犬の口臭はかんたんに改善できる!口臭の原因と6つの対処法

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最近飼っている犬の口臭がきついと感じている飼い主の方はいませんか?

ただ単純に口臭が臭いというだけならまだしも、もしかしたら身体に異常があるのでは?と、飼い犬の病気などの心配をしている人も多いかと思います。

そんな方のために、ここでは気になる犬の口臭の原因や対策について詳しく紹介させていただいています。

最近飼い犬の口臭が気になるという方は是非ご自身の犬をチェックしながら確認してみてください。

目次

1.犬の口臭とは

2.4つのタイプの口臭と原因
2.1.糞の臭いは『食糞か胃腸に原因』がある
2.2.人間の体臭に近い臭いは『虫歯、歯周病、口内炎の影響』
2.3.魚や生臭さは、『餌か虫歯菌が原因』
2.4.病気のサイン、『アンモニア臭』

3.犬の口臭に効果のある6つの対策
3.1.お手軽『歯磨きシート』
3.2.歯石除去効果のある『口臭スプレー』
3.3.犬用の『口臭サプリメント』
3.4.自宅で使える『スケーラー』
3.5.歯磨き『おもちゃ』
3.6.病院にて『治療』

4.毎日の餌と口内を清潔にしておくことが予防のカギ
4.1.最低『週に2~3回の歯磨き』
4.2.水に混ぜるだけの『マウスクリーナー』
4.3.腸内環境を日頃から整える『酵素を含んだ餌』
4.4.『食物繊維豊富な食事』
4.5.『サプリメント』で必要な栄養素を補給

5.まとめ

1.犬の口臭とは

犬の不快な口臭を仕方がないものと考えて、気にしていない人もいるようですが、実は犬の口臭は自然に発生するものではなく、なにか原因があって発生しているということを飼い主の方は知っておく必要があります。


私たち人間もそうであるように、健康な犬には不快な口臭などはないため、どこか身体の不調が原因になって口臭が発生している可能性が高いと考える必要があります。

犬の口臭の原因の多くは口内環境が原因で起こっています。

そのため、犬の口臭が気になる場合は歯石や虫歯、歯周病や歯肉炎などの口内の異常が一番に考えられます。

また、口内環境の悪化だけでなく、胃腸や内臓などの身体の他の部分の異常によるものということも考えられますので、たかが口臭と考えるのではなく、口臭は犬の身体の異常のサインだということをしっかりと飼い主の方は認識しておくことが大事です。
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2.4つのタイプの口臭と原因

2.1.糞の臭いは『食糞か胃腸に原因』がある

「犬の口から糞のような臭いがする」という状態は、胃腸になにかしらの異常があるということを疑った方がいいかも知れません。


口臭の原因が犬の口内環境が原因か、もしくは内臓が原因なのかを簡単に確かめるには、タオルなどで犬の歯を拭ってそれを臭ってみるというのが一般的やり方です。

タオルから口臭と同じような臭いがするのであれば、歯石などの口内環境が原因となっている可能性が高いと言えますし、タオルから臭いがしない場合は、胃腸などの内臓が原因の可能性がかなり高いと考えられます。

