犬のえさはどう選ぶ?犬種別のえさの適量と食事を与えるタイミング

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愛犬が元気に健康的に過ごせるように、日々の食生活に気を使っている飼い主の方は多いと思われます。

特にドッグフードは愛犬が毎日口にする食べ物なので、値段だけでなく、原材料の安全性や国産無添加であるかなど、犬の体に悪影響を及ぼさないかどうかに注目して購入する方も少なくないでしょう。

今回は、ドッグフードの種類や選び方のみならず、愛犬が餌を食べようとしないときの原因や対処法、年齢ごとに餌を与える回数やサイズ別による節約のための手作り犬ご飯レシピなどをご紹介していきます。

目次

1.犬のえさとは
1.1.みんな大好き『ウェットフード』
1.2.程よく水分を含む『セミウェット』
1.3.主流の『ドライフード』

2.犬が餌を食べないのは病気か贅沢病
2.1.餌を『食べないけど元気な犬には10分間』を利用する
2.2.食べてないわけじゃない『隠している』!
2.3.急に『餌を食べなくなるのは疾病』の可能性
2.4.犬が『食べない、飲まないを繰り返してるのは寿命』

3.犬が餌を噛まないで吐くのはよくあること

4.犬のえさを与える回数を間違えると死を招くことも・・・
4.1.犬に『餌を与える時間帯は基本守りましょう』
4.2.犬に餌を与える回数は『子犬3回、成犬2回』
4.3.子犬には『次の食事まで3時間の間隔』で餌をあげよう
4.4.成犬には『朝と夕の2回』でよし!

5.犬の餌の量を小型犬、中型犬、大型犬で解説
5.1.チワワやトイプードルなどの『超小型犬と小型犬のえさ量』
5.2.コーギーや柴犬などの『中型犬のえさ量』
5.3.ゴールデンレトリバーや秋田犬などの『大型犬のえさ量』
5.4.『子犬にはドッグミール』を与えよう
5.5.子犬、成犬、シニア犬での『餌に困ったらアイムス』!

6.犬のえさのオススメとランキング
6.1.犬のえさで『オススメのランキング3選』
6.2.オススメだけで選んではダメ!

7.犬のえさ代の相場は一か月5.600円程度
7.1.『小型犬なら餌代は3000円以下』なんてこともある
7.2.『中型犬は3800円』が相場
7.3.大型犬は食費がかかる!『一月6000円』
7.4.犬と猫のえさ代は『犬種によって異なる』
7.5.餌代を節約する『4つのテクニック』

8.節約にもなる犬のえさを手作りしよう
8.1.簡単に作れる『手作りドックフード3選』
8.2.手作り犬ご飯を作るのに便利!『Prime Ks』の製品
8.3.手作り犬ご飯を作るときに注意すべき『犬に食べさせてはいけない食材』

9.愛犬との生活をより楽しく、より便利にするグッズ
9.1.『愛犬も飼い主も楽しくなる』エサ皿
9.2.『エサ皿は手作り』するのも可能!
9.3.飼い主の『手間がなくなる自動給餌器』

10.まとめ

1.犬のえさとは

犬のえさは、平成21年6月1日に“ペットフード安全法”が施行されて以降、形状などによって分類されるようになり、大まかに水分の含有量によって

  • ウェットフード
  • セミウェット(セミモイスト・ソフトドライ)
  • ドライフード

の3種類に分けられるようになりました。

また、犬の年齢ごとに『妊娠期/授乳期用』、『妊娠期/授乳期用フード・幼犬期/成長期フード』、『維持期(成犬~シニア犬)用フード』に区分され、それぞれ年齢ごとによって栄養素やカロリーなどが大きく異なっています。

そのため、愛犬の日々の健康を保つためには年齢にあった適切なフードを与える必要があるのです。

さらに、『一般食』、『総合栄養食』とパッケージに表記されていますが、これらには明確な違いがあります。

『一般食』は嗜好性の高い所謂おかずのようなもので、1日の栄養を一般食のドッグフードのみで補うことは難しいとされています。

『総合栄養食』はそれだけで1日に必要な栄養素を補うことができるドッグフードを指します。

この項目では『ウェットフード』、『セミウェット(セミモイスト・ソフトドライ)』、『ドライフード』の三種類のドッグフードについてメリットやデメリットなど、それぞれ詳しくご紹介していきます。

1.1.みんな大好き『ウェットフード』

ウェットフードとは、製品に含まれる水分量が75%で、加熱殺菌などの加工がされた所謂“缶詰”タイプのドッグフードを指します。

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最近では缶詰だけでなくレトルトパックされたものも市場に出ており、密封状態にあるため開封しない限り保存が効くようになっています。

値段はメーカーによって様々ですが、チキンやサーモンなどの犬が喜ぶ素材を用いているため、どの犬でもおいしく味わえるのが最大の魅力といえます。

ドライフードがだめでも、ウェットフードなら喜んで食べるという犬も少なくないでしょう。

また、ドライフードと比べ、水分含有量が非常に多いため、水分補給もでき、あまり水を飲みたがらない犬にも十分に水分を補うことができます。

デメリットとしては、歯垢が溜まりやすく歯周病リスクが高いことと、偏食になりやすいこと、水分を多く含んでいるため開封したものは腐敗しやすいこと、そして安いウェットフードは添加物が過剰に含まれる可能性が高いということです。

特に海外からの激安輸入ウェットフードは日本で禁止されている添加物が含まれている可能性もあるため、なるべく国産無添加のものを与えるべきでしょう。

犬の食いつきは確かに良いのですが、デメリットも少なからず存在します。

できるだけウェットフードメインにするよりも、ドライフードと併用して与えるとよいでしょう。

1.2.程よく水分を含む『セミウェット』

所謂“半生”タイプのドッグフードであるセミウェット(セミモイスト・ソフトドライ)タイプのものは、水分含有量が10~35%程度と定められ、しっとりとした触感を保つため、添加物として湿潤調整剤が含まれていて、ウェットタイプのものとドライタイプの両方の利点を持っているのが特徴です。

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ドライフードと比べて嗜好性が高いため、ドライフードが苦手な犬やこれからドライフードにならすための訓練に用いるなど利便性も高いです。

また、ドライフードに比べて消化・吸収が良く、まだ歯が生えそろっていない子犬や歯が弱っていたり、抜け落ちてしまったシニア犬にも安心して与えることができます。

そんなドライフードとウェットフードの利点を持つセミウェットフードですが、デメリットもあります。

ドライフードより少々お値段がかかること、保存料だけでなくしっとり感を保つための湿潤調整剤などの添加物が多く含まれていること、またウェットフードと同じく歯垢が溜まりやすいこと、ドライフードと比べて1日に必要な栄養を十分に補えないという点です。

ですので、ウェットフードと同じようにドライフードと併用して与えるのがベターです。

1.3.主流の『ドライフード』

犬に与えるえさで最もメジャーなドライフードは、カビ防止のために極限まで水分が抜かれ、その水分含有量の基準が10%以下とドッグフードの中でも最も低く、未開封の状態なら長期間保存することが可能です。

