犬にダニが付いたらすぐに処置を!正しいダニ対策&対処法

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毎年、暖かくなると増えるのが犬のダニ被害。

特にマダニは散歩やほかの犬との接触で伝染し、痒みのみならずアレルギーの原因となり、更には人にも感染する病気を発症することも少なくありません。

また、ニキビダニやヒゼンダニ、耳ダニなども放っておけば重症化し、細菌などの二次感染を引き起こして場合によっては命を落とすことも少なくありません。

そこで今回は、ダニの被害から愛犬を守るための予防法や治療法、並びに特に注意したいダニ4種について詳しくご説明していきます。

目次

1.犬のダニとは?

2.犬のダニで注意したい4種類のダニ
2.1.アレルギー性皮膚炎を引き起こす『マダニ』
2.2.どの犬種にも存在する『ニキビダニ』
2.3.顕微鏡でしか『発見できないヒゼンダニ』
2.4.激しい『かゆみを伴う耳ダニ』

3.種類ごとの正しいダニ対策
3.1.マダニの処理を間違えるとイボのようになる
3.2.『殺ダニ剤』でニキビダニを死滅させる
3.3.ヒゼンダニは『薬浴と抗生物質』で対処
3.4.耳ダニは『レボリューション』を使う

4.犬のダニから犬を守る安全な予防薬とグッズ8選
4.1.手軽につくれる『予防アロマスプレー』
4.2.ダニ寄生を防ぐ『予防接種』
4.3.予防として『フロントラインプラス』や『レボリューション』を活用
4.4.首周りを守る『首輪』
4.5.防ダニ加工が施された『洋服着用』
4.6.『草むら』には近づけない
4.7.愛犬の『使用する物、身の回りを清潔』に
4.8.定期的に『シャンプー』をし体を清潔に

5.まとめ

1.犬のダニとは?

犬と遊んでいるときに、犬の身体に何か黒っぽい塊がくっついているのを見かけたことはありませんか?

実はこれは犬の血を吸って体が大きく膨れたダニで、放っておくと卵を産み、どんどん増殖し、アレルギー性皮膚炎やライム病など人にも感染する病気を患うことも少なくありません。

また、最近では気候の変動により春夏のみならず、秋冬でもダニの被害が相次ぎ、一年中警戒する必要が出てきました。

そこで今回は、犬に取りつく主なダニの種類を紹介していくとともに、予防や治療法、およびお役立ちアイテムなどをご紹介していきたいと思います。

2.犬のダニで注意したい4種類のダニ

犬のダニで、特に注意したいのが

  • マダニ
  • ニキビダニ
  • ヒゼンダニ
  • 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)