口臭が胃腸が悪くてきていると考えられる場合は、犬の腸内改善をおこなう必要があります。

犬の腸内改善をおこなうためには、乳酸菌や酵素などを含む犬用のサプリメントやヨーグルトを食べさせるのもひとつの手段としては効果が期待できます。

ただし、犬の内臓は人間と比べて小さいことから、耐久力も低いため、対応が遅ければ最悪の場合命に関わることもないとは言えません。

そのため、口臭の原因が内臓にあると疑われる場合は、まずは獣医さんなどの診察を受け、どのような対応をすればいのかを相談することが一番だと言えます。

また、口臭が糞に似た臭いがする場合は、食糞が原因の可能性が高いと言えます。

犬の食糞の原因には、食事量の不足からくるものや食事に対する飽き、栄養補給のためやストレス解消、飼い主から糞を隠すためなど様々な原因が考えられています。

2.2.人間の体臭に近い臭いは『虫歯、歯周病、口内炎の影響』

「犬の口から人間の体臭のような臭いがする」という状態は、虫歯や歯周病、口内炎などの口の中の異常が原因の可能性が考えられます。

前述でも触れましたが、犬の口臭の原因は口内環境の悪化という場合が、実際に大半を占めています。

犬も私たち人間と同じように、食べ物を食べることで口内に食べかすや雑菌がたまり、それがネバネバとした歯垢となります。

この歯垢は唾液の中のミネラルと結合し、歯石となって口臭の原因となるのです。

基本的には、この歯石が口臭の主な原因となっており、歯石を予防、除去することで口臭は収まる可能性は高いと言えます。

ただし、犬の口内では、たった2日から3日ほどで歯垢が歯石に変わってしまいます。

そのため、常日頃から犬の口内のケアをおこなうことは口臭を予防するためには大事なことなのです。

さらに歯石は、歯周病や虫歯など様々な口内環境の異常を引き起こす原因となりますので注意が必要です。

2.3.魚や生臭さは、『餌か虫歯菌が原因』

「犬の口から魚や生臭い臭いがする」という状態は、虫歯菌などの雑菌が原因か、もしくは普段から食べている餌にに原因がある可能性が高いと考えられます。


ドックフードの原料には様々なモノが使用されていますが、肉や魚、穀物以外にも添加物などが使用されているものもあります。

基本的に動物の身体に望ましくないとされる成分やモノが動物の身体の中に入った時、動物の身体はそれを体外へ追い出そうとする働きが機能します。

その結果が口臭などの体臭となって現れる場合も多いと考えられています。

また、普段私たちの食べている食事の残り物などを与えている方もいるとは思いますが、口臭はそれが原因の場合もあります。

野生の犬は基本的には肉食ですが、火を通していない生肉や生野菜などの食物を口にします。

そうして生肉や生野菜を摂ることで、それらに含まれている酵素と呼ばれるものも自然と一緒に摂取しています。

酵素とは、消化吸収や代謝、排泄など、生き物の日々の生命活動を促進してくれる働きを持っており、動物の体内でも作られているものですが、年齢と共にその数は減少していくと言われています。

しかし、酵素は熱に弱い性質を持っているため、私たちが食べている加工、または加熱された食事を犬に与えると、酵素を摂取できないだけでなく、ただただ、虫歯菌の増殖や臭いの原因になってしまうとされています。

2.4.病気のサイン、『アンモニア臭』

「犬の口からおしっこのようなアンモニア臭がする」という状態は、口内環境の悪化ではなく、内臓に病気を患っている可能性が高いと考えて良いでしょう。

口の中からアンモニア臭がするということは、腎臓や肝臓などの機能が低下し、通常は尿として体外に排泄されるはずの老廃物などが、体内に蓄積されることで、口臭にその臭いが影響してしまっている可能性が高いと言えます。

先ほども少し触れましたが、犬の内臓は人間よりも小さいため、人間に比べると耐久力も低くなっています。

そのため、犬の口から強いアンモニア臭がする場合、腎臓や肝臓などの病状が思ったよりも進んでしまっている可能性が高いため、そのような症状が現れた場合はすぐにでも獣医さんに見せたほうが良いでしょう。

このように、口臭と一言でいっても様々な原因が存在しています。

そのため大事なことは、口臭がすると感じたら出来るだけ早く原因を探り、改善することです。

次の項では、このような口臭に対しての対策を紹介させていただきます。

3.犬の口臭に効果のある6つの対策

3.1.お手軽『歯磨きシート』

犬の口内を清潔に保つには、日々の歯磨きなどを習慣付けるのが一番良いということは言うまでもありません。

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ただし、犬によっては歯ブラシが口の中に入るのを嫌がる犬も多く、口を開けさせて歯磨きをするという行為自体が難しい場合があるのも確かです。

もちろん少しづつ、歯ブラシを使用することを馴れさせていくことが一番だと言えますが、いつまでたっても歯ブラシを嫌がってしまう犬もいます。

そんな通常の歯磨きが難しい犬の歯磨きにおすすめなのは、歯磨きシートと呼ばれるアイテムです。

歯磨きシートとは、指にシートを装着して歯をこすり磨くものになっているため、飼い主の指の感触が直接感じられる分、歯磨きよりも犬も馴れやすいと言えます。

そんな歯磨きシートの使い方は以下の通りです。

①まずは、犬の口のまわりを触られることに馴れさせます。

そのため、指先や手のひらで少しづつ口のまわりに触れていくことで、徐々に馴れさせるようにしましょう。

また、口の周りを大人しく触らせてくれた時は、ご褒美を与えるのもおすすめです。

②口の周りを触っても平気な状態になれば、次は口の中を触ることに馴れさせましょう。

口の中に指を入れて直接歯や歯茎などにそっと触れてみてください。

あまり長時間ベタベタと触り続けると、犬が口の中を触るのを嫌がる原因になってしまいますので、一度の時間は短時間で切り上げるようにし、回数を重ね少しづつ馴れさせていくことが大切です。