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また、水分を限界まで抜いてあるため栄養分も凝縮され、水分以外の1日に必要な栄養素はドライフードのみで補うことが可能です。

ドライフードのメリットは、長期間保存ができるため大量に購入しても傷みにくく、ウェットフードやセミウェットと比べると、1月あたりにかけるえさの費用が大分カットされ、非常に経済的です。

また、ドライフードは固めで歯や顎を鍛えやすく、歯垢も溜まりにくいので、歯周病のリスクがかなり減ります。

愛犬の健康を第一に考えると、ドライフードをメインに与えるのがベストといえます。

とはいえ、ドライフードにもデメリットがいくつかあります。

水分が少ないため、水をあまり飲みたがらない犬の場合は水分補給が不十分になりやすいことと、ウェットフードやセミウェットフードと比べて嗜好性が低く、好き嫌いが多く食にこだわりのある犬は口にしたがらないこと、また、固めのフード故に歯が弱い犬には向いていないこと、そしてウェットフードなどと比べると消化しにくいことです。

特に消化器が未発達の子犬や、持病などで消化機能が弱っている犬にはあまりお勧めできません。
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2.犬が餌を食べないのは病気か贅沢病

「犬が全く餌を食べようとしない」という経験をしたことのある飼い主の方は少なくないと思います。

犬が餌を食べようとしない理由は様々で、単なる好き嫌いから舌が肥えて高級ドッグフードしか食べようとしない所謂『ぜいたく病』のほか、口腔内や胃腸などの消化器の病気や精神的なストレスなど多岐に渡ります。

この項目では、犬が餌を食べない理由だけでなく、その対処法をいくつかご紹介していきたいと思います。

2.1.餌を『食べないけど元気な犬には10分間』を利用する

餌を食べないけどピンピンしている犬に対しては、食事時間を10分間に決めてみましょう。

健康で遊び好きな犬は特に餌の時間でも遊びたがり、餌で遊んだり、遊び食いをすることがあります。

基本的に、犬の集中力は10~15分までしか持続しないとされ、あまり餌の時間を長く設けすぎると、犬が餌を食べることに飽きてしまうからです。

そのため、餌の時間はきっちり10分間に定め、時間になったらまだ餌が残っていても片づけるようにします。

健康体の犬であれば、1日程度でしたら十分な量の餌を食べていなくても健康に害はありません。

もし欲しがっても与えないようにしましょう。

こうして時間を10分間に定めることで、「時間以内に食べないと餌を片付けられてしまう」と犬が学習し、餌を残さず食べるようになるはずです。

ただし、この10分間ルールはあくまで元気で健康的な犬にのみにしか使えません。

くれぐれも成長期にある子犬や食事を抜くことが命にかかわる持病を持つ犬及びシニア犬には行わないようにしましょう。

2.2.食べてないわけじゃない『隠している』!

犬小屋や犬のベッドなどを掃除していると、何故か餌が隠されているといった経験はありませんか?

犬が餌を隠す行為は、実は本能に根差した野生時代の名残なのです。

野生の中に生きる犬にとって、餌はいつでも確保できるわけでなく、次に餌にありつけるのはいつなのか保証もありません。

そのため、ほかの犬や動物などに盗まれないようにするため獲った餌は自分の縄張り内の秘密の場所に隠して置き、保存するのです。

この餌を隠す行為は特に多頭飼いの犬に顕著ですが、一頭飼いでも見られることがあります。

この場合、犬と飼い主の関係が近すぎる可能性があります。

犬にとって飼い主が自分と同格の存在であると錯覚していると、「餌をこいつにとられてしまう!」と危機感を感じてしまうのです。

そのため、常に「飼い主は自分よりも格上である」ことを明確にしなければなりません。

愛犬が餌を隠した際に強い口調で叱るのはかえって警戒心を増長させてしまうので厳禁です。

餌の量は常に適量を心掛け、残したらすぐに片づけるようにしましょう。

また、どこかに餌を隠そうとしているのを見かけたら、お気に入りのおもちゃなどで気をそらし、たくさんほめてあげることで「餌を隠す前に飼い主に渡せば、楽しいことが待っている」と学習し、やがてこっそり餌を隠す行為をしなくなります。

おもちゃで遊んであげるのは、愛犬とのコミュニケーションやストレス発散にもつながります。

愛犬の餌かくしに悩む飼い主の方は、一度関係性の見直しやコミュニケーション不足を解消してみてはいかがでしょうか。

もし関係性を改善しなければ、最悪の場合犬が飼い主に餌をとられまいとして噛みつくなどの危害を与える危険性があります。

自分だけでは難しい場合は、獣医師やプロのドッグトレーナーに相談して解決するようにしましょう。

2.3.急に『餌を食べなくなるのは疾病』の可能性

今まで美味しそうに餌を食べていたのに、急に食べなくなったという経験はありませんか?

単なるわがままの可能性もありますが、もしかしたら命にかかわる病気を患っているかもしれません。

そこでこの項目では、餌を食べなくなった原因とその対処法について詳しくご説明したいと思います。

餌を食べずに嘔吐するのは『わがままか病気』が原因

食事の時間になっても餌を食べるどころか見向きもせず、場合によっては無駄吠えして暴れる犬は、一見ただのわがままによる偏食に見えますが、もしかしたらストレスの可能性もあります。

例えば、いつもトッピングされるささみジャーキーがなかったり、一番信頼している飼い主ではない人が餌をくれるなど、いつもと違う状況の場合、犬によっては多大なストレスに繋がるのです。

では、ちゃんと餌を食べてくれるようにドッグフードのグレードを上げればいいのでは?と考える方もいらっしゃると存じますが、実はあまりいい方法とは言えません。

確かに、高級志向の餌はおいしく、食いつきの良いものですが、犬というものは賢いもので、「わがままを言えば、もっといい餌をもらえる」と学習してしまうからです。そのため、前項でも取り上げたように、食事の時間を10分と決め、与える時間帯を一定にし、残してもすぐに片づけるようにしましょう。

持病のない元気な犬であれば、1日食事を抜いても健康を損なうことはまずありません。

もし、元気がない様子が見られたら、ストレスや消化器、口腔内の病気や感染症などを疑ってみるべきです。

この場合は手遅れにならないうちに早急に動物病院へ行き、獣医師の診断を受けなければなりません。

食欲もなく下痢をするのは『消化器系の異常』が原因

元気がなく、下痢や吐き気、嘔吐などの症状が見られる場合は、消化器系の病気の可能性があります。

犬も人と同じように腸内環境が悪化したり消化器異常になると、食欲が減退してしまいます。

また、下痢や嘔吐などの症状は、ジステンバーやこう虫症、急性・慢性腎炎、尿路結石、肝硬変など犬に取って命にかかわる病気の可能性も充分にあります。

そのため、なるべく初期段階のうちに動物病院にかかる必要があります。

その際、吐しゃ物や便の様子もはっきり記録し、獣医師に犬の状態を詳細に伝えられるようにしておきましょう。

腎臓が悪い、『腎不全による食欲の低下』

食欲不振だけでなく、尿の量が極端に減るなどの症状が見られる場合は、腎不全の可能性があります。犬の腎不全は人と同じく急性と慢性のものがあります。

【急性腎不全の症状】

  • 食欲不振
  • 元気がなく、虚脱状態
  • よだれが沢山でる
  • 脱水症状
  • 尿の量が極端に減る
  • 背中を丸めて苦しそうにする

【慢性腎不全】

  • 食欲不振
  • 頻尿気味で薄い尿
  • 水を異常に飲みたがる
  • 動きたがらない、無気力
  • 嘔吐
  • 体重が急激に減り、激やせ状態になる

と、急性と慢性でかなり異なる症状が現れます。

腎不全の原因は特に不凍液(水冷エンジンやファンヒーターなどの冷却用循環液)やレーズン、ブドウなど犬にとって毒になる食べ物を口にしたり、抗生物質や抗がん剤による副作用など様々です。