の4種類です。

特に、マダニは人にも取りついて吸血することがあり、かゆみのみならずアレルギーの原因やバベジア症などの人獣共通感染症に感染することもあります。

そのため、愛犬のみならず、飼い主がダニによる被害を受けないよう、その生態や引き起こす被害などについて十分な知識が必要です。

そこでこの項目では、特に注意すべき4種類のダニについて、詳しくご説明していきます。

2.1.アレルギー性皮膚炎を引き起こす『マダニ』

マダニとは、クモのように8本の脚を持ち、固い外皮に覆われた節足動物の一種で、その体調は成虫で3~4mmほどの大きさです。

主に犬の顔やお尻にとりつき、1~2週間ほどじっくり時間をかけて吸血し、何十倍もの大きさに膨れ上がります。

犬と遊んでいるときに、体になにか血豆のような黒い塊をみかけたら、マダニがとりついている可能性があります。

マダニの繁殖期は5~9月頃ですが、近年の気候変動などにより、冬でも見かけるようになりました。

そのため、1年中警戒しなければならない外部寄生虫として猛威を振るっているのです。

マダニの生態は、主に草むらに生息し、幼ダニ期から若ダニ期、成ダニ期と合わせて2回脱皮を行って成長します。

犬に取りつく際に体温や二酸化炭素、振動などを特殊な器官によって感知し、素早く犬の身体に乗り移り、寄生するのです。

ゆっくり時間をかけて犬の血を吸い、体がパンパンに膨らんだメスのマダニは犬の身体から地面に落下し、2~3週間ほどかけて卵を産みます。

こうして増えたマダニは親と同じサイクルを繰り返し、どんどん増殖していき、結果マダニの温床となってしまうのです。

マダニが引き起こす症状で代表的なのがアレルギー性皮膚炎ですが、それ以上に怖いのが、マダニ媒介性疾患です。

このマダニ媒介性疾患は人にも感染する人獣共通感染症が多く、

  • バベジア症(バベジア原虫)
  • 日本紅斑熱(リケッチア)
  • ライム病(ボレリア菌)
  • Q熱(コクシエラ菌)
  • エールリヒア症(リケッチア)
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTSウィルス)

などの病気がマダニによって引き起こされます。

特に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は注意しなければならない病気で、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を伴い、更に頭痛や筋肉痛、意識障害や失語症などの神経症状、リンパ節膨張や皮下出血、下血などの出血症状に白血球の減少、血小板の減少など恐ろしい症状を引き起こします。

しかも致死率が10~30%と高く、現在原因となるSFTSウィルスに有効なワクチンもないため、治療方法も対処療法しかありません。

愛犬とともにマダニの被害を受けないために、徹底的に予防、駆除を心がけるようにしましょう。

2.2.どの犬種にも存在する『ニキビダニ』

別名『毛包虫』と呼ばれるニキビダニは、実は犬種を問わずどの犬にも潜んでいます。

体長0.2~0.3mmほどの大きさで、肉眼では確認することはできず、主に犬の毛根を包む毛包中に潜んでいます。

子犬のころ、母犬から伝染することが多く、生後間もないころに母乳を飲む際、母犬の体に潜むニキビダニが幼犬に伝染するのです。

ニキビダニによる主な症状は、膿疱、皮膚の炎症・ただれ、脱毛、フケの異常発生で、重症化すると膿皮症となり、全身に湿疹ができ、病巣部がじゅくじゅくと膿み、ただれ、さらに悪化すれば全身に広がり、治療は困難となります。

あまりにひどい症状になると、気管支肺炎や敗血症などの二次感染も引き起こします。

また、膿皮症は悪化すると皮膚がんになる恐れもあるため、場合によっては愛犬の命に関わることも少なくありません。

犬のニキビダニは別の成犬に移ることなく、また人間のニキビダニとは異なる種類なので、人にとりつくことはありません。

基本的にニキビダニによる症状が激化することはほとんどなく、犬種やホルモン異常、加齢、ストレス、免疫力の低下などが原因で発症することがほとんどです。

できるだけ症状の早期発見を心掛け、初期段階のうちに動物病院で治療を受けるようにしましょう。

2.3.顕微鏡でしか『発見できないヒゼンダニ』

ヒゼンダニは犬の疥癬(かいせん)を引き起こす外部寄生虫の一種で、体長400マイクロメートルと非常に小さく、顕微鏡でなければまず発見することは不可能です。

出典:国立感染症研究所ホームページ

ヒゼンダニによる症状は激しい痒みを伴う皮膚病で、特にイヌセンコウヒゼンダニは犬だけでなく人にも感染することがあるため、注意が必要です。

また、ブラシやタオル、首輪などを介してほかの犬にとりつくこともあるため、よその犬との接触には十分注意すべきでしょう。

特にメスのヒゼンダニは犬の体表の角質部分に入り込み、“疥癬トンネル”を掘りながら卵を産み落とすため、患部が新たなヒゼンダニの温床になるため、早期発見と初期段階での治療が必要です。

