犬の血便の対処法がわかる!血便になる原因と予防法・血便の見分け方

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便に血が付いている!と驚いたことはありませんか?

「良くあることだよ」「あら、それは大変よ」など、飼い主仲間に聞いても反応は人それぞれ。

何が正しいのか、飼い主さんとしてはわからなくなってしまうのではないでしょうか?

実は、血便は血の付き方や色によっては、とても深刻な状態の場合があります。

また、血便の原因は多様で、意外なことで起こることもあるんです。

このページでは、血便の見分け方や予測される病気に加え、予防策などを詳しくご紹介していきます。

血便の知識をしっかりと身に着けて、予防はもちろん、いざという時にしっかりと対処できる、愛犬の頼れる飼い主さんになってください。

目次

1.これって血便?大丈夫なの?
1.1.日頃から観察しよう!血便の見分け方
1.2.血便の見た目や状態から原因をさぐろう

2.慌てないでまずは観察!受診のタイミングを見極めよう
2.1.血便以外にも何か症状はないですか?
2.2.心配のない血便と緊急を要する血便の違い
2.3.血便が続く時の検査って

3.血便を出さないために心がけたい5つのポイント

4.まとめ

1.これって血便?大丈夫なの?

便が黒いかな? 血が付いている! など、いつもと違う便をしたら、どうしたら良いか、飼い主さんとしては気が気ではありませんね。

なにせ、便は健康のバロメーターですから。

慌てずに適切対処していただけるよう、まずは血便が疑われる時にチェックすることを詳しくご説明します。

1.1.日頃から観察しよう!血便の見分け方

血便かなと思ったら、まずは血の付き方を見ます。

さらに、便や犬の状態が普段とどう違うか確認します。

大切なことは、日頃から排便の様子や便の状態をよく観察しておくことです。

なぜなら、異変を確認する時には、便の状態と犬の様子の2点を細かく比較して確認する必要があるからです。

便は、食べ物が変わると色や固さ、量などが変わってきます。

食べ物が変われば便も変わりますし、同じ犬種や大きさであっても、便は犬それぞれです。

回数や臭いも違います。異変を感じて病院に行くと、普段の状態を聞かれますから、毎日の便チェックと排便状況の把握をしっかりとしておきましょう。

●血の付き方をチェック

なんだか便がおかしい、と思った時は、冷静に、その状況をしっかり観察・把握します。

まずは血の便に対する付き方を見分けることが大切です。

便そのものの色全体が黒いのか、あるいは赤黒くなっているのか(血が便に混ざっているのか)、便の周りに血が付いているのか、べたべたしているのか、最初だけ血が付くのか、鮮血なのか、どす黒い血なのか、どろっとした粘膜のようなものが付いているか、等です。

●排便の状況をチェック

次に、血便と思われるものが続いているのか、血が増えてきているのか、便そのものはいつもと同じ固さなのか、軟便や下痢はしていないか、量や回数はいつも通りか、なども見ます。

また、排便時の様子にも注意します。便をするときに痛がるか、便を小出しにしているか、などです。

●犬の様子をチェック

いつも通り元気か、発熱はないか、食欲はあるか、嘔吐はないか等、犬の状態も見てください。

同時に、生活状況も思い出してください。

普段と何か違う事があって、過剰なストレスが無かったか、最近何を食べたか、あるいはフードを変えなかったか、誤飲は無かったか、などです。

アレルギーがある犬は、知らないうちにアレルギー源になるものを食べていることもあります。

肛門の周りに出血やただれが無いかも入念に見てみます。

また、最近、お尻を地面にこすりつけていないかも思い出してください。

日頃から様子を見ていないと、判断できないことが多いとお分かりいただけたかと思います。

毎日の観察をしっかりとしておきましょう。

1.2.血便の見た目や状態から原因をさぐろう

便の状態を把握したら、便の見た目から原因を探ってみましょう。

血の付き方で予測される原因が変わってきます。

大きくは、表面に鮮血がつく、鮮血が混ざっている、黒い便の3種類です。

●排便までの流れを知っておこう

見分け方の前に、犬が物を食べてから排泄するまでの流れを知っておいてください。

口から食べ物が入ると、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などを経て、必要な栄養素などはこの過程で消化・吸収されます。