腎不全は重症化すれば命にかかわる病気です。

常日頃、愛犬の尿の状態をチェックし、少しでも疑わしい症状が現れたら早急に動物病院へ行きましょう。

2.4.犬が『食べない、飲まないを繰り返してるのは寿命』

犬も老境にさしかかると、人と同じようにご飯を食べる量が減っていき、寿命が近づくと餌も水も口にする体力すらなくなります。

そのため、栄養失調や脱水症状を起こさないためにも、飼い主の手で少しでも柔らかくて消化の良い、口にできるえさを与え、自力で水を飲むのが困難になったら愛犬の頭を優しく支え、口の端からシリンジなどで少しずつ水を飲ませるようにします。

長年連れ添った愛犬との別れはつらいものです。

だからこそ、穏やかな最期を迎えられるよう、その時が来るまで介護してあげる責任が飼い主にはあるのです。

3.犬が餌を噛まないで吐くのはよくあること

愛犬が餌をよく噛まず、時折吐いたりするのを見かけて心配になる飼い主は少なくないと思われますが、餌を吐き出してもピンピンして餌を食べ続けている場合であれば、それほど気にかける必要はありません。

ですが、愛犬が何か痛がっている様子を見せたり、嘔吐した後元気がなさそうにしている場合は注意が必要です。

特に嘔吐は命につながる病気の可能性もあるため、症状による吐しゃ物の状態について学んでおく必要があります。

犬が餌を吐くトラブルは大まかに『吐き出し』、『嘔吐』、『嚥下困難』があり、うち吐き出しと嚥下困難は餌が未消化の状態で、嘔吐の場合は胃の中のものを吐き出すために消化された状態のものを吐き出します。

単なる吐き出しであれば問題はないのですが、元気がなかったり、つらそうにしている状態であれば、口腔内や咽頭、食道に問題がある嚥下困難を疑わなければなりません。

嘔吐の場合、原因は様々で単なる胸焼けか早食い、空腹によるものや車酔いなどの一時的なものから消化器疾患や中毒や異物誤飲などの可能性もあります。

嘔吐した後元気に餌を食べ続けるようであれば問題はありませんが、何度も繰り返し吐いたり、腹痛を伴い、吐しゃ物に血が混じっているなど明らかに異常である場合は、すぐに動物病院で受診しましょう。

吐いた後のケアとして、健康上特に問題のない犬の場合は消化器を休ませるため、半日程度は水やえさを与えず、消化の良いものを少しずつ与えて胃に負担がかからないようにします。

また、愛犬が車酔いしやすい体質の場合はなるべく食後1時間は車に乗せず、酔いそうな様子を見せたら車を止めて一旦休憩し、外で新鮮な空気を吸わせ、散歩するなど気分転換させましょう。
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4.犬のえさを与える回数を間違えると死を招くことも・・・

犬は人と同じように幼犬から子犬、成犬、そしてシニア犬と段階を経て成長、年を取っていきます。

そのため、時期によって餌の回数や量、時間帯などが異なることをしっかりと認識する必要があります。

安定した成犬期であれば問題はありませんが、成長期である幼犬から子犬の時期や各機能が衰え始めるシニア犬にとっては命取りになることも少なくありません。

この項目では、愛犬に餌を与える時間帯や成長段階ごとに異なる餌の回数、更に超小型犬から大型犬まで、サイズごとによる与える餌の量について詳しくご紹介していきたいと思います。

4.1.犬に『餌を与える時間帯は基本守りましょう』

犬に与える一日の餌の回数は、生後まもなく~3,4カ月までは1日4,5回、3~6カ月までは1日2~3回、成犬からシニア犬までは1日2回と成長段階によって異なります。

そのため、餌を与える時間帯も自ずと定まってくるわけですが、この時、餌を与える時刻も予め決めておくのをお勧めします。

愛犬に餌を与える時刻を定めておくことで、体調管理やフンの始末をしやすく、また、「飼い主が餌をくれるときが食べる時間」と理解させることで、餌の時間まで待つ忍耐力や時間外に飼い主以外のひとからおやつをもらって食べるなどの無駄食いを防ぐことができます。

なるべく幼犬の時期にこの習慣を身につけておくとよいでしょう。

デメリットとしては、餌の時間に少しでも遅れると抗議するために吠えたり興奮するなどの問題行動や、餌の時間になってももらえないことへの不安からストレスを感じるなどがあります。

その場合、ちょっとでも時間の融通が利くようにあえて餌を与える時刻を少しずらすとよいでしょう。

4.2.犬に餌を与える回数は『子犬3回、成犬2回』

幼犬から子犬までは人でいうところの成長期にあたり、健やかな体作りのために適度な栄養を摂取する必要があります。

ところが、この時期の犬は消化器が未発達なので、成犬期と同じように餌を与える回数を1日2回にしてしまうと消化不良を起こしてしまい、最悪の場合命の危険に繋がります。

そのため、幼犬から子犬の期間は必ず適量を守り、3~4回に分けて与えるようにしましょう。

  • 生後~3か月は4、5回の目安で与えよう

生後間もない幼犬から3カ月までは、先ほども述べましたように消化器も未発達です。

そのため、一回の食事量を減らし、回数を増やすことで消化器への負担を軽減し、成長のための栄養をしっかり消化・吸収させるのです。

また、この時期は低血糖になりやすいので、餌を与える回数を4~5回と分けることで低血糖を防ぐことができます。

生後間もない幼犬の場合、母犬による授乳かもしくは子犬用代用ミルクを与えます。

犬の消化器は牛乳に含まれる乳糖を消化することができず、下痢になり、最悪の場合脱水症状を起こしてしまいます。

そのため、必ず子犬用の代用ミルクを与えるようにしましょう。

生後1カ月くらいになると、乳歯が生え始めてきます。

この頃から離乳食を1日4回与えていきます。市販の離乳食や人肌程度の温度に温めた子犬用ミルクでふやかしたドライフードを母乳や子犬用代用ミルクと併用して与えましょう。

生後2カ月になると乳歯も生えそろってきますので、徐々に離乳食からパピーフードに移行していきます。

この時期の1日の食事回数は3~4回ほどで、生後3~4カ月までにドライフードに移行できるよう少しずつ慣らしていきます。

そのため、ドライフードを子犬用ミルクでふやかして与えている場合は、様子を見ながら少しずつミルクの量を減らしていきましょう。

犬によって個体差があるため、焦らずじっくり行うようにします。

生後3~4カ月になると乳歯が抜け始め、永久歯が生えてきます。

この頃あたりからドライフードに移行するようにしましょう。

成犬に比べるとまだまだ消化器が未発達なため、1日に与える回数は3回程度にします。

また、成長期にあたる時期なので、必ず栄養価の高いパピーフードを与えるようにしましょう。

  • 生後3~6か月は1日2~3回に!