その場合はヒゼンダニの性質上、肉眼によっての発見は困難ですので、動物病院にてヒゼンダニが寄生した角質部分を削り取り、顕微鏡検査をしてもらうことになります。

もしヒゼンダニによる疥癬が発症したら、動物病院にて疥癬駆除薬の処方や激しい痒みを抑える薬、抗生物質の投与などが必要になります。

また、表面的には症状が治まったとしても、犬の体にはまだヒゼンダニの卵などが残っているため、数か月スパンでの長期治療が必要になります。

決して自己判断で治療をやめず、必ず獣医師の診断に従うようにしましょう。

2.4.激しい『かゆみを伴う耳ダニ』

別名“ミミヒゼンダニ”と呼ばれる耳ダニは、体長0.3mmと小さく、犬の耳にとりついて耳道内の組織液や耳垢などを養分にして耳道内に卵を産んで繁殖します。

もしも犬の耳からポロリと黒い塊が出てきたら、耳ダニ感染症にかかっている可能性が高いです。

また、ほかの犬に感染したり、人間のアレルギー症状の原因となるため、見つけたら早急に動物病院で診察を受けましょう。

耳ダニ感染症の主な症状は、激しい痒みを伴う耳疥癬に、外耳炎、中耳炎、内耳炎などの耳の病気を引き起こします。

症状を放っておくと激しい痛みと運動失調障害、斜頸(頭が勝手に傾く症状)を伴う耳血腫になってしまいます。

耳血腫になると、血腫を取り除くために注射器や切開による外科的な処置が必要になるため、なるべく症状が悪化しないうちに動物病院で治療を受けるようにしましょう。

耳ダニの主な治療方法ですが、まずは耳の中を洗浄してから点耳薬や駆除薬を投与し、耳ダニを取り除きます。

ただし、耳ダニの卵に薬は効果がないため、3週間~1カ月間は薬の投与を続けなければいけません。

耳ダニを完全に駆除するまでは治療を途中でやめずに獣医師の指示に従って根気強く治療を続けましょう。

3.種類ごとの正しいダニ対策

愛犬の体にダニを見つけたら、すぐ自分で取り除くという飼い主の方はいらっしゃいませんか?

実は無理やり取ろうとすると、ダニの牙や分泌液が残ったままになり、帰って症状が悪化する恐れがあります。

そのため、ダニを見つけたらなるべく動物病院で取り除いてもらうのがベストです。

この項目では、ダニの種類ごとの対処法や治療法について詳しくご説明したいと思います。

現在犬を飼っていてダニの被害が心配な方やこれから犬を飼おうとしている方は、ぜひ参考になさってください。

3.1.マダニの処理を間違えるとイボのようになる

愛犬の体にとりつき、吸血のみならず皮膚病や感染症などを引き起こすにっくきマダニは、見つけ次第手でつぶすか取り除いているという飼い主も少なくないかと思われます。

しかしながら、中途半端に取り除いたり、イボのように膨らんだ部分のみをつぶすだけではマダニの牙や組織が犬の皮膚の残留し、化膿などの原因のみならず、感染症を引き起こす可能性があります。

