はわざと飼い主さんが方向転換したり、戻ったりと、犬を引いて歩いてください。リードは軽くたるむくらいに持って、犬がリードを引っ張ったら止まります。

犬が飼い主さんの前に出たり、行きたい方向へ歩くのはダメだと教えるためで、飼い主さんがすべての主導権をにぎります。

最初は嫌がって抵抗するかもしれませんが、ここで折れてはいけません。

犬が集中してついてくるように小走りしたり、スピードを下げたりします。それができたら褒めてご褒美をあげてください。
この方法は、散歩中は常に飼い主さんの横にいるようにするもので、活発な犬に向いています。

このトレーニングも根気がいるものですのでぜひ挫けず頑張ってみましょう。

4.2.来客に対して飛びついてしまったら

これはとても困った問題です。犬が好きな人なら、小さな犬が飛びついてきたら、「かわいい」と思うだけかもしれません。

でも大型犬で、立つと背丈が人間ほどになる犬だったらどう思うでしょうか?

飛びついてしまったら、すぐに犬を制して「おすわり」をさせてください。ほかの部屋に連れていき、無視するなどして対処しましょう。もちろん、飛びついた方へのおわびも忘れないようにしましょう。

室内犬だから、小型犬だからいいではなく、誰に対しても飛びつかないしつけをしておかなくてはいけません。

飼い主さんの中には、来客に飛びついた時、愛犬が愛情表現でやっていることだから、少しぐらい飛びついてもいいじゃないかと思い、そのままにしている人もいます。また、犬が好きな人であれば「いいですよ」と言ってくれるかもしれません。

一方で、一度も動物を飼ったことがない人は、部屋の中に犬がいるだけで緊張しているかもしれません。ですので、考え方は人それぞれで、飼い主さんとの意識の差は大きいということを認識して、犬の態度に責任を持つことも忘れないようにしてください。

飛びつかれて来客は困っているかもしれません。

犬を制することもなく、うちの犬はかわいいと、笑顔で見ていたりしていたら大変失礼なことになります。

5.どうしても治らない場合は

飼い主さんと犬との主従関係についてもう一度、立ち戻りましょう。


犬は「自分のほうがえらい」と思って、従わないのかもしれません。それでは、どのしつけもうまくいきません。

もう一度、「おすわり・まて」から戻って始め、信頼関係を築いていきましょう。

また、治らないからといって、家族みんなで同じ態度をとっているかを考えてみてください。

犬は不安になっているかもしれません、どうしていいかわからないのではないか、ということも考えてみてください。

飼い主さんも犬もストレスにならない程度にし、気長に進めます。大型犬の場合は、力が強く、女性での対処が難しい場合があります。

家族だけでは大変だと感じたら、トラブルを防ぐうえでも、プロのトレーナーなどに相談することをおすすめします。最近は、獣医師やサロン、ペットショップなどでもしつけ教室なども開いているところがあります。

プロに相談してみる、愛犬を見てもらうという方法もあります。同じような悩みをみんな持っているものです。

散歩でいつもあいさつするような飼い主さんがいたら、聞いてみるのもいいかもしれません。

よいアドバイスをもらえるかもしれません。

6.まとめ

飛びつき癖を直すしつけについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

飛びついたら無視、飛びつかなかったら褒めるということを、メリハリつけて教えていくことが大切です。

まさに飴とムチの方法でマナーのよい愛犬になります。

飼い主さんには、愛犬が他人を噛んだりしてはいけないという認識はあっても、飛びつき癖を直す必要があることを初めて知った方もいるでしょう。

最近は、散歩中に飛びついたことからトラブルとなり、訴訟問題に発展し、裁判になるケースも増えていますので、飛びつき癖を直すしつけは絶対に必要です。

すべてではないですが、ワンちゃんは「もっと」「ちょうだい」という要求で飛びついていることがあります。

飼い主さんはそこでどうしても甘やかしてしまったり、要求に応えたいと思うかもしれません。しかしそこはぐっと我慢して、飼い主さんとワンちゃんという主従関係をしっかり築くためにも、ワンちゃんの主張を認めていてはいけません。

要求を受け入れないことで、さらに愛犬のリーダーへの服従心が高くなり、よりよい関係になっていきます。

飛びつかなくても、ワンちゃんのうれしい表現はたくさんあり、そのかわいい姿を知っているのは飼い主さんです。

愛犬の後ろ足の健康のため、そして行動範囲を広げてあげるためにも根気よく教えていってください。

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