生後3~6カ月は成長期に当たり、食べる量も安定しだします。

大体生後6カ月くらいになると餌を食べる量はピークに達し、徐々に食べる量も減っていきます。

この時期あたりから、1日に与える餌の回数も2~3回程度に減らし、パピーフードから成犬用ドライフードに切り替えていきましょう。

というのも、パピーフードは成長期の子犬の発育を促すために栄養価が高く、成犬期も食べ続けると肥満の原因につながるからです。

その後、ほぼ成犬と同じ食事量に安定してきたら、生後6カ月から12カ月までの間に1日の食事回数を2回にするようにしていきます。

やはり犬によって個体差があるので、半年の期間じっくり時間をかけて回数を減らし、慣らしていきましょう。

4.3.子犬には『次の食事まで3時間の間隔』で餌をあげよう

子犬に餌を与える時間の間隔は大体3時間程度にしておきましょう。

というのも、子犬の段階では餌を与える時間の間隔が広すぎると低血糖になりやすいためです。

そのため、低血糖を防ぎ、かつ未発達な消化器への負担を減らす意味でも1日3時間間隔で4回ほど与えるのがベストといえます。

【子犬に与える1日の食事回数および時刻】

子犬の1日の食事の回数および時間帯を具体的に示すと、

  • 朝:7~9時
  • 昼:12~14時
  • 夕:17~19時
  • 夜:~22時

あたりに餌を与えるのがベストです。

例えば、1日4回餌を与えるとして、朝8時に朝ご飯を与え、その3時間後にお昼、3時間後に夕ご飯、3時間後に夜ご飯…というようにタイムラインをあらかじめ作成しておけば、

エサの与え忘れを防ぐこともできます。夜から朝にかけての空腹時間が少し長すぎると感じたら、少しずつ時間調節をしていきましょう。

4.4.成犬には『朝と夕の2回』でよし!

生後6~8カ月になると、成犬とほぼ同じ大きさ、体重になり、食事の回数も子犬の時と比べると減り、消化器も発達しているので1日2回で充分栄養を補えるようになります。

1日1回でも充分なのですが、やはり1回の食事の量が増えて消化器に負担がかかりやすいため、愛犬の健康を考えると1日2回がベストです。

成犬に餌を与える際に気を付けたいのが『早食い』です。

人間と同じように、早食いは肥満の原因になり糖尿病などの疾患につながるリスクも高いとされています。

そのため、できるだけ犬が早食いしないように1回の餌の量を減らして与えるようにしましょう。

犬の食事の時間帯ですが、朝と夕方に与えるのがベストです。

先ほども述べましたように、食事の時間を決めておくことで排泄の時間も定まり、フンの管理がしやすいだけでなく犬の体調管理にも繋がり、サイクルも安定します。

餌を与えるときに注意したいのが、与えるタイミングです。

興奮状態に陥っている犬に餌を与えるのは、早食いや遊び食い、無駄吠えの原因に繋がります。

そのため、一呼吸置いて犬が落ち着いてから餌を与えるようにしましょう。

こうすることで犬が「静かにすれば餌をもらえる」と学習し、問題行動を起こさなくなるのです。

また、食後すぐに散歩に出かけるのは厳禁です。私たち人間もそうですが、満腹状態ですぐに運動すると胃捻転になりやすく(特に大型犬)、最悪の場合命を落とすこともあるのです。

そのため、餌は散歩前ではなく帰ってきてから与えるようにしましょう。

5.犬の餌の量を小型犬、中型犬、大型犬で解説

犬の餌の量は、そのサイズによって当然ながら大きく異なります。

そのため、愛犬のサイズを把握し、1日に食べる最適な量を知ることは飼い主の義務といえます。

この項目では、超小型犬から大型犬まで、サイズ別のみならず季節ごとに与える餌の量を詳しくご説明していきたいと思います。

5.1.チワワやトイプードルなどの『超小型犬と小型犬のえさ量』

超小型犬・小型犬の平均理想体重はそれぞれ1kg~5kg、7kg~10kgと定められ、更に体重ごとに1日における餌の総摂取量が細かく区分されています。


また、春夏秋冬ごとに与える餌の量も変化し、特に餌が腐敗しやすい夏は食中毒防止のために少なめになっており、逆に防寒のために脂肪を蓄えなくてはならない冬は、与える量が増えているのがわかります。

【超小型犬・小型犬の1日における餌の摂取量(g)】

超小型犬 体重 春・秋
1kg 40 35 45
2kg 65 60 70
3kg 90 80 95
4kg 110 100 120
5kg 130 120 140
小型犬 7kg 170 150 180
8kg 180 170 200
10kg 220 200 240

5.2.コーギーや柴犬などの『中型犬のえさ量』

中型犬の平均理想体重は13kg~22kg程度で、超小型犬や小型犬と同じく、体重や季節ごとに1日における餌の摂取量は変動していきます。


注意したいのは犬種ごとによって適正体重が異なる点です。

なるべく動物病院などで年に1度健康診断を受け、愛犬の体重を把握しておくとよいでしょう。

【中型犬の1日における餌の摂取量(g)】

中型犬 体重(kg) 春・秋
13kg 270 240 290
17kg 330 290 360
22kg 390 350  430

5.3.ゴールデンレトリバーや秋田犬などの『大型犬のえさ量』

大型犬の平均理想体重は28kg~50kgとほかのサイズに比べて幅が広く、当然ながら1日における餌の摂取量はかなり多くなります。


基本的には体重、季節ごとに摂取量が変動するのはほかのサイズの犬と変わりません。

ですが、犬種によっては太りやすい犬も少なくないため、年1回の健康診断による体重測定は欠かせません。

【大型犬の1日における餌の摂取量(g)】

大型犬 体重(kg) 春・秋
28kg 470 430 520
35kg 560 500 610
40kg 620 560 680
50kg 730 660 800

5.4.『子犬にはドッグミール』を与えよう

幼犬や子犬は成犬と異なり消化器などが未発達なため、成犬用のドッグフードを与えるのはお勧めできません。

なるべく幼犬・子犬用のパピーフードやドッグミールを与えるようにしましょう。

【幼犬に与える1日のベビードッグミルク適正摂取量(ml)】

成犬時理想体重(kg)
週齢 回数 1~10 11~25 26~44 45~
ベビードッグミルク適正摂取量(ml)
1 8 3~10 5~20 10~25 15~35
2 5 10~30 15~50 30~70 40~80
3 4 20~50 35~90 60~120 85~125
4 4 25~60 45~125 90~170 120~190