不要なものが便となって肛門から排泄されます。

犬の消化は早く、成犬では8~9時間と言われ、子犬の場合は、1時間ほどで排泄に至ります。

血便が出たと言う場合、口から消化器官、肛門までのどこで出血したのかを、血の付き方と犬の状況で予測していきます。

●血の付き方や色を見る

・便の外側に鮮やかな赤い血が付着している

鮮血が付いた血便を鮮血便と言います。

便の周りに真っ赤な、鮮やかな血が付いているということは、出血したばかりということです。

この場合、大腸の後半から肛門までの間での出血が予測されます。

一般的に多いと言われるのが、肛門または肛門周辺の外傷によるものです。

便秘した後に肛門が切れて血が出ることもあります。

まずは、肛門と周辺を確認してみましょう。

他には、肛門嚢に炎症や腫瘍がある場合や、肛門周囲瘻、肛門狭窄、会陰ヘルニア、直腸脱などといった疾患であることもあります。

肛門以外では大腸からの出血が一般的に多いと言われます。

下痢や便秘を繰り返した後に血便が出る場合は、過敏性大腸炎が疑われ、嘔吐が伴うこともあります。

少量の血便や下痢を繰り返す、便の量が極端に減り回数が多くなる場合は、突発性大腸炎が疑われます。

寄生虫や食べすぎ、誤飲、アレルギーやストレスが原因で発症します。

他には大腸ポリープや大腸がん、直腸または結腸のポリープが疑われる疾患となります。

・便全体に赤い血が混じる

赤い血が便に混ざっている場合は、大腸前半や小腸から出血していることが予測されます。

炎症性腸疾患、腸閉塞、腸重積、ウィルス性疾患などが疑われます。突発性大腸炎も疑いの範疇です。

異物を飲み込んで、腸内を傷つけた時の出血も考えられます。

意外に深刻に思われないのが「糸」です。

紐状のものや、タオルをかじっていて繊維を引っ張り出して飲み込むことはありませんか?

糸や紐は、消化器官を通る間に、大腸などに絡まって腸内を傷つけることがあります。

もし肛門から糸が中途半端に出ていても、引っ張り出さないようにしてください。

ひどい下痢に血が混ざっている場合、赤くどろどろした血便の場合はパルボウイルス感染症が疑われます。

犬同士の接触感染が主な原因です。

ワクチン接種で感染は予防できますが、疑いのある犬がいるところには行かせない、日頃から腸内を温めて免疫力を高めておく、といったケアが必要になります。

便が赤褐色や赤黒い場合(暗い赤色)は、寄生虫の疑いがあります。

・黒い便

小腸から肛門までの距離が長いため、排便されるまでに時間がかかることから、黒い便が混じると小腸またはそれ以前の器官が疑われます。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなどが疑われます。

しかし黒い便は消化器官だけが原因ではありません。

気管や肺からの血痰が便に混ざって起きることもあります。

腎臓や肝臓の障害、すい臓やアジソン病などの代謝性疾患は、腸管内に出血を起こすこともあります。

歯ぐきから出血している場合も、黒い血便が出ることがあります。

犬が内出血を起こしていて、血液凝固障害の結果、黒い便が出ることもあります。

どこかに怪我がないか見てみましょう。

いずれにしても、黒い便は深刻な状態であることが多いので、すぐに獣医師に診せましょう。

獣医師に相談するときは、便を持っていくようにしましょう。

12時間以内が正しく分析できる時間と言われていますので、持っていく便には注意してください。

●タマネギ中毒に注意

補足ですが、「タマネギ中毒」で血便にさせてしまう飼い主さんも実は多いのです。

タマネギや長ネギだけでなく、アサツキ、ニラ、ニンニクも同じ類です。加熱しても、エキスが入ったスープもダメです。

うっかり食べさせないように注意しましょう。

下痢や、赤褐色または赤黒い便になることが多いです。

2.慌てないでまずは観察!受診のタイミングを見極めよう

血便が出る以外に、犬に何か別の症状が出ていないか良く観察し、緊急なのか、様子を見るのか、早めに受診させるのか、獣医師に診せるタイミングを見極めます。

しかし、自己診断で治療を遅らせ、重篤になってしまわないように、判断が付かない、あるいは迷うようであればすぐに見せる方が無難ですので、あくまでも目安としてください。

2.1.血便以外にも何か症状はないですか?