そのため、正しいマダニの取り方を知っておく必要があります。

自分で取り除く場合

ご家庭でマダニを取り除く場合、アルコールを浸したティッシュペーパーを患部に10秒ほどかぶせ、マダニを窒息させます。

呼吸ができないマダニは自分から口を離すので、犬の体内に牙などの口吻部分を残さず取り除くことができます。

取り除く際は、ピンセットやノミ取り用ブラシ(なければアイブロウ用のブラシで代用可能)でゆっくり掬うように引きはがします。

このとき、慌てて取り除こうとするとマダニの組織片が残留する恐れがありますので、慎重に落ち着いて行いましょう。

取り除けたら、使ったアルコールティッシュで包み、更にラップで隙間なく密閉するように包んでゴミ箱に廃棄します。

この方法だとご家庭でも取り除くことが可能ですが、技術がいることと手先があまり器用ではない方には少々難しいと思われます。

また、皮膚が弱く、アルコールが使えない犬に対してはこの方法は不向きです。

そのため、上手に取り除く自信がない方は、獣医師さんに頼んで取り除いてもらうようにしましょう。

病院での治療方法

確実かつ愛犬への負担が少ない方法をとるのであれば、やはり動物病院で獣医師に頼んで取り除いてもらう方が確実です。

病院ではマダニ専用のピンセットで取り除いてもらい、患部に軟膏を塗ってもらうだけなので、よほどマダニがびっしり取り付いていない限りはすぐに終わります。

その際の費用ですが、基本的にフロントラインなどのマダニ予防薬も処方されるので最低でも9,000円ほどの費用がかかります。

ご家庭でマダニをとるよりもお金はかかりますが、その分適切な処置と予防薬の処方をしてもらえるため、比較的軽度のうちに治療でき、しかもマダニによる被害もぐっと減ります。

できるだけ動物病院に行き、獣医師の診断を受けて適切な処置を施してもらうようにしましょう。

3.2.『殺ダニ剤』でニキビダニを死滅させる

基本的に、殺ダニ剤によって駆除できるのはニキビダニの成虫および幼虫のみで、卵や蛹には効果がないとされています。

そのため、長期的な使用が必要となる上に中毒性も指摘されているため、殺ダニ剤は獣医師による診断がない限り、ご家庭で使用するのは控えるべきです。

薬用シャンプーで経過をみる

殺ダニ剤を用いず、ニキビダニの症状の経過を見る場合は、薬用シャンプーを用いる方法があります。

犬用の薬用シャンプーには、ニキビ治療薬に含まれる成分である“過酸化ベンゾイル”や“サルファサリチル酸シャンプー”が含まれるものを用い、週一回の間隔でニキビダニによる皮膚炎などの症状が見られなくなるまで洗います。

基本的に、健康な犬でしたらニキビダニ症が激化することはあまりないため、軽症のうちはご家庭による薬用シャンプーでの洗浄で対応することもできます。

しかし、それでも症状が良くならない場合は、動物病院に行く必要があります。

病院での治療法

ご家庭での薬用シャンプーによる洗浄でも回復しない場合は、激化しないうちに早めに動物病院にかかる必要があります。

動物病院でのニキビダニの治療法はドラメクチンなどの駆虫薬の注射や“サルファサリチル酸”入り薬用シャンプー及び“アミトラズ”による薬浴による洗浄で経過観察をし、患部が炎症を起こしていたり、細菌感染している場合は抗生物質を投与します。

ニキビダニによる症状を動物病院で治療してもらう場合、病院によって異なりますが膿皮症などを患っている場合は、1回でおよそ15,000円ほどかかります。

また、ニキビダニの治療は一月に何度も診察を受ける必要があり、更に数カ月間ほどかけて治療を行うため、最低でも100,000円程度かかります。

そのため、ニキビダニによる症状が軽度のうちになるべく処置してもらう方が負担もかからずに済みます。

3.3.ヒゼンダニは『薬浴と抗生物質』で対処

犬にとりつくダニの中でも400マイクロメートルと最も小さいヒゼンダニは、顕微鏡を用いなければ発見は困難なため、人の手で取り除くのは基本的に難しいです。

そのため、症状が見られたら薬用シャンプーや薬浴などで経過観察をし、それでも症状が改善されなければ、動物病院で抗生物質を処方してもらう必要があります。

薬剤を混ぜたお湯で全身浴

ヒゼンダニによる疥癬の症状が出たら、動物病院での治療と並行して薬浴をして経過観察をする場合は、週一回薬用シャンプーや殺ダニ剤を含んだ薬をぬるめのお湯に溶かして全身を洗う薬浴を行うと効果的ですが、疥癬の症状が重症化していたり、皮膚の状態が悪く化膿や激しい炎症、皮膚機能が低下している場合はかえって症状が悪化する可能性があります。