基本的に、体重にかかわらず1日にベビードッグミルクを与える回数は変わりませんが、適正摂取量は大きく変わります。

また、生後1週間はこまめにミルクを与える必要があるため、一番目を離せない時期といえます。

【幼犬の場合の1日における餌の適正摂取量(g)】

生後21~45日 45~60日 60~120日
超小型犬 子犬の離乳用ドッグミールを与える 体重の4.0~10.0% 体重の4.0~6.0%
小型犬 〃4.0~7.0% 〃3.5~4.0%
中型犬 〃3.0~6.0% 〃3.0~3.5%
大型犬 〃2.5~50.% 〃3.0%

基本的に、生後21~45日までの幼犬は、子犬用離乳食ドッグミールを与えるようにします。

その後、生後120日(4カ月)になるまでは、1日の餌の量は体重の2.5~4.0%を目安にして与えましょう。

例:小型犬、7kg、生後60日の場合の1日における餌の適正摂取量

7(kg)×4.0(%)=2000(g)×0.04=80(g)

※参考サイト

ロイヤルカナン 公式サイトはこちらから

日清ペットフード株式会社 公式サイトはこちらから

5.5.子犬、成犬、シニア犬での『餌に困ったらアイムス』!

子犬から成犬、シニア犬まで幅広くカバーする『アイムス』は、「より良質な栄養を固定概念にとらわれずに貫く」ことをモットーとし、健康維持や体重管理、歯垢蓄積防止による歯周病予防など愛犬の日々の健康を考える飼い主のためのドッグフードを提供しています。

また、犬の健康を第一に考えて安全性を考慮し、ドッグフードの原材料であるチキンやサーモンなどの品質は一切妥協せず、非常に高品質なのが特徴です。

さらに、使いやすい子分けパックになっているため、いつでも新鮮で風味を損なわず、おいしく味わうことができるのも魅力的です。
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6.犬のえさのオススメとランキング

はじめて犬を飼う人にとって最大の悩みが「どのドッグフードを購入すればいいのかわからない」ということと思います。

国内においても多種多様なメーカーがあり、また、犬種やサイズなどを考慮するとあまりにも選択肢が多すぎて悩む方も少なくないかと思われます。

そこで、この項目では愛犬家と獣医師が選ぶオススメドッグフードTOP3をご紹介していきます。

6.1.犬のえさで『オススメのランキング3選』

1位モグワン

イギリスの大手ドッグフードメーカーである『カナガン』スタッフが研究をかさね、開発したグレインフリー(穀物不使用)フードで、用いられた原材料はすべてヒューマングレードの食材のみ使用し、肉類50%以上と動物性たんぱく質が豊富で、野菜や果物などのビタミンやミネラルを多く含む素材もふんだんに用いられています。

モグワン

キブル(粒)も小粒で消化しやすく、ドライフードを食べ始めた子犬から歯が弱ってきたシニア犬まで、安心して与えることができます。

金額は1袋(1.8kg)で¥3,960(税抜)と比較的お求めやすく、コストパフォーマンスに優れています。

2位ロイヤルカナン

プレミアムペットフードの代名詞といえば、やはり『ロイヤルカナン』の名をあげる人は多いことでしょう。

ロイヤルカナン

高品質な食材のみならず、キブルの形や硬さに至るまで研究を重ね開発されたロイヤルカナンのドッグフードは、ただ美味しいだけのドッグフードではなく、犬のライフスタイルを考慮した、まさに最高級のドッグフードといえます。

ロイヤルカナンのドッグフードは、14種類もの犬種のそれぞれの特徴や体質を考慮し、研究されて生み出されたドッグフードは、子犬からシニア犬まで幅広くカバーし、また、療法食タイプのドッグフードもあり、腎臓やphコントロール、糖コントロールなど、健康上の悩みに沿ったドッグフードを選べます。

ただし、療法用ドッグフードは獣医師との相談が必要なので、事前に見てもらってから適切なドッグフードを選んでもらいましょう。

因みに、一袋ごとのお値段ですが、犬種やドッグフードの種類によって異なり、“ブリード ヘルスニュートリション 柴犬 成犬用 3kg”で¥4,515(税込)ほどです。

購入する際は、犬種や年齢、持病がある場合は病名を把握してから購入するとよいでしょう。

3位ニュートロ

1924年にアメリカ南カリフォルニアで創業して以来、犬の健康を第一に考え研究、開発をかさね続けてきた大手ドッグフードメーカー『ニュートロ』。良質で消化しやすいラム肉やチキンを用い、質のいい動物性たんぱく質を多く含み、合成着色料や酸化防止剤を一切使わず、リノール酸や亜鉛なども天然由来の自然素材を用いるなど、原材料に強いこだわりを持っています。

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また、犬のサイズや年齢だけでなく、アレルギーやダイエット、避妊・去勢後のケア用ドッグフードなど体調管理にも考慮しているのもニュートロのドッグフードの特徴で、犬の特徴や個性、健康状態によって『プレミアムチキン』、『プロテインシリーズ』、『スペシャルケア』の3つのカテゴリーから選ぶことが可能です。

気になるお値段ですが、こちらも種類によってまちまちで、全犬種用の“ナチュラルチョイス フィッシュ&玄米(ポテト入り) 3kg”が¥3,106(税込)と上位2位のメーカーよりも比較的お求めやすいお値段になっております。

6.2.オススメだけで選んではダメ!

ドッグフードを購入する際に、口コミサイトなどで評判を確認してから購入するという方は少なくないと思われます。

確かに、評価の高いドッグフードは一見安全性も高く、我が家の愛犬も喜んで食べてくれるだろうと考えてしまいます。

ところが、無暗にネットでオススメされているドッグフードを購入するのもあまりよろしいとは言えません。

というのも、犬によってはなんでもおいしく食べる子がいれば、食にこだわりを持つグルメな子もいるからです。

特に後者は、いくら高級なドッグフードでも気に入らなければ吐き出したり、口を付けようとすらしません。

「せっかくネットで人気のドッグフードを飼ってきてあげたのに…」と意気消沈したことはありませんか?高いドッグフードでも犬の好みに合わなければ、無駄な出費になってしまうのです。

また、特に気を付けたいのが犬のアレルギーです。

最近のドッグフードはグレインフリーやアレルギーに考慮したものが増えてきましたが、海外から輸入された激安ドッグフードは未だにアレルゲンとなる材料や粗悪な肉、廃油などを用いていることが少なくありません。