まず、元気が歩あるか無いか、良く見てください。

また、食欲も重要な判断材料です。

いつもと変わらないようでしたら、肛門付近から出血が無いか確認してみましょう。

注意することは、犬は我慢強く体調不良や痛みを隠す傾向にありますので、普段からの違いを早く見つけることです。

不調を完全に表に出すまでには時間がかかり、明らかにわかるほど表に出したときは余裕が無い時です。

落ち着きが無いと言う時も、不調の現れです。

発熱はどうでしょう。

下痢は起こしていないか、脱水症状は起こしていないか。脱水症状になっている場合、無気力になり、目がくぼんだり呼んでも反応が無かったりします。

確認方法としては、首の皮膚を引っ張ってすぐに元に戻らない場合、歯ぐきを白くなるまで押してすぐにピンク色に戻らない場合は、脱水症状が疑われます。

お腹の辺りを触って、腹部膨満が無いかもみてください。

血便と同時に、著しく元気が無い、嘔吐、激しい下痢で脱水症状を伴うと言う場合は、すぐに獣医師の診察を受けさせましょう。

2.2.心配のない血便と緊急を要する血便の違い

血便が出たと言っても、一過性のものもありますし、急を要するものもあります。

一般的に使われる見分けをご説明します。

あくまでも一般的な判断の材料であり、症状の出方などは犬の個体差があります。

先述した通り、よくわからないという場合は、とりあえず獣医師に診せる方が無難です。

また、原因がわからないままや自己判断で終わらせず、今後の為にも獣医師に診せることが大切です。

●問題なしの血便

(注意:血便が何日も続く、出血が多くなってくるようでしたら早めに受診させてください。)