③犬が口の中を触らせてくれる状態になったら、いよいよ歯磨きシートで直接歯をみがきます。

まずは歯磨きシートを歯を磨く方の人差し指に当てて、人差し指を挟み込むように縦にシートを織り込みます。

そしてそのままシートを指にしっかりと巻き付けましょう。

④歯磨きシートの装着が完了したら、前歯のほうからしっかりと磨いていきましょう。

歯磨きシートの指への巻き付けが緩くなってきたと感じた場合はしっかりと巻き直してください。

しっかりと指に巻き付けておかないと、犬にくわえられて誤飲の原因になりかねませんので注意が必要です。

このように歯磨きシートは歯ブラシに比べて直接指で磨くため、多少犬が動いても心配ありませんし、馴れやすくなっています。

うちの犬はなかなか歯ブラシを使って歯磨きをさせてくれない、という方は是非一度使用してみてはいかがでしょうか。

3.2.歯石除去効果のある『口臭スプレー』

最近では、歯磨き効果の期待できる犬専用の口臭スプレーも販売されています。

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使い方は非常に簡単になっており、犬の口内にシュッとスプレーをするか、もしくは手に取って、犬に直接舐めさせてあげることで歯磨き効果をはじめ、徐々に歯垢を柔らかくして歯垢を除去するといった効果も期待ができるとされています。

当然、口内ケアには毎日しっかりと歯磨きをおこなうことが一番だとは言うまでもありませんが、どうしても犬が口の中を触らせてくれないといった場合は、このような口臭スプレーの使用もひとつの手段として考えてみてもいいでしょう。

3.3.犬用の『口臭サプリメント』

最近では上記のような口臭スプレーだけでなく、犬専用の口臭サプリメントも登場しています。

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口臭サプリメントの中には、口内の雑菌を除去し、口内環境の改善が期待できるといったものや、胃腸の調子を整えて口臭改善をおこなう目的のものまであります。

サプリメントと聞くと、薬のように口に入れるのを嫌がる犬がいるんじゃないの?と考える方も多いかと思いますが、粉末状のサプリメントを選べば、普段から食べている餌に混ぜてあげることができますので、大抵の犬は普通に食べてくれるでしょう。

3.4.自宅で使える『スケーラー』

口臭の原因が口内環境の悪化の場合、多くの場合は歯にこびりついた歯石が原因です。

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歯石は、口臭の原因になるだけでなく、様々な口内疾患の原因にも繋がる可能性がありますので、犬の口内に歯石がある場合は定期的に除去することが必要になってきます。

犬の歯石の除去で一般的に利用されているのは、スケーラーと呼ばれる器具です。

歯医者で歯石取りをしたことがある人はご存じかもしれませんが、先端が鍬や鎌のように尖った金属の器具で、歯石を削り取ります。

実際に動物病院などで歯石を取る際も、スケーラーと呼ばれる器具は利用されています。

当然のことですが、犬が暴れると口内を傷付けてしまう原因にもなりますので、スケーラーを使って歯石を取る前に、口の中を触ることに馴れさせることは必要不可欠なことです。
スケーラーを使った犬の歯石取りの手順は以下のようにおこないます。

①犬の頭を動かないように固定します。

②犬の口の端の部分に親指を差し込み、人差し指で上唇を持ち上げて、歯茎がむき出しになる状態にしましょう。

その際、残りの3本の指で犬の頭をしっかりと固定します。

③次にもう片方の手で、歯石の付いた歯にスケーラーを当て、そこから歯石を削り取ります。

スケーラーの使い方としては、犬の歯茎を傷付けないためにも、歯茎の方から先端に向かって動かすようにしましょう。

歯と歯の間などの狭い隙間の歯石は、スケーラーの先端の尖った部分で削り取ります。

このようにしてスケーラーを使って歯石を取っていきます。

ただし、一般の方で普段からスケーラーを使用している、なんて人はなかなかいないと思いますので、スケーラーの使用は、はじめは難しいかも知れません。

馴れてくれば一人でもおこなえますが、馴れる前までは、犬の頭を固定する人と歯石を取る人との複数人でおこなうのが良いでしょう。

3.5.歯磨き『おもちゃ』

どうしても口の中をさわらせてくれず、歯磨きが出来ないといった状態や、口臭スプレーや口臭サプリメントも嫌がるという場合は、犬の歯磨き効果のあるおもちゃを与えるのもひとつの手段です。