そのため、あまりにも安すぎるドッグフードを購入するのは避け、できるだけ動物病院でアレルギー検査をしてから購入するようにしましょう。

7.犬のえさ代の相場は一か月5.600円程度

一月ごとの犬の餌代の相場は5,600円とされていますが、犬種やサイズ、年齢によって大きく変動します。

この項目では、犬種やサイズごとの一月にかかる餌代の平均金額についてご説明したいと思います。

7.1.『小型犬なら餌代は3000円以下』なんてこともある

小型犬の毎月の餌代は平均3,000円以下とされていますが、一般社団法人ペットフード協会が毎年実施する『全国犬猫飼育調査実態』によると、超小型犬、小型犬でそれぞれ

<一カ月平均餌代>

  • 超小型犬 …2,348円
  • 小型犬 …2,832円

<年間平均餌代>

  • 超小型犬 …28,176円
  • 小型犬 …33,984円

となっています。(『全国犬猫飼育調査実態』平成28年度調べ)

基本的に超小型犬・小型犬の餌は中型犬や大型犬と比べると体が小さいため一回に食べるドッグフードの量も少なく、結果月ごとの餌代も3,000円以下に収まるわけです。

また、近年ではドライフードに移行する飼い主も多く、価格の高いウェットフードよりも比較的経済的なドライフードを購入する機会が増え、結果月ごとの餌代が3,000円以下で済むと考えられます。

7.2.『中型犬は3800円』が相場

中型犬のひと月ごとの平均餌代は3,800円程度とされていますが、同じく『全国犬猫飼育調査実態』によるデータによると、

<1カ月平均餌代>

  • 3,729円

<年間平均餌代>

  • 44,748円

と毎月3,800円以下で済むことがわかります。(『全国犬猫飼育調査実態』平成28年度調べ)

これは、中型犬の犬種が豊富であること、また所謂血統書付きの犬のみならずミックス犬も中型犬の割合が多いため、ドッグフードの種類も多く、高級志向のものから安価なものまで幅広い価格設定なのが理由と考えられます。

しかし、あまり安すぎる餌を購入するのは考え物です。

というのも、激安ドッグフードに用いられている材料は粗悪品が多く、日本の基準だと廃棄処分される肉や魚、廃油や日本国内で認可されていない食品添加物や着色料を過剰に使っている場合が多く、犬の健康に多大な悪影響を及ぼしかねないからです。

そういった意味でも、この平均価格を基準にドッグフードを選ぶとよいでしょう。

7.3.大型犬は食費がかかる!『一月6000円』

大型犬は当然ながら超小型犬・小型犬、中型犬と違って体も大きくその分必要な栄養素やカロリーが必要になってくるため、一月の平均餌代はぐんと上がります。

おおよそ一月6,000円程度が相場とされていますが、犬種によって月に1万を超えることも珍しくはありません。

<1カ月平均餌代>

  • 3,729円~6,000円

<年間平均餌代>

  • 44,748円~72,000円

とほかの犬種と比べるとかなり金額に幅があることがわかります。(『全国犬猫飼育調査実態』平成28年度調べ)

これは、大型犬の大きさは中型犬に近いものから50kg近い体重の犬種まで幅広く存在し、また運動量の多い所謂スポーツドッグは大型犬に多いため、カロリー消費量がほかのサイズの犬種とことなりかなり多いため、それを補うために必然的に餌代のコストが上がるわけです。

また、プロのスポーツドッグの場合、スタミナや体作りのために生肉を食事に与えることもあります。

そのため、ドッグフードだけでなく生肉などの餌代も含まれればその分コストが上昇するわけなのです。

普通の家庭で飼育する分ならば、生肉などを与えなくてもよいのですが、それでも大きな体を動かすカロリーや体調を整えるための栄養素は大型になればなるほど多くの量が必要になってきます。

そのため、大型犬の場合は体のサイズと犬種にあったドッグフード選びは特に慎重に行う必要があるといえます。

7.4.犬と猫のえさ代は犬種によって異なる

基本的にどの種類でもサイズや体重はそれほど変わらない猫の場合、一月ごとの平均餌代及び年間平均餌代は

<1カ月平均餌代>

  • 2,953円

<年間平均餌代>

  • 35,436円

となっております。(『全国犬猫飼育調査実態』平成28年度調べ)

この金額は小型犬の平均餌代とほぼ同じです。

というのも、猫の理想体重は3.5kg~4.5kgとされており、ほぼトイプードルやミニチュアダックスなどの小型犬と同じくらいのサイズなのです。

もちろん、猫にも小型のものや大型のものがありますが、犬と比べたらその差は少なく、サイズ別による細かい餌の量などといった区分もあまり見られません。

そのため、どの種類の猫も大体同じ量の餌を食べるため平均餌代も同じくらいになり、差も微々たるものになります。

安く済むからといって、キャットフードを犬に与えるのはあまりお勧めできません。

猫は基本的に肉食であるため、キャットフードも肉類と多少の添加物だけで作られていることが多く、雑食性である犬にとって栄養が偏りがちになってしまうからです。

金額だけで考えず、愛犬の健康を第一に考えたドッグフードを選ぶようにしましょう。

7.5.餌代を節約する4つのテクニック

犬の餌代はある意味安全性の保障と考えることもできますが、それでも一月ごとの出費を抑えたいと思う方も多いと思います。餌代を節約するテクニックとしては以下の4つがあげられます。

この項目ではこれら節約テクニックについて詳しくご説明していきたいと思います。

7.5.1.同じ餌なら『安く購入しサンプル品ももらう』

メーカーによっては初回限定のみでドッグフードのサンプルがもらえたり、一家族一回のみで少量ずつ梱包されたお試しセットなどを販売しているところもあります。

  • 『犬猫自然食本舗』

『犬猫自然食本舗』の公式サイトはこちらから

こちらのメーカーは、グレインフリーの自然素材をベースにした、健康的で安全性の高いドッグフードを数多く提供しています。

価格も1セット1,000円(税込・送料無料)とお求めやすいのも魅力的です。ただし、ご購入の機会は一家族につき一回のみとなっていますのでご注意ください。

  • 『ドギーズカフェ オリジナルドッグフード』

『ドギーズカフェ オリジナルドッグフード』の公式サイトはこちらから

2015年に惜しまれつつも閉店し、現在はドッグフード通販専門店である『ドギーズカフェ』のオリジナルレシピによって作られた『オリジナルドッグフード』は、無添加国内産の素材にこだわり、製造1週間以内と鮮度に自信を持った一品です。

現在、ドギーズカフェでは初回限定ですが、オリジナルドッグフード1kgが通常1,600円のところ、50%OFFの800円(税込・送料無料)で購入することができるお得キャンペーンを実施しています。

更に、次回購入に使える20%OFFのクーポン券もついてくるため大変お買い得です。

  • 『ワンデスデリ 五穀わん』

『ワンデスデリ 五穀わん』の公式サイトはこちらから

米・麦・豆・あわ・ひえ(きび)などの五穀とお肉を原材料に用いたビタミンやミネラルたっぷりのドッグフード『五穀わん』。

栄養バランスはもちろんのこと、腸内環境の改善やダイエットなどにおすすめのドッグフードです。

今なら無料サンプルをもらえるキャンペーンを実施中なので、興味を持たれた方は是非試してみてはいかがでしょうか?