薬浴を行う場合は必ず獣医師と相談するようにしましょう。

病院での治療法

病院でのヒゼンダニの治療は、殺ダニ剤によるヒゼンダニの駆除と並行し、疥癬の症状を抑える外用薬や内服薬、及び抗生物質の投与がメインとなります。

また、殺ダニ剤を注射して駆除する方法もあり、効果が高く治療期間も比較的短期間で終わるなどのメリットがありますが、中毒性や犬種によっては接種不可能といったデメリットもあります。

ヒゼンダニの駆除・予防及び疥癬の治療費は、病院並び症状の進行具合によって異なりますが、およそ1回2,000~8,000円ほどかかります。

さらに、重症化によって細菌感染などの二次感染が見られる場合はそちらの治療費もプラスされる場合はもっと高い費用が必要となります。

そのため、症状が悪化しないうちにできるだけ早く動物病院に通うようにしましょう。

基本的に、ヒゼンダニの治療はかなり長期間にわたって行わなければなりません。

表面上症状が治まったように見えても、疥癬トンネル内の卵が残っている場合は再び増殖し、症状が再発してしまいます。

そのため、完全にヒゼンダニを駆除し、獣医師から完治しましたと診断されない限りは自己判断で治療に通うのをやめるのは厳禁です。

3.4.耳ダニは『レボリューション』を使う

ダニやノミの駆除薬としては『フロントライン』が有名ですが、実は耳ダニなどには効果がありません。

そのため、耳ダニを駆除・予防する際はフィラリア予防薬『レボリューション』を用います。

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スポットオンタイプの容器の中に入った液体を犬の背中や首筋あたりに垂らすだけとご家庭でも簡単に投与することができます。

更に、生後6週間の子犬から使用することが可能なので、より高い予防効果を期待することができます。

レボリューションは皮膚吸収タイプの薬で即全身に薬液が広がり、シャンプーや薬浴で薬が取れたりせず、またべたつがなく、2時間ほどで完全に乾燥するため、ほかの犬が投与した箇所をなめても安全です。

効果は1回で1カ月ほど持続するので、毎月1回定期的に投与することでより高い効果を得られます。

気になる金額ですが、一箱(60mg×3本)5,800円程度で購入できます。

レボリューションは要指示医薬品及び指定医薬品であるため、基本的には動物病院で購入することになります。

市販で買えるレボリューション

レボリューションは指定医薬品であるため日本ではネットでの購入は基本的に不可能です。

そのため、なるべく動物病院で購入することをおすすめしますが、多頭飼いの方の場合は「ちょっと出費がかさんでしまう」とお悩みになると思われます。

その場合は個人輸入代行サイトなどで海外から購入する手段をとることができます。

レボリューションの販売元である『ゾエティス(旧ファイザー)』はアメリカの製薬会社であり、本国ではレボリューションの規制が日本と比べると比較的緩和されているため、安価で購入することが可能です。

ただし、サイトによってあまりにも価格が安すぎるものは正規品ではない可能性もあるため、注意が必要です。

病院での治療法

病院でレボリューションを受ける際には、必ず血液検査をしてフィラリア陽性が無いか確認します。

理由としては、フィラリア症を患っている犬にレボリューションを投与すると肺動脈や心臓に寄生しているフィラリアの死骸が血管内に詰まり、死亡する可能性があるからです。

また、犬種によってはアナフィラキシーショックを起こし、命を落としてしまう可能性もあるため、アレルギーチェックテストも行ったほうが良いでしょう。

レボリューションは基本的に副作用が少ないとされていますが、場合によっては吐き気や嘔吐、食欲不振、筋肉の震えや手足の機能障害などの神経障害、じんましん、発熱、発作などが起こる場合があります。