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「デンタルトーイ」と呼ばれる歯磨き効果の期待できるおもちゃがあり、木製やプラスチック製、布製やロープ製など様々なものが登場していますが、飼っている犬が一番くいついてくれる素材のものを選びましょう。

どんなに優れたデンタルトーイでも犬が利用してくれなければ、当然意味がありません。

ただし、上記で紹介した口臭対策と比べると、デンタルトーイはそれほど効果の期待できるものではありません。

そのためデンタルトーイを使わせながら、それと同時に徐々に歯磨きなどのできる状態を作っていってあげるのが一番だと言えるでしょう。

3.6.病院にて『治療』

自分で歯石を取ることができない場合や、口臭の原因が内臓の疾患にあると考えられる場合は、やはり専門の獣医さんに診察を仰ぐのが一番です。


口内環境を整えるためにおこなわれる処置では、歯石取りが多いようですが、歯石取りにも「無麻酔」でおこなわれる歯石取り、「全身麻酔」を使用しておこなわれる歯石取りの2種類があります。

全身麻酔と無麻酔の歯石取りの施術を比べて、絶対にこちらのほうが良いということは今のところはなく、正直どちらも一長一短だと言えます。

全身麻酔の場合、麻酔が犬の身体に良いなんてことは決してありませんので、身体の弱い犬や高齢の犬には全身麻酔の処置はおすすめできません。

実際に、麻酔が原因で亡くなってしまった「麻酔死」という悲しい事例もいくつかあります。

また、全身麻酔をおこなっても平気な状態かどうかの検査も必要となりますので、歯石取り以外の費用も必要となり、料金も割高になります。

ただし、麻酔をかけることで犬が暴れることもなくなりますので、犬が暴れて怪我をしてしまったという事態や、犬に過度なストレスをかけずに歯石取りをおこなうことができるという点が全身麻酔の利点だと言えます。

それとは逆に無麻酔での歯石取りの場合、麻酔をおこなうことで起こりうる事故を防ぐことができるということは言うまでもありませんし、麻酔を使用しないため、身体の弱い犬や高齢の犬でも歯石取りをおこなうことができます。

また、費用も歯石取りをおこなうだけの費用で済みますので、全身麻酔での歯石取りに比べると、料金は圧倒的に低価格で済みます。

ただし、口の中を触られ馴れていない犬の場合、犬が極端に暴れる恐れがありますので、それが原因で犬の口内が傷ついてしまったり、強いストレスを感じたりするという弊害は充分考えられます。

費用的には全身麻酔の場合は、20000円~50000円ほど、無麻酔の場合は3000円~10000円が相場のようです。

また、前述でも少し触れましたが、歯石や虫歯以外にも、内臓が影響している重大な病気の可能性も考えられます。

そのため、あまりにも口臭がひどい場合は、専門の獣医さんの診察を受けることは大事なことだと言えるでしょう。
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4.毎日の餌と口内を清潔にしておくことが予防のカギ

4.1.最低『週に2~3回の歯磨き』

正直犬の歯磨きの理想は人間と同じように毎日おこなうことが理想です。

どんなに忙しくても、歯垢は2日から3日で歯石に変わりますので、最悪でも週に2回から3回の歯磨きは欠かさないようにしましょう。

また、ドライタイプのドックフードではなく、ウェットタイプのドックフードを与えている場合は、食べかすなどが歯に詰まりやすいため、歯を磨く頻度は多くしたほうが良いでしょう。

4.2.水に混ぜるだけの『マウスクリーナー』

犬のお手軽な口内ケアの方法として、「マウスクリーナー」と呼ばれるアイテムを使用するという手段もあります。

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マウスクリーナーの中にはガーゼなどに染み込ませて歯を磨くものなどもありますが、一番お手軽なのものが、水に混ぜて飲ませるタイプのものです。