・本当に血便か良く確かめよう

これは笑い話になってしまいますが、レバーを食べた後、トマトを食べた後、色素が入ったものを食べた後などに、血便と間違えてしまうことがあります。

結果的には良かった、ということになりますが、便に混ざっているものが血であるか、良く確認しましょう。

メスの場合、生理になっていることも。特に初めての場合は血便と間違えてしまいます。

少し茶色に近い血であれば、生理の可能性が高いです。

・いつも通り元気、でも赤い血が少し付く

いつも通り元気があり食欲もあるのに、下痢で赤い血が付く、あるいは少し混ざる程度であれば、様子を見てみることもできるでしょう。

食事が突然変わっていないか、アレルギーが出る食べ物を食べていないか、脂肪を多く含む食べ物を与えなかったか、食べすぎではなかったか、などを振り返ってみましょう。

また、過度なストレスがかからなかったか、考えてみましょう。

極度の緊張や興奮、ストレスで腸内が傷ついて血便が出ることもあります。

忘れた頃に血便が出ます。3日から1週間ほど前の行動を思い起こしてみましょう。

・いつも通り元気、でも食欲が無いかな、赤い血が少し付く

食事が変わったのであれば、一度元に戻してみます。

便秘が疑われる場合は、水分を多く取らせる工夫や食事にします。

ウェットフードにしたり、ドライフードに肉のゆで汁(油分が少ないささみ等)をかけると効果が出ることがあります。

腸を冷やさないように、居場所のマットを工夫したり、マッサージをしたり、腸が温まる食事で回復することも、実はよくあります。

・肛門の周りに炎症や傷がある、便の周りに赤い血が少し付く

肛門周辺に軽い炎症や傷がある、お尻を床にこすりつけるなどは、肛門を清潔にする、肛門腺絞りをするなどの、肛門周りのケアをしてみましょう。

排便時に負担をかけないように、食事の回数を増やして1回の量を少なくすると、回数は増えますが1回の排便量も少なくなります。

あまり傷や炎症がひどい時は、先に診察を受けた方が良いでしょう。

●緊急で病院に連れて行ったほうが良い血便

・黒い血便
黒い血便は要注意です。

特に、元気が無い、無気力、呼んでも反応が無い、嘔吐や下痢、脱水症状を引き起こしている時は、速やかに受診させてください。

・赤くどろどろした血便

便が赤くどろどろの血便のときは、感染症が疑われますので、この場合も速やかに受診してください。

タマネギ中毒による血便で、元気が無く中毒症状を起こしている場合も速やかに受診させてください。

出血が多い場合も早急に受診した方が良いです。

・下痢・嘔吐・元気が無い・脱水症状と伴う血便

あまりにも犬の様子がおかしい血便は、すぐに受診させてください。

●直ぐではないが連れて行った方がよい血便

・肛門周辺に異常がなく血便

肛門周辺には特に何も異常がなく、便の周りに鮮血が付いている場合は、放っておかずに獣医師の診察を受けましょう。

赤い血が便に混ざっている場合も、早めに受診しましょう。

特に血便が数日続くようであれば、一度受診した方が良いです。

・強いストレスによる、あるいは原因がよくわからない血便

強いストレスで血便が出ている場合、腸壁がただれて出血しています。

ストレスの原因が無くなれば回復に向かいますが、あまり長いとひどくなっていきますので、血便が続くようであれば受診しましょう。

そもそも血便が出る前に、何らかの症状や行動が見られるはずですので、できれば血便が出る前に発見してあげたいものです。

原因がよくわからず、血便が数日続くようであれば、早めに検査をして原因を突き止めましょう。

2.3.血便が続く時の検査って

血便の原因は多種多様であるため、適切な治療や対処には、どこから、何故、出血しているかを突き止めることが必要です。

ここでは検査の種類と一般的な費用についてご説明します。

費用は検査料のみで、診察料などは含みません。

●糞便検査:直接法

糞便検査の基本で、便を直接スライドガラスに薄く延ばして乗せ、顕微鏡で見ます。

消化器官内寄生虫感染の有無、消化不良の有無、消化器官内細菌の異常繁殖の有無がわかります。

検査費用:500円~2,000円

●糞便検査:集卵法

飽和食塩水で糞便を溶かし、比重の差を利用して、直接法では検出がしにくい寄生虫卵や原虫が無いか見ます。

検査費用:500円~2,000円

●糞便検査:ジラルジア抗原

肉眼では見えないジアルジア原虫の感染有無を見ます。

検査費用:2,000円~5,000円

●糞便検査:犬パルポウイルス

犬の糞便中にパルポウイルス抗原が無いかがわかります。

検査費用:3,000円~6,000円

●抗体価検査:犬パルポウイルス

血液検査:2,000円~5,000円

血液検査でパルポウイルスがいないかどうかチェックします。

●レントゲン検査

胃や腸の中に、粘膜を傷つける原因となる異物が無いか調べます。

腫瘍を見ることもあります。

バリウム造影検査が一緒になることもあります。

バリウムは肛門から入れられることもあります。

費用:3,000円~12,500円(枚数や方法によってばらつきがある)

●超音波検査

病変の部位を特定する際に有効な検査です。腸の状態を調べることもできます。
2,000円~5,000円

●内視鏡検査

腸の状態をさらに詳しく調べる時に行われます。

腫瘍が認められる場合には、この時に組織の一部を取って病理検査が行われます。

5,000円~12,500円

病院によって行う検査が異なる上、セットとしていくつかが含まれていることもあります。

具体的にはかかりつけの獣医師によく検査内容を確認してください。

3.血便を出さないために心がけたい5つのポイント

血便で比較的多い原因である、胃腸炎や大腸炎、ストレス、食べ物は、飼い主さんの努力で改善できます。

血便を防ぐために、日常でできる血便予防のためのケアを、5つにまとめてご紹介します。

●食べ物を小分けにする、水分を取る

便の量が多すぎると、肛門に負担がかかり、肛門を傷つけます。

犬の肛門に対して多すぎると感じたら、食事を小分けにして、排便量を調節します。

小分けにすると、回数は増えますが、便の量は減り負担が軽くなります。

便が固すぎる、便秘と言う場合は、水分が足りていないことが考えられます。

水分摂取を増やす努力をします。

食事に水分や食物繊維が含まれるものを取り入れることも有効です。

野菜は犬によっては消化しにくく、軟便になったり、逆に便が固くなることもあるので、少しずつ様子を見ながら与えるように注意します。

乳酸菌は犬に対しても、腸内環境を整えたり、歯周病を予防する効果があります。

犬用の乳酸菌を与えるのも良いですね。

●便のチェックは毎回欠かさずに

言葉を発しない犬の便は、飼い主さんにとってはとても大切な犬からのサインです。

色、量、固さ、臭い、回数、便に混ざっているものは毎回チェックします。

同時に、排便時、排便後の犬の様子もよく見ておきましょう。

●ストレスは犬にも大敵

孤独や退屈、不安、恐怖など、犬が感じるストレスは様々で、犬によっても異なります。

ストレスは胃腸に不調を与えお腹を壊します。

長く続くと腸壁がただれて出血を起こします。

犬の性格を考慮し、できる限りストレスを溜めない努力をしましょう。

●適度な運動は血便も予防

適度な運動は、体中にリンパが流れ、白血球を全身に送りますので病気の予防になります。

また、胃腸の働きを高める副交感神経が活発になるため、消化促進にもなります。

便秘の犬は比較的運動が不足しています。

散歩でちょっと走った後で急に排便した、という経験はありませんか?

これは運動したことで蠕動運動が起こるからです。

運動が不足していないか、ライフスタイルも見直してあげましょう。

●誤飲・誤食をさせない

腸内を傷つける固い物や、消化ができないものを食べさせないよう、十分に注意します。

特に留守中に間違って食べないように、危ないものは置かない配慮が重要です。

4.まとめ

血便と一口にいっても、血の付き方が様々で、原因も多様であることがお分かりいただけましたでしょうか。

最も大切なことは、日頃からのストレスや食事、生活のケアで血便を予防することです。

もし血便が認められた場合は、慌てずに便や犬の状態をよく観察・把握し、適切な行動に出ることも重要です。

飼い主さんが不安になっていると、愛犬も不安になります。

しっかりとした対応で、愛犬を守ってあげましょう。

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