そのため、もし副作用が現れたらすぐに使用をやめ、獣医師に相談するようにしましょう。

4.犬のダニから犬を守る安全な予防薬とグッズ8選

愛犬をダニによる被害から守るためには、まずダニを犬に寄せ付けないことが重要です。

最近では市販の犬用虫よけスプレーやアロマスプレー、ダニ取り首輪、防虫犬服など様々なダニ予防グッズが充実しています。

そこでこの項目では、安全性も考慮したダニ予防グッズや予防法を合わせて8つほどご紹介していきたいと思います。

4.1.手軽につくれる『予防アロマスプレー』

市販されている犬用のダニ除けスプレーには、“ディート”という成分が含まれており、防虫効果は高いのですが、皮膚に吸収されるため生後6週間未満の子犬や皮膚が弱い犬に使うのはあまりおすすめできません。

そこで、防虫スプレーの代わりにご自宅でも簡単に作ることができる低刺激で愛犬にも安心して使える虫よけアロマスプレーの作り方をご紹介します。

  • 精製水(薬局などで購入可能)…100cc
  • アロマオイル(ラベンダー、ティーツリー、ゼラニウムをブレンドしたもの)…9滴

精製水を計量カップなどに100cc注ぎ、別の容器にラベンダー、ティーツリー、ゼラニウムのアロマオイルを3滴ずつ垂らしてブレンドします。

その後、精製水にブレンドしたアロマオイルをスポイトで加え、混ぜ合わせたらスプレーボトルに注ぎ入れて完成です。

直射日光に弱いので、遮光性のあるボトルを用いるとよいでしょう。

使用する際は、犬の体に直接吹きかけず、首輪やバンダナ、犬服にひと吹きスプレーするようにしましょう。

4.2.ダニ寄生を防ぐ『予防接種』

毎年、フィラリアの予防接種を受けることによって、実は間接的にダニ予防につながるのをご存知でしょうか?

フィラリアの予防接種そのものがダニ予防につながるというわけではありませんが、あらかじめフィラリア症を予防することで、ダニ駆除・予防薬であるレボリューションを安心して用いることができるからです。

というのも、前の項目でご紹介しましたように、レボリューションにはダニやノミの駆除・予防だけでなくフィラリアの駆除・予防効果があります。

そのため、すでにフィラリア症を発症し、心臓や肺血管などにフィラリアが寄生している場合、その死骸が血管などに使って心筋梗塞などを引き起こしてしまう可能性があるのです。

ですので、あらかじめフィラリアの予防接種を受けることがダニ予防につながるというわけです。

また、病院によっては『ブラベクト錠』というお肉タイプのノミ・ダニ予防薬があり、1回の投与で約3カ月ほど効果が持続します。

そのため、皮膚の弱い犬や胃腸が弱っていて胸焼けしやすい犬にも安心して投与できます。

このブラベクト錠は一般販売はされていないので、もし利用するのであれば、獣医師に相談して処方してもらいましょう。

4.3.予防として『フロントラインプラス』や『レボリューション』を活用

『フロントラインプラス』は主にノミ・ダニ用の駆除・予防薬で、卵や蛹にも効果がありますが、マダニには効果があるものの、ニキビダニやヒゼンダニ、耳ダニには効果がないため、基本的にこれらのダニに効果のある『レボリューション』を併用します。

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『フロントラインプラス』も『レボリューション』も1カ月に一回の投与で一月ほど効果を得られるので、なるべく毎月投与したほうがより効果的です。

投与する上で注意することは、生後6週間未満の子犬や皮膚の弱い犬、フィラリア陽性のある犬には用いないことです。

あらかじめ動物病院でアレルギーテストや血液検査を行ってから投与するようにしましょう。

4.4.首周りを守る『首輪』

ノミやマダニを駆除する成分が含まれ、比較的安価で長期間効果があるとされているノミ・ダニ取り首輪ですが、装着の仕方によっては効果が得られず、破損や紛失の可能性もあり、長期間といえど4カ月程度でその効果が切れてしまうため、完全な駆除はあまり期待できません。