  • 『ホリスティックブレンド』

『ホリスティックブレンド』の公式サイトはこちらから

『ホリスティックブレンド』とは、ヒューマングレードの食材を用いた「人が食べても安全」な最高級ドッグフードを製造・販売するカナダのドッグフードメーカーです。

企業独自の研究や獣医師との連携による栄養バランスのとれたドッグフードは、愛犬の健康はもちろん、毎日飽きずに美味しく食べられるのが特徴です。

初回のみ限定ですが、公式サイトでサンプル及びクーポンを申し込むことができるので、この機会にぜひお試ししてみてはいかがでしょうか?

7.5.2.愛犬の舌を『高級志向にしない』

人間もそうですが、犬も一度贅沢を覚えると食事の質をワンランクダウンさせるのは中々難しく、特に偏食のきらいのある犬はその傾向が強いです。

そのため、たとえ愛犬がドッグフードに口を付けないとしても、今のドッグフードよりワンランク上のものを与えるのは厳禁です。

そのため、餌を多く残したり、食いつきが悪いといってちょっと贅沢なドッグフードを安易に与えるのではなく、残したらすぐに片づけ、「この餌以外は出さないよ」という意思を愛犬にはっきり示すことが重要です。

元気な犬でしたら、1日くらい食べなくても平気ですので、様子を見てそれでも口にしないようであれば獣医師に相談するのも手です。

7.5.3.成犬には『ドライフードを中心に与える』

子犬のうちはまだ消化器が充分発達していないため、子犬用ミルクでふやかしたドライフードやウェット、セミウェットタイプのドッグフードを与える機会が多いのですが、成犬まで育つと消化器も発達し、ドライフードでもしっかり消化・吸収することができるようになります。

また、ドライフードはウェットフードやセミウェットフードと比べて歯垢が溜まりにくいので歯周病リスクも減り、更に硬さがあるため歯や顎の成長・発達の手助けになります。

更に保存が効きやすいため、一度に大量に購入しても無駄になりにくくトータルで考えると非常に経済的です。

また、何よりネットだけでなくスーパーやコンビニ、ドラッグストアやホームセンターなど販売しているお店が多いのも魅力です。

そのため、早い段階でドライフードに移行するのがベストといえます。

注意したいのは開封後の保管方法です。開封後はドライフードも劣化しやすく、保管場所ややり方によってはダニやカビの温床になってしまいます。

そのため、開封後は口をしっかり密閉し、高温多湿で直射日光が当たるような場所は避け、冷暗所に保管するようにします。

また、最近では小分けパックのものも販売されていますので、そういったタイプのものを購入するのもよいでしょう。

7.5.4.餌を『与え過ぎない』

餌代の節約で何より大切なのが、「餌を残さない」ことでしょう。一度に与える餌の量が多すぎると、犬が食べきれなくて残してしまいます。

残した餌は、傷まないうちに片づける飼い主の方も多いと思われますが、その捨てた分の餌の量を換算してみると、実は結構な量が無駄になっているのです。

また、多すぎる量の餌は肥満にもつながります。犬種や体のサイズ、年齢にあった適正量をチェックし、食べきる量を与えるよう心掛けましょう。
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8.節約にもなる犬のえさを手作りしよう

お料理の得意な方で、「ドッグフードもいいけど、愛情をこめた手作りの餌も与えたい」とお考えの飼い主も少なくないと思います。

手作りのドッグフードは、鮮度も抜群で人用の献立で余った材料を用いて作れるので、家計の節約にも役に立ちます。

そこでこの項目では、おすすめ手作り犬ご飯レシピを3つほどご紹介していきたいと思います。

8.1.簡単に作れる『手作りドックフード3選』

  • 簡単鍋うどん

暖かくなってきたものの、まだまだ肌寒い日も残る今日この頃。消化吸収もよく、お腹から温まる鍋うどんは、そんな季節にぴったりのご飯です。

Cookpad

豚骨エキスのうまみがたっぷりしみこんだ鍋うどんはおいしさも栄養もたっぷりで愛犬も大喜びです。出来立ては熱々なので、少し冷ましてから与えるようにしましょう。

材料 分量
白菜 適量
エノキ 適量
豚軟骨スライス(PrimeKS) 適量
fishfishfish(PrimeKS) 少々
うどん玉 1/3玉
約150cc
ケイズマイスター(PrimeKS) 少々

作り方

(1)野菜や豚軟骨スライス、うどん玉を犬の一口サイズの大きさに切り、水を入れた鍋にカットした白菜、エノキを加えて煮ます。
(2)鍋が煮えてきたら、豚軟骨スライスとうどんを加え、少し柔らかめに煮ます。

最後にfishfishfishを加え、まんべんなく混ぜ合わせて出来上がりです。

お皿に盛りつけて仕上げにケイズマイスターを振りかけてから犬に与えましょう。

  • 野菜のささみあんかけ

野菜のうまみがたっぷりしみこんだ野菜あんと鶏のささみの組み合わせは犬も大喜びで食いつきます。

cookpad

鶏のささみの良質な動物性たんぱく質とお野菜のビタミンとミネラルが美味しくとれる野菜のささみあんかけは、材料もお手頃で、作り方も簡単です。

材料 分量
鳥ささみ 適量
大根みじん切り 適量
にんじんみじん切り 適量
油揚げみじん切り 適量
ミニトマト 適量
パセリみじん切り 適量
適量
水溶き片栗粉 適量

作り方

(1)鶏ささみ以外の野菜、油揚げを予めみじん切りにし、水を入れたお鍋に鶏ささみを入れてゆでます。

ゆだったらささみを細かくほぐしてお皿に盛りつけておきます。

(2)(1)で準備しておいた鶏ささみ以外の材料を鍋で煮て、火が通ったら水溶き片栗粉を流しいれてとろみを付けます。

(3)とろみをつけた野菜あんを(1)の鶏ささみにかけて出来上がりです。

  • チキンライス

犬も人も大好きチキンライス。

cookpad

こちらの犬用チキンライスは、フライパンでいためないで作れるレシピなので、カロリーも大幅に削減でき、ダイエット中の犬にも安心して与えることができます。

材料 分量
やみつき手羽先(Prime Ks) 1本
手作りご飯の具(Prime Ks) 2~3つまみ
プライムライス(Prime Ks) 3/4枚
トマトピューレ(Prime Ks) 大1
鶏キューブスープ(Prime Ks) 3~4個
パセリ(乾燥) 少々
ケイズマイスター(Prime Ks) 少々

作り方

(1)プライムライスをとりキューブスープに浸して戻し、手作りご飯の具はあらかじめお湯で戻し、水切りをしておきます。

やみつき手羽先をパウチパックから取り出し、食べやすい大きさにほぐします。

(2)(1)で下ごしらえした材料を同じボウルに入れ、トマトピューレを加えてまんべんなくなじむように混ぜ合わせます。

水分が足りないときは、少しずつお湯を加えて調節しましょう。

(3)(2)を犬の餌皿に盛りつけ、仕上げにパセリ、ケイズマイスターを振りかけたら完成です。

8.2.手作り犬ご飯を作るのに便利!『Prime Ks』の製品

犬のご飯を手作りする際に便利なのが『Prime Ks』の製品です。

特に、今回ご紹介しましたレシピで用いられた『ケイズマイスター』は、植物抽出物を米ぬかやふすま、麦、おからなどにブレンドし、発酵させて作られた植物性発酵酵素で、腸内環境の改善や抗炎・抗菌作用、分解作用を促します。