これだと口の中を触らせるのを嫌がる犬にも手軽に使用することができますので、なかなか歯磨きをさせてくれない犬の口内ケアにはおすすめです。

4.3.腸内環境を日頃から整える『酵素を含んだ餌』

前述でも少し触れましたが、我々人間の身体もそうですが、動物の体内では酵素と呼ばれるタンパク質の一種が作られており、食物の消化をはじめ、吸収や排泄などの活動を促進してくれるのに役立っています。

胃腸の働きを手助けしてくれるということは、胃腸などが原因の口臭には、酵素の働きは期待ができるということが言えます。

ただし、加齢とともに体内で作られている酵素の量は減少していく傾向にありますので、高齢になるほど外部から取り入れることで補う必要がでてきます。

基本的に酵素は、加熱処理のされていない生の食べ物や発酵食品などにそれらを分解するための酵素が含まれています。

野生の犬や動物はそういった加熱していない生の食材を普段から摂取しているため、自然と体内で不足している酵素を補っているのです。

こういった酵素を含んだ食材を、犬の餌に取り入れることで、食物の消化をはじめ、吸収や排泄などをスムーズにおこなえ、犬の健康を維持することに繋がります。

効率よく犬の食事に酵素を取り入れるためには、いつもの餌にキャベツなどの生野菜やリンゴなどの果物を取り入れたり、犬専用のヨーグルトなどを与えるのがおすすめです。

ただし、キャベツやリンゴなどの野菜や果物を好んで食べない犬もいますし、ヨーグルトは個体差によってはお腹を下しやすい犬もいますので、飼っている犬にあった酵素の摂取の仕方を考える必要があると言えるでしょう。

4.4.『食物繊維豊富な食事』

犬の腸は草食動物と比べて短くなっていることから、肉などの食べ物の消化は得意ですが、野菜の栄養素の吸収は不得意だとされています。


基本的には動物性たんぱく質が犬の食事には必要になりますが、便秘解消や腸内バランスを整えるためには食物繊維も多少は必要です。

ただし、前述でも触れましたが野菜を好んで食べない犬もいますので、柔らかく煮込んだり、茹でたものをミキサーにかけて細かくして与えるのと良いでしょう。

野菜や果物から一緒に酵素を取る場合、酵素は熱に弱いため生のまま与える必要があります。その場合はすりおろした状態の物を与えるのがおすすめです。

ただし、繊維質の多い野菜や果物を多量に与えると消化不良を起こすこともありますので、与えすぎには注意が必要です。

4.5.『サプリメント』で必要な栄養素を補給

私たち人間が普段の食事だけでは不足しがちな栄養素をサプリメントから補うように、最近では犬専用の様々なサプリメントが登場しています。

栄養バランスを整えるサプリメントをはじめ、免疫力向上のためのサプリメント、関節トラブル予防のサプリメント、毛並改善のサプリメントなど、その用途は様々です。

そんなサプリメントの中でも口臭予防のために与えるのにおすすめなのは、やはり酵素や乳酸菌の入った腸内改善を目的としたサプリメントです。

酵素や乳酸菌などを犬に与えるには、生野菜や果物、ヨーグルトなどがおすすめだという話はしましたが、犬にも好き嫌いがあるため、すんなりと食べてくれるとは限りませんし、毎回果物などをすりおろすとなるとかなりの手間がかかってしまいます。

しかし、サプリメントで餌に混ぜるものを選べば、普段から食べている餌に混ぜて与えるだけで済みますので、あまりに臭いの強いものでなければ、ほとんどの犬は抵抗なく食べてくれます。

このように、歯磨きや餌に気を配って、普段から犬の口内の状態を良好に保ち予防するという考えが、犬のためにも一番の口臭を防ぐ方法だと言えるのです。

5.まとめ

ここまで説明してきたように、犬の口臭の対策はやはり日々の口内ケアの積み重ねが一番大切だと言えます。

例え一時的に歯石などを除去したとしても、その後になんのケアもせずに放っておくと、結局は同じことの繰り返しになってしまいます。

私たちが毎日歯磨きをするように、犬も定期的な口内ケアを必要としているということを飼い主さんは考えておかねばなりません。

こうした口内ケアをはじめ、飼い犬が健康な日々を過ごせるようにすることも、犬を飼っている方の責任のひとつだと言えるのではないでしょうか。
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