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あくまでダニ駆除・予防剤の補助として併用しましょう。

4.5.防ダニ加工が施された『洋服着用』

ダニやノミ、蚊が嫌う忌避剤成分を特殊加工によって施した“moscape(モスケイプ)”加工の防虫犬服は、アロマスプレーや虫よけスプレーと異なり、皮膚が弱い犬でも安心して着用することができます。

ただし、あくまでも防虫犬服ですので、ダニやノミの駆除効果は期待できませんので注意してください。

数ある防虫犬服の中でも、『iDog』の製品は、ユーカリやヒノキ、ハッカなどに含まれるダニやノミ、蚊が嫌う成分を犬のも安全な特殊液剤を用い、洗いをかけるなどの加工を施しており、デザイン性もさることながら消臭・抗菌効果のある銀イオンも含まれているため、防虫効果のみならず、においや衛生面もカバーします。

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しかも小型犬から大型犬まで幅広いサイズを取り揃えており、デザインもおしゃれで価格も比較的お求めやすく、コストパフォーマンスに優れています。

4.6.『草むら』には近づけない

犬は本能的に草むらを好むため、散歩中ついつい愛犬が好むからと草むらで遊ばせる飼い主は少なくないかと思います。

しかしながら、雑草の生い茂った草むらはマダニの楽園といっていいほど多くのマダニが生息し、犬などにとりつく機会をうかがっているのです。

そのため、なるべく散歩コースは草むらが少ない場所を選びましょう。

その際、犬服の着用を嫌がらない犬であれば防虫犬服を着せたり、バンダナなどにアロマスプレーをひと吹きしてから散歩に出かけると効果的です。

家の中で飼っている場合は、散歩から帰ったら玄関先で犬の体や犬服をよく払い、ブラッシングをして家の中にダニを持ち込ませないようにしましょう。

4.7.愛犬の『使用する物、身の回りを清潔』に

愛犬が普段愛用しているベッドやお気に入りの場所などをこまめに掃除し、清潔にすることはダニの被害を防ぐだけでなく、他の細菌による病気感染を防ぎ、ストレス解消にもつながるため常に行うようにしましょう。

家の中が生活圏の場合は、掃除機をこまめにかけ、ベッドやトイレなどの愛犬の生活スペースを清潔に保ちます。

特にベッドはダニの温床になりがちなので、布団乾燥機やドライヤーなどを用いてしっかりダニを駆除しましょう。

お外で飼っている場合は、犬小屋のこまめな清掃や行動範囲内の洗浄をなるべく毎日行います。

特に犬小屋の隅や建材のスキマなどにダニが潜んでいたりするので、念入りに洗浄するようにしましょう。

もちろん、食べ残したエサは処分し、フンの処理もしっかり行うようにしましょう。

犬小屋の周囲に雑草が生い茂ると、そこにマダニなどが住み着くので、定期的に刈り取り、マダニが好む環境を無くしましょう。

4.8.定期的に『シャンプー』をし体を清潔に

ダニ駆除・予防薬や防虫グッズの効果をより発揮するために、こまめにシャンプーしてあげるようにしましょう。

およそ2~3週間に1回の頻度を目安にシャンプーすることで、普段愛犬がグルーミングしづらい背中やお尻などもキレイにすることができます。

ただし、シャンプーではマダニやニキビダニ、ヒゼンダニ、耳ダニの完全な駆除はできませんのでご注意ください。

5.まとめ

今回は主に犬につくダニの生態や被害、病気やダニを駆除・予防する方法、治療法などについてご紹介していきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

たかがダニと油断していると、大切な愛犬の健康に甚大な被害をもたらし、それでも放置しておけば重篤な病気を患い、命を落としてしまう可能性は決して低くはないのです。

ダニによる被害を防ぐには、何よりも早期発見が大切です。

もし、愛犬にダニによる症状が少しでも見られたら、早急に動物病院へ行き、獣医師の診断を受け、適切な治療を施してもらうようにしましょう。

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