Prime Ks

このほか、『手作りご飯の具』や『プライムライス』など、手作り犬ご飯にオススメの材料も多数扱っています。

8.3.手作り犬ご飯を作るときに注意すべき『犬に食べさせてはいけない食材』

犬のご飯を手作りする際に注意したいのが、犬が食べてはいけない食材です。

私たち人間が口にしても特に問題のないものでも、犬に取って命にかかわる中毒症状を引き起こしかねません。

特にネギ類、ニラ、ラッキョウ、にんにく、チョコレートやココア、ブドウ、レーズン、アボカド、アルコール類は、犬に食べさせると最悪死につながります。

また、魚介類や人間用のソーセージやハム、生の豚肉はなるべく与えないようにしましょう。

また、牛乳は犬が消化できない成分が含まれているため、下痢の原因になります。

私たち人間が口にするようなチーズも塩分が強いため、与えないようにしましょう。

愛犬の健康のために、ヨーグルトを与えている方も少なくないと思いますが、あげすぎは尿結石の元になるため、必ず1日15gを厳守するようにしましょう。

9.愛犬との生活をより楽しく、より便利にするグッズ

小さいころ、お気に入りのヒーローやかわいいキャラクターのイラストが入ったグッズを愛用していたかはいらっしゃいますか?

筆者も幼稚園のころはよくムーミンのお茶碗でご飯を食べたものです。

犬も同じように、餌皿を素敵なものにするだけで、飼い主ともども餌の時間が楽しくなるはずです。

そこでこの項目では、愛犬がより楽しく食事を楽しめそうな餌皿の紹介や、留守の時も安心な自動給餌器のご紹介をしていきます。

9.1.『愛犬も飼い主も楽しくなる』エサ皿

キャラクターものの食器の中で、特に人気なのがミッキーマウスとスヌーピー。キャラクターのイラストが入ったものや、スタイリッシュでおしゃれなものまで実にバラエティに富んでいます。

楽天

こちらの『ペットパラダイス』ではミッキーマウスやスヌーピーだけでなく、ボタニカルな柄のものや早食いを防止する餌皿など、実用性の高いものも揃っています。

9.2.『エサ皿は手作り』するのも可能!

「市販の餌皿じゃ物足りない!」というDIY精神あふれる飼い主の方は、餌皿を作ってみてはいかがでしょうか?

『アイリスペットドットコム』では、ペット特集として、手作りわんこグッズコーナーを設けており、その中で『食器テーブル』の作り方についてご紹介しています。

首を下げなくても美味しく餌が食べられる!『食器テーブル』の作り方

アイリスペットどっとコム

【材料】

  • 定規(30cm程度)
  • コンパス
  • 木工用ボンド(180g)
  • 紙やすり(♯120と♯240)
  • 電動糸ノコ(または糸ノコ)
  • 電動ドリル(またはキリ)
  • アクリル絵の具、筆、絵の具用皿
  • 水性ラッカースプレー(白、または白とお好みの色)
  • 直径約110mmのステンレス製食器:1個
  • 天板(1枚)…幅150mm×高さ150mm×厚さ4mm
  • 側板A(2枚)…幅150mm×高さ98mm×厚さ12mm
  • 側板B(2枚)…幅126mm×高さ98mm×厚さ12mm
  • 型紙(1枚)…幅150mm×高さ98mm(普通の厚紙でOK。型紙の中央部に骨のイラストを描き、カッターなどで切り抜きます)

作り方

(1)ステンレス食器を入れるための穴の大きさを決めます。

犬用ステンレス餌皿を上下さかさまに置き、底の部分の直径を計ったらその数値に4mm足します。

その数値が餌皿を入れる穴の大きさになります。

(2)天板部分の板に、(1)で割り出した直径の円を描きます。

描く際は、天板に対角線を引き、交差した部分にコンパスの針を刺して円を描きましょう。

描けたら、餌皿を入れる用の穴の円と対角線が交わった点から5mmほど離れた位置に直径3cmほどの大きさの円を描きます。

この円が餌皿取り出し用の穴になります。点対称になる位置に同じように円を描きましょう。

(3)側板Aに骨型の絵を描きます。あらかじめ厚紙で作っておいた型紙を用いて描きましょう。

描けたら電動糸鋸で天板と側板Aを描いた線に沿って切り抜きます。

ご家庭に電動糸鋸がない場合は、最寄りのホームセンターでカットしてもらうこともできます。

(4)穴の大きさを確認し、紙やすりで削って調節していきます。

その後、側板を木工用ボンドで接着し、重しを乗せて完全にボンドを乾かします。

側板がしっかり接着されたら同じように木工用ボンドで天板を組み立てた側板に接着します。

乾いたら、紙やすりなどで形を整えます。

(5)ラッカースプレーで色を塗り、骨型にくりぬいた穴の縁部分は、アクリル絵の具と筆で丁寧に塗ります。

アクリル絵の具を塗る際、マスキングテープなどを用いるとキレイに塗ることができます。

(6)ラッカーとアクリル絵の具が完全に乾燥したら出来上がりです。

9.3.飼い主の『手間がなくなる自動給餌器』

多頭飼いや留守になりがちな飼い主の方にオススメなのが『自動給餌器』です。

価格は3,500円~1万円程度と幅広く、餌の時間をセットするだけで自動的に餌を給仕することができ、シンプルに給仕のみに特化したものや、多機能型まで様々です。

  • 『オートペットフィーダー(トレイタイプ)』 ¥3,500(税込)

楽天

こちらの『オートペットフィーダー』の最大の特徴はなんといっても飼い主の声を録音してタイマー設定することができるという点です。

犬にとって、飼い主の声は一番安心する音なので、飼い主不在でもこの機能があれば安心して餌を食べてくれます。

カラーバリエーションも豊富で、価格も非常にリーズナブルとコストパフォーマンスも優秀です。

  • 『オートマチックペットフィーダー(タンクタイプ)』 ¥5,280

楽天

こちらはタイマーや録音設定だけでなく、カメラや給餌量を細かく10段階まで設定でき、容量も10.5Lと大容量で、多頭飼いのご家庭や長期間留守にする際にペットの様子が気がかりな方には特におすすめしたい一品です。

価格も多機能型で大容量ながら5,280円と非常にお求めやすい価格です。
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10.まとめ

今回は犬の餌について詳しくご説明していきましたがいかがでしたか?

私たち人間が日々健康に気遣って食事をするように、愛犬の健康のために安全性の高いドッグフード選びをするのは飼い主の義務であるといえます。

また、ただ食事を与えるだけでなく、食器にこだわったり、愛情のこもった手作りご飯を与えるのも愛犬とのコミュニケーションの一環ともいえます。

是非今回のまとめを参考に、ドッグフードの選び方や与え方を学んでいただければ幸いです。
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